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名鉄モ90形電車 (初代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
名鉄モ90形電車
名鉄モ140形電車
モ90形 車両形式図
基本情報
製造所 日本車輌製造
製造数 3両
投入先 渥美線
主要諸元
軌間 1,067 mm(狭軌
電気方式 直流600 V架空電車線方式
車両定員 58人(座席16人)
全長 8,700 mm
全幅 2,715 mm
車体 半鋼製
台車 ブリル21-E
主電動機 ゼネラル・エレクトリック GE58
主電動機出力 37 PS
搭載数 2基 / 両
歯車比 67:17
制御装置 直接制御 T1C
制動装置 手ブレーキ・非常用発電ブレーキ
備考 1944年の諸元表より[1]
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名鉄モ90形電車(めいてつも90がたでんしゃ)は、かつて名古屋鉄道(名鉄)に在籍していた電車制御電動車)である。

渥美線(現・豊橋鉄道)向けに1942年(昭和17年)2月に製造された半鋼製二軸単車で、機器はデワ1形からの流用で台車はブリル21-E、屋根はシングルルーフ構造、側面窓配置は D 6 D である[2][3]。鉄道線向けの車両だが構造的には路面電車に準じており[2]、制動装置は手ブレーキ、集電装置はトロリーポールであった[1]

戦後、戦災で車両不足に陥った岡崎市内線に名古屋市電から元・京都N電車両が譲渡され、これがモ90形(2代)となると、本形式はモ140形(140 - 142)に改番した[3]。モ140とモ141はその後永久連結化されている[2]

1954年(昭和29年)10月に渥美線が豊橋鉄道に譲渡されるとモ140形も豊橋鉄道に転籍となったが、譲渡後さほど使われることなく廃車解体された[2](1956年(昭和31年)9月14日廃車届[4])。

脚注

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  1. ^ a b 清水・田中 2019, p. 158.
  2. ^ a b c d 清水・田中 2019, p. 132.
  3. ^ a b 加藤・渡辺 2015, p. 160.
  4. ^ 白井 1970, p. 72.

参考文献

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  • 加藤久爾夫・渡辺肇「私鉄車両めぐり 名古屋鉄道」『鉄道ピクトリアル アーカイブスセレクション』第30号、電気車研究会、2015年1月、122 - 165頁。 
  • 清水武、田中義人『名古屋鉄道車両史 上巻』アルファベータブックス、2019年。ISBN 978-4865988475 
  • 白井良和「豊橋鉄道渥美線」『鉄道ピクトリアル』第244号、電気車研究会、1970年11月、66 - 72頁。