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「マリオカートシリーズ」の版間の差分

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2021年5月20日 (木) 22:57時点における版

マリオシリーズ > マリオカートシリーズ
マリオカートシリーズ
ジャンル アクションレースゲーム
開発元 任天堂
インテリジェントシステムズ
バンダイナムコエンターテインメント
レトロスタジオ
Velan Studios
発売元 任天堂(家庭用版)
ナムコ(アーケード版『1』)
バンダイナムコエンターテインメント(アーケード版『2』以降)
主な製作者 宮本茂
紺野秀樹
杉山直
大八木泰幸
1作目 スーパーマリオカート
1992年8月27日
最新作 マリオカート ライブ ホームサーキット
2020年10月16日
公式サイト ソフトコレクション|マリオポータル [リンク切れ]
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マリオカートシリーズ: MARIO KART Series)は、任天堂が開発・発売しているマリオシリーズ内のアクションレースゲームシリーズ。2020年現在、マリオカートシリーズの累計の売り上げは世界で1億5,000万本以上を達成[1]

概要

マリオとその仲間達がレーシングカート風の乗り物に乗り込み、マリオシリーズの世界観をモチーフにした多彩なコースで速さを競う。従来のレースゲームと一線を画しているのが、強いアクション性・ランダム性が盛り込まれている点である。また、コース上に多彩なギミックが配置されており、レースを有利に展開するための様々な効用を持つアイテムが入手出来る「アイテムボックス」などの仕掛けが存在している。このアイテムボックスから手に入るアイテムはその時の状況(順位、上位との距離)に応じて種類が異なり、さらにアイテム自体もランダムで決定する。つまり、各プレイヤーの力量に加えて運も最終的な勝敗を大きく分けるシステムになっている。

このため、プレイヤーは単純にどれだけ速く走れるかだけではなく、そのような不確定要素に対処した上で高順位をマークするためのテクニックや戦略を要求される。このシステムによって、ギリギリのコース取りでコンマ1秒を争うようなコアなレースゲームユーザー以外の一般ユーザーにも広く受け入れられ、高い人気を得ている。

特にスーパーファミコン用に発売された『スーパーマリオカート』、NINTENDO64用に発売された『マリオカート64』は、共に日本国内における各ハード向けの全ソフト中最高の販売本数を記録し、さらにWii用に発売された『マリオカートWii』はビデオゲーム史上世界で最も販売本数の多いレースゲームになるなど、このシリーズが任天堂ハード普及へ果たす貢献は大きく、キラーソフトの一つとして位置づけられている。Wii U用に発売された『マリオカート8』で、国内のシリーズ累計販売本数が2000万本を達成した。

シリーズ一覧

家庭用

作品順 タイトル 発売日 対応機種 売上本数 日本の旗 売上本数 世界の旗
1 スーパーマリオカート 1992年8月27日 スーパーファミコン 382万本 876万本
2 マリオカート64 1996年12月14日 NINTENDO64 224万本 987万本
3 マリオカートアドバンス 2001年7月21日 ゲームボーイアドバンス 94万本 591万本
4 マリオカート ダブルダッシュ!! 2003年11月7日 ニンテンドーゲームキューブ 87万本 700万本
5 マリオカートDS 2005年12月8日 ニンテンドーDS 400万本 2360万本[2]
6 マリオカートWii 2008年4月10日 Wii 370万本 3738万本[3]
7 マリオカート7 2011年12月1日 ニンテンドー3DS 301万本 1894万本[4]
8 マリオカート8 2014年5月29日 Wii U 128万本 845万本[5]
9 マリオカート8 デラックス 2017年4月28日 Nintendo Switch 480万本 3539万本[6]
10 マリオカート ライブ ホームサーキット 2020年10月16日 Nintendo Switch 21万本 127万本

スマートフォン向けアプリ

作品順 タイトル 配信日 対応機種
1 マリオカート ツアー 2019年9月25日 iOSAndroid

アーケードゲーム

作品順 タイトル 稼働日
1 マリオカート アーケードグランプリ 2005年12月中旬
2 マリオカート アーケードグランプリ2 2007年3月中旬
3 マリオカート アーケードグランプリDX 2013年7月25日
4 マリオカート アーケードグランプリVR 2017年7月14日

アトラクション

マリオカート 〜クッパの挑戦状〜
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンにある本作をモチーフにしたライド型アトラクション。2021年3月18日開業[7]

プレイヤーキャラクター

シリーズによって差異はあるものの、基本的に各キャラクターごとに軽量級中量級重量級に分類されており、それぞれ性能も異なっている。また、複数台ある中からマシンを選択出来る作品では乗れるマシンの種類、固有アイテムが存在する作品では使用出来る固有アイテムの種類がキャラクターによって異なる場合がある。

以下、同一キャラクターの色違いや衣装違いなどのバリエーションのみで登場しているキャラクターは記載しない。

  • 記号の意味
    • ○…基本キャラクター[注 1]
    • △…隠しキャラクター[注 2]
    • ☆…アップデートやダウンロードコンテンツでの追加キャラクター
    • ◇…特定の条件下でのみ使用可能
    • ※…CPU専用キャラクター
    • ×…登場しない(背景などでの登場を含む)
キャラクター名 家庭用版 アプリ版 アーケード版
スーパー 64 アドバンス ダブルダッシュ!! DS Wii 7 8 8 デラックス ライブ ツアー 1 2 DX VR
マリオ[注 3]
ルイージ[注 4]
ピーチ ×
ヨッシー ×
クッパ ×
ドンキーコングJr.[注 5] × × × × × × × × × × × × ×
ノコノコ × × × × × × × ×
キノピオ × ×
ドンキーコング × × ×
ワリオ × ×
デイジー × × × × × × ×
ディディーコング × × × × × × × × × × × ×
ワルイージ × × × × × × ×
キャサリン × × × × × × × × × × × ×
パタパタ × × × × × × × × × × × × × ×
クッパJr. × × × × × × × × ×
ベビィマリオ × × × × × × × × ×
ベビィルイージ × × × × × × × × × ×
キノピコ × × × × × × × × × ×
ボスパックン × × × × × × × × × × × × × ×
キングテレサ × × × × × × × × × ×
ヘイホー × × × × × × × × × ×
カロン × × × × × × × × × × ×
HVC-012 × × × × × × × × × × × × × ×
ベビィピーチ × × × × × × × × × ×
ベビィデイジー × × × × × × × × × × ×
ファンキーコング × × × × × × × × × × × × ×
ロゼッタ × × × × × × × × ×
ほねクッパ[注 6] × × × × × × × × × ×
Mii × × × × × × × × × × ×
メタルマリオ[注 7] × × × × × × × × ×
ハニークイーン × × × × × × × × × × × × × ×
ハナチャン × × × × × × × × × × × × × ×
ジュゲム × × × × × × × × × ×
ラリー × × × × × × × × × × ×
レミー × × × × × × × × × × ×
ロイ × × × × × × × × × × ×
イギー × × × × × × × × × × ×
ルドウィッグ × × × × × × × × × × ×
モートン × × × × × × × × × × ×
ウェンディ × × × × × × × × × × ×
ベビィロゼッタ × × × × × × × × × × × ×
ピンクゴールドピーチ × × × × × × × × × × × ×
タヌキマリオ × × × × × × × × × × × × ×
ネコピーチ × × × × × × × × × × × ×
キノピーチ × × × × × × × × × × × × × ×
ポリーン × × × × × × × × × × × × × ×
ハンマーブロス[注 8] × × × × × × × × × × × × × ×
チョロプー × × × × × × × × × × × × × ×
ディクシーコング × × × × × × × × × × × × × ×
トッテン × × × × × × × × × × × × × ×
ボムキング × × × × × × × × × × × × × ×
リンク × × × × × × × × × × × × ×
むらびと(男の子) × × × × × × × × × × × × ×
むらびと(女の子) × × × × × × × × × × × × ×
しずえ × × × × × × × × × × × × ×
ボーイ × × × × × × × × × × × × × ×
ガール × × × × × × × × × × × × × ×
パックマン × × × × × × × × × × × ×
ミズ・パックマン × × × × × × × × × × × × ×
アカベイ × × × × × × × × × × × × ×
まめっち × × × × × × × × × × × × × ×
どんちゃん × × × × × × × × × × × × × ×

コース

コースは「マリオサーキット」をはじめとしたオーソドックスなサーキットコース、モトクロスサーキット、市街地、高速道路、建造物の中を走るコース、さらには自然、海、氷、雪、空など非常に多彩である。いずれも一連のマリオシリーズの世界観を崩すことなく表現しており、様々なキャラクターやギミックも登場する。

家庭用版[注 9]では4コース[注 10]をひとまとめにして一つのカップが構成され、「キノコカップ」、「フラワーカップ」、「スターカップ」、「スペシャルカップ」の4つのカップが用意されている[注 11]。また、「スペシャルカップ」の第3コースは「クッパキャッスル」[注 12]、最終コースは虹の道を走る「レインボーロード」の専用枠となっている。

また、『DS』以降では過去の作品のコースが再収録されている。こちらも「こうらカップ」、「バナナカップ」、「このはカップ」、「サンダーカップ」の4つのカップがあり、4コース×4カップで編成されている[注 13]。コースによっては、構造や周回数が過去作から変わっているものもある。

『8』では追加コンテンツとして、さらに4カップ×4コースが有料で追加されており、『8 デラックス』ではこれらのコースも初めから収録されている。

アーケード版では各カップごとに2コースで編成され、グランプリでは1コースで条件の異なるレースが2回ずつ行われる。また、アプリ版では大半のコースが家庭用版からの再収録となっている。

アイテム

本節では家庭用版とアプリ版のアイテムについて解説する。アーケード版のアイテムに関してはマリオカート アーケードグランプリ#アイテムを参照。

アイテムはコース上にある「アイテムボックス」を通過すると入手できる[注 14]。各アイテムの出現率は「現在の順位」(『8』および『8 デラックス』では「1位との距離」)によって変動する。ただし、特定のアイテムしか出現しない特殊なアイテムボックスが部分的に配置されているコース(例:『64』の「ノコノコビーチ」、『DS』『7』の「DKスノーマウンテン」)もある。

『ダブルダッシュ!!』『8 デラックス』、『ライブ』では一度に2つのアイテムを所持できる[注 15]。この『ダブルダッシュ‼︎』、『8デラックス』では一度に2つアイテムが手に入る「ダブルアイテムボックス」も登場する。

『ツアー』ではキャラクターごとに設定されたコースとの相性に応じて、最大3つのアイテムを所持できる。また、1レースにつき1回のみ消費アイテムである「アイテムチケット」を使用し、アイテムを入手可能である。アイテムチケットを使用した場合、通常のアイテムボックスを通過した時より、入手までのタイムラグは短く、所持アイテムが1つでも残っている状態ではアイテムチケットは使用できない。また、3つ同時入手が可能なキャラで同じアイテムが3つ揃うと、一定時間無敵状態になり、さらにアイテムを連続で使用できる「アイテムフィーバー」が発生する。オートアイテムの設定をOFFにしている場合、異なる所持アイテムを2種類以上残した状態でアイテムボックスを通過すると同じアイテムがそろう可能性は無いのでフィーバーが発生することはないが、必ずしも所持アイテムが無い状態でアイテムボックスを通過・アイテムチケットを使用して3つ揃える事は必須ではなく、オートアイテムOFFであっても、所持アイテムを1~2個(2個の場合は同一アイテム)残した状態でアイテムボックスを通過し、残りの空欄ストックに同じアイテムが揃ってアイテムフィーバーが発生することもある。アイテムフィーバーの発生確率は下位・後の周回のほうが高く[8]、使用キャラクターのレアリティ・レベルに応じてフィーバー確率の上乗せ補正がかかるが、2回連続での発生・2人以上同時での発生はない[8]

『ダブルダッシュ!!』以降ではサンダーなどで攻撃されるとその場で失い、作品によっては一部のアイテムがコース上に落ちる。コインが実装されている作品では、アイテム攻撃を受けてスピンするとコインを一定枚数落とす。

『8』以降ではアイテムを装備している状態でもストックを消費しなくなった。また、制限時間があるアイテムを使うと、残り時間を示すメーターが表示されるようになった。

攻撃アイテム

ミドリこうら(ミドリのこうら)
全作品に登場。発射すると直進し、命中したカートを転倒させる。壁に当たると跳ね返ってくる。『スーパー』では「トラップアイテム」(後述)と同様の後方への設置、『64』以降では後方への発射も可能。
『64』以降[注 16]ではボタンを押しっぱなしにするとカートの後ろにストックも可能で、後方からの攻撃に対する防壁としても使える。
『スーパー』ではCPUのノコノコも使用するが、こちらは「トラップアイテム」扱いで、前方・後方共に設置するタイプとなる。
トリプルミドリこうら
『64』から登場。ミドリこうらが3つセットになったもの。カートの周囲を旋回し、ボタンを押すたびに1個ずつ発射される。
装備中は全方位に対して防壁を張れるため、体当たりによる直接攻撃も可能。
『ダブルダッシュ!!』ではノコノコとパタパタのスペシャルアイテムとして登場。カートの周りを旋回せず手に持つため、前述のようなガード効果はない。また、2つ以上持った状態で攻撃を受けると1つに減ってしまう。
『ツアー』ではスペシャルスキルとして登場。他のアイテムと同様に1回のみの使い切りで、3個のミドリこうらを同時に発射する。
アカこうら(アカのこうら)
全作品に登場。カートを追尾する機能を持つこうら。発射すると、レースでは1つ前の、バトルの場合は一番近いカートを追撃する。壁やアイテムに当たると消滅する。こちらも『64』以降[注 16]ではストック可能。
レースで1位の状態のときに使用した場合の挙動は作品によって異なり、そのまま直進したり、敵カートに近づいても追尾しなくなったりする。また、バトルではまわりにライバルがいない時はそのまま直進する。
『アドバンス』では後方に設置することも可能で、この場合は側を通ったカートを狙う。『ダブルダッシュ!!』以降は後方発射も可能だが、その場合は追尾しない。
トリプルアカこうら
『64』~『8 デラックス』に登場。アカこうらが3つセットになった状態のアイテム。発射前の仕様はトリプルミドリこうらと同じ。
『ダブルダッシュ!!』ではノコノコとパタパタのスペシャルアイテムとして登場。
トゲゾーこうら(トゲゾーのこうら)
『64』から登場。発射すると猛スピードでコースを巡回しながら、1位のカートを追撃する。
1位の時に使用すると、使った本人に対して攻撃する。
途中のカートやアイテムに当たっても消えないため、通常のアイテムでは回避できない。命中時のクラッシュが大きいため、ジャンプ中などに命中してしまうとタイムロスが大きい。
『64』『アドバンス』では地面を進むため、他のプレイヤーを巻き込むこともあるが、壁に当たって消滅することもある。また、ボタンを押した状態でカートの後ろにガード用として使える。この場合は通常のアイテムが命中しただけで消えるが、他のトゲゾーこうらをも防げる。『アドバンス』ではアカこうらと同様にコース上に設置可能で、この場合は1位のカートが近づくと追尾する。
『ダブルダッシュ!!』『DS』『Wii』では甲羅に羽が付き、コースの中央上空を超高速で飛行し、1位のプレイヤーに近づくと追尾を始め、命中すると大爆発して周囲のカートをまとめてクラッシュさせる[注 17]。その代わり、他のプレイヤーに直接ぶつかる事は無くなっている。
『7』以降では1位のプレイヤーに命中すると爆発する点は変わらないが、羽が無くなりコースに沿って低空飛行するため、途中で他のプレイヤーに当たることもある。
『Wii』以降では爆発寸前にダッシュキノコを使うと回避できるが、1位の状態だとキノコが出現しない[注 18]ため狙えるようなものではなく、持っていたとしても『7』以降ではタイミングがかなりシビア。『8』以降ではスーパークラクションを使うことによって破壊することが可能で、こちらはキノコを使う方法よりもかなり猶予時間が長い。
他にはダメージを受けてしまうが、バナナやサンダー等でダメージを受けた直後(ダメージ判定中)だとトゲゾーこうらを実質無効化することができる。
サンダー(イナズマ)
全作品に登場。自分以外の全員をスピンさせる上、一定時間小さくさせる。小さくなっている間はスピードなどの性能が落ちる。
『DS』以降では上位のカートほど効力が長くなるようになった。クリボーなど、コース上の一部の障害物も影響を受ける。
一部作品では通常状態のカートに体当たりされると潰され、多大なタイムロスになる。また、『64』では小さいカート同士が衝突すると両方とも潰れる。
無敵系アイテムを使うかタイミング良くコースアウトする以外ではほとんど回避できず、『ダブルダッシュ!!』以降ではアイテムまで失わさせ、さらに『7』以降はグライダーで飛んでいるカートすら落とすという非常に強力なアイテムであるため、基本的に下位でしか出現しない。
ボムへい
『ダブルダッシュ!!』から登場。コース上に投下すると、アイテムやカートの衝突や接近、一定時間の経過によって爆発し、爆風に入り込んだカートをクラッシュさせる[注 17]。後方に設置することも可能。
『DS』以降ではボタンを押しっぱなしにすればカートの後ろに装備できる。この間は時間経過による爆発は発生しないが、他のマシンやアイテムに当たって爆発した場合、速度が足りないと自分も巻き込まれてしまう。
『7』以降では設置されたボムへいが歩き、近くのマシンの方に若干移動するようになった。
初登場の『ダブルダッシュ!!』ではワリオとワルイージのスペシャルアイテム。
ダブルボムへい
『ツアー』に登場するスペシャルスキル。ボムへいが2つセットになったもので、使用すると2つ同時に投下する。
ボムへいキャノン
『ツアー』に登場するスペシャルスキル。前方方向のみに一定時間ボムへいが発射し続ける。自分で発射したボムへいの爆風に巻き込まれてもクラッシュはしない。
ギガボムへい
『ツアー』のみに登場するスペシャルスキル。前方にしか投げることは出来ないが、非常に大きいため命中しやすい上に、爆風の幅がコースの横から横までと爆風の幅が非常に大きい。
ファイアボール
『ダブルダッシュ!!』に登場する、マリオとルイージのスペシャルアイテム。投げると5個(バトルでは3個)に分裂し、接触するとクラッシュする。後方に投げることも可能。
基本的には赤色だが、ルイージが入手した時のみ緑色になる。
ヨッシーのたまご / キャサリンのたまご
『ダブルダッシュ!!』『ツアー』に登場。障害物または相手に命中すると殻が割れ、中から3つのアイテムが出現する。しばらく障害物にぶつからないと、自動的に割れる。
アカこうら同様、前方に投げると前方のライバルを追尾し、後方に投げるとそのまま直進する。
『ダブルダッシュ!!』ではヨッシーとキャサリンのスペシャルアイテムとして登場。ヨッシーは緑色の「ヨッシーのたまご」、キャサリンはピンク色の「キャサリンのたまご」を使用する。
『ツアー』ではスペシャルスキルで、アイテムが大きくばら撒かれるようになった。また、「キャサリンのたまご」のデザインが『スーパーマリオUSA』と同じ無地のものに変更されている。
クッパこうら
『ダブルダッシュ!!』『ツアー』に登場。投げると巨大化して直進し壁に当たると跳ね返る。非常に大きいため命中しやすい上に、タイムロスも大きい。
『ダブルダッシュ!!』ではクッパとクッパJr.のスペシャルアイテムで、後方に投げることも可能。『ツアー』ではスペシャルスキルで、前方にしか投げられなくなっている。
POWブロック
『Wii』のみ登場。小さい揺れの後に大きい揺れが起き、レースでは自分よりも上位の地上にいるカート、バトルでは相手チームのマシン全てを飛び上げてスピンさせ、アイテムを落とさせる。
スーパースターやキラーの無敵状態や巨大キノコ使用時、空中にいる時は回避できる。
大きい揺れの瞬間にジャンプアクションの操作を行うと減速を無効化できるが、アイテムは落としてしまうのは変わらない。あつめてコインではこの回避操作を行うと、コインを失わない。
ファイアフラワー
『7』から登場。最大10発のファイアボールを前か後ろに投げられる。弾は壁などに当たると反射し、当たったカートをスピンさせる。
1発目を投げてから一定時間が経つと、自動的に残りの弾を失う。また、『7』では画面上に3発までしか出せず、4発以上出すと古い物から消えていく。『8』以降では使える残り時間がアイテム欄で確認出来る。
『ツアー』ではスペシャルスキルとして登場。『ダブルダッシュ!!』のファイアボールに近い仕様で、3発のファイアボールを同時に投げる(アイテムフィーバー時は1発ずつ)。
ブーメランフラワー
『8』から登場。3回までブーメランを前か後ろに投げ、当たったカートをスピンさせる。戻ってくる時にも当たり判定がある他、貫通性能があり、こうらなどを装備していても攻撃を食らってしまう。
ブーメランを投げている間に別のアイテムを取ると、戻ってきた時に消滅する。また、スター状態のライバルやキラーに当たると壊れてしまう。
『ツアー』ではスペシャルスキルとして登場。他のアイテムと同様に1回のみの使い切りで、自分の周囲を回転するように飛んでいく。ライバルをクラッシュさせるだけでなく、コース上のコイン(コース上に元々配置されているコイン、ライバルが落としたりコインボックスで撒いたコインなど問わない)を吸い取り回収する効果もある。
アイスフラワー
『ツアー』のみに登場するスペシャルスキル。一度に3つ発射し、後方に発射することも可能。ヒットすると前方に3秒間凍ってしまい、場合によっては壁に激突し、大幅なタイムロスが発生する。凍っている最中は無敵になる為、サンダーを受けても回避されるが、アイテムが使用出来ない為、凍ったままアイテムボックスを通過するとオートアイテムがONであってもアイテムが使用されない。なお、凍ったままコース上のコインを通過した場合、コインは回収される。
パックンフラワー
『8』『8 デラックス』に登場。使うと一定時間カートの前にパックンフラワーを装着する。
パックンフラワーが出ている間、近くの前方にいるカートに噛みついて転倒させる他、落ちているバナナや飛んできた甲羅、墨をかけようとしたゲッソーなども食べてくれる。コインも自動で回収する。
噛みつくたびに加速がかかり、止まっている状態からでもすぐに復帰出来る。
出していれば自動で噛みついてくれるが、アイテムボタンで任意的に噛みつかせることも可能。
出している時にジャンプアクションを決めるとパックンフラワーもポーズを取り、ブーメランに当たったり、爆風などに巻き込まれたりすると一瞬気絶したりする。使っている時はアイテム欄にて残り時間が確認出来る。
スーパークラクション
『8』から登場。使うと大音量を出し、自分の近くにいるプレイヤーを転倒させる。
落ちているアイテムや飛んできたアカこうら、ライバルが装備しているアイテム、トゲゾーこうらも破壊することができる。『ツアー』においては、無敵状態でぶつかるとスコア加算されるギミックにスーパークラクションを当てると同様にスコア加算することが出来る。

トラップアイテム

バナナ
全作品に登場。バナナの皮。コース上に設置でき、接触するとスピンする。上方向+アイテムボタンで前方に投げられる。
『64』以降[注 16]ではボタンを押しっぱなしにすることでカートの後ろにストックでき、後方からの攻撃(こうらなど)に対する防壁として使える。
『64』『アドバンス』では踏んでからスピンするまでに猶予時間が存在し、それまでにブレーキを掛ければスピンを防ぐ事が出来る。
『スーパー』ではCPUのドンキーコングJr.も使用する。効果はプレイヤー版と同様。
バナナセット
『64』のみ登場。バナナが5つセットになったもの。一度ボタンを押すとカートの後ろに1列に装備され、ボタンを押すたびに1本ずつ設置する。
装備されているバナナが1つでもマシンに当たると、残りのバナナがばら撒かれてしまう。
トリプルバナナ
『DS』以降に登場。バナナが3つセットになったもの。基本的な仕様はバナナセットと同じだが、マシンに当たって残りのバナナがばら撒かれる事はなくなった。
『8』『8 デラックス』では他のトリプル系アイテムと同様に、カートの周囲を旋回する。
『ツアー』ではスペシャルスキルとして登場。他のアイテムと同様に1回のみの使い切りで、3つのバナナを同時に設置する。
ジャンボバナナ
『ダブルダッシュ!!』『ツアー』に登場。狭い場所にあると回避困難な巨大バナナで、ぶつかるとバナナ3つに分裂する。通常のバナナと同様、上位で出やすい。
『ダブルダッシュ!!』ではドンキーコングとディディーコングのスペシャルアイテム、『ツアー』ではスペシャルスキルとして登場。
バナナバレル
『ツアー』に登場するスペシャルスキル。2つの大砲からバナナを前方にばら撒いていく。
火の玉
『スーパー』のみに登場する、CPUのクッパ専用アイテム。命中するとスピンする。小さな円を描いて回転するため回避しにくい。
『スーパー』のみに登場する、CPUのヨッシー専用アイテム。命中するとスピンする。前述の「ヨッシーのたまご」とは別物。
毒キノコ
『スーパー』のみに登場する、CPUのピーチ・キノピオ専用アイテム。触れるとイナズマと同様に一定時間小さくなってしまう。
にせアイテムボックス(にせものアイテム)
『64』『ダブルダッシュ!!』『DS』『Wii』に登場。外見はアイテムボックスにそっくりで、触れると転倒する。
『64』のみ「にせものアイテム」という名前で登場、爆弾という設定になっている[9]など後の作品と異なる。
『64』では後方にしか設置できないが、『ダブルダッシュ!!』以降では前方に設置することも可能。
ボタンを押しっぱなしにするとカートの後ろに装備できる[注 16]。ただし『ダブルダッシュ!!』以降ではアイテムを貫通するようになったため、防御には使えない。
外見の違いはシリーズによって異なり、『64』では「?」マークが上下逆(¿型)になっていることぐらいなので識別が困難。『ダブルダッシュ!!』『Wii』では接近すると赤色に変色する[注 19]。『DS』では「?」マークがない上に回転もしないせず、下画面の拡大マップでは赤色で表示される。

パワーアップアイテム

ダッシュキノコ(キノコ)
全作品に登場。一瞬だけカートを加速させるアイテム。この加速の勢いを利用した突進で相手カートを弾き飛ばすことも可能。
悪路でも速度が落ちず、高速で通過できるため、ショートカットにも使える。
『スーパー』『アドバンス』では加速時にジャンプ台を踏むことで大ジャンプが可能。また、『スーパー』では小さくなった時でもダッシュ中なら潰されない。
『アドバンス』では使用時のバックファイアでアカこうらの攻撃、『Wii』以降ではトゲゾーこうらの攻撃を回避できる。
『ダブルダッシュ!!』以降のバトルモードでは、ダッシュ中にライバルに激突すると風船などを奪える(他のキノコ系アイテムも同様)。加えて『ダブルダッシュ!!』ではアイテムを奪うこともできる。
トリプルダッシュキノコ(トリプルキノコ)
『64』以降に登場。ダッシュキノコが3つセットになった状態のアイテム。
『8』以降では取得すると、他のトリプル系アイテムのように3つのキノコがカートの周りを回るようになった[注 20]。回っているキノコは相手にぶつかっても消滅しないが、相手にミニターボと同等の加速を与える。
『64』以降のタイムアタックでは、あらかじめトリプルダッシュキノコを持っている状態でスタートする。また、『アドバンス』ではタイムアタックに相当する「タイムトライアル」専用のアイテムとなっている。ただし『ダブルダッシュ!!』では操縦者2名が1つずつ持つため合計2個となり、『DS』では使用するカートの性能によって数が変動する(1 - 3個)。
『ツアー』ではスペシャルスキルとして登場。1回の使用でダッシュキノコ3個分の加速を行う。
パワフルダッシュキノコ(パワフルキノコ)
『64』および『ダブルダッシュ』〜『8 デラックス』に登場。アイテムボタンを押してから一定時間の間、ボタンを押すたびに加速できるアイテム。
使用中であっても、ライバルがテレサを使用すると奪われてしまう。
『ダブルダッシュ!!』ではキノピオとキノピコのスペシャルアイテムとして登場。
キノコたいほう
『ツアー』に登場するスペシャルスキル。使用するとキノコを前方に撒いていく。ばら撒かれたキノコは相手も取ることが可能。
スーパースター(スター)
全作品に登場。一定時間無敵状態となり、加速力・最高速度が上昇し、ライバルに接触するとクラッシュさせる他、一部の障害物を破壊もしくは弾き飛せる。
悪路を通過してもスピードが低下しないため、ショートカットにも使用できる。ただし、『スーパー』では悪路を通過するほど時間切れが早くなる。
キラー及びスター状態のライバルと接触した場合は、クラッシュなどはなく単純に衝突するため、場合によっては押されてコースアウトする危険もある。
『ダブルダッシュ!!』では相手カートに接触したときにアイテムを奪える。同作からはキノコ系アイテムと同様、バトルモードで衝突した時に風船などを奪えるようになった。
『64』では崖などで踏み外して転倒すると途中で効果が切れてしまう。『8』以降ではジュゲムの救助の仕様変更に伴い、スター状態で落ちても効果が切れずにそのまま復帰するようになった。
『ツアー』のシングルプレイモードでは一部のボーナスチャレンジを除いて出現しない。マルチプレイモードではルールをフィーバー無しに設定した場合に出現する。
『スーパー』ではCPUのマリオとルイージも使用するが、プレイヤー版とは異なり速度は変わらない。
ワンワン
『ダブルダッシュ!!』、『ライブホームサーキット』に登場する、ベビィマリオとベビィルイージのスペシャルアイテム。ワンワンが鎖で繋がったカートを一定時間引っ張ってくれる。専用のBGMと共に高速でコースに沿って進みながら、衝突したライバルをクラッシュさせていく。
無敵ではないため、攻撃されると鎖が切れてしまう。鎖が切れたワンワンはしばらくコース上を走り続ける。
『ライブ』では、どのキャラでも使用可能。
キラー
『DS』から登場。プレイヤー自身がキラーに変身して完全な無敵状態になり、一時的に操作をほとんど受け付けず、超高速でコースに沿って進みながら衝突したカートをクラッシュさせる。変身中はアイテムを取得することはできないが、アイテムを2つ以上取れる『8 デラックス』『ツアー』では1つ空きがあればアイテムボックスでアイテムを取得することができる。
一定の数だけ順位を上げるか一定時間経過する、もしくは1位になると効果が切れる。このタイミングはある程度調整され、穴の上などでは効果が切れなくなっている。グライダーで飛行する場所で効果が切れた場合は、自動的にグライダーが開いた状態になる。
浮遊中に壁などに突っ掛かって進めなくなった場合は、途中で効果が切れる。またコースから落下中に使用した場合、落ちかけた程度ではすぐにコースに復帰するが、ある程度落下していると上昇せずそのまま落ちることが多い。
『ツアー』でのアイテムフィーバー時はキラーに変身しながら、使用するたびに爆発する小型のキラーを発射していく。
きょだいキノコ
『Wii』『ツアー』に登場。一定時間巨大化し、この状態で誰かに接触すると踏み潰すことができる。
『Wii』では巨大化している間は速度が上がり、バナナやトゲゾーこうらなど、ほとんどのアイテムやトラップによるダメージを受けなくなる。ただし完全な無敵になれるわけではなく、スーパースターやキラー状態のライバルに体当たりされると転倒してしまうほか、サンダーを受けるかサンダーバーに衝突すると強制的に元のサイズに戻る。
『ツアー』では速度の上昇がなくなる、アイテムにぶつかると元のサイズに戻されるという弱体化が施された[疑問点]
スーパーこのは
『7』のみ登場。一定時間、カートにタヌキのしっぽが付き、しっぽを振ってまわりのカートを攻撃したり、ライバルからの攻撃アイテムや設置されたバナナを撥ね返すことが可能(静止中のこうらを動かすこともできる)。一部の敵キャラも倒すことができる。
攻撃を受けると時間内でも効果が解除されてしまうほか、しっぽを回さずにこうらに当たると相殺される。また、装備中は他のアイテムの入手ができない。
シャボン
『ツアー』に登場するスペシャルスキル。シャボンの中に入り、速度を上げながら悪路の影響を受けずに進める。一定時間経過するかダメージを受けると割れ、効果が切れる。
ダッシュリング
『ツアー』に登場するスペシャルスキル。前方に3本のリングを配置し、これらを通り抜ける事で加速できる。配置されたリングは相手プレイヤーも利用可能。

その他

コイン
『スーパー』および『8』以降に登場。使用するとコインが2枚増え、枚数によりわずかだが全体的に速くなる。
『8』『8 デラックス』では上限の10枚を超えて貯めることはできない。『ツアー』では入手すると自動で使用される。
マリオシリーズ以外の作品をモチーフにしたコースにおいては、「ハイラルサーキット」ではルピー、「どうぶつの森」ではベルに差し替えられる。
コインボックス
『ツアー』に登場するスペシャルスキル。前方にコインを大量にばら撒く。ばら撒かれたコインは相手も取ることが可能。
ハネ(羽根)
『スーパー』『8 デラックス』に登場。使用すると大きくジャンプする。攻撃を避けたりショートカットしたりすることが可能。
『8 デラックス』ではバトル専用のアイテムで、飛び越えた相手の風船やコイン、シャインを奪うことが出来る。ミニジャンプでは越えられない段差等を飛び越えられるが、ジャンプ力は『スーパー』よりは低め。攻撃を避けることが出来るのは変わっていないが、一部のアイテムは避けきれない。ジャンプアクション扱いの為、使用後に着地すると加速する。
テレサ
『スーパー』『64』『アドバンス』『DS』『8 デラックス』に登場。キャラクターとカートが半透明になり、相手の画面から一定時間姿を消し、ライバルが持っているアイテムをランダムに奪える。
『64』以降では障害物や攻撃アイテム、さらに『アドバンス』『DS』では悪路の影響を受けなくなる。
『スーパー』ではVSマッチレースとバトルゲームのみ出現。『アドバンス』では上記の効果に加えて1位のカートに取りつき、減速させてコインをばら撒かせる。
『DS』ではアイテムを奪われる際に画面上にテレサが現れる演出がある。そのため一瞬であるが猶予があり、その間にアイテムを使い切れば奪われることはない。
なお、盗んできたアイテムがトリプル系の場合、一部を相手が使用済みであると、使い残りを奪ってくる。
ゲッソー
『DS』から登場。使用すると自分より上位のプレイヤーの画面にゲッソーが現れ、イカ墨をかけて真っ黒にし、一定時間視界を狭くする。
ダッシュボードや大砲、一部のアイテムで急加速すると、その場で墨を振り落とせる。『8』以降では水中に入ることでも墨を洗い落とせる。『ツアー』ではジャンプアクションやミニターボでも振り落とせる他、画面をスワイプすることでも消すことができる。
1位の時に使用すると、使った本人に対して攻撃する。また、一部の作品では順位により墨をかけられる箇所が変化する。
CPUにイカ墨をヒットさせると、強さの設定に関わらずスピードが落ちてハンドル操作がふらつく。
『8』以降では墨がかかっている間は滑りやすくなる。また、後述のラッキー7やミラクル8で攻撃を食らって落としたゲッソーに触れると、触れたカートのみが墨をかけられる。
ハート
『ダブルダッシュ!!』『ツアー』に登場。使うと自分の周囲を回転し、ぶつかったバナナやライバルが投げたこうらなどを防ぐ。
『ダブルダッシュ!!』ではピーチとデイジーのスペシャルアイテムで、2回まで吸収・強奪し、自分のアイテムとして使える。ただし、トゲゾーこうら・ワンワンなどは吸収できず、サンダーを受けると効果が切れてしまう。また、連続で使用しても2回分を超えて積み重ねることはできない。
『ツアー』ではスペシャルスキルとして登場。1個につき1回しか防げず、他のアイテムを奪うこともできなくなったが、最大5回分まで積み重ねることができる他、サンダーなども防げるようになった。アイテムフィーバー時に使用すると、周囲のライバルをスピンさせる。
カミナリぐも
『Wii』のみ登場。入手すると強制的にカミナリぐもに覆われる。一定時間速度が上がり、ダートを走行しても減速しないが、雲はどんどん発達していき、最後には自分にサンダーが落ちてしまう。
サンダーが落ちる前に他の誰かに接触するとなすりつけられる。また、タル大砲や「レインボーロード」のワープ装置に乗ると振り落とせる。
ラッキー7
『7』『ツアー』に登場。使用すると7つのアイテム(ミドリこうら・アカこうら・バナナ・ダッシュキノコ・ボムへい・ゲッソー・スーパースター)がカートの周囲を回り、前方に来たアイテムを一つずつ使うことができる。
ライバルにスーパースターを横取りされたり、ライバルがボムへいと衝突する可能性もある。また、サンダーを浴びるとこれらを全て落としてしまう。
『ツアー』ではスペシャルスキルとして登場。同作ではスターの代わりにスーパークラクションが入る。
ミラクル8
『8』『8 デラックス』に登場。ラッキー7にコインが追加されたもの。攻撃や爆風を食らったりしてもアイテムが消えたりすることはなくなったが、横取りされたり、サンダーでアイテムを落としてしまう危険性は変わらない。


特殊な操作方法

ミニジャンプ
ボタンを押す等の操作により飛び上がる。マリオシリーズでは当然のアクションでマリオカートシリーズでも恒例となっているが、レースゲームとしては(ジャンプ台等を使わない)能動的なジャンプはありえない操作であり、後述の様々な操作のトリガーにもなっている。
ロケットスタート
スタート前のシグナル点灯時に、特定のタイミングからアクセルボタンを押し続けると、スタートと同時にダッシュする。ただし、ボタンを押しすぎるとエンジンストールスリップを起こしタイムロスとなってしまう。
『ダブルダッシュ!!』ではスタートとほぼ同じタイミングでボタンを押すことで発動する。タッグプレイでは2人のタイミングが合うと「ダブルダッシュ」となり、更に効果を発揮するがタイミングが非常にシビア。
『DS』以降ではロケットスタートに成功すると、ボタンを押していた時間に応じた分だけ最高速を保てる。
エンジンブレーキ
アクセルを離すと、徐々にスピードが落ちていく。ブレーキを使わずにコーナーを曲がる場合等に利用される。
スリップストリーム(『64』『ダブルダッシュ!!』以降)
現実にも存在する、前を走るライバルの真後ろに入ることで空気抵抗をなくして加速するテクニック。真後ろに付くと風を切るエフェクト[注 21]が現れ、それをしばらく続けると一定時間急加速できる。ただし、敵カートの真後ろにいるため、攻撃の格好の的になる。
正確には『DS』からできるようになったアクションだが、実際は『64』『ダブルダッシュ!!』にも存在している。
ドリフト
コーナーを曲がる時にタイヤを横滑りさせることでスピードを落とさずにカーブを走るテクニック。グリップ走行では曲がりきれない急カーブも曲がれるが、キャラクターやマシンのセッティングごとに効果や制御に違いがあるため、発動タイミングには注意を要する。
『スーパー』ではミニジャンプなしでもドリフト可能で、ボタンの使い方も他のシリーズと少々異なる。
『Wii』では、深くハンドルを切ると後述のミニターボは出ないものの自動的にドリフトが発動する「オートドリフト」と、従来通りだがグリップ走行では曲がりづらくなる「マニュアルドリフト」から操作方法を選べる。
『7』ではオートドリフトとマニュアルドリフトが統合され、『スーパー』の仕様にやや近くなっている。
『Wii』、『8』、『8 デラックス』における一部のバイクは、ドリフト時に滑ることなくインに切れ込むハングオンタイプとなっている。
ミニターボ
特定の操作を行った後にドリフトを解除すると、一時的にスピードが上がる現象。発動時間はマシンの性能により異なる。
『スーパー』『アドバンス』ではドリフトを一定時間以上続けることで、一定時間後に発動する。ただし、この間に再度ハンドリングやドリフトを行った場合は発動しない。
『64』『ダブルダッシュ!!』『DS』ではドリフト中にカーブの方向と逆にハンドルを切り、すぐに戻す操作を行うと煙や火花が出たり、色が変わったりする。この操作を2回行った後[注 22]にドリフトを解除することで、ミニターボが発動する。
『Wii』以降では急なドリフトを行う時間が長いほど、発動が早くなる。青色の火花が出てからさらにドリフトを続けると火花がオレンジ色(黄色)に変わり、ここでドリフトを解除すると発動時間が長い「スーパーミニターボ」が出せる[注 23]
『8 デラックス』以降では、黄色い火花が出ている状態でさらに長時間ドリフトを続けると火花が紫色に変わり、ここで解除するとスーパーミニターボよりも発動時間が長い「ウルトラミニターボ」が出せる[注 24]
『DS』ではロケットスタートの瞬間からミニターボを発動し続けると、ミニターボの加速が切れない限り路肩に入ってもスピードが落ちない。
カウンター
ドリフト解除時、そのままだと遠心力によってカートが外側に膨らんでしまう。この時、ドリフト解除直後にジャンプしたり、ドリフトボタンを押したまま逆ハンドルを切ったりすると解消できる。
緊急回避(『スーパー』『64』『アドバンス』『DS』)
150ccクラスなどカートのスピードが速く、左右のハンドルのでの回避が難しい時、ハンドルを切るとき軽くジャンプすることにより横っ飛びする形で回避できる。『スーパー』のチョロプーや『アドバンス』のテレサを振り払う時には、これを応用したボタン連打が有効。
スピンターン(『64』以降)
停止時にアクセル+ブレーキボタン同時押し(『ダブルダッシュ!!』ではL・Rボタン同時押し+Aボタン)でハンドルを切ると、その場でカートが回転するため緊急回避に利用できる。ロケットスタートと組み合わせることで、スタート直後に別方向にダッシュもできるが、これは特に『64』以降のバトルモードにおいて重要で、当たり負けでも風船を失う軽量級のキャラがスタート直後のライバルの体当たり攻撃を避けるテクニックとして重宝する。
『Wii』ではスピンターンを続けるとミニターボを発動できる。『8』『8 デラックス』ではスピンターンをしている間でも少しずつ前に進む。
ジャンプアクション(『Wii』以降)
ジャンプ台に乗ったときや一部の足場などから飛び出した時に、特定の操作をするとジャンプアクションを行い、着地時に一時的にダッシュする。
ジャンプターン(『ダブルダッシュ!!』以外)
停止時にハンドルを切りながらジャンプすると、同時に方向転換が可能。バック機能のない『スーパー』では特に効果的。
立ち直り(『64』『アドバンス』)
スリップする寸前に、ブレーキをかけるとすばやく立ち直る。
急スタート(『64』)
カートが転倒した時(または停止時)などアクセルボタンを2回、または4回連打してから加速すると通常より2倍の速さで加速できる。
ジュゲムダッシュ(『64』『アドバンス』『ダブルダッシュ!!』『DS』『Wii』『7』)
コースアウトするとジュゲムに吊り上げられるが、その際に特定のタイミングでアクセルボタンを押すと着地と同時にダッシュができる。タイミングは難しいが、成功すればリカバリーになる。
『64』『アドバンス』ではアクセルボタンを押しすぎるとエンジンストールを起こしてしまう。『ダブルダッシュ!!』以降ではジュゲムが途中でキャラを落とす都合上、着地した瞬間にアクセルボタンを押すと発動する。
バック(『64』以降)
カートが停止時、ブレーキボタン(『64』、『アドバンス』では↓+B)を押すとバックする。目の前に障害物があった時や、壁に直撃してアクセルだけでは身動きが取れない場合に使える技。
アイテム奪取(『ダブルダッシュ!!』)
ミニターボ発動・キノコダッシュ・スター無敵中は、接触したライバルからアイテムを奪える。また、『ダブルダッシュ!!』のタッグプレイ時では後ろのプレイヤーも、LまたはRボタンを押してライバルに接触してアイテムを奪う「スライドアタック」が使用可能。
Uターン(『8』・『8 デラックス』)
ドリフト中にアクセルボタンを離すとUターンができる。バトルのみのテクニックであり、レースでは使用できない。
スピンターボ(『8』・『8 デラックス』)
反重力中にライバルやオブジェクトにぶつかることでスピードアップする。
ドリフトブレーキ(『8』・『8 デラックス』)
ドリフト中にブレーキをかけると一瞬だけスピードを落としてコーナーを曲がれる。

備考

  • 『マリオカートDS』は世界初のニンテンドーWi-Fiコネクションに対応したタイトルである。
  • パーティゲーム性が人気の高さというのは「概要」でも述べたが、宮本茂はさらに「『マリオカート』は基本的にコミュニケーションゲームで、レースでなくてもいい」というコメントをしたことがある[10]
  • アイテムルーレットは、『スーパーマリオカート』の任天堂公式ガイドブックに掲載された記事によると、パチスロをモチーフとして作られているという。ボタンでルーレットを止められる仕様なのはそのためと考えられる。
  • 過去には『スーパーマリオカート パーフェクトビデオ』、『マリオカート64 パーフェクトビデオ』(発売元:パイオニアLDC)というテクニックや裏ワザを収録した攻略ビデオも存在した。
  • 芸能関連で本シリーズが題材とされた例もある。
    • 陣内智則が車のコントでマリオカートを使用したこともある(カーナビ自動車教習所等)。また、無敵の音楽も使用している。
    • お笑いコンビのインパルスは、『エンタの神様』で【マリオ教習所】というコントを行ったことがある。
    • ザ・プラン9の1人である浅越ゴエの持ちネタである単独コント「しっくりこないニュース」でマリオ関連のネタをしばしば取り上げることがある。2006年の『第4回R-1ぐらんぷり』では「マリオカートを再現するため道路を工事中」という一節を使ったことがある。
    • TBS系『しあわせ家族計画』の宿題に、『マリオカート64』のコースをクリアするという宿題が出されたことがある。その内容は「マリオサーキットを1分30秒以内にゴールする」というものであり、挑戦者は内山信二の父であった。はじめはまともにコースも走れなかったが、みるみるうちに上達していき、本番前日の夜には1分30秒台のタイムを出した。だが結局、本番ではクリアできず宿題達成とはならなかった(3周目の終盤の土管のところでタイムオーバーとなった)。
    • TBSの『オールスター感謝祭2007年に、大塚愛の「PEACH」が流れた後、「ピーチはどれでしょう?」という問題で、『マリオカート64』の映像が問題として出題された。最後残り3秒ぐらいにキャラクターの顔が出てきたが、もちろん下の名前の部分にはモザイクがかけられていた。
    • TBS系『水曜日のダウンタウン』では「ゲーム×現実 ミックス企画」として『マリオカート8』のコースと実際のカートのコースを交互に1周ずつする「ミックスカート」なる対決企画が行われた。編集で実際のカートに乗っているシーンもマリオカート風の演出が行われた。2016年4月20日の放送ではバカリズム小林可夢偉[11]、同年6月15日の放送では高橋名人片山右京が対決している[12]
    • テレビ朝日系『テレビ千鳥』にて、「マリオカートをやりたいんじゃ!!」(2020年6月23日放送)というタイトルで「8 デラックス」をプレイした(なお、ノブはルイージの格好をしてプレイしている)
  • 自動車レースのフォーミュラEでは、2018 - 2019シーズンより本シリーズを参考にしたという「アタックモード」が導入される[13]
  • テレビドラマでも数は少ないものの、日本テレビ系ドラマ「夢をかなえるゾウ」(単発ドラマ「男の成功篇」)、テレビ朝日系ドラマ「相棒 Season14」(7話「キモノ綺譚」)で本ゲームをプレイするシーンがある。

著作権・商標問題など

東京都内の企業『株式会社MARIモビリティ開発』(旧社名・株式会社マリカー)は、観光客向けにマリオの衣装を貸し出してのツアーを実施するなどしているが、このサービスに対し任天堂は、サービス自体が著作権侵害である上、マリオカートの略称である『マリカー』を無断使用しているなどとして、同社に1000万円の支払いを求め、東京地方裁判所に提訴した[14]。2018年9月27日、東京地裁は任天堂の請求通りMARIモビリティ開発に対し1000万円の支払いを命ずる判決を下した[15]

また、同社は、旧社名のマリカー社時代に『マリカー』の呼称について、特許庁商標を申請し、2016年6月に商標登録された。これに対し任天堂は、「当社ではゲームの呼称を略して表記することがあり、商標がゲームとの誤認や混同を意図するものだ」などとして特許庁に異議を申し立てたが、特許庁は「『マリカー』の呼称は広く浸透しているとは認められない」として却下したが、2019年5月30日の中間判決では、「マリカー」「Maricar」等の使用が不正競争行為に該当することが認められた他、マリオ等のキャラクターのコスチュームを貸与する行為等も同様に不正競争行為に該当することが認められた[16]。任天堂は同社に対し、任天堂の標章の使用を禁止し、営業上の施設、広告宣伝物、カート車両から削除することや、使用しているドメイン名、ドメイン登録の抹消などが命じられ、賠償金は1000万円から5000万円へ増額された[17]2020年1月29日知財高裁はMARIモビリティ開発に対し、5000万円の損害賠償金の支払いと不正競争行為の差止等を命じる終局判決を下した[18]。同年12月24日、最高裁判所が本件を上告審として受理しない決定を下したことで任天堂の勝訴が確定した[19]

脚注

注釈

  1. ^ 『ツアー』は配信開始時から入手可能なキャラクター。
  2. ^ 『ツアー』は全てのキャラクターが家庭用版・アーケード版でいう隠しキャラクターに相当する扱いとなっているため、対象外とする。
  3. ^ 『ライブ』では「マリオセット」でのみ使用可能。
  4. ^ 『ライブ』では「ルイージセット」でのみ使用可能。
  5. ^ 『ツアー』では「ドンキーコングJr. (SFC)」として、『スーパーマリオカート』のグラフィックで登場。
  6. ^ 『アーケードグランプリDX』ではクッパのきせかえバリエーションとして登場。
  7. ^ 作品によってはカラーバリエーションやきせかえバリエーションとしてゴールドマリオが登場する。『ライブ』ではメタルマリオ、ゴールドマリオ共にマリオのカスタマイズとして登場。
  8. ^ カラーバリエーションとしてブーメランブロス、アイスブロス、ファイアブロスも登場する。
  9. ^ 『ライブ』を除く。
  10. ^ 『スーパー』のみ5コース。
  11. ^ 『アドバンス』のみ「サンダーカップ」を含めた5カップ。
  12. ^ 『ダブルダッシュ!!』以降。厳密に言えば『アドバンス』の「クッパキャッスル4」も該当。
  13. ^ 『アドバンス』では『スーパー』の全20コースが、一部簡略化された上で収録されている。
  14. ^ 『スーパー』では「アイテムパネル」で、レースでは1つのパネルにつき1回しか入手できない。
  15. ^ 使用順の入れ替えは『ダブルダッシュ!!』のみ可能。
  16. ^ a b c d 『ダブルダッシュ!!』を除く。
  17. ^ a b 遅れて爆風に入った場合はスピンする。
  18. ^ 『7』以降のグランプリでは低確率で出現する。
  19. ^ 『Wii』のチーム戦では、使用したプレイヤーのチームの色(赤または青)に変化する。
  20. ^ タイムアタックを除く。
  21. ^ 『ダブルダッシュ!!』ではエフェクトが発生しない。
  22. ^ 『64』ではオレンジ色の煙、『ダブルダッシュ!!』では青い火花、『DS』ではオレンジ色の火花が発生している状態。
  23. ^ 『Wii』ではカートのみ使用可能。
  24. ^ 『8 デラックス』ではハンドルアシストがOFFの時、『ツアー』ではマニュアルドリフトがONの時のみ使用可能。

出典

  1. ^ https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/watch/00013/01264/
  2. ^ 株主・投資家向け情報:業績・財務情報 - 主要タイトル販売実績 ニンテンドーDS専用ソフト”. 任天堂. 2019年10月31日閲覧。
  3. ^ 株主・投資家向け情報:業績・財務情報 - 主要タイトル販売実績 Wii用ソフト”. 任天堂. 2020年11月5日閲覧。
  4. ^ 株主・投資家向け情報:業績・財務情報 - 主要タイトル販売実績 ニンテンドー3DS専用ソフト”. 任天堂. 2021年5月7日閲覧。
  5. ^ 株主・投資家向け情報:業績・財務情報 - 主要タイトル販売実績 Wii U専用ソフト”. 任天堂. 2020年5月9日閲覧。
  6. ^ 株主・投資家向け情報:業績・財務情報 - 主要タイトル販売実績 Nintendo Switch専用ソフト”. 任天堂. 2021年5月7日閲覧。
  7. ^ 日本経済新聞. (2021年3月18日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQOHD173FN0X10C21A3000000/ 
  8. ^ a b アプリ内で閲覧可能なヘルプにて記載されている。
  9. ^ マリオカート64 任天堂(2021年4月29日閲覧)
  10. ^ 社長が訊く『マリオカートWii』”. 任天堂. p. 5. 2017年3月4日閲覧。
  11. ^ “可夢偉がバカリズムとミックスカート対決。「水曜日のダウンタウン」に出演”. AUTO SPORT web. (2016年4月20日). http://www.as-web.jp/f1/11154 2018年2月1日閲覧。 
  12. ^ “実車の運転も見事!高橋名人の底知れぬカリスマ性にファミコン世代が大興奮 「かっけー」「ハンパねえ!」”. AOLニュース. (2016年6月16日). https://news.aol.jp/2016/06/15/takahashimeijin/ 2018年2月1日閲覧。 
  13. ^ フォーミュラE、”アタックモード”運用法発表。日本のゲームを参考に!? - motorsport.com 2018年12月5日
  14. ^ 「マリオ」の衣装で「カート」ツアーは著作権侵害 任天堂が東京の会社を提訴 産経新聞 2017年2月24日
  15. ^ 公道カートのレンタルサービスに伴う当社知的財産の利用行為に関する東京地裁判決について”. 任天堂 (2018年9月27日). 2018年9月28日閲覧。
  16. ^ ニュースリリース:2019年5月30日 任天堂 2019年5月30日
  17. ^ 任天堂とマリカーの公道カート訴訟、中間判決文が公開 GAME Watch 2019年6月19日
  18. ^ 公道カートのレンタルサービスに伴う当社知的財産の利用行為に関する知財高裁判決(終局判決)について”. 任天堂 (2020年1月29日). 2020年1月31日閲覧。
  19. ^ 公道カートのレンタルサービスに伴う当社知的財産の利用行為に関する最高裁決定(勝訴確定)について”. 任天堂 (2020年12月28日). 2021年1月1日閲覧。

関連項目

外部リンク