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千秋公園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
公園前駅 (秋田県)から転送)
千秋公園
胡月池
千秋公園の位置(秋田県内)
千秋公園
分類 都市公園(総合公園)
所在地
秋田県秋田市千秋公園
座標 北緯39度43分20秒 東経140度7分26秒 / 北緯39.72222度 東経140.12389度 / 39.72222; 140.12389
面積 16.29ヘクタール
設計者 長岡安平
運営者 秋田市
駐車場 14台(30分100円のコインパーキング)
告示 1896年明治29年)
公式サイト 秋田市のサイト
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二の丸広場

千秋公園(せんしゅうこうえん)は、秋田県秋田市久保田城跡にある都市公園(総合公園)及び地名である[1]。「千秋公園(久保田城跡)」として秋田市指定名勝に指定されている[2][3]

概要

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久保田城の本丸・二の丸跡地に整備された。面積は16.29ha。名称は秋田市出身の漢学者狩野良知による命名(当初は「千秋園」[4])で、秋田の「秋」に長久の意の「千」を冠し、長い繁栄を祈ったものと伝えられる。

園内には緑が多く、復元された久保田城御隅櫓・本丸表門が藩政時代の雰囲気を今に伝えるほか、園内にはあきた芸術劇場ミルハス秋田市立中央図書館明徳館、秋田市文化創造館、秋田市立佐竹史料館などがある。

また与次郎稲荷神社八幡秋田神社彌高神社などの神社も園内に所在する。

歴史

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  • 1890年明治23年) - 陸軍省から旧藩主の佐竹氏へ城跡が払い下げられ、うち本丸・二の丸を秋田市が佐竹氏から借り受け公園とする。
  • 1892年(明治25年)
  • 1896年(明治29年) - 秋田市から秋田県へ移管。長岡安平の設計により整備される。
  • 1899年(明治32年)5月 - 東根小屋町(現在の中通二丁目)にあった八幡神社と秋田神社が本丸に移転してくる。
  • 1907年(明治40年)12月 - 八幡神社と秋田神社を合祀し、八幡秋田神社と改称する。
  • 1909年(明治42年) - 三ノ丸八幡山の八幡神社(藩政期の正八幡社)社殿を秋田県教育会が購入・修繕し、南秋田郡寺内村八橋の日吉八幡神社境内にあった平田神社を移転。更に佐藤信淵を合祀し、彌高神社と改称する。
  • 1913年大正3年) - 渋江政光君三百年祭記念碑建立(秋田藩家老の記念碑。後に2020年度林業遺産の一つに認定[6]
  • 1916年(大正5年) - 彌高神社が二ノ丸厩門前(現在地)に移転する。
  • 1950年昭和25年)10月 - 秋田県児童会館付属動物園(後の大森山動物園)が開園する。
  • 1953年(昭和28年)4月1日 - 秋田市に移管。動物園を秋田市児童動物園と改称する。
  • 1966年(昭和41年)4月1日 - 付近の地名が千秋公園と改称される(後述)。
  • 1970年(昭和45年)10月19日 - 動物園からライオンが逃走。園内のトイレに逃げ込んだところを射殺[7]
  • 1972年(昭和47年)9月1日 - 動物園が秋田市浜田の大森山に移転する。
  • 1984年(昭和59年) - 前年12月に没した佐竹宗家第35代(旧侯爵4代)・佐竹義栄の遺志に従い、公園用地(約14.6ha)が佐竹氏から秋田市へ寄贈される。
  • 1990年平成2年) - 財団法人日本さくらの会によって日本さくら名所100選に選定される。
  • 2005年(平成17年)1月9日 - 八幡秋田神社が放火により焼失する。
  • 2008年(平成20年)3月25日 - 公園が秋田市指定名勝に指定される[3]
  • 2008年(平成20年)12月 - 八幡秋田神社を再建する。
  • 2022年(令和4年)12月12日 - 秋田県の「未来に伝えたい秋田のインフラ50選」に千秋公園(公園)が選出される[8]
  • 2024年(令和6年)7月11日 - 大手門の堀に浮体式の遊歩道が開通[9]

イベント

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つつじまつり
  • 桜まつり(4月中旬~下旬)
  • つつじまつり(5月中旬~下旬)

アクセス

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鉄道
JR秋田新幹線奥羽本線羽越本線 秋田駅から徒歩で約5分。
秋田自動車道秋田中央ICから約15分。
バス
秋田中央交通「千秋公園入口」バス停[10]、または「千秋久保田町」[11]バス停で下車。

地名としての千秋公園

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1966年昭和41年)4月1日、住居表示導入に伴い町名整理が行われ、公園内(現在の明徳小学校敷地を含む)の地名が「千秋公園」となった。他にも公園周辺に「千秋」を冠した地名が新たに作られ、総じて「千秋地区」とされる。

脚注

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  1. ^ 都市公園明細表(秋田市)
  2. ^ 秋田市内指定文化財等件数一覧表 - 「指定文化財一覧表」(Excelデータ)秋田市公式HP
  3. ^ a b 「千秋公園の概要」秋田市公式HP
  4. ^ 明徳館の最高職である第4代酒祭の野上国佐の号が千秋園であった。
  5. ^ 2008年時点で園内に存在する桜771株のほとんどが明治期に有終会によって寄付されたものとされ、樹齢の限界を迎えており[1][リンク切れ]、2020年時点では毎年10株前後の新規植栽を行っている[2]
  6. ^ 2020年度林業遺産(No.43)秋田藩家老渋江政光の林業思想に関する古文書及び石碑”. 日本森林学会 (2021年). 2021年6月19日閲覧。
  7. ^ 老ライオンあわれ オリから逃げて射殺 繁華街近く、一時大騒ぎ『朝日新聞』1970年(昭和45年)10月19日夕刊 3版 11面
  8. ^ 本多恒顕「知恵と工夫「未来に伝えたい」県、インフラ50選を発表 小中学校に冊子配布へ」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2022年12月13日、3面。
  9. ^ 佐藤優将「中心市街地に新名所 千秋公園・大手門 堀の遊歩道開通」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2024年7月12日、23面。
  10. ^ 多くの路線が経由するが、秋田駅西口の次の停留所である
  11. ^ 秋田駅西口から秋田駅の北東側へ向かう路線が経由するが、秋田駅西口の次の停留所である

関連項目

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外部リンク

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