1987年の映画
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1987年の映画(1987ねんのえいが)では、1987年(昭和62年)の映画分野の動向についてまとめる。
1986年の映画 - 1987年の映画 - 1988年の映画
出来事
[編集]世界
[編集]→「1987年 § できごと」も参照
- 2月1日 - ハリウッド誕生100周年[1]。
- 3月3日
- 5月1日 - ワーナー・ブラザース・インターナショナル、ディズニーとタッチストーン映画の全作品を全世界で劇場配給を行う協定の成立を発表[1]。
- 5月7日~19日 - 第40回カンヌ国際映画祭が開催され、三國連太郎の『親鸞 白い道』 が審査員賞を受賞[要出典]。
- 7月15日 - 『イタズ 熊』(後藤俊夫監督)、第15回モスクワ国際映画祭のパノラマ部門で特別招待上映が決定[2]。
- 9月 - 『女衒 ZEGEN』(今村昌平監督)、スペイン・カディス大西洋国際映画祭でグランプリ獲得[2]。
- 9月14日 - 東宝、『竹取物語』(市川崑監督)、ニューヨーク・ワールド・プレミアショー開催[1]。
- 12月31日 - 東宝ローマ駐在員事務所閉鎖[3]。
日本
[編集]→「1987年の日本 § できごと」も参照
- 1月
- 2月
- 3月
- 3月7日 - 東京・銀座テアトル西友オープン[1]。
- 3月21日 - 『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎行進曲』(那須博之監督) / 『本場ぢょしこうマニュアル 初恋微熱篇』(中田新一監督)封切、ヒット[2]。
- 4月
- 6月
- 6月1日 - 東宝、東京・『多摩サンリオ・コミュニケーション・ワールド』(のちの『サンリオピューロランド』)建設・運営推進本部設置[1]。
- 6月16日 - 俳優・鶴田浩二死去[1]。
- 7月
- 8月
- 9月
- 10月
- 10月1日 - 日本ビデオ協会、ビデオの真正品と海賊版の判別用に偏光シールの使用を開始[1]。
- 10月2日
- 10月7日 - 創立55周年記念「全国東宝会」開催[1]。
- 10月8日 - 東宝日比谷ビル(日比谷シャンテ)竣工[1]。合歓の広場の手形除幕式挙行、スター62人の手形埋設[1]。
- 10月9日
- 10月10日 - 国際映像ソフトフェア'87 第2回映像ソフト大賞ビデオ部門で、東宝ビデオ『マルサの女をマルサする』(周防正行監督)が優秀作品賞・東京都知事賞受賞[1]。
- 10月24日 - 丸の内東映パラス劇場、丸の内ルーブルの開場と合わせ新装オープン[2]。ST系〔松竹東急系〕の編成替えに伴い、新宿シネマミラノ、渋谷東急2とチェーン編成することになった[2]。
- 12月
周年
[編集]日本の映画興行
[編集]- 入場料金(大人)
- 1,500円[5]
- 映画館・映画別
- 1,500円(松竹、正月映画『男はつらいよ 幸福の青い鳥』)[6]
- 1,500円(松竹、8月公開『男はつらいよ 知床慕情』)[7]
- 1,494円(統計局『小売物価統計調査(動向編) 調査結果』[8] 銘柄符号 9341「映画観覧料」)[9]
- 入場者数 1億4394万人[10] - 1981年(昭和56年)の1億4945万人を下回るワースト記録[11]。〔ただし、1989年にはワースト記録を更新する。〕レンタルを含むビデオソフトの伸張によって、特にヤング層の劇場離れを生じさせたとキネマ旬報は分析している[11]。
- 興行収入 1611億5500万円[10]
- 家庭用ビデオテープレコーダ(VTR)の普及率 43.0% (内閣府「消費動向調査」)[12]
配給会社 | 配給本数 | 年間配給収入 | 概要 | ||
---|---|---|---|---|---|
新作 | 再映 | 洋画 | 前年対比 | ||
松竹 | 23 | 52億6187万円 | 『男はつらいよ 知床慕情』/『塀の中の懲りない面々』(12.4億円[13][注 1])、『男はつらいよ 幸福の青い鳥』など(10.3億円)の2番組が配給収入10億円の大台をクリアした。動員映画の『二十四の瞳』(6億円)は伸び悩み。秋の3番組〔『塀の中のプレイボール』など〕は全くの不振。アイドル映画の『アイドルを探せ』/『Let's豪徳寺!』と『パッセンジャー 過ぎ去りし日々』は惨敗。 松竹富士配給の『ハチ公物語』(20億円[13][注 2])は1987年邦画配給収入トップになった。 | ||
22 | 1 | 0 | 112.7% | ||
東宝 | 32 | 115億4610万円 | 前年の『子猫物語』のような超ヒット作はなく、『ドラえもん のび太と竜の騎士』など(15.0億円)、『竹取物語』(14.5億円[13][注 3])、『マルサの女』(12.5億円)、動員映画の『次郎物語』(12.3億円[13][注 4])の4番組が大台を突破した。『恋する女たち』(9.5億円)、『トットチャンネル』はまずまずの成績。『映画女優』は伸び悩み。『刑事物語5 やまびこの詩』は不振。 | ||
27 | 0 | 5 | 70.4% | ||
東映 | 30 | 90億7607万円 | 10億円の大台突破は『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎行進曲』(10.1億円)だけだが、正月(7.8億円)と夏(8億円)の東映まんがまつりが好調、『吉原炎上』(6億円)・『夜汽車』・『極道の妻たちII』などのアダルト路線は『女衒 ZEGEN』を除き安定した成績。『スケバン刑事』(6.3億円)は成功したが、『新宿純愛物語』(5億円)は伸び切れなかった。 | ||
26 | 0 | 4 | 83.8% | ||
にっかつ | 63 | 22億7010万円 | ソフト・ポルノへの転換となる『嵯峨野の宿』/『愛しのハーフ・ムーン』は成功しなかった。氾濫するアダルトビデオの影響を受けジリ貧となっている状態で、皮肉なことにビデオの人気者小林ひとみ起用作が高水準を記録。 | ||
59 | 3 | 1 | 87.0% |
各国ランキング
[編集]日本配給収入ランキング
[編集]順位 | 題名 | 製作国 | 配給 | 配給収入 |
---|---|---|---|---|
1 | トップガン | UIP | 39.0億円 | |
2 | ハチ公物語 | 松竹富士 | 20.0億円 | |
3 | プラトーン | ワーナー・ブラザース | 18.0億円 | |
4 | アンタッチャブル | UIP | 17.5億円 | |
5 | ドラえもん のび太と竜の騎士 プロゴルファー猿 |
東宝 | 15.0億円 | |
6 | 竹取物語 | 東宝 | 14.5億円 | |
7 | ビバリーヒルズ・コップ2 | UIP | 14.2億円 | |
8 | マルサの女 | 東宝 | 12.5億円 | |
9 | 男はつらいよ 知床慕情 塀の中の懲りない面々 |
松竹 | 12.4億円 | |
10 | 次郎物語 | 東宝 | 12.3億円 |
北米興行収入ランキング
[編集]順位 | 題名 | スタジオ | 興行収入 |
---|---|---|---|
1. | スリーメン&ベビー | タッチストーン | $167,780,960 |
2. | 危険な情事 | パラマウント | $156,645,693 |
3. | ビバリーヒルズ・コップ2 | パラマウント | $153,665,036 |
4. | グッドモーニング, ベトナム | タッチストーン | $123,922,370 |
5. | 月の輝く夜に | MGM | $80,640,528 |
6. | アンタッチャブル | パラマウント | $76,270,454 |
7. | 摩天楼はバラ色に | ユニバーサル | $66,995,879 |
8. | 張り込み | タッチストーン | $65,673,233 |
9. | リーサル・ウェポン | ワーナー・ブラザース | $65,207,127 |
10. | イーストウィックの魔女たち | ワーナー・ブラザース | $63,766,510 |
- 出典: “1987 Domestic Yearly Box Office Results”. Box Office Mojo. 2015年12月24日閲覧。
日本公開映画
[編集]1987年の日本公開映画を参照。
受賞
[編集]- 第45回ゴールデングローブ賞
- 作品賞 (ドラマ部門) - 『ラストエンペラー』
- 主演女優賞 (ドラマ部門) - サリー・カークランド(『アナ』)
- 主演男優賞 (ドラマ部門) - マイケル・ダグラス(『ウォール街』)
- 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門) - 『戦場の小さな天使たち』
- 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - シェール(『月の輝く夜に』)
- 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - ロビン・ウィリアムズ(『グッドモーニング, ベトナム』)
- 監督賞 - ベルナルド・ベルトルッチ(『ラスト・エンペラー』)
- 第44回ヴェネツィア国際映画祭
- 第37回ベルリン国際映画祭
- 金熊賞 - 『The Theme』 (グレブ・パンフィーロフ)
- 第61回キネマ旬報ベスト・テン
- 外国映画第1位 - 『グッドモーニング・バビロン!』
- 日本映画第1位 - 『マルサの女』
- 第42回毎日映画コンクール
- 日本映画大賞 - 『マルサの女』
誕生
[編集]- 1月9日 - 井上真央、日本の女優
- 2月1日 - 井澤詩織、日本の声優
- 2月6日 - 市原隼人、日本の俳優
- 2月10日 - 石田卓也、日本の俳優
- 2月16日 - 香椎由宇、日本の女優
- 2月16日 - 三浦涼介、日本の俳優
- 2月24日 - 岩佐真悠子、日本の女優
- 3月6日 - 松下洸平、日本の俳優
- 4月27日 - 鈴木杏、日本の女優
- 5月13日 - 黒川芽以、日本の女優
- 6月3日 - 長澤まさみ、日本の女優
- 6月25日 - 伊藤隆大、日本の俳優(+2009年)
- 7月16日 - 松田まどか、日本の女優
- 8月1日 - 柊瑠美、日本の女優
- 8月11日 - 蒼井翔太、日本の声優
- 8月14日 - 浅利陽介、日本の俳優
- 8月16日 - 喜多村英梨、日本の声優
- 8月19日 - 西原亜希、日本の女優
- 8月20日 - 落合福嗣、日本の声優
- 9月8日 - 本仮屋ユイカ、日本の女優
- 9月28日 - ヒラリー・ダフ、アメリカの女優・歌手
- 10月4日 - 村川絵梨、日本の女優
- 10月8日 - 平野綾、日本の声優
- 10月19日 - 木村文乃、日本の女優
- 10月23日 - 沢井美優、日本の女優
- 11月12日 - 高良健吾、日本の俳優
- 12月16日 - 金元寿子、日本の声優
- 12月23日 - 倉科カナ、日本の女優
死去
[編集]日付 | 名前 | 国籍 | 年齢 | 職業 | |
1月 | 14日 | ダグラス・サーク | 86 | 映画監督 | |
15日 | レイ・ボルジャー | 83 | 俳優 | ||
31日 | イヴ・アレグレ | 79 | 映画監督 | ||
2月 | 2日 | アリステア・マクリーン | 64 | 作家・脚本家 | |
3月 | 2日 | ランドルフ・スコット | 89 | 俳優 | |
7日 | アンリ・ドカエ | 72 | 撮影監督 | ||
28日 | パトリック・トラウトン | 67 | 俳優 | ||
4月 | 19日 | ミルト・カール | 78 | アニメーター | |
25日 | 吉田庄太郎 | 62 | 録音技師 | ||
5月 | 3日 | 馬淵薫 | 76 | 脚本家 | |
ダニー・ケイ | 74 | 俳優・歌手・コメディアン | |||
14日 | リタ・ヘイワース | 68 | 女優 | ||
6月 | 13日 | ジェラルディン・ペイジ | 62 | 女優 | |
16日 | 鶴田浩二 | 62 | 俳優 | ||
22日 | フレッド・アステア | 88 | 俳優・ダンサー | ||
24日 | ジャッキー・グリーソン | 71 | 俳優 | ||
7月 | 17日 | 石原裕次郎 | 52 | 俳優 | |
20日 | 有島一郎 | 71 | 俳優 | ||
8月 | 1日 | ポーラ・ネグリ | 90 | 女優 | |
16日 | 栗島すみ子 | 85 | 女優 | ||
17日 | クラレンス・ブラウン | 97 | 映画監督 | ||
28日 | ジョン・ヒューストン | 81 | 映画監督・俳優 | ||
29日 | リー・マーヴィン | 63 | 俳優 | ||
9月 | 13日 | マーヴィン・ルロイ | 86 | 映画監督 | |
23日 | ボブ・フォッシー | 60 | ダンサー・振付師・映画監督 | ||
25日 | メアリー・アスター | 81 | 女優 | ||
10月 | 13日 | キショレ・クマール | 58 | 歌手・俳優 | |
22日 | リノ・ヴァンチュラ | 68 | 俳優 | ||
11月 | 17日 | 川口浩 | 51 | 俳優 | |
12月 | 4日 | ルーベン・マムーリアン | 90 | 映画監督 | |
21日 | ラルフ・ネルソン | 71 | 映画監督 | ||
不明 | 不明 | テッド・ムーア | 72-73 | 撮影監督 |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar 東宝 2010b, p. 238.
- ^ a b c d e f g h i j k l 東映 1992, p. 84.
- ^ a b 東宝 2010b, p. 239.
- ^ 『スタジオジブリ作品関連資料集 型録 II』 2巻、スタジオジブリ 編さん、徳間書店〈ジブリTHE ARTシリーズ〉、1996年8月、98 - 99頁。ISBN 978-4-1986-0560-5。
- ^ 斉藤 2009, p. 114.
- ^ “第37作 男はつらいよ 幸福の青い鳥”. 『男はつらいよ』公式サイト. 松竹映画. 2016年12月29日閲覧。
- ^ “第38作 男はつらいよ 知床慕情”. 『男はつらいよ』公式サイト. 松竹映画. 2016年8月5日閲覧。
- ^ “小売物価統計調査(動向編) 調査結果”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
- ^ “主要品目の東京都区部小売価格:昭和25年(1950年)〜平成22年(2010年)” (Excel). 統計局. 2016年8月3日閲覧。
- ^ a b “過去データ一覧”. 一般社団法人日本映画製作者連盟. 2016年8月2日閲覧。
- ^ a b 「1987年度日本映画・外国映画業界総決算 日本映画」『キネマ旬報』1988年(昭和63年)2月下旬号、キネマ旬報社、1988年、186 - 192頁。
- ^ “主要耐久消費財等の普及率(全世帯)(平成16年3月末現在)” (XLS). 内閣府公式サイト. 統計表一覧:消費動向調査. 内閣府 (2004年3月31日). 2022年5月3日閲覧。
- ^ a b c d 1987年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
- ^ a b c 「1987年邦画4社<封切配収ベスト作品>」『キネマ旬報』1988年(昭和63年)2月下旬号、キネマ旬報社、1988年、192頁。
- ^ 「邦画フリーブッキング配収ベスト作品」『キネマ旬報』1988年(昭和63年)2月下旬号、キネマ旬報社、1988年、191頁。