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椿駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
紀伊椿駅から転送)
椿駅*
駅舎(2016年1月)
つばき
Tsubaki
紀伊日置 (6.1 km)
(5.2 km) 紀伊富田
地図
所在地 和歌山県西牟婁郡白浜町椿330-4
北緯33度36分35.42秒 東経135度24分13.76秒 / 北緯33.6098389度 東経135.4038222度 / 33.6098389; 135.4038222座標: 北緯33度36分35.42秒 東経135度24分13.76秒 / 北緯33.6098389度 東経135.4038222度 / 33.6098389; 135.4038222
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 紀勢本線(きのくに線)
キロ程 267.3 km(亀山起点)
新宮から87.1 km
電報略号 ツハ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
15人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1935年昭和10年)3月29日[1][2]
備考 無人駅
* 1965年に紀伊椿駅から改称。
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椿駅(つばきえき)は、和歌山県西牟婁郡白浜町椿にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)紀勢本線(きのくに線)の

椿温泉の玄関口ではあるが、その温泉街の中心部とはかなり離れており、ひっそりとした場所に位置する。

歴史

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1935年頃、終着駅時代の構内。駅名標に注目。写るC11形40号機は現在福知山駅前で保存。

この駅は1935年(昭和10年)3月、国鉄紀勢西線の紀伊富田駅から当駅までの開通とともに、紀伊椿駅(きいつばきえき)として開業した。椿駅を最初から名乗れなかったのは、当時の五能線にすでに椿駅が存在していたからである。

なお駅名は、五能線において1964年(昭和39年)10月1日に八森駅が東八森駅と改称され、同年11月1日に椿駅が八森駅に改称されたのを受け、1965年(昭和40年)3月1日椿駅へ改称となった。同じ日には白浜口駅が白浜駅に、紀伊湯浅駅が湯浅駅に改称されている。

年表

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駅構造

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構内(2016年1月)

単式ホーム島式ホーム複合型の2面2線を有する、行違い可能な地上駅。かつては2面3線のホームであったが、現在は3番線の和歌山方のポイントと場内・出発信号機・架線が取り外され保線車両の材料線となっている。単式ホームから階段を下りたところに駅舎が置かれる。ホーム間の連絡は跨線橋による。1番のりばは若干幅が狭い。

古くから駅舎は木造瓦葺で、内部の待合所には出札窓口が残る。駅舎の「椿駅」の看板にはツバキの花の絵がかかれており、駅舎の周りにもツバキの木が植えられている。また、待合所には山形県西置賜郡飯豊町にある東日本旅客鉄道(JR東日本)米坂線羽前椿駅の写真が飾られている。

2003年11月1日から無人駅(現在は紀伊田辺駅管理)となっているため、駅員はいない。それまでは簡易委託駅であり、駅舎の中の出札口で切符を販売していた。2021年3月13日よりICOCAが利用可能になる。

国鉄時代には急行が停車し、当駅を起終点とする急行列車もあった。2015年3月13日までは特急列車が1日1往復停車していたが、翌14日のダイヤ改正により、特急の停車は取りやめられ[5][6]、以降は普通列車のみの停車となっている。なお、2011年3月11日までは特急は1日2往復停車していた。

のりば

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のりば 路線 行先
1 W きのくに線 白浜和歌山方面
2 串本紀伊勝浦新宮方面

上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。1番のりばは下り本線、2番のりばは上り本線。

利用状況

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近年の1日平均乗車人員は以下の通り[8]

年度 1日平均
乗車人員
1998年 78
1999年 68
2000年 58
2001年 49
2002年 33
2003年 31
2004年 28
2005年 31
2006年 31
2007年 36
2008年 37
2009年 38
2010年 40
2011年 38
2012年 38
2013年 32
2014年 29
2015年 27
2016年 20
2017年 19
2018年 18
2019年 15
2020年 13
2021年 12
2022年 14

駅周辺

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この駅は、椿温泉で知られる椿集落の入口であるが、その中心部からはかなり離れている。海岸線沿いにある椿温泉からは当駅は内陸に位置するため、山中にひっそりと佇む駅といった風情である。椿地区の中心地には明光バスなどの交通手段があるが、この駅の周辺には手つかずの山林が広がるのみで、駅はいたって寂しい場所にある。

駅前には朝来帰川(あさらぎがわ)が流れており、それに沿って椿の中心部たる朝来帰の集落まで、県道215号が伸びている。その道を駅からしばらく行くと、小規模な集落である朝来帰にたどりつく。そこから海岸線沿いの国道42号をさらにもう少し昇ると、ようやくホテルやリゾートマンション・釣具屋などがある椿温泉の温泉街にたどり付くことができる。

このように、駅から温泉まではかなり離れているため、駅前には旅行客が自由に使える貸し自転車が置かれていたが、管理者不足により現在は利用できない。またこのため、観光客はホテルなどへの移動手段として、送迎バスを電話で呼んで駅まで来てもらうようになっている。また、公衆トイレが設置されている。

  • 白浜町立椿小学校(2019年3月閉校)
  • 椿郵便局

隣の駅

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西日本旅客鉄道(JR西日本)
W きのくに線(紀勢本線)
紀伊日置駅 - 椿駅 - 紀伊富田駅

脚注

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  1. ^ a b c d e 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 25号 紀勢本線・参宮線・名松線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年1月10日、19-21頁。 
  2. ^ a b c d e f 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、377-378頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ 日本国有鉄道公示S60.3.12公181
  4. ^ 「通報 ●福知山線石生駅ほか147駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報号外』日本国有鉄道総裁室文書課、1985年3月12日、15-16面。
  5. ^ a b 平成27年春ダイヤ改正について (PDF) - JR西日本和歌山支社ニュースリリース 2014年12月29日
  6. ^ a b “特急電車が椿駅への停車取りやめ JR西日本”. 紀伊民報. (2015年1月8日). オリジナルの2015年1月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150109134350/http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=287035 2020年12月22日閲覧。 
  7. ^ 2021年春ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道和歌山支社、2020年12月18日。オリジナルの2020年12月18日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20201218081506/https://www.westjr.co.jp/press/article/items/201218_00_wakayama.pdf2020年12月22日閲覧 
  8. ^ 『和歌山県統計年鑑』及び『和歌山県公共交通機関等資料集』

関連項目

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外部リンク

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