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第91期棋聖戦 (将棋)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第91期 ヒューリック杯 棋聖戦
開催期間 2019年5月7日 - 2020年7月16日
前棋聖 渡辺明(初)
第91期棋聖 藤井聡太(初)
棋聖戦
第90期第92期 >
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第91期棋聖戦(だい91ききせいせん、スポンサー名義で第91期ヒューリック杯棋聖戦)は、2020年度(2019年5月7日 - 2020年7月16日)の棋聖戦である。 挑戦者決定戦では、藤井聡太七段が永瀬拓矢二冠を破り、渡辺明棋聖への挑戦を決める。17歳10ヶ月20日で屋敷伸之四段(当時)の記録した最年少タイトル挑戦の記録を31年ぶりに更新した[1]。棋聖戦五番勝負では、藤井聡太七段が渡辺明棋聖に3勝1敗とし、初タイトル棋聖獲得。17歳11ヶ月で屋敷伸之五段(当時)の記録した最年少タイトル獲得記録を30年ぶりに更新した[2]

今大会は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、例年行われていたホテルニューアワジでの開催が中止となった。

第91期棋聖戦五番勝負

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日程
(2020年)
第1局 第2局 第3局 第4局 第5局※ 結果
6月 8日 6月28日 7月 9日 7月16日 7月21日
(会場)

対局者
東京都
(
)

渋谷区
東京都
(
)

渋谷区
東京都
(
)

千代田区
大阪府
(
)

大阪市
東京都
(
)

渋谷区
将棋会館 将棋会館 都市センターホテル 関西将棋会館 将棋会館
渡辺明 棋聖 -
藤井聡太 七段 - 棋聖位 奪取
手数 157手 90手 142手 110手 -
戦型 矢倉 矢倉 角換わり腰掛け銀 矢倉 -

※第4局で決着したため第5局は実施されず。

  • 第1局は第48回将棋大賞で名局賞に選ばれた[3]
  • 第2局の58手目[4]に藤井が指した△3一銀はAI超えの手として話題となった[5]

決勝トーナメント

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シード棋士(8名)
  • 【前期ベスト4以上】(4名)
豊島将之 竜王名人(棋聖)、郷田真隆 九段、久保利明 九段、菅井竜也 八段
  • 【タイトルホルダー】(4名)
広瀬章人 八段(竜王) 、佐藤天彦 九段(名人)、高見泰地 七段(叡王)、斎藤慎太郎 八段(王座)

※(括弧)はシード棋士以外の二次予選での組

  1回戦 2回戦 準決勝 挑戦者決定戦
郷田真隆 九段
郷田
丸山忠久 九段 (2組)
佐藤
船江恒平 六段 (7組)
佐藤 【挑戦者】
佐藤天彦 九段
  藤井聡太 七段  
斎藤慎太郎 八段
藤井  ○ 
藤井聡太 七段 (6組)
藤井
行方尚史 九段 (3組)
菅井  ● 
菅井竜也 八段
久保利明 九段
山崎
山崎隆之 八段 (8組)
山崎
三浦弘行 九段 (4組)
三浦
広瀬章人 八段
永瀬拓矢 二冠
高見泰地 七段
高見
中村太地 七段 (1組)
永瀬
永瀬拓矢 二冠 (5組)
永瀬
豊島将之 竜王名人 

二次予選

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決勝トーナメント進出:8名
シード棋士
  • 前期 決勝トーナメント出場者(ベスト4以外)
  • 過去 棋聖戦五番勝負 進出者
  • 順位戦 A級・B級1組・B級2組 在籍者

※(括弧)はシード棋士以外の一次予選での組

二次予選 1組

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  1回戦 2回戦 二次予選 1組 決勝
  中村太地 七段
  中村 決勝トーナメント進出
  深浦康市 九段
    中村太地 七段  
  橋本崇載 八段
  飯塚
  飯塚祐紀 七段
  中村修 九段
  中村
  鈴木大介 九段
  髙野智史 五段[注 1]
(イ組)   髙野智史 四段 -
  髙野
  (Bye) -


二次予選 2組

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  1回戦 2回戦 二次予選 2組 決勝
  佐藤康光 九段
  佐藤
  窪田義行 七段
  佐藤康光 九段
  木村一基 九段
  八代
  八代弥 七段
  森下卓 九段
  丸山
  丸山忠久 九段
    丸山忠久 九段  
(ロ組)   本田奎 四段 -
  本田 決勝トーナメント進出
  (Bye) -


二次予選 3組

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  1回戦 2回戦 二次予選 3組 決勝
  屋敷伸之 九段
  藤井
  藤井猛 九段
  藤井猛 九段
  飯島栄治 七段
  阿部
  阿部光瑠 六段
  行方尚史 九段
  行方
  田村康介 七段
    行方尚史 九段  [注 2]
(ハ組)   髙﨑一生 六段 -
  髙﨑 決勝トーナメント進出
  (Bye) -


二次予選 4組

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  1回戦 2回戦 二次予選 4組 決勝
  田中寅彦 九段
  三浦 決勝トーナメント進出
  三浦弘行 九段
    三浦弘行 九段  
  松尾歩 八段
  島
  島朗 九段
  森内俊之 九段
  森内
  中田宏樹 八段
  村中秀史 七段
(ハ組)   村中秀史 七段 -
  村中
  (Bye) -


二次予選 5組

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  1回戦 2回戦 二次予選 5組 決勝
  永瀬拓矢 二冠
  永瀬 決勝トーナメント進出
  横山泰明 六段
    永瀬拓矢 二冠  
  野月浩貴 八段
  阿久津
  阿久津主税 八段
  近藤誠也 七段
  近藤
  佐々木慎 六段
  近藤誠也 七段
(ホ組)   井出隼平 四段 -
  井出
  (Bye) -


二次予選 6組

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  1回戦 2回戦 二次予選 6組 決勝
  南芳一 九段
  大石
  大石直嗣 七段
  澤田真吾 六段
  畠山成幸 八段
  澤田
  澤田真吾 六段
  北浜健介 八段
  北浜
  畠山鎮 八段
    藤井聡太 七段  
  阿部隆 九段
  藤井 決勝トーナメント進出
(ヘ組)   藤井聡太 七段


二次予選 7組

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  1回戦 2回戦 二次予選 7組 決勝
  桐山清澄 九段
  谷川
  谷川浩司 九段
  糸谷哲郎 八段
  稲葉陽 八段
  糸谷
  糸谷哲郎 八段
  村山慈明 七段
  船江
  船江恒平 六段
    船江恒平 六段  
  井上慶太 九段
  大橋 決勝トーナメント進出
(ト組)   大橋貴洸 五段


二次予選 8組

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  1回戦 2回戦 二次予選 8組 決勝
  羽生善治 九段
  羽生
  千田翔太 七段
  戸辺誠 七段
  戸辺誠 七段
  戸辺
  中川大輔 八段
  杉本昌隆 八段
  山崎
  山崎隆之 八段
    山崎隆之 八段  
(チ組)   西田拓也 四段 -
  西田 決勝トーナメント進出
  (Bye) -

一次予選

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二次予選 進出:8名

一次予選 イ組

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  1回戦 2回戦 準決勝 一次予選 イ組 決勝
(Bye) -
阿部
阿部健治郎 七段 -
髙野
髙野智史 四段
髙野 二次予選 進出(1組)
土佐浩司 八段
  髙野智史 四段  
松本佳介 六段
松本
佐藤秀司 七段
石井
室岡克彦 七段
石井
石井健太郎 五段
田中悠一 五段
田中
佐藤紳哉 七段
田中
岡崎史明 七段
佐藤
佐藤和俊 六段
日浦市郎 八段
川上猛 七段
日浦
日浦市郎 八段
日浦
西尾明 七段 -
西尾
(Bye) -


一次予選 ロ組

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  1回戦 2回戦 準決勝 一次予選 ロ組 決勝
(Bye) -
真田
真田圭一 八段 -
斎藤
石川陽生 七段
斎藤
斎藤明日斗 四段
長谷部浩平 四段
長谷部浩平 四段
長谷部
上野裕和 六段
長谷部
渡辺正和 五段
渡辺
遠山雄亮 六段
所司和晴 七段
藤倉
藤倉勇樹 五段
小倉
小倉久史 七段
小倉 二次予選 進出(2組)
渡辺大夢 五段
  本田奎 四段  
本田奎 四段
本田
髙野秀行 六段
本田
高橋道雄 九段 -
高橋
(Bye) -


一次予選 ハ組

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  1回戦 2回戦 準決勝 一次予選 ハ組 決勝
(Bye) -
宮田
宮田敦史 七段 -
宮田
上村亘 四段
上村
佐藤慎一 五段
宮田敦史 七段
泉正樹 八段
堀口一史座 七段
近藤正和 六段
近藤
富岡英作 八段
石田直裕 五段
石田
三枚堂達也 七段
杉本
塚田泰明 九段
杉本 二次予選 進出(3組)
杉本和陽 四段
  髙﨑一生 六段  
梶浦宏孝 四段
梶浦
木下浩一 七段
髙﨑
髙﨑一生 六段 -
髙﨑
(Bye) -


一次予選 ニ組

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  1回戦 2回戦 準決勝 一次予選 ニ組 決勝
(Bye) -
先崎
先崎学 九段 -
先崎
藤森哲也 五段
藤森
伊藤真吾 五段
佐々木大地 五段
小林宏 七段
小林
金沢孝史 五段
佐々木
佐々木大地 五段
佐々木
渡部愛 女流王位
長岡裕也 五段
青野
青野照市 九段
村中
及川拓馬 六段
村中 二次予選 進出(4組)
村中秀史 七段
  村中秀史 七段  
山本博志 四段
片上
片上大輔 七段
金井
金井恒太 六段 -
金井
(Bye) -


一次予選 ホ組

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  1回戦 2回戦 準決勝 一次予選 ホ組 決勝
(Bye) -
青嶋
青嶋未来 五段 -
井出
井出隼平 四段
井出 二次予選 進出(5組)
中座真 七段
  井出隼平 四段  
神谷広志 八段
増田
増田康宏 六段
増田
佐々木勇気 七段 -
佐々木
(Bye) -
黒沢怜生 五段
黒沢
北島忠雄 七段
黒沢
勝又清和 六段
瀬川
瀬川晶司 六段
黒沢怜生 五段
門倉啓太 五段
門倉
大平武洋 六段
門倉
千葉幸生 七段 -
千葉
(Bye) -


一次予選 ヘ組

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  1回戦 2回戦 準決勝 一次予選 ヘ組 決勝
(Bye) -
安用寺
安用寺孝功 六段 -
伊奈
伊奈祐介 六段
伊奈 二次予選 進出(6組)
山本真也 六段
  藤井聡太 七段  
東和男 八段
中村亮介 六段
藤井
藤井聡太 七段 -
藤井
(Bye) -
村田智弘 六段
村田
伊藤博文 七段
竹内
竹内雄悟 五段
竹内
今泉健司 四段
竹内雄悟 五段
牧野光則 五段
増田
増田裕司 六段
平藤
平藤眞吾 七段 -
平藤
(Bye) -


一次予選 ト組

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  1回戦 2回戦 準決勝 一次予選 ト組 決勝
(Bye) -
小林
小林裕士 七段 -
小林
島本亮 五段
島本 二次予選 進出(7組)
中田功 八段
  大橋貴洸 四段  
大橋貴洸 四段
大橋
小林健二 九段
大橋
村田顕弘 六段 -
村田
(Bye) -
里見香奈 女流四冠
里見
出口若武 四段
里見
浦野真彦 八段
浦野
黒田尭之 四段
里見香奈 女流四冠
池永天志 四段
池永
福崎文吾 九段
都成
都成竜馬 五段 -
都成
(Bye) -


一次予選 チ組

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  1回戦 2回戦 準決勝 一次予選 チ組 決勝
(Bye) -
阪口
阪口悟 六段 -
阪口
有森浩三 七段
長沼
長沼洋 七段
星野良生 四段
神崎健二 八段
星野
星野良生 四段
星野
豊川孝弘 七段 -
豊川
(Bye) -
西川和宏 六段
西川
矢倉規広 七段
西川
古森悠太 四段
古森 二次予選 進出(8組)
脇謙二 八段
  西田拓也 四段  
藤原直哉 七段
西田
西田拓也 四段
西田
宮本広志 五段 -
宮本
(Bye) -


脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 二次予選期間中に勝数規定による昇段を果たした[6]
  2. ^ 二次予選期間中に勝数規定による昇段を果たした[7]

出典

[編集]
  1. ^ 藤井聡太七段、史上最年少でタイトル挑戦へ!”. 日本将棋連盟 (2020年6月4日). 2020年9月11日閲覧。
  2. ^ 藤井聡太七段、史上最年少でタイトル獲得!”. 日本将棋連盟 (2020年7月16日). 2020年9月11日閲覧。
  3. ^ 第48回将棋大賞受賞者のお知らせ”. 日本将棋連盟. 2022年4月25日閲覧。
  4. ^ 藤井聡太はもはやAIを超えたのか? 衝撃の一手「△3一銀」を振り返る”. Number Web - スポーツ総合雑誌ナンバー (2020年9月9日). 2022年4月25日閲覧。
  5. ^ 藤井二冠「神の手」は将棋AIの歴史にも名を刻んだ”. テレ朝ニュース (2021年3月27日). 2022年4月25日閲覧。
  6. ^ 高野智史四段が五段に昇段”. 日本将棋連盟 (2019年12月3日). 2020年9月11日閲覧。
  7. ^ 行方尚史八段が九段に昇段”. 日本将棋連盟 (2019年11月15日). 2020年9月11日閲覧。

外部リンク

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