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2012年日本の補欠選挙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2012年日本の補欠選挙(2012ねんにほんのほけつせんきょ)では日本における立法機関である衆議院および参議院における議員の欠員を補充するために2012年に行われる補欠選挙について取り上げる。

概要

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補欠選挙は、議員が辞職あるいは死亡等の理由で生じた欠員を補うために行われる選挙である[1]。2000年の公職選挙法改正によって、衆議院および参議院の補欠選挙は4月と10月の年2回にまとめて実施されている。なお補欠選挙期日については、公職選挙法第33条の2において以下のように定められている[2]

  1. 第1期間(9月16日 - 翌年3月15日)において衆議院議員および参議院議員の補欠選挙を行う事由が生じた場合は、当該期間直後の4月第4日曜日に投票を行う。
  2. 第2期間(3月16日 - 同年9月15日)において衆議院議員および参議院議員の補欠選挙を行う事由が生じた場合は、当該期間直後の10月第4日曜日に投票を行う。

2012年の場合、第1期間において補欠選挙を行うべき事由が生じなかったため、4月補欠選挙は実施されず、10月に鹿児島第3区の一箇所のみで補欠選挙が行われた。

10月の補欠選挙

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概要

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  • 告示日:2012年10月16日
  • 投票日:2012年10月28日
  • 選挙区:
    • 衆議院:1選挙区

補欠選挙実施選挙区と実施事由

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立候補者

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死去した松下金融担当大臣が所属していた国民新党は9月19日、同氏の政策秘書を務めていた野間健を候補として擁立することを発表[4]。そして国民新党と連立を組んでいる民主党は公認候補擁立を見送り、野間を推薦することを決定している[5]。一方、最大野党の自由民主党(以下、自民党)は、宮路和明元衆議院議員を公認候補として擁立することを9月24日に決定した[6]日本共産党(以下、共産党)は、次期衆院選3区予定候補である大倉野由美子地区常任委員を公認候補として擁立することを9月28日に発表した[7]幸福実現党は、松澤力を公認候補として擁立することを発表した。

候補者一覧(届出順)[8]
氏名 年齢 党派 新旧 推薦・支持 備考
松沢力 30 諸派(幸福実現党) 新人
大倉野由美子 62 日本共産党 新人 党県委員
野間健 54 国民新党 新人 民主党 元金融相秘書
宮路和明 71 自由民主党 元職 公明党 厚生労働副大臣

選挙結果

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自民党元議員である宮路が国民新党の野間健を僅差で抑えて当選し、返り咲きを果たした。通信社が行った出口調査の結果、宮路は自民党支持層の73%と推薦を受けた公明党支持層の77.8%から支持を得た他、松下票の4分の1近く、野間を推薦した民主党支持層の21.3%、無党派層からも32.7%の支持を得た。一方、敗れた野間は民主党支持層の75.4%、無党派層の54.3%から支持を得ただけでなく、自民党支持層も22.5%が野間を支持しており、激戦を裏付ける結果となった[9]

投票率:56.60%(当日有権者数258,853名/投票者数146,520名)前回比-14.90
候補者別得票[10][11]
当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 得票率 推薦・支持
当選 宮路和明 71 自由民主党 元職 70,694 公明党
野間健 54 国民新党 新人 65,025 民主党
大倉野由美子 62 日本共産党 新人 5,973
松沢力 30 諸派(幸福実現党) 新人 2,886

備考

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この補欠選挙執行後に衆議院が解散されたため、当選した宮路の衆議院議員在任が3週間に終わり、改めて総選挙が行われた。この結果、野間が宮路らを破り雪辱を果たした(宮路は比例復活)。

脚注

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  1. ^ 4. 特別の選挙(国政/地方選挙) 総務省(2012年10月9日閲覧)
  2. ^ 公職選挙法(昭和二十五年四月十五日法律第百号) - e-Gov法令検索
  3. ^ “松下金融相が自殺か=自宅マンションで首つる-首相ら宛てに書き置き・東京”. 時事ドットコム. (2012年9月11日). http://www.jiji.com/jc/zc?key=%be%be%b2%bc%c3%e9%cd%ce&k=201209/2012091000728 2012年10月9日閲覧。 [リンク切れ]
  4. ^ “野間氏擁立を発表=自見国民新代表”. 時事ドットコム. (2012年9月19日). http://www.jiji.com/jc/zc?key=%be%be%b2%bc%c3%e9%cd%ce&k=201209/2012091900679 2012年10月9日閲覧。 [リンク切れ]
  5. ^ “鹿児島3区補選に野間氏=国民新”. 時事ドットコム. (2012年9月18日). http://www.jiji.com/jc/zc?key=%be%be%b2%bc%c3%e9%cd%ce&k=201209/2012091800731 2012年10月9日閲覧。 [リンク切れ]
  6. ^ “自民、宮路氏を公認=鹿児島3区補選”. 時事ドットコム. (2012年9月24日). http://www.jiji.com/jc/zc?key=%be%be%b2%bc%c3%e9%cd%ce&k=201209/2012092400874 2012年10月9日閲覧。 [リンク切れ]
  7. ^ “鹿児島3区補選に大倉野氏”. 時事ドットコム. (2012年9月26日). http://www.jiji.com/jc/zc?key=%be%be%b2%bc%c3%e9%cd%ce&k=201209/2012092600510 2012年10月9日閲覧。 [リンク切れ]
  8. ^ 鹿児島3区補選が告示=4人届け出、衆院選の前哨戦 (時事通信) - Yahoo!ニュース - ウェイバックマシン(2012年10月19日アーカイブ分)
  9. ^ “宮路氏、松下票の2割取り込む=民主支持層にも浸透-鹿児島3区補選出口調査”. 時事ドットコム. (2012年10月28日). http://www.jiji.com/jc/zc?key=%bc%af%bb%f9%c5%e73%b6%e8&k=201210/2012102800245 2012年11月6日閲覧。 [リンク切れ]
  10. ^ 平成24年10月28日執行投票結果 (国内+在外)<確定> (PDF) 。鹿児島県選挙管理委員会(2012年11月5日閲覧)
  11. ^ 衆議院小選挙区選出議員補欠選挙 開票状況 (確定) (PDF) 。鹿児島県選挙管理委員会(2012年11月5日閲覧)

参考文献

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