矢上雅義
矢上 雅義 やがみ まさよし | |
---|---|
生年月日 | 1960年8月8日(64歳) |
出生地 | 日本 熊本県球磨郡相良村 |
出身校 | 上智大学経済学部 |
前職 | ビジネスホテル役員 |
所属政党 |
(無所属→) (日本新党→) (新進党→) (自由民主党(森派→江藤・亀井派→小渕派)→) (無所属→) (民進党→) (旧立憲民主党→) (立憲民主党→) (無所属→) 日本維新の会 |
称号 | 経済学士(上智大学) |
選挙区 |
(旧熊本2区→) (熊本5区→) 比例九州ブロック(熊本4区) |
当選回数 | 3回 |
在任期間 |
1993年7月19日 - 2000年6月2日 2017年10月25日 - 2021年10月14日 |
当選回数 | 2回 |
在任期間 | 2001年11月13日 - 2008年3月5日 |
矢上 雅義(やがみ まさよし、1960年8月8日 - )は、日本の政治家。元衆議院議員(3期)。元熊本県球磨郡相良村長(2期)。
来歴
[編集]熊本県球磨郡相良村生まれ[1]。上智大学経済学部卒業[1]。
1990年、第39回衆議院議員総選挙に旧熊本2区(定数5)から無所属で立候補したが、得票数9位で落選し供託金は没収された。1992年、第16回参議院議員通常選挙に熊本県選挙区(定数2)から無所属で立候補したが、得票数5位で落選。1993年の第40回衆議院議員総選挙では、前年に結党した日本新党の公認を受け、定数が5から4に減少した旧熊本2区から立候補。自由民主党の東家嘉幸、渡瀬憲明、新党さきがけの園田博之を上回る得票数でトップ当選。翌年の日本新党解党後、新進党結党に参加。1996年の第41回衆議院議員総選挙に新進党公認で熊本5区から立候補し、自民党前職の渡瀬憲明を破り、再選[2]。翌年の新進党解党後、自民党に入党。2000年の第42回衆議院議員総選挙に自民党公認で熊本5区から立候補したが、保守系無所属で立候補した金子恭之に敗れ、落選した[2]。
2001年、出身地の相良村の村長選挙に無所属で立候補し、当選した。2005年1月26日、相良村の助役選任に関し、村議会議長を含む村議会議員に対し贈賄を行った容疑で熊本県警察捜査二課ならびに人吉警察署に逮捕された[2]。2月に贈賄容疑で起訴されたが、同年11月の相良村長選挙に獄中から立候補し、再選[3]。12月に保釈が決定された。2007年、熊本地方裁判所で懲役2年、執行猶予4年の有罪判決が下された[4]。2008年、相良村長を辞職し、熊本県知事選挙に無所属で立候補したが、立候補者5人中4位で惨敗した(当選者は蒲島郁夫)。同年3月、福岡高等裁判所で控訴が棄却され、上告したが2010年5月に最高裁判所で一審の懲役2年、執行猶予4年の有罪判決が確定した。2012年3月、相良村長選挙に返り咲きを目指して立候補したが、現職の德田正臣村長に敗れた。同年の第46回衆議院議員総選挙に際しては、民主党熊本県連が熊本4区での矢上の擁立を目指していたが、党本部が公認申請を受け入れなかったため[5][6]、熊本4区から無所属で立候補したが、日本維新の会の園田博之の得票数の半分も獲得できず、惨敗した[7]。
2016年5月、同年3月に結成された民進党において、次期衆議院議員総選挙における熊本5区の公認を受け、熊本5区支部長に就任[8]。
2017年の第48回衆議院議員総選挙に際し、前原誠司民進党代表が9月28日、民進党を事実上解党し、希望の党からの立候補を容認する方針を表明[9]。矢上は安保法制を容認する希望の党の政策に反発し、10月3日に希望の党の公認を辞退し無所属で立候補する意向を表明[10]。10月6日、立憲民主党からの立候補を改めて表明し[11]、同党公認で熊本4区から立候補。選挙区では、かつて17年前に熊本5区の議席を争った自民党前職の金子恭之に6万票超の大差で敗れたが、重複立候補していた比例九州ブロックで復活し、17年ぶりに国政復帰を果たした[12]。
2020年8月24日、旧立憲民主党と旧国民民主党は、2つの無所属グループを加えた形で合流新党を結成することで合意した[13]。同年9月10日に行われた新「立憲民主党」の代表選挙では枝野幸男の推薦人に名を連ねた[14]。
2021年10月31日の第49回衆議院議員総選挙では、再び金子と一騎打ちとなるも8万票超の大差で敗れ、今度は比例復活もならなかった[15]。
2022年11月、翌年4月実施予定の人吉市長選挙に無所属で立候補をする意向を表明[16]。2023年4月23日、市長選の投開票が行われ、現職の松岡隼人に敗れ落選[17]。
2023年8月1日、第50回衆議院議員総選挙に小選挙区の10増10減に伴う新しい区割りによる熊本4区から日本維新の会公認で擁立されることが同党から発表された[18]。2024年10月27日の開票の結果、小選挙区では3位で落選し、比例復活もならなかった[19][20]。
政策・主張
[編集]- 第9条を含む日本国憲法の改正に反対[21]。
- 憲法への緊急事態条項の創設に反対[21]。
- 原子力発電について「当面は必要だが、将来的には廃止すべき」としている[21]。
- 日本の核武装について「将来にわたって検討すべきでない」としており、非核三原則の「持ち込ませず」の部分についても「議論する必要はない」としている[21]。
- 女性宮家の創設に反対[21]。
- カジノの解禁に反対[21]。
人物
[編集]脚注
[編集]- ^ a b “矢上雅義:熊本4区:プロフィル:衆院選2012”. 読売新聞 2017年11月26日閲覧。
- ^ a b c “助役人事汚職、元衆院議員の熊本・相良村長を逮捕”. 読売新聞. (2005年1月26日) 2005年1月26日閲覧。
- ^ 熊本中央法律事務所/矢上雅義相良村村長事件<川辺川ダム問題と冤罪の構図>
- ^ 熊本中央法律事務所/矢上雅義相良村村長事件<「冤罪 矢上事件」とはどのような事件か>
- ^ “解散前日、民主ドタバタ 4区、矢上氏公認せず空白に”. 西日本新聞. (2012年11月16日) 2012年12月24日閲覧。
- ^ “選挙:衆院選 1区擁立、4区空白も 民主県連、矢上氏の公認得られず/熊本”. 毎日新聞. (2012年11月16日) 2012年12月24日閲覧。
- ^ “熊本 小選挙区:開票結果:総選挙2012”. 読売新聞 2017年11月26日閲覧。
- ^ “民進 北海道1区に道下氏 次期衆院3人公認”. 毎日新聞. (2016年6月1日) 2016年6月1日閲覧。
- ^ “衆院選:民進党、事実上解党 「希望の党」に合流へ”. 毎日新聞. (2017年9月28日) 2017年11月18日閲覧。
- ^ “希望1次公認 1区松野氏のみ 荒木氏東京7区 矢上氏は無所属”. 西日本新聞. (2017年10月4日) 2017年11月26日閲覧。
- ^ “【衆院選】熊本4区の元職・矢上氏、立憲民主から出馬へ”. 産経新聞. (2017年10月7日) 2017年11月26日閲覧。
- ^ “2017衆院選・くまもと:矢上さん比例復活 17年ぶり当選に晴れやか/熊本”. 毎日新聞. (2017年10月24日) 2017年11月26日閲覧。
- ^ 山下龍一、小林豪 (2020年8月24日). “立国の新党、無所属2グループも合流へ 150人前後に”. 朝日新聞 2021年11月9日閲覧。
- ^ “【合流新党】立民・枝野代表推薦人名簿”. 産経新聞. (2020年9月7日) 2021年11月26日閲覧。
- ^ “【2021年 衆院選】九州ブロック(比例区)開票速報”. 衆議院選挙(2021年総選挙)特設サイト. 朝日新聞社. 2021年11月18日閲覧。
- ^ 人吉市長選に元衆院議員・矢上氏出馬へ 「豪雨復興に経験生かしたい」 - 熊本日日新聞社 2022年11月7日
- ^ “’23統一選:熊本・人吉市長選 松岡氏、継続訴え3選 投票率67・78% /宮崎”. 毎日新聞. (2023年4月24日) 2023年4月26日閲覧。
- ^ https://www.facebook.com/KUMANICHIs+(2023年8月2日).+“維新、元職の矢上氏を擁立へ 次期衆院熊本4区|熊本日日新聞社”. 熊本日日新聞社. 2023年8月2日閲覧。
- ^ 日本放送協会. “衆議院選挙2024 熊本(八代・人吉など)開票速報・選挙結果 NHK”. www.nhk.or.jp. 2024年11月2日閲覧。
- ^ 日本放送協会. “日本維新の会 九州ブロック 比例代表候補者 衆議院選挙2024 -衆院選- NHK”. www.nhk.or.jp. 2024年11月2日閲覧。
- ^ a b c d e f “第48回衆院選 立憲 熊本4区 矢上雅義”. 毎日新聞 2017年11月26日閲覧。
- ^ 国土交通大臣政務官 坂井学(さかい まなぶ)
- ^ “継承掲げ一騎打ちか? 前市長急逝の天草市長選 独自カラーに知恵絞る”. 熊本日日新聞. (2021年2月9日) 2021年2月22日閲覧。
外部リンク
[編集]- 矢上雅義 人吉市民に飛び込む行動力❗ (@masa_yagami) - X(旧Twitter)
公職 | ||
---|---|---|
先代 高岡隆盛 |
熊本県相良村長 公選第13・14代:2001年 -2008年 |
次代 德田正臣 |