新開地の事件
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新開地の事件 | |
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作者 | 松本清張 |
国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
ジャンル | 短編小説 |
発表形態 | 雑誌掲載 |
初出情報 | |
初出 | 『オール讀物』1969年2月号 |
出版元 | 文藝春秋 |
刊本情報 | |
収録 | 『証明』 |
出版元 | 文藝春秋 |
出版年月日 | 1970年2月25日 |
装幀 | 伊藤憲治 |
ウィキポータル 文学 ポータル 書物 |
『新開地の事件』(しんかいちのじけん)は、松本清張の短編小説。『オール讀物』1969年2月号に掲載され、1970年2月に短編集『証明』収録の一作として、文藝春秋(ポケット文春)から刊行された。
1983年にテレビドラマ化されている。
あらすじ
[編集]東京西部の北多摩郡、農地が開発されベッドタウン化しつつある地域に、長野直治の家があった。直治は妻のヒサ・娘の富子と3人で暮らしていたが、ある時、九州から下田忠夫というゴツゴツした風貌の男が来て、間借人として直治の家に入ることになった。忠夫は菓子職人の見習いとして、文化人の多く通う中央線沿線の有名菓子屋に通った。やがて職人となった忠夫は、富子と結婚することになり、長野家の養子に入った。だが、こうした経緯の中に、すでに「犯罪の因子」は胚胎していた…。
忠夫は直治の援助もあり新宿の近くに洋菓子店を開業、店は繁盛した。1年後、直治は卒中で倒れ体が不自由になり、その2年目、直治は庭先で転倒し頭を打ったことが原因で死んだ。ヒサの身の振り方が問題となったが、土地を売って忠夫の店に同居するよう提案されるも、ヒサは頑強に拒否した。長野家に流れる、一種苛立たしい空気。
そうした状況の中、ヒサの絞殺死体が発見された。忠夫の不審な行動に着目した警察は、行方不明となった忠夫を全国に指名手配、2週間後に逮捕された忠夫は、警察の推定した通りに犯行を自供する。しかし、その供述に検事は疑問を抱いた。
テレビドラマ
[編集]松本清張の知られざる動機 | |
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ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 松本清張『新開地の事件』 |
脚本 | 大薮郁子 |
監督 | 松尾昭典 |
出演者 | 藤真利子ほか |
エンディング | 岩崎宏美「家路」 |
製作 | |
プロデューサー |
嶋村正敏(日本テレビ) 田中浩三(松竹) 林悦子(霧企画) |
制作 | 日本テレビ |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1983年9月6日 |
放送時間 | 21:02 - 22:54 |
放送枠 | 火曜サスペンス劇場 |
この節の加筆が望まれています。 |
「松本清張の知られざる動機」。1983年9月6日、日本テレビ系列の「火曜サスペンス劇場」枠(21:02-22:54)にて放映。視聴率21.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)[1]。
- キャスト
- 長野富子:藤真利子 (地主の一人娘)
- 長野ヒサ:吉行和子 (富子の母)
- 下田忠夫:高岡建治 (富子の結婚相手)
- 長野直治:内田朝雄 (富子の父)
- 竹中捜査係長:井川比佐志 (相模警察署捜査課)
- 田山:小松方正 (直治の友人)
- 竹中の妻:姫ゆり子
- 崎山夫人:茅島成美 (長野家の隣人)
- 井上夫人:木村夏江 (長野家の近所)
- 佃刑事:伊庭剛(相模警察署捜査課)
- 徳永:望月太郎 (富子の絵の先生)
- 武田:斉藤真
- 徳永の妻:湖条千秋
- 徳永の母:福田妙子
- 崎山:城戸卓
- 森章二
- 警察医:大木史朗
- 麻茶れい
- 久遠利三
- 薬局店主:渡辺紀行
- ほか
- スタッフ
- 企画:小坂敬
- 脚本:大薮郁子
- 監督:松尾昭典
- 音楽:三枝成彰
- 撮影:坂本典隆
- 美術:猪俣邦弘
- 照明:渡辺康
- 録音:川田保
- 編集:白江隆夫
- 音響効果:脇坂サウンド
- 調音:映広音響
- 現像:東洋現像所
- プロデュース:嶋村正敏(日本テレビ)、田中浩三(松竹)、林悦子(『霧』企画)
- 制作:松竹、霧プロダクション
日本テレビ系列 火曜サスペンス劇場 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
麗猫伝説
(1983.8.30) |
松本清張の
知られざる動機 (1983.9.6) |
出典
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