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1978年の映画

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1978年の映画(1978ねんのえいが)では、1978年(昭和53年)の映画分野の動向についてまとめる。

1977年の映画 - 1978年の映画 - 1979年の映画

出来事

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世界

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日本

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周年

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日本の映画興行

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配給会社別年間配給収入
配給会社 配給本数 年間配給収入 概要
新作 再映 洋画 前年対比
松竹 22 57億5038万円 ドル箱シリーズの『男はつらいよ 寅次郎頑張れ!』(11.2億円[40])、『男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく』(12.3億円[40])のみが目立った1年だった。『渚の白い家』が惨敗し、『事件』(3.8億円)、『雲霧仁左衛門』(6.3億円)、『皇帝のいない八月』は伸び悩み、結局、1本立て大作の中に特筆すべき作品はなかった。城戸賞に入賞した脚本の映画化『オレンジロード急行』も若者ウケすることはなかった。
16 5 1 95.2%
東宝 16 63億227万円 1本立て大作『女王蜂』(8.0億円)と『火の鳥』(7.2億円)はまずまずだったが、『犬笛』(4.3億円[41])、『お吟さま』、『聖職の碑』(5.4億円)、『ブルークリスマス』はヒットしなかった。2本立ても百恵友和シリーズの『霧の旗』(8.9億円)、『ふりむけば愛』(8.6億円)の2番組のみが安定した成績を残した。

東宝東和配給の『キタキツネ物語』は配給収入9.7億円。

14 2 0 75.1%
東映 19 84億7860万円 日本ヘラルドと共同配給した角川映画野性の証明』(21.8億円[42])が1978年邦画トップの成績。洋画部扱いの『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』も配給収入21億円のヒット[40]。時代劇復興第1弾の『柳生一族の陰謀』(16.2億円[40])はヒットしたが、それ以降の1本立て大作『赤穂城断絶』(推定6億円)、『冬の華』、『宇宙からのメッセージ・銀河大戦』の3番組は伸び悩み、特に時代劇第2弾の『赤穂城断絶』は若者から無視され失敗した。
18 1 0 105.4%
にっかつ 68 32億9503万円 ポルノ大作をはじめ、ロマンポルノ路線は安定感を増している。しかし、一般映画『高校大パニック』/『帰らざる日々』(1.8億円)が不発だったため、大幅の業績アップとはならなかった。経営面では、77億円の減資益を赤字補填に充て、累積赤字は13億円まで減少した。
65 3 0 97.4%
出典:「1978年度日本映画・外国映画業界総決算 日本映画」『キネマ旬報1979年昭和54年)2月下旬号、キネマ旬報社、1979年、118 - 125頁。 

各国ランキング

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日本配給収入ランキング

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1978年日本配給収入トップ10
順位 題名 製作国 配給 配給収入
1 スター・ウォーズ アメリカ合衆国の旗 20世紀フォックス 43億8000万円
2 未知との遭遇 アメリカ合衆国の旗 コロムビア映画 32億9000万円
3 007/私を愛したスパイ イギリスの旗アメリカ合衆国の旗 ユナイテッド・アーティスツ 31億5000万円
4 野性の証明 日本の旗 日本ヘラルド映画/東映 21億8000万円
5 さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち 日本の旗 東映洋画 21億0000万円
6 サタデー・ナイト・フィーバー アメリカ合衆国の旗 パラマウント映画/CIC 19億2000万円
7 柳生一族の陰謀 日本の旗 東映 16億2100万円
8 死亡遊戯 香港の旗アメリカ合衆国の旗 東宝東和 14億5000万円
8 コンボイ アメリカ合衆国の旗 日本ヘラルド映画 14億5000万円
10 男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく
俺は田舎のプレスリー[43]
日本の旗 松竹 12億2800万円
#4の出典:中川右介『角川映画 1976-1986 日本を変えた10年』KADOKAWA、2014年、280頁。ISBN 978-4-04-731905-9
併映作に関する出典:「1978年邦画四社<封切配収ベスト5>」『キネマ旬報1979年昭和54年)2月下旬号、キネマ旬報社、1979年、124頁。 
上記以外の出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、370頁。ISBN 978-4873767550 
1978年邦画配給収入トップ10
順位 題名 配給 配給収入
1 野性の証明 日本ヘラルド映画/東映 21億8000万円
2 さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち 東映洋画 21億0000万円
3 柳生一族の陰謀 東映 16億2100万円
4 男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく /
俺は田舎のプレスリー[43]
松竹 12億2800万円
5 トラック野郎・男一匹桃次郎 /
こちら葛飾区亀有公園前派出所
東映 12億1800万円
6 男はつらいよ 寅次郎頑張れ! /
ワニと鸚鵡とおっとせい[44]
松竹 11億1600万円
7 キタキツネ物語 東宝東和 09億7000万円
8 霧の旗 / 惑星大戦争 東宝 08億8900万円
9 ふりむけば愛 / お嫁にゆきます[45] 東宝 08億6100万円
10 トラック野郎・突撃一番星 /
多羅尾伴内 鬼面村の惨劇
東映 08億3000万円
#1の出典:中川右介『角川映画 1976-1986 日本を変えた10年』KADOKAWA、2014年、280頁。ISBN 978-4-04-731905-9
併映作に関する出典:「1978年邦画四社<封切配収ベスト5>」『キネマ旬報1979年昭和54年)2月下旬号、キネマ旬報社、1979年、124頁。 
上記以外の出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、370頁。ISBN 978-4873767550 
1978年洋画配給収入トップ10
順位 題名 製作国 配給 配給収入
1 スター・ウォーズ アメリカ合衆国の旗 20世紀フォックス 43億8000万円
2 未知との遭遇 アメリカ合衆国の旗 コロムビア映画 32億9000万円
3 007/私を愛したスパイ イギリスの旗アメリカ合衆国の旗 ユナイテッド・アーティスツ 31億5000万円
4 サタデー・ナイト・フィーバー アメリカ合衆国の旗 パラマウント映画/CIC 19億2000万円
5 死亡遊戯 香港の旗アメリカ合衆国の旗 東宝東和 14億5000万円
5 コンボイ アメリカ合衆国の旗 日本ヘラルド映画 14億5000万円
7 ジョーイ アメリカ合衆国の旗 日本ヘラルド映画 11億2000万円
8 カプリコン・1 アメリカ合衆国の旗 東宝東和 08億0000万円
9 オルカ アメリカ合衆国の旗 東宝東和 06億4000万円
10 ザ・ドライバー アメリカ合衆国の旗 日本ヘラルド映画 05億1000万円
出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、370頁。ISBN 978-4873767550 

北米興行収入ランキング

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1978年北米興行収入トップ10
順位 題名 スタジオ 興行収入 出典
1. グリース パラマウント映画 $159,978,870 [46]
2. スーパーマン ワーナー・ブラザース $134,218,018 [47]
3. アニマル・ハウス ユニバーサル映画 $120,091,123 [48]
4. ダーティファイター ワーナー・ブラザース $85,196,485 [49]
5. 天国から来たチャンピオン パラマウント映画 $81,640,278 [50]
6. グレートスタントマン ワーナー・ブラザース $78,000,000 [51]
7. ジョーズ2 ユニバーサル映画 $77,737,272 [52]
8. ゾンビ United Film Distribution Company $59,020,957 [53]
9. ピンク・パンサー4 ユナイテッド・アーティスツ $49,579,269 [54]
10. ディア・ハンター ユニバーサル映画 $48,979,328 [55]

日本公開映画

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1978年の日本公開映画を参照。

受賞

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誕生

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死去

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日付 名前 国籍 年齢 職業
1月 31日 ダミア フランスの旗 88 歌手・女優
3月 12日 ジョン・カザール アメリカ合衆国の旗 42 俳優
18日 リイ・ブラケット アメリカ合衆国の旗 62 作家・脚本家
7月 13日 畠山麦 日本の旗 34 俳優
26日 メアリー・ブレア アメリカ合衆国の旗 66 芸術家
8月 26日 シャルル・ボワイエ フランスの旗 78 俳優
28日 ロバート・ショウ イギリスの旗 51 俳優
9月 9日 ジャック・ワーナー アメリカ合衆国の旗 86 ワーナー・ブラザースの創設者の一人
10月 7日 片山滉 日本の旗 56 俳優
9日 ジャック・ブレル フランスの旗 49 歌手・俳優・映画監督
19日 ギグ・ヤング アメリカ合衆国の旗 64 俳優
28日 ジェフリー・アンスワース イギリスの旗 64 撮影監督
11月 3日 澤村宗之助 日本の旗 70 俳優
12月 10日 エド・ウッド アメリカ合衆国の旗 54 映画監督
21日 佐野周二 日本の旗 66 俳優
28日 田宮二郎 日本の旗 43 俳優

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 『The Hollywood Story』では、96.3 $MILLIONS となっている[1]
  2. ^ 『The Hollywood Story』では、74.1 $MILLIONS となっている[1]
  3. ^ 〔引用者註〕当時の年間興行成績ランキングが対象期間を前年12月公開分からとしていたとすれば、『サタデー・ナイト・フィーバー』は1978年の2位となる。
  4. ^ 〔引用者註〕東宝の資料では「5月30日」となっている。

出典

[編集]
  1. ^ a b Finler, Joel Waldo (2003) (英語). The Hollywood Story. Wallflower Press. p. 360. ISBN 978-1-903364-66-6. https://openlibrary.org/books/OL8767837M/The_Hollywood_Story 2024年2月12日閲覧。 
  2. ^ a b c d e f 石原良太 1986, p. 133.
  3. ^ a b c d e 東宝 2010b, p. 228.
  4. ^ a b c 谷川 1993, p. 172.
  5. ^ a b c 東宝 1982b, p. 133.
  6. ^ a b c d e f g h i j 東映 1992, p. 64.
  7. ^ シャルル・ボワイエ(Charles Boyer)について”. allcinema. スティングレー. 2024年3月21日閲覧。
  8. ^ 映画 スター・ウォーズ (1977)”. allcinema. スティングレー. 2024年4月18日閲覧。
  9. ^ 映画 未知との遭遇 (1977)”. allcinema. スティングレー. 2024年4月18日閲覧。
  10. ^ 映画 オレンジロード急行 (1978)”. allcinema. スティングレー. 2024年4月18日閲覧。
  11. ^ 映画 高校大パニック (1978)”. allcinema. スティングレー. 2024年4月18日閲覧。
  12. ^ 柳生一族の陰謀”. キネノート. キネマ旬報社. 2020年4月17日閲覧。
  13. ^ a b c d 東映クロニクル”. 東映公式サイト. 東映. 2020年4月1日閲覧。
  14. ^ a b c 松竹 1985, p. 694.
  15. ^ 最も危険な遊戯”. キネノート. キネマ旬報社. 2020年4月16日閲覧。
  16. ^ くれい響 (2015年9月23日). “私的スター・ウォーズ宣言【Part1】スター・ウォーズ愛を語る”. シネマトゥデイ. 2023年4月12日閲覧。 “ついには2万円ほどで東映から発売されていた「8ミリ(映画劇場)」に手を出してしまう。たった19分という異常なテンポの展開に魅了されるも(後略)”
  17. ^ 東映 1992, p. 66.
  18. ^ a b c d 東宝 2010b, p. 229.
  19. ^ a b c 東宝 1982b, p. 134.
  20. ^ 日活 2014, pp. 156, 161.
  21. ^ a b 日活 2014, pp. 156, 160.
  22. ^ 日活 2014, p. 160.
  23. ^ a b c 宮崎祐治、三留まゆみ、増當竜也「70年代日本映画を語る」『キネマ旬報2018年平成30年)8月上旬特別号、キネマ旬報社、2018年、22頁。 
  24. ^ さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち”. キネノート. キネマ旬報社. 2019年11月15日閲覧。
  25. ^ 小学館. “日本映画史(年表)”. コトバンク. 日本大百科全書(ニッポニカ). 朝日新聞社. 2019年11月15日閲覧。
  26. ^ 沿革”. 日活公式サイト. 日活. 2020年4月1日閲覧。
  27. ^ a b 東宝 1982b, p. 135.
  28. ^ 野性の証明”. キネノート. キネマ旬報社. 2020年4月16日閲覧。
  29. ^ 斉藤 2009, pp. 80–81.
  30. ^ 第20作 男はつらいよ 寅次郎頑張れ!”. 『男はつらいよ』公式サイト. 松竹映画. 2016年12月27日閲覧。
  31. ^ 第21作 男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく”. 『男はつらいよ』公式サイト. 松竹映画. 2016年8月5日閲覧。
  32. ^ 斉藤 2009, pp. 84–85.
  33. ^ 斉藤 2009, pp. 85–86.
  34. ^ 斉藤 2009, pp. 86–87.
  35. ^ 「1978年度日本映画・外国映画業界総決算」『キネマ旬報1979年昭和54年)2月下旬号、キネマ旬報社、1979年、124頁。 
  36. ^ 小売物価統計調査(動向編) 調査結果”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
  37. ^ 主要品目の東京都区部小売価格:昭和25年(1950年)〜平成22年(2010年)” (Excel). 統計局. 2016年8月3日閲覧。
  38. ^ a b 過去データ一覧”. 一般社団法人日本映画製作者連盟. 2016年8月2日閲覧。
  39. ^ 主要耐久消費財等の普及率(全世帯)(平成16年3月末現在)” (XLS). 内閣府公式サイト. 統計表一覧:消費動向調査. 内閣府 (2004年3月31日). 2023年4月16日閲覧。
  40. ^ a b c d 『キネマ旬報ベスト・テン全史: 1946-2002』キネマ旬報社、2003年、230-231頁。ISBN 4-87376-595-1 
  41. ^ 「興行価値 日本映画 成功するか大作2本立」『キネマ旬報1982年昭和57年)4月下旬号、キネマ旬報社、1982年、180頁。 
  42. ^ 中川右介『角川映画 1976-1986 日本を変えた10年』KADOKAWA、2014年、280頁。ISBN 978-4-04-731905-9
  43. ^ a b 俺は田舎のプレスリー”. KINENOTE(キネノート). 2018年11月7日閲覧。
  44. ^ ワニと鸚鵡とおっとせい”. KINENOTE(キネノート). 2018年11月7日閲覧。
  45. ^ お嫁にゆきます”. KINENOTE(キネノート). 2018年11月7日閲覧。
  46. ^ Grease, Box Office Information”. Box Office Mojo. February 12, 2012閲覧。
  47. ^ Superman, Box Office Information”. Box Office Mojo. February 12, 2012閲覧。
  48. ^ Animal House, Box Office Information”. Box Office Mojo. February 12, 2012閲覧。
  49. ^ Every Which Way But Loose, Box Office Information”. Box Office Mojo. May 26, 2014閲覧。
  50. ^ Heaven Can Wait, Box Office Information”. Box Office Mojo. May 26, 2014閲覧。
  51. ^ Hooper, Box Office Information”. Box Office Mojo. June 24, 2012閲覧。
  52. ^ Jaws 2, Box Office Information”. Box Office Mojo. February 12, 2012閲覧。
  53. ^ Dawn of the Dead, Box Office Information”. Box Office Mojo. May 26, 2014閲覧。
  54. ^ Revenge of the Pink Panther, Box Office Information”. Box Office Mojo. February 12, 2012閲覧。
  55. ^ The Deer Hunter, Box Office Information”. Box Office Mojo. May 26, 2014閲覧。

参考文献

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外部リンク

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