鶴岡公二
表示
鶴岡 公二(つるおか こうじ、1952年〈昭和27年〉8月10日[1] -、)は、日本の外交官。外務省総合外交政策局長、外務審議官を経て、駐英大使。実父は元国連大使の鶴岡千仭。
来歴
[編集]鎌倉学園高等学校、東京大学法学部卒業後、1976年(昭和51年)に外務省入省。総合外交政策局長を経て、2012年(平成24年)から外務審議官(経済)、2013年(平成25年)から内閣官房内閣審議官兼TPP政府対策本部首席交渉官を務め、2015年(平成27年)10月の大筋合意の立役者となった。2016年(平成28年)から2019年(令和元年)まで駐イギリス特命全権大使。外務省きっての英語の使い手といわれ、天皇陛下や歴代総理の通訳を務めた[2][3]。
人物・経歴
[編集]- 1976年(昭和51年)東京大学法学部卒業、外務省入省。
- 1978年(昭和53年)アメリカハーバード大学法科大学院修士修了。
- 1979年(昭和54年)アジア局南西アジア課
- 1982年(昭和57年)条約局条約課長補佐
- 1986年(昭和61年) 7月 在ソビエト連邦大使館(現:在露大使館)一等書記官
- 1989年(平成元年)12月 在米国大使館一等書記官
- 1991年(平成 3年)11月 経済局国際機関第一課企画官(ウルグアイ・ラウンドサービス交渉日本政府首席交渉官)
- 1994年(平成 6年) 8月 条約局法規課長
- 1996年(平成 8年) 7月 北米局北米第二課長
- 1998年(平成10年) 4月 北米局北米第一課長
- 2000年(平成12年) 4月 在インドネシア大使館公使
- 2002年(平成14年) 6月 文部科学教官(政策研究大学院大学政策研究科教授)
- 2003年(平成15年) 8月 大臣官房参事官(総合外交政策局担当)
- 2004年(平成16年) 2月 大臣官房審議官(総合外交政策局担当)
- 2006年(平成18年) 8月 大臣官房地球規模課題審議官
- 2008年(平成20年) 7月 国際法局長
- 2008年(平成20年)国際連合第63回総会日本政府代表代理 9月
- 2008年(平成20年)11月 国連緊急中央支援基金諮問委員(国際連合事務総長任命)併任
- 2010年(平成22年) 8月 総合外交政策局長[4]
- 2012年(平成24年) 9月 外務審議官(経済)
- 2013年(平成25年) 4月 内閣官房内閣審議官兼TPP政府対策本部首席交渉官 兼任
- 2013年(平成25年) 7月 外務審議官(経済)退任
- 2016年(平成28年) 4月 7日 駐イギリス特命全権大使[5](在英大使館)
- 2020年(令和2年) 4月 1日 国際情勢研究所所長[6]
- 2020年(令和2年)10月 運輸総合研究所研究アドバイザー[7]
同期
[編集]- 齋木昭隆(13年外務事務次官・12年外務審議官(政務)・11年駐印大使・08年外務省アジア大洋州局長)
- 兒玉和夫(13年OECD大使・外務省研修所長・10年国連大使(次席)・08年外務報道官)
- 木寺昌人(12年駐中国大使・内閣官房副長官補)
- 國方俊男(13年北極担当大使・11年駐チェコ大使)
- 小菅淳一(11年駐ヨルダン大使・06年駐アフガニスタン大使)
- 高田稔久(13年沖縄担当大使・駐ケニア兼ソマリア兼エリトリア兼セーシェル兼ブルンジ大使・10年駐ケニア大使)
- 福川正浩(11年駐ペルー大使)
- 田尻和宏(13年駐パラオ大使)
- 篠田研次(12年駐フィンランド大使)
- 高橋邦夫(11年駐ネパール大使・09年駐スリランカ兼モルディブ大使)
- 久枝譲治(11年駐オマーン大使)
- 加茂佳彦(12年駐アラブ首長国連邦大使)
- 西宮伸一(12年中国大使・10年外務審議官(経済))
- 大塚聖一(12年駐レバノン大使)
- 高瀬康夫(12年駐ジャマイカ兼ベリーズ兼バハマ大使・09年駐トンガ大使)
- 渡部和男(12年駐コロンビア大使・11年科学技術協力担当大使・08年駐パラグアイ大使)
- 小泉崇(12年駐ブルガリア大使)
- 東博史(13年駐ポルトガル大使・10年駐モーリタニア大使)
- 長内敬(09年駐ラトビア大使)
- 今井治(13年国際テロ対策・組織犯罪対策協力担当兼サイバー政策担当兼安保理非常任理事国選挙及び安保理改革(中南米諸国)担当大使・12年国際テロ対策・組織犯罪対策協力兼サイバー政策担当大使・09年駐エクアドル大使)
- 細谷龍平(13年駐マダガスカル大使)
- 山本啓司(12年駐ルーマニア大使・11年査察担当大使・駐カメルーン大使)
- 塚原大貮(12年駐ベナン大使)
- 川上公一(12年外交記録公開担当大使・09年駐レバノン大使)
著作
[編集]論文
[編集]- 『国際刑事裁判所の設立について』(『ジュリスト』1995年11月15日号(No.1079)
- The General Agreement on Trade in Services, Implementation by Japan. Japanese Annual of International Law, No. 38(1995).
脚注
[編集]- ^ 原宿サロン2月例会のご案内「TPP交渉を終えて」 ゲストスピーカー内閣官房 TPP 政府対策本部首席交渉官 鶴岡公二氏 - 2016年1月
- ^ “首相通訳の英語術とは 「歴史の目撃者」、酒のうんちくもとっさに:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2022年2月14日). 2023年11月27日閲覧。
- ^ “特別対談 「レベル5」の英語が必要な時代とは 3つの視点でグローバル化を考える 【第一生命保険株式会社代表取締役会長・斎藤勝利×京都大学国際高等教育院教授・河合江理子】”. ダイヤモンド・オンライン (2014年1月6日). 2023年11月27日閲覧。
- ^ GraSPP 教員紹介 鶴岡公二”. 公共政策大学院ホームページ. 2011年4月9日閲覧。 “
- ^ 「駐英大使に鶴岡氏、仏大使は木寺氏」日本経済新聞2016/4/5
- ^ 特別職国家公務員の再就職状況の公表について令和2年4月1日~令和3年3月31日(PDF/132KB)内閣人事局
- ^ 鶴岡 公二(つるおか こうじ)運輸総合研究所
外部リンク
[編集]- 安倍晋三元総理の逝去を悼む - 2022年8月24日
- 英国に大使として赴任して - 2020年3月15日
- 国際協力プラザ:国際協力NEWS:特集:新春鼎談 2008年国際協力への新たな課題と展望(国際協力プラザホームページ内)
- Gideon Rachman at home with Japan’s ambassador in London