「長万部駅」の版間の差分
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|画像説明= 駅舎(2017年9月) |
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|ローマ字= Oshamambe |
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2020年2月15日 (土) 06:08時点における版
長万部駅 | |
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駅舎(2017年9月) | |
おしゃまんべ Oshamambe | |
所在地 | 北海道山越郡長万部町字長万部228-7 |
駅番号 | ○H47 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
電報略号 | マン |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面4線 |
開業年月日 | 1903年(明治36年)11月3日 |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■■函館本線 |
キロ程 | 112.3 km(函館起点) |
◄H48 中ノ沢 (4.6 km) (8.6 km) 二股 S32► | |
所属路線 | ■室蘭本線 |
キロ程 | 0.0 km(長万部起点) |
(10.6 km) 静狩 H46► | |
備考 |
社員配置駅 長万部ブロック主管駅 みどりの窓口 有 |
長万部駅(おしゃまんべえき)は、北海道山越郡長万部町字長万部228-7にある北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅。駅番号はH47。電報略号はマン。事務管コードは▲140129[1]。
概要
長万部町の代表駅で、函館本線・室蘭本線の分岐駅である。また1987年(昭和62年)3月16日に廃止された瀬棚線は国縫駅から当駅に直通しており、同線の実質的な起点駅でもあった。そのためかつては一大拠点であり、機関区・鉄道病院・車掌区・鉄道郵便局分局も設置されていた。かつて車両基地があった名残で、側線は国鉄時代よりも数を減らしているとはいえ多く敷設されている。気動車への給油設備もあり、現在も使用されているが、長万部運転所の廃止後は側線と共に当駅の管轄となった[2]。
2030年度末を予定する北海道新幹線の札幌延伸時には停車駅となる。開業時には洞爺湖・登別市(登別温泉)・室蘭市方面への往来を想定し、1日辺り4400人の利用を見込む[新聞 1]。
乗り入れ路線
函館本線を所属線としており[3]、当駅を起点とする室蘭本線を加えた2路線が乗り入れている。
路線名称上は倶知安・小樽・札幌方面及び森・函館方面が「函館本線」、東室蘭・苫小牧方面が「室蘭本線」となるが、当駅を挟んで函館本線の函館方面・室蘭本線(苫小牧方面)を経由するルートは、札幌と函館・本州方面を結ぶ特急・貨物列車が全て通過するなど広域輸送の大動脈の一部として一体のルートを成している。その一方函館本線の小樽方面にそれらの運行は無く、小樽方面は1日4本の普通列車のみが運行される事実上のローカル線区間となっており[新聞 2]、JR北海道が制定している駅番号・区間カラーにおいても札幌駅 - (千歳線) - 沼ノ端駅 - (室蘭本線) - 長万部駅 - (函館本線) - 函館駅にかけてが一体の区間として「H」の記号・青が割り振られている一方で、札幌駅 - 小樽駅 - 長万部駅間の函館本線には別途「S」の記号・赤が割り振られている。
普通列車の運行系統は当駅を境に分かれており、いずれの方面においても当駅乗り入れの普通列車は全て当駅が始発・終着となる。なお、普通列車は本数が少ないことや特急列車主体のダイヤ編成をしていることもあり、当駅での普通列車同士の接続は最低でも1時間前後となる。
利用可能な優等列車
かつては2015年8月までは寝台特急「北斗星」、さらに北海道新幹線開業同月の2016年3月までは寝台特急「カシオペア」・急行「はまなす」・当駅 - 函館駅間を結ぶ快速「アイリス」が停車・発着していた(アイリスは快速から普通列車へ格下げ)。それ以前の国鉄~民営化直後の時代には瀬棚線の優等列車・函館本線・小樽方面を経由する優等列車なども停車していた。
歴史
- 1903年(明治36年)11月3日:北海道鉄道 森駅 - 熱郛駅間の開通に伴い、同線の駅として開業。一般駅。
- 1907年(明治40年)7月1日:北海道鉄道の国有化に伴い、国有鉄道に移管。
- 1909年(明治42年)10月12日:国有鉄道線路名称制定に伴い、函館本線の駅となる。
- 1912年(明治45年)
- 1923年(大正12年)
- 1925年(大正14年)8月20日:長輪線が長輪西線に改称。
- 1928年(昭和3年)9月10日:国有鉄道長輪西線の静狩駅 - 伊達紋別駅間開通に伴い、長輪東線と長輪西線が統合し、長輪線に改称。黒松内機関庫長万部分庫設置[6]。
- 1931年(昭和6年)4月1日:長輪線が室蘭本線に編入される。
- 1932年(昭和7年)6月15日:長万部機関分庫が長万部機関庫となる[6]。
- 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道法施行に伴い、日本国有鉄道(国鉄)が継承。
- 年月日不詳:五稜郭貨車区長万部支区設置。
- 1965年(昭和40年)9月27日:函館本線の中ノ沢駅 - 当駅間が複線化[7]。
- 1969年(昭和44年)9月19日:室蘭本線の当駅 - 静狩駅間が複線化[8]。
- 1974年(昭和49年)4月:みどりの窓口営業開始[9]。
- 1979年(昭和54年)3月20日:跨線橋改築[10]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:貨物の取扱いを廃止[10]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物の取扱いを廃止。五稜郭貨車区長万部支区と長万部機関区が統合し、長万部運転区設置[10]。
- 1987年(昭和62年)
- 1990年(平成2年)3月12日:長万部運転区が長万部運転所と改称[10]。
- 1993年(平成5年)3月18日:長万部運転所を函館運転所に統合[10]。
- 2000年(平成12年)4月13日:有珠山噴火による貨物代行輸送のための臨時貨物駅を駅横の町有地等を借り上げて新設、21日より供用開始。函館本線経由の5往復を除き五稜郭駅間までの鉄道輸送と札幌貨物ターミナル駅までのトラック代行輸送の中継地点として開設。6月の全線復旧後臨時貨物駅廃止。
- 2007年(平成19年)10月1日:駅ナンバリングを実施[報道 1]。
- 2013年(平成25年)11月1日:特急「北斗」・「スーパー北斗」全列車が停車するようになる[報道 2]。
- 2015年(平成27年)3月13日:寝台特急「トワイライトエクスプレス」の廃止に伴い、当駅を通過する列車がなくなる。
- 2017年(平成29年)8月23日:この日限りでキヨスク長万部店が閉店。
- 2018年 (平成30年) 月日不明:長万部駅の乗車案内が変更され、アルファベットと絵柄の表記となる。
- 2019年 (平成31年) 2月28日:特急「スーパー北斗」での車内販売終了[報道 3]に伴い、当駅積込みであるかにめし[新聞 3]、特製もりそばの積込みを終了。
駅構造
在来線
島式ホーム2面4線を有する地上駅。ホーム間の移動は跨線橋で行う。
社員配置駅。長万部ブロックの主管駅でもある。みどりの窓口・旅行相談室設置。出札・改札営業時間は7時00分 - 18時15分(列車別改札を実施している)。早朝夜間は営業担当社員が配置されないため、営業時間外の出改札業務は行わない。信号扱いなどを行う輸送担当社員は終日配置されている。 キヨスクは2017年に廃止された。
普通列車は3・4番のりばから発着するが、朝の倶知安駅発の列車1本のみ2番のりばへ到着する。
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | ■函館本線 | 上り | 森・函館方面 | 特急列車 |
2 | ■室蘭本線 | 下り | 東室蘭・札幌方面 | |
3・4 | ■函館本線 | 上り | 森・函館方面 | 普通列車 |
■函館本線 | 下り | 倶知安・小樽方面 | ||
■室蘭本線 | 下り | 東室蘭・札幌方面 |
-
改札口(2017年9月)
-
跨線橋(2017年9月)
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駅構内(画面奥が札幌方)。右から1番・2番・3番・4番ホーム。右手前画面外に駅舎がある。(2007年8月)
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長万部駅の同じホームからの発車の注意案内(2008年5月)
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1・2番線ホーム(2017年9月)
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3・4番線ホーム(2017年9月)
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ホームから静狩・二股方面を望む(2007年6月)
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ホームから中ノ沢方面を望む(2007年6月)
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駅名標(1・2番線ホーム)
(2017年9月) -
駅名標(3・4番線ホーム)
(2017年9月)
新幹線
- 在来線ホームの西側に島式ホーム2面4線で3階の位置に配置される計画である[新聞 1]。計画当初は相対式ホームの2面2線、通過線2線の計2面4線の地上駅[11]となっていたが、北海道および長万部町より「駅は街の中心地にあり、街が分断される」などとして高架化を要望したため[12][新聞 4]、2017年6月30日に高架構造への変更が正式決定した[報道 4]。
- これに関連し、現在の駅舎は取り壊される予定になっている[新聞 1]。
- 長万部市街は線路によって街が分断されていたが、新幹線開業時に東西自由通路も建設される。
駅弁
主な駅弁は下記の通り[13]。
- かなやのかにめし
- 戦後間もないころホームで「ゆで毛蟹(煮蟹)」を販売していた(1947年 - 1960年)。これが後の「かにめし」販売のきっかけとなった。2019年2月28日をもって、特急「スーパー北斗」での車内販売が終了となった[報道 3]。
駅周辺
- 長万部市街(中心部)
- 長万部保線管理室
- 長万部中央商店街
- 飯生神社(江戸時代に創建。例大祭は8月9~11日。10日に夜みこし行列が盛大に行われる)
- 南部藩ヲシャマンベ陣屋跡(国指定史跡)
- 光明山善導寺(江戸時代に有珠善光寺の末寺として開山。)
- 長万部温泉街
- 国道5号・国道37号・国道230号
- 道央自動車道長万部インターチェンジ
- 長万部町役場
- 長万部町消防本部
- 長万部町立病院
- 長万部町商工会議所
- 多目的活動センター あつまんべ
- 長万部町観光協会
- 長万部町学習文化センター
- 町民センター(瀬棚線等、国鉄時代の資料が展示されている)
- B&G財団海洋センター長万部プール
- 長万部町福祉センター
- 長万部振興会館
- 八雲警察署長万部交番
- 長万部郵便局
- 北海道信用金庫長万部支店(旧長万部信用金庫)
- 北洋銀行長万部支店
- 新函館農業協同組合(JA新はこだて)長万部支店
- 北海道長万部高等学校
- 東京理科大学長万部キャンパス
- 内浦湾
- 函館バス、ニセコバス「長万部駅前」停留所[14][15]
- かにめし本舗かなや
隣の駅
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
-
- 特急「スーパー北斗」停車駅
- ■■函館本線
- ■室蘭本線
- 北海道新幹線(事業中)
脚注
出典
- ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ 『鉄道ジャーナル』 2009年11月号(No.517) pp.94-99
- ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
- ^ 長万部町史 P310。
- ^ 長万部町史 P357等。従来10名ほどであった駅員が50余名に増えた。
- ^ a b 北海道鉄道百年史 下巻 巻末年表。
- ^ 北海道鉄道百年史 下巻、P58 及び巻末年表。
- ^ 北海道鉄道百年史 下巻、P63 及び巻末年表。
- ^ 国鉄監修『交通公社の時刻表』1974年5月号
- ^ a b c d e f 『道南鉄道100年史 遥』 北海道旅客鉄道函館支社 2003年2月発行。
- ^ 北海道新幹線長万部駅周辺整備構想北海道長万部町
- ^ 新幹線を核としたまちづくり実行計画北海道長万部町
- ^ 『JR時刻表』2019年3月号、交通新聞社、2019年、682頁。
- ^ “長万部駅 のりば地図”. 北海道中央バス. 2019年6月5日閲覧。
- ^ “長万部駅前”. NAVITIME. 2019年6月5日閲覧。
報道発表資料
- ^ "駅番号表示(駅ナンバリング)を実施します" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 12 September 2007. 2014年9月6日閲覧。
- ^ "11月以降のダイヤについて" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 20 September 2013. 2014年7月5日閲覧。
- ^ a b "客室乗務員による車内サービスの終了について" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 24 January 2019. 2019年2月28日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2019年2月28日閲覧。
- ^ "北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)工事の計画変更について" (PDF) (Press release). 鉄道建設・運輸施設整備支援機構. 30 June 2017. 2017年6月30日閲覧。
- ^ "平成18年3月ダイヤ改正について" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 22 December 2005. 2010年7月23日閲覧。
新聞記事
- ^ a b c “新幹線札幌延伸時 乗降客1日4400人 長万部町の計画”. 北海道新聞. (2016年4月7日). オリジナルの2016年4月11日時点におけるアーカイブ。 2016年4月7日閲覧。
- ^ “函館本線運転中止”. コラム 秋葉原日記(ライブラリ) (産報出版(SANPOWEB)). (2011年9月6日) 2011年9月6日閲覧。
- ^ “駅弁かにめしラストラン JR車内販売終了 感謝の見送り”. 北海道新聞. (2019年2月28日). オリジナルの2019年2月28日時点におけるアーカイブ。 2019年2月28日閲覧。
- ^ “北海道新幹線:倶知安駅を高架化 計画変更申請へ”. 毎日新聞. (2016年2月4日)
関連項目
外部リンク