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仙台都市圏

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
仙台経済圏から転送)

仙台都市圏
仙台市
仙台都市圏の位置(日本内)
仙台都市圏
仙台都市圏
北緯38度16分 東経140度52分 / 北緯38.267度 東経140.867度 / 38.267; 140.867
日本の旗 日本
都道府県 宮城県の旗宮城県
中心都市 仙台市
面積
(2011)[1]
 • 合計 2,076.71 km2
人口
(2024年10月1日)
 • 合計 1,610,717人
 • 密度 780人/km2
  2015年国勢調査基準[2]
域内総生産 (2010)[1]
 - 名目 5兆4141億円
ウェブサイト www.sendaitoshiken.jp

仙台都市圏(せんだいとしけん)は、仙台市を中心市とする都市圏である。宮城県が指定する広域行政推進地域としての広域仙台都市圏は14市町村からなり、その人口は約153万人である(2015年国勢調査)。また、都市雇用圏(10パーセント通勤圏)の指標での仙台都市圏人口は約157万人、域内総生産は5兆4142億円である[1]。1.5パーセント都市圏の指標での都市圏人口は約229万人となる。

広域仙台都市圏

宮城県 行政区分地図
橙:広域仙台都市圏

宮城県は、県内を7つの地域に区分しており、仙台市とその周辺地域は「広域仙台都市圏」として区分されている[3]。この広域仙台都市圏に含まれる自治体は、富谷市大和町大郷町大衡村塩竈市多賀城市七ヶ浜町利府町松島町仙台市名取市岩沼市亘理町山元町である。この都市圏の人口は約153万人(2015年国勢調査)であり、これは宮城県全体人口の65パーセントを超えるものである。宮城県は「仙台地方振興事務所」により管轄し、構成市町村は「仙台都市圏広域行政推進協議会」を組織している[4]

近年、仙台都市圏は奥羽山脈を挟んで隣接する山形県山形市を中心とする村山地方(人口約60万人)との間で密接な関係を築いており、「双子都市」の様相を呈している[5]。仙台都市圏と山形県村山地方が構成する「仙台・やまがた交流連携促進会議」は、この広域仙台都市圏の枠組みで参加している。

面積 国勢調査[6]
(2015年10月1日)
推計人口
(2024年10月1日)
昼間人口 夜間人口
1,648 km2 1,555,720 人 1,528,508 人 1,532,737 人
(参考:大阪府1,894 km2 、約877万人。香川県1,876km2、約92万人)

人口の変化

以下に、現在の広域仙台都市圏(表中では仙台圏と記す)にあたる地域の国勢調査人口の変遷と最新の推計人口を示す。この定義では、仙台圏の範囲は一定。ただし、仙台市は合併により市域が拡大し(仙台市#行政区参照)、仙台圏に占める面積比率が増大している。

仙台圏の人口(表中のB)は年々増加しているが、1965年昭和40年)から1995年平成7年)にかけては5年ごとに約10万人ずつ増え、増加が顕著である。

仙台圏に占める仙台市の人口比率(表中のA/B)は、1920年大正9年)には4割弱だったが、仙台市の都市化と合併による市域拡大などにより昭和40年代には6割強まで増加した。しかし、市外のベッドタウン造成が活発になると1970年(昭和45年)をピークに減少し始め、ドーナツ化現象を呈するようになった。仙台市の合併・政令指定都市化によって1990年(平成2年)には7割強になるもドーナツ化現象は続いた。2000年代に入ると都心回帰の影響もあって仙台市の比率低下に歯止めがかかり、さらに東北地方太平洋沖地震東日本大震災)の後には被災地からの流入により比率上昇を呈している。

宮城県に占める仙台圏の人口比率(表中のB/C)は、1920年(大正9年)の3割強から長期的に増加傾向が続いている。終戦後、仙台空襲で機能低下に見舞われた仙台市が経済的混乱に陥る一方で、第1次ベビーブームにより県人口は著増を呈し、仙台圏の比率は一時低下した。高度経済成長期に入ると主に首都圏への集団就職出稼ぎにより県人口が微増に留まる一方、仙台圏の比率は上昇し続け仙台圏への集中が始まった。高度経済成長が終焉すると、首都圏への流出減少と第2次ベビーブームなどの影響で県人口が増加しつつ、仙台圏の比率も高まる傾向となった。バブル崩壊後は宮城県の人口が停滞する一方、仙台圏の人口比率は上昇し続け、仙台圏への一極集中の様相を呈している。

かつての仙台都市圏内は、仙台市から塩竈市にかけて都市軸(DIDの連担)が形成されていたため、(京浜阪神札樽と同様)「仙塩」とも呼ばれたが、都市圏構造が変化し、特に仙台市の政令指定都市化後は「仙塩」と呼ばれることはほとんどなくなった。

国勢調査人口の変遷と最新の推計人口[7][8][9][10]
統計年月日 人口(人) 比率 (%)
(A)
仙台市
(A')[注釈 1]
現市域
(B)
仙台圏
宮城県の旗(C)
宮城県
A/A' A/B A'/B B/C
仙台圏/宮城県
A/C
1920年大正9年) 118,984 190,013 320,770 961,768 62.6 37.1 59.2 33.4
320,770 / 961,768
12.4
1925年(大正14年) 142,894 221,709 364,002 1,044,036 64.5 39.3 60.9 34.9
364,002 / 1,044,036
13.7
1930年昭和5年) 190,180 252,017 409,351 1,142,784 75.5 46.5 61.6 35.8
409,351 / 1,142,784
16.6
1935年(昭和10年) 219,547 278,821 450,591 1,234,801 78.7 48.7 61.9 36.5
450,591 / 1,234,801
17.8
1940年(昭和15年) 223,630 284,132 465,094 1,271,238 78.7 48.1 61.1 36.6
465,094 / 1,271,238
17.6
1947年(昭和22年) 293,816 331,570 563,727 1,566,831 88.6 52.1 58.8 36.0
563,727 / 1,566,831
18.8
1950年(昭和25年) 341,685 380,217 623,833 1,663,442 89.9 54.8 60.9 37.5
623,833 / 1,663,442
20.5
1955年(昭和30年) 375,844 414,775 669,422 1,727,065 90.6 56.1 62.0 38.8
669,422 / 1,727,065
21.8
1960年(昭和35年) 425,272 459,876 719,550 1,743,195 92.5 59.1 63.9 41.3
719,550 / 1,743,195
24.4
1965年(昭和40年) 480,925 520,059 784,615 1,753,126 92.5 61.3 66.3 44.8
784,615 / 1,753,126
27.4
1970年(昭和45年) 545,065 598,950 881,306 1,819,223 91.0 61.8 68.0 48.4
881,306 / 1,819,223
30.0
1975年(昭和50年) 615,473 709,326 1,018,375 1,955,267 86.8 60.4 69.7 52.1
1,018,375 / 1,955,267
31.5
1980年(昭和55年) 664,868 792,036 1,126,742 2,082,320 83.9 59.0 70.3 54.1
1,126,742 / 2,082,320
31.9
1985年(昭和60年) 700,254 857,335 1,209,050 2,176,295 81.7 57.9 70.9 55.6
1,209,050 / 2,176,295
32.2
1990年平成2年) 0918,398 1,292,282 2,248,558 100.0 71.1 57.5
1,292,282 / 2,248,558
40.8
1995年(平成7年) 0971,297 1,381,877 2,328,739 70.3 59.3
1,381,877 / 2,328,739
41.7
2000年(平成12年) 1,008,130 1,437,181 2,365,320 70.1 60.8
1,437,181 / 2,365,320
42.6
2005年(平成17年) 1,025,098 1,463,279 2,360,218 70.1 62.0
1,463,279 / 2,360,218
43.4
2010年(平成22年) 1,045,986 1,490,098 2,348,165 70.2 63.5
1,490,098 / 2,348,165
44.5
2015年(平成27年) 1,082,159 1,528,508 2,333,899 70.8 65.5
1,528,508 / 2,333,899
46.4
2024年10月1日
推計人口
1,096,168 1,532,737 2,247,139 100.0 71.5 68.2
1,532,737 / 2,247,139
48.8
国勢調査人口(単位:万人)
   宮城県の旗 宮城県 (C)
   仙台都市圏 (B)
   現・仙台市域にあたる人口 (A')[注釈 1]
    仙台市 (A)

通勤率による都市圏

都市雇用圏(10パーセント通勤圏)

都市雇用圏の指標による仙台都市圏(2015年)。

金本良嗣らによる都市雇用圏(10パーセント都市圏・10パーセント通勤圏)の基準では、それぞれの市町村の通勤者のうち、10パーセント以上が中心市または低次の郊外に通っている場合、都市圏を構成する市町村とみなす。この基準に於いて、2015年平成27年)時点の仙台都市圏の人口は約161万人で、2005年時点でこれら都市圏内の市町村から仙台市に通勤・通学する者は、約10万人にのぼる。この基準では、上述の広域仙台都市圏に、柴田町大河原町村田町川崎町が加わる。この指標による都市圏面積は2236平方キロメートルである[注釈 2]。通勤率が最も高い自治体富谷市の48.4パーセントである。以下は通勤率上位10の自治体である。

順位 自治体 通勤率
1 富谷市 48.4%
2 利府町 43.2%
3 多賀城市 43.1%
4 名取市 41.2%
5 七ヶ浜町 36.7%
6 塩竈市 32.9%
7 大和町 25.2%
8 松島町 25.0%
9 岩沼市 24.4%
10 川崎町 19.7%

都市圏の変遷

以下に、都市雇用圏(10パーセント都市圏・10パーセント通勤圏)の変遷を示す。この定義では、通勤者の職場の位置や居住動向によって都市圏の範囲も面積も変化している。

  • 仙台市の10パーセント通勤圏に入っていない自治体は、各統計年の欄で灰色且つ「-」で示す。
  • 2015年時点で大衡村は大和町の郊外で仙台都市圏の2次郊外にあたり、それ以外の仙台都市圏の自治体は1次の郊外である。
自治体
('80)
1980年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年 2015年 自治体
(現在)
古川市 古川 都市圏
65525人
古川 都市圏
152834人
古川 都市圏
169858人
古川 都市圏
169910人
古川 都市圏
164200人
大崎 都市圏
210789人
大崎 都市圏
205925人
大崎市
小牛田町 仙台 都市圏
1248616人
美里町
南郷町 仙台 都市圏
1395486人
仙台 都市圏
1492610人
- -
鳴瀬町 仙台 都市圏
1555691人
石巻 都市圏
221282人
石巻 都市圏
213780人
石巻 都市圏
193051人
東松島市
松山町 仙台 都市圏
1570190人
大崎 都市圏 大崎 都市圏 大崎市
鹿島台町
大衡村 仙台 都市圏
1574942人
仙台 都市圏
1612499人
大衡村
大和町 大和町
大郷町 大郷町
富谷町 富谷市
松島町 松島町
利府町 利府町
七ヶ浜町 七ヶ浜町
塩竈市 塩竈市
多賀城市 多賀城市
泉市 仙台市
宮城町
仙台市
秋保町
名取市 名取市
岩沼市 岩沼市
亘理町 亘理町
山元町 山元町
柴田町 柴田町
大河原町 大河原町
川崎町 川崎町
村田町 - - - 村田町

5パーセント都市圏(通勤圏)

5パーセント都市圏の指標による仙台都市圏の人口は約197万人(2015年国勢調査時[11])。市町村名は2015年国勢調査時点のもの。

仙台市塩竈市多賀城市七ヶ浜町利府町松島町富谷市大和町大郷町大衡村名取市岩沼市亘理町山元町柴田町大河原町村田町川崎町美里町涌谷町大崎市東松島市栗原市色麻町白石市角田市

1.5パーセント都市圏(通勤・通学圏)

総務省による都市圏では、1.5パーセントの通勤通学率が指標になっている。この定義では、仙台市の1.5パーセント都市圏は「仙台大都市圏」とされている。この都市圏の人口は約229万人で[12]、総務省による日本の都市圏では7番目の規模である。

1995年平成7年)国勢調査に基く「仙台大都市圏 (PDF) 」は、おおむねJR仙台駅を中心とした半径50キロメートル圏から山形県村山地方山形市など)を除いた範囲だった。すなわち、県北山間部・栗原圏登米圏三陸海岸地域および七ヶ宿町を除いた宮城県全域に、福島県浜通り北部(新地町相馬市)を加えた範囲だった。2000年(平成12年)国勢調査に基く「仙台大都市圏」の人口は218万6397人[13]

2005年(平成17年)国勢調査に基く「仙台大都市圏」は、唐桑町気仙沼市本吉町南三陸町女川町鳴子町、七ヶ宿町の1市6町を除く宮城県全域に、福島県の新地町、相馬市の1市1町を加えた範囲となり、人口は228万9656人となった[12][14]

仙台大都市圏の人口、面積及び人口密度の推移[15][16][17][18]
人口
(人)
面積
(km2)
人口密度
(人/km2)
1970年 1,278,124 3,666 349
1975年 1,582,840 4,252 372
1980年 1,739,733 4,691 371
1985年 1,861,024 4,771 390
1990年 2,030,055 5,071 400
1995年 2,140,377 5,192 412
2000年 2,186,397 5,149 424
2005年 2,289,656 6,376 359
2010年 2,169,757 5,970 363
2015年 2,256,964 5,970 378
2020年 2,228,837 6,504 342

通勤・通学者数の統計

以下は仙台市への通勤・通学者数の統計である(2000年)[19]。仙台市への通勤・通学による流入人口は、合計13万819人である。なお、古川市は周辺自治体と合併して現在は大崎市となっている。

  • 「仙台市への通勤・通学人口」(地図)[20]
仙台市へ流入 仙台市から流出
合計 130,819 人 48,823 人
古川市 2,883 人 1,261 人
石巻市 2,593 人 1,192 人
白石市 1,982 人 632 人
角田市 1,600 人 472 人
宮城県内他市町村 119,193 人 43,146 人
他県 11,626 人 5,677 人
うち 福島県 4,596 人 1,584 人
うち 福島市 1,551 人 681 人
うち 山形県 2,738 人 1,485 人
うち 山形市 1,418 人 1,054 人
うち 岩手県 1,788 人 764 人

交通

主な鉄道

鉄道は東北本線仙台駅を中心に放射状に伸びる。環状方向の接続は無い。JR東日本のICカードSuica』の利用可能区間が概ね都市圏に重なるよう設定されているが、2009年(平成21年)春以降Suica利用可能区間が福島県方面へ拡大され、さらに2016年3月26日からは、仙台市交通局のICカード『icsca』との相互利用が開始されるなど、鉄道利用における仙台都市圏の範囲が広がりつつある。

JR東日本
公営・第3セクター

Suica利用区間

Suica利用可能区間は「仙台エリア」(仙台都市圏・仙台圏とも)として表記される。基本的に仙台都市圏(10パーセント都市圏)内のJR線は全線Suicaに対応しており、さらに「5パーセント都市圏」程度までサービスされている。仙山線は仙台市内を走っていても愛子駅 - 奥新川駅間では区間としてはSuica導入が見送られているが、これは同線の愛子駅以西が段々と奥羽山脈の谷沿い及び山岳区間に入っていき、また人口密度が低くなっていき、"利用者実数" が少ないためである(山形県との県境まで仙台市内である)ただし、愛子駅以東と作並駅・山寺駅・羽前千歳駅以北、以南の各駅相互ならば利用できるようになっている。また、2007年3月18日に開業した仙台空港線でもSuicaが利用できる。しかし、同日に首都圏の主な私鉄・地下鉄・バス事業者が導入したPASMOは、概ね1年を目処に相互利用ができるように準備を進めていて、当面新潟地区と同様に利用できなかったが、2008年3月29日より利用可能となった。

なお、「仙台まるごとパス」という仙台市とその周辺のJR・仙台空港線・地下鉄・バスを2日間乗り放題できるチケットがある(2,720円)。このきっぷの利用可能範囲はSuicaのそれより狭く(但し仙山線はSuicaでは利用できない愛子 - 山寺間も利用可)、観光面での仙台都市圏の範囲を示している。

主な道路

高速道路網整備

仙台都市圏の高速道路網は「1環状5放射」になっており、都市高速道路と似た様な役割を持ち、都市圏のインフラとして機能している(→都市圏自動車専用道路の項も参照)。

環状高速道路

放射状高速道路

現在、仙台市都心部からこの高規格道路網へのアプローチとなっている自動車専用道路は、無料の仙台西道路のみである。仙台西道路は、都心にある広瀬通のランプから、地下トンネルで2層構造の仲ノ瀬橋下層に入り、青葉山トンネル経由で東北自動車道の仙台宮城ICに至る。将来的には、都心から東方面、北方面、南方面への自動車専用道路によるアプローチ構想があるが、具体的な計画には至っていない。

高速道路の規格

札幌や仙台、新潟など、冬季に積雪や凍結に見舞われる都市では、都市高速道路の道路規格(第2種1級・2級規格)で都市内高速道路を造る事ができない。いわゆる都市高速規格の狭い路肩の幅(第2種:路側帯 125 - 100 cm、中央分離帯側 50 - 25 cm)では、除雪した雪を置く場所がなく、凍結時のスリップに対する遊びが少ない。そのため、路側帯が広い第1種で造る必要があり、結果、都市高速が存在しない。

豪雪地帯指定の札幌都市圏新潟都市圏では、除雪した雪が置ける様、一般道の高規格化や、旧日本道路公団による高速道路(第1種1級・2級規格道路:路側帯 250 - 125 cm、中央分離帯側 75 - 25 cm)によって都市高速の代わりにしている。

豪雪地帯指定を受けていない仙台の場合は、積雪よりも夜間や早朝の凍結の方が問題であるため、除雪した雪を置く分を考えた広い路側帯はあまり必要ではない。しかし、凍結時のスリップに対する遊びのため、ある程度路側帯の広い第1種3級規格(路側帯 175 - 100 cm 、中央分離帯側 50 - 25 cm)が宮城県道路公社の建設した高速道路で用いられている。その他、旧日本道路公団が建設したものは全国標準規格の第1種1級・2級規格で造られているが、いずれにせよ、都市高速規格である第2種は採用していない。

空港

港湾

マスメディア

仙台にあるマスメディアは、ほとんどが東京キー局の番組を放送したり、通信社などから情報を得ている。特に、テレビは東京の番組にほぼ占有されているため、仙台都市圏の情報は紙メディアとラジオが主力になっている。ただし、テレビとラジオについては東北の地方キー局としても機能しており、東北6県(+新潟県)向けの番組を制作・送出している。以下、地元制作番組や、紙面が多いメディアを列挙する。

新聞

仙台都市圏の情報を最も多く発信しているメディアは河北新報である。朝刊・夕刊・ウィークリーなどを発刊し、それぞれ紙面割りを工夫して多様な読者層を持つ。また、東北地方全県を販路とするブロック紙であるため、仙台都市圏の情報を東北地方全体に発信する役割も持つ(全国紙中日新聞西日本新聞北海道新聞に次ぐ広域販路を持っている。)。

雑誌

次に重要なメディアは、プレスアートが発行している数々の雑誌である。

テレビ

ラジオ

その他

公営競技

仙台市には公営競技場が存在しない。1960年昭和35年)まで、現在の太白区東郡山に地方競馬としての仙台競馬場(長町競馬場とも言った)が存在したが、廃止されている。宮城野原総合運動場の宮城自転車競技場競輪競技を開催できる仕様であるが、開催権を得られなかった。そのため、例えば中央競馬のファンは県外の競馬場に出向く必要がある。また、場外馬券売場などを設置しようとする業者が現れると、市民団体を中心に反対運動が起き、過去何度も話が立ち消えになっている。この様な仙台市民の「公営競技アレルギー」ともいえる反応のため、仙台市内には場外売場は存在しない。但し、パチンコ店の店舗数は他都市に比べ多い。

モータリゼーションの発達と各競技の場外投票券売場の展開に合わせて、仙台市以外の仙台都市圏内に場外売場が設置される様になり、仙台市中心部などから無料送迎バスも運行されている。現在は、インターネットでも投票券が買える様になったので、仙台市内に場外売場を設置する動きはない。

以下に場外売場を列挙する。ボートピア川崎以外のすべての場外売場が仙台北部中核工業団地の周辺に集積している。仙台北部中核工業団地は東北自動車道大和インターチェンジを中心としてその周囲に広がる工業団地であり、仙台市の北に隣接し(仙台宮城インターチェンジ - 大和IC:24.7キロメートル、19分)、宮城県内最大の観光地松島の西隣(10 - 25キロメートル)にある。

観光・レジャー

仙台都市圏内には、温泉地を2つ有し、プロスポーツチームも3つ擁し、年中街を舞台とした屋外イベントが開かれるアミューズメント型都市化した仙台市があるが、何といっても、全国的に知られた観光地は日本三景松島である。同様に日本三景・安芸の宮島を有する広島都市圏と非常に似た都市圏構造となっている。しかし、仙台都市圏の観光は広島都市圏と比べると少なく、外国人観光客も少ない。ただし、明治時代から外国人が居住する高山外国人避暑地七ヶ浜町に存在する。

北東北3県合同の積極的な観光政策により、北東北で韓国人観光客などが急激に増えたのに刺激を受けた事、仙台空港台北便が就航して利用者の7割が台湾人旅行客で埋まり、外国人にもアピールできる観光資源がこの都市圏にある事、台北乗り継ぎなどで東南アジアからの観光客も増えて来た事などにより、最近になって積極的に外国人観光客誘致をする様になって来たが、まだまだ他人任せな状況に留まっている。

仙台都市圏が属する南東北の観光・レジャーについては、「南東北#気候」を参照。

脚注

注釈

  1. ^ a b 「現・仙台市域の人口」における数値は宮城県企画部統計課の発表による。しかしその数値は、2009年(平成21年)4月1日に実施された多賀城市仙台市の間の人口異動を伴う境域変更が考慮されていない。そのため、2005年(平成17年)以前の「現・仙台市域の人口」は、表の数値よりも実際のそれの方が極僅かに多くなる(2005年の組替人口は1,025,126人と、28人多い)。
  2. ^ 参考:東京都2187平方キロメートル、1255万人。佐賀県2439平方キロメートル、87万人。

出典

  1. ^ a b c 金本良嗣. “2010年 大都市雇用圏統計データ”. 東京大学空間情報科学研究センター. 2016年11月12日閲覧。
  2. ^ 金本良嗣. “都市雇用圏コード表”. 東京大学空間情報科学研究センター. 2019年4月26日閲覧。
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関連項目

外部リンク

座標: 北緯38度16分 東経140度52分 / 北緯38.267度 東経140.867度 / 38.267; 140.867