吉田博美
吉田 博美 よしだ ひろみ | |
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生年月日 | 1949年6月17日 |
出生地 | 日本 山口県柳井市 |
没年月日 | 2019年10月26日(70歳没) |
死没地 | 日本 東京都 |
出身校 | 早稲田大学社会科学部卒業 |
前職 |
中島衛衆議院議員秘書 金丸信衆議院議員秘書 長野県議会議員 |
所属政党 | 自由民主党(竹下派) |
称号 |
従三位 旭日大綬章 社会科学士(早稲田大学・1972年) |
配偶者 | 吉田洋子 |
公式サイト | 参議院議員 吉田ひろみWebMagzine |
選挙区 | 長野県選挙区 |
当選回数 | 3回 |
在任期間 | 2001年7月29日 - 2019年7月28日 |
在任期間 | 2000年3月 - 2001年3月 |
選挙区 | 下伊那郡選挙区 |
当選回数 | 5回 |
在任期間 | 1983年 - 2001年 |
その他の職歴 | |
第9代 自由民主党総裁特別補佐 総裁: 安倍晋三 (2019年 - 2019年) | |
自由民主党参議院幹事長 総裁:安倍晋三 (2016年 - 2019年) |
吉田 博美(よしだ ひろみ、1949年〈昭和24年〉6月17日 - 2019年〈令和元年〉10月26日[1])は、日本の政治家。位階は従三位。
参議院議員(3期)、国土交通大臣政務官(第3次小泉内閣)、参議院国土交通委員長、参議院政治倫理審査会会長、自由民主党参議院国会対策委員長、自由民主党参議院幹事長、自由民主党総裁特別補佐、長野県議会議長(第75代)、長野県議会議員(5期)などを務めた。
来歴
[編集]山口県柳井市生まれ。長野県下伊那郡松川町育ち。長野県飯田高等学校、早稲田大学社会科学部卒業。スイスやイギリスへの留学を経て、中島衛、金丸信両衆議院議員の秘書を務める[2]。1983年、長野県議会議員選挙に立候補し、初当選。以後県議を5期17年にわたり務め、2000年3月から1年間、長野県議会議長も務める[2]。
2001年、第19回参議院議員通常選挙に自由民主党公認で長野県選挙区(定数2)から立候補。現職の羽田雄一郎(民主党)を抑え、トップ当選を果たした。2005年、第3次小泉内閣で国土交通大臣政務官(社会資本整備担当[3])に任命される[4]。2007年の第21回参議院議員通常選挙で再選。2007年より参議院国土交通委員長。
2011年、東日本大震災の復興補正予算が議論される中、復興予算捻出のためのODA削減案に反対する超党派の勉強会に参加した[5][6]。2012年9月、安倍晋三総裁の下で幹事長代理に起用される。2013年の第23回参議院議員通常選挙では、長野県選挙区でトップ当選し、3選。2014年、裁判官弾劾裁判所裁判長に就任[2]。
2014年9月、自民党参議院国会対策委員長に起用された[7]。2016年、自由民主党参議院幹事長に就任[8]。
参院幹事長時代の2017年6月にはテロ等準備罪法案の成立に尽力した。委員会採決を省略して本会議ですぐに採決する「中間報告」による法案成立に踏み切り法案を成立させ、参院自民党の存在感を示した[9][10]。同年8月の第3次安倍第3次改造内閣では吉田が推薦する2名を含む4名の参議院議員が入閣したが、これには安倍がテロ等準備罪法案等での吉田の働きを考慮した結果であるとされる[11][12]。
吉田は党内では平成研究会(当時は額賀派)に所属したが、2018年初頭には求心力が低下していた派閥会長の額賀福志郎に退任を強く求め、額賀の退任と竹下亘の派閥会長就任を主導した[13][14]。2018年9月の自民党総裁選挙に向けては、半年以上にわたり「平成研(竹下派)は衆参結束して首相(安倍晋三)支持」という流れを作ろうと腐心したが、竹下派に強い影響力を持ち、また吉田が政治の師と仰ぐ青木幹雄元参院議員会長が石破茂を支持する意向を示すと、青木の意向を汲み、参院竹下派を石破支持でまとめた。この際吉田は「親分を裏切ったら、一生人を裏切る人間とみられる。心情的には安倍首相を支持したいが、私にはできない」と複雑な心境を漏らしたとされる[15][16]。
2018年10月、翌2019年に行われる第25回参議院議員通常選挙では、長野県選挙区から立候補をしないことを表明する[17]。その後も比例代表での立候補を模索していたが、2019年4月23日、1年以上前に転倒し右足を痛め、その後回復が思わしくなく不調を抱えていたことから精密検査を行った結果、手術を要する脳腫瘍を患っていることが発覚した。このため選挙運動ができないとして立候補を見送り、政界からの引退を表明した[18]。
同年8月7日、自由民主党総裁特別補佐に就任[19]。10月11日には自由民主党憲法改正推進本部特別顧問に就任したが[20]、直後の10月26日午後、呼吸不全のため東京都内の病院で死去。70歳没[1]。死没日をもって従三位叙位、旭日大綬章追贈[21][22]。
政策
[編集]- 憲法改正に賛成。
- 集団的自衛権の行使は認められない。
- 首相や閣僚の靖国神社参拝は問題ない。
- 村山談話・河野談話を見直すべきでない。
- 原発は当面必要だが将来的に廃止すべき。
- 雇用の金銭解決制度導入に反対[23]。
所属団体・議員連盟・役職
[編集]- 神道政治連盟国会議員懇談会[24]
- みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会[24]
- 日韓議員連盟
- 北京オリンピックを支援する議員の会
- TPP交渉における国益を守り抜く会
- 禁煙推進議員連盟
- 自民党国際人材議員連盟
- ラグビーワールドカップ2019日本大会成功議員連盟(幹事)
- 長野県ラグビーフットボール協会会長[25]
脚注
[編集]- ^ a b “自民党の吉田博美前参院幹事長が死去 ”. 産経新聞 (2019年10月26日). 2024年10月26日閲覧。
- ^ a b c 公式ホームページ プロフィール
- ^ 第165回国会 国土交通委員会 第1号
- ^ 国土交通大臣政務官>吉田博美
- ^ 超党派議員がODA削減反対で一致 政府に申し入れへ
- ^ 平成23年4月14日第一次補正予算におけるODA削減に関する勉強会
- ^ “参院自民、国対委員長に吉田氏 政審会長に鶴保氏”. 産経新聞. (2014年9月17日) 2014年9月20日閲覧。
- ^ 新参院会長に橋本聖子氏 参院幹事長には吉田博美氏 参院特別議員総会
- ^ “【「テロ等準備罪」成立】22時間ちぐはぐ国会 野党「牛歩」展開も…自民は秘策で国会運営をリード”. 産経新聞. (2017年6月15日) 2019年11月14日閲覧。
- ^ “【テロ等準備罪】自民・吉田博美参院幹事長「会期延長しても結果は同じと判断」中間報告実施で”. 産経新聞. (2017年6月16日) 2019年11月14日閲覧。
- ^ “参院自民、新ドン・吉田博美幹事長誕生で復権か テロ準備罪成立の策士、首相も尊重”. 産経新聞. (2017年9月6日) 2019年11月14日閲覧。
- ^ “参院自民党に新たなドンが誕生か? 青木幹雄氏譲りの老獪さ 国会終盤に秘めたる腕力見せつけ…”. 産経新聞. (2017年9月9日) 2019年11月14日閲覧。
- ^ “【政界徒然草】額賀派クーデター全内幕「けんかは勝たねば」参院側が突きつけた最後通牒”. 産経新聞. (2018年1月29日) 2019年11月14日閲覧。
- ^ “「竹下派」発足へ 額賀氏が派閥会長を退任表明”. 日本経済新聞. (2018年3月14日) 2019年11月14日閲覧。
- ^ “【自民党総裁選】本来は安倍首相支持なのに… 吉田博美参院幹事長、義理と人情の狭間で苦悩”. 産経新聞. (2018年7月31日) 2019年11月14日閲覧。
- ^ “【記者発】永田町のおもしろいオジサン 政治部・田中一世”. 産経新聞. (2019年11月2日) 2019年11月14日閲覧。
- ^ 参院選、選挙区で出馬せず 自民・吉田氏、後継決まる 日本経済新聞 電子版
- ^ “吉田氏脳腫瘍手術へ 政界引退を正式に表明 | 信濃毎日新聞[信毎web]”. 信毎web. 2019年4月23日閲覧。
- ^ “引退の吉田博美氏、自民総裁特別補佐就任 安倍首相が打診”. 産経新聞 2019年8月7日閲覧。
- ^ “吉田博美氏死去 参院県区選出 自民党前参院幹事長”. 信濃毎日新聞. (2019年10月27日)
- ^ 『官報』第133号10頁 令和元年11月18日号
- ^ 故吉田博美氏に従三位 - 時事ドットコム 2019年11月8日
- ^ 2013参院選 毎日新聞候補者アンケート
- ^ a b 俵義文、日本会議の全貌、花伝社、2016年
- ^ 2019年10月26日の発言
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 参議院議員 吉田ひろみWebMagzine
- 吉田博美 (hiromiyoshida617) - Facebook
議会 | ||
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先代 大江康弘 |
参議院国土交通委員長 2007年 - 2008年 |
次代 田村耕太郎 |
先代 中島輝夫 |
長野県議会議長 2000年 - 2001年 |
次代 石田治一郎 |
公職 | ||
先代 石田真敏 中野正志 伊達忠一 |
国土交通大臣政務官 石田真敏 後藤茂之と共同 2005年 - 2006年 |
次代 梶山弘志 吉田六左ェ門 藤野公孝 |
党職 | ||
先代 稲田朋美 |
自由民主党総裁特別補佐 第9代:2019年 |
次代 高鳥修一 |
先代 伊達忠一 |
自由民主党参議院幹事長 2016年 - 2019年 |
次代 世耕弘成 |
先代 伊達忠一 |
自由民主党参議院国会対策委員長 2014年 - 2016年 |
次代 松山政司 |