「城崎温泉駅」の版間の差分
Sandagawa831 (会話 | 投稿記録) |
|||
7行目: | 7行目: | ||
|pxl = 300 |
|pxl = 300 |
||
|画像説明 = 駅舎と駅前広場 |
|画像説明 = 駅舎と駅前広場 |
||
{{Infobox mapframe|zoom=13|frame-width=300|type=point}} |
|地図={{Infobox mapframe|zoom=13|frame-width=300|type=point}} |
||
|よみがな = きのさきおんせん |
|よみがな = きのさきおんせん |
||
|ローマ字 = Kinosakionsen |
|ローマ字 = Kinosakionsen |
2020年2月14日 (金) 23:16時点における版
城崎温泉駅* | |
---|---|
駅舎と駅前広場 | |
きのさきおんせん Kinosakionsen | |
◄玄武洞 (4.3 km) (8.0 km) 竹野► | |
所在地 | 兵庫県豊岡市城崎町今津字稗田283-1[1] |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | 山陰本線 |
キロ程 | 158.0 km(京都起点) |
電報略号 | キサ |
駅構造 | 地上駅[1] |
ホーム | 3面4線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
1,048人/日(降車客含まず) -2017年- |
開業年月日 | 1909年(明治42年)9月5日[1] |
備考 |
直営駅[1] みどりの窓口 有 * 2005年に城崎駅から改称。 |
城崎温泉駅(きのさきおんせんえき)は、兵庫県豊岡市城崎町今津字稗田にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線の駅である[1]。
概要
北近畿の温泉の名所として、また、冬の蟹料理の本場として、観光地としての賑わいを見せている。山陰本線京都口の電化区間の西側終端となっている。このため、電車特急の「きのさき」「こうのとり」の終着駅となっており、この先は伯耆大山駅まで非電化区間となり気動車[2]での走行となる。
2000年(平成12年)に第1回近畿の駅百選に選定されている[3]。2005年(平成17年)4月1日に城崎町が隣の豊岡市と合併することに伴い、同年3月1日に「城崎駅」から「城崎温泉駅」へと改称された。その際には、演歌歌手の細川たかしが一日駅長を務めた。
歴史
1909年(明治42年)9月5日に国有鉄道により豊岡駅 - 当駅間が開通したことによりその終着である城崎駅として開設された。この区間は後に播但線となる区間の延長として建設されており、同年10月12日の線路名称制定により正式に播但線とされた。1911年(明治44年)10月25日には香住駅まで延伸し、当駅は中間駅となった。1912年(明治45年)3月1日に全通に伴って当駅を含む区間は山陰本線に編入され、当駅もその所属となった。
当地は江戸時代から名高い温泉地であったが、全国的に有名な温泉地として本格的に発展が始まるのは鉄道の開通によるもので、特に1917年(大正6年)に志賀直哉の発表した「城の崎にて」に代表される数々の文学作品に登場したことで知名度が向上し、関西を代表する温泉地として成長していった。開設当時の駅は温泉街から外れた場所に位置していたが、利用客が増えるにつれて駅前がにぎわい始め、やがて温泉街と一体化した街となっていった[4]。
1925年(大正14年)5月23日に発生した北但馬地震では、城崎温泉は壊滅的な打撃を受け、駅舎も倒壊した。翌年5月21日に鉄筋コンクリート造りの2代目駅舎が落成した。これは当初はシンプルな外観のものであったが、1949年(昭和24年)5月11日に完成した改築工事により、瓦屋根を載せた和風スタイルとなって現在の姿となった[4]。
山陰本線初の特急として「まつかぜ」が運転開始される際には、豊岡駅との間で特急停車駅を巡って激しい争いが繰り広げられたが、1961年(昭和36年)10月1日の運転開始より当駅は特急停車駅となった。1986年(昭和61年)11月1日には当駅まで福知山線・山陰本線の電化工事が完成し、多くの特急を含む電車列車が当駅で折り返すようになった[4]。
2000年(平成12年)7月7日に駅舎前に「駅舎温泉さとの湯」がオープンし、10月14日には「近畿の駅百選」第1回に選定された[4]。2004年(平成16年)、翌2005年(平成17年)4月1日付で豊岡市などと合併することにより、自治体名から「城崎」が消えることになったことから町民などから知名度の高い城崎温泉の名を駅名に残してほしいという要望が出て、旧城崎町が経費(約5000万円)を負担して「城崎温泉駅」へ改称する要請をJRに対して行い、合併を前にした2005年3月1日付で実現した[5]。
2016年度には、2017年6月17日運行開始のTWILIGHT EXPRESS 瑞風を始め、訪問の観光客にも魅力的な駅を目的とした改修を行う予定。街並みを重視からの調和した外観とし、2016年8月時点で駅舎が建設からの約90年間も継承してきた、アール・デコ調のデザインのままとする。内装も「街並みとの調和」を重視し、床面には「大谿川」・「玄武岩」・「柳」をモチーフのデザインで施工する。地元風景を題材に地元作家の伝統的な工芸品を設置し、一方で床面デザインの「大谿川」の対岸ではデジタルサイネージでの情報発信での施工をし、乗客には城崎温泉の魅力を伝える事を目的としている。待合室では「再生の歴史」・ラウンジでは「自然との共生」を紹介する。また、「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の専用入り口も設置された[6]。2016年9月9日に着工され、同年11月5日に完成した[7][8][9]
年表
- 1909年(明治42年)
- 1911年(明治44年)10月25日 - 播但線が香住駅まで延伸し、途中駅となる。
- 1912年(明治45年)3月1日 - 線路名称改定。播但線の福知山駅 - 和田山駅 - 香住駅間が山陰本線に編入され、当駅もその所属となる。
- 1925年(大正14年)5月23日 - 北但馬地震により駅舎倒壊、城崎の町も壊滅的打撃を受ける[4]。
- 1926年(大正15年)5月21日 - 2代目駅舎落成[4]。
- 1949年(昭和24年)5月11日 - 城崎駅舎改築工事完成[4]。
- 1961年(昭和36年)10月1日 - 京都駅 - 松江駅間の特急「まつかぜ」運転開始により、特急停車駅となる[4]。
- 1970年(昭和45年)10月1日 - 貨物の取扱を廃止。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 福知山線・山陰本線電化工事により、当駅まで直流電化[4]。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
- 1996年(平成8年)3月16日 - 4番のりばを新設して、2面3線から3面4線に拡張。
- 2000年(平成12年)
- 2005年(平成17年)3月1日 - 城崎温泉駅に改称[1][5]。
- 2009年(平成21年)
- 9月5日 - 駅開業100周年。
- 9月6日 - 駅開業100周年にあわせ、100歳の一日駅長が就任。
- 2010年(平成22年)3月13日 - 接近メロディ導入。
- 2016年
駅構造
島式・相対式3面4線のホームを持つ地上駅で、駅舎は4番のりば側にある[1]。各ホームへは跨線橋で連絡しており、2・3番のりばと4番のりばにエレベーターが設置されている。
電光掲示板が改札、2・3番のりば(併用)4番のりば、跨線橋内2・3番のりば降り口付近(以前1番のりば降り口付近にあったものを移設)にある。
駅前にあり、日本最大と称する駅舎温泉「さとの湯」は城崎温泉街の外湯のひとつとして機能しており、豊岡市城崎総合支所の「温泉課」の庁舎でもある。無料で利用できる足湯があり、電車の待ち時間をゆったりとすごすことができる。城崎温泉唯一の市立温泉(それ以外の外湯は湯島財産区立(事務局は上記温泉課))である。民間委託されていて、広報などでたびたび経営者の募集がかかる。
豊岡発の朝5時台の下り一番列車は当駅止まりで、折り返して6時台の福知山方面行き(次の玄武洞駅は通過)となる。2010年3月12日までは5時台に福知山方面行きの設定があった。
直営駅(豊岡駅の被管理駅)であり、みどりの窓口が設置されている。
ICOCAやPitapaといった電子マネーには対応していない。
のりば
駅舎反対側を1番のりばとして、以下のようになる。
のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 山陰本線 | 上り | 豊岡・和田山・京都・大阪方面 | 一部の当駅始発 |
2 | 山陰本線 | 下り | 浜坂・鳥取方面 | 当駅始発の普通・快速 |
山陰本線 | 上り | 豊岡・和田山・京都・大阪方面 | 主に香住方面からの豊岡行き | |
3 | 主に特急列車 | |||
4 | 山陰本線 | 下り | 浜坂・鳥取方面 | 特急「はまかぜ」含む |
山陰本線 | 上り | 豊岡・和田山・京都・大阪方面 | 当駅始発のみ、主に普通・快速 |
現在、基本的には上記のように使われているが、臨時列車運転時は乗り場が変更されることがある。4線とも上下線双方へ発車可能であるが、4番のりばのみは豊岡方からしか入線できない。以前は、のりば番号は駅舎側から順に振られており、列車運転指令上の番線番号では逆に駅舎反対側から順に振られていた(4番のりばが「1番線」、1番のりばが「4番線」)。2011年3月17日現在、のりば番号を番線番号に合わせて変更(旧1番のりば【4番線】→新4番のりば、その他同様)することにより解消している。なお、豊岡駅でも、2011年(平成23年)2月13日の新駅舎供用に合わせて、同様に番線とのりばを一致させる措置をとっている。
原則として福知山方面からの特急を3番のりばに入れ、浜坂方面より2番のりばに入る普通列車(快速含む)から対面乗換できるようにダイヤが考慮されている。普通列車側が折り返し便の場合、特急との対面乗換も可能。ただし特急「はまかぜ」と当駅始発特急が同時に構内に入る場合、どちらかが2番または4番のりばに入る。1番のりばはホーム長が短いため、普通・快速列車のみとなる。
2010年(平成22年)3月13日より放送設備の更新に伴い『ドリフのビバノン音頭』(いい湯だなのメロディ)が入線メロディーとして使われるようになった[10]。放送形態の変更により、到着時に『いい湯だな』のサビ部分がなった後、JR西日本標準の到着ベルが鳴る様になった(先んじて入線メロディーを導入した豊岡駅と同じ形態)。この到着ベルは2011年3月頃まで使用され、現在はJR西日本標準の接近メロディーに変更されている。
2010年よりズワイガニ漁の解禁と特急「はまかぜ」の新型車両導入に合わせ、入線メロディを冬季限定でPUFFYの『渚にまつわるエトセトラ』に変更し、琴の音色とした[11]。
2017年3月22日から11月上旬までは「城崎温泉らしさあふれる音を使用したメロディ」にリニューアルされる[12]。
駅弁
主な駅弁は下記の通り[13]。
- あっちっちかにめしとすきやき弁当
利用状況
「豊岡市統計書[14]」によると、2017年(平成29年)度の1日平均乗車人員は1,048人である。
近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1998年 | 1,301 |
1999年 | 1,303 |
2000年 | 1,288 |
2001年 | 1,242 |
2002年 | 1,155 |
2003年 | 1,125 |
2004年 | 1,052 |
2005年 | 1,052 |
2006年 | 1,017 |
2007年 | 1,016 |
2008年 | 971 |
2009年 | 942 |
2010年 | 905 |
2011年 | 968 |
2012年 | 1,001 |
2013年 | 1,035 |
2014年 | 1,070 |
2015年 | 1,080 |
2016年 | 1,028 |
2017年 | 1,048 |
年間を通して観光利用の大変多い駅であるが、「かにカニ日帰りエクスプレス」が運行される冬場の賑わいが特に目立つ。
駅周辺
- 城崎温泉 - 駅前より城崎温泉街を形成。
- 駅舎温泉 「さとの湯」(駅前・当駅下車すぐ)
- 城崎温泉の温泉を利用した足湯(無料)も、設置されている。
- 豊岡市役所温泉課(駅舎温泉さとの湯と同一建物内に所在)
- 木屋町小路
- 四所神社前、温泉街の中心に位置する商業施設
- 円山川
- 「城崎マリンワールド」(瀬戸・当駅から全但バス「日和山」行きで、「日和山」下車すぐ前、または送迎バス(要予約)利用)
- 「津居山漁港」(当駅から全但バス日和山行きで「津居山」下車)
バス
タクシー
索道
隣の駅
脚注
- ^ a b c d e f g h 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、136頁。ISBN 9784343006028。
- ^ 豊岡駅から浜坂、鳥取方面へ直通する気動車列車もある。
- ^ “近畿の駅百選” (PDF). 国土交通省近畿運輸局. 2012年9月5日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k 『週刊JR全駅・全車両基地 No.06 京都駅 城崎温泉駅 若狭本郷駅ほか79駅』朝日新聞出版、2012年9月16日、12 - 13頁。
- ^ a b “要望実り「城崎温泉駅」に JR山陰線”. 神戸新聞 (2004年9月25日). 2004年9月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月5日閲覧。
- ^ a b "城崎温泉駅をより魅力的な駅にします" (Press release). 西日本旅客鉄道. 1 August 2016. 2016年8月6日閲覧。
- ^ a b “城崎温泉駅リニューアル”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2016年11月11日)
- ^ a b “JR城崎温泉駅:“おもてなし駅舎”完成 街にあわせ改装”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2016年11月6日). オリジナルの2018年10月19日時点におけるアーカイブ。 2018年10月19日閲覧。
- ^ a b “鉄道生かし地域振興を JRと大学が連携協定”. 両丹日日新聞 (両丹日日新聞社). (2017年12月2日). オリジナルの2018年10月19日時点におけるアーカイブ。 2018年10月19日閲覧。
- ^ 発着時に駅メロ「いい湯だな」 JR城崎温泉駅 - 神戸新聞 2010年3月14日
- ^ カニ食べ行こう~城崎温泉駅はPUFFY - 読売新聞2010年11月9日
- ^ 城崎温泉駅の発着案内メロディをリニューアルします ~「城崎温泉らしさ」のあふれる音を組み合わせたメロディに~ - 西日本旅客鉄道ニュースリリース 2017年3月15日
- ^ 『JTB時刻表』2019年3月号、JTBパブリッシング、2019年、364頁。
- ^ 豊岡市統計書
- ^ 【期間限定】玄武洞シャトルバスが毎日運行します