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ゴンクール賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ゴンクール賞
Prix Goncourt
ナダールによるエドモン・ド・ゴンクールの肖像写真
受賞対象小説
会場レストラン「ドルーアンフランス語版」(パリ2区)
フランスの旗 フランス
主催ゴンクール・アカデミーフランス語版
報酬10ユーロ
初回1903年
最新受賞者ジャン=ポール・デュボワフランス語版Tous les hommes n'habitent pas le monde de la même façon
公式サイトacademie-goncourt.fr

ゴンクール賞: Prix Goncourt)は、フランスで最も権威のある文学賞のひとつ。1902年に設立されたアカデミー・ゴンクール英語版により、その年最も独創的な散文作品(主に小説)に贈られる。フランスの作家エドモン・ド・ゴンクールが弟のジュール・ド・ゴンクールと共に築いた財産により同賞を設立するよう遺言を残し、遺言執行人アルフォンス・ド・ドーとレオン・エニックがアカデミー・ゴンクールを設立した。1903年以降、毎年11月初旬にアカデミー・ゴンクールの10人の会員によってパリ2区にあるレストラン「ドルーアンフランス語版」で選考・発表が行われる[1][2]

原則として受賞は一作家につき一回のみだが、一例だけ例外がある(1956年に受賞したロマン・ガリーが1975年にエミール・アジャールの偽名で発表した小説により再受賞した)。受賞者や作品はフランス国外でも親しまれているものも多い。受賞作品はその年のフランス文学を代表する作品として捉えられ、その著者の地位や作品の売れ行きにも大きく影響する権威ある賞で、趣旨としては若手の新鋭の作家に贈られることになっているが、この限りでないケースも見られる。フランス文学の登龍門的存在として知られる。賞金は10ユーロと少額であるが、これはこの賞の象徴的な重要性を表わすものである[3]

1988年高校生のゴンクール賞が新設された。これはゴンクール・アカデミーによるゴンクール賞候補作リストをもとに、フランス全国の約2,000人の高校生が審査・選出し、発表はゴンクール賞発表の約1週間後にレンヌ市庁舎で行われる[4]

この他、歴史は比較的浅いが、ゴンクール処女小説賞[5]、ゴンクール短編小説賞[6]、ゴンクール詩人賞[7]、ゴンクール伝記賞[8]がある。日本でも2021年から「日本の学生が選ぶゴンクール賞」が創設された。

受賞作家・作品一覧

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受賞作家 受賞作品 邦訳(翻訳者、出版社、出版年)
1903 ジョン・アントワーヌ・ノーフランス語版 Force ennemie
1904 レオン・フラピエ La Maternelle 『母の手』深尾須磨子訳、平凡社、1934年。
1905 クロード・ファレール Les Civilisés
1906 タロー兄弟 (ジェローム・タロージャン・タロー) Dingley, l'illustre écrivain 『作家の情熱』水野成夫訳 実業之日本社、1940年。
1907 エミール・モゼリフランス語版 Terres lorraines et Jean des Brebis ou le Livre de la misère
1908 フランシス・ド・ミオマンドル Écrit sur de l'eau... 『水に描く』川口篤訳、実業之日本社、1940年。
1909 マリウス=アリ・ルブロンフランス語版 En France
1910 ルイ・ペルゴーフランス語版 De Goupil à Margot 同短編集所収の「グーピの悲劇」河盛好蔵訳『世界100物語06』(河出書房新社、1997年) 所収。
1911 アルフォンス・ド・シャトーブリアンフランス語版 Monsieur des Lourdines
1912 アンドレ・サヴィニョンフランス語版 Filles de la pluie
1913 マルク・エルデールフランス語版 Le Peuple de la mer
1914 アドリアン・ベルトランフランス語版 L'Appel du sol
1915 ルネ・バンジャマンフランス語版 Gaspard
1916 アンリ・バルビュス Le Feu 『砲火』新村猛、後藤達雄訳、ダヴィッド社、1951年。『地獄』秋山晴夫訳、角川書店、1953年、(新版) 1969年。
1917 アンリ・マレルブフランス語版 La Flamme au poing
1918 ジョルジュ・デュアメル Civilisation 『文明』和田伝訳『新興文学全集 第17巻』(平凡社、1930年) 所収。
1919 マルセル・プルースト À l'ombre des jeunes filles en fleurs 「花咲く乙女たちのかげに」井上究一郎訳『失われた時を求めて』(新版) 筑摩書房 (ちくま文庫) 1992年。
1920 エルネスト・ペロションフランス語版 Nêne 『眠れる沼』朝倉季雄訳、実業之日本社、1940年。
1921 ルネ・マランフランス語版 Batouala 『バツアラ』高瀬毅訳、改造社、1922年。
1922 アンリ・ベローフランス語版 Le Vitriol de Lune

Le Martyre de l'obèse

後者:「でぶの悩み」村上菊一郎訳『世界大衆小説全集 第一期第八巻』(小山書店、1955 年) 所収。
1923 リュシアン・ファーブルフランス語版 Rabevel ou le Mal des ardents
1924 ティエリ・サンドルフランス語版 Le Chèvrefeuille, le Purgatoire, le Chapitre XIII 最初の作品:(ティエリイ・サンドル著)『すひかづら』高瀬毅訳、青木書店、1940年。
1925 モーリス・ジュヌヴォワフランス語版 Raboliot
1926 アンリ・ドベルリフランス語版 Le Supplice de Phèdre
1927 モーリス・ブデルフランス語版 Jérôme 60° latitude nord 『北緯六十度の恋』今日出海訳、実業之日本社、1940年。『ジェロオム』福永武彦訳、新潮社、1951年。
1928 モーリス・コンスタンタン・ウェイエルフランス語版 Un homme se penche sur son passé 『或る行動人の手記 ― 一人の男がわが過去を覗きこむ』芹沢光治良訳、実業之日本社、1940年。
1929 マルセル・アルラン L'Ordre 『秩序』佐藤文樹訳、弘文堂書房(世界文庫)1940 - 1942年。『秩序』佐野一男訳、新潮社、1952年。
1930 アンリ・フォコニエフランス語版 Malaisie 『馬来に生きる』佐藤朔訳、実業之日本社、1941年。
1931 ジャン・ファイヤールフランス語版 Mal d'amour
1932 ギー・マズリーヌフランス語版 Les Loups
1933 アンドレ・マルロー La Condition humaine 『上海の嵐 ― 人間の条件』小松清新庄嘉章訳、改造社、1938年。『人間の条件』新潮社(新潮文庫)1978年。
1934 ロジェ・ヴェルセルフランス語版 Capitaine Conan
1935 ジョゼフ・ペイレフランス語版 Sang et Lumières
1936 マクサンス・ヴァン・デル・メルシュフランス語版 L'Empreinte du dieu
1937 シャルル・プリニエ Faux Passeports 『偽旅券』井上勇訳、板垣書店、1950年。
1938 アンリ・トロワイヤ L'Araigne 『蜘蛛』福永武彦訳、新潮文庫、1951年。
1939 フィリップ・エリアフランス語版 Les Enfants gâtés 『アニエスの結婚』大島不二訳、今日の問題社、1941年。
1940 フランシス・アンブリエール Les Grandes Vacances
1941 アンリ・プーラフランス語版 Vent de Mars
1942 マルク・ベルナールフランス語版 Pareils à des enfants 『追憶のゴルゴタ』秋山澄夫訳、講談社、1975年。
1943 マリウス・グルーフランス語版 Passage de l'homme
1944 エルザ・トリオレ Le premier accroc coûte 200 francs 「最初のほころびは二百フランかかる」広田正敏訳(『世界短編名作選 (フランス編2)』新日本出版社、1978年)所収。
1945 ジャン=ルイ・ボリフランス語版 Mon village à l'heure allemande
1946 ジャン=ジャック・ゴーティエフランス語版 Histoire d'un fait divers
1947 ジャン=ルイ・キュルティスフランス語版 Les Forêts de la nuit
1948 モーリス・ドリュオン Les Grandes Familles 『大家族』市原豊太梅原成四訳、創元社、1950年。新潮社(新潮文庫)1953年。
1949 ロベール・メルル Week-end à Zuydcoote 『ズイドコートの週末』井上勇訳、新潮社、1951年。
1950 ポール・コラン Les Jeux sauvages 『野蛮な遊び』吉田健一訳、筑摩書房、1951年。
1951 ジュリアン・グラック(受賞拒否) Le Rivage des Syrtes 『シルトの岸辺』安藤元雄訳、集英社、1974年; ちくま文庫、2003年; 岩波文庫、2014年。
1952 ベアトリクス・ベックフランス語版 Léon Morin, prêtre ジャン=ピエール・メルヴィル監督により『モラン神父』として映画化(1961年)。
1953 ピエール・ガスカール Les Bêtes 『けものたち・死者の時』渡辺一夫佐藤朔二宮敬訳、岩波書店、1955年。岩波文庫、2007年。
1954 シモーヌ・ド・ボーヴォワール Les Mandarins 『レ・マンダラン』朝吹三吉訳、新潮社、1966年。人文書院、1967年(『ボーヴォワール著作集』第8巻)。
1955 ロジェ・イコールフランス語版 Les Eaux mêlées
1956 ロマン・ギャリー Les Racines du ciel 『自由の大地 天国の根』岡田真吉澁澤龍彦訳、人文書院、1959年。
1957 ロジェ・ヴァイヤンフランス語版 La Loi (ロジェ・バイヤン著)『掟』きだみのる訳、講談社、1958年。
1958 フランシス・ウォルダーフランス語版 Saint-Germain ou la Négociation
1959 アンドレ・シュヴァルツ=バルトフランス語版 Le Dernier des Justes
1960 ヴィンティラ・ホリアフランス語版 Dieu est né en exil
1961 ジャン・コーフランス語版 La Pitié de Dieu 『神のあわれみ』篠沢秀夫訳、白水社、1964年。
1962 アンナ・ラングフュス Les Bagages de sable 『砂の荷物』村上光彦訳、晶文社、1974年。
1963 アルマン・ラヌーフランス語版 Quand la mer se retire
1964 ジョルジュ・コンションフランス語版 L'État sauvage
1965 ジャック・ボレルフランス語版 L'Adoration
1966 エドモンド・シャルル=ルーフランス語版 Oublier Palerme 『忘却のパレルモ』高橋たか子訳、新潮社、1967年。
1967 アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ La Marge 『余白の街』生田耕作訳、河出書房新社、1970年。
1968 ベルナール・クラヴェルフランス語版 Les Fruits de l'hiver
1969 フェリシアン・マルソーフランス語版 Creezy (フェリシャン・マルソー著)『クリージー』榊原晃三訳、新潮社、1970年。
1970 ミシェル・トゥルニエ Le Roi des aulnes 『魔王』近田武、植田祐次訳、二見書房、1972年。植田祐次訳、みすず書房、2001年。
1971 ジャック・ローランフランス語版 Les Bêtises
1972 ジャン・カリエールフランス語版 L'Épervier de Maheux 『森の中のアシガン』山田浩之訳、青山出版社、1996年。
1973 ジャック・シェセックスフランス語版 L'Ogre 『鬼』伊東守男訳、早川書房、1977年。
1974 パスカル・レネフランス語版 La Dentellière 『レースを編む女』村上香住子訳、早川書房、1976年。
1975 エミール・アジャール (ロマン・ガリー) La Vie devant soi 『これからの一生』荒木亨訳、早川書房、1977年。
1976 パトリック・グランヴィル Les Flamboyants 『火炎樹』篠田知和基訳、国書刊行会、1998年。
1977 ディディエ・ドゥコワンフランス語版 John l'Enfer 『愛よ、ニューヨークよ』長島良三訳、読売新聞社、1981年。
1978 パトリック・モディアノ Rue des Boutiques obscures 『暗いブティック通り』平岡篤頼訳、白水社、1979年。
1979 アントニーヌ・マイエフランス語版 Pélagie-la-Charrette 『荷車のペラジー ― 失われた故郷への旅』大矢タカヤス訳、彩流社、2010年。
1980 イヴ・ナヴァールフランス語版 Le Jardin d'acclimatation
1981 リュシアン・ボダールフランス語版 Anne Marie 『領事殿』杉辺利英訳、早川書房、1983年。
1982 ドミニク・フェルナンデス Dans la main de l'ange 『天使の手のなかで』岩崎力訳、早川書房、1985年。
1983 フレデリック・トリスタンフランス語版 Les Égarés
1984 マルグリット・デュラス L'Amant 『愛人(ラマン)』清水徹訳、河出書房新社、1985年。河出文庫、1992年。
1985 ヤン・ケフェレックフランス語版 Les Noces barbares
1986 ミシェル・オストフランス語版 Valet de nuit
1987 タハール・ベン=ジェルーン La Nuit sacrée 『聖なる夜』菊地有子訳、紀伊国屋書店、1996年。
1988 エリック・オルセナフランス語版 L'Exposition coloniale
1989 ジャン・ヴォートラン Un grand pas vers le bon Dieu
1990 ジャン・ルオー Les Champs d'honneur 『名誉の戦場』北代美和子訳、新潮社、1994年。
1991 ピエール・コンべスコフランス語版 Les Filles du Calvaire
1992 パトリック・シャモワゾー Texaco 『テキサコ』星埜守之訳、平凡社、1997年。
1993 アミン・マアルーフ Le Rocher de Tanios
1994 ディディエ・ヴァン・コーヴラール Un aller simple 『片道切符』高橋啓訳、早川書房、1995年。
1995 アンドレイ・マキーヌ Le Testament français 『フランスの遺言書』星埜守之訳、水声社、2000年。
1996 パスカル・ローズ Le Chasseur Zéro 『ゼロ戦 ― 沖縄・パリ・幻の愛』鈴村靖爾訳、集英社、1998年。
1997 パトリック・ランボーフランス語版 La Bataille ラ・バタイユ
1998 ポール・コンスタンフランス語版 Confidence pour confidence 『うちあけ話』薮崎利美訳、人文書院、2015年。
1999 ジャン・エシュノーズ Je m'en vais 『ぼくは行くよ』青木真紀子訳、集英社、2002年。
2000 ジャン=ジャック・シュル Ingrid Caven 『黄金の声の少女』横川晶子訳、新潮社、2005年。
2001 ジャン=クリストフ・リュファン Rouge Brésil 『ブラジルの赤』野口雄司訳、早川書房、2002年。
2002 パスカル・キニャール Les Ombres errantes 『さまよえる影』高橋啓訳、青土社、2003年。
2003 ジャック=ピエール・アメット La Maîtresse de Brecht 『ブレヒトの愛人』中原毅志訳、小学館文庫、2004年。
2004 ロラン・ゴーデフランス語版 Le Soleil des Scorta 『スコルタの太陽』新島進訳、河出書房新社、2008年。
2005 フランソワ・ヴェイエルガンス Trois jours chez ma mère 『母の家で過ごした三日間』渋谷豊訳、白水社、2008年。
2006 ジョナサン・リテル Les Bienveillantes 『慈しみの女神たち』菅野昭正、星埜守之、篠田勝英有田英也訳、集英社、2011年。
2007 ジル・ルロワ Alabama Song 『ゼルダ ― 最後のロマンティシスト』傳田温訳、中央公論新社、2008年。
2008 アティーク・ラヒーミー Syngué sabour. Pierre de patience 『悲しみを聴く石』関口涼子訳、白水社、2009年。
2009 マリー・ンディアイ Trois femmes puissantes 『三人の逞しい女』小野正嗣訳、早川書房、2012年。
2010 ミシェル・ウエルベック La Carte et le Territoire 『地図と領土』野崎歓訳、筑摩書房、2013年。ちくま文庫、2015年。
2011 アレクシス・ジェニフランス語版 L'Art français de la guerre
2012 ジェローム・フェラーリフランス語版 Le Sermon sur la chute de Rome
2013 ピエール・ルメートル Au revoir là-haut 天国でまた会おう平岡敦訳 早川書房(早川文庫)2015年。
2014 リディ・サルヴェールフランス語版 Pas pleurer
2015 マティアス・エナール Boussole
2016 レイラ・スリマニ Chanson douce 『ヌヌ ― 完璧なベビーシッター』松本百合子訳、集英社、2018年。
2017 エリック・ヴュイヤールフランス語版 L'Ordre du jour 『その日の予定 - 事実にもとづく物語』塚原史訳、岩波書店、2020年
2018 ニコラ・マチューフランス語版 Leurs enfants après eux
2019 ジャン=ポール・デュボワフランス語版 Tous les hommes n'habitent pas le monde de la même façon
2020 エルヴェ・ル・テリエ L’Anomalie 『異常【アノマリー】』加藤かおり訳、早川書房、2022年
2021 モハメド・ムブガル・サール La plus secrète mémoire des hommes 『人類の深奥に秘められた記憶』野崎歓訳、集英社、2023年
2022 ブリジット・ジロー Vivre Vite 『生き急ぐ』加藤かおり訳、早川書房、2024年
2023 ネージュ・シノ Triste tigre

ゴンクール処女小説賞

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作家の処女作が詩集などの場合でも、最初に発表した長編小説に対して与えられる。

1990 エレーヌ・ド・モンフェランフランス語版 Les Amies d'Héloïse
1991 アルマンド・ゴブリ=ヴァルフランス語版 Iblis ou la Défroque du serpent
1992 ニタ・ルソーフランス語版 Les Iris bleus
1993 ベルナール・シャンバフランス語版 L'Arbre de vies
1994 ベルナール・ラマルシュ=ヴァデルフランス語版 Vétérinaires
1995 フロランス・セイヴォスフランス語版 Les Apparitions
1996 ヤン・モワックスフランス語版 Jubilations vers le ciel
1997 ジャン=クリストフ・リュファン L'Abyssin 『太陽王の使者』野口雄司、吉田春美共訳、早川書房、1999年。
1998 山颯 Porte de la paix céleste 『天安門』大野朗子訳、ポプラ社、2008年。
1999 ニコラ・ミシェル (作家)フランス語版 Un revenant
2000 バンジャマン・ベルトンフランス語版 Sauvageons
2001 サリム・バシフランス語版 Le Chien d'Ulysse
2002 ソアジグ・アーロンフランス語版 Le Non de Klara
2003 クレール・ドラノワフランス語版 La Guerre, l'Amérique
2004 フランソワーズ・ドルネールフランス語版 La Fille du rang derrière
2005 アラン・ジョベールフランス語版 Val Paradis
2006 エディ・カドゥールフランス語版 Waltenberg
2007 フレデリック・ブランフランス語版 Perla
2008 ジャクタ・アリカヴァゾヴィッチフランス語版 Corps volatils
2009 ジャン=バティスト・デル・アモフランス語版 Une éducation libertine
2010 ローラン・ビネ HHhH 『HHhH ― プラハ、1942年』高橋啓訳、東京創元社、2013年。
2011 ミシェル・ロスタンフランス語版 Le Fils ぼくが逝った日』田久保麻理訳、白水社、2012年。
2012 フランソワ・ガルドフランス語版 Ce qu'il advint du sauvage blanc
2013 アレクサンドル・ポステルフランス語版 Un homme effacé
2014 フレデリック・ヴェルジェフランス語版 Arden
2015 カメル・ダウド Meursault, contre-enquête もうひとつの「異邦人」― ムルソー再捜査』鵜戸聡訳、水声社、2019年。
2016 ジョゼフ・アンドラスフランス語版 De nos frères blessés
2017 マリアム・マジディフランス語版 Marx et la Poupée
2018 マイール・ギュヴァンフランス語版 Grand frère
2019 マリー・ゴーティエフランス語版 Court vêtue
2020 マイリス・ベスリーフランス語版 Le Tiers Temps 『ベケット氏の最期の時間』堀切克洋訳、早川書房、2021年
2021 Émilienne Malfattoフランス語版 Que sur toi se lamente le Tigre

ゴンクール短編小説賞

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短編作品1篇に対して与えられる。

1974 ダニエル・ブーランジェ Fouette, cocher !
1975 S・コリーナ・ビルフランス語版 La Demoiselle sauvage
1976 アントワーヌ・ブロンダンフランス語版 Quat'saisons
1977 アンリ・グゴーフランス語版 Départements et territoires d'outre-mort
1978 クリスティアーヌ・バロシュフランス語版 Chambres, avec vue sur le passé
1979 アンドレ・シェディッドフランス語版 Le Corps et le Temps
1980 ギ・ラゴルスフランス語版 Les Héroïques
1981 アニー・ソーモンフランス語版 Quelquefois dans les cérémonies
1982 ルネ・ドゥペストル Alléluia pour une femme-jardin
「ハイチ女へのハレルヤ」-『ハイチ女へのハレルヤ』(立花英裕、後藤美和子、中野茂共訳、水声社、2018年) 所収。
1983 レイモン・ジャンフランス語版 Un fantasme de Bella B.
1984 アラン・ジェルベフランス語版 Les Jours de vin et de roses
1985 ピエレット・フルティオーフランス語版 Métamorphoses de la reine
1986 ジャン・ヴォートラン Baby-boom
1987 ノエル・シャトレ Histoires de bouches
1988 ジャン=ルイ・ユーフランス語版 Dernières nouvelles du Père Noël
1989 ポール・フルネルフランス語版 Les Athlètes dans leur tête
1990 ジャック・バンスフランス語版 Nouvelles désenchantées
1991 ラファエル・ピヴィダルフランス語版 Le Goût de la catastrophe
1992 カトリーヌ・レプロンフランス語版 Trois gardiennes
1993 マリエット・コンドロワイエフランス語版 Un après-midi plutôt gai
1994 ジャン=クリストフ・デュション=ドリフランス語版 Les Lettres du baron
1995 シリル・カーエンフランス語版 Le Frôleur
1996 リュドヴィック・ジャンヴィエフランス語版 En mémoire du lit
1997 フランソワ・シュローフランス語版 Le Sphinx de Darwin
1998 ベルナール・パンゴーフランス語版 Tu n'es plus là
1999 エルヴィール・ド・ブリサックフランス語版 Les Anges d'en bas
2000 カトリーヌ・ペイザンフランス語版 Les Désarmés
2001 ステファヌ・ドゥニフランス語版 Elle a maigri pour le festival
2002 セバスチャン・ラパックフランス語版 Mythologie française
2003 フィリップ・クローデル Les Petites Mécaniques
2004 オリヴィエ・アダムフランス語版 Passer l'hiver
2005 ジョルジュ=オリヴィエ・シャトーレノーフランス語版 Singe savant tabassé par deux clowns
2006 フランツ・バルテルトフランス語版 Le Bar des habitudes
2007 ブリジット・ジロー L'amour est très surestimé
2008 ジャン=イヴ・マッソンフランス語版 Ultimes vérités sur la mort du nageur
2009 シルヴァン・テッソンフランス語版 Une vie à coucher dehors
2010 エリック=エマニュエル・シュミット Concerto à la mémoire d'un ange
2011 ベルナール・コマンフランス語版 Tout passe
2012 ディディエ・デナンクスフランス語版 L'Espoir en contrebande
2013 フアド・ラルーイフランス語版 L'Étrange Affaire du pantalon de Dassoukine
2014 ニコラ・カヴァイエスフランス語版 Vie de monsieur Leguat
2015 パトリス・フランチェスキフランス語版 Première personne du singulier
2016 マリー=エレーヌ・ラフォンフランス語版 Histoires
2017 ラファエル・アロシュ Retourner à la mer
2018 レジ・ジョフレフランス語版 Microfictions 2018
2019 カロリーヌ・ラマルシュフランス語版 Nous sommes à la lisière
2020 Anne Serreフランス語版 Au cœur d'un été tout en or
2021 Shmuel T. Meyerフランス語版 Et la guerre est finie...

ゴンクール詩人賞

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詩人の全作品に対して与えられる。

1985 クロード・ロワ
1986 (翌年に延期)
1987 イヴ・ボヌフォワ
1988 ウージェーヌ・ギルヴィックフランス語版
1989 アラン・ボスケフランス語版
1990 シャルル・ル・カントレックフランス語版
1991 ジャン=クロード・ルナールフランス語版
1992 ジョルジュ=エマニュエル・クランシエフランス語版
1993 (受賞なし)
1994 (受賞なし)
1995 リオネル・レイフランス語版
1996 アンドレ・ヴェルテルフランス語版
1997 モーリス・シャパフランス語版
1998 ローラン・ガスパルフランス語版
1999 ジャック・レダフランス語版
2000 リリアーヌ・ヴーテールフランス語版
2001 クロード・エステバンフランス語版
2002 アンドレ・シェディッドフランス語版
2003 フィリップ・ジャコテフランス語版
2004 ジャック・シェセックスフランス語版
2005 シャルル・ドブジンスキーフランス語版
2006 アラン・ジュフロワフランス語版
2007 マルク・アランフランス語版
2008 クロード・ヴィジェフランス語版
2009 アブデラティフ・ラァービフランス語版
2010 ギ・ゴフェットフランス語版
2011 ヴェニュス・クーリ=ガータフランス語版
2012 ジャン=クロード・ピロットフランス語版
2013 シャルル・ジュリエ
2014 (受賞なし)
2015 ウィリアム・クリフフランス語版
2016 詩人の春フランス語版
2017 フランク・ヴナーユフランス語版
2018 アニーズ・コルツフランス語版
2019 イヴォン・ル・マンフランス語版
2021 ジャック・ルーボー

ゴンクール伝記賞

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伝記・評伝に対して与えられる。

受賞作家 受賞作品 対象人物 邦訳
1980 ジャン・ラクチュール François Mauriac フランソワ・モーリアック
1981 ユベール・ジュアンフランス語版 Victor Hugo ヴィクトル・ユーゴー
1982 ピエール・シプリオフランス語版 Montherlant sans masque アンリ・ド・モンテルラン
1983 ジスラン・ド・ディースバックフランス語版 Madame de Staël スタール夫人
1984 ジャンヌ・シャンピヨンフランス語版 Suzanne Valadon シュザンヌ・ヴァラドン 『シュザンヌ・ヴァラドン ― その愛と芸術』佐々木涼子、中條屋進訳、西村書店、1998年
1985 ジョルジュ・ポワソンフランス語版 Laclos ou l'Obstination ピエール・ショデルロ・ド・ラクロ
1986 ジャン・カナヴァジオフランス語版 Cervantes セルバンテス 『セルバンテス』円子千代訳、法政大学出版局(叢書・ウニベルシタス)2000年
1987 ミシェル・シュリヤフランス語版 Georges Bataille ジョルジュ・バタイユ 『G・バタイユ伝』(上下2巻)西谷修、川竹英克、中沢信一共訳、河出書房新社、1991年
1988 フレデリック・ヴィトゥーフランス語版 La Vie de Céline ルイ=フェルディナン・セリーヌ 『セリーヌ伝』権寧訳、水声社、1997年
1989 ジョアンナ・リチャードソンフランス語版 Judith Gautier ジュディット・ゴーチエフランス語版
1990 ピエール・シトロンフランス語版 Giono ジャン・ジオノ
1991 オデット・ジョワイユーフランス語版 Le Troisième œil, la vie de Nicéphore ニセフォール・ニエプス 『写真の発明者 ― ニエプスとその時代』持田明子訳、パピルス、1998年
1992 フィリップ・ボーサンフランス語版 Lully ジャン=バティスト・リュリ
1993 ジャン・ボトレルフランス語版 Louise de Vilmorin ルイーズ・ド・ヴィルモランフランス語版 『ルイーズ ― ルイーズ・ド・ヴィルモランの生涯』北代美和子訳、東京創元社、1997年
1994 デイヴィッド・ベロス英語版 Georges Perec ジョルジュ・ペレック 『ジョルジュ・ペレック伝 ― 言葉に明け暮れた生涯』酒詰治男訳、水声社、2014年
1995 アンリ・ジデル (Henry Gidel) Les Deux Guitry リュシアン・ギトリ英語版サシャ・ギトリ
1996 アンカ・ミュルシュタインフランス語版 Astolphe de Custine アストルフ・ド・キュスティーヌ
1997 ジャン=クロード・ラミフランス語版 Prévert ジャック・プレヴェールピエール・プレヴェールフランス語版
1998 クリスチャン・リジェフランス語版 Le Roman de Rossel ルイ・ロセルフランス語版
1999 クロード・ピショワフランス語版 Colette コレット
2000 ドミニク・ボナ Berthe Morisot ベルト・モリゾ 『黒衣の女ベルト・モリゾ ― 1841-95』持田明子訳、藤原書店、2006年
2001 ロール・ミュラフランス語版 La Maison du docteur Blanche エスプリ・ブランシュフランス語版 『ブランシュ先生の精神病院 ― 埋もれていた19世紀の「狂気」の逸話』吉田春美訳、原書房、2003年
2002 ジャン=ポール・グージョンフランス語版 Pierre Louÿs : Une vie secrète (1870-1925) ピエール・ルイス
2003 ピエール・ビヤールフランス語版 Louis Malle ルイ・マル
2004 クロード・デュフレーヌフランス語版 Appelez-moi George Sand ジョルジュ・サンド
2005 ティボー・ダントネフランス語版 Jean Lorrain ジャン・ロランフランス語版
2006 アンジー・ダヴィッドフランス語版 Dominique Aury ドミニク・オーリー
2007 パトリス・ロクマン (Patrice Locmant) J.-K. Huysmans, le forçat de la vie ジョリス=カルル・ユイスマンス
2008 ジェニフェール・ルジウール (Jennifer Lesieur) Jack London ジャック・ロンドン
2009 ヴィヴィアーヌ・フォレステルフランス語版 Virginia Woolf ヴァージニア・ウルフ
2010 ミシェル・ヴィノック Madame de Staël スタール夫人
2011 マウリツィオ・セラフランス語版 Malaparte, vies et légendes クルツィオ・マラパルテ
2012 ダヴィッド・アジオフランス語版 Le Roman des Rouart アンリ・ルアールほかルアール家
2013 パスカル・メリジョーフランス語版 Jean Renoir ジャン・ルノワール
2014 ジャン・ルブランフランス語版 Notre Chanel ココ・シャネル
2015 ジャン=クリストフ・アティアスフランス語版 Moïse fragile モーセ
2016 フィリップ・フォレスト Aragon ルイ・アラゴン
2017 マリアンヌ・ショップ、クロード・ショップ (Marianne et Claude Schopp) Dumas fils ou l'Anti-Œdipe アレクサンドル・デュマ・フィス
2018 ドゥニ・ドゥモンピオンフランス語版 Salinger intime J・D・サリンジャー
2019 フレデリック・パジャックフランス語版 Manifeste incertain (volume 7) エミリー・ディキンソンマリーナ・ツヴェターエワ
2021 Pauline Dreyfusフランス語版 Paul Morand ポール・モラン

脚注

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  1. ^ Historique | Academie Goncourt” (フランス語). Académie Goncourt. 2019年2月14日閲覧。
  2. ^ Prix : Goncourt - Général. Prix littéraires sur Babelio.” (フランス語). www.babelio.com. 2019年2月14日閲覧。
  3. ^ Goncourt. Pourquoi le lauréat ne reçoit qu’un chèque de 10 euros ?” (フランス語). ouest-france.fr (2018年11月7日). 2019年2月14日閲覧。
  4. ^ Le Prix Goncourt des lycéens” (フランス語). Ministère de l'Éducation nationale et de la Jeunesse. 2019年2月14日閲覧。
  5. ^ Goncourt du premier roman | Academie Goncourt” (フランス語). Académie Goncourt. 2019年5月31日閲覧。
  6. ^ Goncourt de la Nouvelle | Academie Goncourt” (フランス語). Académie Goncourt. 2019年5月31日閲覧。
  7. ^ Goncourt de la poésie Robert Sabatier | Academie Goncourt” (フランス語). Académie Goncourt. 2019年5月31日閲覧。
  8. ^ Goncourt de la biographie E.Charles-Roux | Academie Goncourt” (フランス語). Académie Goncourt. 2019年5月31日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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