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「長浜駅」の版間の差分

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* [[2003年]](平成15年)[[11月1日]] - [[ICカード]]「[[ICOCA]]」の利用が可能となる。
* [[2003年]](平成15年)[[11月1日]] - [[ICカード]]「[[ICOCA]]」の利用が可能となる。
* [[2006年]](平成18年)
* [[2006年]](平成18年)
** 10月1日 - [[アーバンネットワーク運行管理システム#JR京都・神戸線システム|JR京都・神戸線運行管理システム]]導入。
** 10月1日 - [[運行管理システム (JR西日本)#JR京都・神戸線システム|JR京都・神戸線運行管理システム]]導入。
** [[10月21日]] - バリアフリー対応がなされた橋上駅舎(現駅舎)の使用を開始(新快速の[[敦賀駅|敦賀]]延伸と同日)。駅舎の整備とあわせて東西自由通路が新設される。3番のりばの拡張工事が行われ、4番のりばが設置される。
** [[10月21日]] - バリアフリー対応がなされた橋上駅舎(現駅舎)の使用を開始(新快速の[[敦賀駅|敦賀]]延伸と同日)。駅舎の整備とあわせて東西自由通路が新設される。3番のりばの拡張工事が行われ、4番のりばが設置される。
* [[2007年]](平成19年)[[3月18日]] - [[駅自動放送]]を更新。
* [[2007年]](平成19年)[[3月18日]] - [[駅自動放送]]を更新。

2020年8月21日 (金) 09:16時点における版

長浜駅
伊吹口
ながはま
Nagahama
JR-A10 田村 (3.0 km)
(5.1 km) 虎姫 JR-A08
所在地 滋賀県長浜市北船町1-5
北緯35度22分42.3秒 東経136度15分54.6秒 / 北緯35.378417度 東経136.265167度 / 35.378417; 136.265167座標: 北緯35度22分42.3秒 東経136度15分54.6秒 / 北緯35.378417度 東経136.265167度 / 35.378417; 136.265167
駅番号 JR-A09
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 A 北陸本線*
キロ程 7.7 km(米原起点)
電報略号 ハマ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度-
4,507人/日(降車客含まず)
-2018年-
開業年月日 1882年明治15年)3月10日
備考 直営駅
みどりの窓口
* 当駅から京都駅の間は「琵琶湖線」の愛称あり。
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長浜駅(ながはまえき)は、滋賀県長浜市北船町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)北陸本線である。駅番号はJR-A09

概要

当駅は滋賀県北東部の湖北地方に所在する長浜市の中心駅・代表駅であり、JR西日本京都支社に所属する。

北陸本線に属するが、1991年平成3年)9月14日田村駅 - 当駅間の直流化[1]、さらには2006年(平成18年)10月21日敦賀駅までの直流化により停車する列車の多くが京都大阪方面に直通している。1991年(平成3年)9月14日より当駅 - 米原駅間は、東海道本線米原駅 - 京都駅間と合わせ、「琵琶湖線」の愛称が使用されている。

現在の駅舎は2006年の敦賀駅までの直流化に合わせて完成した橋上駅舎で、初代駅舎をモチーフにデザインされている。

なお、1903年まで供用されていた初代駅舎は長浜鉄道スクエアの施設として保存されている。

自動改札機の導入も早く、北陸本線の駅の中ではじめて設置された。

歴史

琵琶湖水運との接続駅

明治初頭、日本の新旧首都である東京京都を結ぶ鉄道路線を敷設するにあたり、新旧首都を結ぶ路線および、この区間内で太平洋日本海が最も接近する名古屋敦賀を結ぶルートが優先的に計画された。なお、ルートの詳細については京都と名古屋の間は山間を縫う中山道ルートに決められたが、その際に滋賀県内では琵琶湖水運を代替として、当面の建設資金を圧縮する指針が立てられた。

そのため、湖に面した港町に水運と鉄道の接続駅を設けることになり、京都・大阪方面で1880年(明治13年)に大津駅(初代[注 1])が開業した後、岐阜・名古屋方面と敦賀方面の分岐点として、開設が決められたのが長浜駅であった。そして、長浜を始点として、まずは岐阜へ向かう路線が着工された。

一方、それと並行して険しい山脈を控えて物流の支障となっていた若狭地方と京都を短絡する鉄道も計画された。それは東西幹線と同じように、この琵琶湖水運を活用する形で当地を暫定的な始点として、敦賀を目指す形で着工された。

そしてまず後者の路線が先に開業し、これが当駅の創始となった。京都側へは連絡船太湖汽船)が運行されていた。当時の駅舎は現存しており、日本最古の鉄道駅舎として1958年鉄道記念物に指定され「旧長浜駅舎鉄道資料館」として公開されている。

後に、岐阜方面へ向かう路線も開業して当駅は鉄道の結束点となり、1889年(明治22年)4月16日からのおよそ3ヶ月間は、岐阜以東を東海道経由にルートを変更して新橋駅 - 長浜駅間・大津駅 - 神戸駅間が完成した東西幹線(後の東海道本線)の中継を担う存在となった。しかし同年7月1日、岐阜側と敦賀側の鉄道分岐点として米原駅が建設されたほか、関ヶ原駅から米原駅を経て馬場(後の膳所駅)に至る湖東線が開業したことから、当駅は陸運と水運の接続点としての役目を終え、若狭や北陸へ向かう路線(後の北陸本線)の中間駅となった。

直流電化の終端

北陸本線1957年(昭和32年)10月1日に田村駅 - 敦賀駅間が交流電化され、1962年(昭和37年)12月28日の米原駅 - 田村駅間直流電化とともに坂田駅 - 田村駅間が交直電化の境目(デッドセクション)となった。

1991年(平成3年)9月14日東海道本線に設定されている新快速電車の乗り入れのために坂田駅 - 当駅間が直流電化され[1]、デッドセクションが当駅の北側に移動し、これによって当駅はアーバンネットワークの東端駅と位置づけられるようになった。

2006年(平成18年)10月14日には新快速の敦賀駅への乗り入れを目的として、デッドセクションが敦賀駅の北側、北陸トンネルの手前に移されている。

年表

駅構造

単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、島式ホームの敦賀方(北側)の西側を切り欠いた切欠きホーム1線、合計2面4線のホームを有する地上駅で、橋上駅舎を備える。東側の単式ホームが1番のりば、島式ホームが2・4番のりば、前述の切欠きホーム(4番北側)が3番のりばとなっており、1番のりばが上り本線・2番のりばが下り本線となっている。特急はすべて1・2番のりばに停車(または通過)する。

直営駅米原駅の被管理駅)で、ICOCA及び相互利用対象ICカードが利用できる。

のりば

のりば 路線 行先 備考
1 A 琵琶湖線 米原京都方面
2 A 北陸本線 近江塩津敦賀方面  
3 折り返し列車
4 A 琵琶湖線 米原・京都方面
A 北陸本線 近江塩津・敦賀方面 一部列車
  • 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。当駅では敦賀方面(下り)を「北陸本線」、米原・京都方面(上り)を「琵琶湖線(愛称)」と案内している。

線路とのりばの詳細

1番のりば・4番のりばは上り(米原方面)出発が、2・3・4番のりばは下り(敦賀方面)出発が可能である。米原側からは2・4番のりばに、敦賀側からは1・3番のりばに入線が可能である。琵琶湖線側への折り返しは4番のりばのみ、近江塩津・敦賀方面への折り返しは3番のりばのみ対応している。当駅止まりの列車は基本的に3・4番のりばを使用する。

もともと上り本線(1番のりば)・上り1番(ホームなし)・下り本線(2番のりば)・下り1番(3番のりば)の構造だったが、2004年頃に上り1番線は撤去された。新快速の当駅への乗り入れに伴い3番のりばに上り出発を、また2番のりばに上り入線の渡り線を設け、2・3番のりばで新快速と当駅折り返しの北陸線列車の乗り換えをできるようにした。

2006年10月21日の当駅 - 敦賀駅間の直流化に合わせて3番のりばホームの拡張工事(せり出し)を行い、外側にあった貨物側線を利用して4番のりばを設置したほか、従来からある3番のりばは北陸線下り方面のみ利用する行き止まり式とした。これにより2・3・4番のりばが一つのホームにまとまり、折り返し列車は本線側列車と競合しなくなった。ただし、敦賀方面から2番ホームには信号撤去のために入れなくなり、3番のりばがホーム端のため、4番のりば停車中の新快速との乗り換え距離は伸びることになった。

1・2番のりばは12両編成、3番のりばは3両、4番のりばは8両編成までが停車できる。そのため、琵琶湖線側からの折り返し列車は最大8両に制限される。また虎姫駅以北のホーム有効長の制限から、当駅を越え近江塩津・敦賀方面への電車は4両まで(当駅折り返しでは最大3両)である。長浜駅より北へ直通する列車の増解結は米原駅で行っている。 尚、朝に1本、長浜駅で特急「しらさぎ」の待ち合わせをする普通列車が設定されていて、その場合は4番のりばを使用する。

旅客設備

  • 「みどりの窓口」は改札横に1か所のみ。タッチパネル式券売機が2台とその横にみどりの券売機がある。
  • 各ホームには待合室がある。

ギャラリー

駅舎・駅舎内

駅周辺

利用状況

新快速の運転区間が当駅まで延長されて以降、京都・大阪方面への通勤・通学客が増加している。また、土曜・休日は観光客の乗降も多いことから、定期外利用客比率が琵琶湖線内でもっとも高い。

「滋賀県統計書」によると、1日平均の乗車人員は以下の通りである。北陸本線の途中駅では福井駅に次いで多く、全体でも金沢駅、福井駅、米原駅(他社からの乗り換え客を含む)に次いで第4位である。

年度 1日平均
乗車人員
増加率 出典
1992年(平成04年) 3,759   [4]
1993年(平成05年) 4,016 6.8% [5]
1994年(平成06年) 4,096 2.0% [6]
1995年(平成07年) 4,396 7.3% [7]
1996年(平成08年) 4,727 7.5% [8]
1997年(平成09年) 4,547 -3.8% [9]
1998年(平成10年) 4,619 1.6% [10]
1999年(平成11年) 4,582 -0.8% [11]
2000年(平成12年) 4,621 0.9% [12]
2001年(平成13年) 4,724 2.2% [13]
2002年(平成14年) 4,699 -0.5% [14]
2003年(平成15年) 4,689 -0.2% [15]
2004年(平成16年) 4,815 2.7% [16]
2005年(平成17年) 4,909 2.0% [17]
2006年(平成18年) 4,996 1.8% [18]
2007年(平成19年) 4,818 -3.6% [19]
2008年(平成20年) 4,735 -1.7% [20]
2009年(平成21年) 4,611 -2.6% [21]
2010年(平成22年) 4,609 -0.0% [22]
2011年(平成23年) 4,626 0.4% [23]
2012年(平成24年) 4,496 -2.8% [24]
2013年(平成25年) 4,528 0.7% [25]
2014年(平成26年) 4,470 -1.3% [26]
2015年(平成27年) 4,562 2.1% [27]
2016年(平成28年) 4,621 1.3% [28]
2017年(平成29年) 4,557 -1.4% [29]
2018年(平成30年) 4,507 −1.1% [30]

駅周辺

当駅周辺は長浜市の中心市街地で、周辺は商業施設や観光施設が集積している。駅前にはロータリーが整備されており、バスなどが発着する。

市役所や郵便局・銀行などの公共機関のほか、寺院や博物館・美術館などの観光スポットも多く所在している。

バス路線

乗り場 系統 主要経由地 行先 運行会社 備考
長浜駅 1 市内循環(南回り) 長浜市立病院・石田・東上坂口・西友長浜楽市 長浜駅 湖国バス 土休日は3番乗り場から発車
市内循環(北回り) 西友長浜楽市・東上坂口・石田・長浜市立病院 長浜駅 湖国バス 土休日は3番乗り場から発車
びわ虎姫線 中山・びわ支所前・浅井支所前 健康パーク浅井 湖国バス
浅井線 中山・長浜養護学校・浅井支所前 健康パーク浅井 湖国バス
伊吹登山口線 中山・東上坂口・伊吹庁舎前 伊吹登山口 湖国バス
近江長岡線 石田・伊吹高校 近江長岡駅 湖国バス 早朝・夜間運転
長浜市立病院・石田・伊吹高校 近江長岡駅 朝~夕運転
2 木之本米原線 中山・高月支所前・木ノ本バスターミナル 湖北病院 湖国バス
木之本米原線 長浜市立病院・田村・中多良 米原駅西口 湖国バス
長浜市立病院・田村・岩脇 米原駅西口
びわ虎姫線
浅井線
  長浜市立病院 湖国バス 平日運転
3 伊吹登山口線
木之本米原線
  長浜市立病院 湖国バス
市内循環(南回り) 長浜市立病院・石田・東上坂口・西友長浜楽市 長浜駅 湖国バス 平日は1番乗り場から発車
市内循環(北回り) 西友長浜楽市・東上坂口・石田・長浜市立病院 長浜駅 湖国バス 平日は1番乗り場から発車

エピソード

  • 第2回近畿の駅百選に選定されている。
  • 折り返し列車も含めて夏・冬季は新快速および普通列車のドアが半自動扱いとなる。
  • 初代駅長は、のちに東京駅初代駅長を務めた高橋善一である。
  • 雨量計設置駅。
  • 鉄道記念物指定の旧長浜駅舎が鉄道駅として使用されたのは、1902年(明治35年)までのことで、翌年には現在地へ長浜駅が移転したことによって短命であり、プラットホームや配線の様子を含んだ当時の写真が地元でも多く残っていない[31]
  • 当駅は、北陸本線の駅で初めて通常の自動改札機が設置された駅でもある(1998年12月17日に設置。米原駅には1998年9月1日西口・東口に設置、直江津駅には経営分離前の2005年に設置)。

隣の駅

西日本旅客鉄道
A 北陸本線(当駅から田村方は A 琵琶湖線)
新快速・普通(普通電車は京都駅または高槻駅以西は快速となる電車を含む)
田村駅 (JR-A10) - 長浜駅 (JR-A09) - 虎姫駅 (JR-A08)

かつて存在した路線

逓信省鉄道局(官設鉄道)
東海道線支線
深谷駅 - (春照駅) - (上阪駅) - 長浜駅
※春照駅と上阪駅は路線廃止以前に廃駅となっている。

脚注

注釈

  1. ^ 現在の京阪びわ湖浜大津駅付近にあった。

出典

  1. ^ a b 中村ゆういち「北陸本線 各駅停車」『鉄道ジャーナル』第33巻第2号、鉄道ジャーナル社、1999年2月、44頁。 
  2. ^ 「大型瓦斯倫動車ノ使用」『鉄道省年報. 昭和6年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  3. ^ 琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線・大阪環状線の駅のホームで使用している「入線警告音」の音質を見直します
  4. ^ 平成4年滋賀県統計書[リンク切れ]
  5. ^ 平成5年滋賀県統計書 (PDF)
  6. ^ 平成6年滋賀県統計書 (PDF)
  7. ^ 平成7年滋賀県統計書 (PDF)
  8. ^ 平成8年滋賀県統計書 (PDF)
  9. ^ 平成9年滋賀県統計書[リンク切れ]
  10. ^ 平成10年滋賀県統計書 (PDF)
  11. ^ 平成11年滋賀県統計書 (PDF)
  12. ^ 平成12年滋賀県統計書 (PDF)
  13. ^ 平成13年滋賀県統計書 (PDF)
  14. ^ 平成14年滋賀県統計書 (PDF)
  15. ^ 平成15年滋賀県統計書 (PDF)
  16. ^ 平成16年滋賀県統計書 (PDF)
  17. ^ 平成17年滋賀県統計書 (PDF)
  18. ^ 平成18年滋賀県統計書 (PDF)
  19. ^ 平成19年滋賀県統計書 (PDF)
  20. ^ 平成20年滋賀県統計書 (PDF)
  21. ^ 平成21年滋賀県統計書 (PDF)
  22. ^ 平成22年滋賀県統計書 (PDF)
  23. ^ 平成23年滋賀県統計書 (PDF)
  24. ^ 平成24年滋賀県統計書 (PDF)
  25. ^ 平成25年滋賀県統計書 (PDF)
  26. ^ 平成26年滋賀県統計書 (PDF)
  27. ^ 平成27年滋賀県統計書 (PDF)
  28. ^ 平成28年滋賀県統計書 (PDF)
  29. ^ 平成29年滋賀県統計書 (PDF)
  30. ^ 平成30年滋賀県統計書 (PDF)
  31. ^ 辻良樹『関西鉄道考古学探見』JTBパブリッシング 2007年発行 18~22頁。この本には、「発掘! 明治期の長浜駅」として5ページが割かれ、掲載写真には、現役時代の旧長浜駅舎やプラットホーム、頭端式が伺える線路、線路側に柵をした当時の英国式遮断方式の踏切などが写り、日本の鉄道草創期の写真として貴重な存在になっている。


関連項目

外部リンク