「上諏訪駅」の版間の差分
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|よみがな = かみすわ |
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2020年2月15日 (土) 02:45時点における版
上諏訪駅 | |
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東口駅舎 | |
かみすわ Kami-Suwa | |
◄*茅野 (6.7 km) (4.4 km) 下諏訪► | |
所在地 | 長野県諏訪市諏訪一丁目[1] |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■中央本線 |
キロ程 | 201.9 km(東京起点) |
電報略号 | スワ[1] |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
4,393人/日(降車客含まず) -2018年- |
開業年月日 | 1905年(明治38年)11月25日[1] |
備考 |
直営駅 みどりの窓口 有[1] 標高:761.9m[1] |
上諏訪駅(かみすわえき)は、長野県諏訪市諏訪一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)中央本線の駅である[1]。
概要
東京方面から来た場合、山岳地帯を走り終え、眼下に諏訪湖を眺められるようになると当駅に到着する。諏訪湖観光はもとより、霧ヶ峰高原・高島城の最寄り駅ともなっており、また駅周辺には上諏訪温泉が湧出し温泉宿が軒を連ねることから、多くの観光客が訪れる。当駅の1番線ホームにも足湯があり、列車を眺めながら浸かることができる(後述)。毎年夏には諏訪湖畔で諏訪湖祭湖上花火大会・全国新作花火競技大会が行われ、当日は臨時改札口も設けられ多くの人で混雑する。このように多くの観光の拠点となっていることから、当駅を経由するすべての旅客列車が停車していたが、2019年3月のダイヤ改正より、上下1本ずつの「あずさ」が通過するようになった[3]。
中央本線(中央東線)の単線区間中にある。駅西口には、2013年3月まで松本運輸区上諏訪支区が置かれており、中央本線の運転上の拠点となっている。標高は約761.9メートルで[1]、諏訪湖畔にある岡谷駅・下諏訪駅・上諏訪駅の3駅中では最も低い。
当駅の名前の由来は、開業時の町名・上諏訪町である。周辺の村と合併し現在の諏訪市となったのは1941年と、かなり歴史の古い市であるが駅名は当時の町名のままとなっている。しかし諏訪市唯一の駅として、また観光の拠点として機能している。
歴史
古くは上諏訪機関区が設置され、蒸気機関車の石炭・水等の補給が行われた。
年表
- 1905年(明治38年)11月25日:鉄道院中央本線 富士見駅・岡谷駅間開通と同時に開業。旅客および貨物の取扱を開始。
- 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道に移管。
- 1950年(昭和25年)3月:現駅舎完成。
- 1967年(昭和42年)8月17日:みどりの窓口設置。
- 1984年(昭和59年)1月15日:貨物の取扱を廃止。
- 1986年(昭和61年)8月8日:1番線ホームに温泉浴場設置[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道の駅となる。
- 2002年(平成14年)7月9日:温泉を足湯に改装、オープン[4]。
- 2004年(平成16年)3月12日:駅構内にエレベータ2基が設置される[5]。
- 2005年(平成17年)3月23日:自動改札機導入。
- 2014年(平成26年)4月1日:東京近郊区間に編入され、 ICカード「Suica」利用可能駅になる。
- 2017年(平成29年)4月1日:ICカード「Suica」に関わるすべてのサービスに対応。
- 2018年(平成30年)9月29日:びゅうプラザ営業終了[6]。
- 2019年(平成31年)3月16日:ダイヤ改正に伴い上下1本ずつの「あずさ」が通過するようになる[3]。
駅構造
駅舎に接して単式ホーム1面1線、その奥に島式ホーム1面2線の、あわせて2面3線を有する地上駅。駅舎は、国道20号沿いにあり、東口(愛称「霧ヶ峰口」)改札を有する。西口(愛称「諏訪湖口」)は改札がないが、花火大会などの際には3番線および側線の線路上を横断する形で通路を仮設し、臨時の改札が設けられる(この間、3番線は使用休止)。西口と東口の連絡のため、国道20号の横断歩道橋を兼ねた自由通路が駅舎外にあり、エレベーターが設置されている。
駅舎は1950年完成の2階建てで、数度の改修を経て使用されている。駅としての機能は1階部分に集まっている。また、改札口につながる1番線ホームと2・3番線ホームとを結ぶ跨線橋が2本があり、下諏訪寄りの跨線橋にはエレベーターが設置されている[5][注 1]。
改札口には自動改札機(Suica利用可)が設置されている。改札の外には、みどりの窓口・自動券売機・指定席券売機・待合室が設置されている。コンコースの待合室脇には「NEWDAYS MINI」がある。駅舎内待合室は「タリーズコーヒー」とつながっている。当駅名物の足湯は1番線ホーム上の下諏訪寄りにある[1](足湯についての詳細は後述)。
3番線を利用し、特急列車と普通列車の間で緩急接続がとられる。
かつては「上諏訪機関区」が置かれ蒸気機関車の基地となっていたので、その名残で構内が広い。中央本線や、飯田線から乗り入れる一部の普通列車・快速列車の始発・終着駅となっており、3本の側線が夜間滞泊などの車両留置に使われている。車両の入換は、入換用の線路長の関係で、茅野駅方で6両、下諏訪駅方で4両までの編成に制限される。茅野駅方では踏切を横切るために、自動車・歩行者などの交通を遮断する必要があるが、下諏訪方では踏切を通らないため、交通に支障は出ない。
のりば
駅舎・東口改札側を1番線として、以下の通りである。
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | ■中央本線 | 上り | 小淵沢・甲府・新宿方面[7] | 一部列車は3番線 |
2・3 | 下り | 塩尻・松本・長野方面[7] |
一駅一名物:足湯
上諏訪駅の1番線ホーム脇には上諏訪温泉がひかれている。かつてはこれを利用した露天風呂形式の公衆浴場が設置されておりマスコミにもたびたび取り上げられたが、2002年にこれを足湯に改装され[4]、脱衣の手間なく気軽に利用できるようになったほか、一度に利用可能な人数が増加した。湯は50°C前後の熱めで、足のみを暖める足湯としては一般的な湯加減である。
利用後に足を拭くタオルなどは備え付けられていないので、利用者自身で用意する必要がある。コンコースのNEWDAYSにはオリジナルのタオルが販売されている。また、更衣室が設置されている。
- 利用可能時間は9時から21時までとなっている[注 2]。乗車券や定期券、入場券など、改札内に入れる切符があれば利用できる。
- 温泉は飲用には利用できない。また、源泉温度が高いため加水している。
- 入口と出口には、御柱をかたどったミニチュアの柱が2本ずつ建てられている。
- 足湯脇の温泉洗面所でも上諏訪温泉の湯を利用している。冷水は天然の湧き水である。
利用状況
JR東日本によると、2018年度(平成30年度)の1日平均乗車人員は4,393人である[利用客数 1]。
長野県内では長野駅・松本駅・篠ノ井駅に次いで第4位の乗車人員で、長野県内では比較的利用客が多い駅である。2011年度までは減少傾向だったが、2012年度以降は微増傾向である。
朝夕は、市内のセイコーエプソンなどの企業や、松本方面の企業などへの通勤、市内外の学校へ通学する学生などが、日中は特急列車と普通電車の緩急接続がとられる時間帯は乗り換えの利用がそれぞれある。休日の日中は、諏訪湖・霧ヶ峰・上諏訪温泉および周囲にある美術館・博物館を中心とした観光目的の利用が多いほか、毎年8月15日の諏訪湖祭湖上花火大会および9月第一週の全国新作花火競技大会開催日はホームやコンコースが人であふれかえり、当駅では普段見ることのできない混雑となる。
なお、近年の推移は以下のとおりである。
乗車人員推移 | ||
---|---|---|
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
2000年(平成12年) | 4,742 | [利用客数 2] |
2001年(平成13年) | 4,639 | [利用客数 3] |
2002年(平成14年) | 4,695 | [利用客数 4] |
2003年(平成15年) | 4,617 | [利用客数 5] |
2004年(平成16年) | 4,632 | [利用客数 6] |
2005年(平成17年) | 4,598 | [利用客数 7] |
2006年(平成18年) | 4,412 | [利用客数 8] |
2007年(平成19年) | 4,412 | [1][利用客数 9] |
2008年(平成20年) | 4,405 | [利用客数 10] |
2009年(平成21年) | 4,366 | [1][利用客数 11] |
2010年(平成22年) | 4,320 | [利用客数 12] |
2011年(平成23年) | 4,190 | [利用客数 13] |
2012年(平成24年) | 4,285 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 4,230 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 4,144 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 4,339 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 4,388 | [利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 4,367 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 4,393 | [利用客数 1] |
駅周辺
当駅は、諏訪湖・霧ヶ峰観光の拠点となっており、霧ヶ峰高原や車山高原などへの路線バスが運行されている。諏訪湖周辺の観光施設はバス(スワンバス)または徒歩による観光が可能である。なお、諏訪大社上社・白樺湖・蓼科高原への観光は隣の茅野駅が比較的利便性が高い[注 3]。周辺は上諏訪温泉の湧出地であり近辺には温泉宿が多く立地し、諏訪五蔵を筆頭に酒蔵も多い。
2006年9月から、国土交通省長野国道事務所によって、国道20号の無電柱化事業( - 2009年度)が行われることに伴って、1956年から建設が始まったJR上諏訪駅前商店街(国道20号沿い)のアーケードが撤去され、ファサードの改修および歩道の拡張工事が始まった。「レトロといやしのまち」をコンセプトに、開放的で明るい商店街を目指している。
国道20号を横切る踏切(第3甲州街道踏切)が駅の北側にあり、慢性的な渋滞の原因となっている。高架による連続立体交差事業の計画もあるが、この計画[8]は事業化されていない。
東口(霧ヶ峰口)
送迎者駐車場・タクシー乗り場・屋根付きのバス待合所および停留所・観光案内所・交番・立体駐車場・立体駐輪場(自転車のみ)などがある。線路と並行している国道20号を挟んで、アーク諏訪がある。(駅舎の付帯設備については、構造を参照)
バス路線
路線バスのバス停は駅を出て右手、国道20号の両脇にある。高速バスのバス停は国道20号を横断したところにある。
- 茅野駅 - 白樺湖 - 車山高原 - 霧ヶ峰 - 上諏訪駅<降車専用>(アルピコ交通)
- 岡谷駅 - 下諏訪 - 上諏訪駅 - 茅野駅(諏訪バス 平日のみ 土曜・日曜・祝祭日、8月13~16日、12月29日~翌年1月4日は運休)
- かりんちゃんバス
- 市内循環内回り線
- すわライナー線
- かりんちゃん子バス 大和四賀線
- 高速バス
- かつては松本電鉄バス諏訪線が松本バスターミナルから国道19号および国道20号を経由して当駅の少し先、上諏訪清水町まで、JRバス関東諏訪線も岡谷駅から上諏訪清水町まで走っていたが、ともに廃止された。
周辺施設
- 諏訪郵便局
- 長野地方裁判所諏訪支部
- 長野家庭裁判所諏訪支部
- 諏訪簡易裁判所
- 八十二銀行諏訪支店
- 三井住友銀行諏訪支店
- 諏訪信用金庫上諏訪支店
- アーク諏訪 - まるみつ百貨店とスワプラザの跡地再開発による複合商業施設で核テナントはツルヤ。
- 上諏訪中学校
- 高島小学校
西口(諏訪湖口)
西口へは東西自由通路を利用して東口方面と行き来する。こちら側は、ロータリーになっており、送迎者駐車場、タクシー乗り場、駐輪場(屋根無し)、屋根付きのバス待合所及び停留所がある。また、駐輪場脇には松本運輸区上諏訪支区、パークアンドライド駐車場がある。
バス路線
- 角間新田行(アルピコ交通)
- 霧ヶ峰・車山高原・白樺湖経由茅野駅行<乗車専用>(アルピコ交通)
- かりんちゃんバス
- 市内循環外回り線
- 東山線
- すわ外周線
- スワンバス
- 内回り線
- 外回り線
周辺施設
- 高島城公園
- 高島藩主諏訪家墓所(温泉寺)
- 諏訪湖畔公園
- 間欠泉センター
- 片倉館
- 諏訪市役所[1]
- 諏訪市文化センター
- 諏訪市図書館
- 諏訪市美術館
- くらすわ
- 長野銀行上諏訪支店
- セイコーエプソン本社
- 竹屋本社(「タケヤみそ」)
隣の駅
脚注
記事本文
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m 『長野県鉄道全駅』 63頁
- ^ 『長野県鉄道全駅』 70頁
- ^ a b “2019年3月ダイヤ改正について”. 東日本旅客鉄道. 2018年12月13日閲覧。
- ^ a b 「鉄道記録帳」『RAIL FAN』第49巻第10号、鉄道友の会、2002年10月号、22頁。
- ^ a b “4駅にエレベーター”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (2004年3月24日)
- ^ “駅の情報(上諏訪駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2018年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月4日閲覧。
- ^ a b “駅構内図(上諏訪駅)”. 東日本旅客鉄道. 2019年11月21日閲覧。
- ^ “上諏訪駅周辺整備計画” (PDF). 諏訪市 (1999年3月). 2016年3月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年7月3日閲覧。
利用状況
- ^ a b “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月18日閲覧。
参考文献
- 長野日報 2014年12月29日
- 信濃毎日新聞社出版部(編)『長野県鉄道全駅 増補改訂版』信濃毎日新聞社、2011年7月24日。ISBN 978-4-7840-7164-7。
関連項目
外部リンク
このテンプレートはTemplate‐ノート:中央線快速での議論を受けて廃止されました。 代わりに{{中央線快速・中央東線}}を使用してください。 |