伊丹駅 (阪急)
伊丹駅 | |
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駅ビル『Reita(リータ)』(2021年4月) | |
いたみ Itami | |
◄HK-19 新伊丹 (0.9 km) | |
右はJR西日本の伊丹駅 | |
所在地 | 兵庫県伊丹市西台1丁目1番1号[1] |
駅番号 | HK20 |
所属事業者 | 阪急電鉄 |
所属路線 | ■伊丹線 |
キロ程 | 3.1 km(塚口起点) |
駅構造 | 高架駅[2] |
ホーム | 1面2線[2] |
乗降人員 -統計年次- |
(通年平均)20,569人/日 -2023年- |
開業年月日 | 1920年(大正9年)7月16日 |
伊丹駅(いたみえき)は、兵庫県伊丹市西台一丁目にある、阪急電鉄伊丹線の駅。伊丹線の終着駅である。駅番号はHK-20。
概要
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災(以下「震災」)で甚大な被害を受け、かつての駅舎は倒壊した[3]。その後約4年をかけて復興され、駅ビルにホームがある現在の構造となった[2]。
当駅周辺は古くから伊丹市の一大商業地として発展し、近隣にニチイ→サティ[注 1]やジャスコ[注 2]、長崎屋[注 3]、イズミヤ[注 4]といった大型の商業施設が立ち並んでいたが、いずれも既に閉店・撤退している。その後、ジャスコはJR伊丹駅前にイオンモール伊丹[注 5]として改めて出店。サティは昆陽地区に開業したイオンモール伊丹昆陽が事実上の後継施設となった[注 6]。
震災後の当駅周辺はスーパーやホテル、商店街、多目的ホールなどが集積する繁華街になっている。
歴史
[編集]- 1920年(大正9年)7月16日:阪神急行電鉄(現在の阪急電鉄)伊丹線開業により終着駅として設置[4]。当時の駅は現在の中央4丁目(現在地より約150メートル南東)に位置し、ホーム1面2線、西側に側線を持っていたが、改札口は北向きで市道に面しており、単純な延長はできなかった。
- 1967年(昭和42年)7月25日:高架化工事着工[5]。
- 1968年(昭和43年)11月9日:高架化。同時に旧駅から現在地(旧・日本生命グラウンド跡地)に移転。自動改札機導入(阪急では北千里駅に次いで2駅目)[4]。当時は2面3線(1線分はレール敷かれず)で、3両編成2本用であった。
- 1995年(平成7年)
- 1998年(平成10年)
- 2013年(平成25年)12月21日:駅ナンバリング導入。
駅構造
[編集]頭端式ホーム1面2線を有する高架駅[2]。地上5階建ての駅ビル「Reita(リータ)」の3階部分にホームがある[2]。
震災で倒壊した当駅の再建にあたっては、バリアフリーを考慮した工夫が随所に取り入れられた[2]。改札口とホームが同一フロアにあり、スロープで連絡しているのもその一つである。この点が評価され、第1回近畿の駅百選に選定されている。
当駅には千里線の北千里駅に次いで、日本で2番目に自動改札機が設置された[4]。また、各ホームのLED式の発車標も阪急全線で初めて設置されたものである(追って各駅に設置されたLED式の発車標と比較すると、文面は共通だが、文字の書体が異なっている)。
震災以前は島式ホーム2面4線を有する高架駅だった(実際に線路が引かれていたのは3線)。これは過去に宝塚方面への延伸計画が存在した関係で、優等列車の運転時に待避可能にするためだった。だが、駅舎の再建でホームが頭端式に変わったことで延伸の可能性は事実上なくなった上、2005年に免許そのものが失効したことで計画は消滅している。
なお、震災からおよそ2ヶ月後には現在地から南へ400メートル離れた地点(当駅手前のカーブの起点付近の地平部)に1面1線の仮設ホームが設けられ[3]、再建まで使用された[2]。
改札内コンコースには、カプセルトイを販売するガチャガチャが多数設置されており、「ガチャガチャの駅」と称されている[6]。
のりば
[編集]伊丹駅 配線図 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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行先案内では以下のように明記されているが、全列車が普通(各駅停車)塚口行のため、塚口以外の各駅へは同駅で乗り換えが必要となる。
号線 | 路線 | 行先 |
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1・2 | ■伊丹線 | 塚口・大阪梅田・神戸・京都・宝塚方面 |
通常は2号線が使用される。1号線から発車する列車は朝のラッシュ時と夕ラッシュ時から夜間にかけての一部のみで、その他の時間帯(主に午前中)は原則として車両の留置に使われる[注 7]。
利用状況
[編集]2023年の通年平均の乗降人員は20,569人である。阪急電鉄の駅としては第40位[7]。
徒歩10分ほどの距離にあるJR福知山線(JR宝塚線)の伊丹駅と競合する関係にある。昭和期までは大規模な商業施設が集積していた当駅の方が優位な状態が続いていたが、震災発生後はそれらの相次ぐ閉店による都市機能の低下や、南側に離れた仮設駅での営業が続いたこと、JR宝塚線の輸送改善[注 8]やイオンモール伊丹の開業などでJR伊丹駅の利便性が向上したことで、当駅の利用者数は劣勢になっている。
ただし、駅前には震災後に拡張された市内最大のバスターミナルが整備されており、市内各地や大阪国際空港(伊丹空港)などの周辺地域に向かう多数のバス路線が乗り入れている[注 9]ため、バスとの乗り換えの利便性は高い。
近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は下表の通り。
年次 | 特定日[9] | 平日限定 | 通年平均 | ||||
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調査日 | 乗降人員 | 乗車人員 | 1日平均 乗降人員 |
1日平均 乗車人員 |
通年平均 乗降人員 |
通年平均 乗車人員 | |
2005年(平成17年) | 11月 | 8日23,773 | 11,772 | - | - | ||
2006年(平成18年) | 11月14日 | 23,326 | 11,612 | ||||
2007年(平成19年) | 11月13日 | 23,772 | 11,767 | 23,443 | 11,675 | ||
2008年(平成20年) | 11月13日 | 23,828 | 11,846 | 23,951 | 11,942 | ||
2009年(平成21年) | 11月10日 | 24,153 | 11,481 | 23,523 | 11,724 | ||
2010年(平成22年) | 11月 | 9日23,090 | 11,496 | 23,504 | 11,723 | ||
2011年(平成23年) | 11月 | 8日23,933 | 11,949 | 23,984 | 11,955 | ||
2012年(平成24年) | 11月13日 | 24,257 | 12,062 | 24,275 | 12,109 | ||
2013年(平成25年) | 11月13日 | 24,075 | 11,934 | 24,512 | 12,233 | ||
2014年(平成26年) | 11月 | 4日24,066 | 11,960 | 24,635 | 12,314 | ||
2015年(平成27年) | 11月10日 | 25,077 | 12,513 | 24,880 | 12,418 | ||
2016年(平成28年) | 11月15日 | 24,601 | 12,224 | - | 22,593 | 11,289 | |
2017年(平成29年) | 11月7日 | 24,789 | 12,380 | 22,946 | - | ||
2018年(平成30年) | 11月13日 | 25,245 | 12,640 | - | |||
2019年(令和元年) | 11月12日 | 25,178 | 12,560 | 23,072 | |||
2020年(令和2年) | 17,179 | ||||||
2021年(令和3年) | 17,396 | ||||||
2022年(令和4年) | 19,149[10] | ||||||
2023年(令和5年) | 20,569[7] |
駅周辺
[編集]JR宝塚線の伊丹駅は当駅から東に約750メートル離れている。
なお、金融機関についてはいずれも特記しない限り「伊丹支店」である。
阪急伊丹駅ビル『Reita(リータ)』
[編集]主要テナントは以下の通り。全てのテナントは公式サイト「フロアガイド」を参照のこと。
伊丹ショッピングデパート
[編集]近隣に本社を構える関西スーパーマーケットの親会社・関西フードマーケットが所有・運営するショッピングセンター[12]。かつてはニチイ→サティが入居していた。2008年7月にリニューアルオープン。
主要テナントは以下の通り。全てのテナントは公式サイト「ショップガイド」を参照のこと。
サンロード商店街
[編集]駅から東に延びる県道189号阪急伊丹停車場線沿いと、南方へ分岐する歩道沿いのアーケード。愛称は『Viva伊丹商店街』。
県道沿いには医院やパチンコ店等があり、後者には関西スーパー(中央店、本社を併設)や個人が営む食料品店・雑貨店が軒を連ねているが、閉店した商店の跡地にマンションが建っている区画もある。
その他の主要施設
[編集]なお、イオンモール伊丹は当駅の約1km東(JR伊丹駅直結)、イオンモール伊丹昆陽は当駅の約4km西にある。
バス路線
[編集]- 1番乗り場
- 2番乗り場
- 3番乗り場
- 7系統:鴻池東行(小井内・池尻経由)
- 4番乗り場
- 3系統:荒牧バラ公園行(伊丹市役所西・伊丹病院・住友前・サンシティ経由)
- 5系統:JR中山寺行(伊丹市役所西・伊丹病院・住友前経由)
- 11系統:三師団・交通局前行(伊丹市役所西・伊丹市役所前経由)
- 17系統:西野武庫川センター前行(伊丹市役所西・昆陽池公園前経由)
- 18系統:西野武庫川センター前行(札場辻・伊丹病院・住友前経由)
- 5番乗り場
- 6番乗り場
- 9番乗り場
- JR伊丹行
- 7番乗り場
- 8番乗り場
なお、阪急バスは当駅の東にある県道13号尼崎池田線(産業道路)を走行する56系統(尼崎線、阪神尼崎・阪急川西能勢口駅方面)も利用可能で、当駅から約500m東にある「伊丹中央」バス停が最寄りとなる。
隣の駅
[編集]- 阪急電鉄
- ■伊丹線
- 新伊丹駅 (HK-19) - 伊丹駅 (HK-20)
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ ニチイ時代から駅前にある「伊丹ショッピングデパート」に入居していた。「過去に存在したマイカルの店舗#閉鎖された店舗」も参照のこと。
- ^ 駅西側の「伊丹セントラルプラザ」に入居していた。震災後は営業再開に至らず閉店し、ビルも解体された。跡地にはマンションが建っている。「過去に存在したジャスコの店舗#兵庫県」も参照のこと。
- ^ 尼崎店で発生した火災の影響で閉店。
- ^ 駅から北西に離れた昆陽地区に移転。
- ^ 開業から2007年9月21日までは「ダイヤモンドシティテラス」として営業。また、ジャスコは2011年3月1日に「イオン」に改称した。
- ^ 同記事で詳述している通り、当初は「伊丹西サティ」の名称でサティとして開業予定だった。2011年3月14日に「イオン伊丹昆陽ショッピングセンター」として開業し、同年11月21日より現在の名称となった。イズミヤの近隣に開業したため、イズミヤとは再び競合することになった。
- ^ 平日は朝のラッシュ後の9時前から13時過ぎまで、土曜日と休日は深夜からの夜間滞泊を経て13時過ぎまで。
- ^ JR伊丹駅には大阪駅まで直通する丹波路快速が停車するほか、JR東西線の開業後は同線へ直通する快速列車も併せて大阪市の広範囲へ乗り換えなしでアクセスできるようになった一方、当駅から乗車すると塚口駅で必ず乗り換えが発生し、JR大阪駅とほぼ同一地点にある大阪梅田駅が終点となる。ただし、神戸三宮駅(JR三ノ宮駅)で比較した場合、福知山線(JR宝塚線)が電車特定区間の対象外のため運賃計算が割高となり、JRは尼崎駅経由でやや大回りかつ同駅で必ず乗り換えが必要となるため、阪急を利用した方が運賃は安くなり、早く移動できる場合もある(なお、JR伊丹駅を含む宝塚駅 - 大阪駅および北新地駅との間には特定区間運賃[8]が設定されているため、大阪側はJR・阪急共にほぼ同じ運賃となる)。
- ^ JR伊丹駅前にも各社局のバス停があり、特に市バスは多くの系統がJR伊丹駅前を起終点とし、当駅前を経由地としている。
- ^ 旧・アズナス、同社によるフランチャイズ店
出典
[編集]- ^ 『阪急ステーション』阪急電鉄株式会社コミュニケーション事業部〈阪急ワールド全集 4〉、2001年、72-73頁。ISBN 4-89485-051-6。
- ^ a b c d e f g h i 『鉄道ジャーナル』第33巻第2号、鉄道ジャーナル社、1999年2月、97頁。
- ^ a b c d 「阪神大震災から1年」『鉄道ジャーナル』第30巻第4号、鉄道ジャーナル社、1996年4月、86-88頁。
- ^ a b c 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄』 12号 阪神電気鉄道 阪急電鉄 2、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年10月、27-29頁。ISBN 978-4-02-340142-6。
- ^ 75年のあゆみ「記述編」 p96
- ^ PHP研究所(編)『阪急電鉄のひみつ』PHP研究所、2013年7月、35頁。ISBN 978-4-56-981285-4。
- ^ a b Corporation, Hankyu. “駅別乗降人員 | 路線・駅 - 阪急電鉄”. 阪急電鉄. 2024年11月25日閲覧。
- ^ 『京阪神エリアの特定区間 普通・通勤定期運賃表(2023年4月1日購入分から改正)』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道株式会社、2022年8月19日 。2024年1月21日閲覧。
- ^ “伊丹市統計書|伊丹市”. www.city.itami.lg.jp. 2021年10月18日閲覧。
- ^ “駅別乗降人員 2022|路線・駅|阪急電鉄”. 阪急電鉄. 2024年11月25日閲覧。
- ^ マツヤデンキ 阪急伊丹店
- ^ “関西フードマーケット【9919】 歴史”. Strainer. 2024年1月20日閲覧。