「糠南駅」の版間の差分
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|画像説明= 駅全景(2018年8月) |
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2020年2月15日 (土) 08:37時点における版
糠南駅 | |
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駅全景(2018年8月) | |
ぬかなん Nukanan | |
◄W66 問寒別 (2.2 km) (5.7 km) 雄信内 W68► | |
所在地 | 北海道天塩郡幌延町字問寒別 |
駅番号 | ○W67 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■宗谷本線 |
キロ程 | 178.0 km(旭川起点) |
電報略号 | ヌナ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1955年(昭和30年)12月2日 |
備考 | 無人駅 |
糠南駅(ぬかなんえき)は、北海道(宗谷総合振興局)天塩郡幌延町字問寒別にある北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線の駅である。駅番号はW67。電報略号はヌナ。
歴史
- 1955年(昭和30年)12月2日:日本国有鉄道(国鉄)宗谷本線の問寒別駅 - 雄信内駅間に糠南仮乗降場(局設定)として新設開業[1]。旅客のみ取扱い。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道(JR北海道)が承継。同時に旅客駅に昇格し、糠南駅となる[1]。
- 1990年(平成2年)3月10日:営業キロ設定。
- 2006年(平成18年)3月18日:下りの夕方の列車が新たに停車し、1日上下計5本の列車が停車するようになる。
- 2015年(平成27年)2月20日:テレビ放映が縁で、淀川製鋼所が待合室を無償で修繕する[幌延町 1]。
- 2016年(平成28年)
駅名の由来
当駅の所在地近辺の地名より。以前は「ヌカナン」の字名が存在したが、1959年(昭和34年)に周辺地区と統合され、「問寒別」とされている[幌延町 3]。
地名はアイヌ語で「原野の・冷たい・川」を意味する「ヌㇷ゚カナㇺペッ(nupka-nam-pet)」に由来するとされる[2]。
駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅。開業時からの無人駅であり、分岐器を持たない棒線駅である[3]。ホームは線路の南側(稚内方面に向かって左手側)に、1両分に満たない長さの板張りのものを持ち、稚内方のスロープで駅施設外に連絡している[3][4][幌延町 4]。
駅舎は無いが、ホームから板敷きの通路を渡った位置に、幌延町が管理する淀川製鋼所製のプレハブ物置(ヨド物置「あぜくら」)を改造した待合所がある[幌延町 4][幌延町 1][幌延町 2][3][4][注釈 1]。内部には除雪道具なども格納されている[4]。このほか、かつては木造の待合所があったが、のちに消滅している。
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待合所(2017年10月)
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ホーム(2017年10月)
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駅名標(2017年10月)
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1998年7月5日の糠南駅。画像右の小屋が旧待合室。
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1998年7月5日の糠南駅。急行「サロベツ」が通過する。
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2005年5月9日の糠南駅概観。
利用状況
幌延町では2017年(平成29年)1月現在、地元の利用者は見受けられないとしている[幌延町 2]。
- 1992年度(平成4年度)の1日乗降客数は0人[3]。
- 2011 - 2015年(平成23 - 27年)の乗車人員(11月の調査日)平均は「1名以下」[JR北 1]。
- 2012 - 2016年(平成24 - 28年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は0.0人[JR北 2]。
- 2013 - 2017年(平成25 - 29年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は0.0人[JR北 3]。
- 2014 - 2018年(平成26 - 30年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は0.0人[JR北 4]。
駅周辺
牧草地帯となっており、駅から見える範囲にある建物は2017年(平成29年)時点で、住民夫婦が住む1軒のみである[新聞 3]。
付近では天塩川の旧河道に沿って幌延町と天塩町の境界が設定されているが、当駅周辺には架橋されていないため、天塩町方面へ向かう場合、問寒別駅方面への迂回が必要である。
その他
存続議論
前述の通り、当駅の一日平均乗降者数は、2011年 - 2015年の11月調査日の平均で1人以下となっており、2016年(平成28年)8月下旬、JR北海道では幌延町内の3駅(糠南駅・南幌延駅・下沼駅)を2017年(平成29年)3月のダイヤ改正に合わせて廃止する方針を所在する幌延町に伝えた[新聞 1]。
しかし、幌延町では、2015年度より秘境駅を観光資源として活用した取り組みを始めた矢先であり[幌延町 5]、町長の野々村仁は北海道新聞社の取材に「廃止の提案は極めて遺憾で、到底受け入れられない」と述べている[新聞 1]。
その後、町では検討の結果、「JR北海道の経費節減策又は費用確保策の全貌が明らかになり、沿線地域の対応の方向性が定まった時点で総合的に判断する」こととし、まずは1年間、町が駅の維持管理費用を負担する形で存続させることとし[幌延町 2]、平成29年度一般会計に3駅の維持管理費(除草・除雪・乗降場修繕費・駅設備検査・ホーム検査・電気検査・光熱水費)として163万円(うち当駅分として54万円)を計上している[幌延町 6][幌延町 7]。
ただし、沿線自治体で費用負担に対する考え方の足並みがそろっていないことから、町では2018年(平成30年)1月時点で、JR北海道から町への費用負担の請求はなかったとしている[幌延町 7]。
早朝クリスマスパーティin糠南
2015年(平成27年)12月24日、栃木県在住の鉄道愛好家の男性が、当駅で12月24日(クリスマスイブ)を過ごす、と言うチャレンジ企画を開催し、この男性を含めた道外の愛好家5人、問寒別地区内から2人、その他道内から3人、幌延町役場からの協力者2人の計12人が糠南駅でクリスマスパーティーを開催した[幌延町 8]。
翌2016年からは町の全面協力により「早朝クリスマスパーティin糠南」として継続開催され、12月24日の早朝に幌延駅方面からの始発列車で駅入りしクリスマスパーティを行う形式とされている[幌延町 9]。
隣の駅
脚注
注釈
出典
JR北海道
- ^ “極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)” (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2017年9月25日閲覧。
- ^ "宗谷線(名寄・稚内間)" (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区) (Press release). 北海道旅客鉄道. 8 December 2017. 2017年12月30日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2017年12月30日閲覧。
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が空白で指定されています。 (説明) - ^ “宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 4 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
幌延町
- ^ a b c “秘境駅「糠南駅」補修いただきました!”. 幌延町. 2017年6月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月6日閲覧。
- ^ a b c d “JR北海道が行う事業範囲の見直しに対する町の方針について” (PDF). 広報 ほろのべの窓 2017年1月号. 幌延町. p. 9 (2017年1月). 2017年11月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月4日閲覧。
- ^ “町の区域内の町及び字の区域及び名称(昭和34年4月23日北海道告示第573号)”. 幌延町例規類集第1編 総規/第1章 町制(北海道町村会法務支援室例規集データベース) (1959年4月23日). 2017年12月16日閲覧。
- ^ a b “幌延町内の各駅ご紹介”. 幌延町 (2017年11月6日). 2017年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月6日閲覧。
- ^ “秘境駅の取組について”. 幌延町. 2017年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月6日閲覧。
- ^ “平成29年度幌延町各会計予算説明資料” (PDF). 幌延町. 2017年12月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月19日閲覧。
- ^ a b “JR北海道が行う事業範囲の見直しに対する町の方針について” (PDF). 広報 ほろのべの窓 2018年1月号. 幌延町. p. 6 (2018年1月). 2018年1月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月2日閲覧。
- ^ “愛される「糠南駅」~クリスマスパーティーin 糠南~” (PDF). 幌延町. 2018年11月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月22日閲覧。
- ^ “『早朝 X'mas party in 糠南駅』を開催しました!”. 幌延町. 2018年11月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月22日閲覧。
新聞記事
- ^ a b c “幌延3駅、来春廃止 JRが町に方針伝達” (日本語). 北海道新聞. どうしんウェブ/電子版(社会) (北海道新聞社). (2016年9月3日). オリジナルの2016年9月4日時点におけるアーカイブ。 2016年9月4日閲覧。
- ^ “幌延町、廃止3駅の維持費負担” (日本語). 北海道新聞. どうしんウェブ/電子版(社会) (北海道新聞社). (2016年11月23日). オリジナルの2016年11月23日時点におけるアーカイブ。 2016年11月23日閲覧。
- ^ 金子栄次 (2017年7月9日). “ひと交差点 秘境駅の名物おばさん 千葉礼子さん /北海道”. 毎日新聞 地方版 (毎日新聞社). 2017-07-09. オリジナルの2018年10月7日時点におけるアーカイブ。 2018年10月7日閲覧。