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{{単一の出典|date=2014年1月}}
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{{Redirect|FEN|チェの駒配置の表記法|Forsyth-Edwards Notation|アフガニスタンの通貨|アフガニ}}
{{Otheruses|放送サービス|アフガニスタンの通貨|アフガニ}}
{{Redirect|FEN|チェスの駒配置の表記法|Forsyth-Edwards Notation|日本の設備工事会社|FEN (設備工事業)}}
'''AFN'''(エイエフエヌ<ref group="†">{{IPA-en|ˈeɪeˌfen}} '''エイ'''エフェン、{{IPA-en|ˌeɪeˈfen|}} エイエ'''フェ'''ン、{{IPA-en|eɪ ef en|}} エイ・エフ・エヌ</ref>、{{lang-en-short|American Forces Network}}、米軍放送網)は、世界各地の[[アメリカ軍|米軍]]が駐留する地に設けられた基地関係者とその家族向けの[[放送局]]([[ラジオ]]部門、[[テレビ]]部門、[[ニュース]]制作部門の3つから成る)であり、米軍の[[商標]]である。[[日本]]でのサービスは、[[1997年]]まで'''FEN'''(エフイーエヌ、[[:en:Far East Network|Far East Network]]、極東放送網<ref group="†" name="febcとの関係">[[FEBC]](アメリカにある[[キリスト教]]の放送。アジアではFEBC[[大韓民国|韓国]]法人によるキリスト教専門民放ラジオ「極東放送」、あるいは日本にかつてあった[[極東放送 (沖縄)|極東放送]]を運営)も直訳では「極東放送」といっているが、FENとは関連は全くない</ref>)と呼ばれていた。
{{Infobox Company
| name = AFN
| logo = American Forces Network logo.png
| caption = <!-- ロゴのキャプション -->
| image = <!-- 本社などの画像 -->
| image_caption = <!-- 上記画像のキャプション -->
| trading_name = <!-- 屋号 -->
| native_name = American Forces Network
| type = <!-- 企業形態。公開会社、非公開会社、子会社など。 -->
| traded_as = <!-- ティッカーシンボル。英語版では主要な株価指数の構成銘柄についても記載。 -->
| ISIN = <!-- ISINコード -->
| industry = [[情報通信業]]
| genre = ラジオ、テレビ
| fate = <!-- その後。かつて存在した企業用の項目。事業終了、合併など。 -->
| predecessor = Armed Forces Radio Service
| successor = <!-- 後継 -->
| foundation = [[1942年]]
| founder = <!-- 創業者 -->
| defunct = <!-- 解散 -->
| location_city = <!-- 本社のある都市 -->
| location_country = {{USA}}
| location = <!-- 本社の所在地 -->
| locations = <!-- 拠点数 -->
| area_served = <!-- 事業地域 -->
| key_people = <!-- 主要人物 -->
| products = <!-- 製品。個別記事のある製品など主要なものを列挙する。 -->
| brands = <!-- ブランド -->
| production = <!-- 生産出力。例えば、自動車メーカーの場合は年間の生産台数を記載する。 -->
| production_year = <!-- 生産出力が何年のデータなのか西暦で記載する。 -->
| services = <!-- サービス -->
| revenue = <!-- 売上高 -->
| revenue_year = <!-- 売上高が何年のデータなのか西暦で記載する。 -->
| operating_income = <!-- 営業利益 -->
| income_year = <!-- 営業利益が何年のデータなのか西暦で記載する。 -->
| net_income = <!-- 純利益 -->
| net_income_year = <!-- 純利益が何年のデータなのか西暦で記載する。 -->
| aum = <!-- 運用資産 -->
| assets = <!-- 資産総額 -->
| assets_year = <!-- 資産総額が何年のデータなのか西暦で記載する。 -->
| equity = <!-- 純資産額 -->
| equity_year = <!-- 純資産額が何年のデータなのか西暦で記載する。 -->
| owner = <!-- 所有者 -->
| num_employees = <!-- 従業員数 -->
| num_employees_year = <!-- 従業員数が何年のデータなのか西暦で記載する。 -->
| parent = <!-- 親会社 -->
| divisions = <!-- 部門 -->
| subsid = <!-- 子会社 -->
| homepage = <!-- ウェブサイト。会社の公式サイトなどのURL。 -->
| footnotes = <!-- 注釈 -->
}}
'''AFN'''(エイエフエヌ<ref group="注">{{IPA-en|ˈeɪeˌfen}} '''エイ'''エフェン、{{IPA-en|ˌeɪeˈfen|}} エイエ'''フェ'''ン、{{IPA-en|eɪ ef en|}} エイ・エフ・エヌ</ref>、{{lang-en-short|American Forces Network}}、アメリカ軍放送網)は、[[アメリカ軍]]が海外に駐留または配属されている人々に提供している政府の[[ラテ兼営|テレビ・ラジオ放送]]サービスである。[[メリーランド州]]フォート・ジョージ・G・ミード基地に本部を置き、ラジオとテレビの衛星放送を含むAFNの放送業務は[[カリフォルニア州]][[リバーサイド (カリフォルニア州)|リバーサイド]]のAFN放送センター(防衛メディアセンター)から発信されている。1942年5月26日にロンドンで軍隊ラジオサービス(Armed Forces Radio Service、AFRS)として設立された<ref>{{Cite web |title=AFRTS Celebrates 75th Anniversary |url=https://www.radioworld.com/news-and-business/afrts-celebrates-75th-anniversary |website=Radio World |date=2017-08-17 |accessdate=2022-01-16 |language=en-US}}</ref>。


[[日本]]では、1945年から在日米軍向けに放送されていたFEN(極東放送網<ref name="febcとの関係" group="注">[[FEBC]](アメリカにある[[キリスト教]]の放送。アジアではFEBC[[大韓民国|韓国]]法人によるキリスト教専門民放ラジオ「極東放送」、あるいは日本にかつてあった[[極東放送 (沖縄)|極東放送]]を運営)も直訳では「極東放送」といっているが、FENとは関連は全くない</ref>、[[:en:Far East Network|Far East Network]])が1997年にAFNに統合された。
AFNの任務は'''海外基地在住の[[軍人]][[軍属]]とその家族向へテレビとラジオと通じて情報や[[エンターテインメント|エンターテイメント]]の提供'''であり、[[標語|モットー]]は'''We Bring You Home.'''

[[ファイル:Afn tokyo staff.jpg|thumb|200px|AFN Tokyoスタッフ。横田基地にて]]
AFNの任務は海外基地在住の[[軍人]][[軍属]]とその家族向へテレビとラジオを通した情報や[[エンターテインメント|エンターテイメント]]の提供であり、[[標語|モットー]]はWe Bring You Home.


== 概要 ==
== 概要 ==
日本では、AFN Misawa、AFN Tokyo、AFN Iwakuni、AFN Sasebo、AFN Okinawaがある。原則として[[日本標準時]]午前0:00を基点にして毎日24時間[[英語]]による放送が行われている。
日本では、AFN Misawa、AFN Tokyo、AFN Iwakuni、AFN Sasebo、AFN Okinawaがある。原則として[[日本標準時]]午前000を基点にして毎日24時間[[英語]]による放送が行われている。


AFNを含む在日米軍の[[無線局]]は全て[[日米地位協定]]に基づき[[電波法]]の適用対象外である。AFNの場合は[[アメリカ国防総省]]下の[[:en:Defense Media Activity|Defense Media Activity]](DMA:国防メディア拠点、[[メリーランド州]][[:en:Fort George G. Meade|ジョージ・G・ミード基地]])に管理されているため、日本の[[総務大臣]]又は[[総合通信局]]長([[沖縄総合通信事務所]]長を含む。)からの[[無線局免許状|免許]]や[[識別信号|コールサイン]]を持たない。
AFNを含む在日米軍の[[無線局]]は全て[[日米地位協定]]に基づき[[電波法]]の適用対象外である。AFNの場合は[[アメリカ国防総省]]下の[[:en:Defense Media Activity|Defense Media Activity]](DMA:国防メディア拠点、[[メリーランド州]][[:en:Fort George G. Meade|ジョージ・G・ミード基地]])に管理されているため、日本の[[総務大臣]]又は[[総合通信局]]長([[沖縄総合通信事務所]]長を含む。)からの[[無線局免許状|免許]]や[[識別信号|コールサイン]]を持たない。アメリカにおいても「放送局」ではなく軍用無線局扱いである


放送を行うのは[[:en:Defense Information School|Defense Information School]](DINFOS:国防情報学校、メリーランド州ジョージ・G・ミード基地)の教育課程を修了したBroadcast Journalistと呼ばれる[[下士官]]・[[兵卒]]の現役軍人が中心で、彼らの[[兵科]]は[[:en:Public affairs (military)|Public Affairs]](広報科:[[アメリカ陸軍|陸軍]]、[[アメリカ空軍|空軍]]、[[アメリカ海兵隊|海兵隊]])、[[:en:Mass Communications Specialist|Mass Communications Specialist]](MC:報道員:[[アメリカ海軍|海軍]]のみ)である。
放送の担当[[:en:Defense Information School|Defense Information School]](DINFOS:国防情報学校、メリーランド州ジョージ・G・ミード基地)の教育課程を修了したBroadcast Journalistと呼ばれる[[下士官]]・[[兵卒]]の現役軍人が中心で、彼らの[[兵科]]は[[:en:Public affairs (military)|Public Affairs]](広報科:[[アメリカ陸軍|陸軍]]、[[アメリカ空軍|空軍]]、[[アメリカ海兵隊|海兵隊]])、[[:en:Mass Communications Specialist|Mass Communications Specialist]](MC:報道員:[[アメリカ海軍|海軍]]のみ)である。


== 歴史 ==
== 歴史 ==
[[1942年]][[5月]]にアメリカ軍直営のラジオ局、AFRS(the Armed Forces Radio Service)が[[アラスカ準州]]の[[コディアック島]]に開局。その後、各地で兵士や兵士の家族向けに放送をする局が開局。兵士向けの野戦局は送信機、コンソール、レコード一箱という機材構成だったと言われている。
[[第二次世界大戦]]中の[[1942年]][[5月]]にアメリカ軍直営のラジオ局、AFRS (the Armed Forces Radio Service) が[[アラスカ準州]]の[[コディアック島]]に開局。その後、各地で兵士や兵士の家族向けに放送をする局が開局。兵士向けの野戦局は送信機、コンソール、レコード一箱という機材構成だったと言われている。

[[1945年]]7月、[[アメリカ合衆国による沖縄統治|アメリカ軍の占領下にあった沖縄]]にAFRSが開局する。[[第二次世界大戦]]末期、AFRSが連合国軍の支配下にある島々の[[日本軍]]に対して、抵抗を止めて[[降伏]]するよう勧告する放送を行う。同様の告知は日本軍のいる島々に[[偵察機]]から[[チラシ|ビラ]]を撒くという形でも行われる。

[[連合国軍占領下の日本|戦後占領期]]に入った8月に日本放送協会に対して放送機器提供命令が行われ、9月23日より東京(コールサインWVTR)、大阪(WVTQ)、名古屋(WVTC)、熊本(WLKF)、仙台(WLKE)、札幌(WLKD)の6局にてAFRS放送が開始された。<ref name="teishin6">[{{NDLDC|2469944/1}} 「FEN(AFRS)放送局」『逓信事業史 続 第6巻 (電波)』、郵政省 編 前島会、1961年 182-185ページ]</ref>。この進駐軍放送は日本放送協会の第三放送という扱いになっていた<ref>[{{NDLDC|1124907/1}} 「(八)第三放送施設」『ラジオ年鑑 昭和22年版』、日本放送出版協会、1948年 85ページ]</ref><ref>[{{NDLDC|1158393/1}} 「国内放送局周波数一覧表 昭和23年7月現在」『ラジオサービスハンドブック』、オーム社、1949年 474-475ページ]</ref>。
その後、日本放送協会が行うFEN放送は、広島、敦賀、岡山、松山、佐賀、大分、佐世保、福岡で行われた。また、アメリカ軍が主体となり運営する放送態勢に切り替わるところや新たに新設される放送局もあった<ref name="teishin6" />。

[[1952年]]の講和成立、占領解除により3月15日を持ってAFRS放送が終了し、アメリカ軍が運営するFEN('''Far East Network'''、極東放送網<ref group="注" name="febcとの関係"/>、エフ・イー・エヌ。愛好家の間では“フェン”とも呼ばれた)に改組された。日本放送協会による放送機器提供は1954年8月9日の大阪施設の提供を最後に解消され、以後は全てアメリカ軍による放送局運営となった。


FEN切り替え当初の1952年7月時点では、東京、大阪、名古屋、美保、小倉、福岡、大分、熊本、佐世保、八戸、仙台、札幌の12局で構成されていたが、増減を繰り返し、1955年の21局体制を経たのち、1958年3月時点では、東京、名古屋、福岡(板付)、岩国、千歳、佐世保、芦屋、三沢、稚内の9局で放送されていた<ref name="teishin6" />。
[[1945年]]7月、[[アメリカ合衆国による沖縄統治|アメリカ軍の占領下にあった沖縄]]にAFRSが開局する。[[第二次世界大戦]]末期、AFRSが連合国軍の支配下にある島々の[[日本軍]]に対して、抵抗を止めて[[降伏]]するよう勧告する放送を行う。また、同様の告知は日本軍のいる島々に[[偵察機]]から[[チラシ|ビラ]]を撒くという形でも行われる。


放送される番組は午前6時30分から午後11時30分まで英語による内容となっており、アメリカにて録音された音源と[[NHK東京放送会館]]の3階に置かれたWVTRのスタジオからの生放送を組み合わせて行われていた<ref>[{{NDLDC|1749130/1}} 石原裕市郎「AFRSをきく」『Come Come Club』1949年5月号、メトロ出版社、1949年5月 22-25ページ]</ref>。
[[連合国軍占領下の日本|戦後占領期]]に入った同年[[9月12日]]、米軍が[[NHK東京放送会館]]の一部を接収してWVTRを開局。AFN Tokyoの原型となる。[[1952年]](講和成立、占領解除)まで継続した。午前6:30から午後11:30までの英語放送が始まり、WVTR東京、WVTMマニラ、WLKI別府、WVTX硫黄島、WLKA鹿屋、WLKH小倉、WLKF熊本、WLKB大分、WXLH沖縄、WVTQ大阪、WLKD札幌、WVTO佐世保、WLKE仙台、WVTPソウル、WLKC釜山の各局が整う。後にFEN('''Far East Network'''、極東放送網<ref group="†" name="febcとの関係"/>、エフ・イー・エヌ。一般には“フェン”とも呼ばれた)と改名される。


1953年9月までに、FENのスタジオは全て米軍基地内に移り、1955年12月に沖縄でテレビ放送を開始した。これは[[沖縄テレビ放送]]の開局より4年早い。
1953年9月までに、FENのスタジオは全て米軍基地内に移り、1955年12月に沖縄でテレビ放送を開始した。これは[[沖縄テレビ放送]]の開局より4年早い。


1959年にFENは[[新潟県|新潟]]に新たに開局。日本国内に9局ができる。その後、拡大縮小が相次ぐが、FENとして日本各地で放送を行う。
1959年にFENは[[新潟県|新潟]]に新たに開局。日本国内に9局ができる。その後、拡大縮小が相次ぐが、FENとして日本各地で放送を行う。


[[1973年]][[1979年]]頃、関東平野合衆国空軍施設整理統合計画('''KPCP'''/通称・'''関東計画''')に基づく[[埼玉県]][[朝霞市]]の[[キャンプ・ドレイク]](米軍朝霞キャンプ)返還に伴い当時のFEN Tokyoは横田基地に移転。しかし、[[和光市]]南地区内のラジオ放送用送信アンテナと付随施設及び土地は返還されず、現在も使用され続けている。
[[1973年]] - [[1979年]]頃、関東平野合衆国空軍施設整理統合計画('''KPCP'''/通称・'''関東計画''')に基づく[[埼玉県]][[朝霞市]]の[[キャンプ・ドレイク]](米軍朝霞キャンプ)返還に伴い当時のFEN Tokyoは[[横田基地]]に移転。しかし、[[和光市]]南地区内のラジオ放送用送信アンテナと付随施設及び土地は返還されず、現在も使用され続けている。


[[1997年]] - AFN (American Forces Network) に改称。
[[1997年]] - AFN (American Forces Network) に改称。


[[2004年]][[9月15日]] - テレビ放送をAFN|prime、AFN|spectrum、AFN|news、AFN|sports、AFN|movie、AFN|familyの6チャンネル制へと変更(沖縄で放送されている軍基地外でも映るチャンネルはAFN|primeへ名称変更、AFN|spectrum・AFN|movieは1997年から続いているためロゴの変更のみ、AFN|news・AFN|sportsはもともとAFN・NewsSportsだったものがそれぞれ分離、AFN|familyは新たに開設)。
[[2004年]]9月15日 - テレビ放送をAFN|prime、AFN|spectrum、AFN|news、AFN|sports、AFN|movie、AFN|familyの6チャンネル制へと変更(沖縄で放送されている軍基地外でも映るチャンネルはAFN|primeへ名称変更、AFN|spectrum・AFN|movieは1997年から続いているためロゴの変更のみ、AFN|news・AFN|sportsはもともとAFN・NewsSportsだったものがそれぞれ分離、AFN|familyは新たに開設)。


[[2006年]]1月から6月にかけ、AFN Tokyoは埼玉県和光市にあるラジオ放送用の送信アンテナ2本を建て替える。
[[2006年]]1月から6月にかけ、AFN Tokyoは埼玉県和光市にあるラジオ放送用の送信アンテナ2本を建て替えた。9月1日、AFN Tokyoは平成18年度東京都・[[足立区]]合同総合防災訓練の一環として東京都との協定に基づき[[英語]]による[[地震]]情報をラジオで放送した。以後、毎年東京都主催の合同総合防災訓練に参加し英語による地震災害情報を放送している。
[[9月1日]]、AFN Tokyoは平成18年度東京都・[[足立区]]合同総合防災訓練の一環として東京都との協定に基づき[[英語]]による[[地震]]情報をラジオで放送した。以後、毎年東京都主催の合同総合防災訓練に参加し英語による地震災害情報を放送している。


[[2006年]]のシーズンを最後にラジオでの[[メジャーリーグベースボール|MLB]][[ワールドシリーズ]]、[[NBAファイナル]]、[[カレッジスポーツ]]などのスポーツ中継が終了。[[NFL]][[スーパーボウル]]は2007年2月をもって中継終了(2012年は中継ている。)。全て米国発のTV放送に移行。
[[2006年]]のシーズンを最後にラジオでの[[メジャーリーグベースボール|MLB]][[ワールドシリーズ]]、[[NBAファイナル]]、[[カレッジスポーツ]]などのスポーツ中継が終了。[[NFL]][[スーパーボウル]]は2007年2月をもって中継終了(2012年と2020年は中継した)。全て米国発のTV放送に移行。

[[2007年]]1月、AFN Okinawaの中波 (648kHz) の送信所が定期メンテナンス中に破損し、[[2008年]]2月18日まで放送休止した<ref name="kadena">{{Cite web|url=https://www.kadena.af.mil/News/Article-Display/Article/419590/okinawas-am-radio-returns-on-air/|title=Okinawa’s AM Radio returns on-air |publisher=Kadena Air Base|date = 2008年2月11日|accessdate=2019年9月21日}}</ref>。


[[2012年]]日本国内のAFNと韓国内のAFNが統合されAFN Pacificとなる。各局の活動はこれまで通り。
[[2012年]]日本国内のAFNと韓国内のAFNが統合されAFN Pacificとなる。各局の活動はこれまで通り。


[[2013年]][http://www.afnpacific.net/ AFN Pacific]を通じてAFN Pacific内の各局のラジオローカル放送と衛星配信よる音声番組のインターネット配信が始まる。
[[2013年]][http://www.afnpacific.net/ AFN Pacific]を通じてAFN Pacific内の各局のラジオローカル放送と衛星配信よる音声番組のインターネット配信が始まる。


[[2018年]]、米国[[政府機関閉鎖]]の影響により、日本では1月20日14時から通常放送を中断し、エンドレスで[[ピアノ]]曲の放送を行っていたが<ref>{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20180121072116/https://this.kiji.is/327428393610183777|title=政府閉鎖で米軍ラジオ停止 |publisher=共同通信社|date = 2018年1月20日|accessdate=2018年1月21日}}</ref>、AFN Tokyoは21日午後にラジオ放送を再開した<ref>{{Cite news|title=AFN programming, including NFL, among affected services for overseas military families|url=https://www.stripes.com/news/europe/afn-programming-including-nfl-among-affected-services-for-overseas-military-families-1.507687|newspaper=[[星条旗新聞|Stars and Stripes]]|author=JENNIFER H. SVAN|date=2018-1-20|accessdate=2018-1-22}}</ref>。
== 日本国内のAFN ==
日本国内のAFN各局は、Defense Media Activity(DMA)の管理下にある。2008年9月までは[[:en:Air Force News Agency|Air Force News Agency]]の指揮下にあったが米軍の再編計画[[:en:Base_Realignment_and_Closure,_2005|BRAC2005]]の一環として陸海空軍の放送部隊はDMAの管理下におかれる事となった。また、AFN KoreaやAFN Europeと異なり日本国内のAFNをまとめる司令部は存在しない。[[ベリカード]]の発行はしていない。


[[2023年]]3月から9月まで、AFN Okinawaの中波 (648kHz) は補修のため長期休止。設備老朽化のため9月から所定10kWから5kWに[[減力放送|減力して放送]]していたが、[[2024年]]5月28日以降少なくとも8回の落雷被害を受け、6月から再度休止している。AFNでは[[電波塔|空中線鉄塔]]をいったん撤去の上、台風シーズンを避けて2024年12月又は[[2025年]]1月から再建に着手、2025年7月には所定の10kWでの放送再開を目指している<ref>{{cite news|url=https://www.stripes.com/theaters/asia_pacific/2024-07-08/afn-okinawa-am-radio-tower-lightning-14427400.html|title=Replacement planned for AFN Okinawa radio tower struck by lightning|author=Brian McElhiney|date=2024-7-9|newspaper=[[星条旗新聞|Stars and Stripes]]|accessdate=2024-7-22}}</ref>。
=== 放送局として ===
以下の部隊名称は2008年10月以前のものである。以後変更になっている場合がある。


== 日本国内のAFN ==
[[ファイル:AFN送信アンテナ.jpg|thumb|200px|right|AFN Tokyoラジオ放送用送信アンテナ 和光市にて]]
[[ファイル:Afn tokyo staff.jpg|thumb|200px|AFN Tokyoスタッフ。横田基地にて]]
*AFN Tokyo(第10報道分遣隊) :[[東京都]]:[[横田飛行場|横田基地]] [[振幅変調|AM]] 810[[キロヘルツ|kHz]] [[空中線電力|出力]]50[[キロワット|kW]] "Eagle 810"<ref group="†">{{IPA-en|ˈiːɡl eɪt ten}} '''イ'''ーグル・'''エ'''イトゥ・'''テ'''ン、'''イ'''ーゴーエイ'''テ'''ン、'''イ'''ーゴーレイ'''テ'''ン</ref>。[[送信所]]は[[埼玉県]][[和光市]]の[[理化学研究所]]和光本所に南接。アンテナは2本あり、米軍基地や米軍用住宅地区が多い[[神奈川県|神奈川]]方面に指向性を持たせるためか230°(西南西)を向いている。
日本国内のAFN各局は、Defense Media Activity (DMA) の管理下にある。2008年9月までは[[:en:Air Force News Agency|Air Force News Agency]]の指揮下にあったが米軍の再編計画[[:en:Base_Realignment_and_Closure,_2005|BRAC2005]]の一環として陸海空軍の放送部隊はDMAの管理下におかれることとなった。AFN KoreaやAFN Europeと異なり、日本国内のAFNをまとめる司令部は存在しない。[[ベリカード]]の発行はしていない(FEN時代にはベリカードが発行されていた。英語放送の為、放送内容をきちんと英語で報告しなければ発行されなかった)。
*AFN Misawa(第12報道分遣隊):[[青森県]]:[[三沢基地]] AM 1575kHz 出力1kW<ref name="myafn">[http://myafn.dodmedia.osd.mil/RadioFrequencies.aspx myAFN]</ref> "The Source 1575"
*AFN Iwakuni(第13報道分遣隊):[[山口県]]:[[岩国基地]] AM 1575kHz 出力1kW<ref name="myafn"/> "Power 1575"
*AFN Sasebo (第14報道分遣隊):[[長崎県]]:[[佐世保基地 (アメリカ海軍)|佐世保基地]] AM 1575kHz 出力300W<ref name="myafn"/> "Thunder Radio"
*AFN Okinawa(第11報道分遣隊):[[沖縄県]]:[[キャンプ瑞慶覧|キャンプフォスター]] [[周波数変調|FM]] 89.1[[メガヘルツ|MHz]] 出力1kW<ref name="myafn"/> "Wave 89": AM 648kHz 10kW<ref name="myafn"/> "Surf 648"(2007年2月より08年2月まで1年間にわたって[[停波]]していた(停波に関して公式発表一切無し)。[[スポラディックE層]]発生中は、[[本州]]でもAFN Okinawa FMが受信ができることもある。
[[中波放送]]は日本が[[国際電気通信連合]]第3地域に含まれているので、10kHz間隔のアメリカ本土(ハワイを含む)と異なり9kHz間隔である。


=== ニュース制作拠点として ===
=== ニュース制作拠点として ===
AFN各局はそれぞれの基地での出来事や所属部隊の日常訓練や海外での演習の取材を行う。報道機関としての独立性を保つためか、基地司令の指揮下には入っていない。
AFN各局はそれぞれの基地での出来事や所属部隊の日常訓練や海外での演習の取材を行う。報道機関としての独立性を保つためか、基地司令の指揮下には入っていない。


AFN Tokyoは横田基地が日本の首都東京にあるため、[[駐日アメリカ合衆国大使]]や[[アメリカ合衆国連邦政府]]要人、[[アメリカ合衆国議会]]の政治家が東京を訪れた際には、単独[[インタビュー]]を行うがある。また、[[太平洋]]地域のニュースセンターとなっているため、AFNの無い[[タイ王国|タイ]]、[[シンガポール]]、[[フィリピン]]や[[ハワイ]]、[[アラスカ]]などの[[アメリカ太平洋軍]]責任エリアで、米軍と同盟国や友好国との[[軍事演習]]などが行われる場合に[[従軍記者]]として取材もおこなう。[[横須賀海軍施設|米海軍横須賀基地]]内に横須賀基地や同基地を事実上の母港とする[[第7艦隊 (アメリカ軍)|第7艦隊]]所属[[艦艇]]を取材対象とするニュース制作の支局を持つ。
AFN Tokyoは横田基地が日本の首都東京にあるため、[[駐日アメリカ合衆国大使]]や[[アメリカ合衆国連邦政府]]要人、[[アメリカ合衆国議会]]の政治家が東京を訪れた際には、単独[[インタビュー]]を行うことがある。[[太平洋]]地域のニュースセンターとなっているため、AFNの無い[[タイ王国|タイ]]、[[シンガポール]]、[[フィリピン]]や[[ハワイ]]、[[アラスカ]]などの[[アメリカインド太平洋軍]]責任エリアで、米軍と同盟国や友好国との[[軍事演習]]などが行われる場合に[[従軍記者]]として取材もおこなう。[[横須賀海軍施設|米海軍横須賀基地]]内に横須賀基地や同基地を事実上の母港とする[[第7艦隊 (アメリカ軍)|第7艦隊]]所属[[艦艇]]を取材対象とするニュース制作の支局を持つ。


== ラジオ放送 ==
== ラジオ放送 ==
基本的に基地内向けケーブル放送と基地の外に向けて中波放送を行うが、AFN Okinawaのみ[[FM放送]]もしており、FM放送は主に本島中南部で明瞭に聴取可能である。ラジオ放送は各AFN局で制作される番組と、AFRTSから[[通信衛星]]で配信される番組の2種類である。
基本的に基地内向けケーブル放送と基地の外に向けて[[中波放送]]を行うが、AFN Okinawaのみ[[超短波放送|FM放送]]もしており、FM放送は主に[[沖縄本島]]中南部で明瞭に聴取可能である。ラジオ放送は各AFN局で制作される番組と、AFRTSから[[通信衛星]]で配信される番組の2種類である。

後述の[[AFN#テレビ放送|テレビ放送]]とは違い、日本国内で市販されているラジオ受信機でも聴取できるため、アメリカの生の文化などに触れたい日本人ユーザーからも人気を集めており、1950年代に発生したJazz,ロカビリーを主とする洋楽ブームの一因にもなった<ref>{{Cite web|和書|title=横田基地の在日米軍向けラジオ局「AFN」スタジオを日本メディアに公開 |url=https://news.ntv.co.jp/category/international/26464b2c48a3442580c9c430df74219f |website=日テレNEWS |access-date=2022-11-05 |author=日本テレビ |date=2022-11-04}}</ref>。

=== 放送局として ===
以下の部隊名称は2008年10月以前のものである。以後変更になっている場合がある。
{| class="wikitable"
|+
!
!愛称
!周波数
!出力
!送信所
!運用部隊
|-
|AFN Tokyo
|Eagle 810
|AM 810kHz
|50kW
|東京・[[横田飛行場|横田基地]]
|第10報道分遣隊
|-
|AFN Misawa
|The Source 1575
|AM 1575kHz
|1kW
|青森・[[三沢飛行場|三沢基地]]
|第12報道分遣隊
|-
|AFN Iwakuni
|Power 1575
|AM 1575kHz
|1kW
|山口・[[岩国飛行場|岩国基地]]
|第13報道分遣隊
|-
|AFN Sasebo
|Thunder Radio
|AM 1575kHz
|300W
|長崎・[[佐世保基地 (アメリカ海軍)|佐世保基地]]
|第14報道分遣隊
|-
| rowspan="2" |AFN Okinawa
|Wave 89
|FM 89.1MHz
|1kW
| rowspan="2" |沖縄・[[キャンプ・フォスター|キャンプフォスター]]
| rowspan="2" |第11報道分遣隊
|-
|Surf 648
|AM 648kHz
|10kW
|}
'''AFN Tokyo''':[[送信所]]は[[埼玉県]][[和光市]]の[[理化学研究所]]和光本所に南接<ref group="注">第2[[高調波]]が[[交通情報]]の[[放送]]([[路側放送]])に割り当てられている1620kHzにあたり、[[南関東]]では、当局と路側放送の[[混信]]見受けられる[[地域]]がある。</ref>。アンテナは2本あり、米軍基地や米軍用住宅地区が多い[[神奈川県|神奈川]]方面に指向性を持たせるためか230°(西南西)を向いている。夜間は北海道を除く[[日本全国]]でも受信可能。(北海道では、同周波数のウラジオストクの放送が聞こえる)
'''AFN Okinawa''':AM放送は、2007年2月より08年2月まで1年間にわたって[[停波]]していた{{R|"kadena"}}。[[スポラディックE層]]発生中は、[[本州]]でもAFN Okinawa FMが受信ができることもある。

[[中波放送]]は、日本が[[ITU第3地域]]に含まれているので、10kHz間隔のアメリカ本土(ハワイを含む)と異なり9kHz間隔である。 [[矢臼別演習場]]で米軍との共同軍事演習の際に臨時的に放送する。


=== 通常の放送 ===
=== 通常の放送 ===
各局で制作される番組は平日の[[リスナー]]から[[電リク|リクエスト]]を受付ける音楽番組がメインである。50年代から最近の[[ヒット曲]]、[[ロック (音楽)|ロック]]から[[カントリー]]、[[ソウルミュージック|ソウル]]などかかる曲は幅広い。基地を慰問に訪れた芸能人やプロスポーツ選手らがゲストとして出演することもある。また、各基地の部隊の動向に関するニュース番組(事後報告が大半である)や基地司令官や上級曹長が基地内でのルールや施設の運営時間などの説明や[[福利厚生]]制度の利用の仕方をアドバイスする番組も制作されている。そのほか[[為替レート]](基地内 Military Banking Facility の[[円 (通貨)|円]]/[[アメリカ合衆国ドル|ドル]]レート)や[[気象情報]]が流れる。気象情報は日本の[[気象庁]]や[[気象予報士]]ではなく各基地の気象部隊によるものである。そのため、[[気温]]は[[摂氏]]ではなく[[華氏]]である。基地が友好祭などで一般開放される際には会場からの生中継を行い、主催者やブースなどの出展者や来場者へのインタビューを行う
各局で制作される番組は平日の[[リスナー]]から[[電リク|リクエスト]]を受付ける音楽番組がメインである。50年代から最近の[[ヒット曲]]、[[ロック (音楽)|ロック]]から[[カントリー・ミュージック|カントリー]]、[[ソウルミュージック|ソウル]]などかかる曲は幅広い。基地を慰問に訪れた芸能人やプロスポーツ選手らがゲストとして出演することもある。


各基地の部隊の動向に関するニュース番組(事後報告が大半である)や基地司令官や上級曹長が、基地内でのルールや施設の運営時間などの説明や、[[福利厚生]]制度の利用の仕方をアドバイスする番組も制作されている。そのほか[[為替レート]](基地内 Military Banking Facility の[[円 (通貨)|円]]/[[アメリカ合衆国ドル|ドル]]レート)や[[天気予報|気象情報]]が流れる。
平日夜間や休日はAFRTSから配信される番組が放送されている。また[[アメリカ合衆国大統領|大統領]]が行う重要な演説や年頭に行われる[[アメリカ合衆国議会|議会]]での[[一般教書演説]]は中継される。


気象情報は、日本の[[気象庁]]や[[気象予報士]]ではなく、各基地の気象部隊によるものである。そのため、[[気温]]は[[摂氏]]ではなく[[華氏]]である<ref group="注">米国では世界で一般的に採用されている[[メートル法]]が普及しておらず、温度の単位としても華氏[°F]が現在でも一般的に用いられている。</ref>。基地が友好祭などで一般開放される際には、会場からの生中継を行い、主催者やブースなどの出展者や来場者へのインタビューを行う。
FEN当時は「This is the Far East Network.」のアナウンス後に“ポーン”の音で[[時報]]を流していた。時報以外では「This is the Far East Network, an affiliate of the Armed Forces Radio and Television Service.」と局名をアナウンスをしていた。改称後は、「This is AFN.」「This is American Forces Network.」「You are listening to AFN.」「This is Eagle 810.」などのアナウンスが正時前に流れる事がある。毎時0分から3分間[[ABCニュース (アメリカ)|ABC]]、[[AP通信|AP]]、[[FOXニュース|FOX]]、[[CNN]] [[:en:USA Radio Network|USA Radio Network]] Newsなどのニュースが放送され、その後 FOX Sports News、IRN USA Radio Network Sports、YAHOO SPORTS REPORTのスポーツニュースが1分間放送される。


平日夜間や休日は、AFRTSから配信される番組が放送されている。[[アメリカ合衆国大統領|大統領]]が行う重要な演説や、年頭に行われる[[アメリカ合衆国議会|議会]]での[[一般教書演説]]は中継される。
いわゆる商用[[コマーシャルメッセージ|コマーシャル]]は少なく(配信される番組の中にはそのままコマーシャルが流れたり、DJが[[スポンサー]]となっている企業の話をしたりする事もある。)、代わりに「アメリカを代表する米兵としての心構え」や「日本生活における注意点」、「[[飲酒運転]]がもたらすリスク」のような[[啓蒙思想|啓蒙]]メッセージ、アメリカの歴史や[[名誉勲章]]受章者をたたえるミニストーリー、各種相談窓口の案内、[[蚤の市|フリーマーケット]]や[[映画]]の上映スケジュールを初めとする福利厚生イベント情報などの[[公共広告|パブリックサービスアナウンスメント]]が放送される。


FEN当時は「{{en|This is the Far East Network.}}」のアナウンス後に“ポーン”の音で[[時報]]を流していた。時報以外では「{{en|This is the Far East Network, an affiliate of the Armed Forces Radio and Television Service.}}」と局名をアナウンスをしていた。改称後は、「{{en|This is AFN.}}」「{{en|This is American Forces Network.}}」「{{en|You are listening to AFN.}}」「{{en|This is Eagle 810.}}」などのアナウンスが正時前に流れることがある。毎時0分から3分間[[ABCニュース (アメリカ)|ABC]]、[[AP通信|AP]]、[[FOXニュース|FOX]]、[[CNN]] [[:en:USA Radio Network|USA Radio Network]] Newsなどのニュースが放送され、その後 FOX Sports News、IRN USA Radio Network Sports、YAHOO SPORTS REPORTのスポーツニュースが1分間放送される。
*日本では[[夏時間]]が導入されていないがアメリカでは導入されている。このため、AFRTSより配信される番組の中には夏時間の開始・終了によって日本とアメリカの[[時差]]が変わることにより、開始時刻や放送時間が1時間変動する番組がある。中には夏時間によって放送される・されない番組が存在するので注意が必要である。なお、日本にあるAFN自体は[[日本標準時]](JST=[[UTC+9]])に沿って放送されるため、自局制作の番組には夏時間による時間変更はない。


いわゆる商用[[コマーシャルメッセージ|コマーシャル]]は少なく(配信される番組の中にはそのままコマーシャルが流れたり、DJが[[スポンサー]]となっている企業の話をすることもある)、代わりに「[[アメリカ合衆国]]を代表する米兵としての心構え」や「日本生活における注意点」「[[飲酒運転]]がもたらすリスク」のような[[啓蒙思想|啓蒙]]メッセージ、[[アメリカ合衆国の歴史]]や[[名誉勲章]]受章者をたたえるミニストーリー、各種相談窓口の案内、[[蚤の市|フリーマーケット]]や[[映画]]の上映スケジュールを初めとする福利厚生イベント情報などの[[公共広告|パブリックサービスアナウンスメント]]が放送される。
機器メンテナンスや機材交換のために日中に[[停波]]することもある。大規模な機材交換の場合、停波が数ヶ月に及ぶ。
*日本では[[夏時間|サマータイム]]が導入されていないが、アメリカ合衆国では導入されている。このため、AFRTSより配信される番組の中には、サマータイムの開始・終了によって、日本とアメリカの[[時差]]が変わることにより、開始時刻や放送時間が1時間変動する番組がある。中にはサマータイムによって放送される・されない番組が存在する。日本にあるAFN自体は[[日本標準時]](JST=[[UTC+9]])に沿って放送されるため、自局制作の番組にはサマータイムによる時間変更はない。
機器メンテナンスや機材交換のために日中に[[停波]]することもある。大規模な機材交換の場合、停波が数か月に及ぶ。


過去に[[短波放送]]を行っていたことがある。現在は[[短波]]は[[振幅変調#抑圧搬送波単側波帯|SSB]](モードはUSB、受信には通信型受信機が必要)で送信している。日本で受信できるAFNの主要局は[[グアム]]にある。これは上記の中波放送とは番組内容が全く異なる。番組編成などはmy AFNのページから参照できる。
[[短波放送]]は[[振幅変調#抑圧搬送波単側波帯|SSB]](USB)で送信している。日本で受信できるAFNの主要局は[[グアム]]にあり、これは上記の中波放送とは番組内容が全く異なる。番組編成などはmy AFNのページから参照できる。


=== 緊急性のある放送 ===
=== 緊急性のある放送 ===
[[台風]]接近・通過時に米軍が定める {{en|'''T'''ropical '''C'''yclone '''C'''ondition '''O'''f '''R'''eadiness ('''TCCOR''')}}と呼ばれる4段階の警戒態勢に移行すると「現在○レベルの警戒状態です。**への準備を怠らないようにしましょう」といったメッセージが放送されるようになるほか、軍人への緊急通達(災害保安対応や一斉召集)が放送される。このような緊急性が高いメッセージを放送する際にはアナウンス前に“長点1回・長点2回・長点2回・長点2回”のブザー音で告知する。台風接近時の最も高い警戒レベル {{en|'''TCCOR-1'''}} になると通常の番組を休止し、各基地・施設の運用状況を伝える番組が {{en|TCCOR-1}} が解除されるまで放送されることがある。
[[台風]]接近・通過時に米軍が定める {{en|'''T'''ropical '''C'''yclone '''C'''ondition '''O'''f '''R'''eadiness ('''TCCOR''')}} と呼ばれる4段階の警戒態勢に移行すると「現在○レベルの警戒状態です。**への準備を怠らないようにしましょう」といったメッセージが放送されるようになるほか、軍人への緊急通達(災害保安対応や一斉召集)が放送される。このような緊急性が高いメッセージを放送する際にはアナウンス前に“長点1回・長点2回・長点2回・長点2回”のブザー音で告知する。台風接近時の最も高い警戒レベル {{en|'''TCCOR-1'''}} になると通常の番組を休止し、各基地・施設の運用状況を伝える番組が {{en|TCCOR-1}} が解除されるまで放送されることがある。


稀に[[日本語]]でメッセージが放送されることもある。台風や大雪などで、通勤に支障が予想される場合や、[[2001年]][[9月11日]]に発生した[[アメリカ同時多発テロ事件]]の直後に、在日米軍基地に勤務する日本人従業員への連絡のため、出勤時間や基地業務関連などに関する放送を一部日本語で行った。ベース内には英語が通じない日本人従業員もいるため、連絡を徹底させるためであると推測される。
稀に[[日本語]]でメッセージが放送されることもある。台風や大雪などで、通勤に支障が予想される場合や、[[2001年]]9月11日に発生した[[アメリカ同時多発テロ事件]]の直後に、在日米軍基地に勤務する日本人従業員への連絡のため、出勤時間や基地業務関連などに関する放送を一部日本語で行った。ベース内には英語が通じない日本人従業員もいるため、連絡を徹底させるためであると推測される。


=== AFN 360 Internet Radio ===
=== AFN 360 Internet Radio ===
[[2013年]][[12月]]より、先行していたAFN Europeに続き、日本と韓国のAFN局から放送されるラジオ番組と衛星より配信される音声番組を、アメリカ軍駐留国に限った[[インターネット]]配信サービス[http://www.afnpacific.net/afn360.aspx AFN 360 Internet Radio]での配信放送が始まる。これらサービスは[[Android]]や[[iOS (アップル)|iOS]]の端末でも楽しむことができる。
[[2013年]]12月より、先行していたAFN Europeに続き、太平洋地域のAFN局から放送されるラジオ番組と衛星より配信される音声番組を、アメリカ軍駐留国に限った[[インターネット]]配信サービス[http://www.afnpacific.net/afn360.aspx AFN 360 Internet Radio]{{リンク切れ|date=2023年1月}}での配信放送。これらサービスは[[Android (オペレーティングシステム)|Android]]や[[iOS]]の端末でも楽しむことができる。


AFN 360 Internet Radioで聞くことができるAFN局
;AFN 360 Internet Radioで聞くことができるAFN局
*AFN Iwakuni
*AFN [[岩国飛行場|Iwakuni]]
*AFN Misawa
*AFN [[三沢飛行場|Misawa]]
*AFN Okinawa
*AFN [[嘉手納飛行場|Okinawa]]
*AFN Sasebo
*AFN [[佐世保基地 (アメリカ海軍)|Sasebo]]
*AFN Tokyo
*AFN [[横田飛行場|Tokyo]]
*AFN [[キャンプ・ウォーカー|Daegu]]
*AFN Casey
*AFN [[群山空港|Kunsan]]
*AFN Daegu
*AFN [[ハンフリーズ基地|Humphreys]]
*AFN Kunsan
*AFN Osan
*AFN Yongsan


AFN 360 Internet Radioで聞くことのできる衛星番組は[[AFN#AFNのチャンネル一覧|AFNのチャンネル一覧]]の'''音声のみ'''を参照されたい。
AFN 360 Internet Radioで聞くことのできる衛星番組は[[AFN#AFNのチャンネル一覧|AFNのチャンネル一覧]]の'''音声のみ'''を参照されたい。
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== テレビ放送 ==
== テレビ放送 ==
AFN Okinawa、AFN Misawa及びAFN Iwakuniでは地上アナログテレビ放送も行われていたが、Okinawa及びIwakuniは[[2011年]]6月30日、Misawaは同年7月1日に終了し<ref>{{cite news |title=AFN dropping analog broadcasts in Japan |author=Seth Robson |newspaper=Stars and Stripes(Japan Edition) |date=2011-06-27 |page=5 |url=http://edition.pagesuite-professional.co.uk/digitaleditions.aspx?tab=0&eid=3699f5e1-001e-4c6e-94d2-ffe07a8312aa |accessdate=2011-08-15}}</ref>、現在はケーブルでの放送と、米軍人や軍属向けに基地内で販売されている専用のデコーダと[[パラボラアンテナ]]を購入することで視聴できる衛星放送がある。
AFN Okinawa、AFN Misawa及びAFN Iwakuniでは地上アナログテレビ放送も行われていたが、Okinawa及びIwakuniは[[2011年]]6月30日、Misawaは同年7月1日に終了し<ref>{{cite news |title=AFN dropping analog broadcasts in Japan |author=Seth Robson |newspaper=Stars and Stripes(Japan Edition) |date=2011-06-27 |page=5 |url=http://edition.pagesuite-professional.co.uk/digitaleditions.aspx?tab=0&eid=3699f5e1-001e-4c6e-94d2-ffe07a8312aa |accessdate=2011-08-15}}</ref>、現在はケーブルでの放送と、米軍人や軍属向けに基地内で販売されている専用のデコーダと[[パラボラアンテナ]]を購入することで視聴できる衛星放送がある。
AFN Okinawaのテレビ放送は周波数がアメリカバンド8ch(180~186MHz)で、日本バンド6ch(182~188MHz)に近く、沖縄本島では基地の外でも視聴できる世帯や施設(ホテルなど)があり、[[琉球新報]]や[[沖縄タイムス]]にも番組表が掲載されていた。AFN Misawa及びAFN Iwakuniのテレビ放送はアメリカバンド66ch(782~788MHz)で、日本メーカー製販売の一般的なテレビでは視聴不可能だが、海外メーカー製のテレビや全世界対応のテレビではアメリカバンド(韓国とアメリカのテレビ周波数は同じ)に対応しており、視聴可能な場合もあった。
アナログ放送時代では、AFN Okinawaのテレビ放送はNTSCで周波数がアメリカバンド8ch(180 - 186MHz)で、日本バンド6ch(182 - 188MHz)に近く、沖縄本島では基地の外でも視聴できる世帯や施設(ホテルなど)があり、[[琉球新報]]や[[沖縄タイムス]]にも番組表が掲載されていた。AFN Misawa及びAFN Iwakuniのテレビ放送はアメリカバンド66ch(782 - 788MHz)で、日本メーカー製販売の一般的なテレビでは視聴不可能だが、海外メーカー製のテレビや全世界対応のテレビではアメリカバンド(韓国とアメリカのテレビ周波数は同じ)に対応しており、視聴可能な場合もあった。


=== 自局制作のテレビ番組 ===
=== 自局制作のテレビ番組 ===
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=== 番組購入 ===
=== 番組購入 ===
AFNのTV放送は、ほとんどが[[NBC]]や[[CBS]]や[[アメリカン・ブロードキャスティング・カンパニー|ABC]]や[[FOX]]や[[PBS]]等のアメリカの[[テレビジョン放送局|テレビ局]]からの番組配信を受けているため、[[ラジオ]]とは異なり自局制作の番組は少ない。
AFNのTV放送は、ほとんどが[[NBC]]や[[CBS]]や[[アメリカン・ブロードキャスティング・カンパニー|ABC]]や[[フォックス放送|FOX]]や[[PBS]]等のアメリカの[[テレビジョン放送局|テレビ局]]からの番組配信を受けているため、[[ラジオ]]とは異なり自局制作の番組は少ない。
* [[1 vs. 100]]
* [[1 vs. 100]]
* [[ABCワールドニュース]]
* [[ABCワールドニュース]]
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* [[レイト・ナイト・ウィズ・ジミー・ファロン]]
* [[レイト・ナイト・ウィズ・ジミー・ファロン]]
* [[LAW & ORDER]]
* [[LAW & ORDER]]
* [[LAW & ORDER:クリミナル・インテント]]
* [[LAW & ORDER:犯罪心理捜査班|LAW & ORDER:クリミナル・インテント]]
* [[24 -TWENTY FOUR-]]
* [[24 -TWENTY FOUR-]]
* [[プレーリー・ホーム・コンパニオン]]
* [[プレーリー・ホーム・コンパニオン]]


=== AFNのチャンネル一覧 ===
=== AFNのチャンネル一覧 ===
以下の衛星放送を視聴するには米軍人や軍属向けに販売されている専用のデコーダを購入する必要がある。
以下の衛星放送を視聴するには米軍人や軍属向けに販売されている専用のデコーダを購入する必要がある。ただし、Pentagon Channelは公式ウェブサイトから視聴できるほか、デコーダがなくても、対応したアンテナとチューナーを用意すれば視聴可能
ただし、Pentagon Channelは公式ウェブサイトから視聴できるほか、デコーダがなくても、対応したアンテナとチューナーを用意すれば視聴可能。
*AFN Prime Pacific(総合チャンネル1)
*AFN Prime Pacific(総合チャンネル1)
*AFN Prime Atlantic(総合チャンネル2)
*AFN Prime Atlantic(総合チャンネル2)
161行目: 271行目:
*AFN Sports(スポーツ中継が主なチャンネル)
*AFN Sports(スポーツ中継が主なチャンネル)
*[[:en:Pentagon Channel|Pentagon Channel]](世界各地のAFNや駐留部隊が制作したニュース番組、軍高官の記者会見、フィットネス番組、料理番組など)
*[[:en:Pentagon Channel|Pentagon Channel]](世界各地のAFNや駐留部隊が制作したニュース番組、軍高官の記者会見、フィットネス番組、料理番組など)

音声のみ。
音声のみ。
*TODAY'S BEST COUNTRY(最近のカントリーミュージックが中心)24/7フォーマット
*Country(最近のカントリーミュージックが中心)24/7フォーマット
*AFN LEGACY(60〜80年代のClassic Rockが中心)24/7フォーマット
*Legacy(60〜80年代のClassic Rockが中心)24/7フォーマット
*Gravity (最近のアーバンクラブミュージックが中心) 24/7フォーマット
*Gravity (最近のアーバンクラブミュージックが中心) 24/7フォーマット
*Hot AC(80年代から最近のチャートヒット曲が中心。[[AT40]]も放送される)24/7フォーマット
*Hot AC(80年代から最近のチャートヒット曲が中心。[[AT40]]も放送される)24/7フォーマット
171行目: 280行目:
*The Voice (ニュースやトークショウ中心)
*The Voice (ニュースやトークショウ中心)
*Clutch([[ESPN]] Radio インターネット配信対象外)
*Clutch([[ESPN]] Radio インターネット配信対象外)
*Fans([[FOXスポーツネット|Fox Sports]] Radio インターネット配信対象外)
*Fans([[FOXスポーツネット|Fox Sports]] Radio)
*NPR([[National Public Radio]] インターネット配信対象外)
*NPR([[National Public Radio]] インターネット配信対象外)
タイムテーブルはmyafn.net内の[http://myafn.dodmedia.osd.mil/Radio.aspx/ Radio]のページで確認のこと。時間は[[太平洋標準時]]であることに注意。音楽番組の紹介ページにはプレイリストも表示される。

タイムテーブルはmyafn.net内の[http://myafn.dodmedia.osd.mil/Radio.aspx/ Radio]のページで確認のこと。時間は[[太平洋標準時]]であることに注意。なお、音楽番組の紹介ページにはプレイリストも表示される。


== 世界のAFN ==
== 世界のAFN ==
*AFN Pacific(日本・韓国駐留軍向け・10により構成される)
*AFN Pacific:日本・韓国駐留軍向け|10局構成
*AFN Hawaii([[ハワイ]]・[[ヒッカム空軍基地]]主に太平洋軍司令部や太平洋空軍を取材対象とするニュース制作支局のみ
*AFN Hawaii:[[ハワイ]]・[[パールハーバー・ヒッカム統合基地]]主に太平洋軍司令部や太平洋空軍を取材対象とするニュース制作支局のみ
*AFN Kwajalein(南太平洋駐留部隊向け[[マーシャル諸島]]の[[クェゼリン環礁|クワジェリン島]]
*AFN Kwajalein:南太平洋駐留部隊向け[[マーシャル諸島]]の[[クェゼリン環礁|クワジェリン島]]
*AFN Europe([[北大西洋条約機構]]軍向け・9により構成される)
*AFN Europe:[[北大西洋条約機構]]軍向け|9局構成
*AFN Spangdahlem([[ドイツ]][[:en:Spangdahlem_Air_Base|シュパングダーレム空軍基地]]
*AFN Spangdahlem:[[ドイツ]][[シュパングダーレム空軍基地]]
*AFN Aviano([[イタリア]][[:en:Aviano_Air_Base|アヴィアーノ空軍基地]]
*AFN Aviano:[[イタリア]][[アヴィアーノ空軍基地]]
*AFN Lajes([[ポルトガル]]・[[アゾレス諸島]][[:en:Lajes_Field|ラジェス空軍基地]]
*AFN Lajes:[[ポルトガル]]・[[アゾレス諸島]][[ラジェス航空基地|ラジェス空軍基地]]
*AFN Incirlik([[トルコ]][[:en:Incirlik_Air_Base|インルリク空軍基地]]
*AFN Incirlik:[[トルコ]][[インルリク空軍基地]]
*AFN Honduras(中米駐留軍向け
*AFN Honduras:中米駐留軍向け
*[[:en:AFN_Iraq|AFN Iraq]][[イラク]]駐留軍向け
*[[:en:AFN_Iraq|AFN Iraq]][[イラク]]駐留軍向け
*AFN Afghanistan ([[アフガニスタン]][[バグラム空軍基地]]及び周辺国駐留部隊向け
*AFN Afghanistan:[[アフガニスタン]][[バグラム空軍基地]]周辺国駐留部隊向け


== 脚注 ==
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
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=== 注釈 ===
=== 注釈 ===
{{Reflist|group=""|}}
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=== 出典 ===
=== 出典 ===
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-->
==関連項目==
==関連項目==
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* [[米軍放送送信所]] - 日本国内のAFNラジオ送信所について扱う。
* [[ウルフマン・ジャック]]
* [[ウルフマン・ジャック]]
* [[大瀧詠一]]
* [[金丸淳一]] - 学生時代、FENでアルバイトをしていた。
* [[グッドモーニング, ベトナム]]
* [[グッドモーニング, ベトナム]]
* [[タモリ]] - 初期のアルバム「タモリ」に、FENのラジオ放送という音源が収録されている。
* [[ハワイコールズ]]
* [[ハワイコールズ]]
* [[浜田省吾]] - FENで聞いた音楽に影響を受ける。「Blood Line -フェンスの向こうの星条旗」の歌詞でもFENに言及。
* [[弘田三枝子]] - FENに触れたことをきっかけに歌手を目指す。
* [[米軍放送送信所]] - 日本国内のAFNラジオ送信所について扱う。


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
{{commonscat|American Forces Network}}
{{commonscat|American Forces Network}}
*[http://www.afnpacific.net/ AFN Pacific] (AFN Pacific公式サイト){{en icon}}
* [http://www.afnpacific.net/ AFN Pacific] (AFN Pacific公式サイト){{en icon}}
*[http://www.myafn.net/ MyAFN ](AFN 総合案内){{en icon}}
* [http://www.myafn.net/ MyAFN ](AFN 総合案内){{en icon}}
*[http://www.afneurope.net/ AFN Europe ](AFN Europe公式サイト){{en icon}}
* [http://www.afneurope.net/ AFN Europe ](AFN Europe公式サイト){{en icon}}
*[http://www.aviano.af.mil/library/afn.asp AFN Aviano ](AFN Aviano公式サイト){{en icon}}
* [http://www.aviano.af.mil/library/afn.asp AFN Aviano ](AFN Aviano公式サイト){{en icon}}
*[http://www.spangdahlem.af.mil/afn.asp AFN Spangdahlem ](AFN Spangdahlem公式サイト){{en icon}}
* [http://www.spangdahlem.af.mil/afn.asp AFN Spangdahlem ](AFN Spangdahlem公式サイト){{en icon}}
*[http://www.lajes.af.mil/library/factsheets/factsheet.asp?id=8580 AFN Lajes ](AFN Lajes紹介サイト){{en icon}}
* [http://www.lajes.af.mil/library/factsheets/factsheet.asp?id=8580 AFN Lajes ](AFN Lajes紹介サイト){{en icon}}
*[http://www.incirlik.af.mil//library/afnincirlik.asp AFN Incirlik ](AFN Incirlik公式サイト){{en icon}}
* [http://www.incirlik.af.mil//library/afnincirlik.asp AFN Incirlik ](AFN Incirlik公式サイト){{en icon}}
*[http://www.afniraq.army.mil/ AFN Iraq ](AFN Iraq公式サイト){{en icon}}
* [http://www.afniraq.army.mil/ AFN Iraq ](AFN Iraq公式サイト){{en icon}}
*[http://www.defenselink.mil/afn-afghanistan/ AFN Afghanistan ](AFN Afghanistan公式サイト){{en icon}}
* [http://www.defenselink.mil/afn-afghanistan/ AFN Afghanistan ](AFN Afghanistan公式サイト){{en icon}}
*[http://www.pentagonchannel.mil/ Pentagon Channel ](Pentagon Channel公式サイト)
* [http://www.pentagonchannel.mil/ Pentagon Channel ](Pentagon Channel公式サイト)
*[http://www.dma.mil/ Defense Media Activity](DMA公式サイト)
* [http://www.dma.mil/ Defense Media Activity](DMA公式サイト)
*[http://www.afrts.osd.mil/ AFRTS ](AFRTS公式サイト)
* [http://www.afrts.osd.mil/ AFRTS ](AFRTS公式サイト)
*[http://www.npr.org/ NPR ](NPR公式サイト)
* [http://www.npr.org/ NPR ](NPR公式サイト)
*[http://www.dial-global.com/ Dial Global ](Dial Global公式サイト Adult Rock & Roll、Bright ACやCountryを制作)
* [http://www.dial-global.com/ Dial Global ](Dial Global公式サイト Adult Rock & Roll、Bright ACやCountryを制作)
* {{YouTube|user=afnpacific|AFN Pacific}}
* {{YouTube|user=TheAFNTokyoChannel|AFN Tokyo}}
* {{YouTube|c=UCd4HwI5xO110nT9x4R_RjAA|AFN Misawa}}
* {{YouTube|user=afnmcasiwakuni|AFN Iwakuni}}
* {{YouTube|user=AFNSaseboJapan|AFN Sasebo}}
* {{YouTube|c=UCo0TmE55-lDBRP5m1EwDVZg|AFN Okinawa}}
* {{Kotobank|AFN}}


{{Radio-Tohoku}}
{{Radio-Kanto}}
{{Radio-Kanto}}
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{{DEFAULTSORT:AFN}}
[[Category:アメリカ合衆国のテレビ局]]
[[Category:アメリカ合衆国のテレビ局]]
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[[Category:アメリカ合衆国の軍事組織]]
[[Category:アメリカ合衆国の軍事組織]]
[[Category:在日米軍]]
[[Category:在日米軍]]
[[Category:日本のラジオ放送]]
[[Category:青森県のマスメディア]]
[[Category:青森県のマスメディア]]
[[Category:東京都のマスメディア]]
[[Category:東京都のマスメディア]]

2024年9月18日 (水) 23:50時点における最新版

AFN
現地語社名
American Forces Network
業種 情報通信業
事業分野 ラジオ、テレビ
前身 Armed Forces Radio Service
設立 1942年
創業者 アメリカ軍 ウィキデータを編集
本社

AFN(エイエフエヌ[注 1]: American Forces Network、アメリカ軍放送網)は、アメリカ軍が海外に駐留または配属されている人々に提供している政府のテレビ・ラジオ放送サービスである。メリーランド州フォート・ジョージ・G・ミード基地に本部を置き、ラジオとテレビの衛星放送を含むAFNの放送業務はカリフォルニア州リバーサイドのAFN放送センター(防衛メディアセンター)から発信されている。1942年5月26日にロンドンで軍隊ラジオサービス(Armed Forces Radio Service、AFRS)として設立された[1]

日本では、1945年から在日米軍向けに放送されていたFEN(極東放送網[注 2]Far East Network)が1997年にAFNに統合された。

AFNの任務は海外基地在住の軍人軍属とその家族向へテレビとラジオを通した情報やエンターテイメントの提供であり、モットーはWe Bring You Home.

概要

[編集]

日本では、AFN Misawa、AFN Tokyo、AFN Iwakuni、AFN Sasebo、AFN Okinawaがある。原則として日本標準時午前0時00分を基点にして毎日24時間英語による放送が行われている。

AFNを含む在日米軍の無線局は全て日米地位協定に基づき電波法の適用対象外である。AFNの場合はアメリカ国防総省下のDefense Media Activity(DMA:国防メディア拠点、メリーランド州ジョージ・G・ミード基地)に管理されているため、日本の総務大臣又は総合通信局長(沖縄総合通信事務所長を含む。)からの免許コールサインを持たない。アメリカにおいても「放送局」ではなく軍用無線局扱いである。

放送の担当は、Defense Information School(DINFOS:国防情報学校、メリーランド州ジョージ・G・ミード基地)の教育課程を修了したBroadcast Journalistと呼ばれる下士官兵卒の現役軍人が中心で、彼らの兵科Public Affairs(広報科:陸軍空軍海兵隊)、Mass Communications Specialist(MC:報道員:海軍のみ)である。

歴史

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第二次世界大戦中の1942年5月にアメリカ軍直営のラジオ局、AFRS (the Armed Forces Radio Service) がアラスカ準州コディアック島に開局。その後、各地で兵士や兵士の家族向けに放送をする局が開局。兵士向けの野戦局は送信機、コンソール、レコード一箱という機材構成だったと言われている。

1945年7月、アメリカ軍の占領下にあった沖縄にAFRSが開局する。第二次世界大戦末期、AFRSが連合国軍の支配下にある島々の日本軍に対して、抵抗を止めて降伏するよう勧告する放送を行う。同様の告知は日本軍のいる島々に偵察機からビラを撒くという形でも行われる。

戦後占領期に入った8月に日本放送協会に対して放送機器提供命令が行われ、9月23日より東京(コールサインWVTR)、大阪(WVTQ)、名古屋(WVTC)、熊本(WLKF)、仙台(WLKE)、札幌(WLKD)の6局にてAFRS放送が開始された。[2]。この進駐軍放送は日本放送協会の第三放送という扱いになっていた[3][4]。 その後、日本放送協会が行うFEN放送は、広島、敦賀、岡山、松山、佐賀、大分、佐世保、福岡で行われた。また、アメリカ軍が主体となり運営する放送態勢に切り替わるところや新たに新設される放送局もあった[2]

1952年の講和成立、占領解除により3月15日を持ってAFRS放送が終了し、アメリカ軍が運営するFEN(Far East Network、極東放送網[注 2]、エフ・イー・エヌ。愛好家の間では“フェン”とも呼ばれた)に改組された。日本放送協会による放送機器提供は1954年8月9日の大阪施設の提供を最後に解消され、以後は全てアメリカ軍による放送局運営となった。

FEN切り替え当初の1952年7月時点では、東京、大阪、名古屋、美保、小倉、福岡、大分、熊本、佐世保、八戸、仙台、札幌の12局で構成されていたが、増減を繰り返し、1955年の21局体制を経たのち、1958年3月時点では、東京、名古屋、福岡(板付)、岩国、千歳、佐世保、芦屋、三沢、稚内の9局で放送されていた[2]

放送される番組は午前6時30分から午後11時30分まで英語による内容となっており、アメリカにて録音された音源とNHK東京放送会館の3階に置かれたWVTRのスタジオからの生放送を組み合わせて行われていた[5]

1953年9月までに、FENのスタジオは全て米軍基地内に移り、1955年12月に沖縄でテレビ放送を開始した。これは沖縄テレビ放送の開局より4年早い。

1959年にFENは新潟に新たに開局。日本国内に9局ができる。その後、拡大縮小が相次ぐが、FENとして日本各地で放送を行う。

1973年 - 1979年頃、関東平野合衆国空軍施設整理統合計画(KPCP/通称・関東計画)に基づく埼玉県朝霞市キャンプ・ドレイク(米軍朝霞キャンプ)返還に伴い当時のFEN Tokyoは横田基地に移転。しかし、和光市南地区内のラジオ放送用送信アンテナと付随施設及び土地は返還されず、現在も使用され続けている。

1997年 - AFN (American Forces Network) に改称。

2004年9月15日 - テレビ放送をAFN|prime、AFN|spectrum、AFN|news、AFN|sports、AFN|movie、AFN|familyの6チャンネル制へと変更(沖縄で放送されている軍基地外でも映るチャンネルはAFN|primeへ名称変更、AFN|spectrum・AFN|movieは1997年から続いているためロゴの変更のみ、AFN|news・AFN|sportsはもともとAFN・NewsSportsだったものがそれぞれ分離、AFN|familyは新たに開設)。

2006年1月から6月にかけて、AFN Tokyoは埼玉県和光市にあるラジオ放送用の送信アンテナ2本を建て替えた。9月1日、AFN Tokyoは平成18年度東京都・足立区合同総合防災訓練の一環として東京都との協定に基づき英語による地震情報をラジオで放送した。以後、毎年東京都主催の合同総合防災訓練に参加し英語による地震災害情報を放送している。

2006年のシーズンを最後にラジオでのMLBワールドシリーズNBAファイナルカレッジスポーツなどのスポーツ中継が終了。NFLスーパーボウルは2007年2月をもって中継終了(2012年と2020年は中継した)。全て米国発のTV放送に移行。

2007年1月、AFN Okinawaの中波 (648kHz) の送信所が定期メンテナンス中に破損し、2008年2月18日まで放送休止した[6]

2012年日本国内のAFNと韓国内のAFNが統合されAFN Pacificとなる。各局の活動はこれまで通り。

2013年AFN Pacificを通じてAFN Pacific内の各局のラジオローカル放送と衛星配信よる音声番組のインターネット配信が始まる。

2018年、米国政府機関閉鎖の影響により、日本では1月20日14時から通常放送を中断し、エンドレスでピアノ曲の放送を行っていたが[7]、AFN Tokyoは21日午後にラジオ放送を再開した[8]

2023年3月から9月まで、AFN Okinawaの中波 (648kHz) は補修のため長期休止。設備老朽化のため9月から所定10kWから5kWに減力して放送していたが、2024年5月28日以降少なくとも8回の落雷被害を受け、6月から再度休止している。AFNでは空中線鉄塔をいったん撤去の上、台風シーズンを避けて2024年12月又は2025年1月から再建に着手、2025年7月には所定の10kWでの放送再開を目指している[9]

日本国内のAFN

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AFN Tokyoスタッフ。横田基地にて

日本国内のAFN各局は、Defense Media Activity (DMA) の管理下にある。2008年9月まではAir Force News Agencyの指揮下にあったが米軍の再編計画BRAC2005の一環として陸海空軍の放送部隊はDMAの管理下におかれることとなった。AFN KoreaやAFN Europeと異なり、日本国内のAFNをまとめる司令部は存在しない。ベリカードの発行はしていない(FEN時代にはベリカードが発行されていた。英語放送の為、放送内容をきちんと英語で報告しなければ発行されなかった)。

ニュース制作拠点として

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AFN各局はそれぞれの基地での出来事や所属部隊の日常訓練や海外での演習の取材を行う。報道機関としての独立性を保つためか、基地司令の指揮下には入っていない。

AFN Tokyoは横田基地が日本の首都東京にあるため、駐日アメリカ合衆国大使アメリカ合衆国連邦政府要人、アメリカ合衆国議会の政治家が東京を訪れた際には、単独インタビューを行うことがある。太平洋地域のニュースセンターとなっているため、AFNの無いタイシンガポールフィリピンハワイアラスカなどのアメリカインド太平洋軍責任エリアで、米軍と同盟国や友好国との軍事演習などが行われる場合に従軍記者として取材もおこなう。米海軍横須賀基地内に横須賀基地や同基地を事実上の母港とする第7艦隊所属艦艇を取材対象とするニュース制作の支局を持つ。

ラジオ放送

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基本的に基地内向けケーブル放送と基地の外に向けて中波放送を行うが、AFN OkinawaのみFM放送もしており、FM放送は主に沖縄本島中南部で明瞭に聴取可能である。ラジオ放送は各AFN局で制作される番組と、AFRTSから通信衛星で配信される番組の2種類である。

後述のテレビ放送とは違い、日本国内で市販されているラジオ受信機でも聴取できるため、アメリカの生の文化などに触れたい日本人ユーザーからも人気を集めており、1950年代に発生したJazz,ロカビリーを主とする洋楽ブームの一因にもなった[10]

放送局として

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以下の部隊名称は2008年10月以前のものである。以後変更になっている場合がある。

愛称 周波数 出力 送信所 運用部隊
AFN Tokyo Eagle 810 AM 810kHz 50kW 東京・横田基地 第10報道分遣隊
AFN Misawa The Source 1575 AM 1575kHz 1kW 青森・三沢基地 第12報道分遣隊
AFN Iwakuni Power 1575 AM 1575kHz 1kW 山口・岩国基地 第13報道分遣隊
AFN Sasebo Thunder Radio AM 1575kHz 300W 長崎・佐世保基地 第14報道分遣隊
AFN Okinawa Wave 89 FM 89.1MHz 1kW 沖縄・キャンプフォスター 第11報道分遣隊
Surf 648 AM 648kHz 10kW

AFN Tokyo送信所埼玉県和光市理化学研究所和光本所に南接[注 3]。アンテナは2本あり、米軍基地や米軍用住宅地区が多い神奈川方面に指向性を持たせるためか230°(西南西)を向いている。夜間は北海道を除く日本全国でも受信可能。(北海道では、同周波数のウラジオストクの放送が聞こえる) AFN Okinawa:AM放送は、2007年2月より08年2月まで1年間にわたって停波していた[6]スポラディックE層発生中は、本州でもAFN Okinawa FMが受信ができることもある。

中波放送は、日本がITU第3地域に含まれているので、10kHz間隔のアメリカ本土(ハワイを含む)と異なり9kHz間隔である。 矢臼別演習場で米軍との共同軍事演習の際に臨時的に放送する。

通常の放送

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各局で制作される番組は、平日のリスナーからリクエストを受付ける音楽番組がメインである。50年代から最近のヒット曲ロックからカントリーソウルなどかかる曲は幅広い。基地を慰問に訪れた芸能人やプロスポーツ選手らがゲストとして出演することもある。

各基地の部隊の動向に関するニュース番組(事後報告が大半である)や基地司令官や上級曹長が、基地内でのルールや施設の運営時間などの説明や、福利厚生制度の利用の仕方をアドバイスする番組も制作されている。そのほか為替レート(基地内 Military Banking Facility の/ドルレート)や気象情報が流れる。

気象情報は、日本の気象庁気象予報士ではなく、各基地の気象部隊によるものである。そのため、気温摂氏ではなく華氏である[注 4]。基地が友好祭などで一般開放される際には、会場からの生中継を行い、主催者やブースなどの出展者や来場者へのインタビューを行う。

平日夜間や休日は、AFRTSから配信される番組が放送されている。大統領が行う重要な演説や、年頭に行われる議会での一般教書演説は中継される。

FEN当時は「This is the Far East Network.」のアナウンス後に“ポーン”の音で時報を流していた。時報以外では「This is the Far East Network, an affiliate of the Armed Forces Radio and Television Service.」と局名をアナウンスをしていた。改称後は、「This is AFN.」「This is American Forces Network.」「You are listening to AFN.」「This is Eagle 810.」などのアナウンスが正時前に流れることがある。毎時0分から3分間ABCAPFOXCNN USA Radio Network Newsなどのニュースが放送され、その後 FOX Sports News、IRN USA Radio Network Sports、YAHOO SPORTS REPORTのスポーツニュースが1分間放送される。

いわゆる商用コマーシャルは少なく(配信される番組の中にはそのままコマーシャルが流れたり、DJがスポンサーとなっている企業の話をすることもある)、代わりに「アメリカ合衆国を代表する米兵としての心構え」や「日本生活における注意点」「飲酒運転がもたらすリスク」のような啓蒙メッセージ、アメリカ合衆国の歴史名誉勲章受章者をたたえるミニストーリー、各種相談窓口の案内、フリーマーケット映画の上映スケジュールを初めとする福利厚生イベント情報などのパブリックサービスアナウンスメントが放送される。

  • 日本ではサマータイムが導入されていないが、アメリカ合衆国では導入されている。このため、AFRTSより配信される番組の中には、サマータイムの開始・終了によって、日本とアメリカの時差が変わることにより、開始時刻や放送時間が1時間変動する番組がある。中にはサマータイムによって放送される・されない番組が存在する。日本にあるAFN自体は日本標準時(JST=UTC+9)に沿って放送されるため、自局制作の番組にはサマータイムによる時間変更はない。

機器メンテナンスや機材交換のために日中に停波することもある。大規模な機材交換の場合、停波が数か月に及ぶ。

短波放送SSB(USB)で送信している。日本で受信できるAFNの主要局はグアムにあり、これは上記の中波放送とは番組内容が全く異なる。番組編成などはmy AFNのページから参照できる。

緊急性のある放送

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台風接近・通過時に米軍が定める Tropical Cyclone Condition Of Readiness (TCCOR) と呼ばれる4段階の警戒態勢に移行すると「現在○レベルの警戒状態です。**への準備を怠らないようにしましょう」といったメッセージが放送されるようになるほか、軍人への緊急通達(災害保安対応や一斉召集)が放送される。このような緊急性が高いメッセージを放送する際にはアナウンス前に“長点1回・長点2回・長点2回・長点2回”のブザー音で告知する。台風接近時の最も高い警戒レベル TCCOR-1 になると通常の番組を休止し、各基地・施設の運用状況を伝える番組が TCCOR-1 が解除されるまで放送されることがある。

稀に日本語でメッセージが放送されることもある。台風や大雪などで、通勤に支障が予想される場合や、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件の直後に、在日米軍基地に勤務する日本人従業員への連絡のため、出勤時間や基地業務関連などに関する放送を一部日本語で行った。ベース内には英語が通じない日本人従業員もいるため、連絡を徹底させるためであると推測される。

AFN 360 Internet Radio

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2013年12月より、先行していたAFN Europeに続き、太平洋地域のAFN局から放送されるラジオ番組と衛星より配信される音声番組を、アメリカ軍駐留国に限ったインターネット配信サービスAFN 360 Internet Radio[リンク切れ]での配信放送。これらサービスはAndroidiOSの端末でも楽しむことができる。

AFN 360 Internet Radioで聞くことができるAFN局

AFN 360 Internet Radioで聞くことのできる衛星番組はAFNのチャンネル一覧音声のみを参照されたい。

テレビ放送

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AFN Okinawa、AFN Misawa及びAFN Iwakuniでは地上アナログテレビ放送も行われていたが、Okinawa及びIwakuniは2011年6月30日、Misawaは同年7月1日に終了し[11]、現在はケーブルでの放送と、米軍人や軍属向けに基地内で販売されている専用のデコーダとパラボラアンテナを購入することで視聴できる衛星放送がある。 アナログ放送時代では、AFN Okinawaのテレビ放送はNTSCで周波数がアメリカバンド8ch(180 - 186MHz)で、日本バンド6ch(182 - 188MHz)に近く、沖縄本島では基地の外でも視聴できる世帯や施設(ホテルなど)があり、琉球新報沖縄タイムスにも番組表が掲載されていた。AFN Misawa及びAFN Iwakuniのテレビ放送はアメリカバンド66ch(782 - 788MHz)で、日本メーカー製販売の一般的なテレビでは視聴不可能だが、海外メーカー製のテレビや全世界対応のテレビではアメリカバンド(韓国とアメリカのテレビ周波数は同じ)に対応しており、視聴可能な場合もあった。

自局制作のテレビ番組

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AFN各局が制作している番組は、アメリカ軍ニュース番組が殆どである。これらの番組は、各AFNのウェブページYouTubeのチャンネルから視聴可能である。

  • PACIFIC REPORT
  • AFN Tokyo Today One Minute Update(AFN Tokyoのみ)
  • Inside Iwakuni(AFN Iwakuniのみ)
  • EXTENDED FORECAST
  • Space-A Forecast
  • PACIFIC WEATHER UPDATEなど

番組購入

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AFNのTV放送は、ほとんどがNBCCBSABCFOXPBS等のアメリカのテレビ局からの番組配信を受けているため、ラジオとは異なり、自局制作の番組は少ない。

AFNのチャンネル一覧

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以下の衛星放送を視聴するには米軍人や軍属向けに販売されている専用のデコーダを購入する必要がある。ただし、Pentagon Channelは公式ウェブサイトから視聴できるほか、デコーダがなくても、対応したアンテナとチューナーを用意すれば視聴可能。

  • AFN Prime Pacific(総合チャンネル1)
  • AFN Prime Atlantic(総合チャンネル2)
  • AFN Prime Freedom(総合チャンネル3)
  • AFN Spectrum(ディスカバリーチャンネルやヒストリーチャンネルを流している)
  • AFN Xtra(WWEX Gamesなど)
  • AFN News(ニュース専門チャンネル)
  • AFN Family(家族向け)
  • AFN Movie(映画専門チャンネル)
  • AFN Sports(スポーツ中継が主なチャンネル)
  • Pentagon Channel(世界各地のAFNや駐留部隊が制作したニュース番組、軍高官の記者会見、フィットネス番組、料理番組など)

音声のみ。

  • Country(最近のカントリーミュージックが中心)24/7フォーマット
  • Legacy(60〜80年代のClassic Rockが中心)24/7フォーマット
  • Gravity (最近のアーバンクラブミュージックが中心) 24/7フォーマット
  • Hot AC(80年代から最近のチャートヒット曲が中心。AT40も放送される)24/7フォーマット
  • Joe Radio(80年代から最近のラジオヒット局が中心)24/7フォーマット
  • Powertalk (政治トークショウ)
  • The Voice (ニュースやトークショウ中心)
  • Clutch(ESPN Radio インターネット配信対象外)
  • Fans(Fox Sports Radio)
  • NPR(National Public Radio インターネット配信対象外)

タイムテーブルはmyafn.net内のRadioのページで確認のこと。時間は太平洋標準時であることに注意。音楽番組の紹介ページにはプレイリストも表示される。

世界のAFN

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脚注

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注釈

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  1. ^ 英語発音: [ˈeɪeˌfen] エイエフェン、[ˌeɪeˈfen] エイエフェン、[eɪ ef en] エイ・エフ・エヌ
  2. ^ a b FEBC(アメリカにあるキリスト教の放送。アジアではFEBC韓国法人によるキリスト教専門民放ラジオ「極東放送」、あるいは日本にかつてあった極東放送を運営)も直訳では「極東放送」といっているが、FENとは関連は全くない
  3. ^ 第2高調波交通情報放送路側放送)に割り当てられている1620kHzにあたり、南関東では、当局と路側放送の混信見受けられる地域がある。
  4. ^ 米国では世界で一般的に採用されているメートル法が普及しておらず、温度の単位としても華氏[°F]が現在でも一般的に用いられている。

出典

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  1. ^ AFRTS Celebrates 75th Anniversary” (英語). Radio World (2017年8月17日). 2022年1月16日閲覧。
  2. ^ a b c 「FEN(AFRS)放送局」『逓信事業史 続 第6巻 (電波)』、郵政省 編 前島会、1961年 182-185ページ
  3. ^ 「(八)第三放送施設」『ラジオ年鑑 昭和22年版』、日本放送出版協会、1948年 85ページ
  4. ^ 「国内放送局周波数一覧表 昭和23年7月現在」『ラジオサービスハンドブック』、オーム社、1949年 474-475ページ
  5. ^ 石原裕市郎「AFRSをきく」『Come Come Club』1949年5月号、メトロ出版社、1949年5月 22-25ページ
  6. ^ a b Okinawa’s AM Radio returns on-air”. Kadena Air Base (2008年2月11日). 2019年9月21日閲覧。
  7. ^ 政府閉鎖で米軍ラジオ停止”. 共同通信社 (2018年1月20日). 2018年1月21日閲覧。
  8. ^ JENNIFER H. SVAN (2018年1月20日). “AFN programming, including NFL, among affected services for overseas military families”. Stars and Stripes. https://www.stripes.com/news/europe/afn-programming-including-nfl-among-affected-services-for-overseas-military-families-1.507687 2018年1月22日閲覧。 
  9. ^ Brian McElhiney (2024年7月9日). “Replacement planned for AFN Okinawa radio tower struck by lightning”. Stars and Stripes. https://www.stripes.com/theaters/asia_pacific/2024-07-08/afn-okinawa-am-radio-tower-lightning-14427400.html 2024年7月22日閲覧。 
  10. ^ 日本テレビ (2022年11月4日). “横田基地の在日米軍向けラジオ局「AFN」スタジオを日本メディアに公開”. 日テレNEWS. 2022年11月5日閲覧。
  11. ^ Seth Robson (2011年6月27日). “AFN dropping analog broadcasts in Japan”. Stars and Stripes(Japan Edition): p. 5. http://edition.pagesuite-professional.co.uk/digitaleditions.aspx?tab=0&eid=3699f5e1-001e-4c6e-94d2-ffe07a8312aa 2011年8月15日閲覧。 

関連項目

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外部リンク

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