パリところどころ
パリところどころ | |
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Paris vu par... | |
監督 |
ジャン=ダニエル・ポレ ジャン・ルーシュ バーバラ・ウィルキンド エリック・ロメール ジャン=リュック・ゴダール クロード・シャブロル |
製作 | バーベット・シュローダー |
撮影 |
アラン・ルヴァン エチエンヌ・ベッケル ネストール・アルメンドロス アルバート・メイズルス ジャン・ラビエ |
配給 | ヘラルド |
公開 |
1965年5月19日 1993年6月5日 |
上映時間 | 97分 |
製作国 | フランス |
言語 | フランス語 |
『パリところどころ』 (仏語:Paris vu par...、「...から観たパリ」の意) は、1965年のフランス映画。ヌーヴェルヴァーグを代表する6人の監督による、パリの6つの場所を舞台にした短編オムニバス映画。
概要
[編集]1962年、バルベ・シュレデール(バーベット・シュローダーは米国読み)ともにエリック・ロメールが興し、同年、連作「六つの教訓話」を撮り始めた「レ・フィルム・デュ・ローザンジュ」社の製作したオムニバス映画である。パリ市内に実在する場所 - サン・ドニ街(1-2区、Rue Saint-Denis)、北駅(10区)、サンジェルマン・デ・プレ(6区、Saint-Germain-des-Prés)、エトワール広場(8区、16-17区の境界線の交点、現シャルル・ド・ゴール広場)、モンパルナス(14区)、ラ・ミュエット(16区、La Muette)、およびパリ郊外オー=ド=セーヌ県のルヴァロワ(17区の北西に隣接、Levallois)をそれぞれのタイトルにとり、原題通り、それぞれの場所「から観たパリ」をテーマにそれぞれの物語を展開する。
シュロデールの助手として現場に参加していたスタッフには、ステファーヌ・チャルガジェフやピエール・コトレルといったのちの映画プロデューサーとして大成する人材がおり、また若き日のネストール・アルメンドロスが撮影監督ジャン・ラビエの助手として参加していた。俳優のパトリック・ボーショーがアソシエイト・プロデューサーとして参加している。
1964年秋に撮影され、1965年に第15回ベルリン国際映画祭で上映された後、フランスで同年5月19日より公開された。
日本では古くからのシネクラブ上映・ホール上映を経て、日本ヘラルド映画の配給で1993年6月5日 - 7月9日に東京・六本木のシネ・ヴィヴァン六本木で初公開された。2004年11月20日に紀伊國屋書店からDVDが発売されたが、2005年7月20日にフランスでリバイバル上映されたのを受けて、日本でもザジフィルムズの配給で同年10月8日 - 11月18日に東京・池袋のシネマ・ロサで公開され、その後全国で順次上映された。
構成
[編集]- 第一話 「サンドニ街」 Rue Saint-Denis
- 監督:ジャン=ダニエル・ポレ
- 第二話 「北駅」 Gare du Nord
- 監督:ジャン・ルーシュ
- 第三話 「サンジェルマン・デ・プレ」 Saint-Germain des Prés
- 監督:ジャン・ドゥーシェ
- 第四話 「エトワール広場」 Place de l'Étoile
- 監督:エリック・ロメール
- 第五話 「モンパルナスとルヴァロワ」 Montparnasse et Levallois
- 第六話 「ラ・ミュエット」 La Muette
- 監督:クロード・シャブロル
関連作品
[編集]- 2006年、パリの各区を舞台にした18話オムニバスの映画『パリ、ジュテーム』が製作された。第二話「北駅」に出演した本作プロデューサーのシュレデールが、そこでは「ショワジー門」(13区、Porte de Choisy)に主演している。
- 1984年、シャンタル・アケルマンやフィリップ・ガレルらによるオムニバス『二十年後のパリところどころParis vu par... vingt ans après』(日本ホール上映タイトル『新パリところどころ』)がフランスでつくられ公開された。同作は、地名のみをタイトルにとるというテーマはない。
外部リンク
[編集]- 全体
- パリところどころ ZAZIE FILMS PRESENTS - リバイバル時の公式サイト
- NOUVELLE VAGUE SELECTION・パリところどころ DVD : 紀伊國屋書店 Forest Plus - DVD販売元の紀伊國屋書店のサイト内
- 各話 - BiFi