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恐喝者

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
恐喝者
作者 松本清張
日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル 短編小説
発表形態 雑誌掲載
初出情報
初出オール讀物1954年9月
初出時の題名 『脅喝者』
出版元 文藝春秋新社
刊本情報
収録 『悪魔にもとめる女』
出版元 鱒書房
出版年月日 1955年8月30日
装幀 東郷青児
装画 生沢朗
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
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恐喝者』(きょうかつしゃ)は、松本清張短編小説。『オール讀物1954年9月号に掲載され、1955年8月に短編集『悪魔にもとめる女』収録の1編として、鱒書房(コバルト新書)より刊行された。当初の題は『脅喝者』。

過去3度テレビドラマ化されている。

あらすじ

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大雨の中、筑後川の堤防が決壊した。近くの刑務所に服役していた尾村凌太は、危険を感じ脱走、濁流の中に飛び込んだ。泳ぎ着いた一軒の家で、凌太は逃げおくれた若い女性に出会う。いよいよその家も潰れそうになったため、凌太はその女を抱えて再び濁流に身を投じる。やっと岸にたどり着いた凌太は、女に人工呼吸を施すが、意識を取り戻した女は、凌太に犯されたと誤解してしまう。それから一年後、凌太は九州の山奥でダム工事の人夫となっていたが、新しい工事監督の傍らにいる女性が、あの時の女であることに気づく。

エピソード

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テレビドラマ

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1960年版

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1960年8月15日8月22日KRテレビ(現:TBS)系列の「ナショナル ゴールデン・アワー」枠(20:30-21:00)、「松本清張シリーズ・黒い断層」の1作として2回にわたり放映。

キャスト
スタッフ
KRT(現:TBS)系列 ナショナルゴールデン・アワー
(松本清張シリーズ・黒い断層)
前番組 番組名 次番組
一年半待て
(1960.8.1 - 8)
恐喝者
(1960.8.15 - 22)
張込み
(1960.8.29 - 9.5)

1962年版

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1962年2月17日2月24日テレビ朝日系列の「指名手配」枠(20:00-20:30)にて2回にわたり放映。

キャスト
スタッフ

1997年版

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松本清張スペシャル
恐喝者
ジャンル テレビドラマ
原作 松本清張『恐喝者』
企画 長富忠弘
脚本 大野靖子
監督 松尾昭典
出演者 古谷一行
藤真利子ほか
製作
プロデューサー 田中浩三
佐々木淳一
伊藤祥二
林悦子
制作 日本テレビ
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1997年2月25日
放送時間21:03 - 22:54
放送枠火曜サスペンス劇場
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松本清張スペシャル・恐喝者」。1997年2月25日日本テレビ系列の「火曜サスペンス劇場」枠(21:03-22:54)にて放映。大洪水のシーンにおけるCG処理の多用は、当時日本のテレビドラマとして類例のなかったもの。視聴率17.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)[2]

キャスト
スタッフ
監督:藤嘉行
助監督:横井健司
撮影:中橋嘉久
美術:太田喜久男
CG:加瀬秀雄
HAL編集:高橋久則、西潟弘記
合成用プール協力:コスモスポーツクラブ(幼児活動研究会)
日本テレビ系列 火曜サスペンス劇場
前番組 番組名 次番組
刑事
(1997.2.18)
松本清張スペシャル
恐喝者
(1997.2.25)
弁護士・朝日岳之助9
(原作:姉小路祐)
(1997.3.4)

出典

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  1. ^ 『宮部みゆき責任編集 松本清張傑作短篇コレクション 上巻』(2004年、文春文庫)17頁
  2. ^ 林悦子『松本清張映像の世界 霧にかけた夢』(2001年、ワイズ出版)参照。