勝手にしやがれ (沢田研二の曲)
「勝手にしやがれ」 | ||||
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沢田研二 の シングル | ||||
初出アルバム『思いきり気障な人生』 | ||||
B面 | 若き日の手紙 | |||
リリース | ||||
規格 | 7インチシングル | |||
ジャンル | ロック[1] | |||
時間 | ||||
レーベル | ポリドール | |||
作詞・作曲 | ||||
プロデュース | 石川浩二 | |||
ゴールドディスク | ||||
チャート最高順位 | ||||
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沢田研二 シングル 年表 | ||||
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音楽・音声外部リンク | |
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試聴 | |
勝手にしやがれ - ベストアルバム『ROYAL STRAIGHT FLUSH』に収録のショートバージョン、WATANABE MUSIC PUBLISHING提供のYouTubeアートトラック。 |
「勝手にしやがれ」(かってにしやがれ)は、沢田研二の19枚目のシングル。1977年5月21日にポリドール・レコードより発売された。
解説
[編集]タイトルは1960年に公開されたフランス映画『勝手にしやがれ』に由来する。タイトルだけでなく歌詞の内容も、それに因んだ(映画の内容と関連はない)ものになっている。
テレビ番組で歌う際はクリーム色のスリーピース・スーツを着用し、歌いながら同じ色のソフト帽を投げるパフォーマンスが、子供が学校で真似をするほど大きな話題を呼んだ。
第28回NHK紅白歌合戦に出場した際、間奏中にジャケットを脱ぎ捨てようとしたところ、左袖が引っかかり脱げないというハプニングがあった(衣装にパンクファッションを取り入れており、左腕に手錠をしていた)。しかし、咄嗟の機転でジャケットを左肩に掛け、歌いながら脱ぎ捨てて生放送中のピンチを切り抜けた。
当時、人気のあったテレビ番組『8時だョ!全員集合』で志村けんにより本作の「勝手に」と、ピンク・レディーの「渚のシンドバッド」から半分ずつ拝借してタイトルにした「勝手にシンドバッド」というコメディーが演じられた。1978年にデビューしたサザンオールスターズのデビューシングル「勝手にシンドバッド」は、このコメディーから拝借したものである。
前作の「さよならをいう気もない」に続き、作詞を阿久悠、作曲を大野克夫が手掛けた。この2人の組み合わせは、のちにゴールデンコンビと言われるようになる。曲の大部分がロックテイスト寄りだが、これは編曲を担当した船山基紀が手を加えたからであり、元々は16ビートのバラード調の曲であった。
山口百恵の「プレイバックPart2」(作詞:阿木燿子、作曲:宇崎竜童、1978年)は、この曲のアンサーソングと言われている。2番の歌詞に「勝手にしやがれ」の出て行った女性の心情が強く表現されていると言われている。
チャート成績
[編集]- オリコン週間チャートでは、ピンク・レディーの「渚のシンドバッド」と競い合う形となったが、通算5週にわたって第1位を獲得し、年間チャートでは4位となった。
- 売り上げ記録は89万枚で、1975年の「時の過ぎゆくままに」の約92万枚に次ぎ、沢田の代表曲のひとつとなった。
収録曲
[編集]- 勝手にしやがれ(3分26秒)
- 若き日の手紙(4分27秒)
参加ミュージシャン
[編集]- ケニー・ウッド・オーケストラ
- 羽田健太郎:ピアノ
- 村上秀一:ドラム(出典 自暴自伝 p99(村上秀一著作)
価格
[編集]発売当時の値段は600円。
カバー
[編集]- 1978年 - ささきいさお(アルバム『君こそスターだ!歌謡教室』日本コロムビア GZ-7099)
- 1997年 - ZERO(アルバム『VELFARRE J-POP NIGHT presents DANCE with YOU』)
- 2002年 - 福山雅治(FUKUYAMA ENGINEERING GOLDEN OLDIES CLUB BAND名義)(カバーアルバム『「福山エンヂニヤリング」サウンドトラック The Golden Oldies』)
- 2002年 - 椎名純平(カバーアルバム『discover』)
- 2003年 - TAK MATSUMOTO(カバーアルバム『THE HIT PARADE』。ゲストヴォーカリストとして、B'zの稲葉浩志がヴォーカルを務めている。フジテレビ系ドラマ『あなたの隣に誰かいる』挿入歌として使用された)
- 2008年 - 中村あゆみ(カバーアルバム「VOICE」)
- 2009年 - 髙橋真梨子(カバーアルバム『No Reason 〜オトコゴコロ〜』)
- 2009年 - 小見川千明(アニメ『夏のあらし!〜春夏冬中〜(あきないちゅう)』の第6話で挿入歌として使用された)
- 2009年 - 桑田佳祐(ライブビデオ『昭和八十三年度!ひとり紅白歌合戦』)
- 2011年 - ジェロ(カバーアルバム『カバーズ4』)
- 2012年 - 龍真咲(宝塚歌劇団のカバーアルバム「OLDIES -TAKARAZUKA NATSUMERO SONG-」)
- 2015年 - 湖月わたる(宝塚歌劇団OGのカバーアルバム「麗人 REIJIN -Showa Era-」(2015年7月1日、ビクターエンターテインメント)収録[3])
- 2015年 - SHOW-YA(カバーアルバム『Glamorous Show II』)
- 2017年ピンクレディー(コンピレーションアルバム『記録と記憶カバー曲阿久悠作品集』)
- 2021年 - 信吉(声:梶原岳人)(ピクチャードラマ『歌浴曲ウォーズ』)
- 2021年 - 上白石萌音(カバーアルバム『あの歌-1-』)
- 2022年 - ミカ(声:さかき孝輔)(テレビアニメ『リコリス・リコイル』BD / DVD第5巻特典CD)
- 2024年 - Ms.OOJA(カバーアルバム『流しのOOJA 3~VINTAGE SONG COVERS~』)
- 1978年崔苔青、1979年劉文正、中国語版のカバー「風」(なお、マレーシアでは荘学忠によってもカバーされている)。1978年欧陽菲菲、北京語版のカバー「為我唱一首愛的歌」。1979年甄妮、中国語版のカバー「往日情懷」、広東語版のカバー「心曲」。徐小明、広東語の「今天萬里飛」(歌うメロディーのほうには変更あり)。
沢田研二の関連作品
[編集]その他
[編集]脚注
[編集]- ^ “『ROYAL STRAIGHT FLUSH』シリーズに見る、スーパースター 沢田研二の軌跡”. OKMusic. OKWAVE (2015年11月4日). 2021年12月10日閲覧。
- ^ “第19回 日本レコード大賞”. 日本作曲家協会. 2021年12月10日閲覧。
- ^ “宝塚OGによるカバーアルバム第2弾発売決定 昭和の歌謡名曲が男役歴代トップスター達によって蘇る”. Billboard Japan. 2015年4月23日閲覧。
- ^ a b 「沿革」『会社概要┃大島酒造株式会社』大島酒造。