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「ニュージーランドトロフィー」の版間の差分

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* 2011年 - [[東日本大震災]]および[[東京電力福島第一原子力発電所事故|福島原発事故]]の影響により、[[阪神競馬場]]で代替開催。
* 2011年 - [[東日本大震災]]および[[東京電力福島第一原子力発電所事故|福島原発事故]]の影響により、[[阪神競馬場]]で代替開催。
* 2019年 - 「[[ウオッカ]][[追悼競走]]」の副称を付けて施行<ref name="result2019" />。
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* 2020年
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** 正賞がベイオブプレンティレーシングクラブ賞からレーシングタウランガ賞に変更となる。
** 正賞がベイオブプレンティレーシングクラブ賞からレーシングタウランガ賞に変更となる。

2021年11月10日 (水) 00:20時点における版

ニュージーランドトロフィー
(NHKマイルカップトライアル)
New Zealand Trophy[1]
(NHK Mile Cup Trial)[1]
開催国 日本の旗 日本
主催者 日本中央競馬会
競馬場 中山競馬場
創設 1983年5月28日
2021年の情報
距離 芝1600m
格付け GII
賞金 1着賞金5400万円
出走条件 サラ系3歳牡馬・牝馬(国際)(指定)
負担重量 馬齢(牡56kg、牝54kg)
出典 [2][3]
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ニュージーランドトロフィーは、日本中央競馬会(JRA)が中山競馬場で施行する中央競馬重賞競走GII)である。

正賞はレーシングタウランガ賞[2][3]

概要

3着までの馬にNHKマイルカップの優先出走権が与えられるトライアル競走[4]

1971年にニュージーランドの「ベイオブプレンティレーシングクラブ(現・レーシングタウランガ)」からカップの寄贈を受けたことに伴い、交換競走として行われた「ベイオブプレンティレーシングクラブ賞グリーンステークス」が本競走の前身[4][5][6][7]。その後、1983年に4歳(現3歳)馬限定の重賞競走として「ニュージーランドトロフィー4歳ステークス(ニュージーランドトロフィーよんさいステークス)」の名称で新設された[4][5][6]。1984年よりグレード制が導入されGIII[注 1]に格付け、1987年よりGII[注 1]に格上げされた後、2001年より現名称となった[4][8][6]

創設時は東京競馬場の芝1600mで5月に行われていたが、1996年にNHKマイルカップが創設されると本競走はNHKマイルカップトライアルに指定され、施行時期を4月下旬に移設のうえ距離も1400mに短縮された[5]。2000年には施行場を中山競馬場に、距離を1600mに変更のうえ施行時期も4月上旬に繰り上げられた[5]

創設時から外国産馬が出走可能となっていたが、1996年から牡馬・牝馬限定に変更。あわせて地方競馬所属馬も出走可能になった[8]。2009年からは国際競走となり、外国馬も出走可能になった[9]

競走条件

以下の内容は、2021年現在[2][3]のもの。

出走資格:サラ系3歳牡馬・牝馬

  • JRA所属馬
  • 地方競馬所属馬(後述)
  • 外国競走馬(優先出走)

負担重量:馬齢(牡馬56kg、牝馬54kg)

NHKマイルカップのステップ競走に指定されており、地方競馬所属馬はNHKマイルカップの出走候補馬(3頭まで)が出走可能[10]なほか、JRAの3歳芝重賞競走の優勝馬および2歳GI競走の優勝馬にも出走資格が与えられる[5]

賞金

2021年の1着賞金は5400万円で、以下2着2200万円、3着1400万円、4着810万円、5着540万円[2][3]

歴史

  • 1983年 - 4歳馬限定の重賞競走として「ニュージーランドトロフィー4歳ステークス」の名称で新設、東京競馬場の芝1600mで施行[5]
  • 1984年 - グレード制施行によりGIII[注 1]に格付け[8]
  • 1987年 - GII[注 1]に格上げ[8]
  • 1996年
    • NHKマイルカップトライアルに指定[5]
    • 指定交流競走としてNHKマイルカップと安田記念のステップ競走に指定、地方競馬所属馬(NHKマイルカップと安田記念の出走候補馬)が各3頭まで出走可能になる[8]
    • 出走条件を「4歳牡馬・牝馬」に変更[5]
  • 2000年 - 地方競馬所属馬(NHKマイルカップの出走候補馬)の出走枠を2頭に縮小[8]
  • 2001年
    • 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「3歳牡馬・牝馬」に変更。
    • 名称を「ニュージーランドトロフィー」に変更[5]
  • 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、格付表記をJpnIIに変更[11]
  • 2009年
    • 国際競走に変更され、外国調教馬が8頭まで出走可能となる[9]
    • 格付表記をGII(国際格付)に変更[9]
  • 2011年 - 東日本大震災および福島原発事故の影響により、阪神競馬場で代替開催。
  • 2019年 - 「ウオッカ追悼競走」の副称を付けて施行[12]
  • 2020年
    • 正賞がベイオブプレンティレーシングクラブ賞からレーシングタウランガ賞に変更となる。
    • COVID-19の感染拡大防止のため「無観客競馬」として実施[13]

歴代優勝馬

コース種別を表記していない距離は、芝コースを表す。

優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

競走名は第18回まで「ニュージーランドトロフィー4歳ステークス」、第19回以降は「ニュージーランドトロフィー」[5]

回数 施行日 競馬場 距離 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1983年5月28日 東京 1600m アップセッター 牡3 1:37.0 岡部幸雄 田中和夫 ホースマン
第2回 1984年5月26日 東京 1600m ニッポースワロー 牡3 1:37.8 蛯名信広 久保田金造 山石祐一
第3回 1985年5月25日 東京 1600m マルヨプラード 牡3 1:38.6 作田誠二 武宏平 野村春行
第4回 1986年5月24日 東京 1600m ニッポーテイオー 牡3 1:36.8 郷原洋行 久保田金造 山石祐一
第5回 1987年6月7日 東京 1600m ユーワジェームス 牡3 1:35.2 安田富男 新関力 (株)ユーワ
第6回 1988年6月5日 東京 1600m オグリキャップ 牡3 1:34.0 河内洋 瀬戸口勉 佐橋五十雄
第7回 1989年6月4日 東京 1600m アクアビット 牡3 1:35.1 柴田政人 嶋田功 那須野牧場
第8回 1990年6月3日 東京 1600m ミュージックタイム 牡3 1:34.9 岡部幸雄 松山康久 吉田善哉
第9回 1991年6月2日 東京 1600m ヴァイスシーダー 牡3 1:35.3 柴田善臣 増本豊 杉浦秀雄
第10回 1992年6月7日 東京 1600m シンコウラブリイ 牝3 1:34.9 岡部幸雄 藤沢和雄 安田修
第11回 1993年6月6日 東京 1600m トーヨーリファール 牡3 1:34.6 松永昌博 松永善晴 (有)トーヨークラブ
第12回 1994年6月5日 東京 1600m ヒシアマゾン 牝3 1:35.8 中舘英二 中野隆良 阿部雅一郎
第13回 1995年6月4日 東京 1600m シェイクハンド 牝3 1:35.3 芹沢純一 沖芳夫 マエコウファーム(有)
第14回 1996年4月20日 東京 1400m ファビラスラフイン 牝3 1:22.4 藤田伸二 長浜博之 吉田和子
第15回 1997年4月20日 東京 1400m シーキングザパール 牝3 1:21.1 武豊 森秀行 植中倫子
第16回 1998年4月26日 東京 1400m エルコンドルパサー 牡3 1:22.2 的場均 二ノ宮敬宇 渡邊隆
第17回 1999年4月25日 東京 1400m ザカリヤ 牡3 1:23.4 的場均 二ノ宮敬宇 伊達秀和
第18回 2000年4月8日 中山 1600m エイシンプレストン 牡3 1:34.4 福永祐一 北橋修二 平井豊光
第19回 2001年4月7日 中山 1600m キタサンチャンネル 牡3 1:35.7 高橋亮 橋口弘次郎 (有)大野商事
第20回 2002年4月6日 中山 1600m タイキリオン 牡3 1:32.1 柴田善臣 田中清隆 (有)大樹ファーム
第21回 2003年4月12日 中山 1600m エイシンツルギザン 牡3 1:34.6 横山典弘 藤原英昭 平井豊光
第22回 2004年4月10日 中山 1600m シーキングザダイヤ 牡3 1:33.5 武豊 森秀行 青山洋一
第23回 2005年4月9日 中山 1600m マイネルハーティー 牡3 1:33.4 内田博幸 中村均 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第24回 2006年4月8日 中山 1600m マイネルスケルツィ 牡3 1:33.5 柴田善臣 稲葉隆一 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第25回 2007年4月7日 中山 1600m トーホウレーサー 牡3 1:33.9 後藤浩輝 川村禎彦 東豊物産(株)
第26回 2008年4月12日 中山 1600m サトノプログレス 牡3 1:35.0 横山典弘 国枝栄 里見治
第27回 2009年4月11日 中山 1600m サンカルロ 牡3 1:33.8 吉田豊 大久保洋吉 (有)社台レースホース
第28回 2010年4月10日 中山 1600m サンライズプリンス 牡3 1:32.9 横山典弘 音無秀孝 松岡隆雄
第29回 2011年4月9日 阪神 1600m エイシンオスマン 牡3 1:34.5 幸英明 松永昌博 平井豊光
第30回 2012年4月7日 中山 1600m カレンブラックヒル 牡3 1:33.2 秋山真一郎 平田修 鈴木隆司
第31回 2013年4月6日 中山 1600m エーシントップ 牡3 1:34.8 内田博幸 西園正都 (株)栄進堂
第32回 2014年4月12日 中山 1600m ショウナンアチーヴ 牡3 1:33.3 後藤浩輝 国枝栄 国本哲秀
第33回 2015年4月11日 中山 1600m ヤマカツエース 牡3 1:34.8 池添謙一 池添兼雄 山田和夫
第34回 2016年4月9日 中山 1600m ダンツプリウス 牡3 1:33.9 丸山元気 山内研二 山元哲二
第35回 2017年4月8日 中山 1600m ジョーストリクトリ 牡3 1:36.0 A.シュタルケ 清水久詞 上田けい子
第36回 2018年4月7日 中山 1600m カツジ 牡3 1:34.2 松山弘平 池添兼雄 (株)カナヤマホールディングス
第37回 2019年4月6日 中山 1600m ワイドファラオ 牡3 1:34.2 内田博幸 角居勝彦 幅田昌伸
第38回 2020年4月11日 中山 1600m ルフトシュトローム 牡3 1:33.0 石橋脩 堀宣行 (有)サンデーレーシング
第39回 2021年4月10日 中山 1600m バスラットレオン 牡3 1:33.1 藤岡佑介 矢作芳人 広尾レース(株)

脚注・出典

参考文献

  • 「ニュージーランドトロフィー(GII)(NHKマイルカップトライアル)」『中央競馬全重賞競走成績集【2歳・3歳編】』日本中央競馬会、2006年、607-641頁。 

注釈

  1. ^ a b c d 当時の格付表記は、JRAの独自グレード。

出典

  1. ^ a b 2015 International Cataloguing Standards Book Japan” (PDF). 国際セリ名簿基準委員会. 2016年4月7日閲覧。
  2. ^ a b c d 重賞競走一覧(レース別・関東)” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11 (2020年). 2021年4月2日閲覧。
  3. ^ a b c d 令和3年第3回中山競馬番組” (PDF). 日本中央競馬会. 2021年4月2日閲覧。
  4. ^ a b c d 2021年度第3回中山競馬特別レース名解説” (PDF). 日本中央競馬会. p. 3. 2021年4月2日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i j レースについて:ニュージーランドトロフィー 今週の注目レース”. 日本中央競馬会. 2020年6月26日閲覧。
  6. ^ a b c ニュージーランドT特集(レースガイド)”. netkeiba.com. 2015年3月10日閲覧。
  7. ^ 増田知之『世界中が知りたがっている ニッポン競馬のからくり』東邦出版、2009年、217-221頁。ISBN 978-4-8094-0789-5 
  8. ^ a b c d e f 中央競馬全重賞競走成績集【2歳・3歳編】
  9. ^ a b c 第3回 中山競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 1011-1012 (2009年). 2016年4月7日閲覧。(索引番号:08059)
  10. ^ 「地」が出走できるGI競走とそのステップ競走について【令和3年度】” (PDF). 日本中央競馬会. 2021年4月2日閲覧。
  11. ^ 第3回 中山競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 925-927 (2007年). 2016年4月7日閲覧。(索引番号:08059)
  12. ^ 2019年の成績表参照。
  13. ^ 4月19日(日曜)までの中央競馬の開催等について”. 日本中央競馬会 (2020年4月2日). 2020年6月26日閲覧。

各回競走結果の出典

外部リンク