コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「比布駅」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Cewbot (会話 | 投稿記録)
m Bot作業依頼: Template:駅情報への地図引数挿入 - log
7行目: 7行目:
|pxl= 300px
|pxl= 300px
|画像説明= 新駅舎(2016年9月)
|画像説明= 新駅舎(2016年9月)
{{Infobox mapframe|zoom=14|frame-width=280|type=point}}
|地図={{Infobox mapframe|zoom=14|frame-width=280|type=point}}
|よみがな= ぴっぷ
|よみがな= ぴっぷ
|ローマ字= Pippu
|ローマ字= Pippu

2020年2月15日 (土) 01:21時点における版

比布駅
新駅舎(2016年9月)
ぴっぷ
Pippu
W33 南比布 (2.4 km)
(3.1 km) 北比布 W35
地図
所在地 北海道上川郡比布町西町2丁目
北緯43度52分29.6秒 東経142度28分18秒 / 北緯43.874889度 東経142.47167度 / 43.874889; 142.47167
駅番号 W34
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 宗谷本線
キロ程 17.1 km(旭川起点)
電報略号 ヒフ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
開業年月日 1898年明治31年)11月25日
備考 無人駅
テンプレートを表示

比布駅(ぴっぷえき)は北海道上川郡比布町西町2丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線である。駅番号W34電報略号ヒフ

歴史

1977年の比布駅と周囲約750m範囲。上が名寄方面。国鉄型配線千鳥式ホーム2面3線とその外側に貨物用副線1本、駅舎横の旭川側に貨物積卸場と引込み線及びストックヤード。駅裏にもストックヤードがある。木材と石炭が野積みされている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

比布駅は、北海道官設鉄道天塩線(現在の宗谷本線)の永山駅 - 蘭留駅間が1898年(明治31年)11月25日に開通した際に、一般駅として開設された[1]。初代の駅舎はこの年の8月25日に完成したもので、駅員は12名配置されていた[2]。1934年(昭和9年)11月に母屋が改築され[2]、2015年(平成27年)まで使用された駅舎はこの時のものであった[3]。1953年(昭和28年)に待合室が増築され、翌1954年(昭和29年)9月5日から駅待合室内に鉄道弘済会の構内売店が設置されて、1970年(昭和45年)4月30日まで営業していた[2]。また1955年(昭和30年)1月31日には跨線橋も完成した[2]

国鉄の合理化問題が取り上げられると、無人化や貨物取り扱いの廃止が進められることになり[2]、1978年(昭和53年)12月1日には貨物の取り扱いが、1984年(昭和59年)2月1日には荷物の取り扱いが、それぞれ廃止となった[1]。1984年(昭和59年)11月に無人駅化され、町内の時計店に乗車券の発売が委託された[2]。この時計店の主人が1987年(昭和62年)7月に喫茶店「ペペ」を駅舎内で開業し、旅行客から人気を博したが、2010年(平成22年)6月に閉店し、完全無人駅となった[2]。JR北海道の駅舎建て替え計画により、従来の駅舎よりコンパクトなものとする計画が出てきたことから、比布町では新たな観光施設としてまちの顔になる駅舎を計画し、新築することになった[2][新聞 1]。従来の駅舎は2015年(平成27年)6月19日限りで使用を終了した[3]

新駅舎は2016年(平成28年)3月15日に供用が開始され、半月後の4月1日に交流スペースを兼ねたカフェカウンター「ピピカフェ比布駅」がオープンした。

年表

駅名の由来・エピソード

町名より。アイヌ語の、「ピピペッ(pipi-pet)」(石のごろごろしている・川)、あるいは「ピオ」(pi-o-p)」(石の・多い・ところ)の転訛と考えられる[4]2012年(平成24年)以降、JRの駅で唯一、半濁音で始まる名前の駅となっている[2][注釈 1]

1980年(昭和55年)には駅名に因み、製薬会社ピップ(当時の社名は藤本)の「ピップエレキバン」のテレビCM撮影が行われ、放映開始後は駅を訪問する旅客で賑わった[新聞 2]。CMには樹木希林と横矢勲(当時の藤本の会長)が出演した。2015年には比布町が、同CMをまねたPR動画を公開した[5]

駅構造

相対式2面2線の地上駅で、2番線(駅舎と反対側)は一線スルー構造となっている。一線スルー構造になる前は2面3線であった。

ホーム間の移動は跨線橋を使う。

かつては有人駅だったが、後に無人駅となっている。

利用状況

2013 - 2017年(平成25 - 29年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は112.4人[6]

駅周辺

比布町の中心駅。街の機能がそろう。

隣の駅

北海道旅客鉄道(JR北海道)
宗谷本線
快速「なよろ」(2・5号)
永山駅 (W31) - 比布駅 (W34) - 蘭留駅 (W36)
快速「なよろ」(上記以外)
永山駅 (W31) - 比布駅 (W34) - (4号は塩狩駅 (W37)) - 和寒駅 (W38)
普通
永山駅 (W31) - *北永山駅 (W32) - *南比布駅 (W33) - 比布駅 (W34) - *北比布駅 (W35) - 蘭留駅 (W36)
*:一部列車は北永山駅、南比布駅、北比布駅を通過する。

脚注

注釈

  1. ^ 2012年(平成24年)までは東日本旅客鉄道(JR東日本)八戸線プレイピア白浜駅臨時駅)が存在した。なお、私鉄の駅で半濁音で始まるものとして神戸新交通ポートライナーポートターミナル駅などが挙げられる。

出典

  1. ^ a b c d e f 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』第2巻 pp.896 - 897
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 広報ぴっぷ” (PDF). 比布町. pp. 2 - 3 (2015年5月). 2015年6月21日閲覧。
  3. ^ a b c 佐藤正樹 (2015年6月21日). “宗谷本線比布駅の木造駅舎が解体へ…新駅舎は本年度中に完成”. Response. 2015年6月21日閲覧。
  4. ^ アイヌ語地名リスト ノブト~ヒラキ P101-110”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月20日閲覧。
  5. ^ 35年前のCM再現、北海道・比布町のPR動画が話題に”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社 (2015年12月31日). 2016年6月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月23日閲覧。
  6. ^ 駅別乗車人員(【別添資料】(2)宗谷本線(旭川・稚内間)の状況)” (PDF). 宗谷線(旭川~稚内間)事業計画(アクションプラン). 北海道旅客鉄道. pp. 11-12 (2019年4月). 2019年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月18日閲覧。

新聞記事

  1. ^ 石橋治佳 (2016年10月9日). “新比布駅舎 まちなかに活気 オープン半年 イベント集客増” (日本語). 北海道新聞. どうしんウェブ/電子版(道北) (北海道新聞社). オリジナルの2016年10月10日時点におけるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20161010082253/http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/dohoku/1-0325187.html 2016年10月10日閲覧。 
  2. ^ エレキバンCMで有名に、比布駅建て替え 希林さん感慨 - 朝日新聞DIGITAL(朝日新聞社、2015年6月20日付、同日閲覧)

参考文献

  • 『王子製紙山林事業史』(1976年発行)
  • 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB、1998年。 

関連項目

外部リンク