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マーメイドステークス

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マーメイドSから転送)
マーメイドステークス
Mermaid Stakes[1]
第27回マーメイドステークス(2022年6月19日)
優勝馬:ウインマイティー
開催国 日本の旗 日本
主催者 日本中央競馬会
競馬場 阪神競馬場
創設 1996年6月23日
2024年の情報
距離 芝2000m(京都競馬場
格付け GIII
賞金 1着賞金3800万円
出走条件 サラ系3歳以上牝馬(国際)(特指)
負担重量 ハンデキャップ
出典 [2][3]
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マーメイドステークスは、日本中央競馬会(JRA)が阪神競馬場で施行する中央競馬重賞競走GIII)である。

競走名の「マーメイド(Mermaid)」は、人魚を意味する英語。上半身が人間で下半身が魚という伝説上の生き物である[4]

概要

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1996年に行われた牝馬競走体系の整備に伴って新設された、4歳(現3歳)以上の牝馬による重賞競走[5][6]。施行場・距離は創設時より阪神競馬場の芝2000mで変わらず行われている[5][6]

創設当初の負担重量は別定だったが、2006年よりハンデキャップに変更された[5][4]

創設時より外国産馬が出走可能なほか、地方競馬所属馬は2002年から、外国馬は2005年からそれぞれ出走可能になった[7]

競走条件

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以下の内容は、2024年現在[2][3][8]のもの。

出走資格:サラ系3歳以上牝馬

  • JRA所属馬
  • 地方競馬所属馬(2頭まで)
  • 外国調教馬(優先出走)

負担重量:ハンデキャップ

賞金

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2024年の1着賞金は3800万円で、以下2着1500万円、3着950万円、4着570万円、5着380万円[2][3]

歴史

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  • 1996年 - 4歳以上の牝馬による重賞(GIII[注 1])として創設、阪神競馬場の芝2000mで施行[5]
  • 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走資格を「3歳以上牝馬」に変更[7]
  • 2002年 - 特別指定交流競走となり、地方競馬所属馬が2頭まで出走可能になる[7]
  • 2005年 - 国際競走に変更され、外国調教馬が4頭まで出走可能となる[9]
  • 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、外国調教馬の出走枠が8頭に拡大[10]
  • 2020年 - COVID-19の感染拡大防止のため「無観客競馬」として開催[11]
  • 2024年 - 阪神競馬場リフレッシュ工事に伴う開催日割の変更のため京都競馬場で施行[12]
  • 2025年 - 施行場を東京競馬場・芝1800mへと変更し、名称を「府中牝馬ステークス」に改称(「マーメイドステークス」の呼称を使用取り止め。前年までの「アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス」は「アイルランドトロフィー」として実施)。前年までのマーメイドステークスの施行時期(6月)・重賞格付(GIII)・負担重量(ハンデキャップ戦)を引き継ぐ形で実施。(ちなみに回次については前身のアイルランドトロフィー府中牝馬ステークスのを引き継ぐ予定である(第73回以降))

歴代優勝馬

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距離はすべて芝コース。

優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

回数 施行日 競馬場 距離 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1996年6月23日 阪神 2000m シャイニンレーサー 牝5 2:00.6 河内洋 高橋隆 市川義美
第2回 1997年6月22日 阪神 2000m エアグルーヴ 牝4 2:02.6 武豊 伊藤雄二 (株)ラッキーフィールド
第3回 1998年6月28日 阪神 2000m ランフォザドリーム 牝4 2:00.0 河内洋 田中耕太郎 (有)高瀬牧場
第4回 1999年6月27日 阪神 2000m エリモエクセル 牝4 2:03.6 的場均 加藤敬二 山本慎一
第5回 2000年7月9日 阪神 2000m フサイチエアデール 牝4 1:58.9 安藤勝己 松田国英 関口房朗
第6回 2001年7月8日 阪神 2000m タイキポーラ 牝5 1:59.2 安藤勝己 松元茂樹 (有)大樹ファーム
第7回 2002年7月7日 阪神 2000m ヤマカツスズラン 牝5 1:59.1 池添謙一 池添兼雄 山田博康
第8回 2003年7月13日 阪神 2000m ローズバド 牝5 2:03.7 横山典弘 橋口弘次郎 (有)社台レースホース
第9回 2004年7月11日 阪神 2000m アドマイヤグルーヴ 牝4 2:00.0 武豊 橋田満 近藤利一
第10回 2005年7月10日 阪神 2000m ダイワエルシエーロ 牝4 2:00.5 福永祐一 松田国英 大城敬三
第11回 2006年6月18日 京都 2000m ソリッドプラチナム 牝3 2:01.1 安部幸夫 田中章博 (株)ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン
第12回 2007年6月17日 阪神 2000m ディアチャンス 牝6 1:58.4 武豊 清水出美 寺田千代乃
第13回 2008年6月22日 阪神 2000m トーホウシャイン 牝5 2:03.5 高野容輔 崎山博樹 東豊物産(株)
第14回 2009年6月21日 阪神 2000m コスモプラチナ 牝6 2:00.2 和田竜二 宮徹 (有)ビッグレッドファーム
第15回 2010年6月20日 阪神 2000m ブライティアパルス 牝5 1:59.5 藤岡康太 平田修 小林昌志
第16回 2011年6月19日 阪神 2000m フミノイマージン 牝5 2:00.4 太宰啓介 本田優 谷二
第17回 2012年6月17日 阪神 2000m グルウェイグ 牝4 1:59.9 C.ウィリアムズ 角居勝彦 (有)サンデーレーシング
第18回 2013年6月9日 阪神 2000m マルセリーナ 牝5 1:59.4 川田将雅 松田博資 (有)社台レースホース
第19回 2014年6月15日 阪神 2000m ディアデラマドレ 牝4 1:59.4 藤岡康太 角居勝彦 (有)キャロットファーム
第20回 2015年6月14日 阪神 2000m シャトーブランシュ 牝5 2:00.5 藤岡康太 高橋義忠 (有)シルクレーシング
第21回 2016年6月12日 阪神 2000m リラヴァティ 牝5 1:59.3 松若風馬 石坂正 (有)キャロットファーム
第22回 2017年6月11日 阪神 2000m マキシマムドパリ 牝5 1:59.5 藤岡佑介 松元茂樹 (株)グリーンファーム
第23回 2018年6月10日 阪神 2000m アンドリエッテ 牝6 1:59.1 国分恭介 牧田和弥 永田和彦
第24回 2019年6月9日 阪神 2000m サラス 牝4 2:00.3 松若風馬 西村真幸 吉田照哉
第25回 2020年6月14日 阪神 2000m サマーセント 牝4 2:01.1 酒井学 斉藤崇史 ゴドルフィン
第26回 2021年6月20日 阪神 2000m シャムロックヒル 牝4 2:00.4 藤懸貴志 佐々木晶三 (有)社台レースホース
第27回 2022年6月19日 阪神 2000m ウインマイティー 牝5 1:58.3 和田竜二 五十嵐忠男 (株)ウイン
第28回 2023年6月18日 阪神 2000m ビッグリボン 牝5 1:58.5 西村淳也 中内田充正 石川達絵
第29回 2024年6月16日 京都 2000m アリスヴェリテ 牝4 1:57.2 永島まなみ 中竹和也 加藤誠

脚注・出典

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参考文献

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  • 「マーメイドステークス(GIII)」『中央競馬全重賞競走成績集 【古馬関西編】』日本中央競馬会、2006年、975-992頁。 

注釈

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  1. ^ 当時の格付表記は、JRAの独自グレード。

出典

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  1. ^ IFHA Race Detail Mermaid S.”. 2016年6月7日閲覧。
  2. ^ a b c 重賞競走一覧(レース別・関西)” (PDF). 日本中央競馬会. p. 19 (2024年). 2024年7月21日閲覧。
  3. ^ a b c 2024年第4回京都競馬番組” (PDF). 日本中央競馬会. 2024年7月21日閲覧。
  4. ^ a b 2024年度第4回京都競馬特別レース名解説” (PDF). 日本中央競馬会. p. 3. 2024年7月21日閲覧。
  5. ^ a b c d 歴史・コース:マーメイドステークス 今週の注目レース”. 日本中央競馬会. 2024年7月21日閲覧。
  6. ^ a b マーメイドS特集(レースガイド) - netkeiba.com、2015年3月10日閲覧
  7. ^ a b c 中央競馬全重賞競走成績集【古馬関西編】
  8. ^ 中央競馬指定交流競走に出走する地方競馬所属馬の決定方法(夏季競馬)” (PDF). 日本中央競馬会. 2024年7月21日閲覧。
  9. ^ 2005年の成績表参照。
  10. ^ 第3回 阪神競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 1870-1871 (2007年). 2016年6月7日閲覧。(索引番号:17023)
  11. ^ 6月の中央競馬の開催等について”. 日本中央競馬会 (2020年5月28日). 2020年6月17日閲覧。
  12. ^ 2024年度開催日割および重賞競走”. 日本中央競馬会 (2023年10月16日). 2024年7月21日閲覧。

各回競走結果の出典

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外部リンク

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