2022年ハンガリーグランプリ
レース詳細 | |||
---|---|---|---|
日程 | 2022年シーズン第13戦 | ||
決勝開催日 | 7月31日 | ||
開催地 |
ハンガロリンク ハンガリー・モギョロード | ||
コース長 | 4.381km | ||
レース距離 | 70周 (306.63km) | ||
決勝日天候 | 小雨混じりの曇り | ||
ポールポジション | |||
ドライバー | |||
タイム | 1:17.377 | ||
ファステストラップ | |||
ドライバー | ルイス・ハミルトン | ||
タイム | 1:21.386 | ||
決勝順位 | |||
優勝 |
| ||
2位 | |||
3位 |
2022年ハンガリーグランプリ(英: 2022 Hungarian Grand Prix)は、2022年のF1世界選手権の第13戦として、2022年7月31日にハンガロリンクにて開催。
正式名称は「Formula 1 Aramco Magyar Nagydíj 2022」[1]。
背景
[編集]- タイヤ
- 本レースでピレリが持ち込むドライ用タイヤのコンパウンドはハード(白):C2、ミディアム(黄):C3、ソフト(赤):C4の中間の組み合わせ。提供されるセット数はハード2、ミディアム3、ソフト8[2]。
エントリーリスト
[編集]前戦から変更なし。
チーム | No. | ドライバー | コンストラクター | シャシー | パワーユニット |
---|---|---|---|---|---|
メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | F1 W13 | メルセデス M13 E Performance |
44 | ルイス・ハミルトン | ||||
オラクル・レッドブル・レーシング | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | RB18 | レッドブル・パワートレインズ RBPTH001 |
11 | セルジオ・ペレス | ||||
スクーデリア・フェラーリ | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | F1-75 | フェラーリ 066/7 |
55 | カルロス・サインツ | ||||
マクラーレンF1チーム | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン | MCL36 | メルセデス M13 E Performance |
4 | ランド・ノリス | ||||
BWT・アルピーヌF1チーム | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ | A522 | ルノー E-Tech RE22 |
31 | エステバン・オコン | ||||
スクーデリア・アルファタウリ | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ | AT03 | レッドブル・パワートレインズ RBPTH001 |
22 | 角田裕毅 | ||||
アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チーム | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | AMR22 | メルセデス M13 E Performance |
5 | セバスチャン・ベッテル | ||||
ウィリアムズ・レーシング | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ | FW44 | メルセデス M13 E Performance |
6 | ニコラス・ラティフィ | ||||
アルファロメオF1チーム・オーレン | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ | C42 | フェラーリ 066/7 |
24 | 周冠宇 | ||||
88 | ロバート・クビサ1 | ||||
ハースF1チーム | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | VF-22 | フェラーリ 066/7 |
47 | ミック・シューマッハ | ||||
ソース: [4] |
- 追記
- ^1 - クビサはFP1のみ、ボッタスに代わって走行。
フリー走行
[編集]- FP1[5]
- 2022年7月29日 14:00 CEST(UTC+2)
- トップはカルロス・サインツ。アストンマーティンは新型のリアウイングを投入しセバスチャン・ベッテルが11番手、ランス・ストロールが12番手タイムを記録した。
- FP3[7]
- 2022年7月30日 13:00 CEST(UTC+2)
- トップはニコラス・ラティフィ。この週末で初めてのウェットコンディション。ベッテルは9番手タイムを記録したが、残り8分でターン10で姿勢を乱し、バリアにリアから衝突。赤旗中断の原因となった。
予選
[編集]ポールはジョージ・ラッセル。自身初の獲得でF1史上105人目。また、メルセデスにとってもシーズン初の獲得となった。2番手にカルロス・サインツ、3番手にシャルル・ルクレールとフェラーリ勢が続いた。
雨で路面のラバーが流れたことにより、路面の状況が時間を追うごとに改善される展開だった。Q1ではアルファタウリ勢とウィリアムズ勢、アストンマーティンのセバスチャン・ベッテルが敗退した。Q2ではセルジオ・ペレスの最速タイムがトラックリミットにより、抹消されたがのちに取り消された。Q3では、マックス・フェルスタッペンは1度目のタイム計測に失敗したのち、2度目のタイム計測時にはパワーが出ないトラブルに見舞われ10番手に終わった。
予選結果
[編集]順位 | No. | ドライバー | コンストラクター | Q1 | Q2 | Q3 | Grid |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 1:18.407 | 1:18.154 | 1:17.377 | 1 |
2 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 1:18.434 | 1:17.946 | 1:17.421 | 2 |
3 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1:18.806 | 1:17.768 | 1:17.567 | 3 |
4 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン-メルセデス | 1:18.653 | 1:18.121 | 1:17.769 | 4 |
5 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ-ルノー | 1:18.866 | 1:18.216 | 1:18.018 | 5 |
6 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ-ルノー | 1:18.716 | 1:17.904 | 1:18.078 | 6 |
7 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1:18.374 | 1:18.035 | 1:18.142 | 7 |
8 | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ-フェラーリ | 1:18.935 | 1:18.445 | 1:18.157 | 8 |
9 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン-メルセデス | 1:18.775 | 1:18.198 | 1:18.379 | 9 |
10 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル-RBPT | 1:18.509 | 1:17.703 | 1:18.823 | 10 |
11 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル-RBPT | 1:19.118 | 1:18.516 | 11 | |
12 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ-フェラーリ | 1:18.973 | 1:18.573 | 12 | |
13 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース-フェラーリ | 1:18.993 | 1:18.825 | 13 | |
14 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 1:19.205 | 1:19.137 | 14 | |
15 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース-フェラーリ | 1:19.164 | 1:19.202 | 15 | |
16 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ-RBPT | 1:19.240 | 16 | ||
17 | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ-メルセデス | 1:19.256 | 17 | ||
18 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 1:19.273 | 18 | ||
19 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ-RBPT | 1:19.527 | PL1 | ||
20 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ-メルセデス | 1:19.570 | 19 | ||
107% time: 1:23.860 | |||||||
ソース:[9][10] |
決勝
[編集]2022年7月31日 15:00 CEST(UTC+2)(文章の出典[12])
優勝はマックス・フェルスタッペン。2位にルイス・ハミルトン、3位にジョージ・ラッセルのメルセデス勢が続いた。
降水確率60%で時折小雨が落ちる場面が見られたが、最終盤まで雨が降ることはなかった。スタートタイヤはソフトとミディアムに分かれ、ラッセルは中古のソフト、フェラーリ勢はミディアム、レッドブル勢はソフトを選択。スタート直後にセバスチャン・ベッテルとアレクサンダー・アルボンが接触し、コース上のデブリ回収のためにVSCが導入された。序盤はラッセルがリードする展開だったが、26周目にシャルル・ルクレールが1コーナーで交わしトップに立つ。10位スタートのフェルスタッペンは徐々に順位を上げ、39周目の2度目のピットインの時点で4位まで浮上。40周目には、ルクレールとラッセルがピットイン。トップのルクレールはハードタイヤ、2位のラッセルはミディアムタイヤへそれぞれ交換。ルクレールはフェルスタッペンの前に復帰するもタイヤが温まる前に交わされるが、直後にフェルスタッペンがターン13でスピンし、トップを取り戻した。しかしフェルスタッペンは最速タイムを記録しながらルクレールに迫り、45周目に再び交わしトップに立った。68周目にバルテリ・ボッタスがトラブルによりコース脇にストップし、2度目のVSCが導入される。最終盤に雨が降り出したが順位変動はなく、フェルスタッペンがシーズン8勝目、自身28勝目を挙げた。
レース結果
[編集]順位 | No. | ドライバー | コンストラクター | 周回数 | タイム/リタイア原因 | Grid | Pts. |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル-RBPT | 70 | 1:39:35.912 | 10 | 25 |
2 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 70 | +7.834 | 7 | 19FL |
3 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 70 | +12.337 | 1 | 15 |
4 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 70 | +14.579 | 2 | 12 |
5 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル-RBPT | 70 | +15.688 | 11 | 10 |
6 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 70 | +16.047 | 3 | 8 |
7 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン-メルセデス | 70 | +78.300 | 4 | 6 |
8 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ-ルノー | 69 | +1 Lap | 6 | 4 |
9 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ-ルノー | 69 | +1 Lap | 5 | 2 |
10 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 69 | +1 Lap | 18 | 1 |
11 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン・アラムコ-メルセデス | 69 | +1 Lap | 14 | |
12 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ-RBPT | 69 | +1 Lap | PL | |
13 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ-フェラーリ | 69 | +1 Lap | 12 | |
14 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース-フェラーリ | 69 | +1 Lap | 15 | |
15 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン-メルセデス | 69 | +1 Lap1 | 9 | |
16 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース-フェラーリ | 69 | +1 Lap | 13 | |
17 | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ-メルセデス | 69 | +1 Lap | 17 | |
18 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ-メルセデス | 69 | +1 Lap | 19 | |
19 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ-RBPT | 68 | +2 Laps | 16 | |
20 | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ-フェラーリ | 65 | DNF2 | 8 | |
ソース:[10][13][14] |
第13戦終了時点のランキング
[編集]ワールド・チャンピオンシップ
[編集]
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- 注:いずれもトップ5まで掲載。
順位 | ドライバー | 獲得数 | |
---|---|---|---|
1 | マックス・フェルスタッペン | 3 | |
2 | シャルル・ルクレール | 3 | |
3 | カルロス・サインツ | 2 | |
1 | 4 | ルイス・ハミルトン | 2 |
1 | 5 | セルジオ・ペレス | 2 |
ソース:[17] |
- 注:いずれもトップ5まで掲載。
- 注:ファストテストラップアワードは同数の場合、カウントバック方式がとられている。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “Hungarian Grand Prix 2022 - F1 Race”. The Official F1 Website. 2022年7月25日閲覧。
- ^ “2022 Hungarian Grand Prix - Event Notes - Red Zone and Pirelli Preview.pdf”. FIA.com (2022年7月28日). 2022年7月29日閲覧。
- ^ “2022 Hungarian Grand Prix - Event Notes - Circuit Map.pdf” (英語). FIA.com (2022年7月27日). 2022年7月29日閲覧。
- ^ “2022 Hungarian Grand Prix - Entry List.pdf” (英語). FIA.com (2022年7月29日). 2022年7月29日閲覧。
- ^ “サインツ最速、目を引く新ウィング投入のアストン浮上で角田裕毅は出遅れ気味 / F1ハンガリーGP《FP1》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年7月29日). 2022年7月31日閲覧。
- ^ “トップ10に7チームの混戦模様!ノリスが跳馬を割る2番手、角田裕毅は後退 / F1ハンガリーGP《FP2》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年7月30日). 2022年7月31日閲覧。
- ^ “ラティフィ、初の最速!雨のハンガロリンクでウィリアムズが1-3…角田裕毅は苦戦 / F1ハンガリーGP《FP3》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年7月30日). 2022年7月31日閲覧。
- ^ “ラッセル、史上105人目のポールシッターに!フェルスタッペンは不運のパワーロス / F1ハンガリーGP《予選》結果とダイジェスト”. Formula1-Data (2022年7月31日). 2022年8月1日閲覧。
- ^ “FORMULA 1 ARAMCO MAGYAR NAGYDÍJ 2022 - QUALIFYING”. Formula1.com (2022年7月30日). 2022年8月1日閲覧。
- ^ a b “FORMULA 1 ARAMCO MAGYAR NAGYDÍJ 2022 - STARTING GRID”. Formula1.com (2022年7月30日). 2022年8月1日閲覧。
- ^ “予選19番手ガスリー、PU交換でピットレーンスタートに。レッドブル勢も新PU投入、ペナルティはなし”. jp.motorsport.com (2022年7月31日). 2022年8月1日閲覧。
- ^ “10番手スタートのフェルスタッペンが逆転で今季8勝目。メルセデスが2戦連続W表彰台【決勝レポート/F1第13戦】”. auto sport Web (2022年8月1日). 2022年8月1日閲覧。
- ^ “FORMULA 1 ARAMCO MAGYAR NAGYDÍJ 2022 - RACE RESULT”. Formula1.com (2022年7月31日). 2022年8月1日閲覧。
- ^ “FORMULA 1 ARAMCO MAGYAR NAGYDÍJ 2022 - FASTEST LAPS”. Formula1.com (2022年7月31日). 2022年8月1日閲覧。
- ^ “2022 Hungarian Grand Prix - Offence - Car 3 - Causing a collision.pdf”. FIA.com (2022年7月31日). 2022年8月1日閲覧。
- ^ a b “Formula One 2022 Hungarian Grand Prix Standings”. Motorsport Stats (2022年7月31日). 2022年10月12日閲覧。
- ^ “2022 DHL FASTEST LAP AWARD”. Formula1.com (2022年7月31日). 2022年8月1日閲覧。
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