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== 選手としての特徴 ==
== 選手としての特徴 ==

2021年4月13日 (火) 08:49時点における版

マルコ・スクータロ
Marco Scutaro
2012年、サンフランシスコ・ジャイアンツ世界一パレードでのスクータロ
基本情報
国籍 ベネズエラの旗 ベネズエラ
出身地 ヤラクイ州サンフェリペ
生年月日 (1975-10-30) 1975年10月30日(49歳)
身長
体重
5' 10" =約177.8 cm
185 lb =約83.9 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 遊撃手二塁手
プロ入り 1994年
初出場 2002年7月21日
最終出場 2014年7月24日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム ベネズエラの旗 ベネズエラ代表
WBC 2006年2009年2013年

マルコス・スクータロMarcos "Marco" Scutaro, 1975年10月30日 - )は、ベネズエラヤラクイ州サンフェリペ出身の元プロ野球選手内野手)。右投右打。

経歴

プロ入り前

1975年ベネズエラヤラクイ州イタリア人の父親とスペイン人の母親の間に生まれる[1]

プロ入りとインディアンス傘下時代

1994年クリーブランド・インディアンスと契約を結んだ。

ブルワーズ傘下時代

2000年8月30日、7月21日に行われたトレードの後日発表選手として、リッチー・セクソン一塁手及びケイン・デービスポール・リグドンと共にミルウォーキー・ブルワーズ移籍した(ブルワーズ側からはボブ・ウィックマン投手、スティーブ・ウッダードジェイソン・ベアが移籍)[2]

メッツ時代

2002年4月5日ニューヨーク・メッツへとトレードされる7月21日シンシナティ・レッズ戦でメジャーデビュー。

アスレチックス時代

2003年10月9日ウェイバー公示を経てオークランド・アスレチックスへ移籍した。マーク・エリスが右肩の故障で全休したこともあり、正二塁手としてプレー。遊撃手と三塁手も守りながら、自己最多の137試合に出場し、打率.273・7本塁打・43打点をマーク。また守備面でも、二塁手として123試合に出場し、3失策と堅い守備を見せた(遊撃手では16試合で2失策、三塁手では1試合で無失策。ただし、三塁手は1イニングしか守備に就いていない)。

2005年は、エリスが完全復帰することもあり、開幕時点では内野の控えとしての位置づけであった。しかし、前年に新人王を獲得したボビー・クロスビーが故障で長期欠場したこともあり、主に遊撃手として一塁手以外の内野とメッツ時代以来となる左翼手を守りながら118試合に出場。自己ベストとなる9本塁打・5盗塁をマーク。

2006年8月24日

2006年開幕前の3月に第1回WBCベネズエラ代表に選出された[3]。父がイタリア人であるため、イタリア代表を選ぶことも出来たが、スクータロは生まれ故郷のベネズエラの代表としてプレーすることを選択。大会中は内野のユーティリティープレイヤーとして活躍した。

シーズンでは好機に勝負強さを発揮し、「クラッチヒッター」と評価された。ミネソタ・ツインズとのディビジョンシリーズ第3戦では、試合を決定付ける3点二塁打を放ち、チームのリーグチャンピオンシップシリーズに貢献した。

2007年は、前年より出場試合数が減ったものの、内野のユーティリティープレイヤーとして安定した成績を残す。

ブルージェイズ時代

2007年11月8日に、トロント・ブルージェイズにマイナー2投手とのトレードで移籍した[4]

2008年は、新天地で遊撃のレギュラーの座を掴み取り、自己最高の145試合に出場。安打数、打点、得点で自己最高成績をマークした。

2009年5月27日

2009年開幕前の3月に第2回WBCのベネズエラ代表に選出され[5]、2大会連続2度目の選出を果たした。大会中は主に「9番・遊撃手」として活躍した。

シーズンでは、不動の「1番・遊撃手」としてチームを牽引、自身初の100得点などキャリアハイの成績を残した。11月6日にFAとなった。

レッドソックス時代

2009年12月3日、2年1000万ドル(3年目は600万ドルの球団オプションか300万ドルの選手オプション)でボストン・レッドソックスに移籍。

2010年は開幕直後は「9番・遊撃」としての出場が多かったが、ジャコビー・エルズベリーが長期離脱したことにより後半戦は1番打者として起用されることが増えた。打撃成績は前年の水準には達しなかったが、自己最多の150試合に出場した。

2011年4月28日

2011年の前半戦はジェド・ラウリーにポジションを譲ることが多かったが、後半戦にはレギュラーに復帰。9月には大失速したチームの中で1人気を吐き、月間打率.387をマーク。規定打席には到達しなかったが、打率.299は自己ベストだった。10月30日に600万ドルの球団オプションが行使され、2012年もレッドソックスに残留することが決まった[6]

ロッキーズ時代

2012年4月22日

2012年1月21日クレイトン・モーテンセンとのトレードでコロラド・ロッキーズへ移籍した[7]

ジャイアンツ時代

2012年7月27日にはチャーリー・カルバーソンとのトレードでサンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍。ジャイアンツ移籍後は打撃好調で、シーズンの打率は初めて3割をクリアした。セントルイス・カージナルスとのNLCSではMVPを獲得した。オフにFAとなったが、12月5日に3年2000万ドルでの再契約が決まった[8]

2013年開幕前の3月に第3回WBCのベネズエラ代表に選出され[9]、3大会連続3度目の選出を果たした。

2014年は、開幕をDL入りで迎えた。7月に復帰し5試合に出場したが、背中を負傷しそのままシーズンを終えた[10]

2015年1月21日青木宣親の加入に伴ってDFAとなり40人枠を外れ[11]、28日に自由契約となる[12]6月17日にジャイアンツとメジャー契約で再契約し、60日間の故障者リスト入りとなっている[13][14]。11月2日にFAとなった[14]

選手としての特徴

アスレチックス時代までは、主に内野のバックアップとして二遊間を中心に内野、時には外野も守るユーティリティープレイヤーとして、毎年控え内野手や故障した選手の穴埋めとして100試合以上に出場していた。ブルージェイズ移籍後は、遊撃手のレギュラーとして活躍していた。レッドソックスではチーム事情により二塁を守ることも多かった。

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2002 NYM 27 38 36 2 8 0 1 1 13 6 0 1 1 1 0 0 1 11 1 .222 .216 .361 .577
2003 48 91 75 10 16 4 0 2 26 6 2 0 1 1 13 2 1 14 1 .213 .333 .347 .680
2004 OAK 137 477 455 50 124 32 1 7 179 43 0 0 5 1 16 1 0 58 9 .273 .297 .393 .690
2005 118 423 381 48 94 22 3 9 149 37 5 2 4 2 36 1 0 48 6 .247 .310 .391 .701
2006 117 423 365 52 97 21 6 5 145 41 5 1 3 5 50 0 0 66 16 .266 .350 .397 .747
2007 104 379 338 49 88 13 0 7 122 41 2 1 2 2 35 1 2 40 13 .260 .332 .361 .693
2008 TOR 145 592 517 76 138 23 1 7 184 60 7 2 6 7 57 0 5 65 8 .267 .341 .356 .697
2009 144 680 574 100 162 35 1 12 235 60 14 5 5 7 90 0 4 75 12 .282 .379 .409 .789
2010 BOS 150 695 632 92 174 38 0 11 245 56 5 4 4 3 53 1 3 71 13 .275 .333 .388 .721
2011 113 445 395 59 118 26 1 7 167 54 4 2 7 4 38 1 1 36 12 .299 .358 .423 .781
2012 COL 95 415 377 47 102 16 3 4 136 30 7 3 4 3 27 0 4 35 5 .271 .324 .361 .684
SF 61 268 243 40 88 16 1 3 115 44 2 1 6 6 13 0 0 14 7 .362 .385 .473 .859
'12計 156 683 620 87 190 32 4 7 251 74 9 4 10 9 40 0 4 49 12 .306 .348 .405 .753
2013 127 547 488 57 145 23 3 2 180 31 2 0 9 3 45 0 2 34 13 .297 .357 .369 .726
2014 5 13 11 1 1 0 0 0 1 0 0 0 1 0 1 0 0 3 1 .091 .167 .091 .258
MLB:13年 1391 5486 4887 683 1355 269 21 77 1897 509 55 22 58 45 474 7 22 570 117 .277 .341 .388 .729
  • 各年度の太字はリーグ最高

獲得タイトル・表彰・記録

背番号

  • 26 (2002年 - 2003年)
  • 49 (2004年)
  • 19 (2005年 - 2009年、2012年 - 2014)
  • 16 (2010年)
  • 10 (2011年)

代表歴

脚注

  1. ^ Boston Red Sox shortstop Marco Scutaro would take a ring over a starring role ESPN Boston
  2. ^ List: 5 top 'players to be named later'” (英語). ESPN (2014年7月23日). 2016年10月17日閲覧。
  3. ^ 2006 Tournament Roster[リンク切れ] The official site of World Baseball Classic (英語) 2016年3月3日閲覧 [リンク切れ]
  4. ^ Oakland trades Scutaro to Toronto to free up playing time for Murphy ESPN(英語)(2007/11/18)
  5. ^ 2009 Tournament Roster” (英語). The official site of World Baseball Classic. 2015年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月17日閲覧。
  6. ^ Joe McDonald (2011年10月30日). “Red Sox pick up Marco Scutaro option” (英語). ESPNBoston.com. 2016年10月17日閲覧。
  7. ^ Mike Axisa (2012年1月21日). “Rockies Acquire Marco Scutaro” (英語). MLB Trade Rumors. 2016年10月17日閲覧。
  8. ^ Angel Pagan, Marco Scutaro finalize contracts with San Francisco Giants ESPN
  9. ^ 2013 Tournament Roster” (英語). The official site of World Baseball Classic. 2015年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月17日閲覧。
  10. ^ Ryan Hood (2014年8月25日). “Scutaro won't return to Giants this season”. MLB.com. 2016年10月17日閲覧。
  11. ^ Joey Nowak (2015年1月22日). “Giants designate Scutaro for assignment” (英語). MLB.com. 2015年1月25日閲覧。
  12. ^ Jeff Todd (2015年1月29日). “Giants Release Marco Scutaro”. MLB Trade Rumors. 2015年2月12日閲覧。
  13. ^ Transactions | SFGiants.com: Team”. MLB.com. 2015年6月22日閲覧。
  14. ^ a b MLB公式プロフィール参照。2016年10月17日閲覧。

関連項目

外部リンク