「燃えよドラゴンズ!」の版間の差分
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2021年3月9日 (火) 08:27時点における版
「燃えよドラゴンズ!」(もえよドラゴンズ)は、プロ野球セントラル・リーグ・中日ドラゴンズの応援歌。略称燃えドラ。
作詞・作曲を担当した山本正之の作曲家デビューを飾った曲でもある。
経緯・概要
1974年にCBCラジオの生ワイド番組『ばつぐんジョッキー』に山本正之が本曲のデモテープを送り、同番組の加藤吉治郎ディレクターがテープを採用し発表された[1]。
当時、大学卒業後に音楽業界を志していた山本は就職に失敗し、極貧生活の中でラジオの野球中継から同い年の藤波行雄の適時打が耳に入ったところから奮起し、銭湯での入浴中に打者部分、下宿にてそれ以外の歌詞を考案し2時間ほどで作詞を仕上げた。曲名は映画「燃えよドラゴン」から着想された[2]。その後、巨人のV10を阻止した20年ぶりのリーグ優勝を記念し、板東英二の歌唱によりレコード化された。
当時、『ばつぐんジョッキー』月曜日のパーソナリティは元中日投手の板東英二で、シーズン終盤の番組で初めて送られてきたデモテープをかけたところ問い合わせが殺到し、同じ生放送で同じ曲を2度流すのも異例だが、その時は放送時間3時間のうちに5回もかけ、翌週には番組にリクエストが殺到したという。
山本は「先輩から企画で応援歌を募集していて、選ばれれば賞金10万円が貰える」と言われ応募したが、賞金については先輩の嘘だった。同時に東海テレビにデモテープを送付しており、そちらでも反響は大きかったが、先にレコード化を働きかけてきたのがCBC側だったという。
中日が巨人と激しい優勝争いをしていることもあってこの曲のヒットを確信した板東は山本から版権を買おうとしたが、「売れるわけがない」というマネージャーの発言で断念したという経緯がある。当時レコードを作るには最低2ヶ月かかるが、優勝が決まってからレコードを発売しても応援歌としては価値がないため、レコード会社に無理を言い、製作することになった。
その後、板東は仕事で海外に行っていたが、船で帰国して横浜港に降り立ったところレコード会社の社員が板東を待っており、その足でレコーディングに向かったという。結果的に中日が巨人の10連覇を阻止し、20年ぶりの優勝を果たしたためこの曲も40万枚を超える大ヒットとなったのだが、前年のオイルショックの影響でレコードの材料となるポリ塩化ビニルが不足していたこともあって、受注に生産が追いつかない状態だった。
中日には、歴代の球団歌として「ドラゴンズの歌」(1950年 - 1977年)、「勝利の叫び」(1978年 - 2014年)、「昇竜 -いざゆけ ドラゴンズ-」(2015年 - 現在)、また1997年のナゴヤドーム開場を記念して作られた公式応援歌の「嵐の英雄」があるが、「燃えよドラゴンズ!」の知名度及び人気はそれらをはるかに凌ぐものがあり、2002年からは、中日の7回裏の攻撃前(ラッキーセブン)に「ナゴヤドーム合唱編」(水木一郎歌唱版)が流されている。ビジター球場でも交流戦やドアラ等のマスコットが来場した時を中心に7回表攻撃前に流されることもあるが、相手チームを叩く内容の2番と3番はカットされることが多い。
得点時や勝利時の試合終了後には、中日応援団により「燃えよドラゴンズ!」が歌われる。2013年まで応援活動を行っていた、全国中日ドラゴンズ私設応援団連合に加盟する応援団の活動停止と、それに伴い球団が新設した中日ドラゴンズ応援団への移行に伴い、全ての応援歌が刷新されたが、「燃えよドラゴンズ!」だけは継承された。
なお、ビジターなど、他球場では、「ナゴヤドーム」の部分に各球場名が入る。
歌詞
「燃えよドラゴンズ!」は1974年の初版の名称でもあり、1975年以降に歌詞を改変したバージョンも含めた通称でもある。歌詞の内容は打順を追いながら選手の名前が入るスタイルであるため、時代ごとのバージョンがある。主に中日の成績の良かった年に新しいバージョンが発表される慣例があり、またリーグ優勝の年は必ず発表される。
作詞の流れとしてまず山本の原案を熱狂的な中日ファンの夫人が推敲し、本曲を世に出したCBC加藤吉治郎プロデューサーに送った後、加藤が球団へ持ち込んで録音の可否や修正の有無が決定される流れとなっている[2]。
年度を示すものとして初版と1975年版・1982年版・1993年版を除き、題名の後に西暦が付く。例えば、1977年版では「燃えよドラゴンズ!'77」、2004年版では「燃えよドラゴンズ!2004」という具合である(初版と1982年版は「燃えよドラゴンズ!」のみ、1975年版はV2〈前年に続いてのV2を願って〉、1993年版は平成FIVE〈平成5年で、この年優勝すれば5年ぶり5回目の優勝だったため〉が付いていた)。
歌詞の特徴として
- 1番は本拠地球場の変更(1度目は名称のみ)に伴い、球場名の部分が2度(中日球場(初版とV2、往年の名選手編)→ナゴヤ球場('77から平成FIVEまで)→ナゴヤドーム('98から2019まで))2021年からは興和株式会社がネーミングライツにより、5年間ナゴヤドームの名称をバンテリンドームナゴヤにしたため、歌詞を変更し、球場名の所を「バンテリンドームにつめかけた」ではなく戦う中日 夢強くに変更された。
- 2番では1番打者が出塁、2番打者が送りバント('87以降はヒットエンドラン('98は送りバント))し、3番打者がタイムリーヒット、4番打者がホームランを打つという設定の件が恒例となっている(V2、'77、'91(アルバム大竜界バージョン)、2000(1・2番打者のみ)、2006(優勝記念盤)、2007(日本一記念盤)を除く)。ただし、初版の歌詞の通りに2番打者のバントの後に3番打者がタイムリーを打ったことは1974年、一度も記録されていない(地元CATV番組で調査した)
- 3番は初版と'79のみ5番打者がクリーンヒット(2000(ミレニアム)も含む)、6番打者が流し打ち、7番打者がヒットエンドラン、8番打者がスクイズバントという設定で一致している(その他のバージョンでは、曲ごとに5番打者〜8番打者の設定は異なっている)。ただし、'77と'91(アルバム大竜界バージョン)では、1番・2番を通して打順の番号に代えて選手の愛称等が使われていた。
- 4番には先発投手陣、5番、6番('88、'91、'99以降は7番も)には控えの野手や期待の新人、リリーフ投手陣などが登場する。
- 7番にはセ・リーグの他球団を倒すイメージ('88、'91、'99以降を除く)、8番には優勝シーンとその当時の監督の胴上げをイメージした歌詞を盛り込んでいる。ただし、他球団を倒すイメージに関しては'88、'91では8番に(レコーディング時点での)パ・リーグ優勝予想チームを意識したものが登場していたが、'99以降は歌われなくなり、2002以降は球場合唱編のみに載る様になった。
- 球場合唱編は1番とセ・リーグの他球団を倒すイメージ('98以前の7番にあたる)と8番を組み合わせたショートバージョンで2002年から登場し、2005年からは8番の歌詞に代えて交流戦を意識した、パ・リーグ球団を倒すイメージの歌詞が作られた。
登場する選手は作者の山本正之が(オープン戦での状況を見て)その年に一軍で活躍するであろうと思う選手(活躍してほしい選手も含む)で構成されている。このため、歌詞での打順と公式戦での打順が異なったり、一軍で活躍している選手が歌詞に登場していなかったり、逆に歌詞に登場している選手が一軍で活躍していなかったりする場合もある。
2002年から2005年までと2010年からは、アニメソングの大御所で本人も大のドラゴンズファンである水木一郎が歌を担当。通例ながら間奏に「雄叫び」がある。
2006年5月28日には、燃えドラガール公開オーディションを行い、燃えドラガール(MoeDraGirL)に選ばれた4名の地元出身モデル(木ノ下美由紀・船橋いずみ・平田香織・森夕希子)が2006をリリースした。また、優勝決定後の10月19日に2006優勝記念盤がリリースされ、歌詞も一部分が通常と違うものになり、初めて「落合監督」が登場した(2004〜2006では「オレ流監督/オレ竜監督」)。しかし、2007〜2011は「オレ竜監督」に戻された。
編曲は歌い手に合わせて変えており、'79は同じ山本作品のヤッターマンの歌風、'99は青春歌謡風、2002はヒーローアニメ風、2006はアイドル風にアレンジされている。
年度毎の曲一覧
作詞・作曲はいずれも山本正之である。
1974年(昭和49年)
1975年(昭和50年)
- 「燃えよドラゴンズ!V2」(編曲:神保正明、歌:南利明)
- 本作品冒頭では南の台詞が入り、最後は南がオリエンタル・スナックカレーのCMでのギャグ「ハヤシもあるでよ!」のパロディ「V3もあるでよ!」で締める。
- 登場選手・コーチ
- ローン・ウッズ
- 木俣達彦
- 藤波行雄
- 井上弘昭
- 谷沢健一
- 高木守道
- 島谷金二
- 広瀬宰
- 星野仙一
- 松本幸行
- 佐藤政夫
- 三沢淳
- 稲葉光雄
- 鈴木孝政
- 竹田和史
- 江藤省三
- トーマス・マーチン
- 大島康徳
- 土屋正勝
- 近藤貞雄
- 森下整鎮
- 徳武定祐
- 井手峻
- 谷木恭平
- 正岡真二
1977年(昭和52年)
- 「燃えよ!!ドラゴンズ'77」(編曲:村上はじめ、歌:ロイヤルナイツ)
- 「ダッシュだ!!ドラゴンズ」(歌:板東英二)のB面の曲。
- 登場選手
1979年(昭和54年)
- 「燃えよドラゴンズ!'79」(編曲:神保正明、歌:山本正之)
- 「はばたけ小松!」(歌:山本正之)のB面の曲。
- 登場選手
- 高木守道
- ウェイン・ギャレット
- 井上弘昭
- 大島康徳
- ボビー・ジョーンズ
- 木俣達彦
1982年(昭和57年)
- 「燃えよドラゴンズ! 1982年版」(編曲:神保正明、歌:板東英二)
- 登場選手
1987年(昭和62年)
- 「燃えよドラゴンズ!!'87」(編曲:神保正明、歌:たいらいさお)
- 登場選手・コーチ
- 平野謙
- 中尾孝義
- ゲーリー・レーシッチ
- 落合博満
- 宇野勝
- 川又米利
- 大島康徳
- 鈴木康友
1988年(昭和63年)
- 「燃えよドラゴンズ!!'88」(編曲:神保正明、歌:久野誠)
- 本作品冒頭では、久野の台詞によるセ・リーグ優勝決定の実際の実況が入る。
- 登場選手・コーチ
1991年(平成3年)
- 「燃えよドラゴンズ!!'91 アルバムバージョン」(編曲:神保雅彰、歌:久野誠)
- 本作品冒頭では、久野の台詞による優勝を決めるという仮定の架空実況が入る。
- 登場選手
- 山本昌広
- 小島弘務
- スコット・アンダーソン
- 山田喜久夫
- 米村明
- 鹿島忠
- 小野和幸
- 「燃えよドラゴンズ!!'91 CDシングルバージョン」(編曲:神保雅彰、歌:久野誠)
- アルバムバージョンの歌詞を一部変更。
- 登場選手
- 立浪和義
- 仁村徹
- マーク・ライアル
- 落合博満
- 大豊泰昭
- 長嶋清幸
- 宇野勝
- 中村武志
- 西本聖
- 山本昌広
- 与田剛
- 郭源治
- 小松辰雄
- 今中慎二
- 鹿島忠
- スコット・アンダーソン
- 小島弘務
- 森田幸一
- 上原晃
- 近藤真一
- 山田喜久夫
- 小野和幸
- 川又米利
- 小松崎善久
- 大石友好
- 山中潔
- 彦野利勝
- 山口幸司
- 種田仁
- 山崎武司
- 矢野輝弘
- 酒井忠晴
- 神山一義
1993年(平成5年)
- 「燃えよドラゴンズ! 平成FIVE」(編曲:神保雅彰、歌:久野誠)
- 本作品冒頭では、'91と同じく久野の台詞による優勝を決めるという仮定の架空実況が入る。
- 登場選手
1998年(平成10年)
- 「燃えよドラゴンズ! '98」(編曲・歌:山本正之)
- 登場選手
1999年(平成11年)
- 「燃えよドラゴンズ! '99」(編曲:神保雅彰、歌:舟木一夫)
- 登場選手
- 李鍾範
- 福留孝介
- 関川浩一
- レオ・ゴメス
- 立浪和義
- 山崎武司
- 井上一樹
- 中村武志
- 野口茂樹
- 山本昌
- 川上憲伸
- 武田一浩
- サムソン・リー
- 今中慎二
- 鶴田泰
- 門倉健
- 正津英志
- 前田幸長
- 中山裕章
- 落合英二
- 古池拓一
- 岩瀬仁紀
- 宣銅烈
- 愛甲猛
- 久慈照嘉
- 神野純一
- 山口幸司
- 音重鎮
- 「燃えよドラゴンズ! '99 優勝記念盤」(編曲・歌:山本正之)
- '99の歌詞を一部変更。
- 登場選手
- 李鍾範
- 福留孝介
- 関川浩一
- レオ・ゴメス
- 立浪和義
- 山崎武司
- 井上一樹
- 中村武志
- 野口茂樹
- 山本昌
- 川上憲伸
- 武田一浩
- サムソン・リー
- 今中慎二
- 鶴田泰
- 門倉健
- 正津英志
- 前田幸長
- 中山裕章
- 落合英二
- 岩瀬仁紀
- 宣銅烈
- 愛甲猛
- 久慈照嘉
- 神野純一
- 山口幸司
- 音重鎮
- 筒井壮
- 渡邉博幸
- 吉原孝介
- ネルソン・リリアーノ
- 鈴木郁洋
- 種田仁
- 大西崇之
2000年(平成12年)
- 「燃えよドラゴンズ! 2000(ミレニアム)」(編曲:山本正之、歌:板東英二 with CBCアナウンサーズ)
- 登場選手
2002年(平成14年)
- 「燃えよドラゴンズ!2002」(編曲:神保雅彰、歌:水木一郎)
- 登場選手
- 遠藤政隆
- 正津英志
- 落合英二
- 岩瀬仁紀
- エディ・ギャラード
- 井上一樹
- 藤立次郎
2004年(平成16年)
- 「燃えよドラゴンズ!2004」(編曲:藤原いくろう、歌:水木一郎)
- 初代とV2と'79で使われた「強気の勝負」(川上憲伸)、初代と'79で使われた「ミラクル投法」(山本昌)、初代とV2と'79と1982年版と'87で使われた「期待のルーキー」(中村公治)の歌詞が復活した。
- 登場選手
- 荒木雅博
- 井端弘和
- 立浪和義
- 福留孝介
- アレックス・オチョア
- 森野将彦
- 井上一樹
- 渡邉博幸
- 英智
- 谷繁元信
- 川上憲伸
- 山本昌
- 岡本真也
- 久本祐一
- 落合英二
2005年(平成17年)
- 「燃えよドラゴンズ!2005」(編曲:藤原いくろう、歌:水木一郎)
- 2004のアレンジを基に製作された。また、初代と'79と1982年版と'98で使われた「送りバント」(川相昌弘)の歌詞が再び復活した。
- 登場選手
- 荒木雅博
- 井端弘和
- 立浪和義
- タイロン・ウッズ
- 福留孝介
- アレックス・オチョア
- 森野将彦
- 井上一樹
- 谷繁元信
- 川上憲伸
- 山本昌
- 山井大介
- 落合英二
- 朝倉健太
- 岡本真也
- 小笠原孝
- 大西崇之
- 川相昌弘
- 高橋光信
- 澤井道久
- 森章剛
2006年(平成18年)
- 「燃えよドラゴンズ!2006」(編曲:藤原いくろう、歌:MoeDraGirL)
- MoeDraGirLはオーディションで選ばれた地元出身モデルの木ノ下美由紀・船橋いずみ・平田香織・森夕希子の4人で構成。
- 登場選手
- 荒木雅博
- 井端弘和
- 福留孝介
- タイロン・ウッズ
- アレックス・オチョア
- 立浪和義
- 井上一樹
- 朝倉健太
- 平井正史
- 中田賢一
- ルイス・マルティネス
- 岩瀬仁紀
- 森野将彦
- 英智
- 「優勝記念盤 燃えよドラゴンズ!2006」(編曲:藤原いくろう、歌:MoeDraGirL)
- 2006の歌詞を一部変更。
- 登場選手
- 荒木雅博
- 井端弘和
- 福留孝介
- タイロン・ウッズ
- 森野将彦
- アレックス・オチョア
- 井上一樹
- 谷繁元信
- 川上憲伸
- 山本昌
- 佐藤充
- 岩瀬仁紀
- 平井正史
- 中田賢一
- ルイス・マルティネス
- 朝倉健太
- 川相昌弘
- 奈良原浩
- 英智
- 藤井淳志
- 渡邉博幸
- 高橋光信
- 立浪和義
- 石井裕也
2007年(平成19年)
- 「燃えよドラゴンズ!2007」(編曲:藤原いくろう、歌:燃えドラオールスターズ)
- 燃えドラオールスターズはCBCラジオにレギュラー番組を持つつボイノリオ・矢野きよ実、ZIP-FMパーソナリティーの落合健太郎、FM愛知にレギュラーを持つ内藤聡、東海ラジオを中心に活動する山浦ひさし、名古屋むすめ歌舞伎の市川櫻子・市川瓢の7人で構成。
- 登場選手
- 「燃えよドラゴンズ!2007 日本一記念盤」(編曲:藤原いくろう、歌:つボイノリオ・矢野きよ実)
- 7番の歌詞は2007年日本シリーズにおける完全試合目前の継投がモチーフである。
- 登場選手
- 荒木雅博
- 井端弘和
- 森野将彦
- タイロン・ウッズ
- 中村紀洋
- 李炳圭
- 平田良介
- 谷繁元信
- 新井良太
- 堂上剛裕
- 高橋聡文
- 上田佳範
- 井上一樹
- 藤井淳志
- 石井裕也
- ラファエル・クルス
- 久本祐一
- 平井正史
- 鈴木義広
- 岡本真也
- 立浪和義
- 川上憲伸
- 中田賢一
- 朝倉健太
- 小笠原孝
- 山井大介
- 岩瀬仁紀
2008年(平成20年)
- 「燃えよドラゴンズ!2008」(編曲:神保正明、歌:松平健)
- 松平健が主演した時代劇「暴れん坊将軍」に因み、歌詞には「天下を取る」など勇ましいフレーズが含まれている。なお、松平は7年後の2015年に3代目球団歌「昇竜 -いざゆけ ドラゴンズ-」の歌唱に抜擢された。
- 登場選手
- 荒木雅博
- 井端弘和
- 和田一浩
- タイロン・ウッズ
- 森野将彦
- 中村紀洋
- 李炳圭
- 谷繁元信
- 川上憲伸
- 中田賢一
- 浅尾拓也
- 朝倉健太
- 山井大介
- 小笠原孝
- 藤井淳志
- 英智
- 田中大輔
- 堂上剛裕
- 堂上直倫
- 立浪和義
- 鈴木義広
- 久本祐一
- 中里篤史
2010年(平成22年)
- 「燃えよドラゴンズ!2010」(編曲:藤原いくろう、歌:水木一郎)
- 2005と同アレンジ。また、初代とV2と'77と'79と1982年版で使われた「君」(大島洋平と英智)の歌詞が復活したが、平仮名表記の「くん」に変更された。
- 登場選手
2011年(平成23年)
- 「燃えよドラゴンズ!2011 連覇記念盤」(編曲:岩崎将史、歌:水木一郎)
- 平田良介の歌詞は6月4日・5日に放った2試合連続サヨナラホームランがモチーフである。
- 登場選手
- 荒木雅博
- 井端弘和
- 森野将彦
- トニ・ブランコ
- 谷繁元信
- 和田一浩
- 平田良介
- 大島洋平
- 吉見一起
- チェン・ウェイン
- 川井雄太
- マキシモ・ネルソン
- エンジェルベルト・ソト
- 山井大介
- 高橋聡文
- 鈴木義広
- 小林正人
- 久本祐一
- 浅尾拓也
- 小池正晃
- 野本圭
- 佐伯貴弘
- 堂上剛裕
- 堂上直倫
- 伊藤準規
- 山内壮馬
- 三瀬幸司
- 平井正史
- 英智
- 岩瀬仁紀
2014年(平成26年)
- 「燃えよドラゴンズ!2014 覇権奪還」(編曲:神保正明、歌:水木一郎)
- 2002のアレンジを基に製作された。また、終盤に「落合GM」を盛り込む歌詞案もあったものの、中日球団からベンチ入りしている人の名前が好ましいという応答があったため、盛り込まれなかった[2]。
- 登場選手
- 大島洋平
- 荒木雅博
- エクトル・ルナ
- 平田良介
- 森野将彦
- 和田一浩
- 堂上直倫
- 谷繁元信
- 工藤隆人
- アンダーソン・エルナンデス
- 小笠原道大
- 吉見一起
- 浅尾拓也
- 山本昌
- 岩瀬仁紀
2019年(令和元年)
- 「燃えよドラゴンズ!2019 令和の激励」(編曲:藤原いくろう、歌:水木一郎)
- 登場選手
- 阿知羅拓馬
- ライデル・マルティネス
- ジョエリー・ロドリゲス
- 藤嶋健人
- 佐藤優
- 谷元圭介
- 大野奨太
- 吉見一起
- 松坂大輔
上記以外の「燃えよドラゴンズ!」
- '80年版 燃えよドラゴンズ(未レコード化)
- 歌詞は作られたため、掲載はしているものの、楽曲発表には至っておらず、お蔵入り作品となってしまった。
- 登場選手
- 高木守道
- 谷木恭平
- ウェイン・ギャレット
- 大島康徳
- ボビー・ジョーンズ
- 木俣達彦
- 井上弘昭
- 宇野勝
- 星野仙一
- 高橋三千丈
- 藤沢公也
- 水谷啓昭
- 鈴木孝政
- 小松辰雄
- 三沢淳
- 都裕次郎
- 三枝規悦
- 谷沢健一
- 藤波行雄
- 伊藤泰憲
- 田尾安志
- 田野倉正樹
- 牛島和彦
- 金山卓嗣
- 大河原栄
- 石井昭男
- 川又米利
- 島田芳明
- 栗岡英智
- 正岡真二
- 青山久人
- 堂上照
- '86年版 燃えよドラゴンズ(カラオケ版のみ)
- 歌詞は作られたため、掲載はしているものの、山内監督が休養のため、楽曲発表には至っておらず、お蔵入り作品となってしまった。
- 登場選手
- 平野謙
- 鈴木康友
- 川又米利
- ゲーリー・レーシッチ
- 大島康徳
- 宇野勝
- 中尾孝義
- 上川誠二
- 鈴木孝政
- 牛島和彦
- 都裕次郎
- 郭源治
- 杉本正
- 宮下昌己
- 桑田茂
- 石井昭男
- 藤波行雄
- 藤王康晴
- 内田強
- 豊田誠佑
- 彦野利勝
- 大石友好
- 栗岡英智
- 尾上旭
- 小松辰雄
- 谷沢健一
- 燃えよドラゴンズ!!'87 後期バージョン(歌:たいらいさお)
- 1997年に発売された『続・山本正之作品大全集』にカップリングされた貴重な収録曲('80年版と異なり、偶然にも日の目を見たパターンといえる)。当初は前期バージョンの燃えよドラゴンズ!!'87を収録する予定だったが、1987年後半に発売予定も、作品発表時には、歌詞の登場選手のうち数人がトレードされており、優勝争いする中、届いたマスターテープの歌詞を確認したところ、発売するにはふさわしくないとして、シングル発売がお蔵入りとして見送られてしまった。
- 登場選手・コーチ
- 平野謙
- 仁村徹
- ゲーリー・レーシッチ
- 落合博満
- 宇野勝
- 大島康徳
- 川又米利
- 中尾孝義
- 小松辰雄
- 杉本正
- 鈴木孝政
- 川畑泰博
- 森口益光
- 米村明
- 宮下昌己
- 江本晃一
- 郭源治
- 近藤真一
- 西村英嗣
- 中村武志
- 小松崎善久
- 岩本好広
- 尾上旭
- 豊田誠佑
- 鈴木康友
- 藤王康晴
- 彦野利勝
- 木俣達彦
- 島谷金二
- 池田英俊
- 加藤安雄
- 正岡真二
- 島野育夫
- 大石友好
- 蓬萊昭彦
- 藤波行雄
- 石井昭男
- 燃えよドラゴンズ! 往年の名選手編(歌:山本正之・久野誠)
- 1988年度のヤクルト戦・セ・リーグ優勝決定試合の実際の実況が入る。実況は久野で、その実況内容は偶然か同年リリースした'88の台詞と酷似している。
- 登場選手
- モエドラおばさんラップ(ラップ:杉山佳寿子、歌:山本正之)
- 燃えよドラゴンズ!がラップ化した曲。ラップの台詞以外は燃えよドラゴンズ!のサビのみが登場。
- 燃えよドラゴンズ!(歌:山本正之)
- 1994年に発売された山本正之シングル文庫『府中捕物控』の3曲目にカップリングされ、作者自身が初代の歌詞をアコースティックギターの伴奏で歌った収録曲。
- 登場選手・コーチ
- 高木守道
- 谷木恭平
- 井上弘昭
- ジーン・マーチン
- 谷沢健一
- 木俣達彦
- 島谷金二
- 広瀬宰
- 星野仙一
- 松本幸行
- 渋谷幸春
- 鈴木孝政
- 竹田和史
- 三沢淳
- 稲葉光雄
- 水谷寿伸
- 大島康徳
- 江藤省三
- ジミー・ウィリアム
- 藤波行雄
- 近藤貞雄
- 森下整鎮
- 井手峻
- 西田暢
- 正岡真二
- 燃えよドラゴンズ! '99 韓国三銃士(歌:舟木一夫・山本正之)
- 燃えよドラゴンズ!2000(ミレニアム)(歌:山本正之 with CBCアナウンサーズ)
- 2001年に発売された『蔵出・山本正之作品大全集』にカップリングされ、2000(ミレニアム)の板東の歌唱練習用として作者自身が吹き込んだ収録曲。
- 登場選手
- 種田仁
- 関川浩一
- 井端弘和
- 福留孝介
- 李鍾範
- レオ・ゴメス
- 立浪和義
- 山崎武司
- 神野純一
- 井上一樹
- 中村武志
- メルビン・バンチ
- 野口茂樹
- 岩瀬仁紀
- エディ・ギャラード
- 川上憲伸
- 小池秀郎
- 山本昌
- 武田一浩
- 前田幸長
- 鶴田泰
- 佐野重樹
- 鈴木平
- 正津英志
- 落合英二
- ディンゴ
- 愛甲猛
- 筒井壮
- 大西崇之
- 鈴木郁洋
- 久慈照嘉
- 渡邉博幸
- 荒木雅博
- 今中慎二
- 山北茂利
- 朝倉健太
- 日笠雅人
- 遠藤政隆
- 中山裕章
- 吉原孝介
- 燃えよドラゴンズ!往年の名選手編 <名鉄グループドラゴンズ後援会スペシャルエディション>(非売品、歌:山本正之)
- 本作品冒頭には、作者自身による「名鉄グループドラゴンズ後援会のみなさん!レッツゴー!」というかけ声が入る。また、一部歌詞の登場選手が板東英二から国枝利通に変更された。
- 登場選手
- 中利夫
- 高木守道
- 本多逸郎
- 西沢道夫
- 江藤慎一
- 杉山悟
- 谷沢健一
- 木俣達彦
- 服部受弘
- 杉下茂
- 鈴木孝政
- 権藤博
- 星野仙一
- 岡嶋博治
- 広野功
- 森徹
- 河合保彦
- 島谷金二
- 一枝修平
- 近藤貞雄
- 杉浦清
- 井上登
- 井上弘昭
- ジム・マーシャル
- トーマス・マーチン
- ケン・モッカ
- ジョン・ミラー
- ウィリー・デービス
- ゲーリー・レーシッチ
- 都裕次郎
- 稲葉光雄
- 空谷泰
- 大矢根博臣
- 国枝利通
- 牧野茂
- 児玉利一
- 法元英明
- 柿本実
- 野口明
- 伊奈勉
- 燃えよドラゴンズ!ナゴヤドーム合唱編(2002年・2003年版)(歌:水木一郎)
- ドラゴンズ主催試合で7回のドラゴンズ攻撃時(ラッキー7)に歌うために歌詞を短縮した曲。
- 燃えよドラゴンズ!(パンクバージョン)(歌:快音団)
- ナゴヤドーム合唱編(2002年・2003年版)のパンクバージョン。現在、この一部が横浜スタジアムで中日スタメン紹介時に流される。
- 燃えよドラゴンズ!ナゴヤドーム合唱編(2004年版)(歌:水木一郎)
- 燃えよドラゴンズ!球場合唱編(2005年版〜)(歌:水木一郎)
- 交流戦導入にあわせ、パ・リーグの6球団を意味する言葉が3番の歌詞に登場。2006年にMoe Dra Girlsが歌うバージョンも作られたほか、2007年版・2008年版にも球場合唱編が収録されているが、球場では、現在でも水木版を使用している。ビジター球場でもマスコット交流時を中心に流されることがあるが、対戦(ホーム)チームを歌う2番と3番は省略される。なお、2010年版からは横浜(現・DeNA)を倒す場面の歌詞が「ハマの星座に雲をかけ」から「ハマの戦士を沖へ追い」に変更されたが、2014年版では「ハマの戦士を沖へ追い」から「ハマの星座に雲をかけ」に戻されている(アレンジは2010年版と異なっている)。
- 2019年放送のテレビアニメ『八十亀ちゃんかんさつにっき』第12話では、ヒロインの八十亀最中(声:戸松遥)が歌うカバーバージョンが使われている。
- 燃えよドラゴンズ!命の限り(歌:山本正之)
- 山本正之の2016年に発売された『才能の熟成』にカップリングされ、初の実名選手が入らない歌詞となっている収録曲[2]。
- 燃えよドラゴンズ!令和の激励(歌:山本正之)
- 山本正之の2019年に発売された『飛行原理』にカップリングされ、歌詞の登場選手に石橋康太が追加された収録曲。
- 登場選手
- 平田良介
- 京田陽太
- 大島洋平
- ダヤン・ビシエド
- 高橋周平
- 堂上直倫
- 福田永将
- 加藤匠馬
- エンニー・ロメロ
- 大野雄大
- 笠原祥太郎
- 柳裕也
- 福谷浩司
- 又吉克樹
- 祖父江大輔
- 田島慎二
- 鈴木博志
- 遠藤一星
- 亀澤恭平
- 阿部寿樹
- 伊藤康祐
- 井領雅貴
- 藤井淳志
- ソイロ・アルモンテ
- 根尾昂
- 清水達也
- 勝野昌慶
- 三ツ間卓也
- 福敬登
- 阿知羅拓馬
- ライデル・マルティネス
- ジョエリー・ロドリゲス
- 藤嶋健人
- 佐藤優
- 谷元圭介
- 大野奨太
- 吉見一起
- 松坂大輔
- 伊藤準規
- 山井大介
- 鈴木翔太
- 岡田俊哉
- 小笠原慎之介
- 杉山翔大
- 武山真吾
- 石橋康太
- 木下拓哉
- 桂依央利
ほかにも、『中日小唄』、『少年ドラゴンズの歌』、『燃えよガッツだドラゴンズ』、『ダッシュだ!! ドラゴンズ』、『夢は1001、ドラゴンズ』、『ドラゴンズに乾杯!』、『竜の涙割り』は山本作品で、タイムボカンシリーズとマッチしている。
また、山本は自身のライブ限定で、その時期に応じた特別の歌詞での『燃えよドラゴンズ!』を披露することも多い。当然CD等には収録されない。
エピソードなど
- 初版を歌った板東英二はレコードリリースした人物で唯一の中日OBであり、歌詞にも登場(ただし自身の歌唱ではない「往年の名選手編」)したことがある。さらに中日球場(初版)→ナゴヤ球場(82)→ナゴヤドーム(2000)の3つの球場名での歌唱経験がある(他に球場名を3つとも歌唱しているのは作者である山本正之しかいない)。
関連項目
- 木俣達彦の燃えよドラゴンズ - CBCテレビでかつて放送されたスポーツ番組。
- それゆけ!!(○曜)(パーソナリティー名) - 毎日放送のラジオ番組。'82年版のインストゥルメンタルがテーマソングとして使用された(当初、「それゆけ!金曜・板東英二」として放送が開始され、後に他のパーソナリティーを含めた帯番組となったため)。
- 月光仮面 - 初代から'82までのイントロ部分が同番組主題歌「月光仮面は誰でしょう」(小川寛興作曲版)に酷似している。これは、山本が編曲の神保正明に「月光仮面は誰でしょう」のようなイントロを頼んだところ、ほぼそのままのイントロが出来上がってきて、時間がなかったためそのままレコーディングされてしまったことに起因するといわれている(一方で後年、自身の番組にてつボイノリオは、山本から聞いた話として、山本は曲が完成するまでどんなイントロになるか全然知らなかったと発言している)。これについては小川から山本に対し、正式にクレームが入ったが、仲介者が間に立って和解したという。'87以降の版では当該イントロは使用されず、大幅な改編がなされている。
- 名古屋はええよ!やっとかめ - 本曲同様、山本正之作曲。イントロ部分が本曲のサビに類似しているといわれている。
- 河村たかし - 現・名古屋市長。選挙活動の際に流れている。「名古屋の国歌」とまで言うほどのお気に入り。2010年と2011年の優勝報告会でも高々に歌っていた。
- 究極超人あ〜る - イメージアルバムに収録されているメドレー「はっぴぃ・ぱらだいすの逆襲」の一編「燃えよ曲垣」(歌:古谷徹)は、本曲をベースに『巨人の星』の主題歌「ゆけゆけ飛雄馬」風の歌詞を付けた曲になっている。これは曲垣が野球部出身であったこと、曲垣役の古谷がかつて星飛雄馬を演じていたこと、作曲者が山本正之であることから行われた多重パロディである。
- フェリックス・ミヤーン - '75年版で他球団(当時ニューヨーク・メッツ所属)選手ながら歌詞に登場する。
出典
- ^ 久野誠の「取材ノートお見せします」第七回「燃えドラ」 - ぴあ中部版WEB
- ^ a b c d e 作者が明かす、球史に残る応援歌「燃えよドラゴンズ!」はこうして生まれた - 文春オンライン(2018年7月27日)