「天竜二俣駅」の版間の差分
6行目: | 6行目: | ||
|pxl = 250px |
|pxl = 250px |
||
|画像説明= 駅舎 |
|画像説明= 駅舎 |
||
{{Infobox mapframe|zoom=13|frame-width=250|type=point}} |
|地図={{Infobox mapframe|zoom=13|frame-width=250|type=point}} |
||
|よみがな= てんりゅうふたまた |
|よみがな= てんりゅうふたまた |
||
|ローマ字= TENRYŪFUTAMATA |
|ローマ字= TENRYŪFUTAMATA |
2020年2月15日 (土) 09:24時点における版
天竜二俣駅 | |
---|---|
駅舎 | |
てんりゅうふたまた TENRYŪFUTAMATA | |
◄上野部 (1.8 km) (0.6 km) 二俣本町► | |
所在地 | 浜松市天竜区二俣町阿蔵114-2 |
所属事業者 | 天竜浜名湖鉄道 |
所属路線 | 天竜浜名湖線* |
キロ程 | 26.2 km(掛川起点) |
電報略号 | マタ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
129人/日(降車客含まず) -2016年- |
乗降人員 -統計年度- |
256人/日 -2016年- |
開業年月日 | 1940年(昭和15年)6月1日 |
備考 | *1987年まで国鉄二俣線。 |
天竜二俣駅(てんりゅうふたまたえき)は、静岡県浜松市天竜区二俣町阿蔵にある天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線の駅。天竜浜名湖鉄道の本社も設けられており、天竜浜名湖線の中心的な駅となっている。
駅構造
2面3線のホームを有する地上駅であり、直営駅で、開業当時からの瓦葺き木造の駅舎がある。
駅舎よりの1番線は上り列車専用、2番線は下り列車専用、3番線は主に下り列車が使用するが、上り方にも出発信号機があるため、上下両方向の列車が入線可能な配線となっている。以前は駅舎の東側に1面1線の貨物ホームが設置されていたが、1982年に使用停止となり撤去された。また構内には長い有効長を持つ広い留置線があったが、国鉄時代の貨物輸送廃止や第三セクター移管等によって遊休地となっていたため、車両の留置に必要な部分を残して住宅地として売却されている。
駅構内で足こぎミニトロッコ(数十メートル乗って走れる)、腕木式信号機やタブレットキャッチャーなどを展示している。
-
左から1番線、2・3番線
-
駅構内(2006年8月)
-
足こぎミニトロッコ(2006年8月)
「本屋」、「上り上屋およびプラットホーム」、「下り上屋およびプラットホーム」、敷地内の「揚水機室」、「高架貯水槽」が国の登録有形文化財として登録されている[1]。
車両基地
駅東側に天竜浜名湖鉄道の車両基地(機関区)を併設しており、夜間滞泊の基地としても使われている。全車が両運転台のディーゼルカーとなった現在でも、蒸気機関車時代の扇形庫と転車台がそのまま使われている。
運転区(旧遠江二俣機関区)建物(休憩所・事務室・浴場)、扇形庫、転車台は1998年に国の登録有形文化財に登録[2]されている。扇形庫、転車台は近代化産業遺産(続33)にも認定されている[3]。2009年8月より見学記念硬券を購入すると、扇形庫や動いている転車台を見学することが可能となっている。
-
転車台と扇形庫
-
運転区建物群
利用状況
「浜松市統計書」によれば、2006年度の乗車人員は1日平均147人で、天竜浜名湖線の駅の中では10番目。
近年の乗車人員は以下の通りである。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 一日平均乗車人員 |
2006 | 147 |
2007 | |
2008 | 133 |
2009 | 124 |
2010 | 113 |
2011 | 137 |
2012 | 123 |
2013 | 117 |
2014 | 123 |
2015 | 129 |
2016 | 129 |
駅周辺
天竜区の中心駅であるが、住宅・商店が点在する程度である。天竜区の中心市街地へは隣の二俣本町駅の方が近い。
- 天竜警察署
- 機関車公園 - 駅の北側に位置し、蒸気機関車のC58形389号機を静態保存しているが、部品の盗難が散見される等保存状態は良くない。
- 阿蔵駅前広場 - 旧国鉄キハ20形気動車とナハネ20形寝台客車を展示(ボランティアにより修復中)
- 浜松市天竜壬生ホール
- 浜松市天竜図書館
- 浜松市秋野不矩美術館 - 徒歩約15分
- サンクス天竜二俣店
路線バス
歴史
- 1940年(昭和15年)6月1日 - 遠江森駅 - 金指駅間の開通時に、国有鉄道二俣線の駅(一般駅)・遠江二俣駅として開業。同時に遠江二俣機関区を開設。
- 1958年(昭和33年)11月1日 - 遠州鉄道の気動車が西鹿島駅から当駅まで乗り入れ。
- 1966年(昭和41年)10月1日 - 遠州鉄道の気動車乗り入れ廃止。
- 1982年(昭和57年)11月1日 - 貨物の取扱を廃止(旅客駅となる)。二俣線の駅で最後まで貨物の取扱を行っていた。
- 1987年(昭和62年)3月15日 - 二俣線が第三セクター鉄道に転換され、天竜浜名湖鉄道の駅となる。同時に天竜二俣駅に改称。
- 1998年(平成10年)12月 - 機関車転車台、機関車扇形車庫、運転区事務室、運転区浴場、運転区休憩所が登録有形文化財として登録される。
- 2002年(平成14年)9月30日 - 駅前に乗り入れていたジェイアール東海バス天竜線が廃止。翌日より、遠鉄バス北遠本線となり、西鹿島駅を起終点とする。
- 2011年(平成23年)1月26日 - 本屋、上り上屋およびプラットホーム、下り上屋およびプラットホーム、敷地内の揚水機室、高架貯水槽が登録有形文化財として登録される[1]。
開業を機に天竜川の筏を引き入れるため貯木場が建設された。そして引き込み線を設け木材の貨物輸送を行っていた。[4]
なお、1930 - 1935年にはこの駅からやや離れた二俣本町駅寄りの場所に、光明電気鉄道の二俣口駅が置かれていた。現在もプラットホームの跡が残されている。また同駅より北寄りに離れた場所には、同駅を起点とする予定であった佐久間線(未成線)のトンネルが残されているが、入口は封鎖されている。
隣の駅
脚注
- ^ a b 文化財を登録有形文化財に登録する件 (平成23年文部科学省告示第2号) 『官報』 平成23年(2011年)1月26日付 号外・第16号 pp. 46-51
- ^ 文化庁 登録有形文化財(建造物)の紹介 天竜浜名湖鉄道機関車転車台(静岡県)
- ^ 推理ドラマの中心舞台西村京太郎トラベルミステリー(56) 生死を分ける転車台 駅舎と列車が大炎上!?愛と哀しみの天竜浜名湖鉄道 青いコートの女の罠…(生死を分ける転車台~天竜浜名湖鉄道の殺意~)テレビ朝日 土曜ワイド劇場 2011年7月23日
- ^ 『天竜市史』下巻、1988年、488-489頁
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 佐久間線 - 当駅と飯田線中部天竜駅を結ぶ予定だった未成線。
- 天竜線 - 佐久間線の先行路線として開設された国鉄バス路線。現在は遠州鉄道に引き継がれている。
- 中部の駅百選 - 当駅も選定されている(第1回)。