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トップテンシリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

トップテン」シリーズは、1969年から1990年にかけて、日本テレビ系列月曜20時台の枠で生放送されたランキング形式の歌謡番組シリーズ。3番組制作された。全1030回放送。

歴史

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  • 日本テレビの月曜20時台は、1953年の開局以来、長きに渡ってドラマ枠が続いていたが、やがてヒット作が少なくなった。折しも各局では、歌謡番組が流行っていた。そこで日本テレビも、かつて放送された『百万ドルの饗宴』(1963年10月 - 1966年10月。木曜20時)を母体に、『NHK紅白歌合戦』形式を織り込んだ独自の歌謡番組『NTV紅白歌のベストテン』を1969年10月6日に開始、ここに一連の「トップテンシリーズ」はスタートした。
  • 『紅白歌のベストテン』は、アイドル歌手が人気を上げた1973年頃から一気にヒット番組となり、11年半放送した。
  • 1981年4月6日からは、紅白対抗からランキング形式に変え、引き続き堺正章榊原郁恵(『紅白歌のベストテン』最末期のキャプテン)を司会にした『ザ・トップテン』を開始、「ザ・ベストテン」(TBS)では当時は実施していなかった公開形式を採用し、『紅白歌のベストテン』を上回る視聴率を上げた。
  • 1986年4月7日からは、司会を徳光和夫石野真子に変えて『歌のトップテン』にリニューアル。1年後の1987年4月6日から島田紳助和田アキ子に司会を変え、1988年10月からは『紅白歌のベストテン』時代からの渋谷公会堂からの公開生放送を中止し、スタジオ生放送に移行したが、人気は落ちる事はなかった。そして1989年9月に『ザ・ベストテン』が終了すると、『歌のトップテン』は唯一のランキング歌謡番組として放送されることとなる。
  • 歌謡番組衰退はトップテンにも影響し、1990年3月26日で終了。この日19時から放送された2時間の特別番組『今夜で最後!すべて見せます 紅白歌のベストテンから歌のトップテン 〜さよなら、ありがとう〜』をもって、足掛け20年半、放送回数1030回に亘るシリーズ番組の歴史に幕を下ろした。そして半年後には、フジテレビでも『夜のヒットスタジオSUPER』も終了し、歌謡番組は「冬の時代」を迎える。
  • 2022年11月6日、サンバリュ枠(関東ローカル)で『歌のシン・トップテン』として令和時代に初めて放送。2022年現在の10代・20代に人気の高い昭和の名曲を10代・20代の歌手がカバーするコンセプト。司会:バカリズム、進行:松丸亮吾、アシスタント:森富美[1][2][3]

放送された番組

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  • NTV紅白歌のベストテン(1969年10月6日 - 1981年3月30日、全594回)
  • ザ・トップテン(1981年4月6日 - 1986年3月31日、全256回)
  • 歌のトップテン(1986年4月7日 - 1990年3月26日、全180回)
    • 「NTV紅白歌のベストテン」では系列局代表の電話審査員に参加するか、「ザ・トップテン」と「歌のトップテン」ではハガキで曲をリクエストし、運がよかった視聴者(毎週30名)には、番組提供スポンサーからの賞品(例として花王からはカオーフェザー・メリット・ピュア・エッセンシャルなどシャンプー・リンスのレギュラーサイズといったヘアケアシリーズ半年分、江崎グリコからはアーモンドチョコレート・ポッキー・プリッツなど、コカ・コーラ ボトラーズからはTシャツ・トレーナーなどのオリジナル ノベルティ・グッズ、ネッスル日本→ネッスルからはネスカフェ・ニド・クレマトップ・ブライト等の詰め合わせ「ネッスル ギフト・セット」、日清食品からはカップヌードルなどの主力製品1ケースなど)がプレゼントされた。なお、「歌のトップテン」ではこれらに加えてテレホンカードなどの番組特製ノベルティも併せてプレゼントされた。

主な記録

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ネットしていた局

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系列は現在の系列。○は現在他系列局だが、放送当時日本テレビ系と他系列とのクロスネットだった局。

放送対象地域 放送局 系列 備考
関東広域圏 日本テレビ 日本テレビ系列 制作局
北海道 札幌テレビ
青森県 青森放送
岩手県 テレビ岩手 1969年12月開局から
宮城県 ミヤギテレビ 1975年10月から
秋田県 秋田放送
山形県 山形放送
福島県 福島中央テレビ 1971年10月の福島テレビとのネット交換から
山梨県 山梨放送
新潟県 テレビ新潟
長野県 テレビ信州 1980年10月開局から
静岡県 静岡けんみんテレビ テレビ朝日系列 ○1978年7月開局から1979年6月まで
現・静岡朝日テレビ
静岡第一テレビ 日本テレビ系列 1979年7月開局から
富山県 北日本放送
福井県 福井放送 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
中京広域圏 名古屋テレビ テレビ朝日系列 ○1973年3月まで
中京テレビ 日本テレビ系列 1973年4月から
近畿広域圏 読売テレビ
鳥取県
→鳥取県・島根県
日本海テレビ 1972年9月までの放送エリアは鳥取県のみ
電波相互乗り入れに伴い島根県でも放送
広島県 広島テレビ 1975年10月から
山口県 山口放送
徳島県 四国放送
香川県
香川県・岡山県
西日本放送 1983年3月までの放送エリアは香川県のみ
1983年4月から電波相互乗り入れに伴い岡山県でも放送
愛媛県 南海放送
高知県 高知放送
福岡県 福岡放送
長崎県 テレビ長崎 フジテレビ系列 ○1981年10月から
熊本県 くまもと県民テレビ 日本テレビ系列 1982年4月開局から
大分県 テレビ大分 フジテレビ系列
日本テレビ系列
1973年4月から
宮崎県 テレビ宮崎 フジテレビ系列
日本テレビ系列[注 1]
テレビ朝日系列
1975年10月から
鹿児島県 鹿児島テレビ フジテレビ系列 ○1982年10月から
沖縄県 沖縄テレビ 1983年10月から[注 2]

脚注

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注釈

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  1. ^ 1979年4月にNNNに加盟したがそれまでは日テレ系列外ネットだった。なお、番組供給ネットのNNSは現在も未加盟。
  2. ^ 唯一の日テレ系列外局で一貫して時差放送だった。現在もNNN・NNSともに県内全局(琉球放送琉球朝日放送とも)未加盟。

出典

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  1. ^ 【サンバリュ】2022年11月6日(日)放送『歌のシン・トップテン』、日本テレビ、2022年11月6日。
  2. ^ 歌のシン・トップテン、WEBザテレビジョン、2022年11月6日。
  3. ^ 上國料萌衣、花譜、MANON、井上苑子による「歌のシン・トップテン」の昭和ポップスカバー音源配信、音楽ナタリー、2022年11月6日。
  4. ^ a b 『週刊現代』2015年2月21日号、18頁。
  5. ^ 「番組の変遷と視聴率 音楽番組」『視聴率20年』(ビデオリサーチ、1982年)138-139頁。
  6. ^ 『週刊現代』2015年2月21日号、19頁。
  7. ^ a b c d 『週刊現代』2015年2月21日号、20頁。

参考文献

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  • 「スター大集合『歌のトップテン』ここに復活!」『週刊現代』2015年2月21日号、17-24頁。

関連項目

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1988年9月まで主に番組の生放送が行われていた渋谷公会堂
日本テレビ 月曜20時枠
前番組 番組名 次番組
トップテンシリーズ
日本テレビ 月曜20:55 - 20:56枠
月曜ドラマ「おーい幸福!」
(20:00 - 20:56)
トップテンシリーズ
(1969年10月 - 1972年9月)
【1分縮小して継続】
NNNニューススポット
(20:55 - 21:00)
【1分拡大して継続】
日本テレビ 月曜20:54 - 20:55枠
トップテンシリーズ
(20:00 - 20:56)
トップテンシリーズ
(1972年10月 - 1975年9月)
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NNNニューススポット
(20:54 - 21:00)
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