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甲斐大和駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
甲斐大和駅[* 1]
駅舎(2021年5月)
かいやまと
Kai-Yamato
CO 34 笹子 (6.1 km)
(6.0 km) 勝沼ぶどう郷 CO 36
地図
所在地 山梨県甲州市大和町初鹿野1716番地1
北緯35度38分22.6秒 東経138度46分50.5秒 / 北緯35.639611度 東経138.780694度 / 35.639611; 138.780694座標: 北緯35度38分22.6秒 東経138度46分50.5秒 / 北緯35.639611度 東経138.780694度 / 35.639611; 138.780694
駅番号 CO35[2]
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 中央本線
キロ程 106.5 km(東京起点)
電報略号
  • イヤ
  • シノ(改称前)
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線[1]
乗車人員
-統計年度-
143人/日(降車客含まず)
-2013年-
開業年月日 1903年明治36年)2月1日[1]
備考 無人駅[1]乗車駅証明書発行機 有)
  1. ^ 1993年に初鹿野駅から改称[1]
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甲斐大和駅(かいやまとえき)は、山梨県甲州市大和町初鹿野(はじかの)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)中央本線である[1]駅番号CO 35[2]

歴史

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開業当初の駅名は初鹿野(はじかの)[1]1903年明治36年)に大月駅 - 当駅間開通に伴い開業した古い駅である。終着駅であった時期は短く、同年6月11日には当駅 - 甲府駅間が開通したため途中駅となった。

開設当時の所在地は東山梨郡初鹿野村であった。初鹿野村はその後1941年(昭和16年)に付近の村々と合併して大和村となったが、駅名はそのままで、52年後の1993年(平成5年)に現在の甲斐大和駅へ改称された。2005年(平成17年)、大和村は付近の市町と合併して甲州市となり、現在に至る。

年表

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駅構造

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単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線を有する地上駅[1]。ホームは嵩上げされていない。ホームは切通しの底に置かれており、駅舎は切り通しに橋を掛けた上に位置する。このため各ホームへは、駅舎から各ホームへ伸びる階段を下って行くことになる。なお、2・3番線に面した島式ホーム上には、駅付近で産出する甲州鞍馬石を使用したモニュメントが置かれている。

駅舎は1969年昭和41年)11月竣工で、内部には待合所のほか自動券売機や簡易Suica改札機があったが、自動券売機は2020年12月1日をもって営業を終了し、撤去された。現在は乗車駅証明書発行機が設置されている。

2014年3月31日までは窓口が設置されていたが、4月1日の無人駅化に伴い撤去された。無人化直前は塩山駅が管理する業務委託駅JR東日本ステーションサービス委託)であった。

のりば

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番線 路線 方向 行先
1・2 CO 中央本線 下り 甲府上諏訪松本方面[8]
2・3 上り 大月八王子新宿方面[8]

(出典:JR東日本:駅構内図

  • 駅名標のラインカラーは実際にはオレンジ色が使われている。しかし中央線快速が当駅に乗り入れることはない。
  • 当駅では2番線を利用して、特急あずさ」、「かいじ」の通過待ちが多く行われる。これは当駅が、大月・塩山間では唯一の追い越し可能な駅だからである。
運転番線 営業番線 ホーム 大月・高尾方面着発 甲府・塩尻方面着発 備考
1 1 12両分 到着可 出発可 下り本線
2 2 12両分 到着・出発可 到着・出発可 中線
3 3 12両分 出発可 到着可 上り本線

利用状況

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JR東日本によると、2000年度(平成12年度)- 2013年度(平成25年度)の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。

乗車人員推移
年度 1日平均
乗車人員
出典
2000年(平成12年) 181 [利用客数 1]
2001年(平成13年) 191 [利用客数 2]
2002年(平成14年) 191 [利用客数 3]
2003年(平成15年) 199 [利用客数 4]
2004年(平成16年) 192 [利用客数 5]
2005年(平成17年) 182 [利用客数 6]
2006年(平成18年) 190 [利用客数 7]
2007年(平成19年) 177 [利用客数 8]
2008年(平成20年) 163 [利用客数 9]
2009年(平成21年) 148 [利用客数 10]
2010年(平成22年) 146 [利用客数 11]
2011年(平成23年) 132 [利用客数 12]
2012年(平成24年) 139 [利用客数 13]
2013年(平成25年) 143 [利用客数 14]

駅周辺

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駅一帯は国中地方郡内地方との境に近い山間部であり、駅そのものは日川渓谷(ひかわ)によって出来た小さな平地にある。この駅は長大トンネルの間に挟まれて位置しており、当駅の東は笹子駅の付近まで笹子トンネル (中央本線)と新笹子トンネル、西は短い鶴瀬トンネルを挟んで勝沼ぶどう郷駅の手前まで殆どが新深沢トンネル新大日影トンネルとなっている。

辺りは旧大和村中心部で、地名は初鹿野(はじかの)。甲州市役所大和庁舎や小学校、中学校等がある。南の山には中央自動車道が走っている。

武田勝頼一族が自害した天目山が駅北東にあり、他に景徳院等、武田氏ゆかりの史跡がある。ホームには「武田氏終えんの郷」の看板が設置されている[1]他、2002年平成14年)には駅裏手に武田勝頼の銅像が建立された。他に、甲斐武田氏の一族で代々武田氏に仕えたとされる初鹿野氏は、この地名を姓の由来としたと言われる。

  • 甲州市役所 大和庁舎(旧・大和村役場)
  • 大和郵便局
  • 甲州市立大和中学校
  • 甲州市立大和小学校
  • 道の駅甲斐大和
  • 国道20号甲州街道
  • 初鹿野諏訪神社 ‐ 華麗な彫刻で囲まれた本殿は県指定文化財。御神木の朴の木(ホウノキ)は疎かにすると不祥の事件が起こると信じられ、かつてJRが線路近くの枝払いをしたところ不審な事故が連発したことから現在は枝払いの代わりに鉄骨の囲いで枝や葉が列車に触れないようにしている[9][10]
  • 日影諏訪神社 ‐ 初鹿野諏訪神社より徒歩約20分
  • 甲州市市民バス「甲斐大和駅」停留所
  • 栄和交通「甲斐大和駅」停留所

その他

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稀に、休日等を中心にかいじ号が臨時停車することがある。また、週末には季節運行で大菩薩峠の登山口、上日川峠行バスが運行され、登山の玄関口となる。

隣の駅

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東日本旅客鉄道(JR東日本)
CO 中央本線
笹子駅 (CO 34) - 甲斐大和駅 (CO 35) - 勝沼ぶどう郷駅 (CO 36)

脚注

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記事本文

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  1. ^ a b c d e f g h i 『週刊 JR全駅・全車両基地』 46号 甲府駅・奥多摩駅・勝沼ぶどう郷駅ほか79駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年7月7日、20頁。 
  2. ^ a b 中央本線 初狩~小淵沢駅間へ「駅ナンバリング」を拡大しました』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道八王子支社、2020年3月23日。オリジナルの2020年3月23日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200323070544/https://www.jreast.co.jp/hachioji/info/20200323/20200323_info001.pdf2020年3月23日閲覧 
  3. ^ a b c d 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、181頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  4. ^ 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 5号、22頁
  5. ^ “「通報」●中央本線初狩駅ほか2駅の駅員無配置について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 2. (1984年5月25日) 
  6. ^ 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 5号、27頁
  7. ^ a b 首都圏でSuicaをご利用いただけるエリアが広がります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2004年8月23日。オリジナルの2019年7月9日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20190709202725/https://www.jreast.co.jp/press/2004_1/20040807.pdf2020年3月25日閲覧 
  8. ^ a b 駅構内図(甲斐大和駅)”. 東日本旅客鉄道. 2019年8月3日閲覧。
  9. ^ 杖立朴山梨県工業技術センター
  10. ^ 『禁足地帯の歩き方』 吉田悠軌、学研プラス、2017、p84-88

利用状況

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  1. ^ 各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月21日閲覧。
  2. ^ 各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月21日閲覧。
  3. ^ 各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月21日閲覧。
  4. ^ 各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月21日閲覧。
  5. ^ 各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月21日閲覧。
  6. ^ 各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月21日閲覧。
  7. ^ 各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月21日閲覧。
  8. ^ 各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月21日閲覧。
  9. ^ 各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月21日閲覧。
  10. ^ 各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月21日閲覧。
  11. ^ 各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月21日閲覧。
  12. ^ 各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月21日閲覧。
  13. ^ 各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月21日閲覧。
  14. ^ 各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月21日閲覧。

参考文献

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  • 曽根悟(監修)(著)、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)(編)「中央本線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第5号、朝日新聞出版、2009年8月9日。 

関連項目

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外部リンク

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