「南幌延駅」の版間の差分
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|画像説明= 駅全景(2017年10月) |
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|よみがな= みなみほろのべ |
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|ローマ字= Minami-horonobe |
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2020年2月15日 (土) 08:36時点における版
南幌延駅 | |
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駅全景(2017年10月) | |
みなみほろのべ Minami-horonobe | |
◄W69 安牛 (1.9 km) (3.0 km) 上幌延 W71► | |
所在地 | 北海道天塩郡幌延町字開進 |
駅番号 | ○W70 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■宗谷本線 |
キロ程 | 191.6 km(旭川起点) |
電報略号 | ミホ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1959年(昭和34年)11月1日 |
備考 | 無人駅 |
南幌延駅(みなみほろのべえき)は、北海道(宗谷総合振興局)天塩郡幌延町字開進にある北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線の駅である。駅番号はW70。電報略号はミホ。
歴史
- 1959年(昭和34年)11月1日:日本国有鉄道(国鉄)宗谷本線の安牛駅 - 上幌延駅間に新設開業[1][2]。旅客のみ取り扱い。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道(JR北海道)が承継。
- 2016年(平成28年)
- 2019年(令和元年)10月13日:開業60年を記念し、幌延町により待合所の外壁の塗り直しを実施[新聞 3]。
存続議論
後述の通り、当駅の一日平均乗降者数は、2011年 - 2015年の11月調査日の平均で1人以下となっており、2016年(平成28年)8月下旬、JR北海道では幌延町内の3駅(当駅・糠南駅・下沼駅)を2017年(平成29年)3月のダイヤ改正に合わせて廃止する方針を所在する幌延町に伝えた[新聞 1]。
しかし、幌延町では、2015年度より秘境駅を観光資源として活用した取り組みを始めた矢先であり[幌延町 2]、町長の野々村仁は北海道新聞社の取材に「廃止の提案は極めて遺憾で、到底受け入れられない」と述べている[新聞 1]。
その後、町では検討の結果、「JR北海道の経費節減策又は費用確保策の全貌が明らかになり、沿線地域の対応の方向性が定まった時点で総合的に判断する」こととし、まずは1年間、町が駅の維持管理費用を負担する形で存続させることとし[幌延町 1]、平成29年度一般会計に3駅の維持管理費(除草・除雪・乗降場修繕費・駅設備検査・ホーム検査・電気検査・光熱水費)として163万円(うち当駅分として48.2万円)を計上している[幌延町 3][幌延町 4]。
ただし、沿線自治体で費用負担に対する考え方の足並みがそろっていないことから、町では2018年(平成30年)1月時点で、JR北海道から町への費用負担の請求はなかったとしている[幌延町 4]。
駅名の由来
幌延駅の南方にあるため[3]。なお、同地の字が「開進」となった1959年(昭和34年)の北海道告示には、同地について「南上幌」の通称があった旨が書かれている[幌延町 5]。
駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅。ホームは線路の西側(稚内方面に向かって左手側)に存在する[4]。分岐器を持たない棒線駅となっている[4]。
開業時からの無人駅[5]となっており、ホームの横の、踏切手前の位置に待合所を有している[6]。この待合所は幌延町管理となっており建設年度は不明であるが[幌延町 1]、2019年10月9日の北海道新聞JR北では「設置から40年以上たち[新聞 3]」とされている。
長らく待合所には駅の待合所である旨が書かれていなかったが、2017年(平成29年)ごろに地元住民により看板が設置された[幌延町 6]。また、2019年(令和元年)10月13日に開業60年を記念し幌延町により改修が行われ、外板には町による駅のイメージキャラクター「ミナミほろりんさん」が描かれた[新聞 3]。
内部には「グリーン座席指定」と落書きされた木製ベンチがある[幌延町 6]。このほか除雪道具なども格納されている[6]。
ホームは木製デッキ式で稚内方にスロープを有し駅施設外に連絡している[4][6]。
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塗り直し前の待合所(2017年10月)
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ホーム(2017年10月)
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駅名標(2017年10月)
利用状況
2017年(平成29年)の北海道新聞記事では、旅行者が主な利用者とされている[新聞 4]。 2017年(平成29年)1月発行の幌延町広報誌には、町による聞き取りで駅付近の住民が冬期間の通院・買い物に使用している旨が記載された[幌延町 1]。
- 1992年度(平成4年度)の1日乗降客数は2人[4]。
- 2011 - 2015年(平成23 - 27年)の乗車人員(11月の調査日)平均は「1名以下」[JR北 1]。
- 2012 - 2016年(平成24 - 28年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は0.2人[JR北 2]。
- 2013 - 2017年(平成25 - 29年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は0.0人[JR北 3]。
- 2014 - 2018年(平成26 - 30年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は0.0人[JR北 4]。
駅周辺
駅周辺には2017(平成29年)時点で数軒の牧場があり[新聞 4]、夏季は牛が草を食む姿が見られる[4][6][幌延町 6]。
- 北海道道256号豊富遠別線
- 南上幌延集会所
- 天塩高台大規模草地 - 天塩川対岸の天塩町域[6]。なお、周辺には架橋されていない。
- 天塩川
隣の駅
脚注
出典
- ^ 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館、1993年6月発行)179-180ページより。
- ^ 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』(監修:今尾恵介、新潮社、2008年5月発行)47ページより。
- ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、181頁。ASIN B000J9RBUY。
- ^ a b c d e 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館、1993年6月発行)149ページより。
- ^ 書籍『無人駅探訪』(監修:西崎さいき、文芸社、2011年6月発行)149ページより。
- ^ a b c d e 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社、2008年8月発行)221ページより。
JR北海道
- ^ “極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)” (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2017年9月25日閲覧。
- ^ "宗谷線(名寄・稚内間)" (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区) (Press release). 北海道旅客鉄道. 8 December 2017. 2017年12月30日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2017年12月30日閲覧。
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が空白で指定されています。 (説明) - ^ “宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 4 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
幌延町
- ^ a b c d “JR北海道が行う事業範囲の見直しに対する町の方針について” (PDF). 広報 ほろのべの窓 2017年1月号. 幌延町. p. 9 (2017年1月). 2017年11月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月4日閲覧。
- ^ “秘境駅の取組について”. 幌延町. 2017年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月6日閲覧。
- ^ “平成29年度幌延町各会計予算説明資料” (PDF). 幌延町. 2017年12月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月19日閲覧。
- ^ a b “JR北海道が行う事業範囲の見直しに対する町の方針について” (PDF). 広報 ほろのべの窓 2018年1月号. 幌延町. p. 6 (2018年1月). 2018年1月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月2日閲覧。
- ^ “町の区域内の町及び字の区域及び名称(昭和34年4月23日北海道告示第573号)”. 幌延町例規類集第1編 総規/第1章 町制(北海道町村会法務支援室例規集データベース) (1959年4月23日). 2017年12月16日閲覧。
- ^ a b c “幌延町内の各駅ご紹介”. 幌延町 (2017年11月6日). 2017年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月6日閲覧。
新聞記事
- ^ a b c “幌延3駅、来春廃止 JRが町に方針伝達” (日本語). 北海道新聞. どうしんウェブ/電子版(社会) (北海道新聞社). (2016年9月3日). オリジナルの2016年9月4日時点におけるアーカイブ。 2016年9月4日閲覧。
- ^ “幌延町、廃止3駅の維持費負担” (日本語). 北海道新聞. どうしんウェブ/電子版(社会) (北海道新聞社). (2016年11月23日). オリジナルの2016年11月22日時点におけるアーカイブ。 2016年11月23日閲覧。
- ^ a b c “南幌延駅 一緒に化粧直しを 13日イベントの参加者募集 外壁にキャラ描く”. 北海道新聞. (2019年10月9日). オリジナルの2019年10月16日時点におけるアーカイブ。 2019年10月16日閲覧。
- ^ a b 山野辺享 (2017年9月29日). “<秘境駅の里・幌延>下 南幌延 夫婦で支える交流の窓口”. 北海道新聞(どうしん電子版) (北海道新聞社). 2017-09-29 2018年10月7日閲覧。