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1987年の映画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

1987年の映画(1987ねんのえいが)では、1987年(昭和62年)の映画分野の動向についてまとめる。

1986年の映画 - 1987年の映画 - 1988年の映画

出来事

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世界

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日本

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日比谷シャンテ
シャンテ・シネ

周年

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日本の映画興行

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配給会社別年間配給収入
配給会社 配給本数 年間配給収入 概要
新作 再映 洋画 前年対比
松竹 23 52億6187万円 男はつらいよ 知床慕情』/『塀の中の懲りない面々』(12.4億円[13][注 1])、『男はつらいよ 幸福の青い鳥』など(10.3億円)の2番組が配給収入10億円の大台をクリアした。動員映画の『二十四の瞳』(6億円)は伸び悩み。秋の3番組〔『塀の中のプレイボール』など〕は全くの不振。アイドル映画の『アイドルを探せ』/『Let's豪徳寺!』と『パッセンジャー 過ぎ去りし日々』は惨敗。
松竹富士配給の『ハチ公物語』(20億円[13][注 2])は1987年邦画配給収入トップになった。
22 1 0 112.7%
東宝 32 115億4610万円 前年の『子猫物語』のような超ヒット作はなく、『ドラえもん のび太と竜の騎士』など(15.0億円)、『竹取物語』(14.5億円[13][注 3])、『マルサの女』(12.5億円)、動員映画の『次郎物語』(12.3億円[13][注 4])の4番組が大台を突破した。『恋する女たち』(9.5億円)、『トットチャンネル』はまずまずの成績。『映画女優』は伸び悩み。『刑事物語5 やまびこの詩』は不振。
27 0 5 70.4%
東映 30 90億7607万円 10億円の大台突破は『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎行進曲』(10.1億円)だけだが、正月(7.8億円)と夏(8億円)の東映まんがまつりが好調、『吉原炎上』(6億円)・『夜汽車』・『極道の妻たちII』などのアダルト路線は『女衒 ZEGEN』を除き安定した成績。『スケバン刑事』(6.3億円)は成功したが、『新宿純愛物語』(5億円)は伸び切れなかった。
26 0 4 83.8%
にっかつ 63 22億7010万円 ソフト・ポルノへの転換となる『嵯峨野の宿』/『愛しのハーフ・ムーン』は成功しなかった。氾濫するアダルトビデオの影響を受けジリ貧となっている状態で、皮肉なことにビデオの人気者小林ひとみ起用作が高水準を記録。
59 3 1 87.0%
出典:「1987年度日本映画・外国映画業界総決算 日本映画」『キネマ旬報1988年昭和63年)2月下旬号、キネマ旬報社、1988年、186 - 192頁。 

各国ランキング

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日本配給収入ランキング

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1987年日本配給収入トップ10
順位 題名 製作国 配給 配給収入
1 トップガン アメリカ合衆国の旗 UIP 39.0億円
2 ハチ公物語 日本の旗 松竹富士 20.0億円
3 プラトーン アメリカ合衆国の旗 ワーナー・ブラザース 18.0億円
4 アンタッチャブル アメリカ合衆国の旗 UIP 17.5億円
5 ドラえもん のび太と竜の騎士
プロゴルファー猿
日本の旗 東宝 15.0億円
6 竹取物語 日本の旗 東宝 14.5億円
7 ビバリーヒルズ・コップ2 アメリカ合衆国の旗 UIP 14.2億円
8 マルサの女 日本の旗 東宝 12.5億円
9 男はつらいよ 知床慕情
塀の中の懲りない面々
日本の旗 松竹 12.4億円
10 次郎物語 日本の旗 東宝 12.3億円
出典:1987年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟

北米興行収入ランキング

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1987年北米興行収入トップ10
順位 題名 スタジオ 興行収入
1. スリーメン&ベビー タッチストーン $167,780,960
2. 危険な情事 パラマウント $156,645,693
3. ビバリーヒルズ・コップ2 パラマウント $153,665,036
4. グッドモーニング, ベトナム タッチストーン $123,922,370
5. 月の輝く夜に MGM $80,640,528
6. アンタッチャブル パラマウント $76,270,454
7. 摩天楼はバラ色に ユニバーサル $66,995,879
8. 張り込み タッチストーン $65,673,233
9. リーサル・ウェポン ワーナー・ブラザース $65,207,127
10. イーストウィックの魔女たち ワーナー・ブラザース $63,766,510
出典: 1987 Domestic Yearly Box Office Results”. Box Office Mojo. 2015年12月24日閲覧。

日本公開映画

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1987年の日本公開映画を参照。

受賞

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誕生

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死去

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日付 名前 国籍 年齢 職業
1月 14日 ダグラス・サーク アメリカ合衆国の旗 86 映画監督
15日 レイ・ボルジャー アメリカ合衆国の旗 83 俳優
31日 イヴ・アレグレ フランスの旗 79 映画監督
2月 2日 アリステア・マクリーン アメリカ合衆国の旗 64 作家・脚本家
3月 2日 ランドルフ・スコット アメリカ合衆国の旗 89 俳優
7日 アンリ・ドカエ フランスの旗 72 撮影監督
28日 パトリック・トラウトン イングランドの旗 67 俳優
4月 19日 ミルト・カール アメリカ合衆国の旗 78 アニメーター
25日 吉田庄太郎 日本の旗 62 録音技師
5月 3日 馬淵薫 日本の旗 76 脚本家
ダニー・ケイ アメリカ合衆国の旗 74 俳優・歌手・コメディアン
14日 リタ・ヘイワース アメリカ合衆国の旗 68 女優
6月 13日 ジェラルディン・ペイジ アメリカ合衆国の旗 62 女優
16日 鶴田浩二 日本の旗 62 俳優
22日 フレッド・アステア アメリカ合衆国の旗 88 俳優・ダンサー
24日 ジャッキー・グリーソン アメリカ合衆国の旗 71 俳優
7月 17日 石原裕次郎 日本の旗 52 俳優
20日 有島一郎 日本の旗 71 俳優
8月 1日 ポーラ・ネグリ ポーランドの旗 90 女優
16日 栗島すみ子 日本の旗 85 女優
17日 クラレンス・ブラウン アメリカ合衆国の旗 97 映画監督
28日 ジョン・ヒューストン アメリカ合衆国の旗 81 映画監督・俳優
29日 リー・マーヴィン アメリカ合衆国の旗 63 俳優
9月 13日 マーヴィン・ルロイ アメリカ合衆国の旗 86 映画監督
23日 ボブ・フォッシー アメリカ合衆国の旗 60 ダンサー・振付師・映画監督
25日 メアリー・アスター アメリカ合衆国の旗 81 女優
10月 13日 キショレ・クマール インドの旗 58 歌手・俳優
22日 リノ・ヴァンチュラ イタリアの旗 68 俳優
11月 17日 川口浩 日本の旗 51 俳優
12月 4日 ルーベン・マムーリアン アメリカ合衆国の旗 90 映画監督
21日 ラルフ・ネルソン アメリカ合衆国の旗 71 映画監督
不明 不明 テッド・ムーア イギリスの旗 72-73 撮影監督

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ キネマ旬報では12.7億円となっている[14]
  2. ^ キネマ旬報では19.5億円となっている[15]
  3. ^ キネマ旬報では15.0億円となっている[14]
  4. ^ キネマ旬報では12.5億円となっている[14]

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar 東宝 2010b, p. 238.
  2. ^ a b c d e f g h i j k l 東映 1992, p. 84.
  3. ^ a b 東宝 2010b, p. 239.
  4. ^ 『スタジオジブリ作品関連資料集 型録 II』 2巻、スタジオジブリ 編さん、徳間書店〈ジブリTHE ARTシリーズ〉、1996年8月、98 - 99頁。ISBN 978-4-1986-0560-5 
  5. ^ 斉藤 2009, p. 114.
  6. ^ 第37作 男はつらいよ 幸福の青い鳥”. 『男はつらいよ』公式サイト. 松竹映画. 2016年12月29日閲覧。
  7. ^ 第38作 男はつらいよ 知床慕情”. 『男はつらいよ』公式サイト. 松竹映画. 2016年8月5日閲覧。
  8. ^ 小売物価統計調査(動向編) 調査結果”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
  9. ^ 主要品目の東京都区部小売価格:昭和25年(1950年)〜平成22年(2010年)” (Excel). 統計局. 2016年8月3日閲覧。
  10. ^ a b 過去データ一覧”. 一般社団法人日本映画製作者連盟. 2016年8月2日閲覧。
  11. ^ a b 「1987年度日本映画・外国映画業界総決算 日本映画」『キネマ旬報1988年昭和63年)2月下旬号、キネマ旬報社、1988年、186 - 192頁。 
  12. ^ 主要耐久消費財等の普及率(全世帯)(平成16年3月末現在)” (XLS). 内閣府公式サイト. 統計表一覧:消費動向調査. 内閣府 (2004年3月31日). 2022年5月3日閲覧。
  13. ^ a b c d 1987年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
  14. ^ a b c 「1987年邦画4社<封切配収ベスト作品>」『キネマ旬報1988年昭和63年)2月下旬号、キネマ旬報社、1988年、192頁。 
  15. ^ 「邦画フリーブッキング配収ベスト作品」『キネマ旬報1988年昭和63年)2月下旬号、キネマ旬報社、1988年、191頁。 

参考文献

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  • 斉藤守彦『映画館の入場料金は、なぜ1800円なのか?』ダイヤモンド社、2009年11月27日。ISBN 978-4-478-01134-8 
  • 東映『クロニクル東映-II 1947-1991』東映、1992年10月。全国書誌番号:93017746 
  • 東宝 編『東宝75年のあゆみ ビジュアルで綴る3/4世紀 1932 - 2007』東宝、2010年4月。 
    • 東宝 編『東宝75年のあゆみ 1932 - 2007 資料編』(PDF)東宝、2010年4月。