出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1964年のF1世界選手権(1964ねんのエフワンせかいせんしゅけん)は、FIAフォーミュラ1世界選手権の第15回大会である。1964年5月10日にモナコで開幕し、10月25日にメキシコで開催される最終戦まで、全10戦で争われた。
シーズンはジム・クラーク、ジョン・サーティース、グラハム・ヒルの3人で激しく争われたが、メキシコグランプリでヒルがロレンツォ・バンディーニのフェラーリと接触したことで決定した。クラークはオイル漏れのため最後の一周で停止し、フェラーリはバンディーニに対してサーティースを先行させるよう指示、サーティースはヒルに1ポイント差でタイトルを獲得した。ホンダはアメリカ人ドライバーのロニー・バックナムと共に控えめなデビューをし、モーリス・トランティニアンは47歳で引退、最長のF1キャリアに終わりを告げた。
チーム
|
コンストラクター
|
シャシー
|
エンジン
|
タイヤ
|
ドライバー
|
出場ラウンド
|
エキップ・シロッコ・ベルゲ
|
シロッコ
|
SP
|
クライマックス V8
|
D
|
アンドレ・ピレット
|
1, 3, 6, 8
|
ピーター・レヴソン
|
ロータス
|
24
|
BRM V8
|
D
|
ピーター・レヴソン
|
1, 6, 8
|
ベルナール・コローム
|
ロータス
|
24
|
クライマックス V8
|
D
|
ベルナール・コローム
|
1
|
モーリス・トランティニアン
|
BRM
|
P57
|
BRM V8
|
D
|
モーリス・トランティニアン
|
1, 3-8
|
ブラバム・レーシング・オーガニゼーション
|
ブラバム
|
BT7 BT11
|
クライマックス V8
|
D
|
ジャック・ブラバム
|
全戦
|
ダン・ガーニー
|
全戦
|
オーウェン・レーシング・オーガニゼーション
|
BRM
|
P261 P67
|
BRM V8
|
D
|
リッチー・ギンサー
|
全戦
|
グラハム・ヒル
|
全戦
|
ディッキー・アトウッド
|
5-6
|
A.J.フォイト
|
9-10
|
クーパー・カー・カンパニー
|
クーパー
|
T73 T66
|
クライマックス V8
|
D
|
フィル・ヒル
|
1-7, 9-10
|
ブルース・マクラーレン
|
全戦
|
チーム・ロータス
|
ロータス
|
25 33
|
クライマックス V8
|
D
|
ピーター・アランデル
|
1-5
|
ジム・クラーク
|
全戦
|
マイク・スペンス
|
5-10
|
ゲルハルト・ミッター
|
6
|
ウォルター・ハンセン
|
9
|
モイセス・ソラーナ
|
10
|
ブリティッシュ・レーシング・パートナーシップ
|
ロータス BRP
|
24 Mk 1
|
BRM V8
|
D
|
イネス・アイルランド
|
1, 3-10
|
トレバー・テイラー
|
1, 3-10
|
DW レーシング・エンタープライゼス
|
ブラバム
|
BT11
|
クライマックス V8
|
D
|
ボブ・アンダーソン
|
1-8
|
レグ・パーネル・レーシング
|
ロータス
|
25 24
|
BRM V8 クライマックス V8
|
D
|
クリス・エイモン
|
全戦
|
マイク・ヘイルウッド
|
全戦
|
ピーター・レヴソン
|
3-5
|
ロブ・ウォーカー・レーシング・チーム
|
クーパー ブラバム
|
T66 BT11 BT7
|
クライマックス V8 BRM V8
|
D
|
ヨアキム・ボニエ
|
1-3, 5-10
|
エドガー・バース
|
6
|
ゲキ
|
8
|
ジョー・シフェール
|
9-10
|
ハップ・シャープ
|
9-10
|
スクーデリア・フェラーリ SpA SEFAC ノース・アメリカン・レーシングチーム
|
フェラーリ
|
156 158 1512
|
フェラーリ V6 フェラーリ V8 フェラーリ F12
|
D
|
ロレンツォ・バンディーニ
|
全戦
|
ジョン・サーティース
|
全戦
|
ルドヴィコ・スカルフィオッティ
|
8
|
ペドロ・ロドリゲス
|
10
|
スクーデリア・セントロ・スッド
|
BRM
|
P57
|
BRM V8
|
D
|
ジャンカルロ・バゲッティ
|
1-3, 5-8
|
トニー・マグス
|
1-3, 5-8
|
シフェール・レーシングチーム
|
ロータス ブラバム
|
24 BT11
|
BRM V8
|
D
|
ジョー・シフェール
|
1-8
|
エキュリー・マールスベルゲン
|
ポルシェ
|
718
|
ポルシェ F4
|
D
|
カレル・ゴダン・ド・ボーフォール
|
2, 6
|
ホンダ・レーシング
|
ホンダ
|
RA271
|
ホンダ V12
|
D
|
ロニー・バックナム
|
3, 6, 8-9
|
ボブ・ジェラード・レーシング
|
クーパー
|
T73
|
フォード L4
|
D
|
ジョン・テイラー
|
5
|
イアン・ラビー・レーシング
|
ブラバム
|
BT3
|
BRM V8
|
D
|
イアン・ラビー
|
5, 8
|
ジョン・ウィルメント・オートモビルズ
|
ブラバム
|
BT10
|
フォード L4
|
D
|
フランク・ガードナー
|
5
|
フォード・オーストリア
|
ブラバム
|
BT10
|
フォード L4
|
D
|
ヨッヘン・リント
|
6
|
デリントン・フランシス・レーシングチーム
|
デリントン・フランシス
|
DF
|
ATS V8
|
G
|
マリオ・カブラル
|
8
|
ブライアン・ガビー
|
ロータス
|
24
|
クライマックス L4
|
D
|
ブライアン・ガビー
|
8
|
ファーブル・ユルバン
|
クーパー
|
T60
|
クライマックス V8
|
D
|
ジャン=クロード・ルーダス
|
8
|
|
色 |
結果
|
金色 |
勝者
|
銀色 |
2位
|
銅色 |
3位
|
緑 |
ポイント獲得
|
青
|
完走
|
† 完走扱い(全周回数の90%以上走行)
|
規定周回数不足(NC)
|
紫 |
リタイア(Ret)
|
赤
|
予選不通過(DNQ)
|
予備予選不通過(DNPQ)
|
黒 |
失格(DSQ)
|
白
|
スタートせず(DNS)
|
レース中止(C)
|
水色
|
プラクティスのみ(PO)
|
金曜日テストドライバー(TD) 2003年以降
|
空欄
|
プラクティス出走せず(DNP)
|
除外 (EX)
|
到着せず (DNA)
|
欠場 (WD)
|
|
- ベスト6戦がポイントランキングに数えられた。ヒルは7戦で41ポイントを獲得したが、有効ポイントは39であった。サーティースは40ポイントしか獲得しなかったが、全てが有効ポイントであった。その結果サーティースがタイトルを獲得した。
ポイントは1位から順に6位まで 9-6-4-3-2-1 が与えられた。ベスト6戦がポイントランキングに数えられた。各コンストラクターとも最上位の車両にポイントが与えられた。
|
---|
1950年代 | |
---|
1960年代 | |
---|
1970年代 | |
---|
1980年代 | |
---|
1990年代 | |
---|
2000年代 | |
---|
2010年代 | |
---|
2020年代 | |
---|