中川雅治
中川 雅治 なかがわ まさはる | |
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2017年8月、環境大臣就任に際して 官邸が公表した肖像写真 | |
生年月日 | 1947年2月22日(77歳) |
出生地 | 日本 東京都目黒区 |
出身校 | 東京大学法学部第2類[1] |
前職 |
国家公務員(大蔵省) 環境事務次官 |
所属政党 | 自由民主党(安倍派) |
称号 |
法学士(東京大学) 旭日大綬章 |
配偶者 | あり |
親族 | 原文兵衛(岳父) |
公式サイト | 前参議院議員 中川雅治 |
内閣 |
第3次安倍第3次改造内閣 第4次安倍内閣 |
在任期間 | 2017年8月3日 - 2018年10月2日 |
選挙区 | 東京都選挙区 |
当選回数 | 3回 |
在任期間 | 2004年 - 2022年7月25日 |
中川 雅治(なかがわ まさはる、1947年2月22日 - )は、日本の政治家、大蔵・環境官僚。
環境大臣(第24・25代)、内閣府特命担当大臣(原子力防災)(第3次安倍第3次改造内閣・第4次安倍内閣)、参議院議員(3期)、参議院憲法審査会長、同決算委員長、同外交防衛委員長、同行政監視委員長、同国家安全保障に関する特別委員長、同議院運営委員長、同沖縄及び北方問題に関する特別委員長、同文教科学委員長、自由民主党参議院幹事長代行、同税制調査会副会長、同参議院議員副会長、同総務会長代理、同政務調査会副会長、同環境部会長、環境事務次官、環境省総合環境政策局長、大蔵省理財局長などを歴任[2][3]。家族は息子が二人、孫が三人いる[4]。
来歴
[編集]東京都目黒区駒場生まれ。麻布中学校・高等学校、東京大学法学部卒業後、大蔵省(現:財務省)に入省。徳山税務署長や主計局主計官、福岡国税局長、理財局長等を経て、2001年から環境省へ出向。環境省総合環境政策局長を経て、2002年1月から環境事務次官を務める。2003年7月、退官[5]。
2004年、第20回参議院議員通常選挙に自由民主党公認で東京都選挙区から出馬し、同区トップで初当選。2008年9月、参議院文教科学委員長に就任[5]。2010年7月、第22回参議院議員通常選挙で再選。
2016年、第24回参議院議員通常選挙に自由民主党公認で東京都選挙区から出馬し3選。
2017年8月3日、第3次安倍第3次改造内閣において環境大臣として初入閣。事務次官経験者の入閣は、第2次森内閣で金融再生委員会委員長に就任した相澤英之以来17年ぶり、事務次官を務めた省庁において大臣に就任したのは、村山内閣で農林水産大臣を務めた大河原太一郎以来23年ぶりである。2018年10月2日の第4次内閣改造で大臣を退任。
2022年1月21日、第26回参議院議員通常選挙に立候補せず政界を引退する意向を固めたことが報道により明らかとなった[8]。同年4月6日、自由民主党は引退する中川の後継として、東京都選挙区に元おニャン子クラブメンバーで俳優の生稲晃子を擁立すると発表した[9]。
2023年11月3日、秋の叙勲で旭日大綬章を受章[10][11]。
年表
[編集]- 1947年2月 東京都目黒区で生まれる。
- 1969年
- 1972年7月 主計局法規課調査主任[12]
- 1974年7月 徳山税務署長
- 1975年7月 国税庁長官官房人事課長補佐[12]
- 1984年6月 大臣官房企画官兼主税局総務課[12]
- 1985年6月 東京国税局調査第一部長
- 1990年7月 主計局主計官(文部、科学技術・文化担当)
- 1991年6月 理財局国債課長
- 1992年7月 理財局資金第一課長
- 1993年6月 理財局総務課長
- 1994年7月 福岡国税局長
- 1995年5月 国税庁調査査察部長
- 1996年7月 理財局次長(旧理財局関係を担当)[13]
- 1998年7月 理財局長
- 2001年1月 環境省総合環境政策局長
- 2002年1月 環境事務次官
- 2003年7月 退官
- 2004年7月 第20回参議院議員通常選挙に自民党公認で東京都選挙区から出馬し、同選挙区トップで初当選
- 2007年9月 自由民主党環境部会長
- 2008年9月 参議院文教科学委員長
- 2010年7月 第22回参議院議員通常選挙に自民党公認で東京都選挙区から出馬し、同選挙区3位で再選
- 2014年9月 参議院議院運営委員長[5]
- 2016年7月 第24回参議院議員通常選挙に自民党公認で東京都選挙区から出馬し、同選挙区2位で3選
- 2017年
- 8月 第3次安倍第3次改造内閣で環境大臣、内閣府特命担当大臣(原子力防災担当)に就任
- 11月 第4次安倍内閣で環境大臣、内閣府特命担当大臣(原子力防災担当)に再任
- 2019年
- 2020年9月 自由民主党参議院幹事長代行
- 2021年10月 参議院憲法審査会会長
- 2022年7月 参議院議員を退任
政策・主張
[編集]- 待機児童解消を積極的に行うことに賛成(待機児童問題等緊急対策特命チームのメンバーとして安倍総理に申し入れをしている)[14]。
- 保育人材の確保のため、保育士の処遇改善に賛成[14]。
- 財政面、環境面において「持続可能な社会」実現を目指している[15]。
- 選択的夫婦別姓への反対を表明している[16]。
- 2011年4月14日、東日本大震災の復興補正予算が議論される中、復興予算捻出のためのODA削減案に反対する超党派の勉強会に参加した[17][18]。
人物
[編集]統一教会との関係
[編集]- 2011年12月1日、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の関連団体の国際勝共連合、世界平和連合、平和大使協議会が後援した集会「アジアと日本の平和と安全を守る全国大会」が東京都大田区の区民ホールアプリコで開催。日本統一教会会長の梶栗玄太郎が大会実行委員長を務め、文鮮明の四男の文國進がメインスピーチを行った。中川は自民党政調副会長として同大会に出席し、挨拶した[19][20]。
- 2013年10月、さいたまスーパーアリーナで統一教会の信者を集めて開催された、教団創始者文鮮明の妻、韓鶴子の講演会に招待された[21]。
- 2014年10月に東京八王子市で開催された同教団の「祝福原理大復興会」の来賓挨拶に中川の名前が記されていた[21]。→「世界平和統一家庭連合と政界との関係」も参照
その他
[編集]- 2010年頃から自身のサイト内で掲載していた義家弘介衆議院議員、橋本聖子参議院議員(ともに自民)との対談記事「教育鼎談」というコンテンツ内にて、「中学時代は男子校で、クラスの悪ガキを中心に皆いつもふざけていて、小さくて可愛い同級生を全部脱がして、着ていた服を教室の窓から投げるようなことをよくやっていました」と書いていたことが、2015年8月になっていじめであるという批判を招いた。毎日新聞の取材に対して「自分はやっていない。そういうことがあったのを見たということ。あっけらかんとしたもので、いじめとは思っていなかった」と弁解している[22]。
- 日中国会議員書画展へ書画を提供している[23]。
- 国税庁人事課課長補佐時代の1977年に出張で仙台市へ向かっていた際、全日空724便ハイジャック事件に遭遇。ハイジャック犯を他の乗客3人と共に取り押さえた[3]。
家系
[編集]- 父:中川圭一(内科医、東京大学医学部助教授・東京共済病院長を歴任)[24]
- 母方祖父:小島三郎(衛生学者、東大教授、国立予防衛生研究所長を歴任)
- 岳父:原文兵衛(第20代参議院議長)[24]
- 岳母:原光子(参議院議員町村敬貴の次女。従弟に町村信孝)
所属団体・議員連盟
[編集]著書
[編集]脚注
[編集]- ^ a b 『東大人名録,第1部』1992年発行、47ページ
- ^ “国会議員情報 中川 雅治(なかがわ まさはる)”. 時事ドットコム (時事通信社) 2022年8月6日閲覧。
- ^ a b “私のこれまでの歩み”. 前参議院議員 中川雅治. 2022年8月6日閲覧。
- ^ https://twitter.com/nakagawa_tokyo
- ^ a b c 公式ページ プロフィール
- ^ “臨時国会開会、新たな常任委員長決まる”. Qnewニュース 2019年10月18日閲覧。
- ^ “参院憲法審会長に中川元環境相”. 産経新聞. (2021年10月4日) 2021年11月11日閲覧。
- ^ “中川雅治元環境相が引退意向 自民は参院選候補の選定急ぐ”. 毎日新聞. (2022年1月21日) 2022年4月8日閲覧。
- ^ 参院選 東京選挙区 自民 生稲氏が立候補表明(アーカイブ)
- ^ “ことしの「秋の叙勲」4075人が受章”. NHK. (2023年11月3日) 2023年11月5日閲覧。
- ^ 『官報』号外232号、令和5年11月6日
- ^ a b c 『大蔵省名鑑 1990年版』時評社、1990年発行、47頁
- ^ 『官界,第9〜12号』行政問題研究所、1996年発行、312頁
- ^ a b 中川雅治オフィシャルサイト
- ^ 私の主張 中川雅治オフィシャルサイト
- ^ 「2010参院選 候補者アンケート」毎日jp (毎日新聞社)、2010年6月26日。
- ^ 「超党派議員がODA削減反対で一致 政府に申し入れへ」産経新聞 2011年4月14日付記事
- ^ 平成23年4月14日第一次補正予算におけるODA削減に関する勉強会 (PDF) 荒井広幸オフィシャルサイト
- ^ “全国フォーラム会長 ご挨拶”. アジアと日本の平和と安全を守る全国フォーラム. 2021年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月17日閲覧。
- ^ 鈴木エイト (2011年12月3日). “[カルトと政治]統一協会系政治団体の全国集会に参加した2人の現役国会議員”. やや日刊カルト新聞. 2022年10月17日閲覧。
- ^ a b 週刊朝日 2014年12月5日号
- ^ “自民党:「いじめ正当化」議員サイト炎上 体験を掲載、2人が削除”. 毎日新聞. (2015年8月8日) 2016年6月25日閲覧。
- ^ [1]NPO法人日中国会議員書画展実行委員会
- ^ a b 父中川圭一と原文兵衛が府立四中(都立戸山高校)の同級生だった縁で、原の娘美穂と1973年に結婚した(中川雅治オフィシャルサイト)。
- ^ “2022年2月号”. 全国たばこ新聞 (全国たばこ販売協同組合連合会). (2022年1月25日) 2022年1月30日閲覧。
- ^ a b c d 俵義文、日本会議の全貌、花伝社、2016年
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 前参議院議員 中川雅治
- 中川まさはる (nakagawa.masaharu.tokyo) - Facebook
- 中川雅治 (@nakagawa_tokyo) - X(旧Twitter)
- 中川まさはる (@nakagawa.masaharu.tokyo) - Instagram
公職 | ||
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先代 山本公一 |
環境大臣 第24・25代:2017年 - 2018年 |
次代 原田義昭 |
先代 山本公一 |
特命担当大臣(原子力防災) 第8・9代:2017年 - 2018年 |
次代 原田義昭 |
議会 | ||
先代 林芳正 |
参議院憲法審査会会長 第5代:2021年 - 2022年 |
次代 石井準一 |
先代 二之湯智 |
参議院決算委員長 2019年 - 2020年 |
次代 野村哲郎 |
先代 渡邉美樹 |
参議院外交防衛委員長 2019年 |
次代 北村経夫 |
先代 丸山和也 |
参議院行政監視委員長 2018年 - 2019年 |
次代 芝博一 |
先代 岩城光英 |
参議院議院運営委員長 第62代:2014年 - 2016年 |
次代 松山政司 |
先代 設置 |
参議院国家安全保障に関する特別委員長 2013年 |
次代 廃止 |
先代 市川一朗 |
参議院沖縄及び北方問題に関する特別委員長 2010年 - 2011年 |
次代 岸信夫 |
先代 関口昌一 |
参議院文教科学委員長 2008年 - 2009年 |
次代 水落敏栄 |
官職 | ||
先代 太田義武 |
環境事務次官 2002年 - 2003年 |
次代 炭谷茂 |
先代 伏屋和彦 |
大蔵省理財局長 1998年 - 2001年 |
次代 原口恒和 |
先代 内野正昭 |
国税庁調査査察部長 1995年 - 1996年 |
次代 西川和人 |
先代 内野正昭 |
福岡国税局長 1994年 - 1995年 |
次代 古出哲彦 |
先代 山本孝之 |
東京国税局調査第一部長 1985年 - 1986年 |
次代 松谷明彦 |