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第20回朝日オープン将棋選手権

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第20回 朝日オープン将棋選手権
開催期間 2001年6月3日 - 2002年5月1日
第20回選手権者 堀口一史座
朝日オープン将棋選手権
第19回第21回 >
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第20回朝日オープン将棋選手権(だい20かいあさひオープンしょうぎせんしゅけん)は、2001年度[1]に開催された朝日オープン将棋選手権である(五番勝負の決着は2002年度[2][3])。

概要

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前回(第19回)までは「全日本プロ将棋トーナメント」として開催されていた一般棋戦が、「朝日オープン将棋選手権」と改め、挑戦手合制の一般棋戦として開催されることとなった[4]。今回(第20回)は制度変更の移行期のため、準決勝の勝者2名が決勝五番勝負に進出し、その勝者が「朝日オープン選手権者」となる[4][5]

決勝トーナメントの準決勝では、杉本昌隆六段が中原誠永世十段に、堀口一史座五段が羽生善治竜王に勝利し、決勝五番勝負進出を決めた[3][6]。決勝五番勝負は堀口一史座五段が3勝1敗で優勝した[6][7]。堀口は「朝日オープン選手権者」獲得によって、序列がタイトル保持者と永世・名誉称号有資格者の次となった[5][8]。また、朝日オープン選手権優勝の特別昇段によって、2002年10月1日付で六段に昇段した[9][10]

決勝五番勝負

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対局者 第1局 第2局 第3局 第4局
2002年
3月26日
2002年
4月4日
2002年
4月17日
2002年
5月1日
杉本昌隆六段
堀口一史座五段 朝日オープン選手権者獲得

決勝トーナメント

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1回戦 2回戦 準々決勝 準決勝
森内俊之八段
森内
A 富岡英作七段
森内
B 日浦市郎七段
日浦
田中寅彦九段
杉本昌隆六段 番勝負進出
久保利明七段
田村
H 田村康介五段
杉本
M 杉本昌隆六段
杉本
米長邦雄永世棋聖
中原誠永世十段
中原
F 木村一基五段
中原
O 小林健二八段
森下
森下卓八段
中原誠永世十段
L 淡路仁茂九段
青野
青野照市九段
丸山
E 行方尚史六段
丸山
丸山忠久名人
佐藤康光九段
佐藤康
G 中田宏樹七段
佐藤康
J 植山悦行六段
先崎
先崎学八段
堀口一史座五段 番勝負進出
加藤一二三九段
堀口一
I 堀口一史座五段
堀口一
N 桐山清澄九段
藤井
藤井猛竜王
羽生善治四冠
羽生
C 伊藤果七段
羽生
K 金沢孝史四段
島朗八段
羽生善治竜王[注 1]
三浦弘行八段
三浦
P 長沼洋六段
谷川
D 千葉幸生四段
谷川
谷川浩司九段

予選

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1組

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1回戦 2回戦 3回戦 決勝
富岡英作七段
富岡
安西勝一六段
富岡英作七段 A
小林宏六段
小林宏
山口千嶺七段
大島映二七段
北浜
北浜健介六段
北浜健介六段
渡辺明四段
渡辺
金内辰明アマ 渡辺
岡崎洋五段

2組

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1回戦 2回戦 3回戦 決勝
日浦市郎七段
日浦
長岡俊勝アマ
上野
上野裕和四段 日浦市郎七段 B
武市三郎六段
武市
西村一義九段
豊川孝弘五段
豊川
高野秀行四段
中川大輔七段
桐谷広人六段
中川
中川大輔七段

3組

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1回戦 2回戦 3回戦 決勝
小野修一七段
小野
川上猛五段
小野修一七段
沼春雄六段
大内
大内延介九段
石田和雄九段
伊藤果
伊藤果七段
伊藤果七段 C
伊奈祐介四段
伊奈
桐山隆アマ 小倉
小倉久史六段

4組

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1回戦 2回戦 3回戦 決勝
石川陽生六段
千葉
鈴木英春アマ
千葉
千葉幸生四段 千葉幸生四段 D
勝又清和五段
勝又
達正光六段
佐伯昌優八段
真部
真部一男八段
高橋道雄九段
河口俊彦七段
高橋
高橋道雄九段

5組

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1回戦 2回戦 3回戦 決勝
泉正樹七段
椎橋金司六段
室岡克彦六段
室岡克彦六段
室岡
滝誠一郎七段
行方尚史六段
行方
中尾敏之四段
行方尚史六段 E
佐々木慎四段
山田
山田敦幹アマ 北島
北島忠雄五段

6組

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1回戦 2回戦 3回戦 決勝
木村一基五段
木村
矢橋修アマ
橋本
橋本崇載四段 木村一基五段 F
佐藤秀司六段
佐藤秀
鈴木輝彦七段
佐藤義則八段
堀口弘
堀口弘治六段
堀口弘治六段
松本佳介五段
松本
森雞二九段

7組

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1回戦 2回戦 3回戦 決勝
飯野健二七段
中田宏
中田宏樹七段
中田宏樹七段 G
阿久津主税四段
阿久津
飯塚祐紀五段
屋敷伸之七段
屋敷
高田尚平六段
深浦康市六段
武者野勝巳六段
武者野
加瀬純一六段 深浦
深浦康市六段

8組

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1回戦 2回戦 3回戦 決勝
鈴木大介六段
鈴木大
関浩五段
依田有司六段 田村康介五段 H
田村康介五段
田村
前田祐司八段
宮田利男七段
中座
中座真四段
中座真五段[注 2]
大野八一雄六段
大野
田丸昇八段

9組

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1回戦 2回戦 3回戦 決勝
野本虎次七段
堀口一
堀口一史座五段
堀口一史座五段 I
松尾歩四段
野月
野月浩貴五段
真田圭一六段
真田
窪田義行五段
郷田真隆棋聖[注 3]
松浦隆一六段
櫛田
櫛田陽一六段 郷田
郷田真隆八段

10組

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1回戦 2回戦 3回戦 決勝
神谷広志七段
神谷
斎田晴子女流名人
佐藤紳
佐藤紳哉四段 近藤正和四段
近藤正和四段
近藤
所司和晴六段
山口英夫七段
山口英
中田功六段
植山悦行六段 J
植山悦行六段
植山
土佐浩司七段

11組

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1回戦 2回戦 3回戦 決勝
勝浦修九段
勝浦
伊藤能五段
菊地常夫七段
飯島栄治四段
菊地
菊地常夫七段
関根茂九段
桜井
桜井昇七段
金沢孝史四段 K
金沢孝史四段
金沢
清水市代女流三冠 金沢
中村修八段

12組

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1回戦 2回戦 3回戦 決勝
井上慶太八段
井上
本間博五段
本間
伊藤博文五段 淡路仁茂九段 L
浦野真彦七段
淡路
淡路仁茂九段
小阪昇七段
畠山成
畠山成幸六段
塚田泰明九段
木下浩一六段
塚田
塚田泰明九段

13組

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1回戦 2回戦 3回戦 決勝
南芳一九段
神吉宏充六段
有森浩三七段
平藤真吾五段
有森
有森浩三七段
内藤國雄九段
内藤
矢倉規広五段
杉本昌隆六段 M
山本真也四段
山本
天野高志アマ 杉本
杉本昌隆六段

14組

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1回戦 2回戦 3回戦 決勝
森信雄六段
増田
恒松鷹史アマ
増田
増田裕司四段 増田裕司四段
酒井順吉六段
酒井
脇謙二八段
西川慶二七段
野田
野田敬三五段
桐山清澄九段 N
森安正幸六段
桐山
桐山清澄九段

15組

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1回戦 2回戦 3回戦 決勝
福崎文吾八段
畠山鎮
畠山鎮六段
畠山鎮六段
中田章道六段
有吉
有吉道夫九段
小林健二八段
小林健
小林裕士五段
小林健二八段 O
安用寺孝功四段
加藤
加藤幸男アマ 加藤
神崎健二七段

16組

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1回戦 2回戦 3回戦 決勝
坪内利幸七段
坪内
丸岡辰美アマ
山崎
山崎隆之四段 児玉孝一七段
児玉孝一七段
児玉
田中魁秀九段
東和男七段
長沼
長沼洋六段
長沼洋六段 P
藤原直哉五段
藤原
阿部隆七段

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 決勝トーナメント組み合わせ発表後、竜王獲得を果たした[11]
  2. ^ 予選トーナメント組み合わせ発表後、勝数規定による昇段を果たした[12]
  3. ^ 予選トーナメント組み合わせ発表後、棋聖獲得を果たした[13][14]

出典

[編集]
  1. ^ 堀口一史座|棋士データベース”. 日本将棋連盟. 2021年7月10日閲覧。
  2. ^ 朝日オープン選手権 (主催・朝日新聞)”. 日本将棋連盟. 2002年8月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月10日閲覧。
  3. ^ a b 次代の星めざして第20回朝日オープン将棋決勝”. 朝日新聞社 (2002年3月19日). 2002年6月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月10日閲覧。
  4. ^ a b 朝日オープン選手権(全日本プロトーナメント)|終了・休止棋戦”. 日本将棋連盟. 2021年7月10日閲覧。
  5. ^ a b 堀口一史座五段の呼称について”. 日本将棋連盟. 2002年6月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月10日閲覧。
  6. ^ a b 第20回朝日オープン将棋選手権決勝トーナメント”. 日本将棋連盟. 2021年7月10日閲覧。
  7. ^ 堀口五段勝利、初の選手権者に 朝日オープン将棋決勝五番勝負/第4局”. 朝日新聞社. 2002年6月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月10日閲覧。
  8. ^ プロ棋士紹介 タイトル保持者など”. 日本将棋連盟. 2002年10月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月10日閲覧。
  9. ^ 日本将棋連盟からのお知らせ 棋士の昇段など”. 日本将棋連盟. 2002年10月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月11日閲覧。
  10. ^ 第28回「将棋の日」感謝状・表彰状贈呈者”. 日本将棋連盟. 2003年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月10日閲覧。
  11. ^ 第14期竜王戦 決勝トーナメント・七番勝負”. 日本将棋連盟. 2021年7月10日閲覧。
  12. ^ 日本将棋連盟からのお知らせ 棋士の昇段など”. 日本将棋連盟. 2001年12月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月10日閲覧。
  13. ^ 第72期棋聖戦挑戦者決定トーナメント/五番勝負”. 日本将棋連盟. 2021年7月10日閲覧。
  14. ^ 第72期棋聖位決定五番勝負第五局 郷田が棋聖に返り咲く”. 産業経済新聞社 (2001年8月6日). 2001年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月10日閲覧。

外部リンク

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