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利用者:Kkkurako/kurako

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京阪3000系[編集]

8両編成
← (京都)三条・出町柳
(大阪)淀屋橋・中之島 →
形式 3000形 3050形 3650形 3700形 3150形 3550形 3750形 3050形 竣工日
区分 Mc T T T M T T Mc
車両番号 3001 3501 3601 3701 3151 3551 3751 3051 2008年6月30日
3002 3052 3602 3702 3152 3552 3752 3052 2008年7月2日
3003 3503 3603 3703 3153 3553 3753 3053 2008年7月16日
3004 3504 3604 3704 3154 3554 3754 3054 2008年7月31日
3005 3505 3605 3705 3155 3755 3755 3055 2008年7月28日
3006 3506 3606 3706 3156 3556 3756 3056 2008年8月16日

京阪3000系
(プレミアムカー導入後)
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京阪3000系電車(2代)
特急運用に就く
「プレミアムカー」導入後の2代目3000系
(2021年2月4日 古川橋駅
基本情報
運用者 京阪電気鉄道
製造所 川崎重工業兵庫工場
製造年 2008年:一般車
2021年:プレミアムカー
製造数 一般車48両
プレミアムカー6両
運用開始 2008年10月19日
主要諸元
編成 8両編成
軌間 1,435 mm
電気方式 直流1,500V
架空電車線方式
最高運転速度 110 km/h
設計最高速度 120 km/h[1]
起動加速度 2.8 km/h/s
減速度(常用) 4.0 km/h/s
減速度(非常) 4.3 km/h/s
編成定員 896人
車両定員 先頭車:113人
中間車:126人
プレミアムカー:40人[2]
自重 Mc:36.5 t
M:36.0 t
T:27.0 t - 29.5 t
編成重量 249.5 t
編成長 150,000 mm
全長 先頭車 18,900 mm
中間車 18,700 mm
全幅 2,782 mm
全高 4,138 mm
車体 アルミニウム合金efACE
台車 電動車:川崎重工業KW-77E 軸梁式ダイレクトマウント空気ばね台車
付随車:住友金属工業FS577 モノリンク式ダイレクトマウント空気ばね台車
主電動機 かご形三相誘導電動機
TDK6151-C
主電動機出力 200 kW
駆動方式 TD平行カルダン駆動方式
歯車比 6.07
編成出力 2,400 kW
制御方式 IGBT素子VVVFインバータ制御
制御装置 東洋電機製造
ATR-H4200-RG6004A[1]
(RG6004-A-M)
制動装置 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ (HRDA-1)
保安装置 K-ATS
備考 軌条塗油装置(曲線検知、シーケンサ制御)・ホーム検知装置・運転状況記憶装置・自動放送装置を搭載
{{ローレル賞|49|2009}}
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投入前に試運転中の3000系(原型)
正面デザイン変更後
(前面液晶ディスプレイの使用開始前のため、液晶ディスプレイは無表示)[3]。また、貫通扉部分のディスプレイ設置に伴い、車両番号とKEIHANロゴの位置が変更された。
液晶ディスプレイ使用開始後。特急運用の為、鳩マークを掲出。

京阪3000系電車(けいはん3000けいでんしゃ)は、2008年平成20年)に登場した京阪電気鉄道(京阪)の優等列車用の車両。愛称はコンフォート・サルーン(COMFORT SALOON)

2008年10月に、中之島線開業とともに、同線に入線する快速急行用車両として登場した。その後、特急での運用が増加するなど運用面では変遷がある。2021年令和3年)1月にはプレミアムカーが導入された。2013年(平成25年)に運用を終了した特急専用車初代3000系と区別するため「2代目3000系」「新3000系[1]」などとも呼ばれる。

投入の経緯[編集]

2008年10月19日の中之島線開業にあわせて、同線に直通する快速急行に使用する車両として[4]川崎重工業で8両編成6本(48両)が製造された。

2007年平成19年)4月11日に車両の新造が発表され、2008年4月15日に形式・塗装・車内などの詳細が発表された。同年6月から9月にかけて3001F - 3006Fの6本が落成し[注 1]、中之島線が開業した10月19日に営業運転が開始された。

車両デザインはGKデザイン総研広島が担当した。車両全体のデザインコンセプトは、文化・風情の香りに現代的感覚を融合させた「風流今様」であるため、先頭車の前面は「花鳥風月」をイメージした円弧状になっている。また、車内にも円弧状のデザインを採り入れている。

2020年から2021年にかけて、本形式へのプレミアムカー導入に伴い、さらに6両が製造された(後述)。

車体・機器[編集]

構体は6000系以降の京阪標準の中空大型押出し形材を用いたアルミニウム合金製のダブルスキン構造である、川崎重工業efACE構体を初めて採用しており、一部においては接合に摩擦攪拌接合を用いている箇所がある。京阪線の両開き扉車としては1650型以来の戸袋窓が本系列で設けられた。

車体塗色は上半分がエレガント・ブルー、下半分がアーバン・ホワイト□、帯がスマート・シルバーで、水都大阪とともにのれんや伝統と格式をイメージさせる紺色に白と銀色を加えることで、都市のきらめきや石庭における川の流れを感じさせるものになった。

種別・行先表示器は京阪の車両で初めてフルカラーLED式が採用された[注 2][注 3]ほか、京阪線系統の車両で初めてシングルアーム式パンタグラフ(PT7163-A)を採用した[注 4]

冷房装置は能力24.2kW(21,000kcal/h)の集約分散式を屋根上に2基搭載している。

主回路は10000系と同一の東洋電機製造IGBT素子2レベルVVVFインバータ制御であり、起動加速度も10000系と同一の2.8km/h/sである。8両編成時の電動車 (M)と付随車(T)の構成(MT比)は3M5Tである。

先頭車には車輪の空転を防ぐ増粘着材噴射装置[注 5] ・運転状況記録装置・ホーム検知装置が設置されている。

ヘッドライトは当初は全編成がシールドビームであったが、2016年までに全編成とも13000系と同じタイプのLEDに変更された。

2017年には全編成の正面デザインに変更が加えられた。正面貫通扉部分のガラスが下方に拡大され、液晶ディスプレイと装飾灯が新設された。これに伴い正面中央の貫通扉部分にあった車両番号が正面から見て貫通扉の左横に、KEIHANロゴが右横にそれぞれ移設されている。最初に改造が実施された3003Fは同年8月4日から営業運転に入っている[7]

同年9月15日までに6編成すべての正面デザインの変更が完了したことで翌日の9月16日に貫通扉部分に設置された液晶ディスプレイ及び左右の前面窓の下部に設置された装飾灯の使用が開始された。液晶ディスプレイには特急運用時に京阪特急伝統の鳩マークのアニメーションを、快速特急「洛楽」運用時に「洛楽」のアニメーションがそれぞれ表示され、装飾灯は快速特急「洛楽」運用時に点灯される。これに伴い、液晶ディスプレイと装飾灯の使用開始前まで快速特急「洛楽」運用時に掲出されていた「洛楽」のヘッドマークの掲出はとりやめられた[8][9][10][11][12]

2017年12月頃から快速特急の種別表示が「快速特急[洛楽]」になった。また、行先表示が、上り(出町柳方面行き)列車において大阪府内走行中は「三条」「出町柳」がそれぞれ「[京都]三条」「[京都]出町柳」に、下り(淀屋橋方面行き)列車において京都府内走行中は、「淀屋橋」「中之島」がそれぞれ「[大阪]淀屋橋」「[大阪]中之島」となるように変更された[注 6]

2019年7月21日から8月12日までの期間限定で、液晶ディスプレイの使用時には通常の鳩マークおよび「洛楽」表示に花火のアニメーションが加えられていた[13][14]

内装[編集]

3000系車内。座席は横1列+2列配置

座席は、ラッシュ時の立席スペース確保と閑散時の京阪間直通客を中心とした着席サービスを両立させるために、客用ドア間は横2+1配列転換クロスシート[注 7]、車端部はロングシート、運転席後部は横2+2配列転換クロスシートが採用されている。また、座席の表地には東レ製のスエード調マイクロファイバー素材「エクセーヌ」を鉄道車両として初採用したほか、転換クロスシート部にはタグも設置されている。

横2+1配列の採用により、クロスシート部分においても2+2配列の倍近い916.5mmの通路幅を確保し、立席スペースに余裕を持たせている。立席客のために吊り革も設置されており、座席においても1人あたりの座席幅が450mm(2人掛けクロスシート部分) - 470mm(ロングシート部分)と、従来の車両よりも拡大された。なお、客用ドア付近の吊り革は京阪独自の跳ね上げ式ではなく、他事業者の車両でも見られる一般的なものである。

車内案内表示装置として京阪の車両で初めて液晶ディスプレイ(LCD)を設置した。次駅案内やドアの開閉方向などを知らせるほか、朝日新聞社共同通信社提供のニュースも流れる。また、扉開閉予告灯も各客用ドアに1か所ずつ設置するほか、非常通報装置を併設した車椅子スペースも設置されている。客用ドアおよび貫通扉部分には、濃い木目調パネルが使われている。車両間の貫通扉はセンサー式の自動ドアで、8000系0番台同様に取っ手を握ると開く仕組みになっている。実際には、取っ手を握る位置に手を置くと、貫通扉柱に埋め込まれた装置から照射される光が遮られるため、機械が反応して扉が開く。

自動音量調整機能つき自動放送装置を搭載しており、快速特急「洛楽」・特急・快速急行・通勤快急のみ日本語と英語アナウンスを実施していたが、現在は、車掌が持つタブレット端末により、全運用で自動放送が可能。(従来の日本語・英語に加え、中国語・韓国語の放送にも対応。)[注 8]

クロスシート部分は扉横の座席を含む全ての座席が転換できる構造となっており、両中間部の乗降口は扉のすぐ近くには仕切り板がある。

天井は難燃基準改正に対応して冷房吹き出し口や蛍光灯カバーの材質が見直され、後者は樹脂に代わってグラスファイバーを採用した。

なお、2018年6月頃から車内灯をLEDに変更している。

車内妻面に掲出される車両番号・落成年次・製造メーカー(川崎重工業の英語略称「Kawasaki」)・禁煙ピクトグラム・号車番号表示は、東日本旅客鉄道(JR東日本)209系などと同様に、すべて1枚のシールにまとめている(これは当系列以降の新造車および8000系以降の更新車でも同様である)。

プレミアムカー[編集]

プレミアムカーの導入[編集]

2018年7月10日、京阪が8000系に連結している「プレミアムカー」を本形式にも展開する調整に入ったと、一部の報道機関が報じた[15]。8000系のプレミアムカーが好評を博し高い利用率が続いていたことから[16]、同年11月8日に導入が正式に発表された[17][注 9]。その後、2019年度設備投資計画において、3000系の「プレミアムカー」新造に着工すると発表し[18]、新たに12億円が投じられ[19]、2020年5月に、3000系のプレミアムカーを2021年1月から導入することを発表した[2][20]。形式は3850形となり、2020年12月から2021年1月に3851 - 3856の6両が製造された[21]

2021年1月31日のダイヤ変更から連結され、サービスを開始した[22]。なお、プレミアムカー連結で置き換えられた中間車については今後の活用方法等は未定としつつ、廃車の予定はないという[23]

プレミアムカーのブランドイメージである「金色の扉の先がプレミアム」を提供する車両として、基本的な機能とデザインコンセプトは8000系のプレミアムカーを踏襲しているが、一部の機能には変更点が加えられた[2]

車体[編集]

3000系 プレミアムカー

車体塗色は一般車にも用いられたエレガント・ブルーを基調に、特別車両としての存在感を示すため、扉周りや窓上、窓下の帯には金色を配した。扉は片側1扉で、片開き構造の8000系のプレミアムカーとは異なり、両開き構造となった。 また、側窓形状も統一され、全て固定窓となった。

側面の行先表示器は8000系プレミアムカーで採用されていたLED式から、AGCの開発による複層ガラスの層間に内蔵した「infoverre Windowシリーズ Barタイプ」を鉄道車両としては世界で初めて導入し省スペース化を図った[24]。「infoverre」は車内の案内表示器にも採用された。側面の行先表示器では列車発車前に扉が閉まるのに合わせて鳩マークが浮かび上がり、「PREMIUM CAR」の文字が表示されるアニメーションが流れる。

内装[編集]

基本的に8000系のプレミアムカーを踏襲しているが、いくつかの変更点がある[16][2]

  • 座席の前後間隔
    1,020 mmから20 mm拡大され1,040 mmとなった。
  • 座席と窓の位置
    8000系のプレミアムカーは既存車両の改造であるため座席と窓の位置が合致していないのに対し、本形式は新造されたことから合致している。
  • 座席クッション
  • 大型テーブルの設置席
    基本的に大型テーブルを使用することができるが、一部の座席には小型のテーブルである壁面テーブルまたはインアームテーブル、またはその両方が設置されていたが、構造を見直しこれらの座席にも大型テーブルを設置した(一部除く)。
  • 背もたれヒーター
    出町柳方の4席は構造上、開扉時に風が吹き込みやすいため、この4席のみ背もたれヒーターが設置され、腰掛けの袖仕切りにある操作スイッチで切り替えることができる。

運用[編集]

定期運用[編集]

中之島線開業直後、快速急行で運用される2代目3000系

プレミアムカー導入後は、淀屋橋駅 - 出町柳駅間の快速特急「洛楽」(平日のみ)・特急[注 10]で運用されている。「プレミアムカー」の営業を行う列車の内、本系列が使用される列車は駅または公式ホームページに掲出されている時刻表で明示されている。

導入当初は中之島線中之島駅 - 出町柳駅間の快速急行・通勤快急を主体に運用されており、早朝深夜の一部運用では特急・急行・準急・普通運用として淀屋橋駅 - 天満橋駅間にも入線していた。当時の2008年10月19日改定時点のダイヤでは、一部の特急列車[注 11]にも使用されたほか、平日の朝と夕ラッシュ時に区間急行[注 12]でも運用されていた。

2009年9月12日のダイヤ改定以後は、従来一般3扉車で運転されていた平日夜間の上り特急6本が新たに3000系の運用となった。これに伴い、従来3000系で運転されていた夜間の快速急行6往復12本が一般3扉車の運転に差し替えられ、21時台の快速急行については運転区間を樟葉駅までに短縮されている[注 13]。なお、下り特急での定期運用は設定されていなかった。また、区間急行は平日朝に2本運用されていた。

2011年5月28日のダイヤ改定からは昼間の快速急行が特急に変更されたため、昼間の特急でも運用されるようになり[25]、以後特急車の8000系を補完する役目を担う[26]。また、中之島線への入線は平日ラッシュ時のみになっている[注 14]。また、同改定以後は一部の平日朝ラッシュ時の特急にも運用されるようになったため、同時間帯の特急で女性専用車両が設定された。

2013年のダイヤ改定後、平日夕方ラッシュ時の中之島線への乗り入れが一旦廃止された。土・休日ダイヤにおいては、下りの快速急行が全て淀屋橋行きとなり、夜間に当系列の運用があった。

2016年3月19日のダイヤ改定で、通勤快急・快速急行の運用がさらに削減され、土・休日ダイヤにおいては快速急行の運用は完全に廃止された。平日は、通勤快急は1列車のみとなり、快速急行は、夕方の中之島発樟葉行きのみとなった[注 15]。一方で、樟葉発中之島行きの準急で夕方の中之島線乗り入れが再開された[注 16]。また、当系列としては初めて、通勤準急の定期運用が設定された[注 17]。土・休日ダイヤにおいては、もっぱら特急が中心となり、一部の急行[注 18]・準急・区間急行・普通などにおいて運用された。

2017年2月25日のダイヤ改定より、新たに平日に設定された快速特急「洛楽」が当系列となり、従来土休日に設定されていた快速特急「洛楽」の運用も8000系から当系列に変更された。

2017年8月20日のダイヤ改定では、快速特急「洛楽」・特急の運用が中心で、通勤快急・快速急行については、平日の各1本[注 19]のみで運用されていた。平日はこのほか、急行・準急4本[注 20]・区間急行4本[注 21]・普通2本[注 22]にて運用されていた。土・休日ダイヤにおいては急行[注 23]・準急1本[注 24]・普通2本[注 25]において運用されていた。また、中之島線への入線は、平日朝ラッシュ時の2往復(1本は回送)のみとなっていた[注 26]

2018年9月15日のダイヤ改定で、土休日のみ快速特急「洛楽」の使用車両が8000系に戻されることになり、本系列は平日ダイヤに限り使われることになった。平日朝については、通勤快急の運用は消滅した一方、快速急行は1本[注 27]に運用されることになった。通勤快急または快速急行で中之島線へ入線することはなくなり、同線への入線は平日朝と土休日深夜の区間急行・普通のみとなった。

2021年1月31日のダイヤ改定で、「プレミアムカー」のサービス開始に伴い、快速特急「洛楽」・特急以外での運用は消滅し、中之島線への入線も消滅した。

2021年9月25日のダイヤ改正で、快速特急「洛楽」・特急での運用以外に、快速急行としても運用されている。なお、快速急行でも本系列が充当される場合はプレミアカーサービスも実施される。

臨時列車等[編集]

正月ダイヤで急行として運用されている2代目3000系電車(2009年1月撮影。)

臨時運転(主に春や秋に)の特急や快速急行が運転されない正月ダイヤ時の一部特急・急行・準急にも運用されていた。

2008年10月19日の営業運転初日には6本中5本が通常運用として主に快速急行の運用に就いたほか、残りの予備編成1本も中間車(3701)を1両抜いた7両編成で中之島発開業初列車(普通出町柳行き)として使用された[27][注 28]。毎年1月1日から3日までに実施される正月ダイヤ正月ダイヤでは快速急行は運休し、代わりに特急・急行運用を中心に充当されていた。

一般の営業運転の開始前の2008年9月19日には、鉄道友の会京都支部・阪神支部が合同で天満橋駅 - 寝屋川車両基地間往復の試乗会が開催された。

2009年10月18日には、寝屋川車両基地で開催される「ファミリーレールフェア」に12歳以下の子どもと保護者らを輸送する特別列車(抽選)の「ファミリーレールフェア号」に、3003Fが5両編成に組成されて運用された。なお、会場内には3001Fが展示された。

同年11月14日には、中之島駅でローレル賞の授賞式が行われ、記念電車が「鉄道友の会会員」を乗せ中之島駅 - 寝屋川車庫間で運転された。

同年の京都市美術館三条駅から地下鉄東西線乗り換え東山駅または神宮丸太町駅が至近)ならびに国立国際美術館渡辺橋駅が至近)での「ルーヴル美術館展」開催期間中は、1編成の両端車両でそれぞれ異なるデザインの円形ヘッドマークを掲げて運行していた[28](茶色ベースの前者は出町柳寄りの3000形に、緑色ベースの後者は中之島寄りの3050形にそれぞれ掲出)。

2010年(平成22年)7月7日には、交野線私市駅で開催される「ひらかた☆かたの 七夕伝説 『おりひめ』と『ひこぼし』の出逢い」のイベント用臨時列車「おりひめ」として、3001Fが4両編成に短縮されて同線で運用された[29]

2014年の秋の特別ダイヤでは、京阪電車としては初めてとなる淀屋橋発の快速急行が、快速特急「洛楽」で穴が開く特急ダイヤに組み込まれる形での運行され[注 29]、ほとんどの運行で当形式が使用されていた。この措置は2015年の春・秋の特別ダイヤでも行われていた。2016年3月19日のダイヤ改定で、この淀屋橋始発の快速急行が、快速特急「洛楽」ともども定期列車となり、夕方の出町柳発も設定されたが、本系列は当該の快速急行の運用からは外れた[注 30]

2017年から2019年までは毎年、春・秋の特別ダイヤでは、淀屋橋発出町柳行き臨時快速特急「洛楽」・出町柳発中之島行き臨時特急が運行された[30][31][32]。2018年秋の特別ダイヤ以降はこれに加えて寝屋川市発出町柳行き臨時快速急行も運転されていた。

2018年から2021年までは毎年、正月ダイヤでは、2017年まで8000系でのみ運用されていた快速特急「洛楽」にも使用された。

2018年7月14日から16日までの夕方に、祇園祭宵山に伴う、淀屋橋発三条行きの臨時快速特急「洛楽」が運転されたが、使用車両が従来の8000系から本系列に変更された。

編成表[編集]

プレミアムカー導入前[編集]

2020年4月1日現在[33]
8両編成
← (京都)三条・出町柳
(大阪)淀屋橋・中之島 →
形式 3000形 3500形 3600形 3700形 3150形 3550形 3750形 3050形 竣工日
区分 Mc T T T M T T Mc
車両番号 3001 3501 3601 3701 3151 3551 3751 3051 2008年6月30日
3002 3052 3602 3702 3152 3552 3752 3052 2008年7月2日
3003 3503 3603 3703 3153 3553 3753 3053 2008年7月16日
3004 3504 3604 3704 3154 3554 3754 3054 2008年7月31日
3005 3505 3605 3705 3155 3555 3755 3055 2008年8月28日
3006 3506 3606 3706 3156 3556 3756 3056 2008年9月16日

プレミアムカー導入後[編集]

2021年4月1日現在[21]
8両編成
3850形:プレミアムカー
← (京都)三条・出町柳
(大阪)淀屋橋・中之島 →
形式 3000形 3500形 3600形 3700形 3150形 3850形 3550形 3050形 3850形竣工日
区分 Mc T T T M T T Mc
車両番号 3001 3501 3601 3701 3151 3851 3551 3051 2020年12月11日
3002 3052 3602 3702 3152 3852 3552 3052 2020年12月5日
3003 3503 3603 3703 3153 3853 3553 3053 2020年12月19日
3004 3504 3604 3704 3154 3854 3554 3054 2020年12月26日
3005 3505 3605 3705 3155 3855 3555 3055 2021年1月9日
3006 3506 3606 3706 3156 3856 3556 3056 2021年1月16日
余剰車
3850形(プレミアムカー)導入に伴い発生
形式 3750形
区分 T
車両番号 3751
3752
3753
3754
3755
3756

登場時、本系列は出町柳方から4両目の中間車を抜いた7両編成、同5両目から7両目までの中間車3両を抜いた5両編成、同4両目から7両目までの中間車4両を抜いた4両編成を組成しての運用が可能であった[34]交野線宇治線での試運転などでは、4両編成や5両編成に組成されたことがある[注 31]。しかし、2013年から2014年にかけて、3004F - 3006Fについては、出町柳方から3両目と4両目の間、同7両目と8両目の間の連結器を交換する固定編成化工事が行われ[36]、中間車を抜いての運用ができなくなった。

2021年1月31日より、6号車(出町柳側から6両目、淀屋橋・中之島側から3両目)に、新造したプレミアムカー(3850形)が組み込まれている。プレミアムカー(3850形)組み込みの際に抜き取られる車両は、機器配置の都合上、6号車の3550形ではなく7号車の3750形であり、6号車として連結されていた3550形は7号車に連結位置が変更となった。なお、余剰となった3750形は留置されている[16]

ラッピング[編集]

2013年3月2日から2014年3月23日まで「きかんしゃトーマスとなかまたち」のラッピングが3006Fに施行され、「きかんしゃトーマス号2013」となった[37]。しかし、3006Fがラッピング期間中に定期検査を迎え運用を離脱したため、残りの期間は3001Fにラッピングが施されていた。

2014年10月6日から10月26日まで、京都競馬場で開催の「第75回菊花賞」のラッピングおよびヘッドマークの掲出が3003Fに実施された。また10月19日までは、同日開催の「第19回秋華賞」のヘッドマークも掲出された[38]

2016年8月から2017年3月下旬まで、琵琶湖疏水観光キャンペーン「琵琶湖疏水、水と歴史の、みちめぐり。」の一環として、琵琶湖疏水の名所の風景イメージをデザインしたラッピングが3003Fに実施された[39][40]

受賞[編集]

第49回ローレル賞[41](鉄道友の会・2009年6月15日)

京阪の車両が鉄道友の会から賞を受けるのは6000系(1984年ローレル賞)以来25年ぶり、2系列目である。西武30000系電車(同車は最終選考で落選)や豊橋鉄道T1000形電車とともに最終選考段階までノミネートされ、受賞した。

2009年度グッドデザイン賞[42](日本産業デザイン振興会・2009年10月1日)

中之島線内の4つの新駅と同時受賞。京阪では過去に、宇治駅の新駅舎や駅構内でのワゴン販売「プラットボーイ」(現在廃止)でグッドデザイン賞を受賞したことはあるが、鉄道車両で受賞するのはこれが初めてであった。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 6月30日付で3001F、7月2日付で3002F、7月16日付で3003F、7月31日付で3004F、8月28日付で3005F、9月16日付で3006Fが落成した[5]
  2. ^ 種別表示には他の車両には入っていない「貸切」がある。これは鉄道友の会の試乗会の際に使用された。
  3. ^ 当初、急行の種別表示の背景色は赤色だったが、2010年11月ごろから他の系列と同様オレンジ色になった。
  4. ^ LED式行先表示器・シングルアーム式パンタグラフともに、大津線系統ではすでに800系で採用されている。
  5. ^ アルミ粉末を滑り止めに使っているアルミナが主流の関西私鉄では唯一のセラミック粉末を使ったセラジェット採用事業者[6]
  6. ^ 上りの京都府内と下りの大阪府内走行中およびその他の行先は従来と同じ表示になる。
  7. ^ 同様の座席配列は、JR西日本223系0・2500番台及び同社225系5000・5100番台に見られる。
  8. ^ 2003年9月6日ダイヤ改正以前は特急で自動放送による情報提供を実施していたが、改正後は停車駅が増加した影響で、8000系に搭載されていた自動放送装置のROM容量が限界に達したため一時使用を停止した。その後、中之島線開業の際に機器を更新したうえで8000系と本系列で再度、自動放送による情報提供を開始した。ただし両系列とも急行以下の種別では他の系列と同様に車掌による肉声アナウンスである。
  9. ^ 当初報じられた時は、8000系と同じく3000系の8両編成中1両を「プレミアムカー」に改造するとされていたが、公式発表では新造とされた。
  10. ^ 平日朝には枚方市発淀屋橋行きが、平日夜には淀屋橋発樟葉行きがそれぞれ1本設定されている。
  11. ^ 平日ダイヤでは上りの深夜の淀屋橋発出町柳行き1本、土・休日ダイヤでは早朝・深夜の淀屋橋発出町柳行きにそれぞれ1本。
  12. ^ 朝ラッシュ時は中之島発萱島行きと萱島発中之島行きに各1本。このうち萱島発中之島行きは回送の折返しである。夕ラッシュ時は萱島発中之島行きの1本。
  13. ^ 差し替えられた本数が合わない理由は、いずれも三条駅・樟葉駅 → 淀屋橋駅間を回送して送り込まれる列車の運用と差し替えを行ったため。
  14. ^ このダイヤ改正で、夜間の出町柳発淀屋橋行きの快速急行での運用を開始した。中之島線入線に関しては、平日は、朝は、1本が淀屋橋駅発着の特急、残りが通勤快急や快速急行で運用されていた。夕方は、1本が淀屋橋発樟葉行きの準急の後、樟葉発中之島行きの準急と中之島発樟葉行きの快速急行に運用され、残りの車両は淀屋橋駅発着の特急などに運用されていた。土・休日ダイヤにおける、当系列の中之島線入線は、この時点で完全に廃止された。
  15. ^ 朝の中之島行き・出町柳行き、夜間の淀屋橋行きが消滅した。
  16. ^ 2016年9月24日の運用変更で中之島線乗り入れは夕方にはなくなり、平日朝の通勤快急中之島行き1本だけとなった。
  17. ^ 平日ダイヤの枚方市7:03発の中之島行き。
  18. ^ ほぼ全て淀屋橋駅発着、一部淀駅発着。
  19. ^ 通勤快急は朝の出町柳発中之島行き、快速急行は夕方の淀屋橋発樟葉行き。
  20. ^ 樟葉発淀屋橋行き1本、淀屋橋発樟葉行き1本、淀発淀屋橋行き1本、出町柳発淀行き1本。
  21. ^ 萱島発淀屋橋行き3本、淀屋橋発萱島行き1本
  22. ^ 萱島発淀屋橋行き。
  23. ^ 一部は淀駅 - 出町柳駅間の運行。
  24. ^ 夜の淀屋橋発樟葉行き。
  25. ^ 朝の萱島発淀屋橋行きと深夜の淀屋橋発萱島行き。
  26. ^ 通勤快急(出町柳発中之島行き)・区間急行(萱島発中之島行き)・普通(中之島発萱島行き)、回送(中之島発寝屋川信号所行き)。
  27. ^ 朝の寝屋川市発出町柳行き。
  28. ^ なお、平日ダイヤにおいては昼間運用に充当される5編成の他、夕方に残り1編成が出庫して、20分毎となる中之島駅 - 出町柳駅間の快速急行の運用に加わるため予備編成が存在しないことから、本系列の検査時にはの一般車8両編成が代走していた。
  29. ^ 特別ダイヤでは9 - 11時台の京都方面行きは1時間に快速特急2本、特急4本、快速急行2本、15 - 17時台の大阪方面行きは快速特急2本、特急6本が運行された。
  30. ^ 当該の快速急行は全て一般車の8両編成・7両編成の運用となり、当系列は、当該時間帯は特急で運用されていた。
  31. ^ 2008年8月6日には、3001Fが4両編成に組み替えられて宇治線で試運転が実施された[35]

出典[編集]

  1. ^ a b c 製品紹介 京阪電気鉄道株式会社 新3000系電車電気品 - 東洋電機技報第118号(2008年9月発行)、東洋電機製造株式会社。2020年12月5日閲覧。
  2. ^ a b c d "座席指定特別車両「プレミアムカー」がますます便利に 2021年1月より「プレミアムカー」サービスを拡大します" (PDF) (Press release). 京阪電気鉄道. 12 May 2020. 2020年5月16日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年12月5日閲覧
  3. ^ 京阪3000系3003編成に小変化 鉄道ニュース - 鉄道ファン・railf.jp 2017年8月5日掲載
  4. ^ 福島温也「京阪電気鉄道 現有車両プロフィール 2009」、『鉄道ピクトリアル2009年8月臨時増刊号』第822巻、電気車研究会、2009年8月 249頁
  5. ^ 「京阪電気鉄道 現有車両車歴表」『鉄道ピクトリアル』第822巻2009年8月臨時増刊号、電気車研究会、282-283頁。 
  6. ^ セラジェット説明ページ - テス公式HPの使用車種一覧の写真で判別可能である。
  7. ^ 京阪3000系3003編成に小変化|鉄道ニュース|2017年8月5日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン・railf.jp. 2020年9月4日閲覧。
  8. ^ 京阪電気鉄道配布広報誌「K PRESS」2017年9月号 P.16「3000系車両の正面デザインが変わります」
  9. ^ 京阪電車公式Twitter「沿線おでかけ情報」(2017年8月25日5時24分発信。同年同月26日閲覧)
  10. ^ 【京阪】3000系 伝統の「鳩マーク」表示開始 - 鉄道ホビダス RMニュース(ネコ・パブリッシング)2017年9月21日
  11. ^ 京阪3000系,特急で「鳩マーク」の表示を開始|鉄道ニュース|2017年9月18日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン・railf.jp. 2020年9月4日閲覧。
  12. ^ 京阪3000系,“洛楽”で装飾灯の使用を開始|鉄道ニュース|2017年9月18日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン・railf.jp. 2020年9月4日閲覧。
  13. ^ 京阪電車公式Twitter「沿線おでかけ情報」(2019年7月23日18時24分発信。同年同月同日閲覧)
  14. ^ 京阪電車公式Twitter「沿線おでかけ情報」(2019年7月23日18時57分発信。同年同月同日閲覧)
  15. ^ 京阪電鉄、3000系に「プレミアムカー」導入 京都―大阪の全特急に連結 - 日刊工業新聞 2018年7月10日5時発信、2018年7月11日閲覧。
  16. ^ a b c “京阪電気鉄道3000系「プレミアムカー」”. 鉄道ファン 2021年4月号 (交友社) 61 (4): pp.53 - 57. (2021-04-01). ASIN B08TQ7DTLV. 
  17. ^ 座席指定特別車両「プレミアムカー」に新車両を導入 2020年度、3000系「プレミアムカー」が登場 ~運転本数を拡大し、昼間時の全ての特急列車でご乗車可能に~ 京阪電気鉄道ニュースリリース 2018年11月8日
  18. ^ 京阪,2019年度の設備投資計画を発表|鉄道ニュース|2019年6月14日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン・railf.jp. 2020年9月4日閲覧。
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  20. ^ 京阪,2021年1月から 「プレミアムカー」サービスを拡大 〜3000系車両全編成に新造した「プレミアムカー」を導入〜|鉄道ニュース|2020年5月12日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン・railf.jp. 2020年9月4日閲覧。
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  26. ^ PHP研究所 京阪電鉄のひみつ 107頁
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  29. ^ 京阪 私市駅で『おりひめとひこぼしの出逢い』を開催|鉄道ニュース|2010年7月8日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン・railf.jp. 2020年9月4日閲覧。
  30. ^ 京阪で臨時快速特急“洛楽”と臨時特急運転|鉄道ニュース|2017年3月19日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン・railf.jp. 2020年9月4日閲覧。
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  33. ^ ジェー・アール・アール編『私鉄車両編成表 2020』交通新聞社、2020年、142頁。
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  35. ^ 『関西の鉄道』No55、2008年9月25日。 
  36. ^ ジェー・アール・アール 『私鉄車両編成表 2014』 交通新聞社、2014年、132頁・201頁。
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  40. ^ 琵琶湖疏水観光キャンペーン「琵琶湖疏水、水と歴史の、みちめぐり。」”. 京阪電気鉄道. 2016年9月23日閲覧。
  41. ^ 2009年度ブルーリボン賞・ローレル賞決定 (PDF) 鉄道友の会、2009年6月15日
  42. ^ グッドデザインファインダー

参考文献[編集]

  • 京阪電気鉄道(株)鉄道技術部技術課(車両担当)「京阪電気鉄道 3000系」『鉄道ファン』2008年11月号(通巻571号)、交友社、pp. 65 - 70。 
  • “京阪電気鉄道3000系「プレミアムカー」”. 鉄道ファン 2021年4月号 (交友社) 61 (4): pp.53 - 57. (2021-04-01). ASIN B08TQ7DTLV. 

関連項目[編集]

  • 国鉄157系電車名鉄キハ8000系気動車 - 当初準急用として投入されたものの、特急に充当しても問題のない設備が買われ、定期特急に投入されて事実上の特急形車両となった点が本系列と類似している。

外部リンク[編集]


京阪8000系[編集]

8両編成
8800形:ダブルデッカー
8550形:プレミアムカー
← (京都)三条・出町柳
(大阪)淀屋橋・中之島 →

形式 8000形 8100形 8500形 8800形 8750形 8550形 8150形 8050形 リニューアル 車内灯・方向幕LED化
区分 Mc1 M2 T2 TD T3 T M1 Mc2
車両番号 8001 8101 8501 8801 8751 8551 8151 8051 2011年2月
8002 8102 8502 8802 8752 8552 8152 8052 2012年8月
8003 8103 8503 8803 8753 8553 8153 8053 2012年11月
8004 8104 8504 8804 8754 8554 8154 8054 2010年7月 2020年11月
8005 8105 8505 8805 8755 8555 8155 8055 2012年5月
8006 8106 8506 8806 8756 8556 8156 8056 2011年10月 2018年3月
8007 8107 8507 8807 8757 8557 8157 8057 2010年12月
8008 8108 8508 8808 8758 8558 8158 8058 2011年5月 2018年11月
8009 8109 8509 8809 8759 8559 8159 8059 2012年1月
8010 8110 8510 8810 8760 8560 8160 8060 2010年3月 2019年12月

組成変更された編成[編集]

  • 2021年2月現在
4両編成
← 私市・宇治
枚方市・中書島 →

形式 13020形 13520形 13570形 13070形 備考
区分 Mc T T Mc
車両番号 13023 13523 13573 13073 中間車3両を抜いて4連化
8両編成
← (京都)三条・出町柳
(大阪)淀屋橋・中之島 →

形式 13020形 13520形 13720形 13770形 13170形 13570形 13770形 13070形 備考
区分 Mc T T T M T T Mc
車両番号 13024 13524 13724 13773 13174 13574 13774 13074 13023Fの中間車1両を組み込み8連化
半端車
形式 13720形 13170形 備考
区分 T M
車両番号 13723 13173 13023Fを4連化した際に発生

京阪13000系[編集]

京阪13000系電車
特急の運用についた13024F
基本情報
運用者 京阪電気鉄道
製造所 川崎重工業
製造年 2012年 -
製造数 101両
(2021年4月1日現在[1]
運用開始 2012年4月14日
主要諸元
編成 4両編成(0番台)
7両/8両編成(20番台)
6両編成(30番台)
軌間 1,435 mm
電気方式 直流1500 V
最高運転速度 110 km/h
設計最高速度 120 km/h
起動加速度 2.8 km/h/s
減速度(常用) 4.0 km/h/s
減速度(非常) 4.3 km/h/s
編成定員 530人(4両)
804人(6両)
941人(7両)
1078人(8両)
車両定員 先頭車128人
中間車137人
自重 Mc:36.0 t, 36.5 t
M: 34.5 t
T:25.5 t - 28.5 t
全長 先頭車 18,900 mm
中間車 18,700 mm
全幅 2,792 mm
全高 先頭車 4,195 mm
中間車 4,116 mm
車体 アルミ合金(efACE
台車 電動車:川崎重工業KW-77D 軸梁式ダイレクトマウント式空気ばね台車
付随車:住友金属工業FS577 モノリンク式ダイレクトマウント空気ばね台車
主電動機 かご形三相誘導電動機
TDK6151-C
主電動機出力 200 kW
駆動方式 TD平行カルダン駆動方式[2]
歯車比 6.07
制御方式 IGBT素子VVVFインバータ制御
制御装置 東洋電機製造
RG6004-A-M
保安装置 K-ATS
備考 軌条塗油装置(曲線検知、シーケンサ制御・13501号車のみ)・ホーム検知装置・運転状況記憶装置・自動放送装置・転落防止放送装置を搭載
都市型ワンマン運転に対応
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京阪13000系電車(けいはん13000けいでんしゃ)は、2012年平成24年)から京阪電気鉄道(京阪)が導入している通勤形電車[3]である。また、5次車の導入により京阪電鉄で最多両数の系列となる。

2012年以降、宇治線交野線向けの4両編成が投入され、2014年からは京阪本線鴨東線中之島線向けの7両編成も投入された。さらに2021年からは6両編成も投入された。本記事では、出町柳宇治私市方先頭車の車両番号+F(Formation=編成の略)を編成名として表記する。

概要[編集]

本系列は、京阪線の通勤車として運用されている2200系2600系0番台5000系の置き換えを目的に、2012年から川崎重工業で製造、投入されている[3]2002年および2006年に導入された10000系ならびに2008年に導入された2代目3000系をベースに開発された。京阪電鉄で導入される新造車は2代目3000系以来、4年ぶりとなる。

アルミ合金製の車体とVVVFインバータ制御の採用により、2600系との比較で約35 %消費電力削減が、また、2600系20両を代替することにより、運転用全体で約1 %消費電力の削減が実現する見込みである(20両で年間約60万立方メートルCO2排出を削減)。

製造[編集]

1次車[編集]

2012年3月12日から14日にかけて寝屋川車庫に13001Fが搬入され[4][5]、3月26日より試運転が実施された[6]4月14日中之島駅宇治行き臨時列車で営業運転を開始した[7][8]ワンマン運転にも対応しており、交野線においては運用開始当初よりワンマン運転を実施[9]し、宇治線でも2013年6月1日よりワンマン運転が開始された[10]。同年7月までに、13005Fまでの4両編成5本が落成した[11]

2次車[編集]

2013年度以降も旧型車両の置き換えとして増備されることとなって[12]、2014年3月には第6編成目となる13006F(4両編成)が落成した[13]。続いて4月には20番台の車両番号を付された本線用の7両編成の13021Fが落成し[13]、同年5月末より京阪本線中之島線鴨東線で営業運転を開始した[14]。続いて、同年7月末には13022Fも導入された[15]。本線用の7両編成の通勤車は1995年の7200系以来、19年ぶりの導入である[注 1]。2次車からは前照灯および室内照明灯にLEDを採用し、更なる消費電力削減を図っている[16]

3次車[編集]

2016年7月に、4両編成では第7編成(7両編成を含めると第9編成)となる3次車の13007Fが製造された。ドアの開閉の音がより静かになり、LED式室内照明灯の形式変更、座席下の機器改良がされた。続いて、同年8月には本線用の7両編成では第3編成となる13023F、同年9月には7両編成では第4編成となる13024Fが竣工している[17]。さらに、同年度中に7両編成では第5編成となる13025Fも竣工している[18]

4次車[編集]

2018年度には7両編成2本の計14両が製造され、4月18日付けで13026Fが、5月22日付けで13027Fが落成した[13]。この2編成の製造は2018年6月15日に京阪が発表した2018年度鉄道事業設備投資計画に含まれている[19]

5次車[編集]

2021年度はさらに6両編成6本[20]の計36両を新造した。5次車からは扉上部に戸挟み検知装置が新設され、車内には防犯カメラ(1両あたり3カ所)や、扉上部に広告用デジタルサイネージ(1両あたり3カ所)が設置される[21]。広告用デジタルサイネージについては20番台の編成にも2022年までに設置予定である。また、本系列では初のシングルアーム型パンタグラフか採用された。2021年度中に京橋駅に設置予定のホームドアに扉の位置が合わない5000系の置き換えを目的とし、9月頃までに完了する予定である[22][23]。 6両編成には30番台の車両番号が付与された[24]

車体[編集]

車体は大型中空押出材によるセミダブルスキン構体を採用したアルミ合金製で、一部摩擦攪拌接合を用いた箇所がある。台車はダイレクトマウント式空気ばね台車を採用している。また、前面強度の向上やオフセット衝突への対策など、車体強度の向上も行われている[3]

外観は、2代目3000系で採用された「風流の今様」のデザインコンセプトを継承する。京阪電鉄の一般車として、製造当初から新塗装(シティ・コミューター、)を纏っているのは本系列が初である[注 2]

エクステリアデザインとして、「風流の今様」を具現化するモチーフとしての「スラッシュ・ムーン」という円弧形状に加え、コーナーにエッジを持たせた「ウェッジシェイプ」というテーマを導入し、通勤車らしい軽快感を演出する[3]

13000系は柔軟な組成変更に対応できる構造となっている。第1 - 第7編成は他の編成と併結可能な仕様となっており、奇数編成の淀屋橋方先頭車と偶数編成の出町柳方先頭車は車体正面裾部とスカートに切り欠きがあるほか、併結時に先頭部に幌座・幌を取り付けることで車内の通り抜けも可能となる[25]

内装[編集]

インテリアデザインには、外観との調和を考慮して「京都らしさ」をイメージした墨色を取り入れ[26]、京都の石畳をイメージした床面のほか、つり革ストラップ、座席の背ずり、袖仕切りを墨色、つり革の握りと座布団を萌黄色とし、背ずりの円弧模様や袖仕切りの縁に橙色を配し、アクセントとしている。座席構造はロングシートで、1人あたりの座席幅470 mmバケットシートが採用されている[3]

自動音量調整機能つき自動放送装置を搭載しており、特急・通勤快急・快速急行運用においては日本語英語アナウンスを実施(現在はタブレット端末により全列車で多言語放送可能)。また、バリアフリー対応として車椅子スペース転落防止外ほろ誘導鈴、扉開閉予告灯が設置され、荷棚の高さは従来車両よりも20 mm低い1,750 mm、優先座席部は従来より50 mm低い1,720 mmとしている。さらに、京阪の車両では初めて弱視利用者向けに配慮して客用扉の端部と出入口の足元にオレンジ色のラインが配されている[26]。なお、客室照明蛍光灯カバーが10000系10004F以降同様に省略されている。

安全性向上のため、万一の事故時や急ブレーキ時に、乗客同士や車内設備との衝突で怪我をすることを防ぐよう、握り棒手摺)の増設と座席端部の袖仕切が大型化されている[3]

サービス向上として、除湿機能を備えた全自動空調装置LCD車内案内表示器も設置される[3][注 3]。また、腰掛は足元の空間を広げるために京阪では初めて片持ち式を採用した。車端部のみは情報関係などの機器を収納するため、従来の脚台式となっている。

車内妻面に掲出されている車両番号・落成年・「Kawasaki」ロゴ・禁煙ピクトグラムは、2代目3000系や8000系更新車同様、すべて1枚のステッカーにまとめられているが、号車番号は省略されている。

2014年に製造された13006編成・13021編成以降は従来の戸閉予告ブザーに加えて、2打式ドアチャイム(JR西日本の通勤・近郊・特急形電車と同一の音)が追加[16]、室内灯はすべて蛍光灯型LED照明に変更され、その消費電力は従来の半分以下に削減されている[27]

また、2021年1月22日から順次デジタルサイネージ用18.5インチフルHD対応LCDが設置される(但し、0番台を除く。)[28]

機器[編集]

台車は、電動車には川崎重工製、付随車には住友金属工業(現・新日鐵住金→日本製鉄)製の空気ばね台車が採用されている。

制御装置には、2代目3000系車両と同型の2レベルVVVFインバータ(IGBT素子)装置が採用されている。

4次車までは他車両の廃車時に発生した物を流用した下枠交差型パンタグラフ(架線との摩擦摺動により発生する走行騒音を低減させるためのCFRP製のパンホーンが追加で搭載された)だったが、5次車においては新造品のシングルアーム型パンタグラフが採用されている。

自動列車停止装置(ATS)については、京阪は2020年度末までに現行の京阪型速度照査ATSから多情報連続制御式ATS「K-ATS」に更新する予定のため、ATS車載器は、現行型の機能も備えた新型の装置が搭載されている[29]

2017年よりヘッドライトのLED化が行われており、現在では全編成のLED化が完了した。2次車以降は登場時よりLEDだが、13021Fについては前照灯がシールドビームで試運転されていたことがある。

運用[編集]

現在、4両編成(0番台と一部の20番台)は宇治線・交野線で、6両編成(30番台)、7両・8両編成(20番台)は京阪本線・鴨東線・中之島線で運用されている。

2012年4月14日に第1編成(13001F)が運用開始し、同年7月13日には4両編成5本がそろい、2600系4両編成は宇治線の定期運用から離脱した[30]

2013年6月1日から宇治線でワンマン運転が開始されたことにより、13000系は10000系と共通運用となったため、交野線にも入線する。支線運用時は種別及び行先は自動更新される。

2014年3月末より2次車の13006Fが運用を開始し、更に同年5月30日より本線用の13021F(7両編成)が運用を開始した。7両編成の20番台は全編成が中間車3両を外した4両編成で運用可能であり、またそれを考慮して本線用でありながらワンマン運転機能を有していることから、2015年7月23日には13021Fが宇治線で、翌24日には交野線で0番台と同様の4両編成として運用された[31]。以降も20番台が4両に短縮され、宇治線・交野線で運用されることがある。

なお、2600系2623F(4両編成)が2015年7月をもって廃車となり、宇治線・交野線での使用車両は基本的に10000系と13000系の2形式に統一された。

7両編成のため原則特急運用に充当されることはないが、2017年頃から行楽シーズンの臨時列車で7両編成の臨時特急が運転されることがあり、この臨時特急には本系列が積極的に充当されている。また8000系が2016年から2017年にかけて中間車1両の「プレミアムカー」への改造のため7両編成で運用されていた時期には、8000系の運用の状況によって13000系7両編成が定期運用の特急に代走で運用されることがあった。

2017年以降、7両編成の内1両が他の7両編成の中間に組み込まれ、8両編成が組成されるケースが幾度か発生している[32]。中間車1両を抜いた残りの6両は2両を半端車とした上で4両編成として運用されることが多い。8両編成となった編成は6000系9000系9005Fと共通運用するため、特急や深夜急行など7両編成では見られない種別での運用も見られる。

編成表[編集]

基準組成[編集]

2021年4月1日現在[1]

4両編成
← 私市・宇治
枚方市・中書島 →

形式 13000形 13500形 13650形 13050形 竣工
区分 Mc T T Mc
車両番号 13001 13501 13651 13051 2012年3月26日
13002 13502 13652 13052 2012年5月25日
13003 13503 13653 13053 2012年6月8日
13004 13504 13654 13054 2012年6月26日
13005 13505 13655 13055 2012年7月10日
13006 13506 13656 13056 2014年3月8日
13007 13507 13657 13057 2016年7月11日
6両編成
← (京都)三条・出町柳
(大阪)淀屋橋・中之島 →

形式 13030形 13530形 13730形 13180形 13580形 13080形 竣工
区分 Mc T T M T Mc
車両番号 13031 13531 13731 13181 13581 13081 2021年1月19日
13032 13532 13732 13182 13582 13082 2021年2月10日
13033 13533 13733 13183 13583 13083 2021年3月4日
13034 13534 13734 13184 13584 13084 2021年3月15日
7両編成
← (京都)三条・出町柳
(大阪)淀屋橋・中之島 →

形式 13020形 13520形 13720形 13170形 13570形 13770形 13070形 竣工
区分 Mc T T M T T Mc
車両番号 13021 13521 13721 13171 13571 13771 13071 2014年4月23日
13022 13522 13722 13172 13572 13772 13072 2014年7月24日
13023 13523 13723 13173 13573 13773 13073 2016年8月25日
13024 13524 13724 13174 13574 13774 13074 2016年9月20日
13025 13525 13725 13175 13575 13775 13075 2017年3月28日
13026 13526 13726 13176 13576 13776 13076 2018年4月18日
13027 13527 13727 13177 13577 13777 13077 2018年5月22日

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ その間、製造された10000系は交野線、宇治線の支線向けの4両編成、9000系と2代目3000系は、特急・快速急行などの優等列車を運用の主体とする8両編成で導入された。後に9000系と10000系は一部の編成が7両編成化された。
  2. ^ 2代目3000系(と白)は現在は主に特急快速急行など優等列車を重点に運用されているため、純然たる一般車としては当系列が初となる。
  3. ^ 京阪の車両では2代目3000系、8000系に続き3系列目の設置となる。

出典[編集]

  1. ^ a b ジェー・アール・アール 『私鉄車両編成表2021』 交通新聞社、2021年、145頁。
  2. ^ SUBWAY” (PDF). 一般社団法人日本地下鉄協会. 日本地下鉄協会. p. 42 (2012年5月). 2021年5月18日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g 環境への配慮、バリアフリー対応、安全性向上を高次元で実現した新型通勤車 新型車両13000系20両を新造します。 (PDF, 88.6 KiB) - 京阪電気鉄道 2011年12月12日
  4. ^ 京阪13000系が寝屋川車庫に搬入される|鉄道ニュース|2012年3月13日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン・railf.jp. 2020年9月4日閲覧。
  5. ^ 京阪13000系第1編成の搬入が終了|鉄道ニュース|2012年3月15日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン・railf.jp. 2020年9月4日閲覧。
  6. ^ 京阪13000系が試運転|鉄道ニュース|2012年3月27日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン・railf.jp. 2020年9月4日閲覧。
  7. ^ 京阪電車13000系デビュー! オープニングイベントを開催”. 京阪電気鉄道. 2012年4月14日閲覧。
  8. ^ 京阪13000系が営業運転を開始|鉄道ニュース|2012年4月15日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン・railf.jp. 2020年9月4日閲覧。
  9. ^ 京阪13000系,交野線で営業運転開始|鉄道ニュース|2012年6月10日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン・railf.jp. 2020年9月4日閲覧。
  10. ^ 京阪宇治線でワンマン運転開始|鉄道ニュース|2013年6月2日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン・railf.jp. 2020年9月4日閲覧。
  11. ^ ジェー・アール・アール『私鉄車両編成表2016』交通新聞社、2016年、137頁。
  12. ^ 平成25年度 鉄道設備投資計画について 〜安全性、利便性向上などに総額約73億円を投資〜” (PDF). 京阪電気鉄道 (2013年6月28日). 2017年8月8日閲覧。
  13. ^ a b c ジェー・アール・アール 『私鉄車両編成表2019』 交通新聞社、2019年、139頁。
  14. ^ 京阪13000系が本線での営業運転を開始|鉄道ニュース|2014年5月31日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン・railf.jp. 2020年9月4日閲覧。
  15. ^ 【京阪】13022Fが試運転」ネコ・パブリッシング「RMニュース」2014年8月4日
  16. ^ a b 環境への配慮、バリアフリー対応、安全性向上を高次元で実現した通勤車 13000系車両がいよいよ本線で営業運転を開始!” (PDF). 京阪電気鉄道 (2014年5月28日). 2017年8月8日閲覧。
  17. ^ 「私鉄車両のうごき」『鉄道ダイヤ情報』2017年1月号 No.393、交通新聞社、2016年、126頁。
  18. ^ 京阪13000系13025編成が試運転|鉄道ニュース|2017年3月29日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン・railf.jp. 2020年9月4日閲覧。
  19. ^ 2018年度 鉄道事業設備投資計画 (PDF)
  20. ^ “消える京阪の5扉車…13000系による5000系置換えが6月頃に完了へ”. response. (2021年1月27日). https://response.jp/article/2021/01/27/342567.html 2021年2月11日閲覧。 
  21. ^ “13000系5次車順次導入、新型ATSは京阪線全線へ……京阪電鉄の「安全安心」目指す施策・サービス展開”. 鉄道チャンネル. (2021年1月27日). https://tetsudo-ch.com/11138886.html 2021年4月17日閲覧。 
  22. ^ 第98回株主総会収集ご通知 (PDF)
  23. ^ "「安全安心」のさらなる向上を目指した施策・サービスを展開します" (PDF) (Press release). 京阪電気鉄道. 27 January 2021. 2021年2月6日閲覧
  24. ^ 『鉄道ジャーナル』2021年4月号 - 鉄道ジャーナル社 通巻654号 pp.86,87
  25. ^ 清水祥史 『京阪電車』 JTBパブリッシング、2017年、144頁。
  26. ^ a b 京阪電鉄が新型車両導入へ - MSN産経ニュース 2011年12月12日
  27. ^ 京阪電鉄駅置広報誌「K PRESS」2014年7月号16面『くらしのなかの京阪』
  28. ^ 京阪電車車内に広告用デジタルサイネージを搭載します 京阪電気鉄道 (2021年1月18日)
  29. ^ 『鉄道ファン』2012年6月号 新車ガイド3「京阪電気鉄道13000系」より
  30. ^ 株)エリエイ 月刊「とれいん」2012年9月号143頁投稿記事『2600系が宇治線から引退』より
  31. ^ 株)エリエイ 月刊「とれいん」2014年9月号147頁投稿記事『13000系が4両編成で運転』より
  32. ^ 京阪13000系13024編成が8連に|鉄道ニュース|2017年7月20日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン・railf.jp. 2020年9月4日閲覧。

参考文献[編集]

  • 京阪電気鉄道(株)車両部技術課「京阪電気鉄道13000系電車」、『鉄道ジャーナル』2012年5月号(通巻547号)、鉄道ジャーナル社、 pp. 90 - 92。
  • 『鉄道ファン』
    • 2012年6月号(通巻614号)「新車ガイド3」京阪電気鉄道13000系電車。
    • 2016年11月号(通巻667号) 私鉄通勤形電車シリーズ化と個性、pp.44 - 45。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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京阪13000系
(30番台導入後)
[編集]

4両編成
← 私市・宇治
枚方市・中書島 →

形式 13000形 13500形 13650形 13050形 竣工
区分 Mc T T Mc
車両番号 13001 13501 13651 13051 2012年3月26日
13002 13502 13652 13052 2012年5月25日
13003 13503 13653 13053 2012年6月8日
13004 13504 13654 13054 2012年6月26日
13005 13505 13655 13055 2012年7月10日
13006 13506 13656 13056 2014年3月8日
13007 13507 13657 13057 2016年7月11日
6両編成
← (京都)三条・出町柳
(大阪)淀屋橋・中之島 →

形式 13030形 13530形 13730形 13180形 13580形 13080形 竣工
区分 Mc T T M T Mc
車両番号 13031 13531 13731 13181 13581 13081 2021年12月
13032 13532 13732 13182 13582 13082 2021年
13033 13533 13733 13183 13583 13083 2021年
13034 13534 13734 13184 13584 13084 2021年
13035 13535 13735 13185 13585 13085 2021年
13036 13536 13736 13186 13586 13086 2021年
7両編成
← (京都)三条・出町柳
(大阪)淀屋橋・中之島 →

形式 13020形 13520形 13720形 13170形 13570形 13770形 13070形 竣工
区分 Mc T T M T T Mc
車両番号 13021 13521 13721 13171 13571 13771 13071 2014年4月23日
13022 13522 13722 13172 13572 13772 13072 2014年7月24日
13023 13523 13723 13173 13573 13773 13073 2016年8月25日
13024 13524 13724 13174 13574 13774 13074 2016年9月20日
13025 13525 13725 13175 13575 13775 13075 2017年3月28日
13026 13526 13726 13176 13576 13776 13076 2018年4月18日
13027 13527 13727 13177 13577 13777 13077 2018年5月22日

京阪13000系
(30番台7連化後)
[編集]

4両編成
← 私市・宇治
枚方市・中書島 →

形式 13000形 13500形 13650形 13050形 竣工
区分 Mc T T Mc
車両番号 13001 13501 13651 13051 2012年3月26日
13002 13502 13652 13052 2012年5月25日
13003 13503 13653 13053 2012年6月8日
13004 13504 13654 13054 2012年6月26日
13005 13505 13655 13055 2012年7月10日
13006 13506 13656 13056 2014年3月8日
13007 13507 13657 13057 2016年7月11日
7両編成
← (京都)三条・出町柳
(大阪)淀屋橋・中之島 →

形式 13020形 13520形 13720形 13170形 13570形 13770形 13070形 竣工
区分 Mc T T M T T Mc
車両番号 13021 13521 13721 13171 13571 13771 13071 2014年4月23日
13022 13522 13722 13172 13572 13772 13072 2014年7月24日
13023 13523 13723 13173 13573 13773 13073 2016年8月25日
13024 13524 13724 13174 13574 13774 13074 2016年9月20日
13025 13525 13725 13175 13575 13775 13075 2017年3月28日
13026 13526 13726 13176 13576 13776 13076 2018年4月18日
13027 13527 13727 13177 13577 13777 13077 2018年5月22日
13031 13531 13731 13181 13581 13781 13081 2020年12月
13032 13532 13732 13182 13582 13782 13082 2021年
13033 13533 13733 13183 13583 13783 13083 2021年
13034 13534 13734 13184 13584 13784 13084 2021年
13035 13535 13735 13185 13585 13785 13085 2021年
13036 13536 13736 13186 13586 13786 13086 2021年

京阪13000系 30番代[編集]

6両編成
← (京都)三条・出町柳
(大阪)淀屋橋・中之島 →

形式 13030形 13530形 13730形 13180形 13580形 13080形 竣工
区分 Mc T T M T Mc
車両番号 13031 13531 13731 13181 13581 13081 2021年12月

京阪7200系[編集]

7両編成
← (京都)三条・出町柳
(大阪)淀屋橋・中之島 →
形式 7200形 7700形 7900形 7350形 7750形 7850形 7250形 竣工 7連化
区分 Mc T T M T T Mc
車両番号 7201 7701 7901 7351 7751 7851 7251 1995年2月 2015年2月
7202 7702 7902 7352 7752 7852 7252 1995年3月 2016年11月
7203 7703 7903 7353 7753 7853 7253 1995年12月 運用開始時から7連


京阪7000系[編集]

← (京都)三条・出町柳
(大阪)淀屋橋・中之島 →

形式 7000形 7500形 7600形 7150形 7650形 7550形 7050形 備考
区分 Mc T T M T T Mc
車両番号 7001 7501 7601 7151 7651 7551 7051
7002 7502 7602 7152 7652 7552 7052
7003 7503 7603 7153 7653 7553 7053
形式 7000形 7500形 7100形 7600形 7550形 7650形 7050形 備考
区分 Mc T M T T T Mc
車両番号 7004 7504 7104 7604 7554 7654 7054


7両編成
← (京都)三条・出町柳
(大阪)淀屋橋・中之島 →

形式 9000形 9500形 9700形 9150形 9550形 9650形 9050形 ロングシート化改造 備考
区分 Mc T T M T T Mc
車両番号 9001 9501 9701 9151 9551 9651 9051 2009年3月
9002 9502 9702 9152 9552 9652 9052 2009年7月
9003 9503 9703 9153 9553 9653 9053 2010年1月
9004 9504 9704 9154 9554 9654 9054 2009年9月
8両編成
← (京都)三条・出町柳
(大阪)淀屋橋・中之島 →

形式 9000形 9500形 9600形 9100形 9150形 9550形 9650形 9050形 ロングシート化改造 備考
区分 Mc T T M M T T Mc
車両番号 9005 9505 9605 9105 9155 9555 9655 9055 2008年12月
4両編成
← 私市・宇治
枚方市・中書島 →

形式 10000形 10500形 10650形 10050形 備考
区分 Mc T T Mc
車両番号 10003 10503 10653 10053
10004 10504 10654 10054
10005 10505 10655 10055
10006 10506 10656 10056
7両編成
← (京都)三条・出町柳
(大阪)淀屋橋・中之島 →

形式 10000形 10500形 10700形 10100形 10750形 10550形 10050形 7連化
区分 Mc T T M T T Mc
車両番号 10001 10501 10701 10101 10751 10551 10051 2016年2月
10002 10502 10702 10102 10752 10552 10052 2017年4月

京阪1000系[編集]

← (京都)三条・出町柳
(大阪)淀屋橋・中之島 →

形式 1500形 1100形 1200形 1650形 1150形 1250形 1550形 車体更新 車体更新
区分 Tc M M T M M Tc 京都側3両 大阪側4両
車両番号 1501 1101 1201 1651 1151 1251 1551 1995年5月 1996年4月
1502 1102 1202 1652 1152 1252 1552 1994年9月 1995年1月
1503 1103 1203 1653 1153 1253 1553 1993年10月 1994年3月
1504 1104 1204 1654 1154 1254 1554 1991年8月 1991年11月
1505 1105 1205 1655 1155 1255 1555 1992年2月 1992年7月
1506 1106 1206 1656 1156 1256 1556 1992年11月 1993年3月

京阪6000系[編集]

8両編成
← (京都)三条・出町柳
(大阪)淀屋橋・中之島 →
形式 6000形 6100形 6600形 6500形 6750形 6550形 6150形 6050形 リニューアル
区分 Mc M T T T T M Mc
車両番号 6001 6101 6601 6501 6751 6551 6151 6051 2019年4月26日
6002 6102 6602 6502 6752 6552 6152 6052
6003 6103 6603 6503 6753 6553 6153 6053 2019年10月31日
6004 6104 6604 6504 6754 6554 6154 6054 2020年4月29日
6005 6105 6605 6505 6755 6555 6155 6055 2021年1月20日
6006 6106 6606 6506 6756 6556 6156 6056 2018年9月18日
6007 6107 6607 6507 6757 6557 6157 6057 2015年3月9日
6008 6108 6608 6508 6758 6558 6158 6058 2015年12月18日
6009 6109 6609 6509 6759 6559 6159 6059 2016年9月1日
6010 6110 6610 6510 6760 6560 6160 6060 2018年4月13日
6011 6111 6611 6511 6761 6561 6161 6061 2014年8月8日
6012 6112 6612 6512 6762 6562 6162 6062
6013 6113 6613 6513 6763 6563 6163 6063
6014 6114 6614 6514 6764 6564 6164 6064

京阪2200系[編集]

← (京都)出町柳
(大阪)淀屋橋・中之島 →
形式 2200形 2300形 2350形 2350形 2300形 2300形 2250形 備考
区分 Mc M T T M M Tc
車両番号 2209 2306 2353 2371 2334 2316 2259
2210 2304 2354 2378 2336 2325 2264
2211 2305 2355 2369 2331 2303 2261
2216 2310 2356 2377 2340 2314 2262
2217 2307 2375 2357 2338 2322 2263 抵抗制御
2225 2323 2365 2366 2332 2324 2275 抵抗制御
2226 2326 2368 2367 2327 2328 2276

京阪2400系[編集]

← 出町柳
淀屋橋・中之島 →

形式 2450形 2500形 2500形 2550形 2500形 2500形 2450形 竣工 備考
区分 Tc M M T M M Tc
車両番号 2451 2511 2521 2551 2531 2541 2461 1969年11月
2452 2512 2522 2552 2532 2542 2462 1969年12月
2453 2513 2523 2553 2533 2543 2463 1969年12月
2454 2514 2524 2554 2534 2544 2464 1970年9月
2455 2515 2525 2555 2535 2545 2465 1970年9月
2456 2516 2526 2556 2536 2546 2466 1970年10月

京阪2600系[編集]

0番台
← 出町柳・私市・宇治
淀屋橋・中之島 →

形式 2600形 2700形 2900形 2700形 2800形 2700形 2800形 備考
区分 Mc M T M Tc M Tc
車両番号 2601 2701 2801 2718 2818 2619 2819
形式 2600形 2900形 2700形 2700形 2800形 2700形 2800形 備考
区分 Mc T M M Tc M Tc
車両番号 2609 2919 2719 2709 2809 2625 2825
形式 2600形 2900形 2600形 2900形 2700形 2700形 2800形 備考
区分 Mc T Mc T M M Tc
車両番号 2624 2924 2614 2914 2603 2703 2803 2924は元2200系
30番台
←出町柳・私市・宇治                     淀屋橋・中之島→
形式 2600形 2900形 2700形 2900形 2700形 2700形 2800形 備考
区分 Mc T M T M M Tc
車両番号 2631 2941 2741 2951 2751 2731 2831
2632 2942 2752 2952 2742 2732 2832
2633 2943 2743 2953 2753 2733 2833
2634 2944 2744 2954 2754 2734 2834

京阪5000系[編集]

← 出町柳・私市・宇治
淀屋橋・中之島 →
形式 5550形 5150形 5250形 5650形 5100形 5200形 5600形 廃車 備考
区分 Tc M M T M M Tc
車両番号 5551 5151 5251 5651 5101 5201 5601
5552 5152 5252 5652 5102 5202 5602 2018年9月
5553 5153 5253 5653 5103 5203 5603
5554 5154 5254 5654 5104 5204 5604 2018年9月 5554は2代目
5555 5155 5255 5655 5105 5205 5605
5556 5156 5256 5656 5106 5206 5606
5557 5157 5257 5657 5107 5207 5607 2016年6月

京阪800系[編集]

←太秦天神川         びわ湖浜大津→ 竣工 新塗装化
800(Mc) 850(M) 850(M) 800(Mc)
801 851 852 802 1997年10月12日 2020年7月
803 853 854 804
805 855 856 806 2020年1月
807 857 858 808 2018年8月
809 859 860 810 2019年6月
811 861 862 812 2018年1月
813 863 864 814 2019年2月
815 865 866 816 2017年8月

京阪線 停車駅[編集]

快速特急「洛楽」
Rapid Limited Exp.‘‘RAKURAKU’’
[編集]

淀屋橋・北浜・天満橋・京橋・七条・祇園四条・三条・出町柳
Yodoyabashi, Kitahama, Temmabashi, Kyobashi, Shichijo, Gion-shijo, Sanjo, Demachiyanagi

特急
Limited Exp.
[編集]

淀屋橋・北浜・天満橋・京橋・枚方市・樟葉・中書島・丹波橋・七条・祇園四条・三条・出町柳
Yodoyabashi, Kitahama, Temmabashi, Kyobashi, Hirakatashi, Kuzuha, Chushojima, Tambabashi, Shichijo, Gion-shijo, Sanjo, Demachiyanagi

ライナー
ーLinerー
[編集]

通勤快急
Commuter Rapid Exp.
[編集]

快速急行
Rapid Exp.
[編集]

深夜急行
Midnight Exp.
[編集]

急行
Express
[編集]

通勤準急
Commuter Sub-exp.
[編集]

準急
Sub-exp.
[編集]

区間急行
Semi-exp.
[編集]

普通
Local
[編集]

投入の経緯[編集]

2008年10月19日の中之島線開業にあわせて、同線に直通する快速急行に使用する車両として[1]川崎重工業で8両編成6本(48両)が製造された。

2007年平成19年)4月11日に車両の新造が発表され、2008年4月15日に形式・塗装・車内などの詳細が発表された。同年6月から9月にかけて3001F - 3006Fの6本が落成し[注 1]、中之島線が開業した10月19日に営業運転が開始された。

車両デザインはGKデザイン総研広島が担当した。車両全体のデザインコンセプトは、文化・風情の香りに現代的感覚を融合させた「風流今様」であるため、先頭車の前面は「花鳥風月」をイメージした円弧状になっている。また、車内にも円弧状のデザインを採り入れている。

2020年から2021年にかけて、本形式へのプレミアムカー導入に伴い、さらに6両が製造された(後述)。

車体・機器[編集]

構体は6000系以降の京阪標準の中空大型押出し形材を用いたアルミニウム合金製のダブルスキン構造である、川崎重工業efACE構体を初めて採用しており、一部においては接合に摩擦攪拌接合を用いている箇所がある。京阪線の両開き扉車としては1650型以来の戸袋窓が本系列で設けられた。

車体塗色は上半分がエレガント・ブルー、下半分がアーバン・ホワイト□、帯がスマート・シルバーで、水都大阪とともにのれんや伝統と格式をイメージさせる紺色に白と銀色を加えることで、都市のきらめきや石庭における川の流れを感じさせるものになった。

種別・行先表示器は京阪の車両で初めてフルカラーLED式が採用された[注 2][注 3]ほか、京阪線系統の車両で初めてシングルアーム式パンタグラフ(PT7163-A)を採用した[注 4]

冷房装置は能力24.2kW(21,000kcal/h)の集約分散式を屋根上に2基搭載している。

主回路は10000系と同一の東洋電機製造IGBT素子2レベルVVVFインバータ制御であり、起動加速度も10000系と同一の2.8km/h/sである。8両編成時の電動車 (M)と付随車(T)の構成(MT比)は3M5Tである。

先頭車には車輪の空転を防ぐ増粘着材噴射装置[注 5] ・運転状況記録装置・ホーム検知装置が設置されている。

ヘッドライトは当初は全編成がシールドビームであったが、2016年までに全編成とも13000系と同じタイプのLEDに変更された。

2017年には全編成の正面デザインに変更が加えられた。正面貫通扉部分のガラスが下方に拡大され、液晶ディスプレイと装飾灯が新設された。これに伴い正面中央の貫通扉部分にあった車両番号が正面から見て貫通扉の左横に、KEIHANロゴが右横にそれぞれ移設されている。最初に改造が実施された3003Fは同年8月4日から営業運転に入っている[4]

同年9月15日までに6編成すべての正面デザインの変更が完了したことで翌日の9月16日に貫通扉部分に設置された液晶ディスプレイ及び左右の前面窓の下部に設置された装飾灯の使用が開始された。液晶ディスプレイには特急運用時に京阪特急伝統の鳩マークのアニメーションを、快速特急「洛楽」運用時に「洛楽」のアニメーションがそれぞれ表示され、装飾灯は快速特急「洛楽」運用時に点灯される。これに伴い、液晶ディスプレイと装飾灯の使用開始前まで快速特急「洛楽」運用時に掲出されていた「洛楽」のヘッドマークの掲出はとりやめられた[5][6][7][8][9]

2017年12月頃から快速特急の種別表示が「快速特急[洛楽]」になった。また、行先表示が、上り(出町柳方面行き)列車において大阪府内走行中は「三条」「出町柳」がそれぞれ「[京都]三条」「[京都]出町柳」に、下り(淀屋橋方面行き)列車において京都府内走行中は、「淀屋橋」「中之島」がそれぞれ「[大阪]淀屋橋」「[大阪]中之島」となるように変更された[注 6]

2019年7月21日から8月12日までの期間限定で、液晶ディスプレイの使用時には通常の鳩マークおよび「洛楽」表示に花火のアニメーションが加えられていた[10][11]

内装[編集]

3000系車内。座席は横1列+2列配置

座席は、ラッシュ時の立席スペース確保と閑散時の京阪間直通客を中心とした着席サービスを両立させるために、客用ドア間は横2+1配列転換クロスシート[注 7]、車端部はロングシート、運転席後部は横2+2配列転換クロスシートが採用されている。また、座席の表地には東レ製のスエード調マイクロファイバー素材「エクセーヌ」を鉄道車両として初採用したほか、転換クロスシート部にはタグも設置されている。

横2+1配列の採用により、クロスシート部分においても2+2配列の倍近い916.5mmの通路幅を確保し、立席スペースに余裕を持たせている。立席客のために吊り革も設置されており、座席においても1人あたりの座席幅が450mm(2人掛けクロスシート部分) - 470mm(ロングシート部分)と、従来の車両よりも拡大された。なお、客用ドア付近の吊り革は京阪独自の跳ね上げ式ではなく、他事業者の車両でも見られる一般的なものである。

車内案内表示装置として京阪の車両で初めて液晶ディスプレイ(LCD)を設置した。次駅案内やドアの開閉方向などを知らせるほか、朝日新聞社共同通信社提供のニュースも流れる。また、扉開閉予告灯も各客用ドアに1か所ずつ設置するほか、非常通報装置を併設した車椅子スペースも設置されている。客用ドアおよび貫通扉部分には、濃い木目調パネルが使われている。車両間の貫通扉はセンサー式の自動ドアで、8000系0番台同様に取っ手を握ると開く仕組みになっている。実際には、取っ手を握る位置に手を置くと、貫通扉柱に埋め込まれた装置から照射される光が遮られるため、機械が反応して扉が開く。

自動音量調整機能つき自動放送装置を搭載しており、快速特急「洛楽」・特急・快速急行・通勤快急のみ日本語と英語アナウンスを実施していたが、現在は、車掌が持つタブレット端末により、全運用で自動放送が可能。(従来の日本語・英語に加え、中国語・韓国語の放送にも対応。)[注 8]

クロスシート部分は扉横の座席を含む全ての座席が転換できる構造となっており、両中間部の乗降口は扉のすぐ近くには仕切り板がある。

天井は難燃基準改正に対応して冷房吹き出し口や蛍光灯カバーの材質が見直され、後者は樹脂に代わってグラスファイバーを採用した。

なお、2018年6月頃から車内灯をLEDに変更している。

車内妻面に掲出される車両番号・落成年次・製造メーカー(川崎重工業の英語略称「Kawasaki」)・禁煙ピクトグラム・号車番号表示は、東日本旅客鉄道(JR東日本)209系などと同様に、すべて1枚のシールにまとめている(これは当系列以降の新造車および8000系以降の更新車でも同様である)。

プレミアムカー[編集]

プレミアムカーの導入[編集]

2018年7月10日、京阪が8000系に連結している「プレミアムカー」を本形式にも展開する調整に入ったと、一部の報道機関が報じた[12]。8000系のプレミアムカーが好評を博し高い利用率が続いていたことから[13]、同年11月8日に導入が正式に発表された[14][注 9]。その後、2019年度設備投資計画において、3000系の「プレミアムカー」新造に着工すると発表し[15]、新たに12億円が投じられ[16]、2020年5月に、3000系のプレミアムカーを2021年1月から導入することを発表した[17][18]。形式は3850形となり、2020年12月から2021年1月に3851 - 3856の6両が製造された[19]

2021年1月31日のダイヤ変更から連結され、サービスを開始した[20]。なお、プレミアムカー連結で置き換えられた中間車については今後の活用方法等は未定としつつ、廃車の予定はないという[21]

プレミアムカーのブランドイメージである「金色の扉の先がプレミアム」を提供する車両として、基本的な機能とデザインコンセプトは8000系のプレミアムカーを踏襲しているが、一部の機能には変更点が加えられた[17]

車体[編集]

3000系 プレミアムカー

車体塗色は一般車にも用いられたエレガント・ブルーを基調に、特別車両としての存在感を示すため、扉周りや窓上、窓下の帯には金色を配した。扉は片側1扉で、片開き構造の8000系のプレミアムカーとは異なり、両開き構造となった。 また、側窓形状も統一され、全て固定窓となった。

側面の行先表示器は8000系プレミアムカーで採用されていたLED式から、AGCの開発による複層ガラスの層間に内蔵した「infoverre Windowシリーズ Barタイプ」を鉄道車両としては世界で初めて導入し省スペース化を図った[22]。「infoverre」は車内の案内表示器にも採用された。側面の行先表示器では列車発車前に扉が閉まるのに合わせて鳩マークが浮かび上がり、「PREMIUM CAR」の文字が表示されるアニメーションが流れる。

内装[編集]

基本的に8000系のプレミアムカーを踏襲しているが、いくつかの変更点がある[13][17]

  • 座席の前後間隔
    1,020 mmから20 mm拡大され1,040 mmとなった。
  • 座席と窓の位置
    8000系のプレミアムカーは既存車両の改造であるため座席と窓の位置が合致していないのに対し、本形式は新造されたことから合致している。
  • 座席クッション
  • 大型テーブルの設置席
    基本的に大型テーブルを使用することができるが、一部の座席には小型のテーブルである壁面テーブルまたはインアームテーブル、またはその両方が設置されていたが、構造を見直しこれらの座席にも大型テーブルを設置した(一部除く)。
  • 背もたれヒーター
    出町柳方の4席は構造上、開扉時に風が吹き込みやすいため、この4席のみ背もたれヒーターが設置され、腰掛けの袖仕切りにある操作スイッチで切り替えることができる。

運用[編集]

定期運用[編集]

中之島線開業直後、快速急行で運用される2代目3000系

プレミアムカー導入後は、淀屋橋駅 - 出町柳駅間の快速特急「洛楽」(平日のみ)・特急[注 10]で運用されている。「プレミアムカー」の営業を行う列車の内、本系列が使用される列車は駅または公式ホームページに掲出されている時刻表で明示されている。

導入当初は中之島線中之島駅 - 出町柳駅間の快速急行・通勤快急を主体に運用されており、早朝深夜の一部運用では特急・急行・準急・普通運用として淀屋橋駅 - 天満橋駅間にも入線していた。当時の2008年10月19日改定時点のダイヤでは、一部の特急列車[注 11]にも使用されたほか、平日の朝と夕ラッシュ時に区間急行[注 12]でも運用されていた。

2009年9月12日のダイヤ改定以後は、従来一般3扉車で運転されていた平日夜間の上り特急6本が新たに3000系の運用となった。これに伴い、従来3000系で運転されていた夜間の快速急行6往復12本が一般3扉車の運転に差し替えられ、21時台の快速急行については運転区間を樟葉駅までに短縮されている[注 13]。なお、下り特急での定期運用は設定されていなかった。また、区間急行は平日朝に2本運用されていた。

2011年5月28日のダイヤ改定からは昼間の快速急行が特急に変更されたため、昼間の特急でも運用されるようになり[23]、以後特急車の8000系を補完する役目を担う[24]。また、中之島線への入線は平日ラッシュ時のみになっている[注 14]。また、同改定以後は一部の平日朝ラッシュ時の特急にも運用されるようになったため、同時間帯の特急で女性専用車両が設定された。

2013年のダイヤ改定後、平日夕方ラッシュ時の中之島線への乗り入れが一旦廃止された。土・休日ダイヤにおいては、下りの快速急行が全て淀屋橋行きとなり、夜間に当系列の運用があった。

2016年3月19日のダイヤ改定で、通勤快急・快速急行の運用がさらに削減され、土・休日ダイヤにおいては快速急行の運用は完全に廃止された。平日は、通勤快急は1列車のみとなり、快速急行は、夕方の中之島発樟葉行きのみとなった[注 15]。一方で、樟葉発中之島行きの準急で夕方の中之島線乗り入れが再開された[注 16]。また、当系列としては初めて、通勤準急の定期運用が設定された[注 17]。土・休日ダイヤにおいては、もっぱら特急が中心となり、一部の急行[注 18]・準急・区間急行・普通などにおいて運用された。

2017年2月25日のダイヤ改定より、新たに平日に設定された快速特急「洛楽」が当系列となり、従来土休日に設定されていた快速特急「洛楽」の運用も8000系から当系列に変更された。

2017年8月20日のダイヤ改定では、快速特急「洛楽」・特急の運用が中心で、通勤快急・快速急行については、平日の各1本[注 19]のみで運用されていた。平日はこのほか、急行・準急4本[注 20]・区間急行4本[注 21]・普通2本[注 22]にて運用されていた。土・休日ダイヤにおいては急行[注 23]・準急1本[注 24]・普通2本[注 25]において運用されていた。また、中之島線への入線は、平日朝ラッシュ時の2往復(1本は回送)のみとなっていた[注 26]

2018年9月15日のダイヤ改定で、土休日のみ快速特急「洛楽」の使用車両が8000系に戻されることになり、本系列は平日ダイヤに限り使われることになった。平日朝については、通勤快急の運用は消滅した一方、快速急行は1本[注 27]に運用されることになった。通勤快急または快速急行で中之島線へ入線することはなくなり、同線への入線は平日朝と土休日深夜の区間急行・普通のみとなった。

2021年1月31日のダイヤ改定で、「プレミアムカー」のサービス開始に伴い、快速特急「洛楽」・特急以外での運用は消滅し、中之島線への入線も消滅した。

2021年9月25日のダイヤ改正で、快速特急「洛楽」・特急での運用以外に、快速急行としても運用されている。なお、快速急行でも本系列が充当される場合はプレミアカーサービスも実施される。

臨時列車等[編集]

正月ダイヤで急行として運用されている2代目3000系電車(2009年1月撮影。)

臨時運転(主に春や秋に)の特急や快速急行が運転されない正月ダイヤ時の一部特急・急行・準急にも運用されていた。

2008年10月19日の営業運転初日には6本中5本が通常運用として主に快速急行の運用に就いたほか、残りの予備編成1本も中間車(3701)を1両抜いた7両編成で中之島発開業初列車(普通出町柳行き)として使用された[25][注 28]。毎年1月1日から3日までに実施される正月ダイヤ正月ダイヤでは快速急行は運休し、代わりに特急・急行運用を中心に充当されていた。

一般の営業運転の開始前の2008年9月19日には、鉄道友の会京都支部・阪神支部が合同で天満橋駅 - 寝屋川車両基地間往復の試乗会が開催された。

2009年10月18日には、寝屋川車両基地で開催される「ファミリーレールフェア」に12歳以下の子どもと保護者らを輸送する特別列車(抽選)の「ファミリーレールフェア号」に、3003Fが5両編成に組成されて運用された。なお、会場内には3001Fが展示された。

同年11月14日には、中之島駅でローレル賞の授賞式が行われ、記念電車が「鉄道友の会会員」を乗せ中之島駅 - 寝屋川車庫間で運転された。

同年の京都市美術館三条駅から地下鉄東西線乗り換え東山駅または神宮丸太町駅が至近)ならびに国立国際美術館渡辺橋駅が至近)での「ルーヴル美術館展」開催期間中は、1編成の両端車両でそれぞれ異なるデザインの円形ヘッドマークを掲げて運行していた[26](茶色ベースの前者は出町柳寄りの3000形に、緑色ベースの後者は中之島寄りの3050形にそれぞれ掲出)。

2010年(平成22年)7月7日には、交野線私市駅で開催される「ひらかた☆かたの 七夕伝説 『おりひめ』と『ひこぼし』の出逢い」のイベント用臨時列車「おりひめ」として、3001Fが4両編成に短縮されて同線で運用された[27]

2014年の秋の特別ダイヤでは、京阪電車としては初めてとなる淀屋橋発の快速急行が、快速特急「洛楽」で穴が開く特急ダイヤに組み込まれる形での運行され[注 29]、ほとんどの運行で当形式が使用されていた。この措置は2015年の春・秋の特別ダイヤでも行われていた。2016年3月19日のダイヤ改定で、この淀屋橋始発の快速急行が、快速特急「洛楽」ともども定期列車となり、夕方の出町柳発も設定されたが、本系列は当該の快速急行の運用からは外れた[注 30]

2017年から2019年までは毎年、春・秋の特別ダイヤでは、淀屋橋発出町柳行き臨時快速特急「洛楽」・出町柳発中之島行き臨時特急が運行された[28][29][30]。2018年秋の特別ダイヤ以降はこれに加えて寝屋川市発出町柳行き臨時快速急行も運転されていた。

2018年から2021年までは毎年、正月ダイヤでは、2017年まで8000系でのみ運用されていた快速特急「洛楽」にも使用された。

2018年7月14日から16日までの夕方に、祇園祭宵山に伴う、淀屋橋発三条行きの臨時快速特急「洛楽」が運転されたが、使用車両が従来の8000系から本系列に変更された。

編成表[編集]

プレミアムカー導入前[編集]

2020年4月1日現在[31]
8両編成
← (京都)三条・出町柳
(大阪)淀屋橋・中之島 →
形式 3000形 3500形 3600形 3700形 3150形 3550形 3750形 3050形 竣工日
区分 Mc T T T M T T Mc
車両番号 3001 3501 3601 3701 3151 3551 3751 3051 2008年6月30日
3002 3052 3602 3702 3152 3552 3752 3052 2008年7月2日
3003 3503 3603 3703 3153 3553 3753 3053 2008年7月16日
3004 3504 3604 3704 3154 3554 3754 3054 2008年7月31日
3005 3505 3605 3705 3155 3555 3755 3055 2008年8月28日
3006 3506 3606 3706 3156 3556 3756 3056 2008年9月16日

プレミアムカー導入後[編集]

2021年4月1日現在[19]
8両編成
3850形:プレミアムカー
← (京都)三条・出町柳
(大阪)淀屋橋・中之島 →
形式 3000形 3500形 3600形 3700形 3150形 3850形 3550形 3050形 3850形竣工日
区分 Mc T T T M T T Mc
車両番号 3001 3501 3601 3701 3151 3851 3551 3051 2020年12月11日
3002 3052 3602 3702 3152 3852 3552 3052 2020年12月5日
3003 3503 3603 3703 3153 3853 3553 3053 2020年12月19日
3004 3504 3604 3704 3154 3854 3554 3054 2020年12月26日
3005 3505 3605 3705 3155 3855 3555 3055 2021年1月9日
3006 3506 3606 3706 3156 3856 3556 3056 2021年1月16日
余剰車
3850形(プレミアムカー)導入に伴い発生
形式 3750形
区分 T
車両番号 3751
3752
3753
3754
3755
3756

登場時、本系列は出町柳方から4両目の中間車を抜いた7両編成、同5両目から7両目までの中間車3両を抜いた5両編成、同4両目から7両目までの中間車4両を抜いた4両編成を組成しての運用が可能であった[32]交野線宇治線での試運転などでは、4両編成や5両編成に組成されたことがある[注 31]。しかし、2013年から2014年にかけて、3004F - 3006Fについては、出町柳方から3両目と4両目の間、同7両目と8両目の間の連結器を交換する固定編成化工事が行われ[34]、中間車を抜いての運用ができなくなった。

2021年1月31日より、6号車(出町柳側から6両目、淀屋橋・中之島側から3両目)に、新造したプレミアムカー(3850形)が組み込まれている。プレミアムカー(3850形)組み込みの際に抜き取られる車両は、機器配置の都合上、6号車の3550形ではなく7号車の3750形であり、6号車として連結されていた3550形は7号車に連結位置が変更となった。なお、余剰となった3750形は留置されている[13]

ラッピング[編集]

2013年3月2日から2014年3月23日まで「きかんしゃトーマスとなかまたち」のラッピングが3006Fに施行され、「きかんしゃトーマス号2013」となった[35]。しかし、3006Fがラッピング期間中に定期検査を迎え運用を離脱したため、残りの期間は3001Fにラッピングが施されていた。

2014年10月6日から10月26日まで、京都競馬場で開催の「第75回菊花賞」のラッピングおよびヘッドマークの掲出が3003Fに実施された。また10月19日までは、同日開催の「第19回秋華賞」のヘッドマークも掲出された[36]

2016年8月から2017年3月下旬まで、琵琶湖疏水観光キャンペーン「琵琶湖疏水、水と歴史の、みちめぐり。」の一環として、琵琶湖疏水の名所の風景イメージをデザインしたラッピングが3003Fに実施された[37][38]

受賞[編集]

第49回ローレル賞[39](鉄道友の会・2009年6月15日)

京阪の車両が鉄道友の会から賞を受けるのは6000系(1984年ローレル賞)以来25年ぶり、2系列目である。西武30000系電車(同車は最終選考で落選)や豊橋鉄道T1000形電車とともに最終選考段階までノミネートされ、受賞した。

2009年度グッドデザイン賞[40](日本産業デザイン振興会・2009年10月1日)

中之島線内の4つの新駅と同時受賞。京阪では過去に、宇治駅の新駅舎や駅構内でのワゴン販売「プラットボーイ」(現在廃止)でグッドデザイン賞を受賞したことはあるが、鉄道車両で受賞するのはこれが初めてであった。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 6月30日付で3001F、7月2日付で3002F、7月16日付で3003F、7月31日付で3004F、8月28日付で3005F、9月16日付で3006Fが落成した[2]
  2. ^ 種別表示には他の車両には入っていない「貸切」がある。これは鉄道友の会の試乗会の際に使用された。
  3. ^ 当初、急行の種別表示の背景色は赤色だったが、2010年11月ごろから他の系列と同様オレンジ色になった。
  4. ^ LED式行先表示器・シングルアーム式パンタグラフともに、大津線系統ではすでに800系で採用されている。
  5. ^ アルミ粉末を滑り止めに使っているアルミナが主流の関西私鉄では唯一のセラミック粉末を使ったセラジェット採用事業者[3]
  6. ^ 上りの京都府内と下りの大阪府内走行中およびその他の行先は従来と同じ表示になる。
  7. ^ 同様の座席配列は、JR西日本223系0・2500番台及び同社225系5000・5100番台に見られる。
  8. ^ 2003年9月6日ダイヤ改正以前は特急で自動放送による情報提供を実施していたが、改正後は停車駅が増加した影響で、8000系に搭載されていた自動放送装置のROM容量が限界に達したため一時使用を停止した。その後、中之島線開業の際に機器を更新したうえで8000系と本系列で再度、自動放送による情報提供を開始した。ただし両系列とも急行以下の種別では他の系列と同様に車掌による肉声アナウンスである。
  9. ^ 当初報じられた時は、8000系と同じく3000系の8両編成中1両を「プレミアムカー」に改造するとされていたが、公式発表では新造とされた。
  10. ^ 平日朝には枚方市発淀屋橋行きが、平日夜には淀屋橋発樟葉行きがそれぞれ1本設定されている。
  11. ^ 平日ダイヤでは上りの深夜の淀屋橋発出町柳行き1本、土・休日ダイヤでは早朝・深夜の淀屋橋発出町柳行きにそれぞれ1本。
  12. ^ 朝ラッシュ時は中之島発萱島行きと萱島発中之島行きに各1本。このうち萱島発中之島行きは回送の折返しである。夕ラッシュ時は萱島発中之島行きの1本。
  13. ^ 差し替えられた本数が合わない理由は、いずれも三条駅・樟葉駅 → 淀屋橋駅間を回送して送り込まれる列車の運用と差し替えを行ったため。
  14. ^ このダイヤ改正で、夜間の出町柳発淀屋橋行きの快速急行での運用を開始した。中之島線入線に関しては、平日は、朝は、1本が淀屋橋駅発着の特急、残りが通勤快急や快速急行で運用されていた。夕方は、1本が淀屋橋発樟葉行きの準急の後、樟葉発中之島行きの準急と中之島発樟葉行きの快速急行に運用され、残りの車両は淀屋橋駅発着の特急などに運用されていた。土・休日ダイヤにおける、当系列の中之島線入線は、この時点で完全に廃止された。
  15. ^ 朝の中之島行き・出町柳行き、夜間の淀屋橋行きが消滅した。
  16. ^ 2016年9月24日の運用変更で中之島線乗り入れは夕方にはなくなり、平日朝の通勤快急中之島行き1本だけとなった。
  17. ^ 平日ダイヤの枚方市7:03発の中之島行き。
  18. ^ ほぼ全て淀屋橋駅発着、一部淀駅発着。
  19. ^ 通勤快急は朝の出町柳発中之島行き、快速急行は夕方の淀屋橋発樟葉行き。
  20. ^ 樟葉発淀屋橋行き1本、淀屋橋発樟葉行き1本、淀発淀屋橋行き1本、出町柳発淀行き1本。
  21. ^ 萱島発淀屋橋行き3本、淀屋橋発萱島行き1本
  22. ^ 萱島発淀屋橋行き。
  23. ^ 一部は淀駅 - 出町柳駅間の運行。
  24. ^ 夜の淀屋橋発樟葉行き。
  25. ^ 朝の萱島発淀屋橋行きと深夜の淀屋橋発萱島行き。
  26. ^ 通勤快急(出町柳発中之島行き)・区間急行(萱島発中之島行き)・普通(中之島発萱島行き)、回送(中之島発寝屋川信号所行き)。
  27. ^ 朝の寝屋川市発出町柳行き。
  28. ^ なお、平日ダイヤにおいては昼間運用に充当される5編成の他、夕方に残り1編成が出庫して、20分毎となる中之島駅 - 出町柳駅間の快速急行の運用に加わるため予備編成が存在しないことから、本系列の検査時にはの一般車8両編成が代走していた。
  29. ^ 特別ダイヤでは9 - 11時台の京都方面行きは1時間に快速特急2本、特急4本、快速急行2本、15 - 17時台の大阪方面行きは快速特急2本、特急6本が運行された。
  30. ^ 当該の快速急行は全て一般車の8両編成・7両編成の運用となり、当系列は、当該時間帯は特急で運用されていた。
  31. ^ 2008年8月6日には、3001Fが4両編成に組み替えられて宇治線で試運転が実施された[33]

出典[編集]

  1. ^ 福島温也「京阪電気鉄道 現有車両プロフィール 2009」、『鉄道ピクトリアル2009年8月臨時増刊号』第822巻、電気車研究会、2009年8月 249頁
  2. ^ 「京阪電気鉄道 現有車両車歴表」『鉄道ピクトリアル』第822巻2009年8月臨時増刊号、電気車研究会、282-283頁。 
  3. ^ セラジェット説明ページ - テス公式HPの使用車種一覧の写真で判別可能である。
  4. ^ 京阪3000系3003編成に小変化|鉄道ニュース|2017年8月5日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン・railf.jp. 2020年9月4日閲覧。
  5. ^ 京阪電気鉄道配布広報誌「K PRESS」2017年9月号 P.16「3000系車両の正面デザインが変わります」
  6. ^ 京阪電車公式Twitter「沿線おでかけ情報」(2017年8月25日5時24分発信。同年同月26日閲覧)
  7. ^ 【京阪】3000系 伝統の「鳩マーク」表示開始 - 鉄道ホビダス RMニュース(ネコ・パブリッシング)2017年9月21日
  8. ^ 京阪3000系,特急で「鳩マーク」の表示を開始|鉄道ニュース|2017年9月18日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン・railf.jp. 2020年9月4日閲覧。
  9. ^ 京阪3000系,“洛楽”で装飾灯の使用を開始|鉄道ニュース|2017年9月18日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン・railf.jp. 2020年9月4日閲覧。
  10. ^ 京阪電車公式Twitter「沿線おでかけ情報」(2019年7月23日18時24分発信。同年同月同日閲覧)
  11. ^ 京阪電車公式Twitter「沿線おでかけ情報」(2019年7月23日18時57分発信。同年同月同日閲覧)
  12. ^ 京阪電鉄、3000系に「プレミアムカー」導入 京都―大阪の全特急に連結 - 日刊工業新聞 2018年7月10日5時発信、2018年7月11日閲覧。
  13. ^ a b c “京阪電気鉄道3000系「プレミアムカー」”. 鉄道ファン 2021年4月号 (交友社) 61 (4): pp.53 - 57. (2021-04-01). ASIN B08TQ7DTLV. 
  14. ^ 座席指定特別車両「プレミアムカー」に新車両を導入 2020年度、3000系「プレミアムカー」が登場 ~運転本数を拡大し、昼間時の全ての特急列車でご乗車可能に~ 京阪電気鉄道ニュースリリース 2018年11月8日
  15. ^ 京阪,2019年度の設備投資計画を発表|鉄道ニュース|2019年6月14日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン・railf.jp. 2020年9月4日閲覧。
  16. ^ 京阪が「青のプレミアムカー」披露 全席指定の高級感”. 朝日新聞デジタル (2021年1月21日). 2021年2月23日閲覧。
  17. ^ a b c 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「2020-05-12_premium-car」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません
  18. ^ 京阪,2021年1月から 「プレミアムカー」サービスを拡大 〜3000系車両全編成に新造した「プレミアムカー」を導入〜|鉄道ニュース|2020年5月12日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン・railf.jp. 2020年9月4日閲覧。
  19. ^ a b ジェー・アール・アール編『私鉄車両編成表 2021』交通新聞社、2021年、142頁。
  20. ^ "2021年1月31日(日)初発から京阪線のダイヤを変更します" (PDF) (Press release). 京阪電気鉄道. 4 December 2020. 2021年1月5日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2021年1月30日閲覧
  21. ^ 京阪3000系「プレミアムカー」新造車ならではの改良も - 写真69枚|2021年1月21日掲載”. マイナビニュース. 2021年2月3日閲覧。
  22. ^ "AGCのinfoverre® WindowシリーズBarタイプ、京阪電鉄3000系プレミアムカーに採用" (PDF) (Press release). AGC/交通電業社. 15 May 2020. 2021年2月21日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2021年3月27日閲覧
  23. ^ 『私鉄車両年鑑2013』、イカロス出版、2013年3月、75頁
  24. ^ PHP研究所 京阪電鉄のひみつ 107頁
  25. ^ 京阪中之島線が開業|鉄道ニュース|2008年10月19日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン・railf.jp. 2020年9月4日閲覧。
  26. ^ 京阪沿線で『ルーヴル美術館展』開催をPRし、旅客誘致を図ります! (PDF) 2009年6月15日 京阪電気鉄道 報道発表資料
  27. ^ 京阪 私市駅で『おりひめとひこぼしの出逢い』を開催|鉄道ニュース|2010年7月8日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン・railf.jp. 2020年9月4日閲覧。
  28. ^ 京阪で臨時快速特急“洛楽”と臨時特急運転|鉄道ニュース|2017年3月19日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン・railf.jp. 2020年9月4日閲覧。
  29. ^ 京阪「秋のおでかけダイヤ」を実施|鉄道ニュース|2017年9月19日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン・railf.jp. 2020年9月4日閲覧。
  30. ^ 京阪「春のおでかけダイヤ」を実施|鉄道ニュース|2018年3月3日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン・railf.jp. 2020年9月4日閲覧。
  31. ^ ジェー・アール・アール編『私鉄車両編成表 2020』交通新聞社、2020年、142頁。
  32. ^ 福島温也 「京阪電気鉄道 現有車両プロフィール 2009」『鉄道ピクトリアル2009年8月臨時増刊号』第822巻、電気車研究会、2009年、249 - 250頁。
  33. ^ 『関西の鉄道』No55、2008年9月25日。 
  34. ^ ジェー・アール・アール 『私鉄車両編成表 2014』 交通新聞社、2014年、132頁・201頁。
  35. ^ 3月2日(土)から「きかんしゃトーマス号2013」の運転を開始します! 今回は4編成が登場&うち1編成のメインキャラクターは投票で決定! (PDF) 2013年2月18日、京阪電気鉄道
  36. ^ 京阪3000系に「第75回菊花賞」ラッピング”. railf.jp(鉄道ファン・交友社) (2014年10月9日). 2021年3月20日閲覧。
  37. ^ 京阪電車(電車・駅のご案内)公式Twitter.2016年8月8日18:24(JST)ツイート
  38. ^ 琵琶湖疏水観光キャンペーン「琵琶湖疏水、水と歴史の、みちめぐり。」”. 京阪電気鉄道. 2016年9月23日閲覧。
  39. ^ 2009年度ブルーリボン賞・ローレル賞決定 (PDF) 鉄道友の会、2009年6月15日
  40. ^ グッドデザインファインダー

参考文献[編集]

  • 京阪電気鉄道(株)鉄道技術部技術課(車両担当)「京阪電気鉄道 3000系」『鉄道ファン』2008年11月号(通巻571号)、交友社、pp. 65 - 70。 
  • “京阪電気鉄道3000系「プレミアムカー」”. 鉄道ファン 2021年4月号 (交友社) 61 (4): pp.53 - 57. (2021-04-01). ASIN B08TQ7DTLV. 

関連項目[編集]

  • 国鉄157系電車名鉄キハ8000系気動車 - 当初準急用として投入されたものの、特急に充当しても問題のない設備が買われ、定期特急に投入されて事実上の特急形車両となった点が本系列と類似している。

外部リンク[編集]

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