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「山足達也」の版間の差分

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契約更改など
冒頭で書く様な内容ではないと思います。書くとしたら、どんな特徴を持った選手だとか、どんな活躍をした選手かでしょう
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{{混同|山口達也|link1=山口達也 (曖昧さ回避)}}
{{Infobox baseball player
{{Infobox baseball player
|選手名 = 山足 達也
| 選手名 = 山足 達也
|所属球団 = オリックス・バファロ
| 所属球団 = 広島東洋カ
|背番号 = 36
| 背番号 = 69
|選手写真ファイル名 = Yamaashi36.jpg
| 画像 = Yamaashi36.jpg
|写真のコメント = 2018年3月31日 福岡ヤフオク!ドームにて
| 画像説明 = [[オリックス・バファローズ]]時代<br />(2018年3月31日 [[福岡ドーム|福岡ヤフオク!ドーム]])
|国籍 = {{JPN}}
| 国籍 = {{JPN}}
|出身地 = [[大阪府]][[枚方市]]
| 出身地 = [[大阪府]][[枚方市]]
|生年月日 = {{生年月日と年齢|1993|10|26}}
| 生年月日 = {{生年月日と年齢|1993|10|26}}
|没年月日 =
| 没年月日 =
|身長 = 174
| 身長 = 174
|体重 = 76
| 体重 = 76
|利き腕 = 右
| 利き腕 = 右
|打席 = 右
| 打席 = 右
|守備位置 = [[遊撃手]]、[[二塁手]]
| 守備位置 = [[内野手]]
|プロ入り年度 = {{NPBドラフト|2017}}
| プロ入り年度 = {{NPBドラフト|2017}}
|ドラフト順位 = ドラフト8位
| ドラフト順位 = ドラフト8位
|初出場 = 2018年3月30日
| 初出場 = 2018年3月30日
|最終出場 =
| 最終出場 =
|年俸 = 750万円(2019年)<ref>{{Cite web|url=https://www.nikkansports.com/baseball/professional/koukai/team/koukai-buffaloes.html|title=オリックス - 契約更改 - プロ野球|publisher=日刊スポーツ|accessdate=2018-12-08}}</ref>
| 年俸 = 1900万円(2025年)<ref>{{Cite web ja |url=https://www.nikkansports.com/baseball/professional/koukai/team/koukai-buffaloes.html |title=オリックス - 契約更改 - プロ野球 |website=日刊スポーツ |date= |accessdate=2024-11-27}}</ref>
|経歴 =
| 経歴 =
* [[大阪桐蔭中学校・高等学校|大阪桐蔭高等学校]]
* [[大阪桐蔭中学校・高等学校|大阪桐蔭高等学校]]
* [[立命館大学硬式野球部|立命館大学]]
* [[立命館大学硬式野球部|立命館大学]]
* [[Honda鈴鹿硬式野球部|Honda鈴鹿]]
* [[Honda鈴鹿硬式野球部|Honda鈴鹿]]
* [[オリックス・バファローズ]] (2018 - )
* [[オリックス・バファローズ]] (2018 - 2024)
* [[広島東洋カープ]] (2025 - )
}}
}}
'''山足 達也'''(やまあし たつや、[[1993年]][[10月26日]] - )は、[[オリックス・バファローズ]]に所属する[[大阪府]][[枚方市]]出身の[[プロ野球選手]]([[内野手]])。右投右打。
'''山足 達也'''(やまあし たつや、[[1993年]][[10月26日]] - )は、[[大阪府]][[枚方市]]出身の[[プロ野球選手]]([[内野手]])。右投右打。[[広島東洋カープ]]所属


== 経歴 ==
== 経歴 ==
=== プロ入り前 ===
=== プロ入り前 ===
野球を始める前の2歳時から[[器械体操]]に取り組んでいた<ref name="週ベ1">{{Cite web|url=http://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=059-20150511-01|title=逸材発掘!ドラフト候補リサーチ2015 山足達也[立命大・内野手] 攻守で勝負するユーティリティープレヤー|publisher=週刊ベースボールONLINE|date=2015-5-2|accessdate=2018-3-12}}</ref>。[[枚方市立蹉西小学校|枚方市立蹉跎(さだ)西小学校]]在学中の6歳時に、父の影響でキングシャイアンスで野球を始めた<ref name="侍">{{Cite web|url=http://www.japan-baseball.jp/jp/team/univ/2014/haarlem/28.html|title=大学代表 山足達也|publisher=野球日本代表侍ジャパン公式サイト|date=|accessdate=2018-3-12}}</ref>。[[枚方市立蹉中学校|蹉跎中学校]]時代は、オール枚方ボーイズに所属し[[全日本中学野球選手権大会 ジャイアンツカップ|ジャイアンツカップ]]優勝など全国大会3冠を経験<ref name=""/><ref name="BBC">{{Cite web|url=https://www.baseballchannel.jp/etc/3000/|title=「舐められたままで終わりたくない」サボり魔が今季ドラフト候補へ 虎ファン・山足達也(立命館大)が関西復権を担う|publisher=ベースボールチャンネル|date=2015-2-2|accessdate=2018-3-12}}</ref>。[[大阪桐蔭中学校・高等学校|大阪桐蔭高等学校]]に進学すると、1年秋から[[左翼手]]のレギュラーを獲得<ref name="週ベ2">{{Cite web|url=http://sp.baseball.findfriends.jp/player/%E5%B1%B1%E8%B6%B3%E9%81%94%E4%B9%9F/|title=オリックス・バファローズ 山足達也|publisher=週刊ベースボールONLINE|date=|accessdate=2018-3-12}}</ref>。[[第82回選抜高等学校野球大会|2年春の選抜]]では、1回戦の[[東海大学付属市原望洋高等学校|東海大望洋]]戦で5打数3安打1打点を記録し勝利するも<ref name="日刊1">{{Cite web|url=https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/senbatsu/2010/score/2010032701.html|title=第82回センバツ高校野球 大阪桐蔭 対 東海大望洋|publisher=日刊スポーツ|date=2010-3-27|accessdate=2018-3-12}}</ref>、2回戦で[[大垣日本大学高等学校|大垣日大]]に敗れた<ref name="日刊2">{{Cite web|url=https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/senbatsu/2010/news/p-bb-tp3-20100331-612433.html|title=大垣日大が大阪桐蔭を下し8強/センバツ|publisher=日刊スポーツ|date=2010-3-31|accessdate=2018-3-12}}</ref>。2年秋からは[[遊撃手]]に転向したが、3年夏は大阪府大会決勝で[[石川慎吾]]を擁する[[東大阪大学柏原高等学校|東大阪大柏原]]にサヨナラで敗れ<ref name="週ベ1"/>、甲子園出場は2年春のみに終わった。高校の同級生には[[西田直斗]]、1学年上には[[江村直也]]、1学年下には[[藤浪晋太郎]]と、後にオリックスで再びチームメイトとなる[[澤田圭佑]]がいる
野球を始める前の2歳時から[[体操競技|器械体操]]に取り組んでいた<ref name="weeklybaseball20150502">{{Cite web ja |url=http://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=059-20150511-01 |title=逸材発掘!ドラフト候補リサーチ2015 山足達也[立命大・内野手] 攻守で勝負するユーティリティープレヤー |website=週刊ベースボールONLINE |date=2015-05-02 |accessdate=2018-03-12}}</ref>。[[枚方市立蹉西小学校|枚方市立蹉跎(さだ)西小学校]]在学中の6歳時に、父の影響でキングシャイアンスで野球を始め[[枚方市立蹉中学校|蹉跎中学校]]時代は、オール枚方ボーイズに所属し[[全日本中学野球選手権大会 ジャイアンツカップ|ジャイアンツカップ]]優勝など全国大会3冠を経験<ref>{{Cite web ja |url=http://www.japan-baseball.jp/jp/team/univ/2014/haarlem/28.html |title=大学代表 山足達也 |website=野球日本代表ジャパン公式サイト |date= |accessdate=2018-03-12}}</ref><ref name="baseballchannel20150202">{{Cite web ja |url=https://www.baseballchannel.jp/etc/3000/ |title=「舐められたままで終わりたくない」サボり魔が今季ドラフト候補へ 虎ファン・山足達也(立命館大)が関西復権を担う |website=ベースボールチャンネル |date=2015-02-02 |accessdate=2018-03-12}}</ref>。


[[大阪桐蔭中学校・高等学校|大阪桐蔭高等学校]]に進学すると、1年秋から[[左翼手]]のレギュラーを獲得<ref>{{Cite web ja |url=https://sp.baseball.findfriends.jp/player/19930017/ |title=オリックス・バファローズ 山足達也 |publisher=週刊ベースボールONLINE |date= |accessdate=2018-03-12}}</ref>。[[第82回選抜高等学校野球大会|2年春の選抜]]では、1回戦の[[東海大学付属市原望洋高等学校|東海大望洋]]戦で5打数3安打1打点を記録し勝利するも<ref>{{Cite web ja |url=https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/senbatsu/2010/score/2010032701.html |title=第82回センバツ高校野球 大阪桐蔭 対 東海大望洋 |website=日刊スポーツ |date=2010-03-27 |accessdate=2018-03-12}}</ref>、2回戦で[[大垣日本大学高等学校|大垣日大]]に敗れた<ref>{{Cite web ja |url=https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/senbatsu/2010/news/p-bb-tp3-20100331-612433.html |title=大垣日大が大阪桐蔭を下し8強/センバツ |website=日刊スポーツ |date=2010-03-31 |accessdate=2018-03-12}}</ref>。2年秋からは[[遊撃手]]に転向したが、3年夏は大阪府大会決勝で[[石川慎吾]]を擁する[[東大阪大学柏原高等学校|東大阪大柏原]]にサヨナラで敗れ{{R|weeklybaseball20150502}}、甲子園出場は2年春のみに終わった。高校の同級生には[[西田直斗]]、1学年上には[[江村直也]]、1学年下には[[藤浪晋太郎]]と、後にオリックスで再びチームメイトとなる[[澤田圭佑]]がいる。
[[立命館大学硬式野球部|立命館大学]]では1年次の[[関西学生野球連盟]]春季リーグ開幕戦の対[[関西大学野球部|関大]]戦から「3番・[[二塁手]]」として先発起用されたが、結局同シーズンは10打数無安打に終わり、1年秋も2打数無安打であった<ref name="週ベ1"/>。2年春は19打数8安打の成績を残すが、2年秋は再び8打数無安打と打撃不振に陥り、ベンチから外れるに至っ<ref name="週ベ1"/>。結果の伴わなかったこの時期について山足自身は「向上心や自信がなかった」<ref name="週ベ1"/>「自分から逃げていた」<ref name="BBC"/>と語っており、やがては練習を怠けるようになった<ref name="BBC"/>。この時山足を立ち直らせたのは、大阪桐蔭高時代の恩師である同校野球部監督[[西谷浩一]]の「お前には野球しかないんだから、野球だけは続けておけ」という説諭であったという<ref name="BBC"/>。改心して練習に打ち込むと、3年次からは遊撃手のレギュラーに定着し、3年春は17安打10盗塁の成績で立命館大の優勝に貢献した<ref name="BBC"/>。4年次でも、春季・秋季と連続してベストナインに選出された<ref name="立命館1">{{Cite web|url=http://www.ritsumei.jp/pickup/detail_j/topics/13265/date/05/year/2015|title=立命館大学硬式野球部、立同戦を制し、春季リーグで完全優勝!|publisher=立命館大学|date=2015-5-25|accessdate=2018-3-12}}</ref><ref name="立命館2">{{Cite web|url=http://www.ritsumei.jp/pickup/detail_j/topics/13373/date//year/|title=立命館大学硬式野球部が立同戦を制し、関西学生野球連盟秋季リーグで完全優勝を達成|publisher=立命館大学|date=2015-10-26|accessdate=2018-3-12}}</ref>。リーグ通算69試合に出場し、249打数74安打、打率.297、1本塁打、19打点、30盗塁。また在学中、[[2014年]](3年次)の[[2014 ハーレムベースボールウィーク 日本代表|第27回ハーレムベースボールウィーク]]<ref name="侍2">{{Cite web|url=http://www.japan-baseball.jp/jp/team/univ/2014/haarlem/overview.html|title=2014年 第27回 ハーレムベースボールウィーク 試合・大会詳細|publisher=野球日本代表侍ジャパン公式サイト|date=|accessdate=2018-3-12}}</ref>[[2015年]](4年次)の[[2015年夏季ユニバーシアード野球日本代表|第28回夏期ユニバーシアード]]<ref name="侍3">{{Cite web|url=http://www.japan-baseball.jp/jp/team/univ/2015/universiade/overview.html|title=2015年 第28回 ユニバーシアード競技大会 試合・大会詳細|publisher=野球日本代表侍ジャパン公式サイト|date=|accessdate=2018-3-12}}</ref>の大学日本代表に選出された。立命館大学の同学年には[[桜井俊貴]]がいる<ref name="立命館1"/>


[[立命館大学硬式野球部|立命館大学]]では1年次の[[関西学生野球連盟]]春季リーグ開幕戦の対[[関西大学野球部|関大]]戦から「3番・[[二塁手]]」として先発起用されたが、結局同シーズンは10打数無安打に終わり、1年秋も2打数無安打であった{{R|weeklybaseball20150502}}。2年春は19打数8安打の成績を残すが、2年秋は再び8打数無安打と打撃不振に陥り、ベンチから外れた{{R|weeklybaseball20150502}}。結果の伴わなかったこの時期について山足自身は「向上心や自信がなかった」{{R|weeklybaseball20150502}}「自分から逃げていた」と語っており、やがては練習を怠けるようになった{{R|baseballchannel20150202}}。この時山足を立ち直らせたのは、大阪桐蔭高時代の恩師である同校野球部監督[[西谷浩一]]の「お前には野球しかないんだから、野球だけは続けておけ」という説諭であったという{{R|baseballchannel20150202}}。改心して練習に打ち込むと、3年次からは遊撃手のレギュラーに定着し、3年春は17安打10盗塁の成績で立命館大の優勝に貢献した{{R|baseballchannel20150202}}。4年次でも、春季・秋季と連続してベストナインに選出された<ref name="立命館20150525">{{Cite web ja |url=http://www.ritsumei.jp/pickup/detail_j/topics/13265/date/05/year/2015 |title=立命館大学硬式野球部、立同戦を制し、春季リーグで完全優勝! |website=立命館大学 |date=2015-05-25 |accessdate=2018-03-12}}</ref><ref>{{Cite web ja |url=http://www.ritsumei.jp/pickup/detail_j/topics/13373/date//year/ |title=立命館大学硬式野球部が立同戦を制し、関西学生野球連盟秋季リーグで完全優勝を達成 |website=立命館大学 |date=2015-10-26 |accessdate=2018-03-12}}</ref>。リーグ通算69試合に出場し、249打数74安打、打率.297、1本塁打、19打点、30盗塁。また在学中、3年次[[2014 ハーレムベースボールウィーク 日本代表|第27回ハーレムベースボールウィーク]]<ref>{{Cite web ja |url=http://www.japan-baseball.jp/jp/team/univ/2014/haarlem/overview.html |title=2014年 第27回 ハーレムベースボールウィーク 試合・大会詳細 |website=野球日本代表侍ジャパン公式サイト |date= |accessdate=2018-03-12}}</ref>、4年次[[2015年夏季ユニバーシアード野球日本代表|第28回夏期ユニバーシアード]]<ref>{{Cite web ja |url=http://www.japan-baseball.jp/jp/team/univ/2015/universiade/overview.html |title=2015年 第28回 ユニバーシアード競技大会 試合・大会詳細 |website=野球日本代表侍ジャパン公式サイト |date= |accessdate=2018-03-12}}</ref>の大学日本代表に選出されたが、同年のドラフトでは指名漏れとなった。大学の同学年には[[桜井俊貴]]がいる{{R|立命館20150525}}
[[2016年]]に大学を卒業して[[社会人野球]]の[[Honda鈴鹿硬式野球部|Honda鈴鹿]]に入社。1年目から遊撃手のレギュラーに定着し、[[都市対抗野球大会|都市対抗野球]]には2年連続で出場した<ref name="伊勢">{{Cite web|url=http://www.isenp.co.jp/2017/11/18/10285/|title=山足がオリックスと仮契約「相手から嫌がられる選手に」|publisher=伊勢新聞|date=2017-11-18|accessdate=2018-3-12}}</ref>。[[2017年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)|2017年度ドラフト会議]]でオリックス・バファローズから8位指名を受け<ref name="バファローズ">{{Cite web|url=https://www.buffaloes.co.jp/news/detail/00000816.html|title=2017年度ドラフト会議 契約交渉権獲得選手|publisher=オリックス・バファローズ|date=2017-10-26|accessdate=2018-3-12}}</ref>、契約金2,000万円・年俸700万円(推定)の条件で契約を結んだ。背番号は'''36'''となった<ref name="伊勢"/>。Honda鈴鹿からは前年の[[飯田大祐]]に続き2年連続でのオリックスからの指名となった<ref name="伊勢"/>


大学卒業後は[[本田技研工業]]に入社して[[Honda鈴鹿硬式野球部|鈴鹿野球部]]に所属。1年目から遊撃手のレギュラーに定着し、[[都市対抗野球大会|都市対抗野球]]には2年連続で出場した<ref name="伊勢">{{Cite web ja |url=http://www.isenp.co.jp/2017/11/18/10285/ |title=山足がオリックスと仮契約「相手から嫌がられる選手に」 |website=伊勢新聞 |date=2017-11-18 |accessdate=2018-03-12}}</ref>。
=== プロ入り後 ===

{{by|2018年}}新人ながら[[オープン戦]]14試合全てに起用され<ref name="NPB1">{{Cite web|url=http://npb.jp/bis/2018/stats/bat_op.html|title=2018年度 オープン戦 個人打撃成績(規定打席以上)|publisher=NPB.jp 日本野球機構|date=|accessdate=2018-3-29}}</ref>、本職の二遊間のほか人生で初めてという[[一塁手]]の守備にも就いた<ref name="日刊3"/>。3月29日、チームの新人の中では[[田嶋大樹]]と共に開幕一軍メンバーに選ばれた<ref name="BK180329">{{Cite web|url=https://baseballking.jp/ns/148311|title=開幕一軍を掴んだルーキーは?|publisher=BASEBALLKING|date=2018-3-29|accessdate=2018-3-29}}</ref>。3月30日の開幕戦[[福岡ソフトバンクホークス]]戦では2番・二塁手で先発出場。オリックスの新人野手が開幕スタメン起用されたのは、2011年の[[後藤駿太]]以来、[[内野手]]に限れば2007年の[[大引啓次]]以来である。プロ初打席では、[[千賀滉大]]からこの試合でチーム唯一の安打となる中前安打を放った。しかし4月3日[[千葉ロッテマリーンズ]]戦の二塁守備中、[[中村奨吾]]の二盗企図に対してベースカバーに入った際に、中村と交錯してスパイクで左膝を12針縫合する裂傷を負い、翌日に出場選手登録を抹消された<ref name="サンスポ180404">{{Cite web|url=http://www.sanspo.com/baseball/news/20180404/buf18040405030002-n1.html|title=病院直行…オリD8・山足が抹消へ 七回守備中、左膝裂傷|publisher=サンケイスポーツ|date=2017-4-4|accessdate=2018-5-8}}</ref>。約1月の治療と調整を経て一軍復帰した5月8日の[[北海道日本ハムファイターズ]]戦では、プロ初打点となる適時打を含む2安打3打点を記録し、公式戦初の[[お立ち台]]を経験した<ref name="日刊180508">{{Cite web|url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/201805080000841.html|title=オリックス山足3打点 膝裂傷12針から復活ドラ8|publisher=日刊スポーツ|date=2018-5-8|accessdate=2018-5-8}}</ref>。9月8日のホークス戦で決勝点となるプロ初本塁打を放った。投げていた投手プロ初安打と同じく千賀滉大だった。
{{by|2017}}10月26日に行われた[[2017年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)|ドラフト会議]]では、オリックス・バファローズから8位指名を受け<ref>{{Cite web ja |url=https://www.buffaloes.co.jp/news/detail/00000816.html |title=2017年度ドラフト会議 契約交渉権獲得選手 |website=オリックス・バファローズ |date=2017-10-26 |accessdate=2018-03-12}}</ref>、契約金2000万円・年俸700万円(推定)の条件で契約を結んだ<ref>{{Cite web ja |url=https://www.daily.co.jp/baseball/2017/11/17/0010741296.shtml |title=オリックス・ドラ8山足が仮契約 大阪桐蔭出身の即戦力社会人内野手 |website=デイリースポーツ |date=2017-11-17 |accessdate=2021-10-07}}</ref>。背番号は'''36'''{{R|伊勢}}。Honda鈴鹿からは前年の[[飯田大祐]]に続き2年連続でのオリックスからの指名となった{{R|伊勢}}

=== オリックス時代 ===
'''{{by|2018年}}'''は新人ながら[[オープン戦]]14試合全てに起用され<ref>{{Cite web ja |url=https://npb.jp/bis/2018/stats/bat_op.html |title=2018年度 オープン戦 個人打撃成績(規定打席以上) |website=日本野球機構 |date= |accessdate=2018-03-29}}</ref>、本職の二遊間のほか人生で初めてという[[一塁手]]の守備にも就いた{{R|nikkansports20180312}}。3月29日、チームの新人の中では[[田嶋大樹]]と共に開幕一軍メンバーに選ばれた<ref>{{Cite web ja |url=https://baseballking.jp/ns/148311 |title=開幕一軍を掴んだルーキーは? |website=BASEBALL KING |date=2018-03-29 |accessdate=2018-03-29}}</ref>。3月30日の開幕戦[[福岡ソフトバンクホークス]]戦では2番・二塁手で先発出場。オリックスの新人野手が開幕スタメン起用されたのは、2011年の[[後藤駿太]]以来、[[内野手]]に限れば2007年の[[大引啓次]]以来である。プロ初打席では、[[千賀滉大]]からこの試合でチーム唯一の安打となる中前安打を放った。しかし4月3日[[千葉ロッテマリーンズ]]戦の二塁守備中、[[中村奨吾]]の二盗企図に対してベースカバーに入った際に、中村と交錯してスパイクで左膝を12針縫合する裂傷を負い、翌日に出場選手登録を抹消された<ref>{{Cite web ja |url=https://www.sanspo.com/article/20180404-3O2MBKQJDRKX7IHDNW2R64YJQI/ |title=病院直行…オリD8・山足が抹消へ 七回守備中、左膝裂傷 |website=サンケイスポーツ |date=2017-04-04 |accessdate=2018-05-08}}</ref>。約1月の治療と調整を経て一軍復帰した5月8日の[[北海道日本ハムファイターズ]]戦では、プロ初打点となる適時打を含む2安打3打点を記録し、公式戦初の[[お立ち台]]を経験した<ref>{{Cite web ja |url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/201805080000841.html |title=オリックス山足3打点 膝裂傷12針から復活ドラ8 |website=日刊スポーツ |date=2018-05-08 |accessdate=2018-05-08}}</ref>。9月8日のホークス戦では千賀から決勝点となるプロ初本塁打を放った。しかし一軍公式戦全体で、25試合の出場で率.167、1本塁打、7打点、2盗塁いう成績にとどまった。シーズン終了後の秋季キャンプでは、一軍ヘッドコーチから監督へ転じたばかりの[[西村徳文]]から「強化指定選手」へ指名され、高校時代にも経験のある外野の守備練習を再開している<ref>{{Cite web ja |url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/201811020000307.html |title=オリックス、ユーティリティ育成へ山足外野も守る |website=日刊スポーツ |date=2018-11-02 |accessdate=2019-02-05}}</ref>

'''{{by|2021年}}'''は、チームが25年ぶりのリーグ優勝を果たして迎えた[[2021年のパシフィック・リーグクライマックスシリーズ|CSファイナルステージ]]第3戦では、[[T-岡田]]の代走として起用されると、小田の適時打で25年ぶりの日本シリーズ進出を決める同点のホームを踏んだ{{Efn2|この時点でコールドゲームが適用された。}}。

'''{{by|2022年}}'''は、39試合に出場。7月31日のロッテ戦では先発出場すると、2点を追う3回一死から中安打で出塁、この回3得点の逆転劇をお膳立てした<ref name="nikkansports20220731">{{Cite web ja |url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/202207310001229.html |title=【オリックス】4度目先発山足達也、今季初マルチ&好守で存在感 「#時代は山足」がトレンド入り |website=日刊スポーツ |date=2022-07-31 |access-date=2023-04-13}}</ref>。さらに二塁の守備では、5回二死から深い二ゴロを瞬時の判断で三塁に送球し、アウトを奪った{{R|nikkansports20220731}}。山足の攻守での活躍に[[ソーシャル・ネットワーキング・サービス|SNS]]上で「#時代は山足」の文字が躍り、トレンド入りした{{R|nikkansports20220731}}。

'''{{by|2023年}}'''は前年を下回る32試合の出場に終わった。

'''{{by|2024年}}'''は主に代走・守備固めとして43試合に出場。打撃では15打数でわずか2安打に終わった。

=== 広島時代 ===
2024年12月9日に行われた[[現役ドラフト]]にて、[[広島東洋カープ]]への移籍が決まった<ref>{{Cite web ja |url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/202412090000906.html |title=【広島】現役ドラフトでオリックス山足達也&日本ハム鈴木健矢を獲得 矢崎拓也がヤクルトへ |website=日刊スポーツ |date=2024-12-09 |accessdate=2024-12-28}}</ref>。背番号は'''69'''<ref>{{Cite web ja |url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2024/12/20/kiji/20241220s00001173175000c.html |title=広島移籍の山足が入団会見「信頼を勝ち取りたい」ラオウ贈呈の赤ネクタイで登場 背番号は「69」 |website=スポーツニッポン |date=2024-12-20 |accessdate=2024-12-28}}</ref>。


== 選手としての特徴・人物 ==
== 選手としての特徴・人物 ==
50m走のタイムは5秒8<ref name="日刊3">{{Cite web|url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/201803120000049.html|title=オリックス山足、打率5割 1軍レギュラーあるぞ|publisher=日刊スポーツ|date=2018-3-12|accessdate=2018-3-12}}</ref>。守備位置は[[遊撃手]]・[[二塁手]]が本職だが<ref name="日刊3"/>高校時代[[左翼手]]で甲子園に出場しており<ref name="日刊1"/>、オックス入団後は1年目のオープン戦から[[一塁手]]挑戦している<ref name="日刊3"/>。
50m走のタイムは5秒8<ref name="nikkansports20180312">{{Cite web ja |url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/201803120000049.html |title=オリックス山足、打率5割 1軍レギュラーあるぞ |website=日刊スポーツ |date=2018-03-12 |accessdate=2018-03-12}}</ref>。守備位置は[[遊撃手]]・[[二塁手]]が本職だが{{R|nikkansports20180312}}内野全ポジション加え、[[外野手]]も対応可能な[[ユーティティープレイヤー#野球|ユーティリティープレイヤー]]{{R|weeklybaseball20150502}}。シュアな打撃持ち味としている<ref>{{Cite web ja |url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2024/12/12/kiji/20241212s00001173027000c.html |title=広島・新井監督 史上初めて2人獲得した山足、鈴木の現役ドラフト組に期待「何かの縁なので…」 |website=スポニチ Sponichi Annex |date=2024-12-12 |access-date=2024-12-13}}</ref>。

愛称は「'''タツ'''」<ref>{{Cite web ja |url=https://www.buffaloes.co.jp/team/player/detail/2019_36.html |title=36 山足 達也 選手名鑑2019 |website=オリックス・バファローズ オフィシャルサイト |date= |accessdate=2021-09-30}}</ref>。ファンからは「時代は山足」のキャッチフレーズで愛されている<ref>{{Cite web ja |url=https://hochi.news/articles/20241210-OHT1T51108.html?page=1 |title=【オリックス】山足達也が初のレギュラー獲得へ気合「ピリピリした場面で打席に立ちたい」現役ドラフトで広島移籍 |website=スポーツ報知 |date=2024-12-10 |access-date=2024-12-11}}</ref>。

オリックス時代の同僚・[[中川圭太]]は山足を「チーム一の努力家」と称している<ref>{{Cite web ja |url=https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/npb/2022/10/22/post_260/ |title=オリックス・中川圭太は「我慢こそが成功につながる道」で無敵の存在に。才能を信じ続けた指揮官との絆 |website=web Sportiva |date=2022-10-22 |access-date=2023-04-13}}</ref>。

祝賀会などでは、山足がフライングで[[クラッカー (パーティーグッズ)|クラッカー]]を鳴らすのが恒例となっている<ref>{{Cite web ja |url=https://news.ntv.co.jp/category/sports/c623865521594b5c9546f0ddf8ff7e4b |title=一歩先行く“時代は山足” 31歳のユーティリティー内野手・山足達也がオリからカープへ「認めてもらえるように精いっぱい」 |website=日テレNEWS NNN |date=2024-12-10 |access-date=2024-12-11}}</ref>。

私生活では、[[立命館大学]]時代の同級生である一般女性と、プロ1年目終了後の2018年12月25日に入籍したことを2019年3月4日に公表した<ref>{{Cite web ja |url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/03/05/kiji/20190305s00001173039000c.html |title=オリ山足が結婚 立命大時代の同級生と 昨年クリスマスに婚姻届 |website=スポーツニッポン |date=2019-03-05 |accessdate=2019-03-06}}</ref>。

「山足」は全国人数320人程度の珍しい[[名字]]であり、[[名字由来net]]は2023年度オリックス在籍選手の中ではもっとも珍しい名字と発表している<ref>{{Cite web ja |url=https://myoji-yurai.net/rareNameRanking.htm?rareNameKind=buffaloes2023 |title=2023年パ・リーグ優勝 オリックス・バファローズ選手の名字ランキング |website=名字検索No.1/名字由来net |date= |accessdate=2024-01-31}}</ref>。


== 詳細情報 ==
== 詳細情報 ==
=== 年度別打撃成績 ===
=== 年度別打撃成績 ===
{| {{年度別打撃成績|リーグ=日本プロ野球}}
{| {{年度別打撃成績|リーグ=日本野球機構}}
|-
|-
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|rowspan="1" style="text-align: center; white-space:nowrap;"|[[オリックス・バファローズ|オリックス]]
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|25||72||60||8||10||2||0||1||15||7||2||0||2||0||7||0||3||15||2||.167||.286||.250||.536
|-
|-
|style="text-align:center;"|{{by2|2019}}
!colspan="2"|[[日本プロ野球|NPB]]:1年
|25||72||60||8||10||2||0||1||15||7||2||0||2||0||7||0||3||15||2||.167||.286||.250||.536
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|-
|style="text-align:center;"|{{by2|2020}}
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|-
|style="text-align:center;"|{{by2|2021}}
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|-
|style="text-align:center;"|{{by2|2022}}
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|-
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|-
!colspan="2"|通算:6年
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|}
|}
* 2018年度シーズン終了時
* 2023年度シーズン終了時


=== 年度別守備成績 ===
=== 年度別守備成績 ===
{| class="wikitable" style="text-align: right; font-size: small; border-collapse:collapse; padding: 1px;"
{| class="wikitable" style="text-align:right; font-size:small; border-collapse:collapse; padding:1px;"
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|-style="line-height:1.25em; text-align:center;"
62行目: 102行目:
|-
|-
|style="text-align:center;"|2018
|style="text-align:center;"|2018
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!colspan="2"|通算
!colspan="2"|通算
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|}
|}
* 2018年度シーズン終了時
* 2023年度シーズン終了時


=== 記録 ===
=== 記録 ===
;初記録
; 初記録
* 初出場・初先発出場:2018年3月30日、対[[福岡ソフトバンクホークス]]1回戦([[福岡ドーム|福岡ヤフオク!ドーム]])、2番・[[二塁手]]で先発出場
* 初出場・初先発出場:2018年3月30日、対[[福岡ソフトバンクホークス]]1回戦([[福岡ドーム|福岡ヤフオク!ドーム]])、2番・[[二塁手]]で先発出場
* 初打席・初安打:同上、1回表に[[千賀滉大]]から中前安打
* 初打席・初安打:同上、1回表に[[千賀滉大]]から中前安打
* 初打点:2018年5月8日、対[[北海道日本ハムファイターズ]]6回戦([[大阪ドーム|京セラドーム大阪]])、2回裏に[[ニック・マルティネス]]から中前適時打
* 初打点:2018年5月8日、対[[北海道日本ハムファイターズ]]6回戦([[大阪ドーム|京セラドーム大阪]])、2回裏に[[ニック・マルティネス]]から中前適時打
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=== 背番号 ===
=== 背番号 ===
* '''36''' (2018年 - )
* '''36'''(2018年 - 2024年
* '''69'''(2025年 - )


== 脚注 ==
== 脚注 ==
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=== 注釈 ===
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=== 出典 ===
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== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
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* [[立命館大学の人物一覧]]
* [[立命館大学の人物一覧]]
* [[オリックス・バファローズの選手一覧]]
* [[オリックス・バファローズの選手一覧]]
* [[広島東洋カープの選手一覧]]


== 外部リンク ==
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* [https://www.buffaloes.co.jp/team/player/detail/2024_00001648.html 36 山足 達也 選手名鑑] - オリックス・バファローズオフィシャルサイト
* [https://sp.baseball.findfriends.jp/player/19930017/ 選手情報] - 週刊ベースボールONLINE
* {{Instagram|yamaashi36tatsuya}}


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2024年12月28日 (土) 23:39時点における最新版

山足 達也
広島東洋カープ #69
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 大阪府枚方市
生年月日 (1993-10-26) 1993年10月26日(31歳)
身長
体重
174 cm
76 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 内野手
プロ入り 2017年 ドラフト8位
初出場 2018年3月30日
年俸 1900万円(2025年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

山足 達也(やまあし たつや、1993年10月26日 - )は、大阪府枚方市出身のプロ野球選手内野手)。右投右打。広島東洋カープ所属。

経歴

[編集]

プロ入り前

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野球を始める前の2歳時から器械体操に取り組んでいた[2]枚方市立蹉跎(さだ)西小学校在学中の6歳時に、父の影響でキングシャイアンスで野球を始め、蹉跎中学校時代は、オール枚方ボーイズに所属しジャイアンツカップ優勝など全国大会3冠を経験[3][4]

大阪桐蔭高等学校に進学すると、1年秋から左翼手のレギュラーを獲得[5]2年春の選抜では、1回戦の東海大望洋戦で5打数3安打1打点を記録し勝利するも[6]、2回戦で大垣日大に敗れた[7]。2年秋からは遊撃手に転向したが、3年夏は大阪府大会決勝で石川慎吾を擁する東大阪大柏原にサヨナラで敗れ[2]、甲子園出場は2年春のみに終わった。高校の同級生には西田直斗、1学年上には江村直也、1学年下には藤浪晋太郎と、後にオリックスで再びチームメイトとなる澤田圭佑がいる。

立命館大学では1年次の関西学生野球連盟春季リーグ開幕戦の対関大戦から「3番・二塁手」として先発起用されたが、結局同シーズンは10打数無安打に終わり、1年秋も2打数無安打であった[2]。2年春は19打数8安打の成績を残すが、2年秋は再び8打数無安打と打撃不振に陥り、ベンチから外された[2]。結果の伴わなかったこの時期について山足自身は「向上心や自信がなかった」[2]「自分から逃げていた」と語っており、やがては練習を怠けるようになった[4]。この時山足を立ち直らせたのは、大阪桐蔭高時代の恩師である同校野球部監督西谷浩一の「お前には野球しかないんだから、野球だけは続けておけ」という説諭であったという[4]。改心して練習に打ち込むと、3年次からは遊撃手のレギュラーに定着し、3年春は17安打10盗塁の成績で立命館大の優勝に貢献した[4]。4年次でも、春季・秋季と連続してベストナインに選出された[8][9]。リーグ通算69試合に出場し、249打数74安打、打率.297、1本塁打、19打点、30盗塁。また在学中、3年次に第27回ハーレムベースボールウィーク[10]、4年次に第28回夏期ユニバーシアード[11]の大学日本代表に選出されたが、同年のドラフトでは指名漏れとなった。大学の同学年には桜井俊貴がいる[8]

大学卒業後は本田技研工業に入社して鈴鹿野球部に所属。1年目から遊撃手のレギュラーに定着し、都市対抗野球には2年連続で出場した[12]

2017年10月26日に行われたドラフト会議では、オリックス・バファローズから8位指名を受け[13]、契約金2000万円・年俸700万円(推定)の条件で契約を結んだ[14]。背番号は36[12]。Honda鈴鹿からは前年の飯田大祐に続き2年連続でのオリックスからの指名となった[12]

オリックス時代

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2018年は新人ながらオープン戦14試合全てに起用され[15]、本職の二遊間のほか人生で初めてという一塁手の守備にも就いた[16]。3月29日、チームの新人の中では田嶋大樹と共に開幕一軍メンバーに選ばれた[17]。3月30日の開幕戦福岡ソフトバンクホークス戦では「2番・二塁手」で先発出場。オリックスの新人野手が開幕スタメン起用されたのは、2011年の後藤駿太以来、内野手に限れば2007年の大引啓次以来である。プロ初打席では、千賀滉大からこの試合でチーム唯一の安打となる中前安打を放った。しかし4月3日千葉ロッテマリーンズ戦の二塁守備中、中村奨吾の二盗企図に対してベースカバーに入った際に、中村と交錯してスパイクで左膝を12針縫合する裂傷を負い、翌日に出場選手登録を抹消された[18]。約1か月の治療と調整を経て一軍復帰した5月8日の北海道日本ハムファイターズ戦では、プロ初打点となる適時打を含む2安打3打点を記録し、公式戦初のお立ち台を経験した[19]。9月8日のホークス戦では千賀から決勝点となるプロ初本塁打を放った。しかし一軍公式戦全体では、25試合の出場で打率.167、1本塁打、7打点、2盗塁という成績にとどまった。シーズン終了後の秋季キャンプでは、一軍ヘッドコーチから監督へ転じたばかりの西村徳文から「強化指定選手」へ指名され、高校時代にも経験のある外野の守備練習を再開している[20]

2021年は、チームが25年ぶりのリーグ優勝を果たして迎えたCSファイナルステージ第3戦では、T-岡田の代走として起用されると、小田の適時打で25年ぶりの日本シリーズ進出を決める同点のホームを踏んだ[注 1]

2022年は、39試合に出場。7月31日のロッテ戦では先発出場すると、2点を追う3回一死から中安打で出塁、この回3得点の逆転劇をお膳立てした[21]。さらに二塁の守備では、5回二死から深い二ゴロを瞬時の判断で三塁に送球し、アウトを奪った[21]。山足の攻守での活躍にSNS上で「#時代は山足」の文字が躍り、トレンド入りした[21]

2023年は前年を下回る32試合の出場に終わった。

2024年は主に代走・守備固めとして43試合に出場。打撃では15打数でわずか2安打に終わった。

広島時代

[編集]

2024年12月9日に行われた現役ドラフトにて、広島東洋カープへの移籍が決まった[22]。背番号は69[23]

選手としての特徴・人物

[編集]

50m走のタイムは5秒8[16]。守備位置は遊撃手二塁手が本職だが[16]、内野全ポジションに加え、外野手も対応可能なユーティリティープレイヤー[2]。シュアな打撃も持ち味としている[24]

愛称は「タツ[25]。ファンからは「時代は山足」のキャッチフレーズで愛されている[26]

オリックス時代の同僚・中川圭太は山足を「チーム一の努力家」と称している[27]

祝賀会などでは、山足がフライングでクラッカーを鳴らすのが恒例となっている[28]

私生活では、立命館大学時代の同級生である一般女性と、プロ1年目終了後の2018年12月25日に入籍したことを2019年3月4日に公表した[29]

「山足」は全国人数320人程度の珍しい名字であり、名字由来netは2023年度オリックス在籍選手の中ではもっとも珍しい名字と発表している[30]

詳細情報

[編集]

年度別打撃成績

[編集]
















































O
P
S
2018 オリックス 25 72 60 8 10 2 0 1 15 7 2 0 2 0 7 0 3 15 2 .167 .286 .250 .536
2019 28 64 61 3 10 0 1 1 15 8 0 1 0 0 2 0 1 12 1 .164 .203 .246 .449
2020 63 105 96 21 21 5 0 1 29 5 3 1 6 0 2 0 1 13 0 .219 .242 .302 .545
2021 53 39 33 8 9 0 0 0 9 1 0 0 2 0 4 0 0 5 0 .273 .351 .273 .624
2022 39 51 44 8 8 1 0 1 12 2 1 0 4 0 3 0 0 11 1 .182 .234 .273 .507
2023 32 27 25 7 5 1 0 0 6 0 2 0 0 0 2 0 0 5 1 .200 .259 .240 .499
通算:6年 240 358 319 55 63 9 1 4 86 23 8 2 14 0 20 0 5 61 5 .197 .256 .270 .525
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

[編集]


一塁 二塁 三塁 遊撃
















































2018 オリックス 1 0 0 0 0 ---- 14 34 27 1 9 .984 6 2 5 0 1 1.000 1 0 0 0 0 ----
2019 - 10 13 28 1 5 .976 10 8 5 0 1 1.000 5 8 13 1 3 .955
2020 18 28 2 0 3 1.000 7 9 11 0 2 1.000 20 9 17 0 0 1.000 16 10 19 0 3 1.000
2021 37 92 8 0 9 1.000 7 8 12 0 2 1.000 3 1 1 1 0 .667 -
2022 24 48 3 0 3 1.000 12 17 32 0 5 1.000 2 1 3 0 0 1.000 -
2023 25 48 7 0 2 1.000 3 2 7 0 1 1.000 1 1 0 0 0 1.000 1 2 2 0 0 1.000
通算 105 216 20 0 17 1.000 53 87 117 2 24 .990 42 22 31 1 2 .981 23 20 34 1 6 .982
  • 2023年度シーズン終了時

記録

[編集]
初記録

背番号

[編集]
  • 36(2018年 - 2024年)
  • 69(2025年 - )

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ この時点でコールドゲームが適用された。

出典

[編集]
  1. ^ オリックス - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2024年11月27日閲覧
  2. ^ a b c d e f 逸材発掘!ドラフト候補リサーチ2015 山足達也[立命大・内野手] 攻守で勝負するユーティリティープレイヤー」『週刊ベースボールONLINE』2015年5月2日。2018年3月12日閲覧
  3. ^ 大学代表 山足達也」『野球日本代表侍ジャパン公式サイト』。2018年3月12日閲覧
  4. ^ a b c d 「舐められたままで終わりたくない」サボり魔が今季ドラフト候補へ 虎ファン・山足達也(立命館大)が関西復権を担う」『ベースボールチャンネル』2015年2月2日。2018年3月12日閲覧
  5. ^ オリックス・バファローズ 山足達也」週刊ベースボールONLINE。2018年3月12日閲覧
  6. ^ 第82回センバツ高校野球 大阪桐蔭 対 東海大望洋」『日刊スポーツ』2010年3月27日。2018年3月12日閲覧
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関連項目

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外部リンク

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