第1軍 (日本軍)
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第1軍 | |
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創設 | 1894年(明治27年)9月1日 |
廃止 | 1895年(明治28年)5月28日 |
再編成 |
1904年(明治37年)2月5日 (廃止)1905年(明治38年)12月9日 (再編成)1937年(昭和12年)8月31日 |
廃止 | 1945年(昭和20年) |
所属政体 | 大日本帝国 |
所属組織 | 大日本帝国陸軍 |
部隊編制単位 | 軍 |
所在地 |
大韓帝国→ 大清帝国→ 満洲帝國→ 中華民国華北 |
通称号/略称 | 乙 |
最終上級単位 | 北支那方面軍 |
最終位置 |
中華民国山西省太原市 (現・ 中華人民共和国) |
戦歴 |
日清戦争 [成歓の戦い/鴨緑江作戦] 日露戦争 [鴨緑江会戦/奉天会戦] 日中戦争(第二次世界大戦) [北支事変/徐州会戦] |
第1軍(だいいちぐん)は、大日本帝国陸軍の軍の一つ。日清戦争、日露戦争及び日中戦争時に編成された。
日清戦争における第1軍
[編集]日清戦争において1894年(明治27年)9月1日に編成され、戦後の1895年5月28日に解散した。
第1軍の人事
[編集]- 司令官
- 参謀長 小川又次 少将(1894年9月1日 -)
- 砲兵部長 黒田久孝 少将
- 工兵部長 矢吹秀一 工兵大佐
- 監督部長 吉沢直行 一等監督
- 軍医部長 石阪惟寛 軍医総監(陸軍軍医・序列第二位)
- 参謀副長 田村怡与造 歩兵少佐
- 参謀
- 高級副官 渡辺章 歩兵少佐
兵站部
[編集]所属部隊
[編集]日露戦争における第1軍
[編集]日露戦争において1904年(明治37年)2月5日に編成され、戦後の1905年12月9日に解散した。
第1軍の人事
[編集]- 司令官
- 黒木為楨 大将(1904年2月5日 -)
- 参謀長 藤井茂太 少将(1904年2月5日 -)
- 砲兵部長 松本鼎 大佐
- 工兵部長 児玉徳太郎 少将
- 経理部長 青柳忠次 一等主計正
- 軍医部長 谷口謙 軍医監
- 参謀副長 松石安治 大佐
- 兵站参謀 栗田直八郎 中佐
- 情報参謀 萩野末吉 少佐
- 作戦参謀 木下宇三郎 少佐
- 参謀
- 兵站監 渋谷在明 少将
- 兵站参謀長 蠣崎富三郎 中佐
- 高級副官 岩満仲太郎 少佐
- 管理部長 渡辺岩之助 少佐
所属部隊
[編集]- 近衛師団:浅田信興 中将
- 第2師団:西島助義 中将
- 歩兵第3旅団:石橋健蔵 少将
- 歩兵第15旅団:小原芳次郎 少将
- 第12師団:井上光 中将
- 歩兵第12旅団:島村干雄 少将
- 歩兵第23旅団:今村信敬 少将
- 近衛後備混成旅団:梅沢道治 少将
- 後備歩兵第5旅団:粟飯原常世 少将
- 後備歩兵第13旅団:河野通行 大佐
日中戦争における第1軍
[編集]日中戦争勃発後の1937年(昭和12年)8月31日に、中華民国河北省天津に駐屯していた支那駐屯軍から改編され、同時に新設された北支那方面軍の戦闘序列に入った。主に華北方面を作戦地域とし、終戦時は太原に在った。
軍概要
[編集]- 通称号:乙
- 編成時期:1937年8月31日
- 上級部隊:北支那方面軍
- 最終位置:太原
歴代司令官
[編集]- 香月清司 中将:1937年8月26日 -
- 梅津美治郎 中将:1938年5月30日 -
- 篠塚義男 中将:1939年9月7日 -
- 岩松義雄 中将:1941年6月20日 -
- 吉本貞一 中将:1942年8月1日 -
- 澄田らい四郎 中将:1944年11月22日 -
歴代参謀長
[編集]- 橋本群 少将:1937年8月26日 -
- 飯田祥二郎 少将:1938年1月27日 -
- 櫛淵鍹一 少将:1938年11月9日 -
- 田中隆吉 少将:1940年3月9日 -
- 楠山秀吉 少将:1940年12月2日 -
- 花谷正 少将:1941年12月1日 -
- 堀毛一麿 少将:1943年10月23日 -
- 山岡道武 少将:1944年12月16日 -
最終司令部構成
[編集]- 司令官:澄田賚四郎中将
- 参謀長:山岡道武少将
- 高級参謀:伊藤一郎中佐
- 兵器部長:高森孝平大佐
- 経理部長:江口猪四郎主計大佐
- 軍医部長:近藤治三郎軍医大佐
- 軍獣医部長:佐々木茂獣医大佐
- 法務部長:高柳貞槌法務少佐
昭和14年末の所属部隊
[編集]- 第36師団:舞伝男中将[1]
- 第37師団:平田健吉中将[1]
- 第41師団:田辺盛武中将[1]
- 独立混成第3旅団:吉沢忠男中将[1]
- 独立混成第4旅団:百武晴吉中将[1]
- 独立混成第9旅団:越生虎之助少将[1]
- 独立混成第16旅団:村井俊雄少将[1]
昭和16年末の所属部隊
[編集]- 第36師団:井関仭中将[2]
- 第37師団:長野祐一郎中将[2]
- 第41師団:清水規矩中将[2]
- 独立混成第3旅団:毛利末広少将[2]
- 独立混成第4旅団:津田美武少将[2]
- 独立混成第9旅団:池ノ上賢吉少将[2]
- 独立混成第16旅団:若松平治少将[2]
最終所属部隊
[編集]- 第114師団:三浦三郎中将[3][4]
- 独立混成第3旅団:山田三郎少将[5][6]
- 独立歩兵第10旅団:板津直俊少将[5][6]
- 独立歩兵第14旅団:元泉馨少将[5][6]
- 第5独立警備隊:原田新一少将[6]
- 砲兵・輸送・通信部隊
- 独立山砲兵第24大隊
- 自動車第27連隊:相馬誠次少佐
- 独立輜重兵第1連隊:佃曻大佐
- 電信第9連隊:杉野俊三郎大佐
- 兵站病院
- 第162兵站病院:三浦大三郎軍医大佐
- 第163兵站病院:岡本八十一軍医大佐(最終位置:臨汾)
- 第164兵站病院(最終位置:運城)
- 第194兵站病院(最終位置:潞安)
- 第195兵站病院:遠藤吉雄軍医中佐(最終位置:陽泉)
- 第196兵站病院
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 外山操・森松俊夫 編著『帝国陸軍編制総覧』芙蓉書房出版、1987年。
- 藤井非三四 著『知られざる兵団 帝国陸軍独立混成旅団史』国書刊行会、2020年。ISBN 4336065977。