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作家の手帖 (松本清張)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

作家の手帖』(さっかのてちょう)は、松本清張エッセイを中心とした書籍。

概要

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1981年3月25日に文藝春秋より刊行された。

文藝春秋で松本清張の担当編集者を務めた藤井康栄は、本作を「松本清張がもっとも喜んだ一冊」と述べ、「(『松本清張全集』)一期三十八巻が終わった頃から私はこの作家の創作エネルギーの源泉はなんだろうと気になっていた。秘密の扉を開けるヒントになるようなものを計画していた。全集が版を重ねるのに気を好くして、一冊くらいビジネスを度外視したものがあってもよいだろうと思っていた」「中でも先生が強く主張されたのは、福山敏男先生からの手紙を入れたいということだった。これは松本清張の質問に丁寧に答えられた誠意あふれる碩学からの返書である。それらは大事にスクラップされていて、清張先生の宝物となっていた」「後にも先にも例のないことだが、先生は本にサインするため硯と筆を持って来社されるという熱のいれようだった[1]」と振り返っている[2]

本書籍の帯のコピーは藤井による[2]。なお、文庫化は刊行以来行なわれておらず、本書籍の内容は『松本清張全集』に収録されていない。

内容

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脚注・出典

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  1. ^ 著者が単行本の中表紙にあるタイトルおよび著者名を記している。
  2. ^ a b 藤井康栄「松本清張の実像」(『小説トリッパー』2000年秋季号(朝日新聞出版)掲載、後に『松本清張研究』第24号(2023年、北九州市立松本清張記念館)収録)
  3. ^ 「アムステルダム運河殺人事件・取材ノート」を付した構成。