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「キンシャサノキセキ」の版間の差分

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| 助 = 橋本篤典<ref name="競馬ラボ-マイルCS">{{Cite web |title=2年10ケ月ぶりのマイル戦!キンシャサノキセキ |url=https://www.keibalab.jp/column/interview/261/ |website=www.keibalab.jp |access-date=2023-03-06 |language=ja}}</ref><br/>[[菅沼輝正]]<ref>{{Cite web |title=4連勝で悲願のG1制覇を目指す! |url=https://www.keibalab.jp/column/interview/146/ |website=www.keibalab.jp |access-date=2023-03-06 |language=ja}}</ref>
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'''キンシャサノキセキ'''(欧字名:{{lang|en|Kinshasa no Kiseki}}、[[2003年]][[9月24日]] - )は、[[日本]]の[[競走馬]]、[[種牡馬]]。[[オーストラリア]]で生産された[[外国産馬]]である。
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'''キンシャサノキセキ'''(欧字名:{{lang|en|Kinshasa no Kiseki}})は[[オーストラリア]]生産、[[日本]]調教の[[競走馬]]。主な勝ち鞍は[[2010年]]・[[2011年]]の[[高松宮記念 (競馬)|高松宮記念]]、[[2008年]]の[[函館スプリントステークス]]、[[2009年]]の[[スワンステークス]]、2009年・2010年の[[阪神カップ]]、2010年の[[オーシャンステークス]]。


2010年から2011年にかけて、史上初めてとなる[[高松宮記念 (競馬)|高松宮記念]](GI)連覇を成し遂げた。また南半球生産の外国産馬として史上初めてJRAGIを優勝し、オーストラリア生産の日本調教馬として1956年[[ミッドファーム]]以来となるGI級競走優勝を果たした。
馬名の意味は、[[モハメド・アリ]]がザイール共和国(現[[コンゴ民主共和国]])の首都[[キンシャサ]]で[[ジョージ・フォアマン]]に勝ち、[[プロボクシング]]世界[[ヘビー級]]王座を奪還した際に謳われた「[[キンシャサの奇跡]]」から取られている<ref name="netkeiba10726">{{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=10726 |title=フジキセキ産駒キンシャサノキセキ、デビュー勝ち |work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |language=日本語|accessdate=2019-06-25}}</ref><ref>{{Cite web|url= https://www.tokyo-tc.com/members/wp/column/2017/07/24/%E5%87%BA%E4%B8%96%E9%A6%AC%E5%90%8D%EF%BC%9F/ |title=出世馬名? |work= コラム |publisher= 東京サラブレッドクラブ |language=日本語|accessdate=2019-06-25}}</ref>。<!--父の[[フジキセキ]]の『キセキ』もかけられた形となっている。-->

== 概要 ==
2003年9月24日、南半球の[[オーストラリア]]で生産された[[鹿毛]]の[[牡馬]]である。父は[[シャトル種牡馬]]としてオーストラリアで供用されていた日本の種牡馬[[フジキセキ]]であった。北半球の日本に持ち込まれ、[[ノーザンファーム]]代表の[[吉田勝己]]の妻・[[吉田和美]]の所有で競走馬となり、[[外国産馬]]として[[美浦トレーニングセンター]]の[[堀宣行]]厩舎からデビューした。

南半球産のために、北半球産とは生まれが半年遅いハンデを抱えていたが、2歳となった2005年12月の[[新馬戦]]、3歳となった2006年1月の[[ジュニアカップ]](OP)を連勝。[[NHKマイルカップ]](GI)では一時先頭に立つ3着となった。その後、マイルから1400メートルで出世しオープンクラスに昇格したが、5歳となった2008年3月の[[高松宮記念 (競馬)|高松宮記念]](GI)でスプリントに転向し、[[ファイングレイン]]に次ぐ2着。夏の[[函館スプリントステークス]](JpnIII)で[[重賞]]初勝利を挙げて、秋の[[スプリンターズステークス]](GI)では[[スリープレスナイト]]に次ぐ2着となった。

その後、2009年前期を不調で過ごしたが、10月の[[スワンステークス]](GII)で復活優勝、暮れの[[阪神カップ]](GII)、年をまたいで2010年[[オーシャンステークス]](GIII)、そして高松宮記念を優勝。4連勝でGIを戴冠し、南半球生産馬として史上初めてJRAGI優勝を成し遂げた。秋は[[疝痛]]をきたすアクシデントがありながら臨んだスプリンターズステークスで[[ウルトラファンタジー]]に次ぐ2着。暮れの阪神カップは優勝して連覇を果たした。この年の[[JRA賞最優秀短距離馬]]を受賞した。

8歳となった2011年の高松宮記念で再び優勝し、史上初めてとなる高松宮記念連覇、1994年[[サクラバクシンオー]]以来となるスプリントGI連覇を達成。[[カンパニー (競走馬)|カンパニー]]やウルトラファンタジーに次いで史上3例目となる8歳馬のJRA平地GI制覇を成し遂げた。31戦12勝、約7億8000万円を獲得した。引退後は種牡馬となり、[[シュウジ]]や[[モンドキャンノ]]、[[ガロアクリーク]]など多数の重賞優勝馬の父となった。

== デビューまで ==

=== 誕生までの経緯 ===
ケルトシャーンは、1994年に[[アメリカ]]で生産された父[[プレザントコロニー]]の牝馬である<ref>{{Cite web |title=ケルトシャーン(USA) |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000450583/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2023-03-02}}</ref>。1987年の[[リュパン賞]](G1)を優勝し、種牡馬として日本の[[社台スタリオンステーション]]にも繋養されたグルームダンサーが兄だった<ref>{{Cite web |title=グルームダンサー(USA) |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000336862/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2023-03-02}}</ref>。また母フェザーヒルは、GI級競走を優勝したルネンジョーヌ、インディアンローズ、{{仮リンク|ヴェールタマンド|en|Vert Amande}}という3頭の兄姉であり<ref name="優駿-2009-12-97">『優駿』2009年12月号 97頁</ref>、牝系は吉沢譲治によれば「フランス伝統のステイヤー牝系<ref name="優駿-2008-9-103" />」だった。

競走馬とはならないままにオーストラリアで繁殖牝馬となったケルトシャーンは、1998年に初仔を産んでから、翌1999年に2番仔、2000年に3番仔を生産<ref name="優駿-2008-9-103" />。2001年に流産して初めて仔を得られない1年となったものの、同年の種付けの季節に日本に赴いて、当地の一大種牡馬である[[サンデーサイレンス]]と交配を敢行していた<ref name="優駿-2008-9-103" /><ref>{{Cite web |url=https://www.studbook.jp/users/ja/Honba.php?sid=621589139 |title=ケルトシャーン(JPN) |access-date=2023-3-2 |publisher=公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル |archive-date=2023-3-1 |archive-url=https://web.archive.org/web/20230302024120/https://www.studbook.jp/users/ja/Honba.php?sid=621589139}}</ref>。しかし帰国後、双仔が宿されたために共に流産、2年連続で仔を得ることができなかった<ref name="優駿-2008-9-103" />。そして2002年、ケルトシャーンはオーストラリアに留まったまま、日本の種牡馬であり、サンデーサイレンス産駒である[[フジキセキ]]と交配していた<ref name="優駿-2008-9-103" />。

フジキセキは、日本で競走馬としてデビューしたが、3歳3月に故障により引退し、若くして種牡馬に転向していた<ref>『優駿』2008年8月号 68頁</ref>。活躍している種牡馬の初年度産駒であるために期待されて人気を集めたが、デビューした産駒は期待通り活躍しなかった<ref name="優駿-2008-8-69">『優駿』2008年8月号 69頁</ref>。そのために種牡馬としての人気が下がり、供用4年目の1998年からは外回り、外国へ出張するシャトル種牡馬として、北半球の春は日本で、秋はオーストラリアで供用されていた<ref name="優駿-2008-8-69" />。このような供用は5年続いていたが、その5年目、オーストラリア最終供用となった2002年に、フジキセキとケルトシャーンが結びついていた<ref name="優駿-2009-12-97" />。

交配から1年が経過した2003年9月24日、オーストラリアにて、ケルトシャーンの4番仔である[[鹿毛]]の[[牡馬]](後のキンシャサノキセキ)が誕生する<ref name="優駿-2013-10-79" />。既にデビューしていた兄姉たちでは、初仔のレージングファイア(父:スニペッツ)がオーストラリアとマカオで11勝しているが、[[リステッド競走#LR|リステッド・リストリクテッド・レース]]で2着となる程度だった<ref name="優駿-2013-10-79" />。

=== 幼駒時代 ===
[[ファイル:Kazumi-Yoshida20110410.jpg|サムネイル|220x220ピクセル|[[吉田和美]]]]
4番仔は、やがて日本の[[社台グループ]]・吉田一族の所有となる。そして[[ノーザンファーム]]代表の[[吉田勝己]]の妻である[[吉田和美]]の名義で日本の競走馬となる。フジ'''キセキ'''産駒である4番仔には「'''キンシャサノキセキ'''」という競走馬名が与えられた<ref name="優駿-2013-10-79" />。「キンシャサノキセキ」とは「'''[[キンシャサの奇跡]]'''」に由来する。「キンシャサの奇跡」とは、1974年の[[ザイール共和国]]の首都・'''[[キンシャサ]]'''で行われた挑戦者[[モハメド・アリ]]と王者[[ジョージ・フォアマン]]の[[プロボクシング]]世界[[ヘビー級]][[タイトルマッチ]]を指す<ref name="優駿-2013-10-79" />。若くして王者になりながら[[ベトナム戦争]]への徴兵を拒否したことで王座を剥奪されていたアリが、ブランクを経て復帰しタイトルマッチまで再び挑み、序盤はフォアマンに押されて劣勢だったものの、終盤でまくり逆転勝利、王座を奪還し「'''奇跡'''」とされたことであった<ref name="優駿-2013-10-79" />。

キンシャサノキセキは、日本に輸入され、現役競走馬の調整拠点として使用されることの多い宮城県山元町にある社台の[[山元トレーニングセンター]]に移動した。2歳6月{{Efn|南半球産のキンシャサノキセキにとっては、1歳半ばに過ぎない<ref name="優駿-2010-5-65">『優駿』2010年5月号 65頁</ref>。}}の2005年6月から育成が施された<ref name="東スポ-山元育成">{{Cite web |title=数少ない〝山元育成馬〟キンシャサノキセキの育成物語 |url=https://tospo-keiba.jp/index.php/northern-farm/1597 |website=東スポ競馬 |date=2009-09-09 |access-date=2023-03-08 |language=ja}}</ref>。ハミ受けの馴致から行われたが、気性が荒く、人に付き従いにくい馬だったという<ref name="優駿-2010-5-65" /><ref name="東スポ-山元育成" />。

南半球産のキンシャサノキセキは、日本のほとんどを占める北半球産の競走馬よりも、生まれが半年遅いが、日本で競走馬となるためには、北半球のスケジュールに順応する必要があった<ref name="優駿-2013-10-79" />。制度として負担重量をいくらか減免する措置があっても、その半年の遅れは、大きなハンデだった<ref name="優駿-2013-10-79" />。それでもキンシャサノキセキは、2歳の秋には、古馬と併せ馬をしても先着するなど、身体能力の高さでそのハンデを克服していた<ref name="東スポ-山元育成" />。キンシャサノキセキは、[[美浦トレーニングセンター]]の[[調教師]][[堀宣行]]に託された<ref name="優駿-2013-10-79" />。


== 競走馬時代 ==
== 競走馬時代 ==
[[2003年]][[9月24日]]、[[オーストラリア]]にて誕生<ref name="netkeiba10726"/>。[[美浦トレーニングセンター]]所属の[[堀宣行]]厩舎に入厩し、[[2005年]][[12月3日]]の[[中山競馬場]]での[[新馬戦]]にて、[[五十嵐冬樹]]騎乗でデビューして初勝利を挙げた<ref name="netkeiba10726"/>。


=== 2-4歳(2005-2007年) ===
年が明けた[[2006年]][[1月5日]]、ジュニアカップも勝ってデビュー2連勝を飾った<ref>{{cite news|url=http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=11585|title=ジュニアC、キンシャサノキセキが土壇場で差し切る|publisher=netkeiba.com|date=2006-01-05|accessdate=2015-09-03}}</ref>。その後、[[アーリントンカップ]]で1番人気に支持されながら[[ステキシンスケクン]]の6着と敗れるも<ref>{{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=12291 |title=アーリントンC、ステキシンスケクンが重賞初V |work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |language=日本語|accessdate=2019-06-25}}</ref>、マーガレットステークス4着<ref>{{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=12824 |title=エムエスワールド、鮮やかに差し切る |work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |language=日本語|accessdate=2019-06-25}}</ref>を挟んで出走した[[NHKマイルカップ]]では[[ロジック (競走馬)|ロジック]]の3着に入った<ref>{{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=13422 |title=NHKマイルC全着順、払戻金 |work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |language=日本語|accessdate=2019-06-25}}</ref>。秋シーズンは[[京都競馬場]]の1600万下競走桂川ステークスを勝って[[マイルチャンピオンシップ]]に駒を進め、[[ダイワメジャー]]の5着に入る<ref>{{Cite web|url= http://keiba.radionikkei.jp/keiba/entry-138343.html |title= 【桂川S】(京都)〜キンシャサノキセキ 危なげなく制す [News]|work= ラジオNIKKEI中央競馬競馬実況web |publisher= 日経ラジオ社 |language=日本語|accessdate=2019-06-25}}</ref><ref>{{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=17055 |title=マイルCS、騎手コメント「本当に強いね」 |work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |language=日本語|accessdate=2019-06-25}}</ref>。


2歳となった2005年12月、芝1600メートルの[[新馬戦]]でのデビューを目指したが除外され、12月3日の[[中山競馬場]]の新馬戦(芝1200メートル)でのデビューとなる<ref name="優駿-2010-5-63">『優駿』2010年5月号 63頁</ref>。[[ホッカイドウ競馬]]所属の[[五十嵐冬樹]]が騎乗、北半球産と対しても引けを取らず1番人気となっていた<ref name="優駿-2013-10-79">『優駿』2013年10月号 79頁</ref>。好スタートから中団を追走して直線で抜け出し、後方に1馬身4分の1差をつけて初勝利を挙げた<ref>『優駿』2006年4月号 82頁</ref><ref>{{Cite web |title=フジキセキ産駒キンシャサノキセキ、デビュー勝ち|url=https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=10726 |website=netkeiba.com |access-date=2023-03-02 |language=ja}}</ref>。
4歳を迎えた[[2007年]]は[[1月5日]]の[[京都金杯]]から始動するが、京都金杯は1番人気で6着、続く[[阪急杯]]でも続けて1番人気に支持されたが4着と連敗<ref>{{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=18013 |title=京都金杯、関東馬のマイネルスケルツィが制す |work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |language=日本語|accessdate=2019-06-25}}</ref><ref>{{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=18911 |title=阪急杯、PマシーンとEドーバーが同着 |work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |language=日本語|accessdate=2019-06-25}}</ref>。その後は挫石による休養を挟み、[[新潟競馬場]]の谷川岳ステークスで1着<ref>{{Cite web|url= https://p.keibabook.co.jp/news/detail/41428 |title=キンシャサノキセキ放牧、復帰は谷川岳Sか |work= 競馬ブックweb ニュース |publisher= keibabook Co., Ltd. |language=日本語|accessdate=2019-06-25}}</ref><ref>{{Cite web|url= http://keiba.radionikkei.jp/keiba/entry-140845.html |title= 【谷川岳S】(新潟)〜キンシャサノキセキ 完勝 [News]|work= ラジオNIKKEI中央競馬競馬実況web |publisher= 日経ラジオ社 |language=日本語|accessdate=2019-06-25}}</ref>。秋は[[セントウルステークス]]で[[サンアディユ]]の3着としたのち、キャピタルステークスで1着となった<ref>{{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=22824 |title=セントウルS、11番人気サンアディユが圧勝 |work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |language=日本語|accessdate=2019-06-25}}</ref><ref>{{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=24601 |title=キャピタルS、キンシャサノキセキがOP・3勝目 |work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |language=日本語|accessdate=2019-06-25}}</ref>。


年をまたいで3歳となった2006年となった初戦は1月5日、距離を本来のマイルにした[[ジュニアカップ]](OP)だった。[[柴山雄一]]が騎乗して参戦し、アドマイヤカリブや[[ブラックバースピン]]らと対して5番人気だった<ref name="優駿-2006-4-82">『優駿』2006年4月号 82頁</ref>。大外枠からスタートして出遅れて、後方を追走した<ref name="優駿-2006-4-82" />。ハイペースで逃げるアドマイヤカリブを直線を使って迫り、寸前で並び立って決勝線をほとんど同時に通過<ref>{{Cite web |title=ジュニアC、キンシャサノキセキが土壇場で差し切る|url=https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=11585 |website=netkeiba.com |access-date=2023-03-02 |language=ja}}</ref>。キンシャサノキセキがハナ差ばかり差し切り、連勝でオープンクラスの仲間入りを果たした<ref>{{Cite web |title=【ジュニアC】(中山)〜豪州産馬キンシャサノキセキ2連勝!|競馬実況web|競馬|ラジオNIKKEI |url=https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/entry-134071.html |website=ラジオNIKKEI |access-date=2023-03-02 |language=ja}}</ref><ref name="優駿-2013-10-80">『優駿』2013年10月号 80頁</ref>。
[[2008年]]は前年と同様に京都金杯から始動するが、京都金杯は[[エイシンデピュティ]]の10着、続く阪急杯も[[ローレルゲレイロ]]の5着に終わる<ref>{{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=25524 |title=京都金杯、全着順&払戻金 |work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |language=日本語|accessdate=2019-06-26}}</ref><ref>{{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=26636 |title=阪急杯、全着順&払戻金 |work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |language=日本語|accessdate=2019-06-26}}</ref>。[[3月30日]]の[[高松宮記念 (競馬)|高松宮記念]]に於いて初めて[[岩田康誠]]とコンビを組み、好位から抜け出すもゴール寸前で[[ファイングレイン]]にクビ差交わされて2着となる<ref>{{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=27243 |title=高松宮記念、ファイングレインが3連勝でGI初V |work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |language=日本語|accessdate=2019-06-26}}</ref>。高松宮記念の後は一息入れたのち[[7月6日]]の[[函館スプリントステークス]]に出走し、3番手から直線抜け出してトウショウカレッジの追撃を振り切り優勝<ref name="netkeiba29529">{{cite news|url=http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=29529|title=キンシャサノキセキ、10度目の挑戦で重賞初制覇|work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |date=2008-07-06|accessdate=2015-09-03}}</ref>。デビュー17戦目、重賞10戦目にして初の重賞ウイナーとなった<ref name="netkeiba29529"/>。続く[[キーンランドカップ]]では1番人気に支持され、馬群中団から脚を伸ばしたが、16頭立ての最低人気だったタニノマティーニをとらえきれず3着に終わった<ref>{{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=30539 |title=キーンランドC、単勝161倍タニノマティーニがV |work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |language=日本語|accessdate=2019-06-26}}</ref>。秋の大一番[[スプリンターズステークス]]では、最後の直線で先に抜け出した[[スリープレスナイト]]に外から馬体を合わせに行ったものの逆に突き放され、2着に終わった<ref>{{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=31317 |title=スプリンターズS、スリープレスナイトが5連勝で戴冠 |work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |language=日本語|accessdate=2019-06-26}}</ref><ref>{{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=31321 |title=上村洋行騎手「僕は幸せです」 |work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |language=日本語|accessdate=2019-06-26}}</ref>。


そして2月25日、[[アーリントンカップ]](GIII)で重賞初参戦、[[ステキシンスケクン]]や重賞2着のイースターを上回る1番人気に支持された<ref name="優駿-2006-4-82">『優駿』2006年4月号 82頁</ref>。しかしスタートで他の馬に接触、2コーナーで外々を回らされる不利が重なり、スムーズに行かなかった<ref name="優駿-2006-4-82" />。ステキシンスケクンに敗れる6着、初めての敗戦となった<ref name="優駿-2006-4-82" />。続いて4月2日、[[マーガレットステークス]](OP)に[[武豊]]と参戦し1番人気に推されたが、4着に敗れた<ref name="優駿-2013-10-80" /><ref>{{Cite web |title=エムエスワールド、鮮やかに差し切る|url=https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=12824 |website=netkeiba.com |access-date=2023-03-02 |language=ja}}</ref>。
6歳を迎えた[[2009年]]は[[オーシャンステークス]]から始動し1番人気に推されたが、2番手追走から迎えた最後の直線で伸び切れず、[[アーバニティ]]の10着と大敗した<ref>{{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=34858 |title=オーシャンS、新星アーバニティが重賞初制覇 |work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |language=日本語|accessdate=2019-06-26}}</ref>。続く[[3月29日]]の高松宮記念でもローレルゲレイロの10着に敗れ、休養を挟んで出走した[[10月4日]]のスプリンターズステークスでも好位からレースを進めたが直線で失速して12着と惨敗<ref>{{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=35303 |title=高松宮記念、全着順&払戻金 |work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |language=日本語|accessdate=2019-06-26}}</ref><ref>{{Cite web|url= https://www.jra.go.jp/datafile/seiseki/g1/sprint/result/sprint2009.html |title= 第43回 スプリンターズS |work= 過去GI成績 |publisher= 日本中央競馬会 |accessdate=2019-06-26}}</ref>。3戦連続の二桁着順と低迷する。続く[[10月31日]]の[[スワンステークス]]では[[クリストフ・スミヨン]]を鞍上に迎え、好位からレースを進めて、直線で先行して粘る[[アーリーロブスト]]との競り合いを制し、1年4ヶ月ぶりの重賞2勝目を挙げた<ref>{{cite news|url=http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=41011 |title=キンシャサノキセキ、1年4か月ぶりの勝利/スワンS|work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |date=2009-10-31|accessdate=2015-09-03}}</ref>。[[12月20日]]の[[阪神カップ]]は[[ミルコ・デムーロ]]に手綱が替わり、スタートで出遅れたものの直線で真ん中から一気に抜け出し、2着の[[プレミアムボックス]]と[[サンカルロ]](同着)に1馬身差をつけて重賞3勝目を挙げた<ref>{{cite news|url=http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=42645 |title=キンシャサノキセキが出遅れながらも完勝/阪神C|work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |date=2009-12-20|accessdate=2015-09-03}}</ref>。


5月7日、[[安藤勝己]]に乗り替わり、[[NHKマイルカップ]](GI)でGIに初めて挑戦する。[[朝日杯フューチュリティステークス]]優勝の[[フサイチリシャール]]や[[ニュージーランドトロフィー]]優勝の[[マイネルスケルツィ]]、その他ロジックやステキシンスケクンとの対決となる中、単勝オッズ14.8倍の6番人気という支持だった<ref name="優駿-2006-7-72">『優駿』2006年7月号 72頁</ref>。{{External media|width=300px|video1=[https://www.youtube.com/watch?v=t_5WkwnIPYE&ab_channel=JRA%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB 2006年 NHKマイルカップ(GI)<br />レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画]}}スタートから中団を追走し、直線では外から進出<ref name="優駿-2013-10-80" />。フサイチリシャールを上回る末脚を見せて、先頭を得た<ref name="優駿-2013-10-80" />。しかし内側からロジックとファイングレインが迫り来て、先頭をその2頭に譲った<ref name="優駿-2013-10-80" />。安藤によれば「1頭になったらふわったとしてしまった<ref name="優駿-2013-10-80" />」ために失速、それらに約1馬身半及ばず3着となった<ref name="優駿-2006-7-72" />。
[[ファイル:Kinshasa-no-Kiseki20101218.jpg|right|thumb|200px|2010年阪神C優勝時]]
[[2010年]]も前年同様[[オーシャンステークス]]から始動し、道中は中団内を追走して直線では内で馬群をさばくのに手間取るものの、前が開いてからは一完歩ごとに差を詰め、残り100メートルで先頭に立って押し切り勝利、重賞3連勝を果たした<ref>{{cite news|url=http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=44454 |title=キンシャサノキセキが重賞3連勝達成/オーシャンS|work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |date=2010-03-06|accessdate=2015-09-03}}</ref>。3年連続の出走となった3月28日の高松宮記念では、3枠6番という好枠から先行集団をマークしながらレースを進め、直線で先行した[[ヘッドライナー (競走馬)|ヘッドライナー]]を捉えて先頭に立つと、外から急襲した[[ビービーガルダン]]をハナ差抑えて1着となり初のGI制覇を果たした<ref>{{cite news|url=http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=45002 |title=キンシャサノキセキ、重賞4連勝で春のスプリント王に/高松宮記念|work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |date=2010-03-28|accessdate=2015-09-03}}</ref>。南半球産の日本調教馬が日本のGI級競走に優勝するのは[[グレード制]]導入後は初めてのことであった<ref>{{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=45000 |title= キンシャサ四位「直線が長く感じた」/高松宮記念 |work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |language=日本語|accessdate=2019-06-26}}</ref><ref>{{cite news|url=http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20100329-611610.html |title=僅差キンシャサ新短距離王だ/高松宮記念|publisher=nikkansports.com|date=2010-03-29|accessdate=2015-09-03}}</ref><ref>{{Cite web|url= https://www.prcenter.jp/yushun/blog/2010/04/post-189.html |title= 9月生まれのGⅠ馬 |work= 優駿オフィシャルウェブサイト |publisher= 中央競馬ピーアール・センター |accessdate=2019-06-26}}</ref>。


<br/>夏休みを過ごした後、秋は10月7日のアイルランドトロフィー(1600万円以下)で始動。初戦は4着となるも、続く11月5日の桂川ステークス(1600万円以下)では、中団追走から直線で抜け出して千切っていた<ref>{{Cite web |title=【桂川S】(京都)〜キンシャサノキセキ 危なげなく制す|競馬実況web|競馬|ラジオNIKKEI |url=https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/entry-138343.html |website=ラジオNIKKEI |access-date=2023-03-02 |language=ja}}</ref>。後方に3馬身差をつけて3勝目、騎乗した安藤が「追っていたらレコード勝ちだった<ref name="優駿-2013-10-80" />」と語るほどの手応えでの勝利だった。オープンクラスに再昇級した後は、11月19日の[[マイルチャンピオンシップ]](GI)で古馬の一線級と相対し、5番人気の支持で5着。古馬の[[ダイワメジャー]]や[[ダンスインザムード]]には敵わなかった<ref name="優駿-2013-10-80" />。{{External media|width=300px|video1=[https://www.youtube.com/watch?v=RsjDyxuudIo&ab_channel=JRA%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB 2006年 マイルチャンピオンシップ(GI)<br />レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画]}}年をまたいで古馬となった2007年は、1月5日の[[京都金杯]](GIII)で始動し1番人気に推されたが、直線で伸びず6着<ref name="優駿-2013-10-80" /><ref>『優駿』2007年3月号 62頁</ref>。続いて2月25日、[[阪急杯]](GIII)でも1番人気に推されたが、再び人気を裏切る4着だった<ref>『優駿』2007年4月号 74頁</ref>。この後は、軽い挫石が確認されたため、山元で休養<ref>{{Cite web |title=キンシャサノキセキ放牧、復帰は谷川岳Sか |url=https://p.keibabook.co.jp/news/detail/41428 |website=競馬ブック |access-date=2023-03-02}}</ref>。4月29日、谷川岳ステークス(OP)で復帰。[[藤田伸二]]が騎乗し1番人気に推され、好位を追走して直線で抜け出した<ref name="ラジオNIKKEI-谷川岳S">{{Cite web |title=【谷川岳S】(新潟)〜キンシャサノキセキ 完勝|競馬実況web|競馬|ラジオNIKKEI |url=https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/entry-140845.html |website=ラジオNIKKEI |access-date=2023-03-02 |language=ja}}</ref>。[[ペールギュント (競走馬)|ペールギュント]]に4分の3馬身差をつけて4勝目を挙げた<ref name="ラジオNIKKEI-谷川岳S" />。
秋は[[セントウルステークス]]からの予定だったが、阪神競馬場に到着後に疝痛を発症しため出走を取り消した<ref>{{cite news|url=http://keiba.radionikkei.jp/keiba/entry-190850.html |title=【スプリンターズS】美浦レポート~キンシャサノキセキ |publisher=ラジオNIKKEI|date=2010-09-30|accessdate=2015-09-03}}</ref><ref>{{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=49293 |title= キンシャサノキセキ、次走は様子を見て/有力馬次走報 |work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |language=日本語|accessdate=2019-06-26}}</ref><ref name="netkeiba49872">{{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=49872 |title= キンシャサノキセキ四位「1回使えてたら」/スプリンターズS |work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |language=日本語|accessdate=2019-06-26}}</ref>。本番のスプリンターズステークスでは中団からレースを進めたが、セントウルステークスを使えなかった影響で反応はいまいちだった。大外から追い込んで逃げた[[ウルトラファンタジー]]の3位に入線、[[ダッシャーゴーゴー]]の降着により2着に繰り上がったとはいえ、春秋スプリントGI制覇の夢は潰えた<ref name="netkeiba49872"/><ref>{{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=49854 |title= 香港の刺客ウルトラファンタジーが日本馬を一蹴/スプリンターズS |work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |language=日本語|accessdate=2019-06-26}}</ref>。5歳時の京都金杯以来のマイル重賞出走となったマイルチャンピオンシップでは3番人気に支持され、道中中団を追走も直線でまったく伸びず[[エーシンフォワード]]の13着と大敗した<ref>{{Cite web|url = https://www.keibalab.jp/column/interview/261/ |title= 2年10ヶ月ぶりのマイル戦!キンシャサノキセキ |publisher= KEIBA LAB |language=日本語|accessdate=2019-06-26}}</ref><ref>{{Cite web|url= https://www.jra.go.jp/datafile/seiseki/g1/mile/result/mile2010.html |title= 第27回 マイルチャンピオンシップ |work= 過去GI成績 |publisher= 日本中央競馬会 |accessdate=2019-06-26}}</ref>。[[12月18日]]の阪神カップでは好位4番手から抜け出すと、直線では逃げた[[レッドスパーダ]]との叩き合いとなり最後はクビ差制し、レースレコードの花を添えて連覇を達成した<ref>{{cite news|url=http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=52555 |title=キンシャサノキセキ、レースレコードで連覇/阪神C|work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |date=2010-12-19|accessdate=2015-09-03}}</ref>。なお、この年のG1競走1勝、2着1回を含む短距離重賞3勝の成績が認められ、[[JRA賞最優秀短距離馬]]に選出されている<ref>{{cite news|url=http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=53095 |title=年度代表馬はブエナビスタに決定|publisher=netkeiba.com|date=2011-01-06|accessdate=2015-09-03}}</ref>。


休養を挟んで秋は、9月9日の[[セントウルステークス]](GII)で始動し1番人気で参戦した<ref name="優駿-2007-11-70">『優駿』2007年11月号 70頁</ref>。中団追走から直線で追い上げたが、逃げる11番人気サンアディユが既にセーフティリードを築いていた<ref name="優駿-2007-11-70" />。それに5馬身千切られて敗れ、さらに[[カノヤザクラ]]にクビ差ばかり先着を許す3着だった<ref name="優駿-2007-11-70" />。続いて11月23日には、マイルに戻して[[キャピタルステークス]](OP)に、1番人気を[[エアシェイディ]]に譲る2番人気で参戦。スタートから好位の外側を追走し、直線で抜け出していた<ref name="netkeiba-キャピタルS">{{Cite web |title=キャピタルS、キンシャサノキセキがOP・3勝目|url=https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=24601 |website=netkeiba.com |access-date=2023-03-02 |language=ja}}</ref>。後方待機のエアシェイディに接近を許したが、4分の3馬身先に決勝線に到達。5勝目、オープン競走3勝目を挙げた<ref name="netkeiba-キャピタルS" />。
[[ファイル:Kinshasa-no-Kiseki20110327.jpg|right|thumb|200px|2011年高松宮記念]]
8歳になった[[2011年]]も前年同様オーシャンステークスから始動、レースではチークピーシーズを着用し、掛かり気味に後方2番手で追走し、直線で外から猛然と追い込んだがダッシャーゴーゴーの2着<ref>{{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=54487 |title= ダッシャーゴーゴー、因縁の中山で重賞V/オーシャンS |work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |language=日本語|accessdate=2019-06-26}}</ref><ref name="netkeiba54948">{{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=54948 |title= キンシャサノキセキ、新兵器で王座防衛へ/高松宮記念 |work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |language=日本語|accessdate=2019-06-26}}</ref>。高松宮記念では3番人気に推され、レースでは積極果敢に先団を形成し、直線で軽々と抜け出し追い込んできたサンカルロに1馬身4分の1の差をつけ完勝した<ref name="netkeiba54983">{{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=54983 |title= キンシャサノキセキが史上初の連覇達成/高松宮記念 |work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |date=2011-03-27|accessdate=2015-09-03}}</ref>。同レース史上初の連覇であり、また騎乗した[[ウンベルト・リスポリ]]は来日初G1勝利を飾った<ref name="netkeiba54983"/>。


=== 5歳(2008年) ===
レース後は、手が届いていなかったスプリンターズステークスを目標にしたローテーションや、その間の海外挑戦など次戦以降の模索もされていた<ref>{{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=54981 |title= 連覇達成のキンシャサノキセキに海外プランも/高松宮記念 |work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |language=日本語|accessdate=2019-06-26}}</ref>。しかし、レース翌日の[[3月28日]]に引退が発表され、[[社台スタリオンステーション]]で種牡馬として繋養されることになった<ref>{{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=55015 |title= 連覇から一夜キンシャサノキセキが電撃引退 |work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |language=日本語|accessdate=2019-06-26}}</ref>。引退理由としては、そもそも今春に種牡馬入りのプランがあり、タイミング的に4月から種付けを開始できることや、連覇で本決まりになったことが挙げられており、故障ではないと関係者から語られている<ref name="netkeiba54948"/><ref>{{Cite web|url= https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2011/03/29/kiji/K20110329000519100.html |title= キンシャサノキセキ電撃引退…今春から種付け |publisher= スポーツニッポン |language=日本語|accessdate=2019-06-26}}</ref>。


==== スプリント転向 ====
==特徴==
1月5日、前年同様に京都金杯で始動し、[[アドマイヤオーラ]]に次ぐ2番人気だった<ref name="優駿-2008-3-98">『優駿』2008年3月号 98頁</ref>。2番手を追走していたが、第3コーナーで掛かって進出してしまい、直線では後退して10着<ref name="優駿-2008-3-98" />。続いて3月2日の阪急杯は、2番人気で臨んだが、[[ローレルゲレイロ]]に逃げ切りを許す6位入線、[[マルカフェニックス]]の降着により、繰り上がり5着だった<ref>『優駿』2008年5月号 84頁</ref>。
遅生まれながら、早い段階で潜在能力を持っていることが指摘されていたものの、「前向き」<ref>{{Cite web|url= https://uma-furusato.com/column/detail/_id_70457 |title= キンシャサノキセキを訪ねて~社台スタリオンステーション |publisher= 公益社団法人日本軽種馬協会 |language=日本語|accessdate=2019-06-26}}</ref>、「竹で割ったような」<ref>{{Cite web|url= https://www.tokyo-tc.com/members/wp/column/2015/07/31/%E5%A4%A9%E6%89%8D%E7%A8%AE%E7%89%A1%E9%A6%AC%E3%81%AE%E8%B6%A3%E3%81%8D/ |title=天才種牡馬の趣き |work= コラム |publisher= 東京サラブレッドクラブ |language=日本語|accessdate=2019-06-26}}</ref>などと表現される激しい気性の持ち主で、それがゆえになかなか能力が全力発揮できなかったきらいがあった<ref name="jra100328">{{Cite web|url= https://www.jra.go.jp/keiba/thisweek/2010/0328_2/pickup.html |title= 第40回高松宮記念 出走馬情報 |publisher= 日本中央競馬会 |accessdate=2019-06-26}}</ref>。6歳時のスワンステークスでスミヨン、阪神カップでデムーロをそれぞれ起用したのも、激しい気性を抑え込む目的が主眼であった<ref name="jra100328"/>。


ここまで陣営は、自発的に1200メートル戦には出走させておらず、あくまでマイルでの出世を目指していた<ref name="優駿-2010-5-64" />。しかし京都金杯の敗退が呼び水となり、また1200メートル戦だった新馬戦の勝利が後押しとなってスプリントへの本格転向が断行される<ref name="優駿-2010-5-64" />。次なる出走が春のスプリントGIである高松宮記念に決定。レースの性質の異なるスプリント戦への転向について、堀は後にこのように語っている<ref name="優駿-2010-5-64" />。{{Quotation|1200メートルなら、競馬は明らかに楽です。しかし、それまでやってきたすべてを捨てることになる。勇気が要りました。|堀宣行}}しかし転向1週間前、再び挫石に見舞われた<ref name="優駿-2010-5-64" />。このため特殊な蹄鉄を身に着けて対処し、調整が遅れた分は、坂路を使い、どうにか仕上げていた<ref name="優駿-2010-5-64" />。そして3月30日、[[高松宮記念 (競馬)|高松宮記念]](GI)に[[岩田康誠]]と参戦する。転向初戦は急造で、万全とは言えない状態での参戦だった。それでも、9.3倍の5番人気の支持であり、前年優勝馬のスズカフェニックス、連勝中のローレルゲレイロ、マイルチャンピオンシップ2着のスーパーホーネット、連勝中の同期ファイングレインと同じオッズ一桁台に加わっていた<ref name="優駿-2008-5-78">『優駿』2008年5月号 78頁</ref>。{{External media|width=300px|video1=[https://www.youtube.com/watch?v=HFvUX6Vhe-s&ab_channel=JRA%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB 2008年 高松宮記念(GI)<br />レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画]}}スタートから先行して好位を確保、先導するローレルゲレイロに追走した<ref name="優駿-2008-5-42">『優駿』2008年5月号 42頁</ref>。最終コーナー手前でローレルゲレイロが垂れ、代わってフサイチリシャールが台頭しており、直線では好位から末脚を使ってフサイチリシャールを追いかける形となった<ref name="優駿-2008-5-42" />。やがてフサイチリシャールが失速すると、残り100メートルで先頭奪取<ref name="優駿-2008-5-42" />。内で盛り返すローレルゲレイロや、外から追い上げるスズカフェニックスを寄せ付けないままにゴール手前まで先頭を守っていた<ref name="優駿-2008-5-43">『優駿』2008年5月号 43頁</ref>。
{{-}}


しかしキンシャサノキセキの背後にいたファイングレインだけに接近を許した<ref name="優駿-2008-5-78" />。ファイングレインの末脚鋭く、ゴール直前で並ばれていた。ほとんど同時に決勝線に到達したが、寸前でファイングレインに差し切りを許した2着となった<ref name="優駿-2008-5-43" />。GIタイトルにクビ差だけ及ばなかった<ref name="優駿-2008-5-78" />。
== 競走成績 ==
以下の内容は、netkeiba.com<ref name="netrcd">{{Cite web|url= https://db.netkeiba.com/horse/result/2003110212/ |title=netkeiba キンシャサノキセキの競走成績|publisher=Net Dreamers Co., Ltd.|accessdate=2019-08-20}}</ref>およびJBISサーチ<ref name="jbisrcd">{{Cite web|url= https://www.jbis.or.jp/horse/0000901749/record/ |title=キンシャサノキセキ 競走成績|publisher=JBISサーチ|accessdate=2019-08-20}}</ref>に基づく。


==== サマースプリントシリーズ ====
{| style="font-size: 90%; text-align: center; border-collapse: collapse;white-space:nowrap;"
この後は再び挫石が見られたために、再び放牧を挟み<ref>{{Cite web |title=キンシャサノキセキ放牧へ(3日) |url=https://p.keibabook.co.jp/news/detail/44426 |website=競馬ブック |access-date=2023-03-05}}</ref>、7月6日の[[函館スプリントステークス]](GIII)で再始動した。ウエスタンビーナスや[[ゴスホークケン]]、[[キングストレイル]]を相手に1.8倍の1番人気に推されていた<ref name="優駿-2008-9-102">『優駿』2008年9月号 102頁</ref>。スタートから先行し、好位の3番手を確保。ウエスタンビーナスとゴスホークケンによるハナ争いが起こり、先行馬に不利なハイペースとなっていた<ref name="優駿-2008-9-102" />。直線では、ペースに従って逃げる2頭は後退していたが、キンシャサノキセキには余力が十分にあった。そして2頭をかわして先頭に立ち、独走となっていた<ref name="優駿-2013-10-80" />。

ただし半ばを過ぎてから、後方より追い上げるトウショウカレッジに接近を許した<ref name="優駿-2008-9-102" />。NHKマイルカップのときと同じように、1頭抜け出した途端に集中して走らない悪癖を披露していたためであり、ゴール寸前でリードを失い、並んで決勝線に到達していた<ref name="優駿-2013-10-80" />。ところが今回は、岩田が強くキンシャサノキセキを締めて、最後まで持たせて、先頭を守り切っていた<ref name="優駿-2013-10-80" />。クビ差だけ先着を果たす<ref name="優駿-2008-9-102" />。10戦目の挑戦で重賞初勝利を挙げていた<ref name="優駿-2008-9-102" />。2002年[[サニングデール]]以来となる牡馬による優勝だった<ref name="優駿-2008-9-103">『優駿』2008年9月号 103頁</ref>。また走破タイム1分8秒4は、2000年[[タイキトレジャー]]を0.3秒上回り、レースレコードを樹立していた<ref name="優駿-2008-9-103" />。

再び山元での放牧を挟んで函館に帰厩し<ref>{{Cite web |title=キンシャサノキセキ放牧へ、次走はキーンランドCかセントウルS |url=https://p.keibabook.co.jp/news/detail/45294 |website=競馬ブック |access-date=2023-03-05}}</ref><ref>{{Cite web |title=キンシャサノキセキ、札幌・キーンランドCへ |url=https://p.keibabook.co.jp/news/detail/45502 |website=競馬ブック |access-date=2023-03-05}}</ref>、8月31日の[[キーンランドカップ]](GIII)に2.0倍の1番人気で参戦する<ref name="優駿-2008-10-112">『優駿』2008年10月号 112頁</ref>。1枠2番から中団内側を追走し、直線で逃げる3番人気[[ビービーガルダン]]、16番人気タニノマティーニを追い詰めた<ref name="優駿-2008-10-112" />。しかし2頭をかわすだけの進路を見出せなかった<ref>{{Cite web |title=3着キセキ位置取りの差/キーンランドC - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル |url=https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2008/09/01/kiji/K20080901Z00001820.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-03-05 |language=ja}}</ref>。コースレコードでの決着の中で3着だった<ref name="優駿-2008-10-112" />。

{| class="wikitable" style="float:right; font-size:smaller; text-align:center; margin:10px"
|+<small>'''2008年[[サマースプリントシリーズ]]'''<ref name="JRA-サマースプリント">{{Cite web |title=2008年サマースプリントシリーズ |url=https://jra.jp/datafile/seiseki/summer/2008_p.html |website=jra.jp |access-date=2023-03-05}}</ref></small>
!<small>順位</small>
!<small>馬名</small>
![[函館スプリントステークス|<small>函館SS</small>]]
![[アイビスサマーダッシュ|<small>アイビスSD</small>]]
!<small>[[北九州記念]]</small>
![[キーンランドカップ|<small>キーンLC</small>]]
![[セントウルステークス|<small>セントウルS</small>]]
!<small>ポイント</small>
|-
|-
!<small>1</small>
!年月日!!競馬場!!競走名!!格!!頭数!!枠番!!馬番!!colspan="2"|オッズ<br />(人気)!!着順!!騎手!!斤量(kg)!!距離(馬場)!!タイム<br />(上り3F)!!タイム<br />差!!勝ち馬/(2着馬)
|<small>[[カノヤザクラ]]</small>
|<small>-</small>
|<small>{{Color|darkred|1着(10pt)}}</small>
|<small>-</small>
|<small>-</small>
|<small>{{Color|darkred|1着(12pt)}}</small>
|<small>22</small>
|-
!<small>2</small>
|'''<small>キンシャサノキセキ</small>'''
|'''<small>{{Color|darkred|1着(10pt)}}</small>'''
|<small>-</small>
|<small>-</small>
|'''<small>{{Color|darkgreen|3着(4pt)}}</small>'''
|<small>-</small>
|'''<small>14</small>'''
|-
!<small>3</small>
|<small>[[シンボリグラン]]</small>
|<small>7着(1pt)</small>
|<small>{{Color|darkblue|2着(5pt)}}</small>
|<small>-</small>
|<small>6着(1pt)</small>
|<small>{{Color|darkblue|2着(6pt)}}</small>
|<small>13</small>
|}夏季は2戦して1着と3着となり、この時点で[[サマースプリントシリーズ]]の首位となっていた<ref name="JRA-サマースプリント" />。ところが参戦を見送った最終戦の[[セントウルステークス]]で、[[アイビスサマーダッシュ]]優勝馬のカノヤザクラが優勝<ref>{{Cite web |title=2008年サマースプリントシリーズ王者はカノヤザクラ |url=https://p.keibabook.co.jp/news/detail/45818 |website=競馬ブック |access-date=2023-03-05}}</ref>。シリーズ2勝目を挙げたことで逆転されて、サマースプリントシリーズ優勝はならなかった<ref name="JRA-サマースプリント" />。

==== スプリンターズステークス ====
[[ファイル:Sleepless Night 20080817P1.jpg|サムネイル|[[スリープレスナイト]]]]
続いて10月5日、[[スプリンターズステークス]](GI)で再びGIに挑戦、GI優勝馬のスズカフェニックスやファイングレインとの再戦の場になる。ただし最も推されていたのは新興勢力、1歳年下のGI初挑戦[[スリープレスナイト]]だった<ref name="優駿-2008-12-90">『優駿』2008年12月号 90頁</ref>。ダートの短距離で出世し、芝転向初戦となった6月の[[CBC賞]]で重賞勝利、そして夏の[[北九州記念]]も制して重賞連勝。ダートを含めればオープン競走4連勝中で単勝オッズ2.4倍という支持だった<ref name="優駿-2008-12-90" />。対するキンシャサノキセキは、既存勢力では筆頭に推されて、5.9倍の2番人気だった<ref name="優駿-2008-12-90" />。以下、ファイングレイン、スズカフェニックス、カノヤザクラ、ビービーガルダンが続いていた<ref name="優駿-2008-12-90" />。{{External media|width=300px|video1=[https://www.youtube.com/watch?v=-WX6xxedUws&ab_channel=JRA%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB 2008年 スプリンターズステークス(GI)<br />レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画]}}8枠15番からスタート、隣の14番から好スタートしたスリープレスナイトの背後を追走する7番手だった<ref name="優駿-2008-12-90" /><ref name="優駿-2013-10-81" />。最終コーナーにかけてウエスタンビーナスやビービーガルダン、[[アポロドルチェ]]など先行勢に、スリープレスナイトが捉え、後れてキンシャサノキセキも捉えた。直線ではスリープレスナイトを目指し、末脚を用いて接近を試みていた<ref name="優駿-2013-10-81" />。しかしスリープレスナイトも末脚を繰り出すと、たちまち突き放されて独走を許した<ref name="優駿-2008-12-90" />。終いにはかわした先行勢の盛り返しを受け、先行勢と並んでの決勝線通過。スリープレスナイトに1馬身以上後れを取って敗退し、再びGIタイトルを逃した。ただ内で粘ったビービーガルダンにクビ差だけ先着し、春に続くスプリントGI2着となっていた<ref name="優駿-2008-12-90" /><ref name="優駿-2013-10-81">『優駿』2013年10月号 81頁</ref>。夏からの連戦をこなしたキンシャサノキセキは、疲労が溜まっており、この後は半年弱の休養となった<ref name="優駿-2013-10-81" />。

=== 6歳(2009年) ===

==== 不振 ====
[[ファイル:Kinshasa no Kiseki.jpg|サムネイル|232x232ピクセル|2009年高松宮記念]]
春は前年2着の高松宮記念を目標に、3月7日の[[オーシャンステークス]](GIII)で始動。1番人気に推されたが、直線で伸びず10着、1200メートル戦で初めて複勝圏を外れる大敗だった<ref name="優駿-2013-10-82">『優駿』2013年10月号 82頁</ref><ref>『優駿』2009年5月号 78頁</ref>。そして本番の3月29日、高松宮記念は、5番人気の支持<ref name="優駿-2009-5-72">『優駿』2009年5月号 72頁</ref>。再び直線での伸びに賭けたが、叶わず再び10着だった<ref name="優駿-2013-10-82" /><ref name="優駿-2009-5-72" />。
[[ファイル:Noriyuki-Hori20101218.jpg|サムネイル|275x275ピクセル|[[堀宣行]]]]
この連続大敗は、堀によれば前年の反動だったと振り返っている。前年は不調にもかかわらず送り出した高松宮記念で2着の後、函館スプリントステークスでは高松宮記念よりかはいくらか良い状態に仕上げて優勝していた<ref name="優駿-2010-5-64">『優駿』2010年5月号 64頁</ref>。続いて使ったキーンランドカップ、スプリンターズステークスでは、堀はキンシャサノキセキにさらに負荷をかかるように調教を施していた<ref name="優駿-2010-5-64" />。しかし状態は悪化する一方となり、函館スプリントステークスの状態には及ばなかった<ref name="優駿-2010-5-64" />。結果的に函館スプリントステークスがキンシャサノキセキの状態の「ピーク」だった。しかしそれを人間が認識することができず、さらなる調教を課してしまっていた<ref name="優駿-2010-5-64" />。オーバーワークに応えてしまったキンシャサノキセキの体調は、悪化していた。前年秋こそ3着、2着と結果で応えることができたが、この年の春には、限界を迎えていた<ref name="優駿-2010-5-64" />。堀によればキンシャサノキセキを「どん底の状態<ref name="優駿-2010-5-64" />」にまでしてしまったという。

この後は、山元で長期休養となる。デビュー前の育成段階にキンシャサノキセキに関わったスタッフらが再び結集し、立て直しに尽力した<ref name="優駿-2010-5-64" />。ウォーキングマシンだけの運動に1か月、ダクやキャンターにも慎重に行うなど、時間をかけてキンシャサノキセキを癒していった。ただし「どん底」から脱却したとしても、体はダメージの影響がついて回ることになった<ref name="優駿-2010-5-63" />。後に堀は「本当ならば、今ごろは体が完成して、調教も加減せずにビシビシやれていたはずなんです。それができない馬を作ってしまった(後略)<ref name="優駿-2010-5-63" />」と回顧している。そのために今後の調教は、いくらかの加減が必須になった<ref name="優駿-2010-5-64" />。{{External media|width=300px|video1=[https://www.youtube.com/watch?v=ybWADd1ZFJ0&ab_channel=JRA%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB 2009年 スプリンターズステークス(GI)<br />レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画]}}

そして10月4日、スプリンターズステークスで約半年ぶりの復帰となった。継続騎乗の岩田に代わり、[[三浦皇成]]と共に臨み、4番人気となり<ref name="優駿-2009-12-76" />、きちんと復調して戦線に戻ってきたつもりだった<ref name="優駿-2013-10-82" />。しかしデビュー以来最低着順の12着となる<ref name="優駿-2009-12-76">『優駿』2009年12月号 76頁</ref>。ただし敗因は、これまでの状態面ではなく、レース中の不利によるものであり、将来を悲観するものではなかった<ref name="優駿-2013-10-82" />。第3コーナーで後ろの馬が接触されて、以降正しく走れなかっただけだった<ref name="優駿-2013-10-82" />。
==== 復調 ====
続いて10月31日、[[スワンステークス]](GII)で距離を伸ばして、1400メートル戦に臨む。大敗が続いていたが、短期免許で参戦中のヨーロッパのトップジョッキーである[[クリストフ・スミヨン]]を確保<ref name="優駿-2013-10-82" />。歳を重ねるにつれて気性が厳しくなったために陣営は、宥めるのが上手い騎手を起用したうえに、右側だけを覆う[[ブリンカー]]やリング状のハミに、鼻革を用意するなど、馬装にもぬかりない対策を施して、キンシャサノキセキの復調を待っていた<ref>{{Cite web |title=JRAホームページ|今週の注目レース-高松宮記念 |url=https://www.jra.go.jp/keiba/thisweek/2010/0328_2/pickup.html |website=www.jra.go.jp |access-date=2023-03-05}}</ref><ref name="優駿-2013-10-82" />。年下の[[プレミアムボックス]]、岩田のトレノジュビリー、マルカフェニックスに次ぐ4番人気という立場だった<ref name="優駿-2009-12-96">『優駿』2009年12月号 96頁</ref>。
[[ファイル:Christophe-Soumillon.jpg|サムネイル|250x250ピクセル|[[クリストフ・スミヨン]]]]
[[ファイル:Kinshasa no Kiseki 2.jpg|thumb|160px|<small>2009年スワンステークス</small>]]スタートから好位を確保、[[マイネルレーニア]]が引っ張る平均ペースを追走した<ref name="netkeiba-スワンS">{{Cite web |title=キンシャサノキセキ、1年4か月ぶりの勝利/スワンS|url=https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=41011 |website=netkeiba.com |access-date=2023-03-05 |language=ja}}</ref><ref name="優駿-2009-12-96" />。直線で進出し、先行するアーリーロブストに内から並びかけた<ref name="優駿-2009-12-96" />。アーリーロブストには抵抗され2頭横並びの競り合いが続いたが、終いでクビ差だけ抜きん出て、先に決勝線へ到達<ref name="優駿-2009-12-96" />。1年4か月ぶりの勝利、重賞2勝目を挙げて復調証明を果たしていた<ref name="netkeiba-スワンS" />。またスミヨンには、JRA重賞初制覇をもたらしている<ref>{{Cite web |title=【スワンS】スミヨンいきなり!キンシャサで重賞V - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル |url=https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2009/11/01/kiji/K20091101Z00002280.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-03-05 |language=ja}}</ref><ref>{{Cite web |title=スワンSアラカルト |url=https://p.keibabook.co.jp/news/detail/49767 |website=競馬ブック |access-date=2023-03-05}}</ref>。<br/>

続いて12月20日、再び1400メートル戦となる[[阪神カップ]](GII)に、短期免許で参戦中の[[ミルコ・デムーロ]]を起用して参戦。マルカフェニックスや3歳の[[ワンカラット]]を相手に1番人気を取り戻している。されどオッズは4.7倍だった<ref name="優駿-2010-2-100">『優駿』2010年2月号 100頁</ref>。1枠2番を得てゲートが開いたが、キンシャサノキセキは出遅れてしまい、いつもの好位ではなく、最後方追走を強いられた<ref name="優駿-2010-2-100" />。[[ファイル:Mirco-Demuro.jpg|thumb|160px|2009年阪神カップ]]しかし第3コーナーを16番手で通過した後、ワンターンの間に大外をまくるように進出し、最終コーナーを先行勢を見据える11番手で通過<ref name="優駿-2010-2-100" />。直線でスパートしたらば、さらに加速し、垂れる先行勢をすべて吸収して先頭を奪取していた<ref name="優駿-2013-10-82" />。後れて[[サンカルロ]]とプレミアムボックスが追い上げてきたものの、それらよりも1馬身先に決勝線に到達を果たす<ref name="優駿-2010-2-100" />。重賞連勝、重賞3勝目を成し遂げた<ref name="競馬ブック-阪神カップ-2009">{{Cite web |title=阪神Cアラカルト |url=https://p.keibabook.co.jp/news/detail/50319 |website=競馬ブック |access-date=2023-03-05}}</ref>。走破タイム1分20秒4は、2006年フサイチリシャール並びに2007年スズカフェニックスを上回る阪神カップレコードであり、関東馬として初めて阪神カップを優勝した<ref name="競馬ブック-阪神カップ-2009" /><ref>『優駿』2010年2月号 101頁</ref>。完全に復調を果たしたキンシャサノキセキは、春の目標を翌年の高松宮記念に定めて、再び山元での休養となった<ref name="優駿-2013-10-82" />。

=== 7歳(2010年) ===

==== オーシャンステークス ====
目標の高松宮記念を見据え、前年と同様に3月6日のオーシャンステークスで始動する<ref>{{Cite web |title=キンシャサノキセキ、中山・オーシャンS→中京・高松宮記念へ |url=https://p.keibabook.co.jp/news/detail/50560 |website=競馬ブック |access-date=2023-03-06}}</ref>。新たなに[[四位洋文]]を鞍上に迎えていた。前々々年優勝のアイルラヴァゲイン、前々年優勝のプレミアムボックス、前年優勝のアーバニティが一堂に会する中で、シルクロードステークス2着から臨むショウナンカザンが1番人気となり、それに次ぐ2番人気、4.2倍となる<ref>{{Cite web |title=オーシャンSアラカルト |url=https://p.keibabook.co.jp/news/detail/51225 |website=競馬ブック |access-date=2023-03-06}}</ref><ref name="優駿-2010-5-78">『優駿』2010年5月号 78頁</ref>。当日は雨が降る重馬場となっており、良馬場向きの走り方で道悪が不得手のキンシャサノキセキには、試練となっていた<ref name="優駿-2010-5-78" /><ref>『優駿』2010年5月号 79頁</ref>。

2枠3番という内枠からのスタートの後、控えて後方の内側を追走した<ref name="優駿-2013-10-83">『優駿』2013年10月号 83頁</ref>。外側に持ち出してから追うのではなく、内側に拘ってワンターン。経済コースでコーナーワークを利して、最終コーナー5番手で通過した<ref name="優駿-2010-5-78" />。直線では、前を行く馬らが立ちはだかり、しばらく伸びあぐねたが、進路を見出すと末脚を発揮した<ref name="優駿-2013-10-83" />。馬群を割って進出し、先に抜け出したエーシンエフダンズを差し切り、ゴール手前で先頭を奪取し決勝線に到達した<ref name="優駿-2010-5-78" />。クビ差をつけて重賞3連勝、重賞4勝目を挙げていた<ref name="優駿-2010-5-78" />。

==== 高松宮記念 ====

そして3月28日、3年連続3回目の高松宮記念を迎えた。前年の春秋スプリントGI連勝を果たしたローレルゲレイロは、ドバイミーティングに挑戦して不在だった<ref name="優駿-2010-5-76">『優駿』2010年5月号 76頁</ref>。またそのローレルゲレイロを下した[[香港の競馬|香港]]のスプリンター・[[セイクリッドキングダム]]、同じく香港の[[ウルトラファンタジー]]の参戦が予定されていたが、セイクリッドキングダムが疝痛のために出国を断念したため、揃って出走しなかった<ref>{{Cite web |title=【高松宮記念】セイクリッド腹痛で来日中止 |url=https://umanity.jp/racedata/race_newsdet.php?nid=7595 |website=競馬予想のウマニティ |access-date=2023-03-06 |language=ja}}</ref>。このため信頼できる本命候補が挙って不在の混戦模様となっていた<ref name="優駿-2010-5-76" />。そんな中で重賞3連勝中のキンシャサノキセキが最も信頼されたが、単勝オッズは3.7倍だった<ref name="優駿-2010-5-76" />。以下、シルクロードステークス優勝の[[アルティマトゥーレ]]、阪急杯優勝の[[エーシンフォワード]]、阪神カップ2着同着のサンカルロとプレミアムボックス、前年秋のスプリンターズステークス2着のビービーガルダンなどと続いていた<ref name="優駿-2010-5-76" />。中京競馬場は翌年にコース改修を控えており、小回りコースで行う最後の高松宮記念だった<ref>{{Cite web |url=http://www.daily.co.jp/horse/schedule2010/100328g1.shtml |title=キンシャサ 悲願V 第40回高松宮記念 |access-date=2023-3-6 |publisher=[[デイリースポーツ]] |archive-url=https://web.archive.org/web/20101231001900/http://www.daily.co.jp/horse/schedule2010/100328g1.shtml |archive-date=2010-12-31}}</ref>。{{External media|width=300px|video1=[https://www.youtube.com/watch?v=ourxR120f8s&ab_channel=JRA%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB 2010年 高松宮記念(GI)<br />レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画]}}出遅れずにスタートし、先行集団に加わった<ref name="優駿-2013-10-83" />。セブンシークイーンが刻むハイペースを、中団ないし好位の背後で追走し、短い直線に備えていた<ref name="優駿-2010-5-76" />。最終コーナーまでその位置で留まり、短い直線に差し掛かってからスパート。先行するヘッドライナーの外側から進出して、先頭を奪取していた<ref name="優駿-2013-10-84">『優駿』2013年10月号 84頁</ref>。しかしハイペースでは、先行からの抜け出しよりも、後方待機からの追い上げが有利となっていた<ref name="優駿-2010-5-76" /><ref name="優駿-2013-10-84" />。おまけにキンシャサノキセキは、これまで大一番でタイトルを逃したように、抜け出すと勢いが減衰する悪癖があり、相手はもちろん自分自身とも対峙しなければならなかった<ref name="優駿-2013-10-84" />。

伸びあぐねているうちに、内からアルティマトゥーレ、背後からサンカルロ、外からビービーガルダン、大外から[[エーシンフォワード]]に接近を許す。特にビービーガルダンには並ばれて、終いには競り合いとなるまでに追い詰められた<ref name="優駿-2010-5-76" />。しかしキンシャサノキセキは粘りを見せて応戦、先頭をたやすく譲らなかった<ref name="優駿-2013-10-84" />。横並びのままでほとんど同時に決勝線まで到達。優劣は写真判定に委ねられて、キンシャサノキセキの到達がハナの差だけ早かったことが判明する<ref>{{Cite web |title=【高松宮記念】1着キンシャサノキセキ - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル |url=https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2010/03/29/kiji/K20100329Z00002520.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-03-06 |language=ja}}</ref>。史上初めてとなるハナの差での高松宮記念戴冠を果たした<ref name="報知-高松宮記念-2010" />。
[[ファイル:Hirofumi-Shii20100328.jpg|サムネイル|202x202ピクセル|[[四位洋文]]]]
重賞5勝目、重賞4連勝でGI戴冠を成し遂げた。'''史上初めてとなる南半球で生産された外国産馬によるJRAGI優勝'''を果たした<ref>{{Cite web |url=http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20100329-611610.html |title=僅差キンシャサ新短距離王だ/高松宮記念 |access-date=2032-3-6 |publisher=[[日刊スポーツ]] |archive-url=https://web.archive.org/web/20100331173133/http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20100329-611610.html |archive-date=2010-3-31}}</ref><ref name="優駿-2010-5-77">『優駿』2010年5月号 77頁</ref>。また40回目にして'''史上初めてとなる7歳以上による高松宮記念優勝<ref name="競馬ブック-高松宮記念-2010">{{Cite web |title=高松宮記念アラカルト |url=https://p.keibabook.co.jp/news/detail/51530 |website=競馬ブック |access-date=2023-03-06}}</ref>'''。'''1956年[[天皇賞(秋)]]を優勝した[[ミツドフアーム|ミッドファーム]]以来となるオーストラリアで生産された日本調教馬によるGI級競走優勝<ref name="報知-高松宮記念-2010">{{Cite web |url=http://hochi.yomiuri.co.jp/contents/horserace/2010/201003280711/result.htm |title=第40回高松宮記念 GI |access-date=2023-3-6 |publisher=[[スポーツ報知]] |archive-date=2010-10-7 |archive-url=https://web.archive.org/web/20101007171543/http://hochi.yomiuri.co.jp/contents/horserace/2010/201003280711/result.htm}}</ref>'''。それから1997年[[シンコウキング]]、1998年[[シンコウフォレスト]]に続き史上3例目となる外国産馬による高松宮記念優勝を成し遂げていた<ref name="優駿-2010-5-77" />。加えて2008年[[阪神ジュベナイルフィリーズ]]から、翌2009年の[[チューリップ賞]]、[[桜花賞]]、[[優駿牝馬]](オークス)までを連勝した[[ブエナビスタ (競走馬)|ブエナビスタ]]以来となる重賞4連勝を達成<ref name="報知-高松宮記念-2010" />。2001年[[トロットスター]]以来9年ぶりとなる重賞連勝での戴冠<ref name="競馬ブック-高松宮記念-2010" />、2002年[[ショウナンカンプ]]以来8年ぶりとなる関東馬による戴冠だった<ref name="報知-高松宮記念-2010" />。

また、四位には1998年シンコウフォレスト以来となる高松宮記念2勝目を、堀にはGI初勝利をもたらしていた<ref name="優駿-2010-5-77" />。四位は「中京の直線はすごい短いんですけど、きょうはすごく長く感じた<ref>{{Cite web |title=【高松宮記念】四位キセキ「中京の直線が長く感じた」 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル |url=https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2010/03/28/kiji/K20100328Z00000580.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-03-06 |language=ja}}</ref>」と回顧している。この後は、[[安田記念]]参戦の選択肢もあったが、回復に手間取り断念<ref>{{Cite web |title=「いい意味で」年をとったキンシャサノキセキ |url=https://tospo-keiba.jp/index.php/northern-farm/1549 |website=東スポ競馬 |date=2010-07-07 |access-date=2023-03-08 |language=ja}}</ref>。山元で早めの夏休みに入り、秋に備えた<ref>{{Cite web |title=キンシャサノキセキ、ヘッドライナー放牧 |url=https://p.keibabook.co.jp/news/detail/51585 |website=競馬ブック |access-date=2023-03-06}}</ref>。

==== スプリンターズステークス ====
秋はスプリンターズステークスを目標とし、9月12日のセントウルステークスで始動するつもりだった。しかし開催地に到着した直後に疝痛を発症し、[[出走取消]]となった<ref name="報知-スプリンターズS-2010">{{Cite web |url=http://hochi.yomiuri.co.jp/horserace/news/20100927-OHT1T00232.htm |title=キンシャサ、春王者の底力見せる!…スプリンターズS |access-date=2023-3-6 |publisher=[[スポーツ報知]] |archive-url=https://web.archive.org/web/20101006004307/http://hochi.yomiuri.co.jp/horserace/news/20100927-OHT1T00232.htm |archive-date=2010-10-6}}</ref>。疝痛自体は程度の軽いもので直に収まり、続いて10月3日のスプリンターズステークスにぶっつけ参戦となった<ref>{{Cite web |url=http://hochi.yomiuri.co.jp/horserace/news/20100930-OHT1T00299.htm |title=キンシャサノキセキ馬なり50秒6…スプリンターズS追い切り |access-date=2023-3-6 |publisher=[[スポーツ報知]] |archive-url=https://web.archive.org/web/20101006004114/http://hochi.yomiuri.co.jp/horserace/news/20100930-OHT1T00299.htm |archive-date=2010-10-6}}</ref><ref name="報知-スプリンターズS-2010" />。春は不在だったローレルゲレイロ、そして香港のウルトラファンタジーが参戦<ref name="優駿-2010-12-80">『優駿』2010年12月号 80頁</ref>。さらに香港から新たに[[グリーンバーディー]]も臨んでいた。グリーンバーディーが1番人気となり、ワンカラットを挟んだ3番人気がキンシャサノキセキだった<ref name="優駿-2010-12-80" />。{{External media|width=300px|video1=[https://www.youtube.com/watch?v=obPm-rbomvw&ab_channel=JRA%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB 2010年 スプリンターズステークス(GI)<br />レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画]}}スタートから10番人気ウルトラファンタジーが逃げる一方で、中団を追走<ref name="スポニチ-スプリンターズS">{{Cite web |title=【スプリンターズS】春秋制覇失敗も キンシャサ2着で意地 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル |url=https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2010/10/04/kiji/K20101004Z00002190.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-03-06 |language=ja}}</ref>。大外に持ち出してから直線で末脚を発揮して、ウルトラファンタジーを追い詰めたが、1馬身4分の1以上及ばず、春秋スプリントGI制覇は果たせなかった<ref name="優駿-2013-10-84" />。さらに内から伸びた[[ダッシャーゴーゴー]]にも終いでかわされ、3位で決勝線に到達<ref name="報知-スプリンターズS-2010-戦後">{{Cite web |url=http://hochi.yomiuri.co.jp/horserace/news/20101003-OHT1T00300.htm |title=ダッシャー降着2→4着…スプリンターズS |access-date=2023-3-6 |publisher=[[スポーツ報知]] |archive-url=https://web.archive.org/web/20101006200600/http://hochi.yomiuri.co.jp/horserace/news/20101003-OHT1T00300.htm |archive-date=2010-10-6}}</ref>。ダッシャーゴーゴーは、ウルトラファンタジーに限りなく接近したが、ハナ差及ばず逃げ切りを許す2位となっていた。しかし2位3位は、到達順通り2着3着とはならなかった<ref name="報知-スプリンターズS-2010-戦後" />。

[[審議 (競馬)|審議]]となり、ダッシャーゴーゴーが斜行して4位サンカルロの妨害が認められて、4着降着となる<ref>『優駿』2010年12月号 81頁</ref>。したがって繰り上がりが発生し、3位のキンシャサノキセキは、2着を得ていた。前々年に続いて2度目のスプリンターズステークス2着となった<ref name="優駿-2010-12-80" />。四位は、前哨戦の出走取消を悔やんでいる<ref name="スポニチ-スプリンターズS" />。続く11月21日には、マイルチャンピオンシップに臨み、2年10か月ぶりとなるマイル参戦となった<ref name="競馬ラボ-マイルCS" />。3番人気に支持されたが、伸びず13着だった<ref>『優駿』2011年1月号 86頁</ref>。

そして12月18日、阪神カップに参戦する。四位ではなく、短期免許で参戦中のスミヨンが再登板となった。3歳馬[[ゴールスキー]]が最有力視され、前年優勝馬は、3.9倍の2番人気だった<ref name="優駿-2011-2-98">『優駿』2011年2月号 98頁</ref>。出遅れず好位を確保し、4番手で最終コーナーを通過<ref name="優駿-2011-2-98" />。直線では、逃げる5番人気[[レッドスパーダ]]を外側から迫り、ゴール寸前でわずかに差し切る。クビ差かわしたところが決勝線だった<ref name="優駿-2011-2-98" />。[[ファイル:Kinshasa-no-Kiseki20101218.jpg|right|thumb|246x246px|2010年阪神カップ]]

史上初めてとなる阪神カップ連覇を成し遂げている<ref>{{Cite web |title=阪神Cアラカルト |url=https://p.keibabook.co.jp/news/detail/53540 |website=競馬ブック |access-date=2023-03-06}}</ref>。また1分20秒3は、前年の自分自身を上回り、レースレコードを樹立<ref>『優駿』2011年2月号 99頁</ref>。重賞3勝、GI優勝2着1回という成績を残したこの年の[[JRA賞]]では、全285票中257票を得て[[JRA賞最優秀短距離馬|最優秀短距離馬]]を受賞<ref name="優駿-2011-2-57">『優駿』2011年2月号 57頁</ref>{{Efn|以下、[[エーシンフォワード]]14票、[[ダノンシャンティ]]4票、[[エスポワールシチー]]1票、[[ショウワモダン]]1票、[[ブエナビスタ (競走馬)|ブエナビスタ]]1票、該当馬なし7票<ref name="優駿-2011-2-57" />。}}。[[JRA賞最優秀4歳以上牡馬|最優秀4歳以上牡馬]]でも票こそ得ているが、こちらは受賞できなかった<ref name="優駿-2011-2-57" />{{Efn|269票を集めた[[ナカヤマフェスタ]]が受賞。[[ジャガーメイル]]6票、そしてキンシャサノキセキは1票だった。該当馬なし9票<ref name="優駿-2011-2-57" />。}}。

=== 8歳(2011年) ===

==== 高松宮記念 ====
この年も現役を続行し、前年と同様に、3月5日のオーシャンステークスで始動する。堀はこの一戦から、もう一段階の強化を促すために、早めに抜け出した際に気が緩む悪癖が出ないように、馬具[[チークピーシズ]]を装着させている<ref>{{Cite web |title=キンシャサノキセキ、新兵器で王座防衛へ/高松宮記念|url=https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=54948 |website=netkeiba.com |access-date=2023-03-06 |language=ja}}</ref>。また例によって短期免許で参戦中の[[ウンベルト・リスポリ]]を新たに起用。ダッシャーゴーゴーやレッドスパーダとの再戦となった<ref name="優駿-2011-5-98">『優駿』2011年5月号 98頁</ref>。スタートから後方を追走し、直線で外から追い上げ、先行するレッドスパーダとダッシャーゴーゴーに迫った<ref name="優駿-2011-5-98" />。このうちレッドスパーダを寸前で差し切ったものの、ダッシャーゴーゴーには4分の3馬身及ばなかった。押し切りを許して2着となった<ref name="優駿-2011-5-98" />。
[[ファイル:Umberto-Rispoli20110327.jpg|サムネイル|194x194ピクセル|[[ウンベルト・リスポリ]]]]

そして3月27日、本番の高松宮記念に臨む。レース史上最多タイとなる4回目の参戦だった<ref>{{Cite web |url=http://hochi.yomiuri.co.jp/contents/horserace/2011/201103270911/result.htm |title=第41回高松宮記念・GI |access-date=2023-3-7 |publisher=[[スポーツ報知]] |archive-url=https://web.archive.org/web/20111103172128/http://hochi.yomiuri.co.jp/contents/horserace/2011/201103270911/result.htm |archive-date=2011-11-3}}</ref>。中京競馬場が改修中のために18年ぶりとなる代替{{Efn|GI昇格後は、初めてとなる代替開催だった<ref name="競馬ブック-高松宮記念-2011" />。}}が行われ、阪神競馬場で開催された<ref name="競馬ブック-高松宮記念-2011">{{Cite web |title=高松宮記念アラカルト |url=https://p.keibabook.co.jp/news/detail/54097 |website=競馬ブック |access-date=2023-03-06}}</ref>。リスポリが続投、効果のあったチークピーシズの装着も継続<ref name="優駿-2011-5-76">『優駿』2011年5月号 76頁</ref>。そして新たに、騎手が制御しやすく矯正する馬具の鼻革も装着していた<ref name="スポニチ-高松宮記念-2011">{{Cite web |title=【高松宮記念】キンシャサ初の連覇!帰国のリスポリは涙 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル |url=https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2011/03/28/kiji/K20110328000513300.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-03-07 |language=ja}}</ref><ref name="優駿-2011-5-76" />。単勝オッズ4.5倍の3番人気、連勝中のNHKマイルカップ優勝馬[[ジョーカプチーノ]]、ダッシャーゴーゴーに次いで推されていた<ref name="優駿-2011-5-96">『優駿』2011年5月号 96頁</ref>。以下、サンカルロ、レッドスパーダ、エーシンフォワード、ワンカラットと続いていた<ref name="優駿-2011-5-96" />。{{External media|width=300px|video1=[https://www.youtube.com/watch?v=brrAHbfPveo&ab_channel=JRA%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB 2011年 高松宮記念(GI)<br />レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画]}}2枠4番から正しくスタートして先行、すぐ外にジョーカプチーノを置く好位を追走した<ref name="デイリー-高松宮記念-2011" />。第3コーナーに差し掛かると、外枠からスタートし同じく先行するダッシャーゴーゴーが、キンシャサノキセキとジョーカプチーノの眼前で斜行し、強引にポジションを確保する動きに出ていた<ref name="デイリー-高松宮記念-2011" />。その斜行により、キンシャサノキセキとジョーカプチーノは前に割り込まれて、2番手を奪われる。それに留まらず、ジョーカプチーノは進路を失って大ブレーキ、挽回不能で敗退を決定づける致命的な不利を受けていた<ref>{{Cite web |title=【高松宮記念】競馬にならず…ジョーカプチーノ10着 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル |url=https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2011/03/28/kiji/K20110328000513380.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-03-07 |language=ja}}</ref>。

そのすぐ内側にいたキンシャサノキセキも、ジョーカプチーノほど甚大ではなくとも、ダッシャーゴーゴーにぶつけられてブレーキを余儀なくされた<ref name="デイリー-高松宮記念-2011" />。突然にブレーキをすることは、折り合いを欠くことに繋がり、激しい気性が災いして敗戦を積み重ねたキンシャサノキセキにとっては、深刻な不利であった<ref name="優駿-2011-5-76" />。しかしこの日のキンシャサノキセキは落ち着いており、その不利を克服することができた。リスポリが宥めればすぐに折り合いがついていた<ref name="スポニチ-高松宮記念-2011" />。

逃げるヘッドライナー、2番手ダッシャーゴーゴーが刻む平均ペースを追走しながらワンターン、最終コーナーで先頭まで奪取したダッシャーゴーゴーの背後から進出した<ref name="優駿-2011-5-96" />。直線ではダッシャーゴーゴー目がけてスパートして詰め寄り、並び立って競り合いに持ち込んだ。そして残り100メートル地点でダッシャーゴーゴーを下して独走となった<ref name="スポニチ-高松宮記念-2011" />。終いにはサンカルロとアーバニティ、ビービーガルダンが追い込んできたが、先頭を脅かされなかった。それらに1馬身4分の1差をつけ、先頭を守って決勝線を通過していた<ref name="優駿-2011-5-96" />。

'''史上初めてとなる高松宮記念連覇'''を成し遂げる<ref name="競馬ブック-高松宮記念-2011" />。しかも左回りの小回り、スタート直後にしばらく経ってからワンターンをする中京と、右回りの大回り、スタート直後にすぐにワンターンを強いられる阪神という、異なる性質の競馬場で行われるチャンピオン決定戦での連覇だった<ref name="優駿-2011-5-76" />。「連覇のハードルが、常より『難易度が高かった』<ref name="優駿-2011-5-76" />」([[石田敏徳]])にもかかわらず、それキンシャサノキセキは成し遂げていた<ref name="優駿-2011-5-76" />。

また1993年からスプリンターズステークスを連覇した[[サクラバクシンオー]]以来となるスプリントGI連覇であった<ref name="優駿-2011-5-76" />。そしてサクラバクシンオー、[[フラワーパーク]]、トロットスター、[[ビリーヴ (競走馬)|ビリーヴ]]、ローレルゲレイロ、に続いて史上6頭目となる芝スプリントGI2勝を果たしていた<ref>{{Cite web |title=【スプリンターズS】スプリントG1・3連勝なら史上初 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル |url=https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2012/09/27/kiji/K20120927004200330.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-03-07 |language=ja}}</ref>。加えて前年、7歳の自身が樹立した最年長高松宮記念優勝記録をさらに更新<ref name="競馬ブック-高松宮記念-2011" />。2009年[[天皇賞(秋)]]並びにマイルチャンピオンシップ優勝の[[カンパニー (競走馬)|カンパニー]]、2010年スプリンターズステークス優勝のウルトラファンタジーに並ぶ最年長JRA平地GI優勝記録、史上3例目となる8歳でのJRAGI優勝を成し遂げていた<ref name="競馬ブック-高松宮記念-2011" />。それからJRA賞最優秀短距離馬を受賞した直後の高松宮記念は、これまで6頭が参戦しいずれも敗れていたが、7頭目にして史上初めて優勝していた<ref name="競馬ブック-高松宮記念-2011" />。

また[[東日本大震災]]発生直後、初めて行われたJRAGIであった。キンシャサノキセキが利用した茨城県の美浦トレーニングセンターや宮城県の山元トレーニングセンターも被害を受けており、それらに吉報を届けている<ref>{{Cite web |title=震災直後…私に勇気を与えてくれたキンシャサノキセキ |url=https://tospo-keiba.jp/index.php/northern-farm/416 |website=東スポ競馬 |date=2021-03-11 |access-date=2023-03-08 |language=ja}}</ref><ref>{{Cite web |title=苦労して育てたキンシャサノキセキ…携われたことを誇りに |url=https://tospo-keiba.jp/index.php/northern-farm/1492 |website=東スポ競馬 |date=2011-04-20 |access-date=2023-03-08 |language=ja}}</ref>。また2着サンカルロ、3着アーバニティは同じく美浦所属であり、関東馬が上位を独占する結果となっていた<ref name="デイリー-高松宮記念-2011">{{Cite web |url=http://www.daily.co.jp/horse/2011/03/28/0003900339.shtml |title=【高松宮記念】史上初!キンシャサ連覇 |access-date=2023-3-7 |publisher=[[デイリースポーツ]] |archive-date=2012-3-9 |archive-url=https://web.archive.org/web/20120309210431/http://www.daily.co.jp/horse/2011/03/28/0003900339.shtml}}</ref>。さらにリスポリは、震災の後、外国に退避することなく、留まってJRAGI初優勝、キャリアで初めてとなるGI初優勝を成し遂げている<ref name="競馬ブック-高松宮記念-2011" />。リスポリは「自分自身も地震に恐怖を感じ帰国も考えた。でも、温かい声援で迎え入れてくれた日本のファンに、もっと自分の活躍を見せたい、何かお礼がしたいと思った。日本に残って良かった<ref name="スポニチ-高松宮記念-2011" />」と回顧している。[[ファイル:Kinshasa-no-Kiseki20110327.jpg|right|thumb|200px|2011年高松宮記念]]
この後は、秋のスプリンターズステークス参戦や外国遠征も考えられていたが<ref name="デイリー-高松宮記念-2011" />、翌3月28日に競走馬引退が決定する。「電撃引退」と報じられて世間に広まっていた<ref name="スポニチ-電撃引退">{{Cite web |title=キンシャサノキセキ電撃引退…今春から種付け - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル |url=https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2011/03/29/kiji/K20110329000519100.html |website=スポニチ Sponichi Annex |access-date=2023-03-07 |language=ja}}</ref>。引退の理由は、故障などのアクシデントではなく、種牡馬としての期待が大きかったためであった<ref name="スポニチ-電撃引退" />。この頃は、父フジキセキが種付けを休止するなどしており、キンシャサノキセキには、その後継種牡馬を担う役割が期待されていた。そのため一シーズンでも早い供用が求められていた<ref name="優駿-2013-10-84" />。高松宮記念の連覇は、自身の種牡馬としての価値を高めると同時に、陣営に引退を前倒しさせる一つの要因にもなっていた<ref name="スポニチ-電撃引退" />。父フジキセキと同様に、種付けシーズン途中での[[種牡馬]]入りとなった<ref name="スポニチ-電撃引退" />。3月30日付で日本中央競馬会の競走馬登録を抹消、競走馬引退となった<ref name="抹消">{{Cite web |title=キンシャサノキセキ引退、種牡馬に |url=https://p.keibabook.co.jp/news/detail/54110 |website=競馬ブック |access-date=2023-03-07}}</ref>。この年のJRA賞では、最優秀短距離馬部門で票を得ているが、3票に留まり、受賞には至らなかった<ref name="優駿-2012-2-55">『優駿』2012年2月号 55頁</ref>{{Efn|270票を集めた[[カレンチャン]]が受賞。[[エイシンアポロン]]4票、キンシャサノキセキ3票を挟んで、[[リアルインパクト]]2票、[[トランセンド (競走馬)|トランセンド]]2票。該当馬なし4票<ref name="優駿-2012-2-55" />。}}。

== 種牡馬時代 ==
競走馬引退後は、北海道[[安平町]]の[[社台スタリオンステーション]]に繋養され、引退直後から種牡馬として供用された。シーズン中での供用開始にもかかわらず、初年度は154頭の繁殖牝馬を集めていた<ref>{{Cite web |title=キンシャサノキセキを訪ねて~社台スタリオンステーション|url=https://uma-furusato.com/column/70457.html |website=uma-furusato.com |access-date=2023-03-08}}</ref>。その後も人気は衰えることなく、10年目の2020年まで毎年100頭以上の相手をし続けた<ref name="JBIS-種牡馬成績" />。翌2021年に半減して46頭、そして2022年はプライベート供用の13頭を相手したのを最後に種牡馬を引退した<ref name="JBIS-種牡馬成績" /><ref name="netkeiba-種牡馬-引退">{{Cite web |title=キンシャサノキセキが種牡馬引退 10&11年に高松宮記念を連覇|url=https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=220440 |website=netkeiba.com |access-date=2023-03-08 |language=ja}}</ref>。引退後は、功労馬となった<ref name="netkeiba-種牡馬-引退" />。

産駒は、2014年から日本競馬で出走しており、多数の重賞優勝を果たしている<ref name="JBIS-種牡馬成績" />。2023年時点で、GI級競走優勝産駒はいないが、2016年の[[朝日杯フューチュリティステークス]]では[[モンドキャンノ]](母父:[[サクラバクシンオー]])が、[[サトノアレス]]に次ぐ2着<ref name="JBIS-モンドキャンノ" />。2020年の[[皐月賞]]では[[ガロアクリーク]](母父:[[キングマンボ]])が、[[コントレイル (競走馬)|コントレイル]]や[[サリオス]]に次ぐ3着<ref>{{Cite web |title=ガロアクリーク |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001231733/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2023-03-08}}</ref>。2021年の[[JBCレディスクラシック]]ではリネンファッション(母父:[[パラダイスクリーク]])が、[[テオレーマ]]やマドラスチェックに次ぐ3着となっている<ref>{{Cite web |title=8R JBCLクラシック(中央交流)|2021年11月3日(水)16回金沢5日 |url=https://www.jbis.or.jp/race/result/20211103/222/08/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2023-03-08}}</ref>。

== 競走成績 ==
以下の内容は、[[netkeiba.com]]<ref name="netrcd">{{Cite web|url= https://db.netkeiba.com/horse/result/2003110212/ |title=netkeiba キンシャサノキセキの競走成績|publisher=Net Dreamers Co., Ltd.|accessdate=2019-08-20}}</ref>およびJBISサーチ<ref name="jbisrcd">{{Cite web|url= https://www.jbis.or.jp/horse/0000901749/record/ |title=キンシャサノキセキ 競走成績|publisher=JBISサーチ|accessdate=2019-08-20}}</ref>、『[[優駿]]』<ref name="優駿-2013-10-81" />に基づく。
{| style="border-collapse:collapse; font-size:79%; text-align:center; white-space:nowrap"
!競走日
!競馬場
!競走名
!格
!距離(馬場)
!頭
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!馬
! colspan="2" |オッズ
(人気)
!着順
!タイム
(上がり3F)
!着差
!騎手
!斤量
[kg]
!1着馬(2着馬)
!馬体重
[kg]
|-
|-
|[[2005年|2005]].[[12月3日|12.{{0}}3]]
|[[2005年|2005]].[[12月3日|12.{{0}}3]]
|[[中山競馬場|中山]]
|[[中山競馬場|中山]]
|2歳新馬
|[[新馬|2歳新馬]]
|
|
|芝1200m(良)
|12
|12
|5
|5
83行目: 244行目:
|(1人)
|(1人)
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|[[五十嵐冬樹]]
|52
|芝1200m(良)
|1:11.7(34.7)
|1:11.7(34.7)
| -0.4
| -0.4
|[[五十嵐冬樹]]
|52
|(ヤクモキャット)
|(ヤクモキャット)
|470
|-
|-
|[[2006年|2006]].{{0}}[[1月5日|1.{{0}}5]]
|[[2006年|2006]].{{0}}[[1月5日|1.{{0}}5]]
|中山
|中山
|ジュニアC
|[[ジュニアカップ|ジュニアC]]
|OP
|OP
|芝1600m(良)
|12
|12
|8
|8
100行目: 262行目:
|(5人)
|(5人)
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|1:33.6(34.3)
|{{0|-}}0.0
|[[柴山雄一]]
|[[柴山雄一]]
|54
|54
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|1:33.6(34.3)
|{{0|-}}0.0
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|(アドマイヤカリブ)
|466
|-
|-
|{{0|0000.}}{{0}}[[2月25日|2.25]]
|{{0|0000.}}{{0}}[[2月25日|2.25]]
111行目: 273行目:
|[[アーリントンカップ|アーリントンC]]
|[[アーリントンカップ|アーリントンC]]
|GIII
|GIII
|芝1600m(良)
|15
|15
|8
|8
117行目: 280行目:
|(1人)
|(1人)
|{{0}}6着
|{{0}}6着
|1:35.8(35.9)
|{{0|-}}1.1
|柴山雄一
|柴山雄一
|54
|54
|[[ステキシンスケクン]]
|芝1600m(良)
|466
|1:35.8(35.9)
|{{0|-}}1.1
|ステキシンスケクン
|-
|-
|{{0|0000.}}{{0}}[[4月2日|4.{{0}}2]]
|{{0|0000.}}{{0}}[[4月2日|4.{{0}}2]]
128行目: 291行目:
|マーガレットS
|マーガレットS
|OP
|OP
|芝1400m(重)
|11
|11
|4
|4
134行目: 298行目:
|(1人)
|(1人)
|{{0}}4着
|{{0}}4着
|[[武豊]]
|55
|芝1400m(重)
|1:26.6(39.1)
|1:26.6(39.1)
|{{0|-}}0.5
|{{0|-}}0.5
|[[武豊]]
|エムエスワールド
|55
|[[エムエスワールド]]
|464
|-
|-
|{{0|0000.}}{{0}}[[5月7日|5.{{0}}7]]
|{{0|0000.}}{{0}}[[5月7日|5.{{0}}7]]
145行目: 309行目:
|[[NHKマイルカップ|NHKマイルC]]
|[[NHKマイルカップ|NHKマイルC]]
|GI
|GI
|芝1600m(良)
|18
|18
|7
|7
151行目: 316行目:
|(6人)
|(6人)
|{{0}}{{color|darkgreen|3着}}
|{{0}}{{color|darkgreen|3着}}
|[[安藤勝己]]
|55
|芝1600m(良)
|1:33.4(35.3)
|1:33.4(35.3)
|{{0|-}}0.2
|{{0|-}}0.2
|[[安藤勝己]]
|ロジック
|55
|[[ロジック (競走馬)|ロジック]]
|472
|-
|-
|{{0|0000.}}[[10月7日|10.{{0}}7]]
|{{0|0000.}}[[10月7日|10.{{0}}7]]
|東京
|東京
|[[府中牝馬ステークス|アイルランドT]]
|[[府中牝馬ステークス|アイルランドT]]
|16下
|{{small|1600}}
|芝1600m(稍)
|16
|16
|2
|2
168行目: 334行目:
|(1人)
|(1人)
|{{0}}4着
|{{0}}4着
|1:33.6(34.8)
|{{0|-}}0.3
|安藤勝己
|安藤勝己
|54
|54
|芝1600m(稍)
|1:33.6(34.8)
|{{0|-}}0.3
|ニシノナースコール
|ニシノナースコール
|472
|-
|-
|[[11月5日|{{0|0000.}}11.{{0}}5]]
|[[11月5日|{{0|0000.}}11.{{0}}5]]
|[[京都競馬場|京都]]
|[[京都競馬場|京都]]
|桂川S
|桂川S
|16下
|{{small|1600}}
|芝1400m(良)
|15
|15
|2
|2
185行目: 352行目:
|(1人)
|(1人)
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|1:19.4(32.9)
| -0.5
|安藤勝己
|安藤勝己
|55
|55
|芝1400m(良)
|1:19.4(32.9)
| -0.5
|(スピニングノアール)
|(スピニングノアール)
|470
|-
|-
|{{0|0000.}}[[11月19日|11.19]]
|{{0|0000.}}[[11月19日|11.19]]
196行目: 363行目:
|[[マイルチャンピオンシップ|マイルCS]]
|[[マイルチャンピオンシップ|マイルCS]]
|GI
|GI
|芝1600m(良)
|18
|18
|7
|7
202行目: 370行目:
|(5人)
|(5人)
|{{0}}5着
|{{0}}5着
|[[秋山真一郎]]
|55
|芝1600m(良)
|1:33.2(35.3)
|1:33.2(35.3)
|{{0|-}}0.5
|{{0|-}}0.5
|[[秋山真一郎]]
|ダイワメジャー
|55
|[[ダイワメジャー]]
|472
|-
|-
|[[2007年|2007]].{{0}}[[1月6日|1.{{0}}6]]
|[[2007年|2007]].{{0}}[[1月6日|1.{{0}}6]]
213行目: 381行目:
|[[京都金杯]]
|[[京都金杯]]
|GIII
|GIII
|芝1600m(良)
|16
|16
|7
|7
219行目: 388行目:
|(1人)
|(1人)
|{{0}}6着
|{{0}}6着
|1:34.3(35.0)
|{{0|-}}0.4
|安藤勝己
|安藤勝己
|55
|55
|芝1600m(良)
|1:34.3(35.0)
|{{0|-}}0.4
|[[マイネルスケルツィ]]
|[[マイネルスケルツィ]]
|482
|-
|-
|[[2月25日|{{0|0000.}}{{0}}2.25]]
|[[2月25日|{{0|0000.}}{{0}}2.25]]
230行目: 399行目:
|[[阪急杯]]
|[[阪急杯]]
|GIII
|GIII
|芝1400m(良)
|16
|16
|4
|4
236行目: 406行目:
|(1人)
|(1人)
|{{0}}4着
|{{0}}4着
|1:20.7(34.3)
|{{0|-}}0.2
|[[オリビエ・ペリエ|O.ペリエ]]
|[[オリビエ・ペリエ|O.ペリエ]]
|55
|55
|<small>[[プリサイスマシーン]]<br />[[エイシンドーバー]]</small>
|芝1400m(良)
|480
|1:20.7(34.3)
|{{0|-}}0.2
|[[プリサイスマシーン]]<br />[[エイシンドーバー]]
|-
|-
|[[4月29日|{{0|0000.}}{{0}}4.29]]
|[[4月29日|{{0|0000.}}{{0}}4.29]]
247行目: 417行目:
|谷川岳S
|谷川岳S
|OP
|OP
|芝1400m(良)
|16
|16
|2
|2
253行目: 424行目:
|(1人)
|(1人)
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|1:20.1(35.1)
| -0.1
|[[藤田伸二]]
|[[藤田伸二]]
|55
|55
|芝1400m(良)
|1:20.1(35.1)
| -0.1
|([[ペールギュント (競走馬)|ペールギュント]])
|([[ペールギュント (競走馬)|ペールギュント]])
|482
|-
|-
|{{0|0000.}}{{0}}[[9月9日|9.{{0}}9]]
|{{0|0000.}}{{0}}[[9月9日|9.{{0}}9]]
264行目: 435行目:
|[[セントウルステークス|セントウルS]]
|[[セントウルステークス|セントウルS]]
|GII
|GII
|芝1200m(良)
|16
|16
|6
|6
270行目: 442行目:
|(1人)
|(1人)
|{{0}}{{color|darkgreen|3着}}
|{{0}}{{color|darkgreen|3着}}
|1:07.9(34.0)
|{{0|-}}0.8
|藤田伸二
|藤田伸二
|57
|57
|[[サンアディユ]]
|芝1200m(良)
|480
|1:07.9(34.0)
|{{0|-}}0.8
|サンアディユ
|-
|-
|{{0|0000.}}[[11月23日|11.23]]
|{{0|0000.}}[[11月23日|11.23]]
281行目: 453行目:
|キャピタルS
|キャピタルS
|OP
|OP
|芝1600m(良)
|18
|18
|8
|8
287行目: 460行目:
|(2人)
|(2人)
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|1:32.8(34.1)
| -0.1
|藤田伸二
|藤田伸二
|56
|56
|芝1600m(良)
|1:32.8(34.1)
| -0.1
|([[エアシェイディ]])
|([[エアシェイディ]])
|486
|-
|-
|[[2008年|2008]].{{0}}[[1月5日|1.{{0}}5]]
|[[2008年|2008]].{{0}}[[1月5日|1.{{0}}5]]
298行目: 471行目:
|京都金杯
|京都金杯
|GIII
|GIII
|芝1600m(良)
|16
|16
|4
|4
304行目: 478行目:
|(2人)
|(2人)
|10着
|10着
|1:34.3(35.2)
|{{0|-}}0.7
|藤田伸二
|藤田伸二
|57
|57
|[[エイシンデピュティ]]
|芝1600m(良)
|492
|1:34.3(35.2)
|{{0|-}}0.7
|エイシンデピュティ
|-
|-
|[[3月2日|{{0|0000.}}{{0}}3.{{0}}2]]
|[[3月2日|{{0|0000.}}{{0}}3.{{0}}2]]
315行目: 489行目:
|阪急杯
|阪急杯
|GIII
|GIII
|芝1400m(良)
|16
|16
|5
|5
321行目: 496行目:
|(2人)
|(2人)
|{{0}}5着
|{{0}}5着
|1:21.3(34.6)
|{{0|-}}0.6
|安藤勝己
|安藤勝己
|56
|56
|[[ローレルゲレイロ]]
|芝1400m(良)
|486
|1:21.3(34.6)
|{{0|-}}0.6
|ローレルゲレイロ
|-
|-
|[[3月30日|{{0|0000.}}{{0}}3.30]]
|[[3月30日|{{0|0000.}}{{0}}3.30]]
332行目: 507行目:
|[[高松宮記念 (競馬)|高松宮記念]]
|[[高松宮記念 (競馬)|高松宮記念]]
|GI
|GI
|芝1200m(良)
|18
|18
|5
|5
338行目: 514行目:
|(5人)
|(5人)
|{{0}}{{color|darkblue|2着}}
|{{0}}{{color|darkblue|2着}}
|岩田康誠
|57
|芝1200m(良)
|1:07.1(33.4)
|1:07.1(33.4)
|{{0|-}}0.0
|{{0|-}}0.0
|[[岩田康誠]]
|ファイングレイン
|57
|[[ファイングレイン]]
|492
|-
|-
|[[7月6日|{{0|0000.}}{{0}}7.{{0}}6]]
|[[7月6日|{{0|0000.}}{{0}}7.{{0}}6]]
349行目: 525行目:
|[[函館スプリントステークス|函館スプリントS]]
|[[函館スプリントステークス|函館スプリントS]]
|JpnIII
|JpnIII
|芝1200m(良)
|16
|16
|3
|3
355行目: 532行目:
|(1人)
|(1人)
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|1:08.4(35.3)
| -0.1
|岩田康誠
|岩田康誠
|56
|56
|芝1200m(良)
|1:08.4(35.3)
| -0.1
|(トウショウカレッジ)
|(トウショウカレッジ)
|490
|-
|-
|{{0|0000.}}{{0}}[[8月31日|8.31]]
|{{0|0000.}}{{0}}[[8月31日|8.31]]
366行目: 543行目:
|[[キーンランドカップ|キーンランドC]]
|[[キーンランドカップ|キーンランドC]]
|JpnIII
|JpnIII
|芝1200m(良)
|16
|16
|1
|1
372行目: 550行目:
|(1人)
|(1人)
|{{0}}{{color|darkgreen|3着}}
|{{0}}{{color|darkgreen|3着}}
|1:08.1(33.7)
|{{0|-}}0.2
|岩田康誠
|岩田康誠
|56
|56
|芝1200m(良)
|1:08.1(33.7)
|{{0|-}}0.2
|タニノマティーニ
|タニノマティーニ
|486
|-
|-
|{{0|0000.}}[[10月5日|10.{{0}}5]]
|{{0|0000.}}[[10月5日|10.{{0}}5]]
383行目: 561行目:
|[[スプリンターズステークス|スプリンターズS]]
|[[スプリンターズステークス|スプリンターズS]]
|GI
|GI
|芝1200m(良)
|16
|16
|8
|8
389行目: 568行目:
|(2人)
|(2人)
|{{0}}{{color|darkblue|2着}}
|{{0}}{{color|darkblue|2着}}
|1:08.2(34.0)
|{{0|-}}0.2
|岩田康誠
|岩田康誠
|57
|57
|[[スリープレスナイト]]
|芝1200m(良)
|488
|1:08.2(34.0)
|{{0|-}}0.2
|スリープレスナイト
|-
|-
|[[2009年|2009]].{{0}}[[3月7日|3.{{0}}7]]
|[[2009年|2009]].{{0}}[[3月7日|3.{{0}}7]]
400行目: 579行目:
|[[オーシャンステークス|オーシャンS]]
|[[オーシャンステークス|オーシャンS]]
|GIII
|GIII
|芝1200m(稍)
|16
|16
|5
|5
406行目: 586行目:
|(1人)
|(1人)
|10着
|10着
|1:09.5(36.0)
|{{0|-}}0.3
|岩田康誠
|岩田康誠
|57
|57
|[[アーバニティ]]
|芝1200m(稍)
|498
|1:09.5(36.0)
|{{0|-}}0.3
|アーバニティ
|-
|-
|[[3月29日|{{0|0000.}}{{0}}3.29]]
|[[3月29日|{{0|0000.}}{{0}}3.29]]
417行目: 597行目:
|高松宮記念
|高松宮記念
|GI
|GI
|芝1200m(良)
|18
|18
|5
|5
423行目: 604行目:
|(5人)
|(5人)
|10着
|10着
|1:08.8(35.5)
|{{0|-}}0.8
|岩田康誠
|岩田康誠
|57
|57
|芝1200m(良)
|1:08.8(35.5)
|{{0|-}}0.8
|ローレルゲレイロ
|ローレルゲレイロ
|494
|-
|-
|[[10月4日|{{0|0000.}}10.{{0}}4]]
|[[10月4日|{{0|0000.}}10.{{0}}4]]
434行目: 615行目:
|スプリンターズS
|スプリンターズS
|GI
|GI
|芝1200m(良)
|16
|16
|2
|2
440行目: 622行目:
|(4人)
|(4人)
|12着
|12着
|1:07.9(34.6)
|{{0|-}}0.4
|[[三浦皇成]]
|[[三浦皇成]]
|57
|57
|芝1200m(良)
|1:07.9(34.6)
|{{0|-}}0.4
|ローレルゲレイロ
|ローレルゲレイロ
|496
|-
|-
|[[10月31日|{{0|0000.}}10.31]]
|[[10月31日|{{0|0000.}}10.31]]
451行目: 633行目:
|[[スワンステークス|スワンS]]
|[[スワンステークス|スワンS]]
|GII
|GII
|芝1400m(良)
|18
|18
|6
|6
457行目: 640行目:
|(4人)
|(4人)
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|C.スミヨン
|57
|芝1400m(良)
|1:20.3(33.9)
|1:20.3(33.9)
|{{0|-}}0.0
|{{0|-}}0.0
|[[クリストフ・スミヨン|C.スミヨン]]
|(アーリーロブスト)
|57
|([[アーリーロブスト]])
|496
|-
|-
|[[12月20日|{{0|0000.}}12.20]]
|[[12月20日|{{0|0000.}}12.20]]
468行目: 651行目:
|[[阪神カップ|阪神C]]
|[[阪神カップ|阪神C]]
|GII
|GII
|芝1400m(良)
|18
|18
|1
|1
474行目: 658行目:
|(1人)
|(1人)
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|M.デムーロ
|57
|芝1400m(良)
|1:20.4(34.7)
|1:20.4(34.7)
| -0.2
| -0.2
|[[ミルコ・デムーロ|M.デムーロ]]
|([[プレミアムボックス]])<br />(サンカルロ)
|57
|<small>([[プレミアムボックス]])<br />([[サンカルロ]])</small>
|504
|-
|-
|[[2010年|2010]].{{0}}[[3月6日|3.{{0}}6]]
|[[2010年|2010]].{{0}}[[3月6日|3.{{0}}6]]
485行目: 669行目:
|オーシャンS
|オーシャンS
|GIII
|GIII
|芝1200m(重)
|16
|16
|2
|2
491行目: 676行目:
|(2人)
|(2人)
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|1:09.8(35.7)
|{{0|-}}0.0
|[[四位洋文]]
|[[四位洋文]]
|58
|58
|芝1200m(重)
|1:09.8(35.7)
|{{0|-}}0.0
|エーシンエフダンズ
|エーシンエフダンズ
|504
|-
|-
|{{0|0000.}}{{0}}[[3月28日|3.28]]
|{{0|0000.}}{{0}}[[3月28日|3.28]]
502行目: 687行目:
|高松宮記念
|高松宮記念
|GI
|GI
|芝1200m(良)
|18
|18
|3
|3
508行目: 694行目:
|(1人)
|(1人)
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|1:08.6(34.6)
|{{0|-}}0.0
|四位洋文
|四位洋文
|57
|57
|([[ビービーガルダン]])
|芝1200m(良)
|504
|1:08.6(34.6)
|{{0|-}}0.0
|(ビービーガルダン)
|-
|-
|{{0|0000.}}{{0}}[[9月12日|9.12]]
|{{0|0000.}}{{0}}[[9月12日|9.12]]
519行目: 705行目:
|セントウルS
|セントウルS
|GII
|GII
|芝1200m(良)
|15
|15
|1
|1
|2
|2
| colspan="5" |[[出走取消]]
|
|
|
|四位洋文
|四位洋文
|59
|59
|芝1200m(良)
|出走取消
|
|ダッシャーゴーゴー
|ダッシャーゴーゴー
|計不
|-
|-
|{{0|0000.}}[[10月3日|10.{{0}}3]]
|{{0|0000.}}[[10月3日|10.{{0}}3]]
536行目: 719行目:
|スプリンターズS
|スプリンターズS
|GI
|GI
|芝1200m(良)
|16
|16
|7
|7
542行目: 726行目:
|(3人)
|(3人)
|{{0}}{{color|darkblue|2着}}
|{{0}}{{color|darkblue|2着}}
|1:07.6(33.9)
|{{0|-}}0.2
|四位洋文
|四位洋文
|57
|57
|[[ウルトラファンタジー]]
|芝1200m(良)
|500
|1:07.6(33.9)
|{{0|-}}0.2
|ウルトラファンタジー
|-
|-
|[[11月21日|{{0|0000.}}11.21]]
|[[11月21日|{{0|0000.}}11.21]]
553行目: 737行目:
|マイルCS
|マイルCS
|GI
|GI
|芝1600m(良)
|18
|18
|8
|8
559行目: 744行目:
|(3人)
|(3人)
|13着
|13着
|1:32.5(34.9)
|{{0|-}}0.7
|[[ライアン・ムーア|R.ムーア]]
|[[ライアン・ムーア|R.ムーア]]
|57
|57
|[[エーシンフォワード]]
|芝1600m(良)
|498
|1:32.5(34.9)
|{{0|-}}0.7
|エーシンフォワード
|-
|-
|{{0|0000.}}[[12月18日|12.18]]
|{{0|0000.}}[[12月18日|12.18]]
570行目: 755行目:
|阪神C
|阪神C
|GII
|GII
|芝1400m(良)
|17
|17
|7
|7
576行目: 762行目:
|(2人)
|(2人)
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|1:20.3(34.3)
|{{0|-}}0.0
|C.スミヨン
|C.スミヨン
|57
|57
|([[レッドスパーダ]])
|芝1400m(良)
|504
|1:20.3(34.3)
|{{0|-}}0.0
|(レッドスパーダ)
|-
|-
|[[2011年|2011]].{{0}}[[3月5日|3.{{0}}5]]
|[[2011年|2011]].{{0}}[[3月5日|3.{{0}}5]]
587行目: 773行目:
|オーシャンS
|オーシャンS
|GIII
|GIII
|芝1200m(良)
|16
|16
|5
|5
593行目: 780行目:
|(2人)
|(2人)
|{{0}}{{color|darkblue|2着}}
|{{0}}{{color|darkblue|2着}}
|1:07.9(33.4)
|{{0|-}}0.1
|[[ウンベルト・リスポリ|U.リスポリ]]
|[[ウンベルト・リスポリ|U.リスポリ]]
|59
|59
|芝1200m(良)
|1:07.9(33.4)
|{{0|-}}0.1
|ダッシャーゴーゴー
|ダッシャーゴーゴー
|504
|-
|-
|{{0|0000.}}{{0}}[[3月27日|3.27]]
|{{0|0000.}}{{0}}[[3月27日|3.27]]
604行目: 791行目:
|高松宮記念
|高松宮記念
|GI
|GI
|芝1200m(良)
|16
|16
|2
|2
610行目: 798行目:
|(3人)
|(3人)
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|{{0}}{{color|darkred|1着}}
|1:07.9(34.0)
| -0.2
|U.リスポリ
|U.リスポリ
|57
|57
|芝1200m(良)
|1:07.9(34.0)
| -0.2
|(サンカルロ)
|(サンカルロ)
|494
|}
|}


== 種牡馬時代 ==
== 種牡馬成績 ==
父と同じく、[[3月31日]]に社台スタリオンステーションに入厩し、初年度の種付け料は150万円(受胎条件)に設定された<ref>{{Cite web|url= http://uma-furusato.com/news/detail/_id_58671|title=キンシャサノキセキが社台スタリオンステーションにスタッドイン |work=競走馬のふるさと案内所|publisher=公益社団法人日本軽種馬協会|accessdate=2019-08-20}}</ref>。[[2014年]]に産駒がデビュー、同年[[5月29日]][[門別競馬場|門別競馬]]第6競走・2歳未勝利でサダムリスペクトが産駒初勝利をあげた。


=== 年度別成績 ===
2023年、種牡馬を引退。引退後は社台スタリオンステーションの功労馬厩舎ですごしている。<ref>{{Cite web |title=キンシャサノキセキが種牡馬引退 10&11年に高松宮記念を連覇(netkeiba.com) |url=https://news.yahoo.co.jp/articles/6eac795f8498e1e1774337bc8b41731aff4441f7 |website=Yahoo!ニュース |access-date=2023-02-06 |language=ja}}</ref>
以下の内容は、JBISサーチの情報に基づく<ref name="JBIS-種牡馬成績">{{Cite web |title=種牡馬情報:世代・年次別(サラ系総合)|キンシャサノキセキ(AUS) |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0000901749/sire/generation/thorough_s/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2023-03-01}}</ref>。
{| class="wikitable"
!種付年度
!種付頭数
!生産頭数
!血統登録頭数
!出走頭数
!勝馬頭数
!重賞勝馬頭数
![[アーニングインデックス|AEI]]
![[コンパラブルインデックス|CPI]]
|-
!2011
|154
|92
|91
|82
|64
|2
|1.64
|
|-
!2012
|187
|129
|127
|119
|93
|3
|1.40
|
|-
!2013
|144
|93
|93
|86
|70
|6
|1.19
|
|-
!2014
|125
|85
|84
|76
|56
|4
|1.22
|
|-
!2015
|181
|106
|105
|98
|80
|2
|1.39
|
|-
!2016
|156
|106
|106
|100
|85
|4
|1.53
|
|-
!2017
|118
|64
|61
|54
|41
|0
|0.89
|
|-
!2018
|128
|85
|84
|75
|47
|0
|0.96
|
|-
!2019
|156
|93
|89
|75
|28
|2
|1.40
|
|-
!2020
|100
|63
|61
|0
|-
|-
|-
|
|-
!2021
|46
|22
|21
|0
|-
|-
|-
|
|-
!2022
|13
|0
|0
|0
|-
|-
|-
|
|-
! colspan="3" |合計
|922
|765
|564
|23
|1.37
|1.42
|}


* 出走頭数、勝馬頭数、重賞勝馬頭数、[[アーニングインデックス]]、[[コンパラブルインデックス]]は、[[平地競走]]に限る。
=== グレード制重賞優勝馬 ===
* 情報は、2023年3月1日時点。
*2013年産
**[[シュウジ]](2015年[[小倉2歳ステークス]]、2016年[[阪神カップ]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001171881/|title=シュウジ |website=JBISサーチ|accessdate=2017-10-30}}</ref>
*2014年産
**[[モンドキャンノ]](2016年[[京王杯2歳ステークス]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001186187/|title=モンドキャンノ |website=JBISサーチ|accessdate=2017-10-30}}</ref>
**[[サクセスエナジー]](2018年[[さきたま杯]]、[[かきつばた記念]]、2019年[[黒船賞]]、2020年[[テレ玉杯オーバルスプリント]]、[[兵庫ゴールドトロフィー]]、2021年[[東京盃]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001192293/|title=サクセスエナジー |website=JBISサーチ|accessdate=2018-05-01}}</ref>
*2015年産
**[[ケモノ (競走馬)|カシアス / Kemono]]<ref group="注釈">[[オーストラリア]]に移籍後、馬名が変更された({{Cite web|url= https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=141814 |title=【海外競馬】豪州移籍のカシアス“Kemono”に馬名変更、9月1日に移籍初戦の可能性|work= netkeiba |publisher= Net Dreamers Co., Ltd. |accessdate=2019-06-25}})</ref> (2017年[[函館2歳ステークス]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001208172/|title=ケモノ |website=JBISサーチ|accessdate=2019-06-25}}</ref>
**[[ベルーガ (競走馬)|ベルーガ]](2017年[[ファンタジーステークス]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001200505/|title=ベルーガ |website=JBISサーチ|accessdate=2017-11-06}}</ref>
**ヒラボクラターシュ(2019年[[佐賀記念]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001207284/|title=ヒラボクラターシュ |website=JBISサーチ|accessdate=2020-05-24}}</ref>
*2017年産
**[[ガロアクリーク]](2020年[[スプリングステークス]])
**[[ルフトシュトローム]](2020年[[ニュージーランドトロフィー]])
*2020年産
**[[リバーラ]](2022年ファンタジーステークス)<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001326198/|title=リバーラ|accessdate=2022-11-05|website=JBISサーチ}}</ref>


=== 地方重賞優勝 ===
=== 重賞優勝産駒 ===
地方競馬独自の格付けによる重賞は、競走名の前に[[アスタリスク]]を充てる。
*2012年産
* 2012年産
**ジュエルクイーン(2014年[[ラブミーチャン記念]]、2015年[[ゴールドジュニア]]、[[若草賞]]、2016年[[ヒダカソウカップ]]、[[ビューチフルドリーマーカップ]]、2017年ヒダカソウカップ、[[ノースクイーンカップ]]、ビューチフルドリーマーカップ、2018年ノースクイーンカップ、ビューチフルドリーマーカップ)<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001153866/|title=ジュエルクイーン |website=JBISサーチ|accessdate=2020-5-24}}</ref>
**[[ウインユニァイド]](2022年[[トリト争覇]]、[[鳥栖大賞]]、[[東海ゴールドカップ]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001150635/|title=インユニファイド|website=JBISサーチ|accessdate=2022-6-23}}</ref>
**ジュエルク(牝、母父:[[クロ]](2014*[[ラブミーチャ記念]]、2015年*[[ゴールドジュニア]]、[[若草賞]]、2016年17年*[[ヒダカソウカップ]]、2016年-18年*[[ビュチフルドリーマーカップ]]、2017年18年*[[ノースクイーンカップ]])<ref>{{Cite web |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001153866/ |title=ジュエルク |website=JBISサーチ |accessdate=2020-5-24}}</ref>
**[[ウインユニファイド]](牡、母父:ゴールドアラート(2022年*[[トリトン争覇]]、*[[鳥栖大賞]]、*[[東海ゴールドカップ]])<ref>{{Cite web |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001150635/ |title=ウインユニファイド |website=JBISサーチ |accessdate=2022-6-23}}</ref>
*2013年産
*2013年産
**ストライクイール(2020年[[大井記念]]、[[ブリリアントカップ]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001168267/|title=ストライクイーグル|website=JBISサーチ|accessdate=2020-05-24}}</ref>
**[[シュウジ]](牡、母父:[[キンマンボ]](2015年[[小倉2歳ステークス]]、2016年[[阪神カップ]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001171881/|title=シュウジ |website=JBISサーチ|accessdate=2017-10-30}}</ref>
**スラーインニラ(2020年[[建依別賞]])<ref>{{Cite web|title=スリラーインマニラ|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001174384/|website=JBISサーチ|accessdate=2021-06-07}}</ref>
**スイクイグル(牡、母父:ーケトリー(2019*[[東京記念]]、2020年*[[大井記念]]、*[[ブリリアントカップ]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001168267/|title=ストライクイーグル|website=JBISサーチ|accessdate=2020-05-24}}</ref>
**スリラーインマニラ(牡→[[騸馬|騸]]、母父:[[エンドスウィープ]](2020年*[[建依別賞]])<ref>{{Cite web|title=スリラーインマニラ|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001174384/|website=JBISサーチ|accessdate=2021-06-07}}</ref>
*2014年産
*2014年産
**ネッタ(2016年[[園田プリンセカップ]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001188164/|title=ネッタ |website=JBISサーチ|accessdate=2017-10-30}}</ref>
**[[モドキャンノ]](牡、母父:[[サクラバクシンオー]](2016年[[京王杯2歳ステークス]])<ref name="JBIS-モンドキャンノ">{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001186187/|title=モンドキャ |website=JBISサーチ|accessdate=2017-10-30}}</ref>
**メモリーミラクル(2017年[[スプリング (名古屋競馬)|スプリング]]、[[東海クイーンカップ]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001191155/|title=メモリーミラ |website=JBISサーチ|accessdate=2017-10-30}}</ref>
**[[サクセエナジー]](牡、母父:[[ジャングルポケ (競馬)|ジャングルポケト]](2018年[[さきたま杯]]、[[かきつばた記念]]、2019年[[黒船賞]]、2020年[[テレ玉杯オバルスプリト|オーバルスリント]]、[[兵庫ゴールドトロフィー]]、2021年[[東京盃]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001192293/|title=セスエナジー |website=JBISサーチ|accessdate=2018-05-01}}</ref>
**スウィズ(2018年[[読売レディ]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001190609/|title=エースウィズ |website=JBISサーチ|accessdate=2018-08-17}}</ref>
**ナンネッタ(牝、母父:ビロングトゥミ(2016*[[園田プリンセカップ]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001188164/|title=ナンネッタ |website=JBISサーチ|accessdate=2017-10-30}}</ref>
**ノ(2020年[[ベイスプリン]])<ref>{{Cite web|title=ウラガーノ|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001191579/|website=JBISサーチ|accessdate=2021-06-07}}</ref>
**メモリーミクル(牝、母父:サクラバクシンオ(2017*[[スプリングカップ (名古屋競馬)|スプリングカップ]]、*[[東海クイーンカップ]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001191155/|title=メモリーミラクル |website=JBISサーチ|accessdate=2017-10-30}}</ref>
**エースウィズ(牝、母父:[[ダンスインザダーク]](2018年*[[読売レディス杯]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001190609/|title=エースウィズ |website=JBISサーチ|accessdate=2018-08-17}}</ref>
**ウラガーノ(牝、母父:{{仮リンク|インディアンチャーリー|en|Indian Charlie}}(2020年*[[ベイスプリント]])<ref>{{Cite web|title=ウラガーノ|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001191579/|website=JBISサーチ|accessdate=2021-06-07}}</ref>
*2015年産
*2015年産
**サンタガール(2018年[[ひまわり賞 (岩手競馬)|ひまわり賞]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001209091/|title=サンタガール |website=JBISサーチ|accessdate=2018-08-17}}</ref>
**[[ケモノ (競馬)|カシアス / Kemono]]<ref group="注釈">オーストラリア移籍に伴い「カシアス」から「ケモノ」へ名称変更がなされた。</ref> (牡→[[騸馬|騸]]、母父:[[ディラントーマス]](2017年[[函館2歳ステークス]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001208172/|title=ケモノ |website=JBISサーチ|accessdate=2019-06-25}}</ref>
**[[ベルーガ (競走馬)|ベルーガ]](牝、母父:[[クリスエス]](2017年[[ファンタジーステークス]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001200505/|title=ベルーガ |website=JBISサーチ|accessdate=2017-11-06}}</ref>
**ヒラボクラターシュ(牡、母父:[[ワイルドラッシュ]](2019年[[佐賀記念]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001207284/|title=ヒラボクラターシュ |website=JBISサーチ|accessdate=2020-05-24}}</ref>
**サンタガール(牝、母父:クロフネ(2018年*[[ひまわり賞 (岩手競馬)|ひまわり賞]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001209091/|title=サンタガール |website=JBISサーチ|accessdate=2018-08-17}}</ref>
*2016年産
*2016年産
**ブライアンビクター(2019年[[湾岸ニュースターカップ]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001214370/|title=ブライアンビクター|website=JBISサーチ|accessdate=2020-05-24}}</ref>
**ブライアンビクター(牡、母父:[[カコイーシーズ]](2019年*[[湾岸ニュースターカップ]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001214370/|title=ブライアンビクター|website=JBISサーチ|accessdate=2020-05-24}}</ref>
**ナンヨーオボロヅキ(2019年[[高知優駿]]、[[黒潮菊花賞]]、[[土佐春花賞]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001219614/|title=ナンヨーオボロヅキ|website=JBISサーチ|accessdate=2020-05-24}}</ref>
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*2017年産
*2017年産
**レッドカ(2020年[[北斗盃]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001234018/|title=レッドカード|website=JBISサーチ|accessdate=2020-05-24}}</ref>
**[[ガロアクリク]](牡、母父:キングマンボ(2020年[[スプリングステークス]])<ref>{{Cite web |title=ガロアクリーク |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001231733/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2023-03-01}}</ref>
**フレッチャビアンカ(2020年[[スプリングカップ (岩手競馬)|スプリングカップ]]、[[東北優駿]][[不来方賞]]、[[ダランプリ]]、2021年[[東京記念]]、2022年[[金盃]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001234964/|title=フレッチャビアンカ|website=JBISサーチ|accessdate=2023-1-25}}</ref>
**[[ルフトシュトローム]](牡→騸母父:[[キングカメハメハ]](2020年[[ニューランドトロフィー]])<ref>{{Cite web |title=ルフトシュトローム |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001235253/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2023-03-01}}</ref>
**レッドカード(牝、母父:キングマンボ(2020年*[[北斗盃]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001234018/|title=レッドカード|website=JBISサーチ|accessdate=2020-05-24}}</ref>
**フレッチャビアンカ(牡、母父:[[シンボリクリスエス]](2020年*[[スプリングカップ (岩手競馬)|スプリングカップ]]、*[[東北優駿]]、*[[不来方賞]]、*[[ダービーグランプリ]]、2021年*[[東京記念]]、2022年*[[金盃]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001234964/|title=フレッチャビアンカ|website=JBISサーチ|accessdate=2023-1-25}}</ref>
*2020年産
*2020年産
**ラビュリントス(2022年[[知床賞]]、岩手・[[ジュニランプリ (岩手競馬)|ュニアグランプリ]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001319026/|title=ラビュントス|website=JBISサ|accessdate=2022-11-03}}</ref>
**[[リバーラ]](牝母父:ストーミーランティック(2022年ファンターステークス)<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001326198/|title=リ|accessdate=2022-11-05|website=JBISサーチ}}</ref>
**ラビュリントス(牝、母父:[[スペシャルウィーク]](2022年*[[知床賞]]、*岩手[[ジュニアグランプリ (岩手競馬)|ジュニアグランプリ]])<ref>{{Cite web|url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001319026/|title=ラビュリントス|website=JBISサーチ|accessdate=2022-11-03}}</ref>

==== ブルードメアサイアーとしての産駒 ====
地方競馬独自の格付けによる重賞は、競走名の前に[[アスタリスク]]を充てる。

* 2020年産
** イチノコマチ(牝、父:[[パイロ]](2022年*[[九州ジュニアグランプリ]])<ref>{{Cite web |title=イチノコマチ |url=https://www.jbis.or.jp/horse/0001325855/ |website=www.jbis.or.jp |access-date=2023-03-01}}</ref>


== 血統表 ==
== 血統表 ==
704行目: 1,034行目:
|mmmm = Moss Rose
|mmmm = Moss Rose
}}
}}
;主な近親
* 3代母Lady Berryは[[ロワイヤルオーク賞]]を制している。
** Lady Berryの産駒にLe Nain Jaune([[パリ大賞典]])、Indian Rose([[ヴェルメイユ賞]])、Vert Amande([[ガネー賞]])がいる。
* 祖母Featherhillの産駒に[[グルームダンサー]]([[リュパン賞]])、Tagel(サンロマン賞)がいる。
** Featherhillの子孫には同馬を3代母とする[[ファルコ (競走馬)|Falco]]([[プール・デッセ・デ・プーラン|仏2000ギニー]])がいる。
* その他の近親には、[[サクラローレル]]、[[タイムパラドックス (競走馬)|タイムパラドックス]]、[[エリカヴィータ]]がいる。

==脚注==
==脚注==
{{脚注ヘルプ}}

=== 注釈 ===
=== 注釈 ===
<references group="注釈"/>
<references group="注釈"/>
=== 出典 ===
=== 出典 ===
{{Reflist|2}}
{{Reflist|3}}

== 参考文献 ==

* 『[[優駿]]』([[日本中央競馬会]])
**2008年5月号
***[[芦谷有香]]「【クローズアップ】第38回高松宮記念優勝馬 ファイングレイン」
**2008年8月号
***[[吉沢譲治]]「【DVD連動・特別読み物】グレートファーザー物語 フジキセキ」
**2010年5月号
***黒田栄一郎([[サンケイスポーツ]])「【第40回高松宮記念詳報】キンシャサノキセキ クラスに適した最良の水の量」
**2011年2月号
***「【2010年度JRA賞決定!】年度代表馬にブエナビスタ」
**2011年5月号
***[[石田敏徳]]「【PLAY-BACK】第41回高松宮記念 キンシャサノキセキ 二連覇に挑んだ陣営に努力と それに応えた馬の成長が示された一戦」
**2012年2月号
***「【JRA賞決定!】年度代表馬はオルフェーヴル」
**2013年10月号
***阿部珠樹「【優駿激闘譜】キンシャサノキセキ 蝶のように舞い蜂のように刺す」
**各号「【重賞プレイバック】重賞競走」
***2006年4月号(アーリントンカップ)
***2006年7月号(NHKマイルカップ)
***2007年3月号(京都金杯)
***2007年4月号(阪急杯)
***2007年11月号(セントウルステークス)
***2008年3月号(京都金杯)
***2008年5月号(高松宮記念、阪急杯)
***2008年9月号(函館スプリントステークス)
***2008年10月号(キーンランドカップ)
***2008年12月号(スプリンターズステークス)
***2009年5月号(高松宮記念、オーシャンステークス)
***2009年12月号(スプリンターズステークス、スワンステークス)
***2010年2月号(阪神カップ)
***2010年5月号(高松宮記念、オーシャンステークス)
***2010年12月号(スプリンターズステークス)
***2011年1月号(マイルチャンピオンシップ)
***2011年2月号(阪神カップ)
***2011年5月号(高松宮記念、オーシャンステークス)


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* {{競走馬成績|netkeiba=2003110212|yahoo=2003110212|jbis=0000901749|racingpost=658331/kinshasa-no-kiseki}}
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[[Category:日本調教の競走馬]]
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[[Category:日本供用種牡馬]]
[[Category:日本供用種牡馬]]

2023年3月8日 (水) 09:19時点における版

キンシャサノキセキ[1]
2010年高松宮記念
欧字表記 Kinshasa no Kiseki[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1][2]
毛色 鹿毛[1][2]
生誕 2003年9月24日(21歳)[1][2]
抹消日 2011年3月30日[3]
フジキセキ[1][2]
ケルトシャーン[1][2]
母の父 プレザントコロニー[1][2]
生国 オーストラリアの旗 オーストラリア[1][2]
生産者 アローリーヴ・ジョイント・ヴェンチャー[4]
馬主 吉田和美[1][2]
調教師 堀宣行美浦[1][2]
調教助手 橋本篤典[5]
菅沼輝正[6]
厩務員 小林武幸[7]
競走成績
タイトル JRA賞最優秀短距離馬(2010年)[1][2]
生涯成績 31戦12勝[1][2]
獲得賞金 7億8530万6000円[1][2]
WTR S115 / 2011年[8]
勝ち鞍
GI 高松宮記念 2010年
2011年
GII スワンステークス 2009年
GII 阪神カップ 2009年
2010年
GIII オーシャンステークス 2010年
JpnIII 函館スプリントステークス 2008年
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キンシャサノキセキ(欧字名:Kinshasa no Kiseki2003年9月24日 - )は、日本競走馬種牡馬オーストラリアで生産された外国産馬である。

2010年から2011年にかけて、史上初めてとなる高松宮記念(GI)連覇を成し遂げた。また南半球生産の外国産馬として史上初めてJRAGIを優勝し、オーストラリア生産の日本調教馬として1956年ミッドファーム以来となるGI級競走優勝を果たした。

概要

2003年9月24日、南半球のオーストラリアで生産された鹿毛牡馬である。父はシャトル種牡馬としてオーストラリアで供用されていた日本の種牡馬フジキセキであった。北半球の日本に持ち込まれ、ノーザンファーム代表の吉田勝己の妻・吉田和美の所有で競走馬となり、外国産馬として美浦トレーニングセンター堀宣行厩舎からデビューした。

南半球産のために、北半球産とは生まれが半年遅いハンデを抱えていたが、2歳となった2005年12月の新馬戦、3歳となった2006年1月のジュニアカップ(OP)を連勝。NHKマイルカップ(GI)では一時先頭に立つ3着となった。その後、マイルから1400メートルで出世しオープンクラスに昇格したが、5歳となった2008年3月の高松宮記念(GI)でスプリントに転向し、ファイングレインに次ぐ2着。夏の函館スプリントステークス(JpnIII)で重賞初勝利を挙げて、秋のスプリンターズステークス(GI)ではスリープレスナイトに次ぐ2着となった。

その後、2009年前期を不調で過ごしたが、10月のスワンステークス(GII)で復活優勝、暮れの阪神カップ(GII)、年をまたいで2010年オーシャンステークス(GIII)、そして高松宮記念を優勝。4連勝でGIを戴冠し、南半球生産馬として史上初めてJRAGI優勝を成し遂げた。秋は疝痛をきたすアクシデントがありながら臨んだスプリンターズステークスでウルトラファンタジーに次ぐ2着。暮れの阪神カップは優勝して連覇を果たした。この年のJRA賞最優秀短距離馬を受賞した。

8歳となった2011年の高松宮記念で再び優勝し、史上初めてとなる高松宮記念連覇、1994年サクラバクシンオー以来となるスプリントGI連覇を達成。カンパニーやウルトラファンタジーに次いで史上3例目となる8歳馬のJRA平地GI制覇を成し遂げた。31戦12勝、約7億8000万円を獲得した。引退後は種牡馬となり、シュウジモンドキャンノガロアクリークなど多数の重賞優勝馬の父となった。

デビューまで

誕生までの経緯

ケルトシャーンは、1994年にアメリカで生産された父プレザントコロニーの牝馬である[9]。1987年のリュパン賞(G1)を優勝し、種牡馬として日本の社台スタリオンステーションにも繋養されたグルームダンサーが兄だった[10]。また母フェザーヒルは、GI級競走を優勝したルネンジョーヌ、インディアンローズ、ヴェールタマンド英語版という3頭の兄姉であり[11]、牝系は吉沢譲治によれば「フランス伝統のステイヤー牝系[4]」だった。

競走馬とはならないままにオーストラリアで繁殖牝馬となったケルトシャーンは、1998年に初仔を産んでから、翌1999年に2番仔、2000年に3番仔を生産[4]。2001年に流産して初めて仔を得られない1年となったものの、同年の種付けの季節に日本に赴いて、当地の一大種牡馬であるサンデーサイレンスと交配を敢行していた[4][12]。しかし帰国後、双仔が宿されたために共に流産、2年連続で仔を得ることができなかった[4]。そして2002年、ケルトシャーンはオーストラリアに留まったまま、日本の種牡馬であり、サンデーサイレンス産駒であるフジキセキと交配していた[4]

フジキセキは、日本で競走馬としてデビューしたが、3歳3月に故障により引退し、若くして種牡馬に転向していた[13]。活躍している種牡馬の初年度産駒であるために期待されて人気を集めたが、デビューした産駒は期待通り活躍しなかった[14]。そのために種牡馬としての人気が下がり、供用4年目の1998年からは外回り、外国へ出張するシャトル種牡馬として、北半球の春は日本で、秋はオーストラリアで供用されていた[14]。このような供用は5年続いていたが、その5年目、オーストラリア最終供用となった2002年に、フジキセキとケルトシャーンが結びついていた[11]

交配から1年が経過した2003年9月24日、オーストラリアにて、ケルトシャーンの4番仔である鹿毛牡馬(後のキンシャサノキセキ)が誕生する[15]。既にデビューしていた兄姉たちでは、初仔のレージングファイア(父:スニペッツ)がオーストラリアとマカオで11勝しているが、リステッド・リストリクテッド・レースで2着となる程度だった[15]

幼駒時代

吉田和美

4番仔は、やがて日本の社台グループ・吉田一族の所有となる。そしてノーザンファーム代表の吉田勝己の妻である吉田和美の名義で日本の競走馬となる。フジキセキ産駒である4番仔には「キンシャサノキセキ」という競走馬名が与えられた[15]。「キンシャサノキセキ」とは「キンシャサの奇跡」に由来する。「キンシャサの奇跡」とは、1974年のザイール共和国の首都・キンシャサで行われた挑戦者モハメド・アリと王者ジョージ・フォアマンプロボクシング世界ヘビー級タイトルマッチを指す[15]。若くして王者になりながらベトナム戦争への徴兵を拒否したことで王座を剥奪されていたアリが、ブランクを経て復帰しタイトルマッチまで再び挑み、序盤はフォアマンに押されて劣勢だったものの、終盤でまくり逆転勝利、王座を奪還し「奇跡」とされたことであった[15]

キンシャサノキセキは、日本に輸入され、現役競走馬の調整拠点として使用されることの多い宮城県山元町にある社台の山元トレーニングセンターに移動した。2歳6月[注釈 1]の2005年6月から育成が施された[17]。ハミ受けの馴致から行われたが、気性が荒く、人に付き従いにくい馬だったという[16][17]

南半球産のキンシャサノキセキは、日本のほとんどを占める北半球産の競走馬よりも、生まれが半年遅いが、日本で競走馬となるためには、北半球のスケジュールに順応する必要があった[15]。制度として負担重量をいくらか減免する措置があっても、その半年の遅れは、大きなハンデだった[15]。それでもキンシャサノキセキは、2歳の秋には、古馬と併せ馬をしても先着するなど、身体能力の高さでそのハンデを克服していた[17]。キンシャサノキセキは、美浦トレーニングセンター調教師堀宣行に託された[15]

競走馬時代

2-4歳(2005-2007年)

2歳となった2005年12月、芝1600メートルの新馬戦でのデビューを目指したが除外され、12月3日の中山競馬場の新馬戦(芝1200メートル)でのデビューとなる[18]ホッカイドウ競馬所属の五十嵐冬樹が騎乗、北半球産と対しても引けを取らず1番人気となっていた[15]。好スタートから中団を追走して直線で抜け出し、後方に1馬身4分の1差をつけて初勝利を挙げた[19][20]

年をまたいで3歳となった2006年となった初戦は1月5日、距離を本来のマイルにしたジュニアカップ(OP)だった。柴山雄一が騎乗して参戦し、アドマイヤカリブやブラックバースピンらと対して5番人気だった[21]。大外枠からスタートして出遅れて、後方を追走した[21]。ハイペースで逃げるアドマイヤカリブを直線を使って迫り、寸前で並び立って決勝線をほとんど同時に通過[22]。キンシャサノキセキがハナ差ばかり差し切り、連勝でオープンクラスの仲間入りを果たした[23][24]

そして2月25日、アーリントンカップ(GIII)で重賞初参戦、ステキシンスケクンや重賞2着のイースターを上回る1番人気に支持された[21]。しかしスタートで他の馬に接触、2コーナーで外々を回らされる不利が重なり、スムーズに行かなかった[21]。ステキシンスケクンに敗れる6着、初めての敗戦となった[21]。続いて4月2日、マーガレットステークス(OP)に武豊と参戦し1番人気に推されたが、4着に敗れた[24][25]

5月7日、安藤勝己に乗り替わり、NHKマイルカップ(GI)でGIに初めて挑戦する。朝日杯フューチュリティステークス優勝のフサイチリシャールニュージーランドトロフィー優勝のマイネルスケルツィ、その他ロジックやステキシンスケクンとの対決となる中、単勝オッズ14.8倍の6番人気という支持だった[26]

映像外部リンク
2006年 NHKマイルカップ(GI)
レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画

スタートから中団を追走し、直線では外から進出[24]。フサイチリシャールを上回る末脚を見せて、先頭を得た[24]。しかし内側からロジックとファイングレインが迫り来て、先頭をその2頭に譲った[24]。安藤によれば「1頭になったらふわったとしてしまった[24]」ために失速、それらに約1馬身半及ばず3着となった[26]
夏休みを過ごした後、秋は10月7日のアイルランドトロフィー(1600万円以下)で始動。初戦は4着となるも、続く11月5日の桂川ステークス(1600万円以下)では、中団追走から直線で抜け出して千切っていた[27]。後方に3馬身差をつけて3勝目、騎乗した安藤が「追っていたらレコード勝ちだった[24]」と語るほどの手応えでの勝利だった。オープンクラスに再昇級した後は、11月19日のマイルチャンピオンシップ(GI)で古馬の一線級と相対し、5番人気の支持で5着。古馬のダイワメジャーダンスインザムードには敵わなかった[24]

映像外部リンク
2006年 マイルチャンピオンシップ(GI)
レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画

年をまたいで古馬となった2007年は、1月5日の京都金杯(GIII)で始動し1番人気に推されたが、直線で伸びず6着[24][28]。続いて2月25日、阪急杯(GIII)でも1番人気に推されたが、再び人気を裏切る4着だった[29]。この後は、軽い挫石が確認されたため、山元で休養[30]。4月29日、谷川岳ステークス(OP)で復帰。藤田伸二が騎乗し1番人気に推され、好位を追走して直線で抜け出した[31]ペールギュントに4分の3馬身差をつけて4勝目を挙げた[31]

休養を挟んで秋は、9月9日のセントウルステークス(GII)で始動し1番人気で参戦した[32]。中団追走から直線で追い上げたが、逃げる11番人気サンアディユが既にセーフティリードを築いていた[32]。それに5馬身千切られて敗れ、さらにカノヤザクラにクビ差ばかり先着を許す3着だった[32]。続いて11月23日には、マイルに戻してキャピタルステークス(OP)に、1番人気をエアシェイディに譲る2番人気で参戦。スタートから好位の外側を追走し、直線で抜け出していた[33]。後方待機のエアシェイディに接近を許したが、4分の3馬身先に決勝線に到達。5勝目、オープン競走3勝目を挙げた[33]

5歳(2008年)

スプリント転向

1月5日、前年同様に京都金杯で始動し、アドマイヤオーラに次ぐ2番人気だった[34]。2番手を追走していたが、第3コーナーで掛かって進出してしまい、直線では後退して10着[34]。続いて3月2日の阪急杯は、2番人気で臨んだが、ローレルゲレイロに逃げ切りを許す6位入線、マルカフェニックスの降着により、繰り上がり5着だった[35]

ここまで陣営は、自発的に1200メートル戦には出走させておらず、あくまでマイルでの出世を目指していた[36]。しかし京都金杯の敗退が呼び水となり、また1200メートル戦だった新馬戦の勝利が後押しとなってスプリントへの本格転向が断行される[36]。次なる出走が春のスプリントGIである高松宮記念に決定。レースの性質の異なるスプリント戦への転向について、堀は後にこのように語っている[36]

1200メートルなら、競馬は明らかに楽です。しかし、それまでやってきたすべてを捨てることになる。勇気が要りました。 — 堀宣行

しかし転向1週間前、再び挫石に見舞われた[36]。このため特殊な蹄鉄を身に着けて対処し、調整が遅れた分は、坂路を使い、どうにか仕上げていた[36]。そして3月30日、高松宮記念(GI)に岩田康誠と参戦する。転向初戦は急造で、万全とは言えない状態での参戦だった。それでも、9.3倍の5番人気の支持であり、前年優勝馬のスズカフェニックス、連勝中のローレルゲレイロ、マイルチャンピオンシップ2着のスーパーホーネット、連勝中の同期ファイングレインと同じオッズ一桁台に加わっていた[37]

映像外部リンク
2008年 高松宮記念(GI)
レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画

スタートから先行して好位を確保、先導するローレルゲレイロに追走した[38]。最終コーナー手前でローレルゲレイロが垂れ、代わってフサイチリシャールが台頭しており、直線では好位から末脚を使ってフサイチリシャールを追いかける形となった[38]。やがてフサイチリシャールが失速すると、残り100メートルで先頭奪取[38]。内で盛り返すローレルゲレイロや、外から追い上げるスズカフェニックスを寄せ付けないままにゴール手前まで先頭を守っていた[39]

しかしキンシャサノキセキの背後にいたファイングレインだけに接近を許した[37]。ファイングレインの末脚鋭く、ゴール直前で並ばれていた。ほとんど同時に決勝線に到達したが、寸前でファイングレインに差し切りを許した2着となった[39]。GIタイトルにクビ差だけ及ばなかった[37]

サマースプリントシリーズ

この後は再び挫石が見られたために、再び放牧を挟み[40]、7月6日の函館スプリントステークス(GIII)で再始動した。ウエスタンビーナスやゴスホークケンキングストレイルを相手に1.8倍の1番人気に推されていた[41]。スタートから先行し、好位の3番手を確保。ウエスタンビーナスとゴスホークケンによるハナ争いが起こり、先行馬に不利なハイペースとなっていた[41]。直線では、ペースに従って逃げる2頭は後退していたが、キンシャサノキセキには余力が十分にあった。そして2頭をかわして先頭に立ち、独走となっていた[24]

ただし半ばを過ぎてから、後方より追い上げるトウショウカレッジに接近を許した[41]。NHKマイルカップのときと同じように、1頭抜け出した途端に集中して走らない悪癖を披露していたためであり、ゴール寸前でリードを失い、並んで決勝線に到達していた[24]。ところが今回は、岩田が強くキンシャサノキセキを締めて、最後まで持たせて、先頭を守り切っていた[24]。クビ差だけ先着を果たす[41]。10戦目の挑戦で重賞初勝利を挙げていた[41]。2002年サニングデール以来となる牡馬による優勝だった[4]。また走破タイム1分8秒4は、2000年タイキトレジャーを0.3秒上回り、レースレコードを樹立していた[4]

再び山元での放牧を挟んで函館に帰厩し[42][43]、8月31日のキーンランドカップ(GIII)に2.0倍の1番人気で参戦する[44]。1枠2番から中団内側を追走し、直線で逃げる3番人気ビービーガルダン、16番人気タニノマティーニを追い詰めた[44]。しかし2頭をかわすだけの進路を見出せなかった[45]。コースレコードでの決着の中で3着だった[44]

2008年サマースプリントシリーズ[46]
順位 馬名 函館SS アイビスSD 北九州記念 キーンLC セントウルS ポイント
1 カノヤザクラ - 1着(10pt) - - 1着(12pt) 22
2 キンシャサノキセキ 1着(10pt) - - 3着(4pt) - 14
3 シンボリグラン 7着(1pt) 2着(5pt) - 6着(1pt) 2着(6pt) 13

夏季は2戦して1着と3着となり、この時点でサマースプリントシリーズの首位となっていた[46]。ところが参戦を見送った最終戦のセントウルステークスで、アイビスサマーダッシュ優勝馬のカノヤザクラが優勝[47]。シリーズ2勝目を挙げたことで逆転されて、サマースプリントシリーズ優勝はならなかった[46]

スプリンターズステークス

スリープレスナイト

続いて10月5日、スプリンターズステークス(GI)で再びGIに挑戦、GI優勝馬のスズカフェニックスやファイングレインとの再戦の場になる。ただし最も推されていたのは新興勢力、1歳年下のGI初挑戦スリープレスナイトだった[48]。ダートの短距離で出世し、芝転向初戦となった6月のCBC賞で重賞勝利、そして夏の北九州記念も制して重賞連勝。ダートを含めればオープン競走4連勝中で単勝オッズ2.4倍という支持だった[48]。対するキンシャサノキセキは、既存勢力では筆頭に推されて、5.9倍の2番人気だった[48]。以下、ファイングレイン、スズカフェニックス、カノヤザクラ、ビービーガルダンが続いていた[48]

映像外部リンク
2008年 スプリンターズステークス(GI)
レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画

8枠15番からスタート、隣の14番から好スタートしたスリープレスナイトの背後を追走する7番手だった[48][2]。最終コーナーにかけてウエスタンビーナスやビービーガルダン、アポロドルチェなど先行勢に、スリープレスナイトが捉え、後れてキンシャサノキセキも捉えた。直線ではスリープレスナイトを目指し、末脚を用いて接近を試みていた[2]。しかしスリープレスナイトも末脚を繰り出すと、たちまち突き放されて独走を許した[48]。終いにはかわした先行勢の盛り返しを受け、先行勢と並んでの決勝線通過。スリープレスナイトに1馬身以上後れを取って敗退し、再びGIタイトルを逃した。ただ内で粘ったビービーガルダンにクビ差だけ先着し、春に続くスプリントGI2着となっていた[48][2]。夏からの連戦をこなしたキンシャサノキセキは、疲労が溜まっており、この後は半年弱の休養となった[2]

6歳(2009年)

不振

2009年高松宮記念

春は前年2着の高松宮記念を目標に、3月7日のオーシャンステークス(GIII)で始動。1番人気に推されたが、直線で伸びず10着、1200メートル戦で初めて複勝圏を外れる大敗だった[49][50]。そして本番の3月29日、高松宮記念は、5番人気の支持[51]。再び直線での伸びに賭けたが、叶わず再び10着だった[49][51]

堀宣行

この連続大敗は、堀によれば前年の反動だったと振り返っている。前年は不調にもかかわらず送り出した高松宮記念で2着の後、函館スプリントステークスでは高松宮記念よりかはいくらか良い状態に仕上げて優勝していた[36]。続いて使ったキーンランドカップ、スプリンターズステークスでは、堀はキンシャサノキセキにさらに負荷をかかるように調教を施していた[36]。しかし状態は悪化する一方となり、函館スプリントステークスの状態には及ばなかった[36]。結果的に函館スプリントステークスがキンシャサノキセキの状態の「ピーク」だった。しかしそれを人間が認識することができず、さらなる調教を課してしまっていた[36]。オーバーワークに応えてしまったキンシャサノキセキの体調は、悪化していた。前年秋こそ3着、2着と結果で応えることができたが、この年の春には、限界を迎えていた[36]。堀によればキンシャサノキセキを「どん底の状態[36]」にまでしてしまったという。

この後は、山元で長期休養となる。デビュー前の育成段階にキンシャサノキセキに関わったスタッフらが再び結集し、立て直しに尽力した[36]。ウォーキングマシンだけの運動に1か月、ダクやキャンターにも慎重に行うなど、時間をかけてキンシャサノキセキを癒していった。ただし「どん底」から脱却したとしても、体はダメージの影響がついて回ることになった[18]。後に堀は「本当ならば、今ごろは体が完成して、調教も加減せずにビシビシやれていたはずなんです。それができない馬を作ってしまった(後略)[18]」と回顧している。そのために今後の調教は、いくらかの加減が必須になった[36]

映像外部リンク
2009年 スプリンターズステークス(GI)
レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画

そして10月4日、スプリンターズステークスで約半年ぶりの復帰となった。継続騎乗の岩田に代わり、三浦皇成と共に臨み、4番人気となり[52]、きちんと復調して戦線に戻ってきたつもりだった[49]。しかしデビュー以来最低着順の12着となる[52]。ただし敗因は、これまでの状態面ではなく、レース中の不利によるものであり、将来を悲観するものではなかった[49]。第3コーナーで後ろの馬が接触されて、以降正しく走れなかっただけだった[49]

復調

続いて10月31日、スワンステークス(GII)で距離を伸ばして、1400メートル戦に臨む。大敗が続いていたが、短期免許で参戦中のヨーロッパのトップジョッキーであるクリストフ・スミヨンを確保[49]。歳を重ねるにつれて気性が厳しくなったために陣営は、宥めるのが上手い騎手を起用したうえに、右側だけを覆うブリンカーやリング状のハミに、鼻革を用意するなど、馬装にもぬかりない対策を施して、キンシャサノキセキの復調を待っていた[53][49]。年下のプレミアムボックス、岩田のトレノジュビリー、マルカフェニックスに次ぐ4番人気という立場だった[54]

クリストフ・スミヨン
2009年スワンステークス

スタートから好位を確保、マイネルレーニアが引っ張る平均ペースを追走した[55][54]。直線で進出し、先行するアーリーロブストに内から並びかけた[54]。アーリーロブストには抵抗され2頭横並びの競り合いが続いたが、終いでクビ差だけ抜きん出て、先に決勝線へ到達[54]。1年4か月ぶりの勝利、重賞2勝目を挙げて復調証明を果たしていた[55]。またスミヨンには、JRA重賞初制覇をもたらしている[56][57]
続いて12月20日、再び1400メートル戦となる阪神カップ(GII)に、短期免許で参戦中のミルコ・デムーロを起用して参戦。マルカフェニックスや3歳のワンカラットを相手に1番人気を取り戻している。されどオッズは4.7倍だった[58]。1枠2番を得てゲートが開いたが、キンシャサノキセキは出遅れてしまい、いつもの好位ではなく、最後方追走を強いられた[58]

2009年阪神カップ

しかし第3コーナーを16番手で通過した後、ワンターンの間に大外をまくるように進出し、最終コーナーを先行勢を見据える11番手で通過[58]。直線でスパートしたらば、さらに加速し、垂れる先行勢をすべて吸収して先頭を奪取していた[49]。後れてサンカルロとプレミアムボックスが追い上げてきたものの、それらよりも1馬身先に決勝線に到達を果たす[58]。重賞連勝、重賞3勝目を成し遂げた[59]。走破タイム1分20秒4は、2006年フサイチリシャール並びに2007年スズカフェニックスを上回る阪神カップレコードであり、関東馬として初めて阪神カップを優勝した[59][60]。完全に復調を果たしたキンシャサノキセキは、春の目標を翌年の高松宮記念に定めて、再び山元での休養となった[49]

7歳(2010年)

オーシャンステークス

目標の高松宮記念を見据え、前年と同様に3月6日のオーシャンステークスで始動する[61]。新たなに四位洋文を鞍上に迎えていた。前々々年優勝のアイルラヴァゲイン、前々年優勝のプレミアムボックス、前年優勝のアーバニティが一堂に会する中で、シルクロードステークス2着から臨むショウナンカザンが1番人気となり、それに次ぐ2番人気、4.2倍となる[62][63]。当日は雨が降る重馬場となっており、良馬場向きの走り方で道悪が不得手のキンシャサノキセキには、試練となっていた[63][64]

2枠3番という内枠からのスタートの後、控えて後方の内側を追走した[65]。外側に持ち出してから追うのではなく、内側に拘ってワンターン。経済コースでコーナーワークを利して、最終コーナー5番手で通過した[63]。直線では、前を行く馬らが立ちはだかり、しばらく伸びあぐねたが、進路を見出すと末脚を発揮した[65]。馬群を割って進出し、先に抜け出したエーシンエフダンズを差し切り、ゴール手前で先頭を奪取し決勝線に到達した[63]。クビ差をつけて重賞3連勝、重賞4勝目を挙げていた[63]

高松宮記念

そして3月28日、3年連続3回目の高松宮記念を迎えた。前年の春秋スプリントGI連勝を果たしたローレルゲレイロは、ドバイミーティングに挑戦して不在だった[66]。またそのローレルゲレイロを下した香港のスプリンター・セイクリッドキングダム、同じく香港のウルトラファンタジーの参戦が予定されていたが、セイクリッドキングダムが疝痛のために出国を断念したため、揃って出走しなかった[67]。このため信頼できる本命候補が挙って不在の混戦模様となっていた[66]。そんな中で重賞3連勝中のキンシャサノキセキが最も信頼されたが、単勝オッズは3.7倍だった[66]。以下、シルクロードステークス優勝のアルティマトゥーレ、阪急杯優勝のエーシンフォワード、阪神カップ2着同着のサンカルロとプレミアムボックス、前年秋のスプリンターズステークス2着のビービーガルダンなどと続いていた[66]。中京競馬場は翌年にコース改修を控えており、小回りコースで行う最後の高松宮記念だった[68]

映像外部リンク
2010年 高松宮記念(GI)
レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画

出遅れずにスタートし、先行集団に加わった[65]。セブンシークイーンが刻むハイペースを、中団ないし好位の背後で追走し、短い直線に備えていた[66]。最終コーナーまでその位置で留まり、短い直線に差し掛かってからスパート。先行するヘッドライナーの外側から進出して、先頭を奪取していた[69]。しかしハイペースでは、先行からの抜け出しよりも、後方待機からの追い上げが有利となっていた[66][69]。おまけにキンシャサノキセキは、これまで大一番でタイトルを逃したように、抜け出すと勢いが減衰する悪癖があり、相手はもちろん自分自身とも対峙しなければならなかった[69]

伸びあぐねているうちに、内からアルティマトゥーレ、背後からサンカルロ、外からビービーガルダン、大外からエーシンフォワードに接近を許す。特にビービーガルダンには並ばれて、終いには競り合いとなるまでに追い詰められた[66]。しかしキンシャサノキセキは粘りを見せて応戦、先頭をたやすく譲らなかった[69]。横並びのままでほとんど同時に決勝線まで到達。優劣は写真判定に委ねられて、キンシャサノキセキの到達がハナの差だけ早かったことが判明する[70]。史上初めてとなるハナの差での高松宮記念戴冠を果たした[71]

四位洋文

重賞5勝目、重賞4連勝でGI戴冠を成し遂げた。史上初めてとなる南半球で生産された外国産馬によるJRAGI優勝を果たした[72][73]。また40回目にして史上初めてとなる7歳以上による高松宮記念優勝[74]1956年天皇賞(秋)を優勝したミッドファーム以来となるオーストラリアで生産された日本調教馬によるGI級競走優勝[71]。それから1997年シンコウキング、1998年シンコウフォレストに続き史上3例目となる外国産馬による高松宮記念優勝を成し遂げていた[73]。加えて2008年阪神ジュベナイルフィリーズから、翌2009年のチューリップ賞桜花賞優駿牝馬(オークス)までを連勝したブエナビスタ以来となる重賞4連勝を達成[71]。2001年トロットスター以来9年ぶりとなる重賞連勝での戴冠[74]、2002年ショウナンカンプ以来8年ぶりとなる関東馬による戴冠だった[71]

また、四位には1998年シンコウフォレスト以来となる高松宮記念2勝目を、堀にはGI初勝利をもたらしていた[73]。四位は「中京の直線はすごい短いんですけど、きょうはすごく長く感じた[75]」と回顧している。この後は、安田記念参戦の選択肢もあったが、回復に手間取り断念[76]。山元で早めの夏休みに入り、秋に備えた[77]

スプリンターズステークス

秋はスプリンターズステークスを目標とし、9月12日のセントウルステークスで始動するつもりだった。しかし開催地に到着した直後に疝痛を発症し、出走取消となった[78]。疝痛自体は程度の軽いもので直に収まり、続いて10月3日のスプリンターズステークスにぶっつけ参戦となった[79][78]。春は不在だったローレルゲレイロ、そして香港のウルトラファンタジーが参戦[80]。さらに香港から新たにグリーンバーディーも臨んでいた。グリーンバーディーが1番人気となり、ワンカラットを挟んだ3番人気がキンシャサノキセキだった[80]

映像外部リンク
2010年 スプリンターズステークス(GI)
レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画

スタートから10番人気ウルトラファンタジーが逃げる一方で、中団を追走[81]。大外に持ち出してから直線で末脚を発揮して、ウルトラファンタジーを追い詰めたが、1馬身4分の1以上及ばず、春秋スプリントGI制覇は果たせなかった[69]。さらに内から伸びたダッシャーゴーゴーにも終いでかわされ、3位で決勝線に到達[82]。ダッシャーゴーゴーは、ウルトラファンタジーに限りなく接近したが、ハナ差及ばず逃げ切りを許す2位となっていた。しかし2位3位は、到達順通り2着3着とはならなかった[82]

審議となり、ダッシャーゴーゴーが斜行して4位サンカルロの妨害が認められて、4着降着となる[83]。したがって繰り上がりが発生し、3位のキンシャサノキセキは、2着を得ていた。前々年に続いて2度目のスプリンターズステークス2着となった[80]。四位は、前哨戦の出走取消を悔やんでいる[81]。続く11月21日には、マイルチャンピオンシップに臨み、2年10か月ぶりとなるマイル参戦となった[5]。3番人気に支持されたが、伸びず13着だった[84]

そして12月18日、阪神カップに参戦する。四位ではなく、短期免許で参戦中のスミヨンが再登板となった。3歳馬ゴールスキーが最有力視され、前年優勝馬は、3.9倍の2番人気だった[85]。出遅れず好位を確保し、4番手で最終コーナーを通過[85]。直線では、逃げる5番人気レッドスパーダを外側から迫り、ゴール寸前でわずかに差し切る。クビ差かわしたところが決勝線だった[85]

2010年阪神カップ

史上初めてとなる阪神カップ連覇を成し遂げている[86]。また1分20秒3は、前年の自分自身を上回り、レースレコードを樹立[87]。重賞3勝、GI優勝2着1回という成績を残したこの年のJRA賞では、全285票中257票を得て最優秀短距離馬を受賞[88][注釈 2]最優秀4歳以上牡馬でも票こそ得ているが、こちらは受賞できなかった[88][注釈 3]

8歳(2011年)

高松宮記念

この年も現役を続行し、前年と同様に、3月5日のオーシャンステークスで始動する。堀はこの一戦から、もう一段階の強化を促すために、早めに抜け出した際に気が緩む悪癖が出ないように、馬具チークピーシズを装着させている[89]。また例によって短期免許で参戦中のウンベルト・リスポリを新たに起用。ダッシャーゴーゴーやレッドスパーダとの再戦となった[90]。スタートから後方を追走し、直線で外から追い上げ、先行するレッドスパーダとダッシャーゴーゴーに迫った[90]。このうちレッドスパーダを寸前で差し切ったものの、ダッシャーゴーゴーには4分の3馬身及ばなかった。押し切りを許して2着となった[90]

ウンベルト・リスポリ

そして3月27日、本番の高松宮記念に臨む。レース史上最多タイとなる4回目の参戦だった[91]。中京競馬場が改修中のために18年ぶりとなる代替[注釈 4]が行われ、阪神競馬場で開催された[92]。リスポリが続投、効果のあったチークピーシズの装着も継続[93]。そして新たに、騎手が制御しやすく矯正する馬具の鼻革も装着していた[94][93]。単勝オッズ4.5倍の3番人気、連勝中のNHKマイルカップ優勝馬ジョーカプチーノ、ダッシャーゴーゴーに次いで推されていた[95]。以下、サンカルロ、レッドスパーダ、エーシンフォワード、ワンカラットと続いていた[95]

映像外部リンク
2011年 高松宮記念(GI)
レース映像 JRA公式YouTubeチャンネルによる動画

2枠4番から正しくスタートして先行、すぐ外にジョーカプチーノを置く好位を追走した[96]。第3コーナーに差し掛かると、外枠からスタートし同じく先行するダッシャーゴーゴーが、キンシャサノキセキとジョーカプチーノの眼前で斜行し、強引にポジションを確保する動きに出ていた[96]。その斜行により、キンシャサノキセキとジョーカプチーノは前に割り込まれて、2番手を奪われる。それに留まらず、ジョーカプチーノは進路を失って大ブレーキ、挽回不能で敗退を決定づける致命的な不利を受けていた[97]

そのすぐ内側にいたキンシャサノキセキも、ジョーカプチーノほど甚大ではなくとも、ダッシャーゴーゴーにぶつけられてブレーキを余儀なくされた[96]。突然にブレーキをすることは、折り合いを欠くことに繋がり、激しい気性が災いして敗戦を積み重ねたキンシャサノキセキにとっては、深刻な不利であった[93]。しかしこの日のキンシャサノキセキは落ち着いており、その不利を克服することができた。リスポリが宥めればすぐに折り合いがついていた[94]

逃げるヘッドライナー、2番手ダッシャーゴーゴーが刻む平均ペースを追走しながらワンターン、最終コーナーで先頭まで奪取したダッシャーゴーゴーの背後から進出した[95]。直線ではダッシャーゴーゴー目がけてスパートして詰め寄り、並び立って競り合いに持ち込んだ。そして残り100メートル地点でダッシャーゴーゴーを下して独走となった[94]。終いにはサンカルロとアーバニティ、ビービーガルダンが追い込んできたが、先頭を脅かされなかった。それらに1馬身4分の1差をつけ、先頭を守って決勝線を通過していた[95]

史上初めてとなる高松宮記念連覇を成し遂げる[92]。しかも左回りの小回り、スタート直後にしばらく経ってからワンターンをする中京と、右回りの大回り、スタート直後にすぐにワンターンを強いられる阪神という、異なる性質の競馬場で行われるチャンピオン決定戦での連覇だった[93]。「連覇のハードルが、常より『難易度が高かった』[93]」(石田敏徳)にもかかわらず、それキンシャサノキセキは成し遂げていた[93]

また1993年からスプリンターズステークスを連覇したサクラバクシンオー以来となるスプリントGI連覇であった[93]。そしてサクラバクシンオー、フラワーパーク、トロットスター、ビリーヴ、ローレルゲレイロ、に続いて史上6頭目となる芝スプリントGI2勝を果たしていた[98]。加えて前年、7歳の自身が樹立した最年長高松宮記念優勝記録をさらに更新[92]。2009年天皇賞(秋)並びにマイルチャンピオンシップ優勝のカンパニー、2010年スプリンターズステークス優勝のウルトラファンタジーに並ぶ最年長JRA平地GI優勝記録、史上3例目となる8歳でのJRAGI優勝を成し遂げていた[92]。それからJRA賞最優秀短距離馬を受賞した直後の高松宮記念は、これまで6頭が参戦しいずれも敗れていたが、7頭目にして史上初めて優勝していた[92]

また東日本大震災発生直後、初めて行われたJRAGIであった。キンシャサノキセキが利用した茨城県の美浦トレーニングセンターや宮城県の山元トレーニングセンターも被害を受けており、それらに吉報を届けている[99][100]。また2着サンカルロ、3着アーバニティは同じく美浦所属であり、関東馬が上位を独占する結果となっていた[96]。さらにリスポリは、震災の後、外国に退避することなく、留まってJRAGI初優勝、キャリアで初めてとなるGI初優勝を成し遂げている[92]。リスポリは「自分自身も地震に恐怖を感じ帰国も考えた。でも、温かい声援で迎え入れてくれた日本のファンに、もっと自分の活躍を見せたい、何かお礼がしたいと思った。日本に残って良かった[94]」と回顧している。

2011年高松宮記念

この後は、秋のスプリンターズステークス参戦や外国遠征も考えられていたが[96]、翌3月28日に競走馬引退が決定する。「電撃引退」と報じられて世間に広まっていた[101]。引退の理由は、故障などのアクシデントではなく、種牡馬としての期待が大きかったためであった[101]。この頃は、父フジキセキが種付けを休止するなどしており、キンシャサノキセキには、その後継種牡馬を担う役割が期待されていた。そのため一シーズンでも早い供用が求められていた[69]。高松宮記念の連覇は、自身の種牡馬としての価値を高めると同時に、陣営に引退を前倒しさせる一つの要因にもなっていた[101]。父フジキセキと同様に、種付けシーズン途中での種牡馬入りとなった[101]。3月30日付で日本中央競馬会の競走馬登録を抹消、競走馬引退となった[3]。この年のJRA賞では、最優秀短距離馬部門で票を得ているが、3票に留まり、受賞には至らなかった[102][注釈 5]

種牡馬時代

競走馬引退後は、北海道安平町社台スタリオンステーションに繋養され、引退直後から種牡馬として供用された。シーズン中での供用開始にもかかわらず、初年度は154頭の繁殖牝馬を集めていた[103]。その後も人気は衰えることなく、10年目の2020年まで毎年100頭以上の相手をし続けた[104]。翌2021年に半減して46頭、そして2022年はプライベート供用の13頭を相手したのを最後に種牡馬を引退した[104][105]。引退後は、功労馬となった[105]

産駒は、2014年から日本競馬で出走しており、多数の重賞優勝を果たしている[104]。2023年時点で、GI級競走優勝産駒はいないが、2016年の朝日杯フューチュリティステークスではモンドキャンノ(母父:サクラバクシンオー)が、サトノアレスに次ぐ2着[106]。2020年の皐月賞ではガロアクリーク(母父:キングマンボ)が、コントレイルサリオスに次ぐ3着[107]。2021年のJBCレディスクラシックではリネンファッション(母父:パラダイスクリーク)が、テオレーマやマドラスチェックに次ぐ3着となっている[108]

競走成績

以下の内容は、netkeiba.com[109]およびJBISサーチ[110]、『優駿[2]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)

オッズ

(人気)

着順 タイム

(上がり3F)

着差 騎手 斤量

[kg]

1着馬(2着馬) 馬体重

[kg]

2005.12.03 中山 2歳新馬 芝1200m(良) 12 5 5 01.8 (1人) 01着 1:11.7(34.7) -0.4 五十嵐冬樹 52 (ヤクモキャット) 470
2006.01.05 中山 ジュニアC OP 芝1600m(良) 12 8 12 06.1 (5人) 01着 1:33.6(34.3) -0.0 柴山雄一 54 (アドマイヤカリブ) 466
0000.02.25 阪神 アーリントンC GIII 芝1600m(良) 15 8 14 02.5 (1人) 06着 1:35.8(35.9) -1.1 柴山雄一 54 ステキシンスケクン 466
0000.04.02 阪神 マーガレットS OP 芝1400m(重) 11 4 4 01.5 (1人) 04着 1:26.6(39.1) -0.5 武豊 55 エムエスワールド 464
0000.05.07 東京 NHKマイルC GI 芝1600m(良) 18 7 15 14.8 (6人) 03着 1:33.4(35.3) -0.2 安藤勝己 55 ロジック 472
0000.10.07 東京 アイルランドT 16下 芝1600m(稍) 16 2 4 02.5 (1人) 04着 1:33.6(34.8) -0.3 安藤勝己 54 ニシノナースコール 472
0000.11.05 京都 桂川S 16下 芝1400m(良) 15 2 3 03.4 (1人) 01着 1:19.4(32.9) -0.5 安藤勝己 55 (スピニングノアール) 470
0000.11.19 京都 マイルCS GI 芝1600m(良) 18 7 14 13.2 (5人) 05着 1:33.2(35.3) -0.5 秋山真一郎 55 ダイワメジャー 472
2007.01.06 京都 京都金杯 GIII 芝1600m(良) 16 7 14 04.0 (1人) 06着 1:34.3(35.0) -0.4 安藤勝己 55 マイネルスケルツィ 482
0000.02.25 阪神 阪急杯 GIII 芝1400m(良) 16 4 7 03.0 (1人) 04着 1:20.7(34.3) -0.2 O.ペリエ 55 プリサイスマシーン
エイシンドーバー
480
0000.04.29 新潟 谷川岳S OP 芝1400m(良) 16 2 3 01.8 (1人) 01着 1:20.1(35.1) -0.1 藤田伸二 55 ペールギュント 482
0000.09.09 阪神 セントウルS GII 芝1200m(良) 16 6 11 02.6 (1人) 03着 1:07.9(34.0) -0.8 藤田伸二 57 サンアディユ 480
0000.11.23 東京 キャピタルS OP 芝1600m(良) 18 8 18 05.5 (2人) 01着 1:32.8(34.1) -0.1 藤田伸二 56 エアシェイディ 486
2008.01.05 京都 京都金杯 GIII 芝1600m(良) 16 4 8 05.1 (2人) 10着 1:34.3(35.2) -0.7 藤田伸二 57 エイシンデピュティ 492
0000.03.02 阪神 阪急杯 GIII 芝1400m(良) 16 5 10 04.5 (2人) 05着 1:21.3(34.6) -0.6 安藤勝己 56 ローレルゲレイロ 486
0000.03.30 中京 高松宮記念 GI 芝1200m(良) 18 5 10 09.3 (5人) 02着 1:07.1(33.4) -0.0 岩田康誠 57 ファイングレイン 492
0000.07.06 函館 函館スプリントS JpnIII 芝1200m(良) 16 3 6 01.8 (1人) 01着 1:08.4(35.3) -0.1 岩田康誠 56 (トウショウカレッジ) 490
0000.08.31 札幌 キーンランドC JpnIII 芝1200m(良) 16 1 2 02.0 (1人) 03着 1:08.1(33.7) -0.2 岩田康誠 56 タニノマティーニ 486
0000.10.05 中山 スプリンターズS GI 芝1200m(良) 16 8 15 05.9 (2人) 02着 1:08.2(34.0) -0.2 岩田康誠 57 スリープレスナイト 488
2009.03.07 中山 オーシャンS GIII 芝1200m(稍) 16 5 9 02.9 (1人) 10着 1:09.5(36.0) -0.3 岩田康誠 57 アーバニティ 498
0000.03.29 中京 高松宮記念 GI 芝1200m(良) 18 5 9 09.0 (5人) 10着 1:08.8(35.5) -0.8 岩田康誠 57 ローレルゲレイロ 494
0000.10.04 中山 スプリンターズS GI 芝1200m(良) 16 2 4 09.6 (4人) 12着 1:07.9(34.6) -0.4 三浦皇成 57 ローレルゲレイロ 496
0000.10.31 京都 スワンS GII 芝1400m(良) 18 6 12 08.6 (4人) 01着 1:20.3(33.9) -0.0 C.スミヨン 57 アーリーロブスト 496
0000.12.20 阪神 阪神C GII 芝1400m(良) 18 1 2 04.7 (1人) 01着 1:20.4(34.7) -0.2 M.デムーロ 57 プレミアムボックス
サンカルロ
504
2010.03.06 中山 オーシャンS GIII 芝1200m(重) 16 2 3 04.2 (2人) 01着 1:09.8(35.7) -0.0 四位洋文 58 エーシンエフダンズ 504
0000.03.28 中京 高松宮記念 GI 芝1200m(良) 18 3 6 03.7 (1人) 01着 1:08.6(34.6) -0.0 四位洋文 57 ビービーガルダン 504
0000.09.12 阪神 セントウルS GII 芝1200m(良) 15 1 2 出走取消 四位洋文 59 ダッシャーゴーゴー 計不
0000.10.03 中山 スプリンターズS GI 芝1200m(良) 16 7 14 05.6 (3人) 02着 1:07.6(33.9) -0.2 四位洋文 57 ウルトラファンタジー 500
0000.11.21 京都 マイルCS GI 芝1600m(良) 18 8 17 07.2 (3人) 13着 1:32.5(34.9) -0.7 R.ムーア 57 エーシンフォワード 498
0000.12.18 阪神 阪神C GII 芝1400m(良) 17 7 14 03.9 (2人) 01着 1:20.3(34.3) -0.0 C.スミヨン 57 レッドスパーダ 504
2011.03.05 中山 オーシャンS GIII 芝1200m(良) 16 5 10 03.6 (2人) 02着 1:07.9(33.4) -0.1 U.リスポリ 59 ダッシャーゴーゴー 504
0000.03.27 阪神 高松宮記念 GI 芝1200m(良) 16 2 4 04.5 (3人) 01着 1:07.9(34.0) -0.2 U.リスポリ 57 (サンカルロ) 494

種牡馬成績

年度別成績

以下の内容は、JBISサーチの情報に基づく[104]

種付年度 種付頭数 生産頭数 血統登録頭数 出走頭数 勝馬頭数 重賞勝馬頭数 AEI CPI
2011 154 92 91 82 64 2 1.64
2012 187 129 127 119 93 3 1.40
2013 144 93 93 86 70 6 1.19
2014 125 85 84 76 56 4 1.22
2015 181 106 105 98 80 2 1.39
2016 156 106 106 100 85 4 1.53
2017 118 64 61 54 41 0 0.89
2018 128 85 84 75 47 0 0.96
2019 156 93 89 75 28 2 1.40
2020 100 63 61 0
2021 46 22 21 0
2022 13 0 0 0
合計 922 765 564 23 1.37 1.42

重賞優勝産駒

地方競馬独自の格付けによる重賞は、競走名の前にアスタリスクを充てる。

ブルードメアサイアーとしての産駒

地方競馬独自の格付けによる重賞は、競走名の前にアスタリスクを充てる。

血統表

キンシャサノキセキ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系
[§ 2]

フジキセキ
1992 青鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*ミルレーサー
Millracer
1983 鹿毛
Le Fabuleux Wild Risk
Anguar
Marston's Mill In Reality
Millicent

*ケルトシャーン
Keltshaan
1994 鹿毛
Pleasant Colony
1978 黒鹿毛
His Majesty Ribot
Flower Bowl
Sun Colony Sunrise Flight
Colonia
母の母
Featherhill
1978 鹿毛
Lyphard Northern Dancer
Goofed
Lady Berry Violon d'Ingres
Moss Rose
母系(F-No.) Damasi系(FN:14) [§ 3]
5代内の近親交配 アウトブリード [§ 4]
出典
  1. ^ [134]
  2. ^ [135]
  3. ^ [136]
  4. ^ [134]

脚注

注釈

  1. ^ 南半球産のキンシャサノキセキにとっては、1歳半ばに過ぎない[16]
  2. ^ 以下、エーシンフォワード14票、ダノンシャンティ4票、エスポワールシチー1票、ショウワモダン1票、ブエナビスタ1票、該当馬なし7票[88]
  3. ^ 269票を集めたナカヤマフェスタが受賞。ジャガーメイル6票、そしてキンシャサノキセキは1票だった。該当馬なし9票[88]
  4. ^ GI昇格後は、初めてとなる代替開催だった[92]
  5. ^ 270票を集めたカレンチャンが受賞。エイシンアポロン4票、キンシャサノキセキ3票を挟んで、リアルインパクト2票、トランセンド2票。該当馬なし4票[102]
  6. ^ オーストラリア移籍に伴い「カシアス」から「ケモノ」へ名称変更がなされた。

出典

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    • 2011年5月号
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    • 2012年2月号
      • 「【JRA賞決定!】年度代表馬はオルフェーヴル」
    • 2013年10月号
      • 阿部珠樹「【優駿激闘譜】キンシャサノキセキ 蝶のように舞い蜂のように刺す」
    • 各号「【重賞プレイバック】重賞競走」
      • 2006年4月号(アーリントンカップ)
      • 2006年7月号(NHKマイルカップ)
      • 2007年3月号(京都金杯)
      • 2007年4月号(阪急杯)
      • 2007年11月号(セントウルステークス)
      • 2008年3月号(京都金杯)
      • 2008年5月号(高松宮記念、阪急杯)
      • 2008年9月号(函館スプリントステークス)
      • 2008年10月号(キーンランドカップ)
      • 2008年12月号(スプリンターズステークス)
      • 2009年5月号(高松宮記念、オーシャンステークス)
      • 2009年12月号(スプリンターズステークス、スワンステークス)
      • 2010年2月号(阪神カップ)
      • 2010年5月号(高松宮記念、オーシャンステークス)
      • 2010年12月号(スプリンターズステークス)
      • 2011年1月号(マイルチャンピオンシップ)
      • 2011年2月号(阪神カップ)
      • 2011年5月号(高松宮記念、オーシャンステークス)

外部リンク