豊田俊郎
豊田 俊郎 とよだ としろう | |
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内閣広報室より公表された肖像 (2010年撮影) | |
生年月日 | 1952年8月21日(72歳) |
出生地 |
日本 千葉県千葉郡睦村 (現:八千代市) |
出身校 | 中央工学校 |
前職 | 土地家屋調査士 |
所属政党 |
(無所属→) 自由民主党(麻生派) |
公式サイト | 参議院議員 豊田としろう オフィシャル ホームページ |
選挙区 | 千葉県選挙区 |
当選回数 | 2回 |
在任期間 | 2013年7月29日 - 現職 |
当選回数 | 3回 |
在任期間 | 2003年 - 2013年4月30日 |
選挙区 | 八千代市選挙区 |
当選回数 | 1回 |
在任期間 | 1999年4月30日 - 2003年 |
豊田 俊郎(とよだ としろう、1952年〈昭和27年〉8月21日[1] - )は、日本の政治家。自由民主党所属の参議院議員(2期)、参議院政治改革に関する特別委員長。
国土交通副大臣、財政金融委員会委員長、自民党政務調査会副会長、内閣府大臣政務官、千葉県八千代市長(第11 - 13代)、千葉県議会議員(1期)を歴任した。
略歴
[編集]千葉県千葉郡睦村(現・八千代市)出身[2]。1971年、印旛高校卒業。1972年、中央工学校卒業[2]。
1999年、千葉県議会議員に八千代市選挙区から無所属で立候補し初当選[3]。
2003年、八千代市長選挙に立候補し初当選。2006年、2選。2010年、3選[3]。
2013年3月14日、自由民主党が第23回参議院議員通常選挙の千葉県選挙区で豊田を公認すると発表[4]。同年4月30日、任期途中で八千代市長を辞職。7月21日に行われた第23回参議院議員通常選挙に千葉県選挙区から立候補し初当選。ネット選挙解禁後、初の国政選挙であり、ダンス動画やクイズ動画などを公開し、話題となった[2]。
2019年、自由民主党政務調査会 副会長に就任[5]。同年7月、第23回参議院議員通常選挙で再選。
2020年、参議院国会対策委員会副委員長に就任。2021年、参議院財政金融委員会委員長に就任。2022年、国土交通副大臣に就任。2023年、自民党副幹事長に就任。2024年、参議院に新たに設置された政治改革特別委員会の委員長に就任。
2024年7月25日、翌年7月の第27回参議院議員通常選挙の千葉県選挙区公認候補として擁立することが自民党から発表された[6]。
同年9月12日、自民党総裁選挙が告示され、9人が立候補した。豊田は同じ麻生派の河野太郎ではなく、小林鷹之の推薦人に名を連ねた[7]。投票日前日の9月26日夜、麻生派幹部6人は都内のホテルに集まり、決選投票に高市早苗が残った場合は高市を支持する方針を決定した[8]。会長の麻生太郎はさらに踏み込み、河野などの陣営に入っていた派閥メンバーに対し、側近議員を通じて「1回目の投票から高市に入れろ」と指示を飛ばした[9]。同日22時半頃、産経新聞は、麻生が1回目の投票から高市を支援するよう自派閥の議員に指示を出したことをスクープした[10]。9月27日総裁選執行。麻生は昼頃まで、自派閥で他候補の推薦人に名を連ねる議員にまで電話をかけ「1回目から高市で頼む」と訴えた[11]。高市は1回目の議員投票で、報道各社の事前調査での30~40票を大きく上回る72票を獲得した[8]。党員数と合わせた得票数は1位だったが、決選投票で石破茂に敗れた。豊田は1回目は小林に投票し[12]、決選投票については、千葉日報の取材に対し、投票先を公表しなかった[12]。
政策・主張
[編集]憲法
[編集]外交・安全保障
[編集]- 「集団的自衛権を行使できるよう、憲法解釈を見直すべきだ」との問題提起に対し、2013年の毎日新聞社のアンケートで、選択肢以外の回答をした[15]。
- 普天間基地の移設問題について、2013年の毎日新聞社のアンケートで「名護市辺野古に移設すべき」と回答[15]。
その他
[編集]- 永住外国人への地方参政権付与について、2013年のアンケートで「どちらとも言えない」と回答[13]。
- 消費税率を10%より高くすることについて、2019年のアンケートで「どちらとも言えない」と回答[14]。
人物
[編集]統一教会との関係
[編集]- 2017年10月15日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が幕張メッセで大規模な信者集会「Peace Loving Festival KANAGAWA」を開催した。豊田は島村大とともに来賓として出席。「本日はこの運動を提唱し指導されておられる韓鶴子総裁をお迎えしてメッセージをお聴きになると伺っております。世界平和の実現を目指す皆様方の運動の大きな飛躍の機会となることができるようご祈念を申し上げ、お祝いの言葉に替えさせていただきます」と祝辞を述べた[16][17][18]。
- 2022年7月から8月にかけて、共同通信社は、全国会議員712人を対象に、統一教会との関わりを尋ねるアンケートを実施。8月31日に各議員の回答の全文を公表した。岸田文雄首相は8月8日の自民党臨時役員会で、統一教会をめぐり「政治家の責任で関係をそれぞれ点検し、適正に見直してもらいたい」と述べ、党所属国会議員全員に通達するよう指示[19]しながらも、自身はアンケートに答えることを拒否した[注 1]。豊田もアンケートに答えることを拒否した[24][25]。
その他
[編集]- 献血とジョギングが趣味。献血に関しては過去に70回以上行っている[2]。
- 参議院決算委員会理事、内閣委員会、国民生活・経済に関する調査会、東日本大震災復興特別委員会、党政務調査会副会長、参議院政策審議会副会長、地方組織・議員総局次長、NPO・NGO関係団体副委員長などを務めた[26]。
- 母と同居しており、2019年6月には著書「人生100年時代~大正・昭和・平成を駆けぬけ令和を生きる参議院議員豊田俊郎の母の物語~」(千葉日報社)を出版。
所属団体・議員連盟
[編集]支援団体
[編集]- 全国たばこ販売政治連盟(組織推薦候補者)[29]
- 神道政治連盟[30]
- 全国土地家屋調査士政治連盟[31]
選挙歴
[編集]当落 | 選挙 | 執行日 | 年齢 | 選挙区 | 政党 | 得票数 | 得票率 | 定数 | 得票順位 /候補者数 |
政党内比例順位 /政党当選者数 |
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当 | 1999年千葉県議会議員選挙 | 1999年4月11日 | 46 | 八千代市選挙区 | 無所属 | 1万2454票 | 28.54% | 2 | 1/4 | / |
当 | 2003年八千代市長選挙 | 2003年1月26日 | 50 | ーー | 無所属 | ーー票 | ーー | 1 | 1/ | / |
当 | 2006年八千代市長選挙 | 2006年12月17日 | 54 | ーー | 無所属 | 3万2314票 | 51.23% | 1 | 1/2 | / |
当 | 2010年八千代市長選挙 | 2010年12月19日 | 58 | ーー | 無所属 | 2万4969票 | 35.49% | 1 | 1/4 | / |
当 | 第23回参議院議員通常選挙 | 2013年 7月21日 | 60 | 千葉県選挙区 | 自由民主党 | 41万8806票 | 17.54% | 3 | 2/9 | / |
当 | 第25回参議院議員通常選挙 | 2019年 7月21日 | 66 | 千葉県選挙区 | 自由民主党 | 43万6182票 | 19.06% | 3 | 3/6 | / |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年、130頁。
- ^ a b c d e “プロフィール|参議院議員 豊田としろう オフィシャル ホームページ”. toyodatoshiro.jp. 2024年12月24日閲覧。
- ^ a b “参議院議員 豊田 俊郎(とよだ としろう) | 議員”. 自由民主党. 2024年12月24日閲覧。
- ^ 参院選千葉選挙区、自民が2人目の公認発表 読売新聞 2013年3月15日
- ^ “自由民主党 役員表 | 議員・役員情報 | 自由民主党”. www.jimin.jp. 2019年7月13日閲覧。
- ^ “自民党、参議院選挙1次公認45人を発表 不記載議員も公認”. 日本経済新聞 (2024年7月25日). 2024年12月24日閲覧。
- ^ “小林鷹之氏の推薦人一覧 自民党総裁選2024”. 日本経済新聞 (2024年9月12日). 2024年9月30日閲覧。
- ^ a b 遠藤修平、園部仁史、高橋祐貴 (2024年9月27日). “麻生、安倍派は「消極的支持」で広がり欠く 決選投票で敗れた高市氏”. 毎日新聞. 2024年10月1日閲覧。
- ^ 『週刊文春』2024年10月17日号、32頁、「『高市支持』で求心力が低下 麻生太郎が政治生命の危機」。
- ^ “<独自>自民・麻生副総裁が高市氏支持へ、麻生派議員にも指示 1回目から”. 産経新聞 (2024年9月26日). 2024年9月30日閲覧。
- ^ “「負け惜しみにしか聞こえない」 落日の麻生太郎氏、最高顧問を打診され「俺も大勲位と同じ立場か」(2/2ページ)”. デイリー新潮 (2024年10月10日). 2024年10月11日閲覧。
- ^ a b “自民総裁選 決選投票「非公表」15人 千葉県内議員 1回目も分散、乱戦を象徴”. 千葉日報 (2024年9月27日). 2024年9月30日閲覧。
- ^ a b c d e f “千葉県選挙区”. 朝日・東大谷口研究室共同調査 - 2013参院選. 朝日新聞社. 2022年5月24日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “豊田俊郎”. 朝日・東大谷口研究室共同調査 - 2019参議院選挙. 朝日新聞社. 2022年5月24日閲覧。
- ^ a b c d “千葉 豊田俊郎[リンク切れ]”. 2013 参院選. 毎日新聞社. 2022年5月24日閲覧。
- ^ “新副大臣・政務官16人が旧統一教会と接点 「LGBT」問題発言の議員も任命 “改造内閣”本格始動”. TBS NEWS DIG. TBSテレビ (2022年8月13日). 2022年9月27日閲覧。
- ^ cig 2020 (2017年10月17日). “20171015-Kanagawa HJ Peace Loving Festival 場所 : 幕張メッセ国際展示場2 ・3ホール”. YouTube. 2022年9月27日閲覧。
- ^ “統一教会・家庭連合一万人イベントで自民党参議院議員が来賓あいさつ”. ほぼ日刊カルト新聞 (2017年10月16日). 2022年7月29日閲覧。
- ^ “旧統一教会との関係点検指示 首相、自民の全国会議員に通達へ”. 共同通信 (2022年8月8日). 2022年8月10日閲覧。
- ^ a b 沢伸也、高島曜介 (2023年12月4日). “「首相、旧統一教会系トップと面会」 19年に党本部で 関係者証言”. 朝日新聞. 2023年12月4日閲覧。
- ^ “首相とギングリッチ氏面会「安倍氏が要請」 教団関係者同席問題”. 朝日新聞 (2023年12月4日). 2023年12月4日閲覧。
- ^ 沢伸也、高島曜介 (2023年12月5日). “米国の旧統一教会元会長も同席か 岸田氏面会時とみられる写真も”. 朝日新聞. 2023年12月5日閲覧。
- ^ 沢伸也、高島曜介 (2023年12月7日). “岸田氏との面談は教団友好団体が「手配」 元米議長が認め、写真提供”. 朝日新聞. 2023年12月7日閲覧。
- ^ “旧統一教会との接点、全国会議員712人に聞いてみた【全回答の一覧付き】FAXで回答”. 共同通信 (2022年8月31日). 2022年8月31日閲覧。
- ^ “全国会議員712人アンケート 旧統一教会と政治の関係”. 共同通信 (2022年8月31日). 2022年8月31日閲覧。
- ^ “豊田 としろう | 国会議員 | 議員情報 | 議員・役員情報 | 自由民主党”. www.jimin.jp. 2019年7月13日閲覧。
- ^ “2019年7月号①”. 全国たばこ新聞 (全国たばこ販売協同組合連合会). (2019年6月25日) 2020年4月12日閲覧。
- ^ a b c 俵義文、日本会議の全貌、花伝社、2016年
- ^ “2019年6月号”. 全国たばこ新聞 (全国たばこ販売協同組合連合会). (2019年5月27日) 2019年6月30日閲覧。
- ^ “応援しています![リンク切れ]”. 神道政治連盟. 2019年7月7日閲覧。
- ^ “全調政連ニュース NO28-06 – 全国土地家屋調査士政治連盟”. 2019年7月13日閲覧。
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- 豊田俊郎のブログ - Ameba Blog
- 豊田俊郎 (toyodatoshiro) - Facebook
- 豊田俊郎 (@toyodatoshiro) - X(旧Twitter)
- 豊田俊郎 - YouTubeチャンネル
公職 | ||
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先代 渡辺猛之 中山展宏 |
国土交通副大臣 石井浩郎と共同 2022年 - 2023年 |
次代 國場幸之助 堂故茂 |
先代 牧島かれん 酒井庸行 高木宏壽 古賀篤 田所嘉徳 豊田真由子 星野剛士 津島淳 白石徹 藤丸敏 |
内閣府大臣政務官 武村展英 務台俊介→長坂康正 島田三郎 井野俊郎 田野瀬太道 井原巧 根本幸典 井林辰憲 宮澤博行と共同 2016年 - 2017年 |
次代 舞立昇治 安藤裕 古賀友一郎 白須賀貴樹 石川昭政 菅家一郎 阿達雅志 山田宏と共同 |
先代 大沢一治 |
千葉県八千代市長 2003年 - 2013年 |
次代 秋葉就一 |
議会 | ||
先代 上野雄文 (1994年) |
参議院政治改革に関する特別委員長 2024年 - |
次代 現職 |
先代 西田昌司 |
参議院政治倫理の確立 及び選挙制度に関する特別委員長 2024年 |
次代 廃止 |
先代 佐藤信秋 |
参議院財政金融委員長 2021年 - 2022年 |
次代 酒井庸行 |