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;1977年度卒
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;1980年度卒
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2023年3月10日 (金) 10:19時点における版

明治大学体育会サッカー部
原語表記 明治大学体育会サッカー部
クラブカラー   紫紺
創設年 1921年
所属リーグ 関東大学サッカーリーグ戦
所属ディビジョン 1部
ホームタウン 東京都世田谷区
ホームスタジアム 明治大学八幡山グラウンド
代表者 越川芳明
監督 栗田大輔
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

明治大学体育会サッカー部(めいじだいがくたいいくかいサッカーぶ Meiji University Football Club)は、東京都世田谷区八幡山に所在する、明治大学体育会のサッカー部である。関東大学サッカーリーグ戦1部所属。大学チームとして史上初めてJ1チームに勝利し、同じく史上初となる学生タイトル全五冠制覇を達成した、大学サッカー界の雄である。

概要

第60回全日本大学サッカー選手権大会決勝(国立霞ヶ丘競技場陸上競技場

1921年大正10年)創部。全日本大学サッカー選手権大会に第1回から参加。2009年天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会で、大学チームとして史上初めてJ1チームに勝利を挙げ、2019年には史上初となる学生タイトル全五冠制覇を達成した[1]。部是として、プロ養成を企図しないことを掲げているものの、OBのJリーガー数は大学別で最も多く、OB選手のセカンドキャリアのサポート体制なども整えている。

ポリシー

部のポリシーとして、「オンザピッチ・オフザピッチにおいて一流を追求」、「プロの養成機関ではなく日本一を目指しながら体育会活動を通じて人格形成を追求し、社会のリーダーとなる人材の育成を追求」を掲げている。

運営体制

J1王者 川崎フロンターレ戦グラウンドウォーク(天皇杯第99回全日本サッカー選手権

選手は4学年全体で50~60名程度であり、他の主要大学の約半分以下の規模の少数精鋭体制をとっている。また、学業を優先とした練習スケジュールが組まれており、平日は早朝練習がメインとなっている。尚、原則としてスポーツ推薦入学による入部者は入寮し、一般入試組の入部者は寮に入らない方針である(この為、日本代表となった長友佑都丸山祐市らは寮生活を送っていない)。

一般社団法人明大サッカーマネジメント

2020年度に、サッカーマネジメントの強化を図り設立。学内及びサッカー関係者の他に、弁護士や経営学修士などの専門家により構成。スポンサー企業による支援、独自獲得資金などにより、学生の費用負担軽減、OB選手のマネジメント及びセカンドキャリアのサポート、サッカー関連ビジネス、サポーターズクラブ運営、スタッフ拡充、講演活動、青少年育成、社会貢献活動等を予定。スポーツと社会をつなぐ新しい仕組みをづくりを目指す。

Jリーグ

部是としてJリーガー養成を主眼にしていないことを謳っているものの、近年Jリーグ進出者は増加傾向にあり、2020年は4年生15名中12名が入団した。また、現役J1選手輩出数では大学別で1位となっている[2]。また、Jリーグからのオファーを断って、入部、就職する者や、J1チームでプレーヤーとして活動しながら司法試験を受験する者などもいる。

来歴

楠木啓介

大学チームとしてJ1に史上初勝利

史上初の学生タイトル全五冠制覇

1921年井染道夫らが中心となって創部。1928年より関東大学サッカーリーグ戦へ参加した。1952年天皇杯第32回大会)に初出場した。

1940年8月に開催された「満州国」建国十周年慶祝東亜競技大会で池清ら4名が現役のサッカー部所属選手として初めてサッカー日本代表に選出された[3]

1953年より創設されたインカレ(第1回大会)に参加して、1957年度の第6回全国大学サッカー選手権大会で準優勝、1958年第7回全国大学サッカー選手権大会で初優勝を果たした。1964年には関東大学サッカーリーグ戦で初優勝を果たした。

2007年の第87回天皇杯全日本サッカー選手権大会2回戦でJ2京都サンガF.C.に勝利。2009年第89回天皇杯の2回戦でJ2・湘南ベルマーレに、3回戦でJ1モンテディオ山形に勝利を収めた。なお、初めてJ1クラブに勝利した大学のサッカー部となった[4]。同年末の第58回全日本大学サッカー選手権大会で51年ぶりに優勝(2度目)。

2013年はアミノバイタルカップで初優勝し、総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントでも初の決勝進出を果たした。

2014年FC町田ゼルビアなどを破って東京都サッカートーナメントで優勝。5年ぶりに天皇杯へ出場した。同年限りでユニバーシアード日本代表監督就任のため11年間監督を務めた神川明彦が退任、同部OBの栗田大輔が監督に就任した。

2015年はアミノバイタルカップで優勝。Jリーグに9選手を輩出した。

2016年第40回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントで初優勝し、リーグ戦でも強さを見せ、12チーム制になって以来最速となる4節を残しての優勝を決めた。2018年の第42回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントで2年ぶりに総理大臣杯を制した。

2019年東京都サッカートーナメントで優勝して5年ぶりに天皇杯に出場。1回戦でJ3のブラウブリッツ秋田に勝利。アミノバイタルカップで優勝。総理大臣杯で2年連続優勝した。リーグ戦では22試合制になった2005年以降で最多となる勝ち点56を記録して優勝。大学選手権も優勝し、この年学生タイトル全五冠を制覇した。2015年度と並び、Jリーグに9選手を輩出。

2020年、一般社団法人明大サッカーマネジメント設立。関東大学サッカーリーグ戦1部で2年連続優勝。4年生15名中、12名のJリーグ入団が内定。

2023年、新専用合宿所がグランド隣接地に竣工予定[5]

戦績

  • 太字はリーグ、カップ戦優勝
  • 表中の略記・着色セルの内訳は以下の通り
リーグ、カップ戦優勝 リーグ、カップ戦準優勝 リーグ3位、カップ戦ベスト4
年度 所属 順位 勝点 試合 得点 失点 得失 アミノ杯 総理大臣杯 インカレ 監督
1999 関東1部 7位 8 7 2 2 3 11 12 -1 - - 吉見章
2000 関東2部 4位 10 7 2 4 1 15 7 8
2001 3位 23 14 6 5 3 17 8 9
2002 5位 19 14 5 4 5 19 19 0
2003 4位 21 14 5 6 3 15 15 0
2004 3位 27 13 8 3 2 27 14 13 ベスト4 神川明彦
2005 関東1部 9位 -
2006 3位 44 22 13 5 4 44 17 27 ベスト8
2007 優勝 45 22 13 6 3 38 19 19 GL敗退
2008 5位 33 22 9 6 7 36 33 3 -
2009 3位 38 22 12 2 8 38 37 1 優勝
2010 優勝 49 22 15 4 3 46 18 28 ベスト8 ベスト8
2011 2位 39 22 11 6 5 41 24 17 ベスト4 準優勝
2012 2位 41 22 13 2 7 52 37 15 二回戦敗退 - ベスト8
2013 3位 34 22 9 7 6 33 26 7 優勝 準優勝 ベスト8
2014 2位 47 22 14 5 3 38 29 19 二回戦敗退 - 二回戦敗退
2015 2位 43 22 13 4 5 38 24 14 優勝 準優勝 ベスト4 栗田大輔
2016 優勝 47 22 14 5 3 45 22 23 3位 優勝 ベスト8
2017 4位 32 22 9 5 8 31 29 2 7位 準優勝 二回戦敗退
2018 5位 32 22 9 5 8 37 25 12 4位 優勝 二回戦敗退
2019 優勝 56 22 18 2 2 48 14 34 優勝 優勝 優勝
2020 優勝 48 22 15 3 4 47 20 27 一回戦敗退 -[※ 1]
2021 3位 39 22 11 6 5 35 28 7 二回戦敗退 - ベスト4
2022 優勝 22 準優勝
注釈
  1. ^ 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、開催中止となった。両大会の中止を受け、特例大会として#atarimaeni CUPが開催された。

主な成績

第68回全日本大学サッカー選手権大会

主な出身者

メディア

サッカーマガジン創刊号の表紙を飾った杉山隆一

テレビ番組

  • 『Jのミライ』 - スポーツ新時代が創造ヒトと企業の新しいカタチ
  • FOOT×BRAIN』 - Jクラブから見た大学サッカーの今
  • 『デイリーサッカーニュースFoot!』 - 明治大学サッカー部

関連書籍

  • 『世界で戦える強い「個」を育てる』(2012 井澤千秋著 日本実業出版社)
  • 『サッカーの戦術&トレーニング』(2012 神川明彦著 新星出版社)
  • 『明治発、世界へ!』(2021 栗田大輔著 竹書房)

WEB MEDIA

  • 『スポーツの価値再考』 - 大学スポーツで学ぶべきことは何か。明治大サッカー部監督・栗田大輔の「譲れないもの」
  • 『Number WEB』 - 戸惑い→気づき→責任→象徴 2年で17人のJリーガーを生む明治大・栗田監督に聞く大学サッカーの意義
  • 致知』 - 一流を超一流にする努力論——明大サッカー部が結果を出し続ける理由

関係者が登場するメディア作品

出典

外部リンク