明智駅 (岐阜県恵那市)
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(明智駅 (岐阜県明智町)から転送)
明智駅 | |
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駅舎(2018年8月) | |
あけち Akechi | |
◄2 野志 (2.0 km) | |
所在地 | 岐阜県恵那市明智町445-2 |
駅番号 | 1 |
所属事業者 | 明知鉄道 |
所属路線 | ■明知線 |
キロ程 | 25.1 km(恵那起点) |
電報略号 | アチ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗降人員 -統計年度- |
326人/日 -2019年- |
開業年月日 | 1934年(昭和9年)6月24日[1][2] |
明智駅(あけちえき)は、岐阜県恵那市明智町445-2にある明知鉄道明知線の駅である。駅番号は1。明知線のすべての列車の始発・終着駅であり、駅近くには明知鉄道本社がある。駅周辺は旧恵那郡明智町の中心市街地であり、住民が大正時代の町並みを保存して観光資源として活用している「日本大正村」の玄関口である[1]。
終日駅係員配置駅。窓口営業時間は始発から最終列車発車前まで。
歴史
[編集]- 1934年(昭和9年)6月24日:国鉄明知線 岩村 - 当駅間開通時に、明知駅として開業[1][2]。一般駅[2]。
- 1981年(昭和56年)2月1日:貨物の取扱を廃止(旅客駅となる)[1][2]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物の取扱を廃止[2]。
- 1985年(昭和60年)11月16日:明知鉄道に転換[1][2]。同時に明智駅に改称[1][2]。
- 2004年(平成16年)3月25日:閉塞方式変更により、腕木式信号機使用停止[3]。
駅構造
[編集]駅舎に接して1面1線の単式ホームがある地上駅。構内に車両基地があり、車両の夜間滞泊もある。また、多くの側線を有する。
2012年に喫茶店や地元産品の販売コーナー、トイレを備えた交流施設「明智駅前プラザ」が駅舎の隣に開設された[4]。
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駅舎内(2021年1月)
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停車中のアケチ100形気動車(2021年1月)
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駅構内にあったアケチ1形の廃車体(2004年)
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車両基地(2004年)
乗客・貨物の推移
[編集]年度 | 乗車人員 | 降車人員 | 貨物発送トン | 貨物到着トン |
---|---|---|---|---|
1934 | 36,106 | 34,777 | 901 | 3,073 |
1935 | 44,217 | 40,813 | 988 | 4,048 |
1955 | 155,905 | 141,862 | 7,486 | 28,950 |
1956 | 173,909 | 154,763 | 12,110 | 3,486 |
1957 | 189,203 | 173,994 | 12,413 | 26,016 |
1958 | 193,585 | 167,311 | 10,164 | 21,930 |
1959 | 195,331 | 182,768 | 13,212 | 26,126 |
1960 | 196,065 | 183,253 | 13,561 | 27,268 |
1961 | 190,389 | 180,309 | 13,581 | 17,795 |
1962 | 195,140 | 185,394 | 12,899 | 16,561 |
1963 | 229,337 | 216,337 | 16,863 | 15,914 |
出典 - 『岐阜県統計書デジタルアーカイブ』岐阜県より1936-1954年は該当項目なし、1964年以降はネット未公開
年度 | 定期 | 定期外 | 1日平均(人)合計 | ||
---|---|---|---|---|---|
乗降人員(千人) | 1日平均(人) | 乗降人員(千人) | 1日平均(人) | ||
2004 | 96 | 264 | 74 | 202 | 466 |
2005 | 87 | 239 | 50 | 138 | 477 |
2006 | 73 | 201 | 57 | 155 | 356 |
2007 | 83 | 227 | 60 | 164 | 391 |
2008 | 106 | 291 | 55 | 150 | 441 |
2009 | 130 | 356 | 47 | 129 | 485 |
2010 | 96 | 262 | 41 | 113 | 375 |
2011 | 104 | 285 | 52 | 142 | 427 |
2012 | 80 | 222 | 34 | 95 | 317 |
2013 | 77 | 212 | 41 | 111 | 323 |
2014 | 63 | 173 | 40 | 110 | 283 |
2015 | 70 | 191 | 54 | 148 | 339 |
2016 | 56 | 154 | 37 | 101 | 255 |
2017 | 66 | 181 | 46 | 126 | 307 |
2018 | 71 | 195 | 60 | 164 | 359 |
2019 | 66 | 181 | 53 | 145 | 326 |
出典 - 『恵那市統計書』より
駅周辺
[編集]バス路線
[編集]その他
[編集]- 1999年、中部の駅百選(第1回)に選定された。
- 硬券の販売が今も行われている(ただし、隣駅の野志駅へは軟券のみの販売)。JR東海との連絡乗車券も硬券のものが販売されている。
- 駅開業当初の駅名、「明知」は当時の所在地だった明知町に由来する。その後、明知町は1954年(昭和29年)7月1日に静波村と合併して明智町となった。それに伴い、1985年の転換時に新町名に合わせて駅名を「明智」に改称している[1]。旧町名の明知は古くは城名であるが(明知城)、現在でも会社名(明知鉄道)や路線名(明知線)に使われている。新町名の「明智」は自治体としては2004年の「平成の大合併」によって消滅しており、現在は恵那市の市内町名となっている。
- 2013年12月、明智小学校に静態保存されていたC12形蒸気機関車が駅構内に移された。明知鉄道は将来の蒸気機関車運行を目指しており、2014年以降、構内での運転見学や体験乗車のイベントを開催している[5]。
- 国鉄線だけでなく、国鉄バス中馬線、恵那線も通じていたが、1986年に撤退した。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 26号 長良川鉄道・明知鉄道・樽見鉄道・三岐鉄道・伊勢鉄道、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年9月18日、12-13,17頁。
- ^ a b c d e f g 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、171頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 「明知鉄道 列車の運行支え70年 腕木式信号機 24日、歴史に幕 明智、岩村両駅の6基 きょうイベント」『中日新聞』中日新聞社、-2004-03-20、朝刊、24面。
- ^ 出典 : 恵那市ホームページ
- ^ 出典 : 明知鉄道ホームページ
関連項目
[編集]- 日本の鉄道駅一覧
- 明智駅 (岐阜県可児市) - 同音同字の駅