「THE CIRCLE (B'zのアルバム)」の版間の差分
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アルバム・タイトルの『'''CIRCLE'''』は「[[輪廻]]」という意味合いをもたせている。これは、[[松本孝弘]]と[[稲葉浩志]]の長いソロ活動の後に再集結し、作業を進める中で「バンドは破滅を繰り返しながらも再生していく」と輪廻を感じたことに由来している<ref name="mfm" />。 |
アルバム・タイトルの『'''CIRCLE'''』は「[[輪廻]]」という意味合いをもたせている。これは、[[松本孝弘]]と[[稲葉浩志]]の長いソロ活動の後に再集結し、作業を進める中で「バンドは破滅を繰り返しながらも再生していく」と輪廻を感じたことに由来している<ref name="mfm" />。 |
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ジャケット写真は[[石垣島]]で撮影された。当初「夏の爽やかな一枚」を撮ることを予定していたが、台風が直撃したことにより、曇りの中での撮影となった<ref>{{Cite book |和書 |title=music freak magazine & Es Flash Back B'z XXV Memories II |publisher=[[エムアールエム]] |year=2013 |page=130 }}</ref>。なお、このジャケット写真は、[[ |
ジャケット写真は[[石垣島]]で撮影された。当初「夏の爽やかな一枚」を撮ることを予定していたが、台風が直撃したことにより、曇りの中での撮影となった<ref>{{Cite book |和書 |title=music freak magazine & Es Flash Back B'z XXV Memories II |publisher=[[エムアールエム]] |year=2013 |page=130 }}</ref>。なお、このジャケット写真は、[[Apple]]の製品である初代[[iPod nano]]の公式ホームページやカタログなどの液晶画面に使われていた。 |
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10thアルバム『[[Brotherhood (B'zのアルバム)|Brotherhood]]』以来となるバンドメンバーを固定した、[[ジャム (音楽)|ジャム・セッション]]のスタイルをとっている。これは、最初からテーマとして上げたのではなく、自然とそのようにスタートしたものだという<ref name="mfm">{{Cite web |title=B'z〜ニュー・アルバム『THE CIRCLE』 |url=http://www.mfmagazine.com/mfm/other_contents/backnumber/previous_year/2005/05_03/0503_tokushu1.html |website=[[Music Freak Magazine]] |publisher=エムアールエム |accessdate=2019-11-23 }}</ref>。B'zのアルバムの中でも極めてシンプルな音像の作品になっている。 |
10thアルバム『[[Brotherhood (B'zのアルバム)|Brotherhood]]』以来となるバンドメンバーを固定した、[[ジャム (音楽)|ジャム・セッション]]のスタイルをとっている。これは、最初からテーマとして上げたのではなく、自然とそのようにスタートしたものだという<ref name="mfm">{{Cite web |title=B'z〜ニュー・アルバム『THE CIRCLE』 |url=http://www.mfmagazine.com/mfm/other_contents/backnumber/previous_year/2005/05_03/0503_tokushu1.html |website=[[Music Freak Magazine]] |publisher=エムアールエム |accessdate=2019-11-23 }}</ref>。B'zのアルバムの中でも極めてシンプルな音像の作品になっている。 |
2021年5月20日 (木) 11:21時点における版
『THE CIRCLE』 | ||||
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B'z の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 2004年10月 - 2005年2月 | |||
ジャンル | ||||
時間 | ||||
レーベル | VERMILLION RECORDS | |||
プロデュース | 松本孝弘 | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
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チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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B'z アルバム 年表 | ||||
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『THE CIRCLE』収録のシングル | ||||
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『THE CIRCLE』(ザ・サークル)は、日本の音楽ユニット・B'zが、2005年4月6日にリリースした、14作目のオリジナル・アルバムである。
概要
長期に渡るソロ活動を終えて発表されたオリジナル・アルバム。
アルバム・タイトルの『CIRCLE』は「輪廻」という意味合いをもたせている。これは、松本孝弘と稲葉浩志の長いソロ活動の後に再集結し、作業を進める中で「バンドは破滅を繰り返しながらも再生していく」と輪廻を感じたことに由来している[7]。
ジャケット写真は石垣島で撮影された。当初「夏の爽やかな一枚」を撮ることを予定していたが、台風が直撃したことにより、曇りの中での撮影となった[8]。なお、このジャケット写真は、Appleの製品である初代iPod nanoの公式ホームページやカタログなどの液晶画面に使われていた。
10thアルバム『Brotherhood』以来となるバンドメンバーを固定した、ジャム・セッションのスタイルをとっている。これは、最初からテーマとして上げたのではなく、自然とそのようにスタートしたものだという[7]。B'zのアルバムの中でも極めてシンプルな音像の作品になっている。
シングル曲は本作の先行シングル「愛のバクダン」のみで、前年のシングル「BANZAI」と「ARIGATO」は、本作には合わないということで未収録となった。また、「なりふりかまわず抱きしめて」は、この時期のアウトテイクである。その一方で、3rdアルバム『BREAK THROUGH』以来15年ぶりに2nd beatが収録されている。
同年に行われたアルバム・ツアー『B'z LIVE-GYM 2005 "CIRCLE OF ROCK"』ではアルバム・ツアータイトルにかけて、B'z史上初の360度円形センターステージで行われた。なお、ツアー・タイトルはアルバム・タイトル決定前にすでに決まっており、B'zとしてはかなり異例のことだったという。これは、「Pleasureシリーズ」が封印されたことで、「アルバムツアー」という概念も曖昧になってきていることが影響している。メンバーは、本作が近年のB'zを聴いていく上での「入門編」となるのではないか、と語った。
2018年に結成30周年記念として『DINOSAUR』までのオリジナル・アルバムと共にアナログレコード化された[9]。
チャート記録
週間売上34.5万枚を記録し、オリコンアルバムチャートにおいて初登場首位を獲得[3]。これにより19作連続での首位を獲得し、900作目の1位獲得作品ともなった[10]。また、本作で史上初のアルバム総売上4000万枚を突破した[3][11]。
収録曲
曲の解説やタイアップなどはB'zで解説しているため、一部簡潔に解説する。
- THE CIRCLE (1:57)
- 仮タイトルは、「surya」(ヒンディー語で「太陽」を意味する)
- 本曲における「CIRCLE」は、アルバムタイトルとは異なり「太陽」という意味。
- 演奏時間が2分に満たない1コーラスのみの楽曲で、アルバムのイントロダクションとなる曲である。
- エスニック調のアレンジがなされている。これは松本がプーケットに旅行に行った際にガムラン風の音楽を聴いたことが影響している[12]。
- パーカッションやSEは、打ち込みではなく全てドラムスのシェーン・ガラースによって演奏された生音。
- 松本曰く、「L.A.のスタジオの横のキッチンでアコギを弾いてて、日に日に出来ていったという感じ」。
- PVが制作されており、内容は稲葉が崖の上で歌い、松本が古びた灯台の窓辺でアコースティック・ギターを弾くというもの。
- アルバムツアーではバンドメンバーの入場SEとして長めに編集されたインストゥルメンタルが使用されたが、演奏披露はされていない。
- X (3:55)
- パルス (2:45)
- 愛のバクダン (4:24)
- 38thシングル。本作の制作過程では最後に制作された[12]。
- Fly The Flag (3:45)
- 松本によると、当初はそれほどヘヴィーではなく、昔っぽいディスコサウンドにするつもりだったらしい。
- 稲葉曰く「Bメロに影響を受けて詞は寂しげな感じにした。“寂しいけど勇気はあるぞ”という世界を思い描いて書きました」とのこと。
- 稲葉のお気に入りであったが、アルバムツアーでは未演奏となった。
- アクアブルー (3:20)
- 睡蓮 (4:11)
- メロディは松本がTMGでのツアーの後に1人で作っており、ロサンゼルスでアレンジが行われた。
- 稲葉曰く「音のイメージで睡蓮という言葉が出てきた。それで実際に睡蓮の絵を書きながら自分の知っている場面を掘り起こしながらストーリーを考えた」という。
- ヴォーカルの出だしは、最初はファルセットではなかったが、本作完成後に、少し変えたいと思い、ファルセットで歌い直したという。
- Sanctuary (3:43)
- 本作の制作において最初に作り始めた曲。
- タイトルはすぐに浮かんだが、作詞には苦労したらしい。
- 当初サビにシンセサイザーの音が入っていたが、松本曰く「シンプルにというか生音にこだわっているアルバムなのでカットした」という。
- アルバムツアーではホール・アリーナ公演のみ演奏された。
- Fever (4:17)
- 38thシングル『愛のバクダン』2nd beat。
- アルバムにシングルの2nd beatが収録されたのは、「LOVE & CHAIN」以来15年ぶりとなった[注 2]。
- 白い火花 (3:59)
- イカロス (3:32)
- BLACK AND WHITE (4:24)
- 本来なら前作『BIG MACHINE』に収録されるはずだったが、アルバムのイメージに合わないということでアウトテイクとなり、今作に収録されることとなった。ドラマーがこの曲だけシェーン・ガラースでないのはこのため。
- リフ先行で作られ、松本曰く「ギター・ソロではワーミー・ペダルを使って、またそれに重ねている。この曲も今作にうまくハマったと思う」。
- 「白黒つけるのは大切なことなんだけれど、すべてのことでそれは必要なのか、それで誰が幸せになるのか」と稲葉は考えて作詞した。
- 「Brighter Day」ができるまではラストナンバーになる予定だった[12]。
- こちらもPVが制作されており、稲葉と松本がコンテナの前で演奏し、画面左右にそれぞれが鏡のように対称に映る映像となっている。
- アルバムツアーでは増田隆宣のキーボードソロから演奏され、最後のサビにメロディーが追加されている。
- Brighter Day (3:57)
- 「DEVIL」以来の全英詞の曲で、B'zとしては初の全英詞バラード。
- 「愛のバクダン」より後に制作された曲で、アルバム制作が一段落した後に制作された楽曲の一つだった[12]。本来は収録予定はなかったが、急遽追加された。レコーディングはアルバム発売2ヶ月前の2005年2月に行われた。
- 歌詞は最初から英語で書こうと思い、「シェーンとかに協力してもらって、歌詞のフレージングと、歌になったときの英語の音の感じとかを試してみた」とのこと。そのため、メロディにあまり言葉を詰め込まずに緩やかに表情豊かに、韻を踏むというよりもストーリーを重視したという。歌詞カードには日本語訳が記載されている。
- 2007年に海外のiTunes Storeで配信されたミニ・アルバム『B'z』にミックス違いのバージョンが収録されている。
- アルバムツアーでは未演奏となったが、2006年9月1日に行われた、ドワンゴ提供の完全招待制の『B'z NETWORK LIVE in Japan』にて初披露された。また、2012年に行われた『PEPSI NEX presents B'z PREMIUM LIVE OSAKA/TOKYO』、『B'z LIVE-GYM 2012 -Into Free-』でも演奏され、主に国外向けのライブで演奏されている。
タイアップ
シングル曲については各作品の項目を参照
参加ミュージシャン
- 松本孝弘:ギター、全曲作曲・編曲
- 稲葉浩志:ボーカル、全曲作詞・編曲
- 徳永暁人:ベース、全曲編曲
- シェーン・ガラース:ドラム (#1-11.13)、パーカッション
- ブライアン・ティッシー:ドラム (#12)
ライブ映像作品
シングル曲については各作品の項目を参照
X
パルス
アクアブルー
睡蓮
イカロス
BLACK AND WHITE
Brighter Day
脚注
注釈
出典
- ^ Martin, Ian. The Circle - B'z | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年8月1日閲覧。
- ^ “B'z / THE CIRCLE [デジパック仕様]”. CDJournal. 株式会社シーディージャーナル. 2021年1月21日閲覧。
- ^ a b c “快挙!B’zが史上初の4000万枚突破!!”. ORICON NEWS (オリコン). (2005年4月12日) 2021年1月21日閲覧。
- ^ “2005年 年間アルバムチャート”. ORICON STYLE 音楽. オリコン (2005年12月19日). 2005年12月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年1月21日閲覧。
- ^ 「Gold Album+...認定 2005年4月度」『The Record』第547号、日本レコード協会、2005年6月、14頁。
- ^ “THE JAPAN GOLD DISC AWARD|THE GOLD DISC”. 日本レコード協会. 2019年10月18日閲覧。
- ^ a b “B'z〜ニュー・アルバム『THE CIRCLE』”. Music Freak Magazine. エムアールエム. 2019年11月23日閲覧。
- ^ 『music freak magazine & Es Flash Back B'z XXV Memories II』エムアールエム、2013年、130頁。
- ^ “B'z、アルバム全20作品をアナログ化。大型エキシビションで販売”. rockin'on.com (ロッキング・オン). (2018年3月22日) 2018年11月10日閲覧。
- ^ “オリコン通算1000作目のアルバム首位、今週にも決定”. ORICON NEWS (オリコン). (2007年9月16日) 2020年3月6日閲覧。
- ^ “B'z、アルバム発売&米の配信事業に日本人として初登場!”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2006年5月10日) 2019年11月24日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 『be with!』第65巻、B'z Party、2005年3月。
関連項目
外部リンク
- B'z DISCOGRAPHY 『THE CIRCLE』 ※楽曲の試聴が可能