名鉄ワ610形貨車
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名鉄ワ610形貨車 | |
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基本情報 | |
車種 | 有蓋車 |
運用者 | 名古屋鉄道 |
所有者 | 名古屋鉄道→大同製鋼、三河貨車組合、三河通運(一部の車両) |
改造年 | 1941年(昭和16年) |
改造数 | 66両 |
消滅 | 1968年(昭和43年) |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 6,579 mm |
全幅 | 2,667 mm |
全高 | 3,639 mm |
荷重 | 12 t |
実容積 | 27.78 m3 - 30.31 m3 |
自重 | 6.5 t - 7.32 t |
換算両数 積車 | 1.6 |
換算両数 空車 | 0.8 |
軸距 | 3,048 mm |
名鉄ワ610形貨車(めいてつワ610がたかしゃ)とは、かつて名古屋鉄道で運用されていた木造貨車(有蓋車)である。
概要
[編集]- 元は1922年(大正11年)から1924年(大正13年)に日本車輌製造で製造された愛知電気鉄道の12 t 積木造有蓋車ワ610形(ワ610 - ワ675)である。66両が製造された。同時期に製造された愛知電気鉄道ツ600通風車とは寸法などは共通である。本形式の多くは知多郡常滑町(現・常滑市)の荷主の私有貨車であった。1935年(昭和10年)に名岐鉄道と愛知電気鉄道が合併し名古屋鉄道が発足すると、全車が名古屋鉄道に引き継がれる。1941年(昭和16年)にワ610形(ワ611-ワ676)に改番する。
- 主に東部線で運用され、国鉄直通貨車であった。1954年(昭和29年)に名古屋鉄道が渥美線を豊橋鉄道へ譲渡すると、渥美線に所属していた2両(ワ612・ワ613)は豊橋鉄道へ移る。ワ610形の私有貨車は、戦後は常滑の荷主(常滑通運[1])以外の会社、組合(大同製鋼、三河貨車組合、三河通運)も所有し、1960年(昭和35年)時点では63両中31両が私有貨車であった。
- 国鉄の貨物列車の速度がヨンサントオダイヤ改正により75 km/hに引き上げられるのに伴い、老朽化の進んだワ610形はその条件に対応できなかったこと、また、名鉄の私有貨車制度の廃止により、1968年(昭和43年)に形式消滅となった。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 清水武・田中義人・澤内一晃『名古屋鉄道の貨物輸送』フォトパブリッシング、2021年。ISBN 978-4-8021-3270-1。
- 小寺幹久『名鉄電車ヒストリー』天夢人、2021年。ISBN 978-4-635-82269-5。