ジャスタウェイ
ジャスタウェイ | ||||||||||||||||||
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2013年天皇賞(秋) | ||||||||||||||||||
欧字表記 | Just a Way[1] | |||||||||||||||||
香港表記 | 一路通[2] | |||||||||||||||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||||||||||||||
性別 | 牡[1] | |||||||||||||||||
毛色 | 鹿毛[1] | |||||||||||||||||
生誕 | 2009年3月8日(15歳)[1] | |||||||||||||||||
抹消日 | 2015年1月7日 | |||||||||||||||||
父 | ハーツクライ[1] | |||||||||||||||||
母 | シビル[1] | |||||||||||||||||
母の父 | Wild Again[1] | |||||||||||||||||
生国 | 日本(北海道浦河町)[1] | |||||||||||||||||
生産者 | 社台コーポレーション白老ファーム[1] | |||||||||||||||||
馬主 | 大和屋暁[1] | |||||||||||||||||
調教師 | 須貝尚介(栗東)[1] | |||||||||||||||||
調教助手 | 榎本優也[3] | |||||||||||||||||
競走成績 | ||||||||||||||||||
タイトル | JRA賞最優秀4歳以上牡馬(2014年)[1] | |||||||||||||||||
生涯成績 |
22戦6勝 (中央)20戦5勝[1] (海外)2戦1勝[1] | |||||||||||||||||
獲得賞金 |
9億939万8000円 (中央)5億9569万4000円[1] (海外)300万USドル[注 1] | |||||||||||||||||
WBRR |
I123 / 2013年[6] M130 / 2014年[7] | |||||||||||||||||
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ジャスタウェイ(欧字名:Just a Way、2009年3月8日 - )は、日本の競走馬・種牡馬[1]。主な勝ち鞍は2013年の天皇賞(秋)、2014年のドバイデューティーフリー、安田記念。
ドバイデューティーフリーにおいて2着に6馬身以上の着差、(芝1,800 mでの同競走[8]として) 従来の記録を2秒以上も更新する1分45秒52のレコードタイムで圧勝し[9]、この結果によって国際クラシフィケイションにおいて130ポンドの評価を受け、日本競馬史上初となる単独1位にランキングされた[10][注 2]。2014年度のJRA賞最優秀4歳以上牡馬である。
馬名
馬名の意味は英語で「その道」で、馬主であるアニメ脚本家・大和屋暁の代表作『銀魂』に登場するジャスタウェイに由来する[11][注 3]。
大和屋は赤見千尋との対談で、「あまり洒落が利いてない感じ」という理由で主要キャラクターの名前を付けたくなかった代わりに、「一見カッコ良さげで、ちょっとアホくさいキャラクター」ということでこの名前を選んだことも明かしている[12]。
経歴
デビュー前
2009年3月8日に北海道の浦河町で誕生[1]。生産者の名義は白老ファームである[1]。
翌年(2010年)のセレクトセール1歳に上場され[13]、大和屋が1,260万円(消費税込[注 4])で落札して購入した。なお、大和屋が以前ジャスタウェイの父であるハーツクライの一口馬主[注 5]だった縁もあり、所有する馬は全てハーツクライ産駒である[14]。大和屋は2009年のセレクトセールでもハーツクライの初年度産駒を競り落としているが、この産駒はデビュー前に亡くなっており、「2年目の世代をカタログ順で、牡馬でも牝馬でも買えるものなら」の意気込みでハーツクライ産駒が出場するたびに順番に手を挙げ、シビルの子を競合相手もなく難なく落札したものであった[15][注 6]。
落札したシビルの子は脚が外向気味であった[15]。大和屋はこのことを知らなかったが、社台スタリオンステーションの関係者に「ハーツクライの一口さんだったんですね。それならこの外向も問題ないですね」と聞かれると、「もちろんです」と了承している[15]。
2歳(2011年)
7月23日、新潟競馬場の芝1600mの新馬戦で福永祐一を鞍上にデビュー。福永曰く、デビュー前はゲート練習をメインに調教が積まれていたせいで体の動きが少し硬かったというが、その甲斐があってスタートも速く、上がり33秒3の脚を使って2着ラパージュに5馬身差をつけ勝利を飾った[17][18]。大和屋にとっても、この勝利は個人馬主としての初出走・初勝利であった[17]。続く新潟2歳ステークスは単勝オッズ1.7倍の支持を集めて1番人気に推されるも[19]、先に抜け出したモンストールをとらえることができず、4分3馬身差の2着に惜敗した[20]。3走目の東京スポーツ杯2歳ステークスは不良馬場ということもあり差し切れず、ディープブリランテの4着に敗れた[21][22]。レース後、不良馬場を走ったことを考慮されノーザンファームしがらきにリフレッシュ放牧に出され、2歳戦を終えた[23]。
3歳(2012年)
1月12日に栗東に帰厩後[23]、3歳初戦として2月5日のきさらぎ賞に出走するも、ワールドエースの4着[24]。続くアーリントンカップは良馬場発表ながらも降雨で重め馬場となったが、後方追走から最後は大外を回り、先に抜け出していたオリービンを差しきって重賞初制覇を果たした[25]。大和屋も個人馬主としての重賞初勝利であり、本馬の名前の由来となった銀魂の「ジャスタウェイ」グッズを手に興奮していたという[25]。また、このアーリントンカップの前後からあくまでも酒の席での話としてではあるものの、ドバイワールドカップミーティングへの遠征が早くも語られるようになった[15]。
春3走目はニュージーランドトロフィーを予定し登録されたが、直前にナイラ[注 7]を患い、症状自体は軽かったものの先を見据えて回避[27][28]。東京競馬場で行われるNHKマイルカップ、日本ダービーの変則二冠制覇を目指したが[29]、NHKマイルカップはカレンブラックヒルの6着[30]、日本ダービーはディープブリランテの11着に敗れた。
秋は菊花賞へは向かわず、古馬との直接対決となる中距離路線へ向かった。秋初戦の毎日王冠は12番人気に甘んじたものの、逃げたカレンブラックヒルに首差まで迫って2着[31]。続く天皇賞(秋)は、先行するもエイシンフラッシュの6着に敗れた[32]。天皇賞の後香港国際競走に香港マイルを第一希望、香港カップを第二希望として登録したが回避し[33][34]、12月の朝日チャレンジカップに出走を予定したが熱発で回避[35]。世代のレベルの高さを垣間見せつつも[36]、秋2戦を未勝利として3歳戦を終えることとなった。
4歳(2013年)
4歳初戦にして、熱発明けからの仕切り直しのレースとなった中山金杯は1番人気に推されるもタッチミーノットの3着[37]。続く京都記念は再び1番人気に推されたものの伸びを欠き、トーセンラーの5着に敗れた[38]。2番人気に支持された3走目の中日新聞杯も左前脚の落鉄の影響もあり[39]、追い込み不発で8着に敗れた[40]。5月19日のシンガポール航空インターナショナルカップの一次登録も済ませたが[41]回避し短期放牧に出された[39][42]。 このあとエプソムカップはクラレントと鼻差の2着[43]、夏競馬に参戦して関屋記念はスタートが上手くなかったことが影響しレッドスパーダの2着[44]、6番人気と人気を落とした毎日王冠はエイシンフラッシュの2着と[45]、3戦連続続けて2着を重ねた。
そうした中、5番人気で迎えた天皇賞(秋)はスタートも良く、ハイペースの中後方からレースを進め、直線で1番人気のジェンティルドンナを差し切り、4馬身差の圧勝でGI初制覇を果たした[46]。鞍上の福永は初の天皇賞制覇で、且つ2組目の親子制覇も達成[注 8][注 9]。父・ハーツクライにとっても初の産駒のGI制覇となった。また、2勝馬の優勝はグレード制導入後の古馬出走可のGI[注 10]では2度目[注 11]、通算148回を数える天皇賞史上初の快挙となった。なお、2週間前の出走登録では収得賞金の兼ね合いで出走馬決定順20番目と除外対象となっていたが[47]、登録馬のうちのトーセンラ―[48]、ダークシャドウ[49]、ルルーシュ[50]の3頭に加え、事前段階で同厩舎のゴールドシップ等の上位馬が回避するという好機を掴んで得た勝利だった[12][51]。天皇賞を勝利するまでのジャスタウェイについては関西の競馬専門誌記者によると「デビュー前から"馬体が緩い"[注 12]」という弱点があったが、陣営の地道な努力によってこれが解消されると同時に次第に地力がついてきたと述べており、加えて前年の秋に毎日王冠→天皇賞(秋)というローテーションで、古馬の一線級と戦ってきて強い相手の中でもまれてきたことで、それが結果的に地力強化に繋がったと分析している[19]。
天皇賞終了後、大和屋はドバイミーティングへの遠征計画を公表した[52]。11月のジャパンカップには登録せず[52]、また登録のあった香港国際競走も回避して有馬記念出走か休養の二択となったが[53]、最終的には疲れが出たため休養となって2013年のシーズンを終えることとなった[54]。
5歳(2014年)
5歳を迎えて間もない2014年1月17日、須貝はドバイワールドカップミーティングへの遠征について中山記念をステップにすること、ドバイでは第一希望をドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)、第二希望をドバイワールドカップとして登録することを明かす[55][56]。1か月後の2月17日招待状が届きこれを受諾、ドバイデューティーフリーへの挑戦が確定した[57]。
ドバイへの試金石として出走した中山記念は、騎乗予定であった福永の騎乗停止により鞍上に横山典弘を迎える[58]。1番人気トウケイヘイローに続く単勝オッズ5.3倍で2番人気に支持され[59]、レースではそのトウケイヘイローが出遅れる中好位に取り付き、直線で内ラチ添いの僅かな隙間を突き抜け、アルキメデスに3馬身半差をつけて快勝[58]。
3月21日にジェンティルドンナなどともに出国し[60]、迎えたドバイデューティーフリーはトウケイヘイローが逃げる中で後方3番手からの競馬となったが、直線を迎えて逃げたトウケイヘイローが後続に追いつかれたところに外目から差し脚を繰り出して一気に後続をちぎり捨て、2着のウェルキンゲトリクスに6馬身1/4の差をつけ、タイムも従来の記録を2秒以上も更新する1分45秒52のタイムで圧勝した[9]。この結果より、国際クラシフィケイションにおいて130ポンドの評価を受け、日本競馬史上初となる単独1位にランキングされた[10][注 2]。レース後はキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスへの遠征プランなども打ち出されたが、海外への輸送が続くことを嫌い、安田記念から宝塚記念へ転戦することとなった[62]。また、同厩のゴールドシップやハープスターなどとともに凱旋門賞への登録を行なった[63]。
安田記念では、騎乗予定であった福永の騎乗停止により鞍上に4歳時の毎日王冠以来の騎乗となる柴田善臣を迎えた[64]。不良馬場で行われたレースでは、直線先に抜けだしたグランプリボスとのたたき合いをゴール前でしぶとく差し切って3度目のGIを制した[65]。須貝は安田記念初勝利[66]、柴田にとっては1993年のヤマニンゼファー以来となる安田記念優勝となり[67]、柴田は「何度かこの馬場に脚を取られて、もう諦めても仕方ないくらいにバランスを崩したところもあった。でも、ジャスタウェイは諦めないで最後まで前の馬を抜かしてやろうという気持ちで走っていた。さすが、世界一の馬だなと思いましたね」とコメント[68]。須貝も残り100メートルを切った時もグランプリボスが先頭だったため「最後は間に合わないんじゃないかと思いましたね」 とのことだが、どんな馬場であれ負けるわけにはいかなかった、とし「ジャスタウェイは凄いなと思いました。それも内から差したわけですから。褒めてあげたいです」 とコメントした[68]。
安田記念の後、陣営は改めて宝塚記念をステップに凱旋門賞挑戦の意欲を示した[69]。しかし、レース後の疲労が激しかったことから、ファン投票で4位に支持されていた宝塚記念への出走は回避することとなった[70][71]。
宝塚記念出走回避後の7月23日、同厩ゴールドシップとともに凱旋門賞への遠征が正式に発表され、鞍上は福永、前哨戦を使わず凱旋門賞へ直行することとなった[72]。レースは後方4番手で進んだが最後伸びず、連覇したトレヴの8着に敗れた[73][74]。帰国初戦となったジャパンカップでは、最後の100メートルで脚を鈍らせ、優勝したエピファネイアから4馬身離された2着に敗れた[75][76]。そして、続く有馬記念を最後に現役を引退すると発表された[77]。有馬記念は4コーナー12番手から鋭く伸びたがジェンティルドンナの4着に終わった[78]。
2015年1月4日、京都競馬場で引退式が行われた。1月7日付けで競走馬登録を抹消され、北海道勇払郡安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬となった[79]。
競走成績
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 | 1着馬(2着馬) |
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2011. 7.23 | 新潟 | 2歳新馬 | 芝1600m(良) | 16 | 7 | 14 | 6.4( 4人) | 1着 | 1:36.1 (33.8) | -0.8 | 福永祐一 | 54kg | (ラパージュ) | |
9. 4 | 新潟 | 新潟2歳S | GIII | 芝1600m(良) | 18 | 6 | 11 | 1.7( 1人) | 2着 | 1:33.9 (32.6) | 0.1 | 福永祐一 | 54kg | モンストール |
11.19 | 東京 | 東スポ杯2歳S | GIII | 芝1800m(不) | 15 | 8 | 14 | 7.4( 3人) | 4着 | 1:53.5 (36.3) | 0.8 | 後藤浩輝 | 55kg | ディープブリランテ |
2012. 2. 5 | 京都 | きさらぎ賞 | GIII | 芝1800m(良) | 13 | 6 | 8 | 6.9( 3人) | 4着 | 1:47.9 (34.2) | 0.9 | 秋山真一郎 | 56kg | ワールドエース |
2.25 | 阪神 | アーリントンC | GIII | 芝1600m(良) | 13 | 8 | 13 | 4.1( 2人) | 1着 | 1:35.3 (34.2) | -0.1 | 福永祐一 | 56kg | (オリービン) |
5. 6 | 東京 | NHKマイルC | GI | 芝1600m(良) | 18 | 7 | 14 | 10.0( 4人) | 6着 | 1:35.3 (34.2) | 0.8 | 福永祐一 | 57kg | カレンブラックヒル |
5.27 | 東京 | 東京優駿 | GI | 芝2400m(良) | 18 | 7 | 14 | 112.9(15人) | 11着 | 2:24.8 (34.1) | 1.0 | 秋山真一郎 | 57kg | ディープブリランテ |
10. 7 | 東京 | 毎日王冠 | GII | 芝1800m(良) | 16 | 4 | 7 | 61.6(12人) | 2着 | 1:45.0 (33.0) | 0.0 | 柴田善臣 | 54kg | カレンブラックヒル |
10.28 | 東京 | 天皇賞(秋) | GI | 芝2000m(良) | 18 | 6 | 11 | 28.3( 8人) | 6着 | 1:57.8 (34.0) | 0.5 | 内田博幸 | 56kg | エイシンフラッシュ |
2013. 1. 5 | 中山 | 中山金杯 | GIII | 芝2000m(良) | 16 | 5 | 9 | 3.4( 1人) | 3着 | 1:59.9 (34.5) | 0.4 | 内田博幸 | 56.5kg | タッチミーノット |
2.10 | 京都 | 京都記念 | GII | 芝2200m(良) | 11 | 4 | 4 | 3.5( 1人) | 5着 | 2:13.2 (34.2) | 0.7 | 内田博幸 | 55kg | トーセンラー |
3. 9 | 中京 | 中日新聞杯 | GIII | 芝2000m(良) | 18 | 5 | 9 | 5.9( 2人) | 8着 | 2:00.3 (35.3) | 0.7 | D.バルジュー | 57kg | サトノアポロ |
6. 9 | 東京 | エプソムC | GIII | 芝1800m(良) | 14 | 8 | 13 | 6.2( 3人) | 2着 | 1:45.7 (32.7) | 0.0 | 福永祐一 | 56kg | クラレント |
8.11 | 新潟 | 関屋記念 | GIII | 芝1600m(良) | 18 | 8 | 16 | 2.8( 1人) | 2着 | 1:32.7 (33.2) | 0.2 | 福永祐一 | 56kg | レッドスパーダ |
10. 6 | 東京 | 毎日王冠 | GII | 芝1800m(良) | 11 | 8 | 10 | 9.3( 6人) | 2着 | 1:46.8 (32.7) | 0.1 | 柴田善臣 | 56kg | エイシンフラッシュ |
10.27 | 東京 | 天皇賞(秋) | GI | 芝2000m(良) | 17 | 4 | 7 | 15.5( 5人) | 1着 | 1:57.5 (34.6) | -0.7 | 福永祐一 | 58kg | (ジェンティルドンナ) |
2014. 3. 2 | 中山 | 中山記念 | GII | 芝1800m(稍) | 15 | 3 | 4 | 5.3( 2人) | 1着 | 1:49.8 (36.6) | -0.6 | 横山典弘 | 58kg | (アルキメデス) |
3.29 | メイダン | ドバイDF | G1 | 芝1800m(Gd) | 13 | 2 | (発売なし) | 1着 | R1:45.52 (34.31)[80] | -1.06 [81] | 福永祐一 | 57kg | (Vercingetorix) | |
6. 8 | 東京 | 安田記念 | GI | 芝1600m(不) | 17 | 5 | 10 | 1.7( 1人) | 1着 | 1:36.8 (37.1) | -0.0 | 柴田善臣 | 58kg | (グランプリボス) |
10. 5 | ロンシャン | 凱旋門賞 | G1 | 芝2400m(Gd) | 20 | 14 | 7 | 8着 | 福永祐一 | 59.5kg | Treve | |||
11.30 | 東京 | ジャパンC | GI | 芝2400m(良) | 18 | 1 | 1 | 6.7( 3人) | 2着 | 2:23.8 (35.1) | 0.7 | 福永祐一 | 57kg | エピファネイア |
12.28 | 中山 | 有馬記念 | GI | 芝2500m(良) | 16 | 8 | 15 | 4.6( 3人) | 4着 | 2:35.5 (33.4) | 0.2 | 福永祐一 | 57kg | ジェンティルドンナ |
- 馬場状態:Gd=Good
- タイム欄のRはレコード勝ちを示す
種牡馬時代
同年2月に社台スタリオンステーションで行われた社台スタリオンパレード2015では同じくスタッドインしたベルシャザールらと共にお披露目された[82]。初年度の種付料は350万円であったがすぐさま満口となり[83]、初年度から220頭の繁殖牝馬との種付けを行った[84]。2016年のセレクトセールには、さっそく当歳馬19頭が上場し、1頭目に上場されたレイズアンドコールの16(カリボール)を大和屋が4700万円で落札[85]。その他、コーフィールドカップ優勝馬アドマイヤラクティの半弟にあたるアドマイヤテレサの16(アドマイヤジャスタ)を近藤利一が1億4000万円で落札し、これがセールに出場した19頭中最高額となった[85]。
2018年より初年度産駒がデビューし、その中からアドマイヤジャスタ、ヴェロックスが翌年のクラシック競走に出走。ヴェロックスはクラシック3戦全てに出走し勝利は果たせなかったものの、皐月賞で2着、日本ダービー・菊花賞で3着と3戦全てにおいて馬券圏を外さなかった[86]。同じく初年度産駒のマスターフェンサーはアメリカに遠征し、ケンタッキーダービー6着[87]、ベルモントステークス5着[88]の成績を残した。
2019年11月30日にロードマイウェイがチャレンジカップを制し、産駒の重賞初制覇[89]。
2020年11月27日にブリーダーズ・スタリオン・ステーションに移動、種牡馬として繋養されることになった[90]。
主な産駒
太字は勝利したGI・JpnI競走
グレード制重賞優勝馬
- 2016年産
- 2017年産
- 2018年産
- ダノンザキッド(2020年ホープフルステークス、東京スポーツ杯2歳ステークス)
- 2020年産
地方重賞優勝馬
その他
- 2016年産
- ヴェロックス(2019年皐月賞2着、東京優駿3着、神戸新聞杯2着、菊花賞3着)
エピソード
- 馬主である大和屋暁の代表作のアニメ『銀魂』に同名の馬が1位入線[注 13]するというオリジナルエピソード(155話「裏の裏の裏は裏」)があるが、その内容は『右回りで行われたレースを、馬番13番で出走したジャスタウェイが道中最後方で貯めた脚を爆発させ大外からごぼう抜き』という、同馬が制したアーリントンカップの結果を予言したものであった。なお原作漫画版『銀魂』では、ジャスタウェイが天皇賞制覇した時期に始まった長編エピソード『魂入れ替わり篇』で、将軍賞を低人気で勝ち神楽たちのバイト代を紙くずにされた主人公坂田銀時が、一通りジャスタウェイをクサすという場面がある。
血統表
ジャスタウェイの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | サンデーサイレンス系(ヘイロー系) |
[§ 2] | ||
父 ハーツクライ 2001 鹿毛 |
父の父 *サンデーサイレンスSunday Silence 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Wishing Well | Understanding | |||
Mountain Flower | ||||
父の母 アイリッシュダンス1990 鹿毛 |
*トニービン | *カンパラ | ||
Severn Bridge | ||||
*ビューパーダンス | Lyphard | |||
My Bupers | ||||
母 シビル 1999 鹿毛 |
Wild Again 1980 黒鹿毛 |
Icecapade | Nearctic | |
Shenanigans | ||||
Bushel-n-Peck | Khaled | |||
Dama | ||||
母の母 *シャロンCharon 1987 栗毛 |
Mo Exception | Hard Work | ||
With Exception | ||||
Double Wiggle | Sir Wiggle | |||
Blue Double | ||||
母系(F-No.) | (FN:2-n) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | なし | [§ 4] | ||
出典 |
- 祖母シャロンはCCAオークス勝ち馬[100]。
- 半姉:スカイノダン[101](第45回北九州記念2着[102])
- 母の叔父にシリウスステークス、中京記念勝ちのトーヨーレインボー[103]、母の叔母でクリスタルカップ2着のエターナルビート[104]の仔にクイーンカップ勝ち馬のフォーエバーモア[105]がいる。
関連項目
- ベルラップ - 「ジャスタウェイ2世」と呼ばれた。
脚注
注釈
- ^ 日本円で3億1371万5000円[4]、中央・海外の獲得賞金合計で9億939万8000円[5]。
- ^ a b この数値はエルコンドルパサーが1999年に受けた134ポンドに次いで日本調教馬の歴代2位、内国産馬に限定すれば2013年のオルフェーヴルの129ポンドを抜いて歴代1位である[61]。
- ^ 但し、元ネタになった方(玩具に偽装した爆弾)の英語表記はJust Away(すぐ逃げろ)である。
- ^ 税率5%
- ^ ハーツクライは一口クラブの社台レースホース所有馬である。
- ^ ただ、大和屋の本当の狙い目はカタログの最後に出場したハーツクライ産駒であるサビアーレの子であったが、サビアーレの子は3900万円(税抜)で備前島敏子が落札[15]。大和屋は「俺、見る目ねぇな」と苦笑いするしかなかったという[15]。サビアーレの子は、のちにカポーティスターの名前で競走馬となり、2013年の日経新春杯を制することとなる[16]。
- ^ 馬の腺疫を指す[26]。
- ^ 実父・福永洋一は、第66回天皇賞をヤマニンウエーブで制している。
- ^ 1組目は、横山富雄(メジロムサシ(春)・メジロタイヨウ(秋))・横山典弘(サクラローレル(春)・カンパニー(秋))親子が成し遂げている。
- ^ 多数の馬が賞金を稼ぐパターンになりにくい2歳馬限定や、トライアル競走で出走権を確保できるクラシックでは、1勝馬でもGI挑戦可能であるが、賞金額が重要視される古馬出走可のレースでは珍しいといえる。当馬の場合、それまでの時点で2着による賞金加算が5度あった(重賞競走であれば2着も賞金加算対象となる)ことも関係していると見られる。
- ^ 1度目は、フサイチパンドラがエリザベス女王杯で達成。但し、1位で入線したカワカミプリンセスの降着による繰り上がりによるものであり、1位で入線しての達成は当馬が初である。
- ^ 「馬体が緩いというのは、競走馬としてしっかりすべきところがしっかりし切れていない、ということで、それが競馬の勝負どころで(詰めの甘さとなって)出るんです。でも、それを無理してなんとかしようとすると、すぐに疲れが出たり、別のどこかがおかしくなってしまう。走る馬にはよくあることで、それが解消されないまま、引退する馬も少なくありません。この時期のジャスタウェイは、まさにそういう状況でした[19]」
- ^ 優勝でないのは、『レース中に犯したインターフェアで降着を食らった』ためである。
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s “ジャスタウェイ”. JBIS-Search. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年12月13日閲覧。
- ^ “安田紀念賽 - 賽事資料(越洋轉播) - 名家專欄” (中国語). 香港賽馬會(The Hong Kong Jockey Club). 2018年1月10日閲覧。
- ^ “世界を経験し上昇ジャスタウェイの帰国初戦”. smart.keibalab.jp. 競馬ラボ (2014年6月1日). 2019年12月26日閲覧。
- ^ データファイル | 競走成績データ:第64回 安田記念 - JRA 日本中央競馬会 2014年6月8日
- ^ 1頭6億円のセリ値がつくご時勢。1000万円台で10億稼いだ孝行馬は?(3/4) - Sports Graphic Number Web 2017年7月29日閲覧。
- ^ “LONGINES WORLD'S BEST RACEHORSE RANKINGS 2013”. IFHA. 2021年9月10日閲覧。
- ^ “2014年度ロンジンワールドベストレースホースランキング”. 日本中央競馬会. 2015年2月11日閲覧。
- ^ 競走条件の変遷についてはドバイターフ参照。
- ^ a b “ジャスタウェイがレコードタイムを大幅に更新して圧勝!/ドバイデューティフリー”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2018年1月10日閲覧。
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外部リンク
- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post