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「問寒別駅」の版間の差分

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2020年2月15日 (土) 05:12時点における版

問寒別駅
駅舎(駅前通り側)
(2017年10月)
といかんべつ
Toikambetsu
W65 歌内 (5.5 km)
(2.2 km) 糠南 W67
地図
所在地 北海道天塩郡幌延町字問寒別
北緯44度54分44.9秒 東経142度1分31.9秒 / 北緯44.912472度 東経142.025528度 / 44.912472; 142.025528
駅番号 W66
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 宗谷本線
キロ程 175.8 km(旭川起点)
電報略号 トヒ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1923年(大正12年)11月10日
備考 無人駅
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問寒別駅(といかんべつえき)は、北海道宗谷総合振興局天塩郡幌延町字問寒別にある北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線である。駅番号W66電報略号トヒ

歴史

1977年の問寒別駅と周囲約500m範囲。左が稚内方面。相対式ホーム2面2線と外側に副本線。駅舎横の名寄寄りに貨物積卸場と引込み線。駅裏のストックヤードの大半は既に林と化して、長い間使用されなかった事を示している。駅舎横の貨物積卸場側のヤードには、1971年に廃止された幌延町営軌道の停車場や複数の側線、車庫などがあった。そこから90°曲がって、右端の斜め上に走る町道に沿って上問寒別方面へ伸びていた軌道跡が、町道脇に白い線となって残っている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅名の由来

所在地名より。現在の問寒別川を指すアイヌ語の「トイカムペッ(toy-kamu-pet)」(土・被さる・川)に由来する[9][10][11][12]食用土[13]が多かったことによる名であるとされる[9]

駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅。ホームは線路の北東側(稚内方面に向かって右手側)に存在する[10]分岐器を持たない棒線駅となっている[10]。かつては相対式ホーム2面2線を有する列車交換可能な交換駅であった[14]。当時は互いのホームは駅舎側ホーム中央部分と対向側ホーム北側を結んだ構内踏切で連絡した[14]。駅舎側(東側)が上下本線(共用)、対向側ホームが下り線となっていた(番線表示なし)[14]。そのほか対向側ホーム外側への副本線を1線有し[14]、また上下本線の旭川方から分岐し駅舎東側のホーム切欠き部分の貨物ホームへの貨物側線を1線とその途中から分岐した側線を1線有していた[14]。側線を含め交換設備運用廃止後は線路は撤去されたが、ホーム前後の線路は分岐器の名残で湾曲していた[10]

無人駅となっている。駅舎は構内の北東側に位置しホーム中央部分に接している[10]有人駅時代からの駅舎は改築され、ヨ3500形車掌車[15]を改造した貨車駅舎となっている[10]。旧駅舎の基礎の上に設置されている[11]。出入口には砕石で盛り土をした上にアスファルト敷きのスロープが新たに設置されている[11]。駅舎とは別棟でプレハブのトイレ棟を有する[11]

駅の後方には鉄道林がある。

また以前は当駅から殖民軌道問寒別線(後の幌延町営軌道)が接続していた(1930年(昭和5年)9月10日開業、1971年(昭和46年)6月1日廃止)[3]

利用状況

  • 1981年度(昭和56年度)の1日乗降客数は74人[14]
  • 1992年度(平成4年度)の1日乗降客数は60人[10]
  • 2011 - 2015年(平成23 - 27年)の乗車人員(11月の調査日)平均は「10名以下」[16]
  • 2012 - 2016年(平成24 - 28年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は1.2人[17]
  • 2013 - 2017年(平成25 - 29年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は1.0人[18]
  • 2014 - 2018年(平成26 - 30年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は0.6人[19]

駅周辺

隣の駅

北海道旅客鉄道(JR北海道)
宗谷本線
歌内駅 (W65) - 問寒別駅 (W66) - 糠南駅 (W67)

脚注

  1. ^ a b c d 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)179-180ページより。
  2. ^ a b 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』(監修:今尾恵介新潮社2008年5月発行)47ページより。
  3. ^ a b c 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』(監修:今尾恵介新潮社2008年5月発行)49ページより。
  4. ^ 書籍『北海道の鉄道』(著:田中和夫、北海道新聞社2001年2月発行)231ページより。
  5. ^ 書籍『無人駅探訪』(監修:西崎さいき、文芸社2011年6月発行)149ページより。
  6. ^ a b 幌延町内の各駅ご紹介”. 幌延町 (2017年11月6日). 2017年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月6日閲覧。
  7. ^ “「秘境駅」、駅名板相次ぎ盗難=JR宗谷線、「そっと返して」-北海道”. JIJI.COM. 時事通信社. (2017年9月14日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2017091400169 
  8. ^ “盗まれた駅名看板、そっと返してほしいけど…JR雄信内、問寒別の新看板設置”. どうしん電子版 (北海道新聞社). (2017年10月14日). https://www.hokkaido-np.co.jp/article/138405 
  9. ^ a b アイヌ語地名リスト ツキサ~トヨコ P81-90P”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年11月24日閲覧。
  10. ^ a b c d e f g 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)149ページより。
  11. ^ a b c d 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社2008年8月発行)216ページより。
  12. ^ 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、(2004年2月発行))123-124ページより。
  13. ^ アイヌ語では、「チエトイ(ci-e-toy:我ら・食べる・土)」、あるいは単に「トイ(toy)」と呼ばれる。
  14. ^ a b c d e f 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)184ページより。
  15. ^ 書籍『ダルマ駅へ行こう!』(著:笹田昌宏、小学館文庫2007年5月発行)19ページより。
  16. ^ 極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)” (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2017年9月25日閲覧。
  17. ^ "宗谷線(名寄・稚内間)" (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区) (Press release). 北海道旅客鉄道. 8 December 2017. 2017年12月30日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2017年12月30日閲覧 {{cite press release2}}: |work=で外部リンクを指定しないでください (説明); 不明な引数|deadlinkdate=が空白で指定されています。 (説明)
  18. ^ "宗谷線(名寄・稚内間)" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 2 July 2017. 2017年12月30日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2018年7月13日閲覧 {{cite press release2}}: 不明な引数|deadlinkdate=が空白で指定されています。 (説明)
  19. ^ 宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 4 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  20. ^ 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)149ページより。

関連項目

外部リンク