東海北陸自動車道
高速自動車国道 (有料) | |
---|---|
東海北陸自動車道 | |
路線延長 | 184.8 km |
開通年 | 1986年 - 2008年 |
起点 | 一宮市(一宮JCT) |
主な 経由都市 |
各務原市、岐阜市、関市 郡上市、高山市、飛騨市 南砺市 |
終点 | 砺波市(小矢部砺波JCT) |
接続する 主な道路 (記法) |
記事参照 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
東海北陸自動車道(とうかいほくりくじどうしゃどう、TOKAI-HOKURIKU EXPRESSWAY)は、起点を愛知県一宮市から岐阜県を経由して富山県砺波市へ至る、東海地方と北陸地方を横断する高速道路(高速自動車国道)。東海北陸道と略される。
概要
国土開発幹線自動車道の予定路線に以下のとおりされている。
起点 | 主たる経過地 | 終点 |
---|---|---|
一宮市 | 関市 岐阜県大野郡荘川村付近 | 砺波市 |
起点 | 重要な経過地 | 終点 |
---|---|---|
一宮市 | 各務原市 岐阜市 関市 美濃市 郡上市 高山市 飛騨市 南砺市 | 砺波市 |
東海北陸両地域は国道156号で結ばれているが岐阜・富山県境を中心に未改良区間が多く危険であることから、安定した交通の確保と交流の活性化を目的として建設された。全線の開通により太平洋側と日本海側が直結され、中部内陸地帯の開発と発展に大きな効果が期待されている。一宮JCT-小矢部砺波JCTの総事業費は、約1兆2,500億円[1]。
通過市町村
※1 : 岐阜市と各務原市の市境に沿って通過しているため、〈各務原市 - 岐阜市 - 各務原市 - 岐阜市 - 各務原市 - 岐阜市 - 各務原市 - 岐阜市 - 関市 - 岐阜市〉となる。
※2 : 小矢部砺波JCTは砺波市と小矢部市の境にあり、北陸道の金沢方面は小矢部市。
接続高速道路
- 名神高速道路 (一宮JCTで接続)
- 東海環状自動車道(美濃関JCTで接続)
- 中部縦貫自動車道(油坂峠道路) (白鳥ICで接続)
- 中部縦貫自動車道(高山清見道路) (飛騨清見ICで接続)
- 北陸自動車道(小矢部砺波JCTで接続)
- 能越自動車道(小矢部砺波JCTで直結)
接続が計画されている地域高規格道路
インターチェンジなど
- IC番号欄の背景色が■である区間は既開通区間に存在する。施設欄の背景色が■である区間は未開通区間または未供用施設に該当する。未開通区間の名称は全て仮称である。
- (数字)は、他路線の番号。<数字>は、予定番号。
- BSのうち、○/●は運用中の施設。無印はBSなし。
- スマートICは背景色■で示す。
- 路線名の特記がないものは市道。
IC 番号 |
施設名 | 接続路線名 | 一宮から (km) |
BS | 備考 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
一宮西港道路(計画路線) | |||||||
(25-1) | 一宮JCT. | 名神高速道路 | 0.0 | - | 愛知県 | 一宮市 | |
1 | 一宮西IC | 県道14号岐阜稲沢線 | 1.0 | 名神方面出入口 | |||
2 | 尾西IC | 県道148号萩原三条北方線 | 3.9 | 高山方面出入口 | |||
3 | 一宮木曽川IC | 国道22号(名岐バイパス) | 7.7 | ||||
- | 木曽川本川橋 | - | - | 橋長 598m |
岐阜県 | 各務原市 | |
- | 川島PA | - | 11.3 | ハイウェイオアシス併設 河川環境楽園 | |||
4 | 岐阜各務原IC | 国道21号(那加バイパス) | 13.3 | ||||
- | 蘇原BS | - | 18.8 | ○ | 岐阜市 | ||
5 | 関IC | 国道248号 | 25.5 | 関市 | |||
- | 小瀬BS | - | 27.8 | ○ | |||
- | 関SA | - | 28.0 | 岐阜・名古屋方面 | |||
- | 長良川SA | - | 30.1 | 高山方面 | |||
5-1 | 美濃関JCT. | 東海環状自動車道 | 31.4 | - | |||
6 | 美濃IC | 県道94号岐阜美濃線 | 32.4 | ○ | 美濃市 | ||
- | 古城山PA | - | 38.4 | 美濃方面 | |||
7 | 美並IC | 国道156号 | 49.6 | ○ | 郡上市 | ||
- | 瓢ヶ岳PA | - | 50.9 | 高山方面 | |||
8 | 郡上八幡IC | 国道156号 | 59.9 | ○ | |||
9 | ぎふ大和IC/PA | 県道52号白鳥板取線 | 66.1 | ○ | |||
10 | 白鳥IC | 中部縦貫自動車道(油坂峠道路)福井方面 | 76.5 | ||||
11 | 高鷲IC | 県道45号高鷲インター線 | 84.5 | ||||
- | 鷲見橋 | - | - | 橋脚高日本一 118m | |||
- | ひるがの高原SA/スマートIC | 91.6 | |||||
12 | 荘川IC | 国道158号 | 98.4 | 高山市 | |||
- | 松ノ木峠PA | - | 事業中 | ||||
13 | 飛騨清見IC | 中部縦貫自動車道(高山清見道路)高山方面 | 117.2 | ||||
- | 飛騨河合PA | 130.1 | 飛騨市 | ||||
- | 飛騨トンネル | - | - | 長さ 10,710m 危険物積載車両通行禁止 | |||
白川村 | |||||||
14 | 白川郷IC | 国道156号 | 142.2 | ||||
- | 飛騨白川PA | - | 143 | 事業中 | |||
15 | 五箇山IC | 国道156号 | 157.4 | 富山県 | 南砺市 | ||
- | 袴腰トンネル | - | 162.0 | - | 長さ 5,939m 危険物積載車両通行禁止 | ||
- | 城端SA | - | 170.1 | ○ | ハイウェイオアシス併設 桜ヶ池クアガーデン | ||
16 | 福光IC | 国道304号 | 173.7 | ||||
(19) | 小矢部砺波JCT. | 北陸自動車道 | 184.8 | 小矢部市 砺波市 | |||
能越自動車道 高岡方面 |
SA・PA
川島PAと城端SAの2箇所にハイウェイオアシスが存在する。川島PAに隣接する河川環境楽園では、観覧車や水族館など様々な施設がある。城端SAには桜ヶ池クアガーデンが隣接し温泉や宿泊施設などがある。ひるがの高原SAの上り線には、複合商業施設クックラひるがのが隣接しており上り線のサービスエリアから直接利用ができる。また、スマートICを利用しなくても一般道側に駐車場があるため一般道からの利用が可能である。
地理
木曽川に近い濃尾平野から長良川沿いを北上し、急峻な山岳地帯(飛騨高地)を経て砺波平野へと到る。
東海北陸道に架かる橋は上下線合わせて400本近くある。日本を代表する河川である木曽川を1回、長良川を8回、庄川を7回渡っている。
標高の高い所を通過する高速道路であり、白鳥ICの以北から急峻な山岳地帯に入るため冬季はチェーン規制を実施することが多い。ぎふ大和ICが海抜300m、白鳥ICが海抜430m、高鷲ICが海抜700m、ひるがの高原SAが海抜873mであり、特に白鳥IC付近の長良川を渡たる辺りから登り坂になり高鷲IC間の8kmで300mの高低差がある。そのため上り線ではブレーキ故障車の緊急待避所が設けられている。郡上市高鷲町のひるがの高原には分水嶺(海抜957m)があり、現地には看板がある。高山市にある松ノ木峠は、標高1,085mで、高速道路標高日本一である(真上に跨道橋が架かっており、標高日本一の看板が掲げてある)。この位置は現在、仮設トイレ・資材置き場になっているが、松ノ木峠PA(仮称)が予定されている。開設すると、日本の高速道路にあるSA・PAの中では最も標高が高い場所となる(松ノ木峠に近い軽岡トンネルは高速道路トンネルの最高標高1,050mである)。現在は空地を利用し、繁忙時期に仮設トイレを設置、閑散期に閉鎖を繰り返して運用している。ひるがの高原SAより南は横風の影響を受けやすく、北部においても特に冬期間、山腹と山腹を繋ぐ橋梁部で谷風による突風があるため注意が必要である。また、ぎふ大和IC-荘川ICにかけて霧による規制も若干ある。
山地部を通るためトンネルが多く、上り線54、下り線56のトンネルを通過する事になる(白鳥IC-小矢部砺波JCTは暫定2車線となっており上下線で1本のトンネル)。飛騨清見IC-白川郷ICには飛騨トンネル(10,712m)が、五箇山IC-福光ICには袴腰トンネル(5,939m)があるため、同区間ではタンクローリーなどの危険物積載車両は通行できない(飛騨トンネル(荘川IC-白川郷IC)は国道156号、袴腰トンネルは国道156号・国道304号で迂回可能だが、後者の場合は高さ3.5m以上の車両が通過できないトンネルがあるため、飛騨清見ICから中部縦貫道・国道41号経由で富山ICへ抜ける方法もある)。3000m級では各務原トンネルと城端トンネル、2000m級では軽岡トンネルと椿原トンネルがある。
主なトンネルと橋
- 木曽川南派川橋(一宮木曽川IC-川島PA)
- 木曽川本川橋(一宮木曽川IC-川島PA)
- 木曽川に架かる橋。東海北陸自動車道で一番長い橋。
- 各務原トンネル(岐阜各務原IC-関IC)
- 直線トンネルで3,050mの長さは日本有数。
- 立花橋(美濃IC-美並IC)
- 長良川と長良川鉄道越美南線を跨ぐ橋。
- 平山トンネル(ぎふ大和IC-白鳥IC)
- 鷲見橋(高鷲IC-荘川IC)
- 橋脚の高さ118mは日本一。
- 本谷橋(高鷲IC-荘川IC)
- 198mの橋で、橋桁に日本道路公団が波形鋼板を初めて採用している。
- 飛騨トンネル(飛騨清見IC-白川郷IC)
- 白川橋(飛騨清見IC-白川郷IC)
- 白川郷の合掌造り集落に隣接し、周辺環境と調和した橋。(2004年土木学会デザイン賞・最優秀賞)
- 椿原橋(白川郷IC-五箇山IC)
- 有家ヶ原トンネルと椿原トンネルを繋ぐ庄川に架かる橋。椿原ダム付近を通る。
- 飛越大橋(白川郷IC-五箇山IC)
- 岐阜県と富山県の県境の庄川に架かる橋。
- 袴腰トンネル(五箇山IC-福光IC)
- 5,939m、危険物積載車両の通行は禁止。
その他2,000m以上のトンネル
トンネルの数
区間 | 上り線 | 下り線 |
---|---|---|
一宮JCT-岐阜各務原IC | 0 | 0 |
岐阜各務原IC-関IC | 2 | 2 |
関IC-美濃IC | 1 | 1 |
美濃IC-美並IC | 11 | 11 |
美並IC-郡上八幡IC | 7 | 9 |
郡上八幡IC-ぎふ大和IC | 3 | 3 |
ぎふ大和IC-白鳥IC | 1 | 1 |
白鳥IC-高鷲IC | 2 | 2 |
高鷲IC-荘川IC | 3 | 3 |
荘川IC-飛騨清見IC | 6 | 6 |
飛騨清見IC-白川郷IC | 10 | 10 |
白川郷IC-五箇山IC | 6 | 6 |
五箇山IC-福光IC | 2 | 2 |
福光IC-小矢部砺波JCT | 0 | 0 |
合計 | 54 | 56 |
トンネルの坑口にあるカウントは上り線54、下り線56となっている。上り線1本目城端トンネル坑口には1/54。下り線1本目権現山トンネル坑口には1/54のプレートが記載されている。下り線は54から56とトンネルの数が変化する。美並IC-郡上八幡ICの山田トンネルから分母が56と表示されている(4車線化の新規開通区間のため変更したと思われる)。上下線のトンネル数の違いは、美並IC-郡上八幡ICの下り線のみにある貝付トンネルと、雛成第一トンネル、雛成第二トンネル(上り線ではスノーシェルターが繋いでおり雛成トンネルとして1本のトンネルとなっている)のためである。白川郷IC-五箇山ICにある楮成出トンネルもスノーシェルターが楮トンネルと成出トンネルを繋いでおり1つのトンネルとなっている。
白鳥IC-小矢部砺波JCTは暫定2車線となっているため建設されているトンネルは上下線で1本となっている。実際に建設されているトンネルの数は上り線45、下り線38である。
歴史
- 1964年7月1日 : 東海北陸自動車道建設法公布・施行。
- 1966年7月1日 : 同法廃止、同時に国土開発幹線自動車道建設法の改正により国土開発幹線自動車道の予定路線とされる。
- 1970年6月18日 : 一宮JCT-白鳥ICの基本計画告示。
- 1971年6月8日 : 福光IC-小矢部砺波JCTの基本計画告示。
- 1972年6月20日 : 一宮JCT-美濃IC 整備計画・施行命令。
- 1973年11月1日 : 白鳥IC-福光ICの基本計画告示。
- 1978年11月21日 : 福光IC-小矢部砺波JCT 整備計画・施行命令。
- 1979年3月2日 : 美濃IC-白鳥IC 整備計画・施行命令。
- 1986年1月21日 : 白鳥IC-荘川ICの整備計画決定。
- 1986年3月5日 : 岐阜各務原IC-美濃IC開通。
- 1988年9月22日 : 白鳥IC-荘川IC 施行命令。
- 1989年3月29日 : 荘川IC-福光ICの整備計画決定。
- 1990年12月28日 : 五箇山IC-福光IC 施行命令。
- 1991年3月28日 : 荘川IC-飛騨清見JCT 施行命令。
- 1992年3月28日 : 福光IC-小矢部砺波JCT開通により北陸自動車道と接続。
- 1993年11月19日 : 飛騨清見JCT-五箇山IC 施行命令。
- 1994年3月25日 : 美濃IC-美並IC開通。
- 1996年3月28日 : 小矢部砺波JCTで能越自動車道と直結。
- 1996年4月18日 : 美並IC-郡上八幡IC開通。
- 1996年11月12日 : 飛騨トンネル起工。
- 1997年3月24日 : 一宮木曽川IC-岐阜各務原IC開通。
- 1997年11月10日 : 郡上八幡IC-白鳥IC開通。
- 1998年2月20日 : 尾西IC-一宮木曽川IC開通。
- 1998年12月13日 : 一宮JCT-尾西IC開通により名神高速道路と接続。
- 1999年3月18日 : 美濃IC-白鳥ICの4車線化工事着手。
- 1999年11月1日 : 白鳥ICで中部縦貫自動車道(油坂峠道路)と接続。
- 1999年11月27日 : 白鳥IC-荘川IC開通。
- 2000年9月30日 : 五箇山IC-福光IC開通。
- 2000年10月7日 : 荘川IC-飛騨清見IC開通、日本の高速道路の標高最高地点となる。
- 2002年11月16日 : 白川郷IC-五箇山IC開通。
- 2003年12月24日 : 瓢ヶ岳PA-郡上八幡ICの4車線化工事着工。
- 2004年11月27日 : 飛騨清見ICで中部縦貫自動車道(高山清見道路)と接続。
- 2004年12月4日 : 美濃IC-瓢ヶ岳PA、白鳥IC付近の4車線化。
- 2005年3月19日 : 美濃関JCT開通により東海環状道と接続。
- 2005年7月14日 : ぎふ大和IC-白鳥ICの4車線化工事着手。
- 2006年6月1日 : 郡上八幡IC-ぎふ大和ICの4車線化工事着手。
- 2007年1月13日 : 飛騨トンネル貫通。
- 2008年7月5日 : 飛騨清見IC-白川郷IC開通により、全線開通。
- 2008年7月18日 : 瓢ヶ岳PA-郡上八幡ICの4車線化。
- 2009年2月20日 : ぎふ大和IC-白鳥ICの4車線化。
- 2009年4月1日 : ひるがの高原スマートIC恒久化。
- 2009年4月27日 : 白鳥IC-飛騨清見ICの4車線化整備計画変更。
- 2009年7月17日 : 郡上八幡IC-ぎふ大和ICの4車線化。
飛騨清見IC-白川郷ICの24.9kmは最後の開通区間となった。この区間では籾糠山直下を貫く飛騨トンネル(10,712m)が長らく掘削されていたが、大量の湧水に悩まされるなどの難工事を経て2007年1月13日に本坑が貫通した。(国内で2番目に長い道路トンネル)これを受けて全線開通の時期を当初2008年3月末と予定していたが、飛騨トンネル貫通点付近での地山の崩落や壁面の膨張などが発生したことを受け、さらに開通時期を2008年7月頃に延期[2]、その後の発表を経て2008年7月5日午後3時、NEXCO中日本は飛騨清見IC-白川郷IC24.9kmを開通させ、この日をもって東海北陸道は全線開通となった。この区間の総事業費は1,860億円。
道路管理者
- 中日本高速道路
- 名古屋支社羽島保全・サービスセンター : 一宮JCT-一宮木曽川IC
- (羽島保全・サービスセンター管理区間はこの他、東名高速道路春日井IC-小牧IC、名神高速道路小牧IC-関ヶ原IC、中央自動車道小牧JCT-小牧東IC)
- 名古屋支社岐阜保全・サービスセンター : 一宮木曽川IC-郡上八幡IC
- (羽島保全サービスセンター管理区間はこの他、東海環状自動車道可児御嵩IC-関広見IC)
- 名古屋支社高山保全・サービスセンター : 郡上八幡IC-白川郷IC
- (高山保全サービスセンター管理区間はこの他、なし)
- 金沢支社富山保全・サービスセンター : 白川郷IC-小矢部砺波JCT
- (富山保全・サービスセンター管理区間はこの他、北陸自動車道朝日IC-小矢部IC)
ハイウェイラジオ
- 木曽川(一宮木曽川IC-岐阜各務原IC)
- 関(関IC-美濃関JCT)
- 美濃(美濃IC-古城山PA)
- ひるがの(高鷲IC-荘川IC)
- 一宮西(一宮JCT-尾西IC)
料金
- 飛騨清見IC-白川郷IC : 飛騨特別区間(普通区間の1.6倍)
- 飛騨特別区間以外の区間 : 普通区間
岐阜各務原IC-郡上八幡ICがETC料金割引社会実験の対象区間となっており、ETCにより走行する車両は平日15時-17時の間30%割引となっている。
全線開通時から2009年5月12日まで東海北陸道全線開通記念割引が実施されていた。ETCの有無にかかわらずエリア内のICから流入及び流出し、かつ、新規開通区間(飛騨清見IC-白川郷IC)を利用する全車両は新規開通区間の半額相当額(普通車で600円)を定額で割引される。2009年5月13日からは特別区間割引(飛騨トンネル区間)(ETC限定)が始まっている。
車線・最高速度
区間 | 車線 上下線=上り線+下り線 |
最高速度 | 備考 |
---|---|---|---|
一宮JCT-白鳥IC | 4=2+2 | 80km/h | |
白鳥IC-小矢部砺波JCT | 2=1+1 (暫定2車線) |
70km/h | トンネル連続区間あり
|
全線が4車線(片側2車線)で計画されているが、白鳥IC-小矢部砺波JCTは暫定2車線による対面通行の区間である。インターチェンジ付近(荘川IC、飛騨清見IC、五箇山IC、福光IC)とサービスエリア・パーキングエリア付近(ひるがの高原SA、松ノ木峠PA(仮称)、飛騨白川PA(仮称))には追越車線が設置されている。山地部を通るが登坂車線が存在せず、代わりにゆずり車線が下り線3箇所、上り線2箇所存在する。また、白鳥IC-飛騨清見ICについては調査中[3]としているが、2009年4月27日の第4回国土開発幹線自動車道建設会議にて着工の前提となる整備計画の変更が了承された。合併方式の計画。2009年度中にも着工される見通しで、2009年度第4四半期に荘川IC-飛騨清見ICの高山市清見町で拡幅工事の発注が予定されている。[4]。
ゆずり車線
- 上り線 : 高鷲IC付近、白川郷IC付近
- 下り線 : 高鷲IC付近、ひるがの高原SA-荘川IC※、軽岡トンネル出口付近※
※冬期になると道路標識にカバーがかけられる。
高速バス
- 岐阜バス
- 濃飛バス
- 高山 - 名古屋線 (名鉄バス・JR東海バスと共同運行)
- 高山 - 白川郷 ・金沢線 (北陸鉄道と共同運行)
- 高山 - 京都 ・大阪線 (近鉄バスと共同運行)
- JR東海バス
- 北陸ドリーム名古屋号 (西日本JRバスと共同運行)
- 名鉄バス
- イルカ交通
交通量
高山方面や世界遺産でもある白川郷・五箇山の合掌造り集落を通過すること、また白鳥ICや高鷲ICの周辺にスキー場が多いことから休日の交通量が平日に比べて非常に多く、2005年度の昼間12時間交通量調査では高速道路におけるベスト5に計3区間入る。白鳥IC-高鷲ICが1.7倍、郡上八幡IC-ぎふ大和IC、ぎふ大和IC-白鳥ICが1.6倍となっている。対面通行とトンネルの連続が重なる白鳥IC以北で渋滞する事が多い。特にスキーシーズンは関越自動車道と並んで渋滞の多い高速道路となっている。
全線開通後は交通量の増加が著しく、特に白川郷IC以北では各区間前年度と比較して2倍以上の増加となっている。通行する車両は普通車が約8割を占めており、大型車・特大車の割合は全線開通後に140-150%増加したが1割に満たない。
2008年7月
高速道路統計月報(高速道路と自動車 2008年10月号)
- 高速道路通行台数(台)
- 54,920 (前年比 112.4%)
- 高速道路車種別全線平均交通量(台)(比率%)(一宮JCT-小矢部砺波JCT)
- 日全線平均交通量(台)
- 13,801 (前年比 127.1%) (一宮JCT-小矢部砺波JCT)
- 日出入交通量(台)
- 93,880(前年比 108.2%) (一宮JCT-小矢部砺波JCT)
- 日平均区間交通量(台)(比率%)
- 一宮JCT-一宮西IC : 38,350(前年比 104.8%)
- 一宮西IC-尾西IC : 28,209 (105.4%)
- 尾西IC-一宮木曽川IC : 31,662 (105.2%)
- 一宮木曽川IC-岐阜各務原IC : 29,713 (108.5%)
- 岐阜各務原IC-関IC : 26,814 (113.4%)
- 関IC-美濃関JCT : 22,572 (116.4%)
- 美濃関JCT-美濃IC : 22,664 (122.1%)
- 美濃IC-美並IC : 18,624 (125.2%)
- 美並IC-郡上八幡IC : 17,006 (126.8%)
- 郡上八幡IC-ぎふ大和IC : 13,624 (132.5%)
- ぎふ大和IC-白鳥IC : 12,932 (136.9%)
- 白鳥IC-高鷲IC : 11,886 (143.8%)
- 高鷲IC-ひるがの高原SA : 11,274 (158.1%)
- ひるがの高原SA-荘川IC : 10,833 (151.9)
- 荘川IC-飛騨清見IC : 10,124 (198.7%)
- 飛騨清見IC-飛騨河合PA : 8,317 -
- 飛騨河合PA-白川郷IC : 8,395 -
- 白川郷IC-五箇山IC : 6,284 (293.4%)
- 五箇山IC-福光IC : 6,622 (237.9%)
- 福光IC-小矢部砺波JCT : 7,016 (202.2%)
2005年度
平成17年度道路交通センサス
平日24時間交通量(台)
愛知県
|
岐阜県
|
富山県
|
2002年度
区間別日平均交通量(区間平均)
- 一宮JCT-飛騨清見IC : 12,310台(前年度比103.2%)
- 最大 : 一宮JCT-一宮西IC : 30,515台(108.8%)
- 最小 : 荘川IC-飛騨清見IC : 4,040台(106.1%)
- 白川郷IC-小矢部砺波JCT : 2,298台(98.2%)
ギャラリー
-
一宮JCT 名神への分岐
-
尾西IC付近
-
川島PA付近
-
美濃関JCT
-
郡上八幡インターBS
-
ぎふ大和IC-白鳥IC
郡上市白鳥町中津屋 -
高鷲IC付近のゆずり車線
-
ひるがの高原SA
岐阜方面を望む -
六厩高架橋付近
(飛騨清見IC-荘川IC) -
荘川IC - 飛騨清見IC
松ノ木峠PA(仮称)付近
高速道路の標高日本一 1,085m -
「高山」の案内標識を追加した飛騨清見ICの出口付近(下り線・富山方面)
-
二本木TN付近の信号機
白川郷ICまで10本(計20.7km)のトンネルの連続 -
飛騨トンネル河合坑口
-
白川郷の合掌造りと白川橋
-
白川郷IC付近
-
椿原橋と椿原ダム
-
合掌集落と東海北陸道(五箇山・菅沼)
-
城端TN付近
-
城端SAの高台から見える砺波平野
-
福光IC - 城端SA
-
小矢部砺波JCT付近
「東海北陸道ここから」の案内標識
脚注
- ^ 北日本新聞社 富山のニュース東海北陸道、全線開通 富山-一宮IC間、3時間切る
- ^ 貫通後も飛騨トンネル坑内の壁面が膨張、東海北陸自動車道の開通を延期 - nikkei BPnet2007年11月6日付
- ^ 調査等契約状況一覧 (PDF) NEXCO中日本名古屋支社
- ^ 白鳥IC-飛騨清見JCT4車線化、年度内に着手 - 岐阜新聞 Web